JP2011073497A - オープニングトリムウエザストリップ - Google Patents

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Koichiro Seki
浩一郎 關
Satoshi Mugishima
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【課題】コーナー部に沿って湾曲して取付けても、シールリップ部が捲くれ上がり変形せず、高圧洗車水に対してもシール性の良いオープニングトリムウエザストリップを得る。
【解決手段】オープニングトリムウエザストリップ10は、トリム部20と、中空シール部40と、シールリップ部50を有する。トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23からなる断面略コ字形をなし、中空シール部40は、底壁23に一体的に形成され、シールリップ部50は、車外側側壁21の中央部位の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部51と、シールリップ根元部51から車外側側壁21のシールリップ根元部51が延出された部分よりも底壁23側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部52を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体の車体開口部周縁に取付けられ、車体開口部周縁と開口部開閉部材の間をシールする、オープニングトリムウエザストリップに関するものであり、特に、バックドアやトランクリッドに対向する車体開口部周縁に取付けられ、トリム部が車体開口部周縁のコーナー部に沿って曲げられて装着され、かつ、トリム部に中空シール部とシールリップ部が設けられているオープニングトリムウエザストリップに関するものである。
車体後部に開口部を有する自動車は、図3に示すように、開口部をバックドア2により開閉されている。
自動車の車体の車体開口部周縁6に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110は、押出成形により成形され、図4に示すように、少なくともトリム部120と、中空シール部140から構成されている。
トリム部120は、車体開口部周縁6に形成されたフランジ部7を把持して、オープニングトリムウエザストリップ110を車体開口部の全周に亘り保持する。トリム部120は、ソリッド材又は微発泡材で形成され、内部にインサート部材126が埋設され、断面略コ字形の内面にはフランジ部7を保持する車外側保持リップ124と車内側保持リップ125が形成され、車体のフランジ部7を保持している。
中空シール部140は、トリム部120の底壁123側に一体的に形成され、車体開閉部材であるバックドア2やトランクリッドが閉じられたときに、車体開閉部材(2)の外周に当接して、車体開閉部材(2)と車体開口部周縁6との間をシールしている。中空シール部140は、車体開閉部材(2)の形状に合わせて柔軟に当接し、確実にシールするようにスポンジ材で形成されている。
オープニングトリムウエザストリップ110においては、バックドア2等の閉り力を低下させて、閉り性を向上させるために、中空シール部140のシール壁の肉厚を薄くして、中空シール部140の変形荷重を低下させているものがあった。また、バックドア2が合成樹脂製パネルで構成されているものにおいては、オープニングトリムウエザストリップ110からの荷重で、バックドア2の合成樹脂製パネルが変形することを防止するために、中空シール部140のシール壁の肉厚を薄くして、中空シール部140の変形荷重を低下させることが検討されていた。
しかしながら、中空シール部140の変形荷重を低下させると、ドアの閉り性の向上や、合成樹脂製パネルの変形防止には貢献するが、高圧洗車水が図4の矢印Bで示すように、バックドア2と車体開口部周縁6の間から侵入すると、中空シール部140とバックドア2の当接部分の間から車内に高圧洗車水が入り込む恐れがあった。
そのため、図4に示すように、中空シール部140の当接部分に高圧洗車水が直接作用しないように、中空シール部140よりも車外側の位置にシールリップ部150を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この場合には、単に平板状のシールリップ部150を設けたのみであるため、オープニングトリムウエザストリップ110を車体開口部周縁6のコーナー部に沿って湾曲して装着するときに、このシールリップ部150が捲くれ上がるように変形してしまい、バックドア2が当接するときには逆方向に巻き込まれる不具合等があり、また、一般の直線状部とコーナー部との境界ではねじれが生じて、シール性が低下してしまう恐れがあった。
なお、シールリップ部150の上記の変形を防止するために、シールリップ部150の付根部分の肉厚を厚くすることも考えられるが、その場合は、バックドア2を閉めるときにシールリップ部150が突っ張って、ドア閉力が増大するとともに、バックドア2の閉り性が低下してしまうこととなる。
また、図5に示すように、ウエザストリップ210のトリム部220にシールリップ部250を設けたものにおいて、シールリップ部250の撓み方向での変形に対して、それ以上の変形を防止するために、突起251を形成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この場合には、シールリップ部250がパネル3により押圧されて撓むときに、突起251がトリム部220に当接して、それ以上の撓みを防止するものであり、トリム部220をコーナー部に沿って左右方向に湾曲させて装着するときにおけるシールリップ部250の巻き上がり変形を防止するものではない。
発明協会公開技報公技番号第83−3258号公報 特公平2−47376号公報
このため、オープニングトリムウエザストリップをコーナー部に沿って左右方向に湾曲させて取付けても、シールリップ部が変形せず、高圧洗車水に対してもシール性の良いオープニングトリムウエザストリップを得ることが望まれていた。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体の車体開口部周縁に取付けられ、車体開口部周縁と開口部開閉部材との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に取付けられオープニングトリムウエザストリップを保持するトリム部と、開口部開閉部材に当接してシールする中空シール部と、中空シール部よりも車外側の上記開口部開閉部材に当接してシールするシールリップ部を有し、
トリム部は、車外側側壁、車内側側壁及び底壁からなる断面略コ字形をなし、
中空シール部は、トリム部の底壁に一体的に形成され、
シールリップ部は、車外側側壁の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、シールリップ根元部から車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部を有することを特徴とするオープニングトリムウエザストリップである。
請求項1の本発明では、オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に取付けられオープニングトリムウエザストリップを保持するトリム部と、開口部開閉部材に当接してシールする中空シール部と、中空シール部よりも車外側の上記開口部開閉部材に当接してシールするシールリップ部を有している。このため、トリム部をフランジ部に取付けると、中空シール部が開口部開閉部材に当接しその間をシールする。また、シールリップ部が中空シール部の車外側に位置して、開口部開閉部材に当接しその間をシールするとともに、中空シール部の当接部位に高圧洗車水が直接当たることを防止することができる。なお、シールリップ部と開口部開閉部材が当接する位置は、中空シール部と開口部開閉部材が当接する位置よりも下方にあり、シールリップ部はトリム部に対して左右の横方向に延びる形となり、広く中空シール部と開口部開閉部材の当接部位をカバーすることができる。
トリム部は、車外側側壁、車内側側壁及び底壁からなる断面略コ字形をなしている。このため、断面略コ字形のトリム部で車体開口部周縁のフランジ部を挟持して、オープニングトリムウエザストリップを車体開口部周縁に確実に保持させることができる。
中空シール部は、トリム部の底壁に一体的に形成されている。このため、トリム部が車体開口部周縁のフランジ部に取付けられると、開口部開閉部材としてのバックドアやトランクリッド等のドアの閉時にそのドアの車内側面(裏面)に当接して、ドアと車体開口部周縁との間をシールすることができる。
シールリップ部は、トリム部の車外側側壁の外面の中央付近から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、シールリップ根元部の先端から車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面に、その先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部を有する。このため、オープニングトリムウエザストリップのトリム部をコーナー部に沿って左右方向に湾曲させて装着したときに、シールリップ支持部の先端がトリム部の車外側側壁に当接して、シールリップ根元部をシールリップ支持部で支えることができる。また、シールリップ部が捲くれ上がるように変形することを防止するとともに、シールリップ部の一部に開口部開閉部材が当接して、2重のシールを確保することができる。
また、シールリップ支持部は、その先端が車外側側壁の外表面に当接しているのみのため、開口部開閉部材の閉時に開閉部材の一部がシールリップ部に当接したときには、シールリップ支持部の先端は車外側側壁の外面から離れてシールリップ部は容易に下方に撓むことができ、開口部開閉部材の閉め力を増大させることがない。
請求項2の本発明は、シールリップ根元部と、シールリップ支持部と、車外側側壁は、その断面においてシールリップ支持部の先端が車外側側壁に当接して略三角形の中空部を形成することができるオープニングトリムウエザストリップである。
請求項2の本発明では、シールリップ根元部と、シールリップ支持部と、車外側側壁は、その断面においてオープニングトリムウエザストリップを車体開口部周縁のコーナー部に装着したときに、シールリップ支持部の先端が車外側側壁に当接して略三角形の中空部を形成することができるため、シールリップ根元部と、シールリップ支持部がシールリップ部全体を保持して、シールリップ部の捲くれ上がり変形を確実に防止でき、シールリップ部によるシール性を確保することができる。
請求項3の本発明は、シールリップ部は、車外側側壁の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、シールリップ根元部から車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面に当接可能に延設されたシールリップ支持部と、シールリップ根元部とシールリップ支持部の連続部分から車外方向に延設されるシールリップ先端部を有し、シールリップ先端部に開口部開閉部材が当接するオープニングトリムウエザストリップである。
請求項3の本発明では、シールリップ部は、車外側側壁の中央部位の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、シールリップ根元部から車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部とを有するため、コーナー部にオープニングトリムウエザストリップを装着したときに、シールリップ根元部を車外側側壁に当接させたシールリップ支持部で保持して、シールリップ部の捲くれ上がり変形を防止できる。このため、開口部開閉部材を閉めたときに、シールリップ先端部が確実に開口部開閉部材の裏面側(車内側面側)に当接することができ、また、シールリップ部で中空シール部と開口部開閉部材との当接部位を広くカバーし、車体開口部周縁との隙間を塞ぎ、高圧洗車水の車内側への侵入を防止して、シール性を確保することができる。
請求項4の本発明は、シールリップ部は、車外側側壁の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、シールリップ根元部の先端から屈曲して車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部を有し、シールリップ支持部とシールリップ根元部との屈曲部分の付近に開口部開閉部材が当接するオープニングトリムウエザストリップである。
請求項4の本発明では、シールリップ部は、車外側側壁の中央部位の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、シールリップ根元部の先端から屈曲して車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部を有するため、コーナー部に沿って湾曲させられてオープニングトリムウエザストリップを装着したときに、シールリップ根元部を車外側側壁に当接するシールリップ支持部で保持して、シールリップ部の捲くれ上がり変形を防止することが確実にできる。このため、開口部開閉部材を閉めたときに、シールリップ先端部とシールリップ根元部との屈曲部分の付近が開口部開閉部材に当接することができ、シールリップ根元部で開口部開閉部材と車体開口部周縁との間を塞ぎ、高圧洗車水の侵入を防止して、シールリップ部のシール性を確保することができる。
請求項5の本発明は、車外側側壁の底壁との連結部付近の外面のシールリップ支持部の先端が当接する部分に車外側側壁突部を形成したオープニングトリムウエザストリップである。
請求項5の本発明では、車外側側壁のシールリップ根元部が延出された部分よりも底壁側の外面のシールリップ支持部の先端が当接する部分に車外側側壁突部を形成したため、オープニングトリムウエザストリップをコーナー部に装着したときに、シールリップ支持部の先端が車外側側壁突部に係止されて、車外側側壁からずれることを防止して、シールリップ部の捲くれ上がり変形を確実に防止して、シール性を確保することができる。
オープニングトリムウエザストリップに中空シール部とシールリップ部を設けたため、開口部開閉部材を車体開口部周縁との間のシール性を向上できる。
シールリップ部は、シールリップ根元部と、シールリップ支持部を有するため、オープニングトリムウエザストリップをコーナー部に沿って湾曲させて装着したときに、シールリップ根元部をシールリップ支持部で支えることができ、シールリップ部が捲くれ上がるように変形することを防止して、シール性を確保することができる。
本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップの図3におけるA−A線に沿った断面形状である。 本発明の第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップの図3におけるA−A線に沿った断面形状である。 バックドアを有する自動車を後方から見た斜視図である。 従来のオープニングトリムウエザストリップのフランジ部に取付けた状態の断面形状である。 従来の他のオープニングトリムウエザストリップのシールリップ部をパネルにより曲げた状態の斜視図である。
本発明の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
本発明は、自動車の車体の車体開口部周縁6に取付けられ、車体開口部周縁6と開口部開閉部材の間をシールする、オープニングトリムウエザストリップ10に使用することができるが、特に、車体後部の開口部開閉部材であるバックドア2やトランクリッドに対向する車体開口部周縁6に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ10に使用される。以下、バックドア2に対向するオープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10を車体のバックドア2に対向する車体開口部周縁6に取付けた状態の断面図である。図2は、第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10を車体の車体開口部周縁6に取付けた状態の断面図である。図3は、オープニングトリムウエザストリップ10を開口部開閉部材としてのバックドア2の対向する車体開口部周縁6に取付けた状態の自動車を後方から見た斜視図である。
まず、本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10について説明する。オープニングトリムウエザストリップ10は、バックドア2により開閉される車体後部の開口部の車体開口部周縁6に形成されたフランジ部7に、全周に亘り環状に取付けられている。フランジ部7は、車体1のアウターパネル8とインナーパネル9の先端が車体開口部周縁6において溶接等により一体的に接合されて形成されている。なお、アウターパネル8又はドアインナーパネル9の1枚で部分的にフランジ部7が形成されていたり、リィンフォースパネルも合わせて接合されてフランジ部7が形成されてもよい。
図1に示すように、オープニングトリムウエザストリップ10は、トリム部20と中空シール部40とシールリップ部50を有する。
トリム部20は、車外側側壁21と、車内側側壁22と、底壁23から形成される断面略コ字形をなし、トリム部20の補強のため、内部にインサート部材26が埋設されており、後述するように、ソリッド材等で形成されている。なお、インサート部材26は、必ずしも埋設される必要はない。
図1に示すように、トリム部20の断面略コ字形の内面には車外側保持リップ24と車内側保持リップ25がそれぞれ2本ずつ設けられている。
トリム部20の断面略コ字形の内側に車体開口部周縁6のフランジ部7が挿入され、車外側保持リップ24と車内側保持リップ25により保持されて、オープニングトリムウエザストリップ10が上記フランジ部7に装着される。
本実施の形態では、車外側保持リップ24と車内側保持リップ25は、それぞれ2本ずつ形成されているが、車内側保持リップ25を長く1本に形成し、車外側保持リップ24を短く2〜3本に形成してもよい。この場合は、車内側保持リップ25は1本の長いリップであるため、フランジ部7の厚さにより変形することができ、フランジ部7の挿入力を下げ、フランジ部7の抜けを防止することができる。
トリム部20の内部に板金でできたインサート部材26を埋設した場合は、インサート部材26は、トリム部20の車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23に連続して、幅方向に短冊状に並んで埋設される。このため、インサート部材26は、トリム部20がフランジ部7を把持する力を強化することができる。
また、幅方向に短冊状に並んだインサート部材26は、長手方向にはそれぞれ分離しているため、トリム部20の曲げ方向の柔軟性が向上し、上下左右どの方向にもコーナー部に沿ってトリム部20を湾曲させてフランジ部7に取付けることができる。
トリム部20は、ゴム、熱可塑性エラストマー又は合成樹脂のソリッド材又は微発泡材で形成されている。ゴムとしては、例えば合成ゴムであるEPDMゴム、熱可塑性エラストマーとしてはオレフィン系熱可塑性エラストマー、合成樹脂としては、軟質ポリ塩化ビニル等を使用することができる。
トリム部20をソリッド材又は微発泡材で形成しており、トリム部20にインサート部材26が埋設されていない場合でも、フランジ部7の保持力を充分確保することができる。また、微発泡材の場合には、オープニングトリムウエザストリップ10の重量を軽減でき、車輌の軽量化に貢献することができる。
トリム部20の車外側側壁21の底壁23との連続部付近よりも開口側(図1において、車外側側壁21の中央部位)の外面から、バックドア2の方向(図1において、斜め上方)に斜めシールリップ根元部51が延設されている。シールリップ根元部51の先端である後述するシールリップ先端部53との連続部分からシールリップ支持部52が車外側側壁21のシールリップ根元部51が延出された部分よりも底壁23側の外面に向けて延設されている。シールリップ支持部52の先端は、後述するように、オープニングトリムウエザストリップ10が車体開口部周縁6のコーナー部に沿って湾曲させられて装着されたときに、車外側側壁21に当接する。
シールリップ根元部51とシールリップ支持部52の連続部分から、シールリップ根元部51又はシールリップ支持部52の延長方向である車外方向に延設されるシールリップ先端部53が延設されている。シールリップ先端部53は、バックドア2が閉じられたときに、バックドア2の突出部2aに当接して、シールリップ根元部51とシールリップ先端部53とでバックドア2と車体開口部周縁6との間を塞ぎ、高圧洗車水の車内側への侵入を防止して、シールリップ部50のシール性を確保することができる。特にシールリップ部50は、全体として略水平方向に延び、中空シール部40とバックドア2の裏面との当接部位を広くカバーするように設けられているので、高圧洗車水は、このシールリップ部50で止められて、蒸気の中空シール部40とバックドア2との当接部位には侵入しない。
オープニングトリムウエザストリップ10が車体開口部周縁6のコーナー部に装着されたときに、上述のとおり、シールリップ支持部52の先端が車外側側壁21に当接して、シールリップ支持部52、シールリップ根元部51と、車外側側壁21とで断面において略三角形の中空部を形成することができる。このため、シールリップ根元部51とシールリップ支持部52の変形防止ができ、シールリップ部50の全体も捲くれ上がり変形せず、確実にシールリップ部50がバックドア2の裏面に当接して、シール性を確保することができる。
シールリップ支持部52は、車外側側壁21と底壁23との連結部付近(図1における車外側側壁21の上端)の外面に向けて延設することが好ましい。この場合は、シールリップ支持部52の先端は、オープニングトリムウエザストリップ10が車体開口部周縁6のコーナー部に装着されたときに、車外側側壁21の底壁23との連結部付近に当接して、上記の断面において略三角形の中空部の車外側側壁部分が長くなり、シールリップ部50の設定位置を安定することができる。
また、シールリップ支持部52の先端は、車外側側壁21に当接しているのみのため、バックドア2がシールリップ部50に当接したときは、シールリップ支持部52の先端は車外側側壁21から離れてシールリップ部50は容易に下方に撓むことができ、バックドア2の閉め力を増大させることがない。
車外側側壁21の底壁23との連結部付近の外面のシールリップ支持部52の先端が当接する部分に車外側側壁突部21bを形成した。車外側側壁突部21bは、図1に示すように、複数の断面三角形状の突条を長手方向に連続して押出成形して形成することができる。なお、車外側側壁突部21bは、シールリップ部50の押出成形時の形状保持部として作用している。
すなわち、オープニングトリムウエザストリップ10をEPDMゴムで作る場合、未加硫状態のEPDMゴムでシールリップ部50が押出機のダイスから押出されるが、シールリップ部50はシールリップ根元部51のみでトリム部20の車外側側壁21に連結されているだけのため、シールリップ部50が倒れ易くなっている。
そのため、押出直後に車外側側壁突部21bとシールリップ支持部52の先端を当接接合させ、シールリップ部50の形状を保持して、ゴムを加硫して、形状を確定させる。その後、カッター等で上記の接合を解除してオープニングトリムウエザストリップ10が製造される。車外側側壁突部21bを断面三角形状としたのは、この加硫時の接合と、その後の解除における接合面積を減らすためである。
オープニングトリムウエザストリップ10を車体開口部周縁6のコーナー部に装着したときに、シールリップ支持部52の先端が車外側側壁突部21bに当接すると、車外側側壁突部21bに係止されて、シールリップ支持部52が車外側側壁21からずれることを防止できる。このため、シールリップ部50の形状を維持することができ、捲くれ上がり変形を防止して、シール性を確保することができる。
中空シール部40は、トリム部20の底壁23の外面に一体的に形成されている。中空シール部40は、シールリップ部50を形成するスポンジ材と同じ材料で一体的に形成されている。また、シールリップ部50を設けたため、中空シール部40のシール壁の肉厚を減少させることができる。
このため、中空シール部40の重量を低減することができ、オープニングトリムウエザストリップ10の軽量化に貢献することができる。また、中空シール部40の柔軟性を増加させて、ドア閉時に中空シール部40がバックドア2に確実に当接しシールすることができるとともに、バックドア2の閉じ力を軽減することができる。
トリム部20の車内側側壁22の底壁23との連続部付近(図1において、車内側側壁22の上端)の外面から、円弧状にカバーリップ30が車内方向に連続して一体的に延設されている。カバーリップ30は、中空シール部40よりも車内側に形成される。カバーリップ30の先端部分であるカバーリップ先端部32は、車内に取付けられたガーニッシュ70に当接して、ガーニッシュ70とオープニングトリムウエザストリップ10の間の隙間を覆い、見栄えを向上させている。ガーニッシュ70のほかに、車内の内装部材等に当接させてもよい。
トリム部20の車外側側壁21のシールリップ根元部51が延設される部分よりも開口側の外面には斜め下方に第1サブシーリリップ27が延設されている。また、車外側側壁21の先端には斜め下方に第2サブシールリップ28が延設されている。トリム部20をフランジ部7に装着すると、フランジ部7の根元のアウターパネル8に、第1サブシーリリップ27と第2サブシールリップ28が当接して、フランジ部7から雨水等が車室内に浸入することを防止している。第1サブシーリリップ27と第2サブシールリップ28は、シールリップ部50を形成するスポンジ材と同じ材料で一体的に形成されているため、アウターパネル8に柔軟に当接することができる。
トリム部20の断面略コ字形の内部である底壁23の内面にはシーラント部材29が設けられている。トリム部20をフランジ部7に装着すると、シーラント部材29にフランジ部7の先端が埋設される。このため、フランジ7日を介して雨水、騒音等が車室内に浸入することを防止することができる。
次に、図2に基づき本発明の第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10について説明する。第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10は第1の実施の形態とはシールリップ部50の形状と、バックドア2の形状が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分について説明し、同様な部分の説明は省略する。
第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10では、シールリップ部50は、第1の実施の形態のシールリップ部50と異なり、シールリップ根元部51とシールリップ支持部52のみから構成されている。シールリップ根元部51は、車外側側壁21の中央部位の外面から斜め上方に延出して形成され、第1の実施の形態のシールリップ根元部51よりも長く形成される。
長く形成されたシールリップ根元部51の先端から屈曲して車外側側壁21のシールリップ根元部51が延出された部分よりも底壁23側の外面の位置に向けてシールリップ支持部52が延設される。そして、オープニングトリムウエザストリップ10が車体開口部周縁6のコーナー部に沿って湾曲させられて装着されたときには、シールリップ支持部52の先端が上記の位置で当接支持し、シールリップ部50の形状を安定させる。
屈曲部分がシールリップ屈曲部54を形成する。シールリップ根元部51とシールリップ支持部52は、第1の実施の形態のシールリップ根元部51とシールリップ支持部52よりも長く形成される。
第1の実施の形態と同様に、シールリップ支持部52の先端が車外側側壁21に当接して、シールリップ支持部52、シールリップ根元部51と、車外側側壁21とで断面形状において略三角形の中空部を形成することができる。このため、シールリップ根元部51とシールリップ支持部52の捲くれ上がり変形が確実に防止でき、シールリップ部50の全体も変形せず、シール性を確保することができる。
バックドア2が閉じられたときに、バックドア2の裏面にシールリップ屈曲部54が当接することができ、シールすることができる。バックドア2は図2に示すように、端部では屈曲してバックドア屈曲部2bを形成しているが、バックドア屈曲部2bにシールリップ屈曲部54が当接する。このため、シールリップ根元部51がバックドア屈曲部2bとフランジ部7との間を塞ぎ、高圧洗車水の侵入を防止して、シールリップ部50のシール性を確保することができる。なお、第1の実施の形態と同様に、シールリップ支持部52の先端は、車外側側壁21に当接しているのみのため、バックドア2が閉じられたときには、シールリップ部50は容易に撓むことができ、ドア閉力を減少させることができる。
次に、このオープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、まず、トリム部20、中空シール部40及びシールリップ部50が押出成形機61により成形される。トリム部20がインサート部材26を有する場合は、インサート部材26を同時に押出成形することができる。
トリム部20がソリッド材で、中空シール部40及びシールリップ部50がスポンジ材の場合は、ソリッド材とスポンジ材を押出成形する。
ソリッド材及びスポンジ材のいずれもゴム又は熱可塑性エラストマーを使用することができ、ゴムとしてはEPDMゴム等を使用することができ、熱可塑性エラストマーとしてはオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することができる。
その後、ゴムの場合は、高周波加熱炉、熱風加熱炉等に移送され、加熱して加硫されるとともに、発泡される。なお、熱可塑性エラストマーの場合は、加熱、加硫はされずに所定寸法に裁断される。
10 オープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
40 中空シール部
50 シールリップ部
51 シールリップ根元部
52 シールリップ支持部

Claims (5)

  1. 自動車の車体の車体開口部周縁に取付けられ、車体開口部周縁と開口部開閉部材との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
    該オープニングトリムウエザストリップは、上記車体開口部周縁に取付けられオープニングトリムウエザストリップを保持するトリム部と、上記開口部開閉部材に当接してシールする中空シール部と、該中空シール部よりも車外側の上記開口部開閉部材に当接してシールするシールリップ部を有し、
    上記トリム部は、車外側側壁、車内側側壁及び底壁からなる断面略コ字形をなし、
    上記中空シール部は、上記トリム部の底壁に一体的に形成され、
    上記シーリリップ部は、上記車外側側壁の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、該シールリップ根元部から上記車外側側壁の上記シールリップ根元部が延出された部分よりも上記底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部を有することを特徴とするオープニングトリムウエザストリップ。
  2. 上記シールリップ根元部と、上記シールリップ支持部と、上記車外側側壁は、その断面において上記シールリップ支持部の先端が上記車外側側壁に当接して略三角形の中空部を形成することができる請求項1に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  3. 上記シーリリップ部は、上記車外側側壁の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、該シールリップ根元部から上記車外側側壁の上記シールリップ根元部が延出された部分よりも上記底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部と、上記シールリップ根元部とシールリップ支持部の連続部分から車外方向に延設されるシールリップ先端部を有し、該シールリップ先端部に上記開口部開閉部材が当接する請求項1又は請求項2に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  4. 上記シールリップ部は、上記車外側側壁の外面から斜め上方に延出するシールリップ根元部と、該シールリップ根元部の先端から屈曲して上記車外側側壁の上記シールリップ根元部が延出された部分よりも上記底壁側の外面にその先端が当接可能に延設されたシールリップ支持部を有し、該シールリップ支持部と上記シールリップ根元部との屈曲部分の付近に上記開口部開閉部材が当接する請求項1又は請求項2に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  5. 上記車外側側壁の底壁との連結部付近の外面の上記シールリップ支持部の先端が当接する部分に車外側側壁突部を形成した請求項1乃至請求項4のいずれかに1項に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017007597A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 豊田合成株式会社 自動車用ガラスランの防水構造
CN110114236A (zh) * 2017-03-10 2019-08-09 宝马股份公司 用于密封机动车车身口的密封型材和具有可关闭的车身口的车身装置

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