JP5440876B2 - ガラスラン - Google Patents
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Description
そこで、デビジョンバー7を廃止して、ドアフレーム2のみで構成することが考えられるが、その場合には図15に示すように、デザイン等のため、ガラスラン210のリヤ側縦辺部213において、ガラスラン210の車外側カバーリップ226から一体的に意匠モール部230をフロント側に斜めに張り出して設けることが行われている。
しかしながら、この場合には、単にアウターウエザストリップ460との接続部分のコーナー部において、リヤ側縦辺部413の車外側カバーリップ426とアウターウエザストリップ460とを接続するのみであり、ドアガラス5の一部を覆うような意匠モール部の全体を形成するものではない。
しかしながら、このガラスラン510は、合成樹脂製の取付け部(モール部)520とゴム状弾性体のガラスシールリップ部530を別々に形成し、合体させるものであり、ドアフレーム2への組付け時に取付け部(モール部)520とガラスシールリップ部530の成形と組付けの手間がかかることとなる。
そのため、意匠モール部とリヤ側縦辺部を別々に形成し、ドアフレーム2のパネルに取付けることが考えられるが、意匠モール部のドアフレームのパネルへの保持力が十分でない場合がある
ガラスランは、押出成形で成形されドアフレームの上辺に取付けられる上辺部と、押出成形で成形されドアフレームのフロント側縦辺に取付けられるフロント側縦辺部と、押出成形で成形されドアフレームのリヤ側縦辺に取付けられるリヤ側縦辺部と、型成形で形成され上辺部とフロント側縦辺部を接続するフロント側コーナー部と、型成形で形成され上辺部とリヤ側縦辺部を接続するリヤ側コーナー部と、型成形で形成されリヤ側コーナー部からドアのベルトラインに取付けられたアウターウエザストリップまで延設されドアガラスの車外側に取付けられる意匠モール部から形成され、
意匠モール部の上端は、リヤ側コーナー部の形成時に一体的に接続されるとともに、意匠モール部の下部は、リヤ側縦辺部よりもフロント側に位置するように傾斜して設けられ、意匠モール部は、ドアフレームのアウターパネルに取付けられる取付基部と、取付基部のフロント側の側端から断面略L字形に車外側を取付基部に沿って一体的に形成される意匠リップ部とを有し、
取付基部の車外側面に合成樹脂製の係止部材を取付け、取付基部と意匠リップ部の間にアウターパネルの先端を挿入し、係止部材によりアウターパネルの先端を係止することを特徴とするガラスランである。
意匠モール部は、リヤ側縦辺部よりもフロント側に傾斜して形成され、ドアガラスのリヤ側部分を覆うことができる。さらに、ガラスランをドアフレームに取付けるときに、意匠モール部がリヤ側コーナー部を中心にしてリヤ側縦辺部とは別々に、角度を変えることができ、ガラスランをドアフレームに取付ける作業が容易である。
係止台部の下面の両端に係止脚部を形成し、係止脚部を意匠モール部の取付基部の係止孔に挿入して、係止部材を取付基部に取付けたため、係止脚部を係止孔に挿入するのみで容易に確実に取付けることができる。
取付基部の車外側面に合成樹脂製の係止部材を取付け、取付基部と意匠リップ部の間にアウターパネルの先端を挿入し、係止部材によりアウターパネルの先端を係止するため、剛性の高く取付基部から突出した係止部材でアウターパネルの先端を係止することができ、アウターパネルを確実に係止することができる。
本発明を自動車のリヤドア1bで使用する場合を例に取り説明するが、本発明はフロントドア1aについても使用することができる。
図14は従来の自動車のリヤドア1bの側面図である。フロントドアとリヤドア1bの両方のベルトラインよりも上部には、ドアガラス5が昇降可能に設けられている。
リヤドア1bには、デビジョンバー7のフロント側に、上下方向に昇降して、ドア窓を開閉することができるドアガラス5と、デビジョンバー7のリヤ側のドアフレーム2とデビジョンバー7で形成される三角形の部分に固定されたクォータードアガラス6が設けられている。しかし、本発明では、このデビジョンバー7とクォータードアガラス6が廃止されて、リヤドア1bは昇降するドアガラス5のみとなる。
このため、車外側側壁21の車外側保持リップ28、28と車外側カバーリップ26及び車内側側壁22の車内側保持リップ29と車内側カバーリップ27とでそれぞれドアフレーム2のアウターパネル2aとインナーパネル2bの先端を強く挟持してガラスラン10をドアフレーム2に保持して、ドアフレーム2から外れることを防止することができるとともに、ドアフレーム2の先端を覆い、先端部分の見栄えを向上させている。
切欠き部35は、図5と図6に示すように、2つ毎に一対として形成され、その一対の両方の外側に後述する係止部材40を取付ける係止孔39が形成されている。
この部分ではドアフレーム2の補強パネル2cの先端は、アウターパネル2aの先端が折れ曲って包み込まれて、係止部材40と意匠モール部30の取付基部31よりも車外側に位置している。
図12は、リヤ側縦辺部13と意匠モール部30がリヤ側コーナー部15と接続する部分の断面図である。この接続する部分では、リヤ側縦辺部13と意匠モール部30が連続しており、リヤ側縦辺部13の車外側側壁21と意匠モール部30の取付基部31が連続して形成されている。
意匠モール部30の複数の切欠き部35と切欠き部35の間には、保持片36が形成され、保持片36は補強パネル2cの先端で保持されている。このため取付基部31が安定してドアフレーム2に保持される。
意匠モール部30のシールリップ部34はドアガラス5の車外側面に当接している。
ドアガラス5の車内側は、ガーニッシュ8が取付けられている。ガーニッシュ8でガラスラン10を車内側からカバーして、美観を向上させている。
ガラスラン10は、まずその直線部である上辺部11、フロント側縦辺部12及びリヤ側縦辺部13を押出成形により成形し、その後、コーナー部を型成形する。
ガラスラン10の直線部の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用しているため、加硫接着をすることができ、一体的に固着することができる。
2 ドアフレーム
5 ドアガラス
10 ガラスラン
11 上辺部
13 リヤ側縦辺部
15 リヤ側コーナー部
30 意匠モール部
31 取付基部
32 意匠リップ部
34 シールリップ部
60 アウターウエザストリップ
Claims (3)
- 自動車用ドアのドアフレームの内周に取付けられ、該ドアフレームとドアガラスとの間をシールするガラスランにおいて、
該ガラスランは、押出成形で成形され上記ドアフレームの上辺に取付けられる上辺部と、押出成形で成形され上記ドアフレームのフロント側縦辺に取付けられるフロント側縦辺部と、押出成形で成形され上記ドアフレームのリヤ側縦辺に取付けられるリヤ側縦辺部と、型成形で形成され上記上辺部と上記フロント側縦辺部を接続するフロント側コーナー部と、型成形で形成され上記上辺部と上記リヤ側縦辺部を接続するリヤ側コーナー部と、型成形で形成され該リヤ側コーナー部から上記ドアのベルトラインに取付けられたアウターウエザストリップまで延設され上記ドアガラスの車外側に取付けられる意匠モール部から形成され、
上記意匠モール部の上端は、上記リヤ側コーナー部の形成時に一体的に接続されるとともに、上記意匠モール部の下部は、上記リヤ側縦辺部よりもフロント側に位置するように傾斜して設けられ、上記意匠モール部は、上記ドアフレームのアウターパネルに取付けられる取付基部と、該取付基部のフロント側の側端から断面略L字形に車外側を上記取付基部に沿って一体的に形成される意匠リップ部とを有し、上記取付基部の車外側面に合成樹脂製の係止部材を取付け、上記取付基部と上記意匠リップ部の間に上記アウターパネルの先端を挿入し、上記係止部材により上記アウターパネルの先端を係止することを特徴とするガラスラン。 - 上記係止部材は、板状の係止台部と、該係止台部の上面に係止突部を突出して形成し、上記係止台部の下面の両端に係止脚部を形成し、該係止脚部を上記意匠モール部の取付基部の係止孔に挿入して、上記係止部材を上記取付基部に取付けた請求項1に記載のガラスラン。
- 上記取付基部は、複数の切欠き部が形成され、隣接する一対の該切欠き部と切欠き部を跨いで上記係止部材の係止台部と係止突部が取付けられ、隣接する一対の上記切欠き部のそれぞれの外側の上記係止脚部を上記取付基部に取付けた請求項2に記載のガラスラン。
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