JP2010228726A - ウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】フェンダープロテクターに取付けられたときに、取付基部の上面が見えなくて外観に優れたウエザストリップを得る。
【解決手段】自動車のエンジンルーム内に設けられたフェンダープロテクター6に取付けられて、エンジンフード2とフロントのフェンダーパネルとの間をシールするウエザストリップ10である。ウエザストリップ10は、フェンダープロテクター6の上面に取付けられる取付基部13と、取付基部13の上面から一体的に延設されエンジンフード2の裏面に当接してシールするシールリップ部11と、シールリップ部11の下面からエンジンルーム内方向に延設されるカバーリップ部12とを有する。カバーリップ部12の先端は、取付基部13の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部13の車内側側端を覆うように形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】自動車のエンジンルーム内に設けられたフェンダープロテクター6に取付けられて、エンジンフード2とフロントのフェンダーパネルとの間をシールするウエザストリップ10である。ウエザストリップ10は、フェンダープロテクター6の上面に取付けられる取付基部13と、取付基部13の上面から一体的に延設されエンジンフード2の裏面に当接してシールするシールリップ部11と、シールリップ部11の下面からエンジンルーム内方向に延設されるカバーリップ部12とを有する。カバーリップ部12の先端は、取付基部13の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部13の車内側側端を覆うように形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のエンジンルーム内への雨水や埃等の浸入の防止及び走行時における不必要な空気の流出入を防止したウエザストリップに関するものである。
図3に示すように、自動車のフロント前面において、車体1とエンジンフード2の間から自動車のエンジンルーム5内へ雨水や埃が浸入したり、さらに走行中には空気が浸入したりする。このとき、フロント前面以外からの不必要な空気の流出入や騒音が発生したり、エンジンルーム内からエンジン音が外部に出たりすることを防止することが必要であった。このため、それらの異音防止や異物浸入の防止のために車体1のエンジンルーム5内の側端のフェンダーパネル3の内側に設けられたフェンダープロテクター6にウエザストリップ110が取付けられている。
図4に示すように、このウエザストリップ110は、押出成形で成形され、スポンジゴムからなる。このウエザストリップ110は、平板状の取付基部112の上部又は側部に円弧状の中空シールリップ部111を有しており、取付基部112にはクリップ121が複数個取付けられて、該クリップ121によって間隔をあけてフェンダープロテクター6に取付けられている(例えば、特許文献1参照。)。中空シールリップ部111は、エンジンフード2の裏面に当接してシールしている。
車輌の前後、即ちエンジンルーム5内の前後において、エンジンフード2の裏面とフェンダープロテクター6との距離が大きく変化している場合がある。この場合、中空状の中空シールリップ部111でシールしようとすると、ウエザストリップ110の部分によっては、中空シールリップ部111が大きく変形せざるを得なくなり、エンジンフード2を閉めるときに閉め力が大きくなることがあった。
そのため、図5に示すように、リップ状のシールリップ211を取付基部213から一体的に形成するウエザストリップ210が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
この場合は、シールリップ211は、中空状の中空シールリップ部111と比べて撓みやすく、エンジンフード2の裏面とフェンダープロテクター6との距離が大きく変化しても、エンジンフード2を閉めるときに、閉め力が大きくはならなかった。
この場合は、シールリップ211は、中空状の中空シールリップ部111と比べて撓みやすく、エンジンフード2の裏面とフェンダープロテクター6との距離が大きく変化しても、エンジンフード2を閉めるときに、閉め力が大きくはならなかった。
しかしこの場合には、図5に示すように、エンジンフード2をあけた場合には、矢印Aの方向から見ると、取付基部213をフェンダープロテクター6に取付けるクリップ221や取付基部213の上面が見えてしまい、外観上好ましくなかった。
このため、フェンダープロテクターに取付けられたときに、取付基部の上面が見えなくて外観に優れたウエザストリップを得ることが望まれていた。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、 自動車のエンジンルーム内に設けられたフェンダープロテクターに取付けられて、エンジンフードとフロントのフェンダーパネルとの間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、取付基部の上面から一体的に延設されエンジンフードの裏面に当接してシールするシールリップ部と、シールリップ部の下面からエンジンルーム内方向に延設されるカバーリップ部とを有し、カバーリップ部の先端は、取付基部の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部の車内側側端を覆うように形成されたことを特徴とするウエザストリップである。
ウエザストリップは、フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、取付基部の上面から一体的に延設されエンジンフードの裏面に当接してシールするシールリップ部と、シールリップ部の下面からエンジンルーム内方向に延設されるカバーリップ部とを有し、カバーリップ部の先端は、取付基部の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部の車内側側端を覆うように形成されたことを特徴とするウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、取付基部の上面から一体的に延設されエンジンフードの裏面に当接してシールするシールリップ部とを有する。このため、フェンダープロテクターの上面に、ウエザストリップの取付基部が取付けられると、シールリップ部が確実にエンジンフードに当接して、自動車のエンジンルーム内へ雨水や埃が浸入したり、さらに走行中には、不必要な空気の流出入が防止されたりして、異音防止や異物のエンジンルーム内への浸入を防止することができる。シールリップ部はリップ状に形成されているため、エンジンフードの裏面とフェンダープロテクターとの距離が大きく変化しても、撓みやすく、エンジンフードを閉めるときに閉め力が大きくはならない。
ウエザストリップは、シールリップ部の下面からエンジンルーム内方向に延設されるカバーリップ部を有し、カバーリップ部の先端は、取付基部の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部の車内側側端を覆うように形成された。このため、エンジンフードを開けたときに、ウエザストリップの取付基部をフェンダープロテクターに取付けるクリップや、取付基部の上面がカバーリップ部で覆われて見えないため、見栄えがよい。
請求項2の本発明は、カバーリップ部の先端は、シールリップ部がエンジンフードの裏面に当接しないときにおいても取付基部の車内側側端と同一面又は取付基部の車内側側端よりも下方まで延設されたウエザストリップである。
請求項2の本発明では、カバーリップ部の先端は、シールリップ部がエンジンフードの裏面に当接しないときにおいても、取付基部の車内側側端と同一面又は取付基部の車内側側端よりも下方まで延設されたため、取付基部をその車内側側端まで完全に覆い、エンジンフードを開けたときに、取付基部を取付けるクリップや、取付基部の上面がカバーリップ部で覆われて見えないため、見栄えがよい。
請求項3の本発明は、カバーリップ部は、断面形状が円弧状に延設されたウエザストリップである。
請求項3の本発明では、カバーリップ部は、断面形状が円弧状に延設されたため、エンジンフードを閉めるときに、カバーリップ部の裏面は取付基部の車内側側端を回りこむように移動して、取付基部の車内側側端と接触することがなく、シールリップ部がスムースに撓むことができる。
請求項4の本発明は、シールリップ部は、エンジンフードの側端の裏面に対して斜め車内方向で断面形状が直線状又は円弧状に延設されたウエザストリップである。
請求項4の本発明では、シールリップ部は、エンジンフードの側端の裏面に対して斜め車内方向で断面形状が直線状又は円弧状に延設されたため、エンジンフードを閉めるときに、シールリップ部がエンジンフードの裏面に、当接を維持しつつ撓むことができ、シールリップ部が異常変形することなくシール性を確保し、エンジンフードを閉めるときに閉め力が大きくなることがない。
請求項5の本発明は、取付基部の車外側側端には、フェンダープロテクターの側端に係止される係止リップが形成され、取付基部はクリップ又は両面接着テープでフェンダープロテクターの上面に取付けられたウエザストリップである。
請求項5の本発明では、取付基部の車外側側端には、フェンダープロテクターの車外側側端に係止される係止リップが形成されたため、係止リップで、その長手方向全域のフェンダープロテクターの側端を覆い、取付基部の車外側側端を係止して、取付基部の車外側側端がフェンダープロテクターから引き上げられることを防止して、ウエザストリップを安定させ、シール性を維持することができる。
取付基部は、両面接着テープ又はクリップで、フェンダープロテクターに取付けられたため、取付基部をフェンダープロテクターの形状に沿って取付けることができる。なお、両面接着テープで取付ける場合には、その長手方向全域に亘って、両面接着テープを取付けると、本願の係止リップが不要となるほど、取付基部とフェンダープロテクターとの間の密着性を高めシール性を確保することができるが、両面接着テープは比較的高価なため、実用的ではない。そのため、接着に必要な最低限度の量だけ両面接着テープを部分的に使用し、その長手方向全域に亘って、係止リップを使用することができる。
本発明は、ウエザストリップのシールリップ部の下面から取付基部の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部の車内側側端を覆うようにエンジンルーム内方向に延設されたカバーリップ部とを有するため、エンジンフードを開けたときに、ウエザストリップの取付基部をフェンダープロテクターに取付けるクリップや、取付基部の上面がカバーリップ部で覆われて見えないため、見栄えがよい。
本発明の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。本発明の実施の形態の自動車用のウエザストリップ10の取付け状態を図3に示し、ウエザストリップ10は、自動車のエンジンルーム5内の側端のフロントのフェンダーパネル3に設けて、フェンダープロテクター6の上面に取付けられている。
まず、本発明の実施の形態を示す自動車用のウエザストリップ10の形状と、車体への取付け位置について説明する。
本発明のウエザストリップ10は、図3に示すように、自動車のエンジンルーム5内のフロントのフェンダーパネル3の内側に隣接した両側部に設けられたフェンダープロテクター6に、車両の前後方向に取付けられるように、直線状に長尺に形成されている。そして、後述するように、エンジンフード2とフェンダーパネル3との間をシールする。また、ウエザストリップ10のシールリップ11は、エンジンフード2が閉じたときに、エンジンフード2との間の隙間を塞ぐようにエンジンフード2の裏面に当接する。
本発明のウエザストリップ10は、図3に示すように、自動車のエンジンルーム5内のフロントのフェンダーパネル3の内側に隣接した両側部に設けられたフェンダープロテクター6に、車両の前後方向に取付けられるように、直線状に長尺に形成されている。そして、後述するように、エンジンフード2とフェンダーパネル3との間をシールする。また、ウエザストリップ10のシールリップ11は、エンジンフード2が閉じたときに、エンジンフード2との間の隙間を塞ぐようにエンジンフード2の裏面に当接する。
これにより、車体1の側端であるフェンダーパネル3とエンジンフード2の側端との間をシールすることができる。そして、自動車のエンジンルーム5内へ雨水や埃等の異物の浸入を防止し、さらに走行中には不必要な空気の流出入を防止して、異音の発生を防止する。なお、エンジンフード2の前端又は車体のフロント前端にさらに別のウエザストリップを取付けてシールすることができる。
エンジンフード2とフェンダープロテクター6との間の距離と角度は、エンジンフード2の前後の位置により、エンジンフード2の湾曲により変化する。このため、エンジンフード2を閉めたときの、ウエザストリップ10がエンジンフード2により撓む量は変化する。図1は、フロント側でウエザストリップ10が当接した状態を示し、図2は、リヤ側でウエザストリップ10が当接した状態を示している。
まず、図1に基づき、ウエザストリップ10の断面形状を説明する。
本発明の実施の形態のウエザストリップ10の形状は、図1に示すように、フェンダープロテクター6の上面の側端に取付けられる取付基部13と、取付基部13の上面に一体的に形成されエンジンフード2に当接してシールするシールリップ部11と、シールリップ部の下面からエンジンルーム5内方向に延設されるカバーリップ部12を有する。
本発明の実施の形態のウエザストリップ10の形状は、図1に示すように、フェンダープロテクター6の上面の側端に取付けられる取付基部13と、取付基部13の上面に一体的に形成されエンジンフード2に当接してシールするシールリップ部11と、シールリップ部の下面からエンジンルーム5内方向に延設されるカバーリップ部12を有する。
カバーリップ部12の先端は、取付基部13の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部13の車内側側端を覆うように形成されている。そして、カバーリップ部12の先端は、シールリップ部11がエンジンフード2に当接しないときにおいても、取付基部13の車内側側端と同一面又は取付基部13の車内側側端よりも下方まで延設することが好ましい。これにより、後述するように、取付基部13を見えなくして、見栄えを向上させている。
カバーリップ12部は、断面形状が円弧状に形成することが好ましい。この場合には、エンジンフード2を閉めるときに、カバーリップ部12の裏面は取付基部13の車内側側端を回りこむように移動して、取付基部13の車内側側端と接触することがないため、シールリップ部11もスムースに撓むことができる。
シールリップ部11は、リップ状に形成される。これにより、フロント側とリヤ側で、エンジンフード2の裏面とフェンダープロテクター6との距離が大きく変化しても、同じ断面形状のシールリップ部11が撓みやすく、エンジンフード2の形状に沿ってシールリップ部11が柔軟に変形して、エンジンフード2の裏面にシールリップ部11の先端が確実に当接しシール性を確保し、エンジンフード2を閉めるときに、閉め力が大きくはならない。
従って、上記のように、シールリップ部11により、フェンダーパネル3とエンジンフード2の間の隙間から自動車のエンジンルーム5内へ雨水や埃等が浸入したり、さらに走行中における不必要な空気の流出入に夜イオンの発生を防止したり、エンジンルーム5内からエンジン音が外部に出ることを防止することができる。
取付基部13は、図1に示すように、平板状で帯状に形成されて、フェンダープロテクター6の上面の側端に取付けられる。このため、フェンダープロテクター6の取付基部13と接する平面に安定して取り付けられることができ、シールリップ部11の位置を安定させることができる。また、取付基部13とフェンダープロテクター6とを密着させ、その間の隙間をなくしてシール性を確保することができる。
また、図1に示すように、ウエザストリップ10は、取付基部13が複数のクリップ21によりフェンダープロテクター6の上面に取付けられる。
取付基部13にクリップ21の取付孔18を長手方向に沿って、複数個形成するとともに、フェンダープロテクター6の対応する箇所に挿入孔6aを形成し、その挿入孔6aに取付孔18に取付けられているクリップ21の脚部を挿入して取付ける。これにより、取付基部13をフェンダープロテクター6に取付けることができる。
取付基部13にクリップ21の取付孔18を長手方向に沿って、複数個形成するとともに、フェンダープロテクター6の対応する箇所に挿入孔6aを形成し、その挿入孔6aに取付孔18に取付けられているクリップ21の脚部を挿入して取付ける。これにより、取付基部13をフェンダープロテクター6に取付けることができる。
取付基部13の車内側の側端の下面には長手方向に連続する取付基部突条部16が形成され、取付基部突条部16の車内側に隣接して取付基部13の下面には、取付基部凹部14が形成されている。このため、取付基部突条部16によりシール性を確保できるとともに、取付基部13とフェンダープロテクター6の間に空間ができ、クリップ21を弾力的に取付けることができる。
取付基部13は、その下面に両面接着テープを貼着して、フェンダープロテクター6に取付けることができる。また、クリップ21と併用して、両面接着テープを部分的(例えば、両端)に設け、フェンダープロテクター6に取付けることができる。両面接着テープを使用した場合は、取付基部13をフェンダープロテクター6に強固に取付けることができる。両面接着テープをウエザストリップ10の両端に使用した場合には、剥れ易い両端を強固に取付けることができる。
なお、両面接着テープで取付基部13を取付ける場合には、その長手方向全域に亘って、両面接着テープを取付けると、両面接着テープは比較的高価なため、コストアップとなる。そのため、接着に必要な最低限度の量だけ両面接着テープを部分的に使用し、その長手方向全域に亘って、係止リップ15を使用することが好ましい。
取付基部13の車外側側端から係止リップ15が延設されている。係止リップ15は、屈曲してフェンダープロテクター6の車外側側端から下面にかけての部分を覆っている。そして、係止リップ15がフェンダープロテクター6に係止されるとともに、取付基部13の車外側側端を係止している。
また、係止リップ15は、フェンダープロテクター6がフェンダーパネル3に取付けられると、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間に位置するように取付けられる。
そして、係止リップ15の先端部には、その断面形状が拡大する拡大部17を形成してもよい。この場合は、拡大部17は、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間よりも大きく形成され、その隙間に係止される。
そして、係止リップ15の先端部には、その断面形状が拡大する拡大部17を形成してもよい。この場合は、拡大部17は、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間よりも大きく形成され、その隙間に係止される。
このため、拡大部17により、高速走行時に、負圧により、エンジンフード2とウエザストリップ10が車外方向(上方)に吸い出されようとしても、係止リップ15の先端の拡大部が、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間により止められて、係止リップ15が抜け出ることがなく、取付基部13が浮き上がることがない。従って、フェンダーパネル3とフェンダープロテクター6との間の隙間のシールを確保することができる。
ウエザストリップ10の取付けは、まずフェンダープロテクター6にクリップ21等で取付基部13を取付ける。そして、同時に、係止リップ15をフェンダープロテクター6の車外側側端を包むように取付け、係止リップ15の先端がフェンダープロテクター6の下面側に回るように取付ける。クリップ21と両面接着テープを併用してもよい。
その後、フェンダープロテクター6をフェンダーパネル3に隣接して取り付ける。そのとき、係止リップ15をフェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間に配置して取り付ける。
ウエザストリップ10の取付基部13がフェンダープロテクター6に取付けられると、カバーリップ部12の先端は、取付基部13の車内側側端よりも車内側に位置し、取付基部13の車内側側端を覆うように形成されている。このため、エンジンフード2を開けたときに、取付基部13をフェンダープロテクター6に取付けるクリップ21や、取付基部13の上面がカバーリップ部12で覆われて見えないため、見栄えがよい。
ウエザストリップ10をフェンダープロテクター6に取付けて、エンジンフード2を閉じると、シールリップ部11の先端はエンジンフード2の裏面に当接する。
図1に示すように、シールリップ部11は、エンジンフード2の側端の下面に対して斜め車内方向で断面形状が直線状又は円弧状に延設されている。このため、エンジンフード2を閉めるときに、シールリップ部11の先端はエンジンフード2の裏面に当接して、その当接を維持しつつ撓むことができ、シールリップ部11はエンジンフード2に押されて、車内方向の下方に撓む。そうして、シールリップ部11が柔軟に撓んで、異常変形することなくシール性を確保することができる。そのため、エンジンフード2を閉めるときに閉め力が大きくなることがない。
図1に示すように、シールリップ部11は、エンジンフード2の側端の下面に対して斜め車内方向で断面形状が直線状又は円弧状に延設されている。このため、エンジンフード2を閉めるときに、シールリップ部11の先端はエンジンフード2の裏面に当接して、その当接を維持しつつ撓むことができ、シールリップ部11はエンジンフード2に押されて、車内方向の下方に撓む。そうして、シールリップ部11が柔軟に撓んで、異常変形することなくシール性を確保することができる。そのため、エンジンフード2を閉めるときに閉め力が大きくなることがない。
カバーリップ部12は、シールリップ部11がエンジンフード2に当接して撓んだときには、それにつれて下方に移動する。このとき、カバーリップ部12は、断面形状が円弧状に延設されたため、カバーリップ部12の裏面は取付基部13の車内側側端を回りこむように移動して、取付基部13の車内側側端と接触することがなく、シールリップ部11がスムースに撓むことができる。
さらに、上述のように、カバーリップ部12の先端は、シールリップ部11がエンジンフード2に当接しないときにおいても、取付基部13の車内側側端を覆うとともに、さらにその取付基部13の同一面又は取付基部13の側端よりも下方まで延設されて形成することが好ましい。その場合は、取付基部13をその車内側側端まで完全に覆うことができる。従って、エンジンフード2を開けたときに、取付基部13を取付けるクリップ21や取付基部13の上面がカバーリップ部12で完全に覆われて見えないため、見栄えがよい。
次に、本実施の形態のウエザストリップ10のリヤ側についてエンジンフード2との関係を、図2に基づき説明する。この場合は、ウエザストリップ10の断面形状は、フロント側の部分と同じであり、エンジンフード2との位置関係が異なるので、異なる部分を説明し、同様な部分の説明は省略する。
ウエザストリップ10のリヤ側については、エンジンフード2とフェンダープロテクター6との間の距離が短く、エンジンフード2の角度もフェンダープロテクター6に対して小さくなっている。
そのため、エンジンフード2が閉るときには、ウエザストリップ10のシールリップ部11は、フロント側と比べて、より一層大きく下方に撓むこととなる。
そのため、エンジンフード2が閉るときには、ウエザストリップ10のシールリップ部11は、フロント側と比べて、より一層大きく下方に撓むこととなる。
上述のように、シールリップ部11はリップ状に形成されているため、撓みやすく、より一層大きく下方に撓んでもエンジンフード2を閉じる力が増加することが少ない。
シールリップ部11が下方に撓んでも、カバーリップ部12は、取付基部13の車内側と離れて位置して、湾曲して形成されているため、取付基部13と接触することがなく、シールリップ部11が容易に撓むことができる。フェンダープロテクター6の側面にカバーリップ部12の先端が接触しても、フェンダープロテクター6の側面には斜めに当接するため、カバーリップ部12の先端は容易に摺動することができ、シールリップ部11の撓みを妨げることがない。
シールリップ部11が下方に撓んでも、カバーリップ部12は、取付基部13の車内側と離れて位置して、湾曲して形成されているため、取付基部13と接触することがなく、シールリップ部11が容易に撓むことができる。フェンダープロテクター6の側面にカバーリップ部12の先端が接触しても、フェンダープロテクター6の側面には斜めに当接するため、カバーリップ部12の先端は容易に摺動することができ、シールリップ部11の撓みを妨げることがない。
なお、本発明のウエザストリップ10は、押出成形で、全体がゴム又は熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成されることが好ましい。この場合は、ゴム又は熱可塑性エラストマーのスポンジ材で全体が形成されているため、全体の重量を軽減することができ、車輌の軽量化に貢献することができる。また、ウエザストリップ10の柔軟性が向上し、エンジンフード2とフェンダープロテクター6の形状に沿って取付けることができる。さらに、シールリップ部11がエンジンフード2に沿って当接し変形してシールすることができる。
次に、ウエザストリップ10の製造方法について説明する。
図7に示すように、ウエザストリップ10は、まず、ウエザストリップ10を形成する未加硫の長尺物が、押出成形機のダイスからウエザストリップ10の断面形状に形成されて押出成形される。
図7に示すように、ウエザストリップ10は、まず、ウエザストリップ10を形成する未加硫の長尺物が、押出成形機のダイスからウエザストリップ10の断面形状に形成されて押出成形される。
押出成形された長尺物は、次に、ゴムの場合は、高周波加熱炉と熱風加熱炉に送られて、加熱して加硫される。熱可塑性エラストマーの場合は、押出成形後に冷却される。
その後、長尺物は、引き取り機により引き取られて、裁断機により所定寸法に裁断される。そして、パレットに並べられ、クリップ21党の取付けが行われて、ウエザストリップ10となる。
その後、長尺物は、引き取り機により引き取られて、裁断機により所定寸法に裁断される。そして、パレットに並べられ、クリップ21党の取付けが行われて、ウエザストリップ10となる。
使用される材料は、通常の合成ゴムあるいは熱可塑性エラストマーを使用することができるが、ゴムの場合はEPDMゴムを使用し、熱可塑性エラストマーの場合は、オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。
EPDMゴムを使用する場合には、充分な剛性と、柔軟性と弾力性を有し、耐候性に優れた安価な製品を得ることができる。
EPDMゴムを使用する場合には、充分な剛性と、柔軟性と弾力性を有し、耐候性に優れた安価な製品を得ることができる。
2 エンジンフード
3 フェンダーパネル
6 フェンダープロテクター
10 ウエザストリップ
11 シールリップ部
12 カバーリップ部
13 取付基部
15 係止リップ
3 フェンダーパネル
6 フェンダープロテクター
10 ウエザストリップ
11 シールリップ部
12 カバーリップ部
13 取付基部
15 係止リップ
Claims (5)
- 自動車のエンジンルーム内に設けられたフェンダープロテクターに取付けられて、エンジンフードとフロントのフェンダーパネルとの間をシールするウエザストリップにおいて、
該ウエザストリップは、上記フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、該取付基部の上面から一体的に延設され上記エンジンフードの裏面に当接してシールするシールリップ部と、該シールリップ部の下面から上記エンジンルーム内方向に延設されるカバーリップ部とを有し、該カバーリップ部の先端は、上記取付基部の車内側側端よりも車内側に位置し、上記取付基部の車内側側端を覆うように形成されたことを特徴とするウエザストリップ。 - 上記カバーリップ部の先端は、上記シールリップ部が上記エンジンフードの裏面に当接しないときにおいても上記取付基部の車内側側端と同一面又は上記取付基部の車内側側端よりも下方まで延設された請求項1に記載のウエザストリップ。
- 上記カバーリップ部は、断面形状が円弧状に延設された請求項1又は請求項2に記載のウエザストリップ。
- 上記シールリップ部は、上記エンジンフードの側端の裏面に対して斜め車内方向で断面形状が直線状又は円弧状に延設された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
- 上記取付基部の車外側側端には、上記フェンダープロテクターの車外側側端に係止される係止リップが形成され、上記取付基部はクリップ又は両面接着テープで上記フェンダープロテクターの上面に取付けられた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
Priority Applications (1)
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JP2009081558A JP2010228726A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | ウエザストリップ |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009081558A Withdrawn JP2010228726A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | ウエザストリップ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010228726A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114274751A (zh) * | 2022-01-08 | 2022-04-05 | 广州信强汽车配件有限公司 | 一种新型包边条及其车辆包边总成 |
-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009081558A patent/JP2010228726A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114274751A (zh) * | 2022-01-08 | 2022-04-05 | 广州信强汽车配件有限公司 | 一种新型包边条及其车辆包边总成 |
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