JP4407560B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランに関するものであり、特に、ドアフレームの内周にガラスランを取り付けるチャンネルが、ガラスランの車外側側壁を保持する部分を設けずに、ガラスランの車外側側壁が直接車外側に露出するガラスランに関する。
図3に示すように、自動車のドア1のドアフレーム2の内周に、ドアガラス5の昇降を案内するガラスラン110が取付けられている。その従来の取付構造を図4に示す。図4は、図3におけるA−A線に沿った断面図である。
従来、ガラスラン110は、図3に示すように、ドアフレーム2のチャンネル3内に取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内するとともにドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。さらに、ガラスラン110は、押出成形により成形された直線状の直線部111からなるドア1の上辺部とフロント側縦辺部及びリヤ側縦辺部を、ドアフレーム2の形状に合わせて型形成するコーナー部112で接続している。
なお、ドア1と車体との間のシールは、図4に示すように、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ108および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ109によりなされている。
ガラスラン110は、車外側側壁120と、車内側側壁130と、底壁140からなる断面略U字状をなしている。車外側側壁120の先端付近から車外側シールリップ126が上記断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。また、車内側側壁130にもその先端付近から車内側シールリップ136が断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。さらに、車外側側壁120の車外側の外面の先端付近から車外側側壁120と平行に底壁140方向に車外側モールリップ124が延設され、車内側側壁130の車内側の外面の先端付近から車内側側壁130と平行に底壁140方向に車内側モールリップ134が延設されている。
車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140はドアフレーム2に設けられたチャンネル3内に挿入され、各壁の外面がチャンネル3の内面に当接される。車外側側壁120と車外側モールリップ124の間にチャンネル3の側端部とドアフレーム2のアウターパネル2cの先端部が挿入され、車内側側壁130と車内側モールリップ134の間にチャンネル3の側端部とインナーパネル2dの先端部が挿入され、ガラスラン110を保持している。
ドアガラス5は、このガラスラン110の断面略U字状の本体部の内側を摺動するとともに、上記車外側シールリップ126と車内側シールリップ136によってドアガラス5の端部の両側面がシールされて保持されている。
ドアガラス5を閉じるとき、パワーウインドのレギュレータドアガラス5がドアフレーム2の縦辺部に沿って上昇し、ドアガラス5の上端がドアフレーム2の上辺に装着されているガラスラン110の上辺の本体部内に挿入され、底壁140に当り、底壁140はチャンネル3の底壁140に当接し、チャンネル3内でガラスラン110を介して保持される。
しかしながら、図5に示すように、自動車の見栄えの向上やドアフレーム2の構造上の制約のために、ガラスラン110の車外側側壁120を短くして、車内側側壁130を長くすることが行われている(例えば、特許文献1参照。)。この場合は、車内側側壁130の先端から延設する車内側ガラスシールリップ136が長くなり、ドアガラス5に確実に当接させるためには、ガラスラン110を装着したときに、車内側ガラスシールリップ136と車外側側壁120の先端から延設される車外側ガラスシールリップ126の先端が当接するように設計する必要がある。しかし、製造時には、その両者の先端は離れて成形する必要がある。
さらに、見栄えの向上のためにドアフレーム2の車外側の幅を狭くすることや、ドアフレーム2の車外側部分を削除することも試みられている。この場合は、ガラスラン110を保持するチャンネル3は、ドアフレーム2の車内側側壁130側または底壁140側に設けられることとなる。
この場合、ガラスラン110車内側側壁130または底壁140を撓ませてチャンネル3内に嵌め込むが、チャンネル3に装着しやすくする必要があった。
一方、ガラスラン110の車外側側壁120の剛性が低いと、自動車の振動等に伴うドアガラス5の振動でガラスラン110の車外側側壁120が変形し、ドアガラス5がガラスラン110から外れてしまう恐れがあった。
このため、ガラスラン110の剛性を増加するために、車外側側壁120、車内側側壁130および底壁140の内部に補強材としてインサートを埋設することも行なわれている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、インサートを埋設するとガラスラン110の重量が増加し、車両の軽量化を損なうこととなるとともに、製造も複雑となり、コストも増大し、製造効率も低下した。
また、ガラスラン110の全体の剛性を増加させると、チャンネル3内への装着に手間がかかることとなる。
特開2000−280753号公報 実公平4−9204号公報
このため、ドアフレームへの装着が容易で、ドアガラスの先端を確実にシールすることができるガラスランを得ることが必要であった。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成され、ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は断面略L字形に形成され、車内側側壁は軟質材で構成され、車外側側壁と底壁は上記車内側側壁の軟質材よりも硬度が高い硬質材で形成され、
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ軟質材で形成され、ガラスランをドアフレームに装着したときには、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に当接するように形成されるとともに、装着前の上記断面略U字形の本体部が展開されている時には、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に離隔するように形成され、
車内側側壁をドアフレームに取り付けられたチャンネルで保持し、車内側側壁にガラスラン本体部の展開を容易とする溝部を設け、溝部は、ガラスランをチャンネルに装着したときに、溝部の両側壁が当接して閉じられることが可能に形成されたことを特徴とする自動車用ガラスランである。
請求項1の本発明では、ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成されているため、断面略U字形に形成する場合と比べて断面形状が簡単になり、ドアフレームの成形が容易である。
ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなしている。また、底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は断面略L字形に形成されている。そのため、ドアガラスの上昇時に、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字状のガラスランの本体部の内側にドアガラスの先端を収納することができ、ドアガラスを確実に保持することができる。
車内側側壁は軟質材で構成され、車外側側壁と底壁は上記車内側側壁の軟質材よりも硬度が高い硬質材で形成されたため、底壁と車外側側壁の剛性を増加させることでき、自動車の振動等でドアガラスの先端がガラスランの本体部の内部から外れることを防止することができる。
車内側側壁を軟質材で形成したため、ガラスランをドアフレームに取り付けられているチャンネル内へ装着しやすい。
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップをそれぞれ軟質材で形成したため、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップが柔軟にドアガラスに当接することができ、ドアガラスの上昇がスムースにできるとともに、ドアガラスとガラスランの間のシールを確実に行うことができる。
ガラスランをドアフレームに装着したときには、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に当接するように形成されているため、ドアガラスの先端がガラスランの本体部の内部に挿入されたときに、確実に車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、ドアガラスの先端側面に両側から当接して、ドアガラスとガラスランの間を隙間なくシールすることができる。
ガラスランのドアフレームへの装着前のガラスランにおける断面略U字形の本体部が展開している時には、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に離隔するように形成されているため、製造時に車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端が直接接着することがなく、押出成形と、加硫が容易である。なお、ガラスランの本体部が展開しているので、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの表面およびガラスランの上辺部における底壁リップの表面等に、低摺動部材を塗布することも容易である。
車内側側壁をチャンネルで保持するようにしたため、ドアフレームが断面略L字形で形成され、車外側の側壁がなくても、ガラスランを確実に保持することができる。
ガラスランを保持するチャンネルの両側端の間に対応する車内側側壁の内面に、ガラスランの展開を容易にするための溝部を設けたため、車内側側壁の柔軟性が増加し、ガラスランをチャンネルに装着するときに、その溝部を閉じる方向に車内側側壁を撓ませることができ、装着が容易である。
また、請求項1の本発明では、溝部は、ガラスランをチャンネルに装着したときに、溝部の両側壁が当接して閉じられることが可能に形成されたため、車内側側壁をチャンネルに装着したときに、車内側側壁がチャンネルの中で突っ張って、チャンネルの側端の両側を押すように強固に装着され、ドアガラスの昇降によりガラスランがチャンネルから外れることがない。
請求項2の本発明は、溝部に対応する車内側側壁が薄肉になるように湾曲部を設けた自動車用ガラスランである。
請求項2の本発明では、溝部に対応する車内側側壁が薄肉になるように湾曲部を設けたため、車内側側壁の柔軟性が向上し、ガラスランをドアフレームに装着するときに、チャンネルに挿入する車内側側壁を撓ませることが容易となり、装着が容易である。
請求項3の本発明は、軟質材は硬度がIRHD70°〜80°であり、硬質材は硬度がIRHD85°〜95°である自動車用ガラスランである。
請求項3の本発明では、ガラスランの軟質材は硬度がIRHD70°〜80°であり、硬質材は硬度がIRHD85°〜95°であるため、硬質材で形成された車外側側壁と底壁はドアガラスの先端を保持する充分な剛性を有している。軟質材で形成された車内側側壁は、ガラスランをチャンネルに保持する強度を有することができるとともに、ドアガラスと当接した場合においても充分な柔軟性を有しており、確実にシールすることができる。
請求項4の本発明は、車外側側壁の外面は、軟質材で被覆されている自動車用ガラスランである。
請求項4の本発明では、車外側側壁が硬質材で形成され、車外側ガラスシールリップが軟質材で形成されているが、車外側側壁の外面は、軟質材で被覆されているため、車外側側壁と車外側ガラスシールリップの接続部分を被覆することができ、見栄えがよい。
請求項5の本発明は、軟質材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、硬質材はEPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはオレフィン系樹脂である自動車用ガラスランである。
請求項5の本発明では、軟質材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、硬質材はEPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはオレフィン系樹脂である。このため、軟質材と硬質材のいずれの部分も同種類の材料であり、両者が強固に密着できるとともに、一緒に粉砕してリサイクル利用が可能であり、軟質材と硬質材の両材料とも耐候性に優れている。
請求項6の本発明は、車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されている自動車用ガラスランである。
請求項6の本発明では、車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されているため、ドアガラスが上昇するときに、車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップとスムースに摺動して、異音が発生することがない。
ガラスランをドアフレームに装着したときには、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に当接するように形成され、ドアフレームへの装着前の断面略U字形の本体部が展開している時には、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に離隔するように形成されているため、シール性もよく、ガラスランの製造が容易である。
車内側側壁をドアフレームに取り付けられているチャンネルに保持されるようにしたため、ガラスランを確実に保持することができる。車内側側壁の内面に、ガラスランの本体部の展開を容易にする溝部を設けたため、車内側側壁の柔軟性が増加し、ガラスランをチャンネルに装着するときに、その溝部を閉じる方向に車内側側壁を撓ませることができ、装着が容易である。
本発明の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
図3は自動車のドア1の側面図である。図1は、本発明の実施の形態におけるドアフレーム2に装着されたガラスラン10の断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明のガラスラン10がドアフレーム2に装着される前の展開された状態の断面図である。
図3に示すように、自動車のドア1のベルトラインより上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。即ち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。このとき、ドアフレーム2には、後述するように、ガラスラン10を保持するチャンネル3が設けられている。
ガラスラン10は、全体として押出成形で形成された略直線状の直線部11と、ドアフレーム2のコーナー部に取付けられ、その直線部11を接続し型成形で形成されるコーナー部12からなる。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺に取付けられる部分とからなり、本実施の形態では、特に、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分に関するものを例にとり説明する。
直線部11が装着されるドアフレーム2の上辺には、図1に示すように、ドアフレーム2のアウターパネル2bとインナーパネル2cのそれぞれの先端が重ねあわされるようにしてガラスラン10を収納する開口を形成する。
また、ドアフレーム2の上辺において、アルミニウム製またはステンレス製のアウターパネル2bは、断面が略L字形に形成され、L字形の一方の辺はドアフレーム2に対して上部平坦面を形成し、他方の辺は、ドアフレーム2に対して車外側に開口する側部平坦面を形成する。アウターパネル2bの上部平坦面には、ガラスラン10がその底壁40を当接させるように配置される。
アウターパネル2bの上部平坦面の車外方向先端は、上方に屈曲してパネルモール部2dとなり、ドアフレーム2の車外側の面を形成している。パネルモール部2dの先端には保護トリム2fが取付けられている。
アウターパネル2bの断面略L字形の側部平坦面には、断面略U字形のチャンネル3が溶接やビス止めで固着されている。チャンネル3の先端は、それぞれ断面略U字形の内部方向に屈曲しており、ガラスラン10に設けられた凹部に嵌め込まれて、ガラスラン10を保持する。換言すれば,ガラスラン10の車内側側壁30に設けられたチャンネル保持リップ34、36、37が断面略U字形のチャンネル3内に嵌め込まれ、特にチャンネル保持リップ34、36、37が上記チャンネル3の先端の屈曲部位と係合して、ガラスラン10がチャンネル3に保持される。
アウターパネル2bの車内側には、ドアフレーム2の強度を上げるために、断面略U字形の板金製のリンフォース4が設けられている。
リンフォース4の車内側には、板金製のインナーパネル2cが形成されている。さらに、インナーパネル2cの内側には、樹脂製のガーニッシュが設けられている。図1ではガーニッシュの下部の先端部分が記載されている。インナーパネル2cの上側の先端には、保護トリム2fとの間に、リップ状のドアウエザストリップ(図示せず)が装着されて、車体開口部との間をシールしている。なお、ガーニッシュの下側の先端は、屈曲してガラスラン10の車内側側壁30を保持している。
ガラスラン10は、車外側側壁20、車内側側壁30と底壁40からなる断面略U字形の本体部を有している。車外側側壁20と底壁40は硬度IRHD85°〜95°の硬質材で形成され、車内側側壁30は硬度IRHD70°〜80°の軟質材で形成されている。なお、底壁40の車内側側壁30との連続部位は、断面略L字形に形成され、この部位も上記硬質材で形成されている。車外側側壁20、車内側側壁30と底壁40の内部には補強材としてのインサートが埋設されていない。このため、ガラスラン10の軽量化を図ることができる。
車内側側壁30は、軟質材で形成され、車内側側壁30の上記断面略U字形の内面がわのほぼ中央部には、ガラスラン10の車内側側壁30から車内側方向に突出しているチャンネル保持リップ34、36、37をチャンネル3に挿入しやすくするための凹状の溝部35が設けられている。この溝部35は、図2に示すように、ガラスラン10の押出成形時において本体部が展開された状態で形成され、断面略U字形に形成されるが、チャンネル3に装着されたときは、図1に示すように断面略U字形の溝部35の開口側先端が相互に当接して閉じられる。このため、車内側側壁30をチャンネル3に装着したときに、車内側側壁30に横方向から力が加わっても、この当接により突っ張ることができ、チャンネル3の中で強固に装着される。したがって、ドアガラス5の昇降によりガラスラン10がチャンネル3から外れることがない。
なお、車内側側壁30の裏面は、柔軟性を向上させるために凹面状に形成することができる。本実施の形態では、車内側側壁30の外面が円弧状に中央部が凹んで形成された湾曲部38とされている。このため、車内側側壁30の内面側に形成された溝部35とあいまって、ガラスラン10の車内側側壁30部位をドアフレーム2のチャンネル3に装着するときに、チャンネル3に挿入する車内側側壁30等を撓ませることが容易となり、装着が容易である。
また、車内側側壁30の車内側面にチャンネル3に当接するチャンネル保持リップ36を設けてもよい。チャンネル保持リップ36によりガラスラン10とチャンネル3との間をシールすることができる。なお、車内側側壁30には、そのほぼ両端において、別のチャンネル保持リップ34、37が上記の軟質材によって一体に形成されている。
車内側側壁30の先端には、断面略U字形の本体部の内部に向かって車内側ガラスシールリップ31が形成されている。車内側ガラスシールリップ31は、ドアフレーム2の構造上、車内側の部分が大きくなるため、車外側ガラスシールリップ21よりも大きく形成されている。
車内側ガラスシールリップ31と車外側ガラスシールリップ21のドアガラス5と当接する外面には、シリコーン塗料、ウレタン塗料、ポリエチレン薄膜等の低摺動部材が塗布または接着されている。このため、ドアガラス5が上昇してガラスラン10の内部に侵入するときに、ドアガラス5が車外側ガラスシールリップ21および車内側ガラスシールリップ31とドアガラス5とがスムースに摺動して、異音が発生することがない。
なお、この低摺動部材は、後述する底壁リップ41の表面にも塗布または接着することが好ましい。
車内側側壁30の先端の車内側ガラスシールリップ31と反対側には、車内側カバーリップ32が形成されている。車内側カバーリップ32は、上記したガーニッシュの端部を覆うことができ、美観を向上させることができる。また、車内側ガラスシールリップ31と車内側カバーリップ32が連続してドアガラス5の先端を案内することができ、ドアガラス5の先端が若干、車内側にずれてもガラスラン10の本体部の内部に導入することができる。
なお、車内側カバーリップ32の表面にも低摺動部材を塗布または接着することが好ましい。
車内側カバーリップ32の裏面と車内側側壁30の先端との間に車内側パネル凹部33を設けることができる。車内側パネル凹部33には、ガーニッシュの先端を嵌挿させて、ガラスラン10を保持することができる。
底壁40との連続部分の車内側側壁30の内面では、後述する底壁リップ41と連続して軟質材で形成されている。また、軟質材は、後述する底壁チャンネル凹部42の付近まで延設されて、チャンネル保持リップ37を形成している。
さらに、車内側側壁30の先端部には車内側チャンネル凹部34とチャンネル保持リップ34が形成され、アウターパネル2bに固着されたチャンネル3の両側の側端が、底壁チャンネル凹部42と車内側チャンネル凹部に挿入されて、ガラスラン10を保持する。なお、底壁チャンネル凹部42は、本実施の形態では、底壁40の側端外面に設けたが、車内側側壁30の底壁40に近い側端部に設けてもよい。
底壁40は、後述する車外側側壁20と一体に硬度IRHD85°〜95°の硬質材で形成される。車外側側壁20と底壁40が硬質材で形成されているため、車外側側壁20の剛性を増加させることでき、ドアガラス5の先端を保持する力が強く、インサートが埋設されていなくても自動車の振動等でドアガラス5の先端がガラスラン10の内部から外れることを防止できる。
上記底壁40と車内側側壁30との連続部分の断面略L字形の部分の内面には、底壁リップ41が形成される。底壁リップ41は、車内側側壁30から連続して軟質材で形成され、断面略U字状ガラスラン10の本体部の内側に向かって形成される。このため、ドアガラス5が上昇し、ドアフレーム2の上辺に装着されたガラスラン10の内部に挿入されたときに、ドアガラス5の先端が底壁リップ41に当接し、底壁リップ41の弾性によりドアガラス5の先端の衝撃を吸収することができ、ドアガラス5の先端が底壁40に衝突することを回避し、異音の発生を防止することができる。
底壁40の車内側側壁30との連続部分は、断面略L字形の底壁補強部43が形成され、しかも、底壁40から連続して硬質材で形成されている。このため、ガラスラン10の本体部が硬質材で略チャンネル状に形成されるので、剛性が高くなり、ドアフレーム2に装着されたときに、本体部が略チャンネル状を維持できる。一方、軟質材で形成されている車内側側壁30の底壁チャンネル凹部42内にチャンネル3の一方の側端が嵌挿され、チャンネル3の他方の側端が車内側側壁30の他端側と係合しているため、そのほぼ中央部に溝部35を有して軟質材で形成されていても、車内側側壁30はチャンネル3に対して強固に保持される。また、それに伴い底壁40と車外側側壁20も、その形状を保持したままドアフレーム2に対して保持されることとなる。そのため、ドアガラス5の昇降によって、ガラスラン10がチャンネル3から外れることはない。
なお、本実施の形態では、底壁チャンネル凹部42を底壁40に形成したが、チャンネル3の一方の側端が嵌挿される凹部を、車内側側壁30の底壁40との連続部分の外面に設けてもよい。
車外側側壁20は、先端から断面略U字形の内部方向に斜めに延設された車外側ガラスシールリップ21が形成されている。車外側ガラスシールリップ21は、軟質材で形成される。この軟質材は、車外側ガラスシールリップ21から連続して、車外側側壁20の外面を被覆し、その先端は、車外側パネルシールリップ22を形成する。
車外側パネルシールリップ22は、車外側側壁20と底壁40との連続部の車外側側壁の外面に形成され、ガラスラン10がドアフレーム2に装着されたときに、車外側パネルシールリップ22がドアフレーム2のアウターパネル2bの車外側の端部と当接する。このため、車外側パネルシールリップ22がドアフレーム2のアウターパネル2bとガラスラン10の底壁40との間の隙間を塞ぎ、ガラスラン10とドアフレーム2の間のシールすることができる。
次に、ガラスラン10の製造方法について説明する。
ガラスラン10の成形においては、直線部11の成形材料の軟質材は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、合成樹脂が使用され、硬質材は合成ゴム、熱可塑性エラストマー、合成樹脂が使用される。例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系エラストマー、EVA、合成樹脂では、軟質ポリエチレン等のオレフィン系樹脂が使用されるが、EPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーが好ましい。
直線部11の成形は、押出成形機により、図2に示すように、断面略U字形の本体部が展開された形状で、直線状に成形した後に、所定寸法に切断される。
熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、加硫せずに冷却され固化される。合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に図2に示すように架台50に載せられて、搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。
なお、車外側ガラスシールリップ21と車内側ガラスシールリップ31のドアガラス5が当接する表面には、シリコーン樹脂、ウレタン塗料、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の低摺動部材が塗布されたり、押出成形時に同時に薄層押出成形により一体に形成されている。
ガラスラン10の本体部が展開された状態では、車外側ガラスシールリップ21と車内側ガラスシールリップ31の先端同士は接触しない状態である。通常、両ガラスシールリップ21、31の先端同士を接触させないようにするためには、各ガラスシールリップ21、31が設けられている両側壁20、30と底壁40とを回転中心としてそれぞれ展開させることが行なわれているが、このようにすると、車外側側壁20の車外側にドアフレーム2が存在しない状態では、車外側側壁20及びドアガラス5の先端を保持できなくなる。
次に、コーナー部12を形成する型成形部分の成形は、上記により所定寸法に切断された直線部11の端部を、型成形部分を成形する金型に挟持して、その金型のキャビティーに型成形部分を形成する軟質材を注入する。型成形部分の断面形状は押出成形部分の断面形状と略同じである。成形材料は、押出成形部分に使用した材料と同じ種類のものを使用することが好ましい。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、金型に注入されたときに注入材料は溶融されているため、その熱と圧力とで押出成形部分と型成形部分は一体的に融着される。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用して加硫接着をすることができるため、一体的に固着する。なお、押出成形部分を合成ゴムで形成した場合は、型成形部分を熱可塑性エラストマーで形成することもできる。
本発明の実施の形態であるガラスランの断面図であり、図2のA−A線に沿った部分の断面図である。 本発明の実施の形態であるガラスランの展開された状態の断面図である。 自動車ドアの側面図である。 従来のドアフレームに取付けられたガラスランの断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。 従来の他のガラスランの断面図である。
符号の説明
2 ドアフレーム
3 チャンネル
5 ドアガラス
10 ガラスラン
20 車外側側壁
30 車内側側壁
35 溝部
38 湾曲部
40 底壁
41 底壁リップ

Claims (6)

  1. 自動車ドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
    上記ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成され、
    上記ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、該底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は断面略L字形に形成され、上記車内側側壁は軟質材で構成され、上記車外側側壁と底壁は上記車内側側壁の軟質材よりも硬度が高い硬質材で形成され、
    上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ軟質材で形成され、上記ガラスランを上記ドアフレームに装着したときには、上記車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に当接するように形成されるとともに、装着前の上記断面略U字形の本体部が展開されている時には、上記車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に離隔するように形成され、
    上記車内側側壁を上記ドアフレームに取り付けられたチャンネルで保持し、上記車内側側壁に上記ガラスラン本体部の展開を容易とする溝部を設け、該溝部は、上記ガラスランを上記チャンネルに装着したときに、上記溝部の両側壁が当接して閉じられることが可能に形成されたことを特徴とする自動車用ガラスラン。
  2. 上記溝部に対応する上記車内側側壁または底壁の外面に中央部が薄肉になるように湾曲部を設けた請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
  3. 上記軟質材は硬度がIRHD70°〜80°であり、上記硬質材は硬度がIRHD85°〜95°である請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
  4. 上記車外側側壁の外面は、軟質材で被覆されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
  5. 上記軟質材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、上記硬質材はEPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはオレフィン系樹脂である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
  6. 上記車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
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