JP4423604B2 - 自動車ドアのシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、直線部と、コーナー部を有するガラスランを自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車ドアのシール構造に関するものである。
図6に示すように、自動車ドア1のドアフレーム2の内周にドアガラス5の昇降を案内するガラスラン110が取付けられている。その従来の取付構造を図7、図8に示す。図7は、図示しないディビジョンサッシュとドアフレーム2の上辺部とがなすドアフレーム2のコーナー部のフロント側の斜視図である。図8は、そのドアフレーム2のコーナー部に対応する部分のガラスラン110コーナー部の斜視図である。
従来、ガラスラン110は、図6に示すようにディビジョンサッシュを含むドアフレーム2のチャンネル3内に取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内するとともにドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。さらに、ガラスラン110は、図5に示すように押出成形により成形された直線状の直線部111からなるドア1の上辺部とフロント側縦辺部及びリヤ側縦辺部をドアフレーム2の形状に合わせて型形成するコーナー部112で接続している。
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップおよび/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップによりなされている。
ガラスラン110は、図8に示すように、車外側側壁120と、車内側側壁130と、底壁140からなる断面略U字状をなしている。車外側側壁120の先端付近から車外側シールリップ121が上記断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。また、車内側側壁130にもその先端付近から車内側シールリップ131が断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。
車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140はドアフレーム2に設けられたチャンネル3内に挿入され、各壁の外面がチャンネル3の内面に当接され、ガラスラン110を保持している。
ドアガラス5は、このガラスラン110の断面略U字状の内側を摺動するとともに、上記車外側シールリップ121と車内側シールリップ131によってドアガラス5の端部の両側面がシールされて保持されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、ドアフレーム2の上辺部2gは、長手方向では、フロント側が低く、リヤ側が高い斜めの傾斜を有しており、ガラスラン110の上辺部もドアフレーム2に沿って斜めの傾斜を有して、装着させることとなる。ドアガラス5が昇降する場合に、ドアガラス5の上端がガラスラン110の上辺部に当接すると、ドアガラス5によってガラスラン110を傾斜に沿ってリヤ側に移動させる力がはたらき、ガラス110がランチャンネル3内をずれて、ガラスラン110がリヤ側にしわ寄せされる場合がある。
このため、ドアフレーム2の中に設けられたチャンネル3のフロント側のフロント側コーナー部付近に、凹部又は孔3bを設けて、ガラスラン110のコーナー部112における底壁140の外面に設けた突起113をこの凹部又は孔3bに挿入して、ガラスラン110のコーナー部112をチャンネル3に固定し、ガラスラン110のずれを止めて、しわ寄せを防止することが行われている(例えば、特許文献2及び3参照。)。
特開2000−25462号公報(第2−3頁、第2図) 特開2000−158950号公報(第1図) 特開2000−103242号公報(第2図)
しかしながら、プレスドアを使用する場合等においては、車両の軽量化やコスト低減のためドアフレーム2内のチャンネル3部材を廃止して、ガラスラン110を直接、アウターパネル2dとインナーパネル2cからなるドアフレーム2のインナーパネル2cの平坦部に取り付けることが行われている。この場合には、ガラスラン110のコーナー部112の底壁140の外面に設けた突起113を従来のように、チャンネル3の孔3b等に固定することができない。さらに、ガラスラン110の底壁140がチャンネル3に保持されていないため、ガラスラン110がより一層ずれやすくなる。
このため、本発明は、ドアフレーム内のガラスランのずれを防止して、ドアフレームのリヤ側のコーナー部にしわ寄せされるのを防止する自動車ドアのシール構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、押出成形により成形された直線部と、型成形により成形されたコーナー部を有するガラスランを自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車ドアのシール構造において、
ガラスランは、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、ガラスランのコーナー部の底壁の裏面に突起を設け、
ドアフレームの一部をなすディビジョンサッシュの先端に、ドアフレームの上辺部へ取付けるための段状に形成されたブラケットを取付け、ブラケットの段状部に切欠部を設け、ブラケットの端部は、一方はディビジョンサッシュの先端部に溶接によって固定され、他方は切欠部が形成された段状部の先端側から階段状に屈曲して上辺部取付部が形成され、上辺部取付部でドアフレームの上辺部にネジで固定され、ブラケットの切欠部が形成された段状部は、ガラスランの底壁と平行に形成され、ドアフレームの上辺部に固定される上辺部取付部は上辺部の被固定面と平行に形成され、
切欠部にガラスランの底壁の突起を嵌挿し、切欠部の長手方向の一端縁とガラスランの突起の一側面とは、取り付け時に車輌後側が当接するように設定され、切欠部の他端縁と突起の他側面との間には取り付け時に隙間ができるように設定され、ガラスランのコーナー部を保持することを特徴とする自動車ドアのシール構造である。
請求項1の本発明では、ガラスランの前側のコーナー部の底壁の裏面に突起を設け、ドアフレームの一部をなすディビジョンサッシュの先端に、ドアフレームの上辺部へ取付けるための段状に形成されたブラケットを取付け、ブラケットの段状部に切欠部を設け、切欠部にガラスランの底壁の突起を嵌挿し、ガラスランのコーナー部を保持する
このため、ガラスランの底壁の突起とブラケットの切欠部により、ガラスランの前側のコーナー部を保持することができ、ドアガラスが昇降し、ドアガラスの上端がガラスランの上辺内に出入りしてガラスランをズレ移動させようとしても、ガラスランがドアフレームの上辺に対してズレ移動するのを確実に防止することができる。また、ブラケットの段状部に切欠部を設けたため、ブラケットの幅方向の中央に孔を設けたものに装着するよりも、上記ガラスランの突起を横からスライドさせてこの切欠部に嵌め込むことができ、その装着が容易である。
ブラケットの端部は、一方はディビジョンサッシュの先端部に溶接によって固定され、他方は切欠部が形成された段状部の先端側から階段状に屈曲して上辺部取付部が形成され、上辺部取付部でドアフレームの上辺部にネジで固定されている。このため、ディビジョンサッシュの先端部を上辺部に固定することができる。ドアフレームの縦辺部(パーティションサッシュ)が確実に固定できるため、自動車ドアのベルトライン部におけるコーナー部に、嵌め込むようにして装着される固定ドアガラス等を有するタイプのものにおいて、固定ガラスを強固に固定できる。
ブラケットの切欠部が形成された段状部は、ガラスランの底壁と平行に形成され、ドアフレームの上辺部に固定される上辺部取付部は上辺部の被固定面と平行に形成されたため、ガラスランを装着したときに、ブラケットに底壁が確実に密着することができる。
切欠部が形成された段状部の先端側から階段状に屈曲して上辺部取付部が形成され、上辺部取付部でドアフレームの上辺部にネジで固定されたため、ドアフレームの上辺部に固定される上辺部取付部が、ドアフレームに密着することができ、ブラケットを確実に固定することができる。
切欠部の長手方向の一端縁とガラスランの突起の一側面とは、取り付け時に車輌後側が当接するように設定されているため、ガラスランの突起がブラケットにより固定されて、ガラスランのズレを防止できる。また、切欠部の他端縁と突起の他側面との間には取り付け時に隙間ができるように設定されているため、ガラスランをブラケットの切欠部に無理なく装着することができる。
請求項2の本発明は、ディビジョンサッシュの先端とドアフレームの上辺部とでなすドアフレームのコーナー部とガラスランのコーナー部は、自動車のフロントドアのフロント側のコーナー部である自動車ドアのシール構造である。
請求項2の本発明では、ディビジョンサッシュの先端とドアフレームの上辺部とでなすドアフレームのコーナー部とガラスランのコーナー部は、自動車のフロントドアのフロント側のコーナー部である。このフロント側先端部のコーナー部では、ガラスランの上辺部はフロント側からリヤ側にかけて斜め上方に傾斜しているため、ドアガラスの昇降につれてガラスランがリヤ側に移動させられようとするが、底壁の突起をブラケットの切欠部に嵌合することにより、ガラスランの上辺部のズレを防止することができる。
請求項の本発明は、ガラスランの直線部は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、ガラスランのコーナー部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されている自動車ドアのシール構造である。
請求項の本発明では、ガラスランの直線部は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、ガラスランのコーナー部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されているため、同種の材料であり、ガラスランの直線部とコーナー部の接着性がよい。また、いずれもオレフィン系の材料であり、耐候性がよく、同時に粉砕処理ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。コーナー部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されているため、加硫が不要であり、成形が容易である。
請求項の本発明は、ガラスランの突起が、硬質部材で形成された自動車ドアのシール構造である。
請求項の本発明では、ガラスランの突起が、硬質部材で形成されているため、ブラケットの切欠部に嵌挿されたときに、変形が少なく、確実にガラスランをブラケットに保持することができる。
本発明は、ガラスランのコーナー部の底壁の外面に突起を設け、ブラケットの切欠部に底壁の突起を嵌挿するため、ドアガラスが昇降し、ガラスランを移動させようとしても、ガラスランがドアフレームに対してずれるのを防止することができる。また、ブラケットの段状部に切欠部を設けたため、ガラスランの突起を横から嵌め込むことができ、装着が容易である。
本発明の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。
図6は自動車のフロントのドア1の側面図であり、図5は、ドア1のディビジョンサッシュを含むドアフレーム2に取付けるフロントドアのガラスラン10の正面図である。図6に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
ガラスラン10は、図5に示すように、全体として押出成形で形成された略直線状の直線部11と、ドアフレーム2のコーナー部に取付けられ、その直線部11を接続し型成形で形成されるコーナー部12からなる。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺部2gに取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部2hに取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部2fをなすディビジョンサッシュに取付けられる部分とからなる。
これらの押出成形部分をドアフレーム2に対応した形状となるように、コーナー部分において型成形により成形して接続してコーナー部12が形成されている。なお、ガラスラン10のコーナー部12は、ドアフレーム2のコーナー部2bに対応して装着される。
以下に、フロントドア1のフロント側縦辺部であるディビジョンサッシュ2fと上辺部2gとでなすフロント側のコーナー部2bでのシール構造を例に取り説明する。
ドアフレーム2の上辺部に取付けられる直線部11の断面形状は、図1に示すように、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略U字状に形成されている。図1は、ガラスラン10のコーナー部の斜視図であり、図6のA−A線に沿った部分の断面形状を含む図である。図2は、フロントドア1のディビジョンサッシュ2fの部分をドアフレーム2の縦辺部2fをドアフレーム2の上辺部2gに固定するブラケット50の斜視図である。図3はブラケット50の他の実施の形態を示す斜視図である。
ガラスラン10はドアフレーム2の上辺部2gに取付けられる部分も縦辺部2f、2hに取付けられる部分も基本的には、ほぼ同様な断面略U字形の断面形状を有している。
車外側側壁20の先端付近から車外側シールリップ21が上記断面略U字状の内側に向けて延設されている。また、車外側カバーリップ22が車外側側壁20の先端から車外方向に延設されている。車内側側壁30の先端から車内側シールリップ31が上記断面略U字状の内側に向けて延設されており、また、車内側カバーリップ32が車内側側壁30の先端から車内方向に延設されている。
車外側側壁20と車外側カバーリップ22とは略U字形に連続してその間には、車外側溝部25が設けられる。本発明では、ドアフレーム2は上辺部2gにおいて従来のようなガラスラン10を保持するチャンネル3を有しなく、ガラスラン10は直接ドアフレーム2を構成するインナーパネル2c、アウターパネル2dの先端に保持される。この車外側溝部25に、図7に示したともの同様な、ドアフレーム2のアウターパネル2dの先端が挿入され、アウターパネル2dを車外側側壁20と車外側カバーリップ22とで挟持するようにしてガラスラン10の車外側部分が保持される。
車外側カバーリップ22は、アウターパネル2dの外面を覆って、その先端はアウターパネル2dに当接して、ガラスラン10とアウターパネル2dの間をシールしている。
また、車内側側壁30と車内側カバーリップ32との間にも車内側溝部35がけいせいされ、上記した車外側と同様に、この溝部35内にインナーパネル2cの先端が挿入される。
さらに、車外側側壁20の内面と車外側シールリップ21の裏面にシリコン樹脂等の低摺動部材を塗布または貼付してもよい。この場合、ドアガラス5に押されて、車外側シールリップ21が車外側側壁20と密着しても、車外側シールリップ21と車外側側壁20との貼着を防止できる。
ドアガラス5が上昇して、ドアガラス5の上端がガラスラン10の上辺部の内部に挿入されたときに、ドアガラス5の上端の車内側と車外側の両面に、この車外側シールリップ21と車内側シールリップ31が弾力的に当接して、ドアガラス5の先端とドアフレーム2の間をシールする。
この車外側シールリップ21と車内側シールリップ31のドアガラス5が当接する表面には、ウレタン樹脂等の低摺動部材が塗布されている。このため、ドアガラス5がガラスラン10内を摺動するときに、その摺動抵抗を減少させることができ、異音の発生防止と、ガラスランのずれを防止することができる。
底壁40は、断面略U字形の内面には、シールリップ21、31と同様にウレタン樹脂等の低摺動部材が塗布されている。このため、ドアガラス5との摺動抵抗を減少させることができる。
車内側側壁30と車内側シールリップ31は、車外側側壁20と車外側シールリップ21よりも大きく、斜めに延びて厚肉に形成される。このため、ドアガラス5を車外側に位置させることができ、ドアガラス5とドアフレーム2の段差を少なくすることができる。このため、空気抵抗や風切音が減少し、デザイン的にも好ましい。
上記のように、車内側側壁30と車内側カバーリップ32とは略U字形に連続して形成され、その間には、車内側溝部35が設けられる。この車内側溝部35に、車外側溝部25と同様に、ドアフレーム2のインナーパネル2cの先端が挿入され、車内側側壁30と車内側カバーリップ32とでインナーパネル2cの先端を挟持して、ガラスラン10の車内側が保持される。
次に、図1に基づきガラスラン10のフロント側のコーナー部12について説明する。
コーナー部12は、上辺部を形成する直線部11と縦辺部を形成する直線部11を型成形で接続したものである。その断面形状は、上述の直線部の断面形状と略同じである。即ち、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略U字状に形成されているが、上辺部と縦辺部の断面形状の相違をコーナー部で連続的に変化させることにより、接続している。
さらに、上辺部と縦辺部の断面形状に合わせて、車外側側壁20の先端付近から車外側シールリップ21が上記断面略U字状の内側に向けて延設されている。また、車外側カバーリップ22が車外側側壁20の先端で車外方向に延設されている。車内側側壁30の先端から車内側シールリップ31が上記断面略U字状の内側に向けて延設されており、また、車内側カバーリップ32が車内側側壁30の先端で車内方向に延設されている。この、シールリップとカバーリップも上記と同様にコーナー部で上辺部と縦辺部の形状の相違を連続的に変化させて、接続している。
ガラスラン10のコーナー部12において、上辺部側の底壁40の外面に突起41が形成される。突起41は略四角柱状または楕円柱状に形成される。この突起41は、コーナー部12の他の部分と同じ材料で形成してもよく、あるいは、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系硬質合成樹脂あるいはナイロン等の硬質合成樹脂や金属板等の硬質材をインサート成形してもよい。硬質材でこの突起41を形成すると、後述するブラケット50の切欠部53に嵌挿されたときに、強度が大きく、変形が少なく、確実にガラスラン10をブラケット50に保持することができる。
ガラスラン10のコーナー部12をオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成した場合は、突起41は、オレフィン系合成樹脂で形成することが好ましい。この場合は、オレフィン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系合成樹脂の接着性がよく、突起41をインサート成形により一体的に固着することができる。
フロントドア1のフロント側先端のドアフレーム2とベルトライン部とでなす略三角形のコーナー部において、車内の明るさを増加させるためにはめ込みタイプの窓ガラスを使用する場合がある。この場合に、ドアフレーム2のフロント側の縦辺部2fは、上記のようにディビジョンサッシュ2fが使用される。このディビジョンサッシュ2fの先端にディビジョンサッシュ2fをドアフレーム2の上辺部2gに固定するために、ブラケット50をスポット溶接等で固着する。このブラケット50は、板金や硬質合成樹脂等で形成される。
ブラケット50は、段状に形成され、その一端はブラケット縦辺取付部51となり、中央の段状部52ガラスラン10の上辺部の底壁40と略平行に屈曲して形成され、さらにその先の他端はドアフレーム2の上辺部2gのインナーパネル2cの平坦部と略平行に屈曲してブラケット上辺部取付部54が形成される。ブラケット縦辺取付部51は、ドアフレーム2の縦辺部2fであるディビジョンサッシュの先端に溶接、ビス止め等で固着され、ブラケット上辺部取付部54はドアフレーム2の上辺部2gにビス止めされる。
中央の段状部52には、上記ガラスラン10側の突起41より若干大きな凹部である車外側切り欠かれたにブラケット切欠部53が長方形状に形成されている。ガラスラン10のコーナー部12をドアフレーム2のコーナー部2bに装着したときに、図4に示すように、ガラスラン10側の突起41がこのブラケット切欠部53に係止して、ガラスラン10が保持される。このため、ドアガラス5が昇降して、ガラスラン10をリヤ側に移動させようとしても、ガラスラン10の全体がドアフレーム2に対してリヤ側にずれることを防止することができる。
また、ブラケット50の中央の段状部52に車外側に切り欠かれた切欠部53を設けたため、段状部52の幅方向の中央に孔を設けるよりも、製造が容易である。
ブラケット50の他の先端は、上記したようにさらに階段状に屈曲してブラケット上辺部取付部54が形成されている。ブラケット上辺部取付部54は、ドアフレーム2の上辺部2gのインナーパネル2cの平坦部と略平行に、接近して形成される。ブラケット上辺部取付部54には、孔が形成され、ドアフレーム2の上辺部2gの外面からその孔にネジにより固定される。これによってドアフレーム2の縦辺部2fであるディビジョンサッシュの上端がドアフレーム2の上辺部2gに固定される。
このようにして、ブラケット50にブラケット切欠部53を形成することにより、ディビジョンサッシュの固定と、ガラスラン10のズレ防止を同時に行うことができる。
図3において、ブラケット50の他の実施の形態を示す。図3のブラケット50は、上辺部取付部54が異なり、他の部分は同じである。
ブラケット上辺部取付部54は、断面がコ字形に折り返して形成されている。このため、ブラケット50の上辺部分が短くなり、ブラケット50をドアフレーム2に固定したときに、ブラケット50の先端を固定する部分がコンパクトになるとともに、ブラケット50を固定するネジの先端がガラスランの底壁40に接触することがない。
ガラスラン10をドアフレーム2に取付ける場合は、前述の通り、ドアフレーム2のアウターパネル2dとインナーパネル2cの先端を、ガラスラン10の車外側溝部25と車内側溝部35に嵌め込む。
コーナー部12においては、同様にドアフレーム2のコーナー部2bにガラスラン10のコーナー部12を嵌め込む。そのとき、図4に示すように、ドアフレーム2のコーナー部2bの縦辺部2fにブラケット50が取り付けられており、ブラケット切欠部53が設けられているため、ガラスラン10のコーナー部12の底壁突起41を嵌挿して、ガラスラン10のコーナー部12を固定する。
ブラケット50の切欠部53の長手方向の一端縁と、ガラスラン10の突起41の一側面とは、取り付け時に当接するように設定されているため、ガラスラン10の突起41がブラケット50により固定されて、ガラスラン10が横に移動するようなズレを防止できる。また、切欠部53の他端縁と突起41の他側面との間には取り付け時に隙間ができるように設定されているため、突起41が切欠部53に引っかかることなく、ガラスラン10をブラケット50の切欠部53に無理なく装着することができる。
これによって、ガラスラン10の移動を防止することができる。なお、突起41をガラスラン10のコーナー部12に硬質材を埋設してインサート成形したり、突起41を底壁40から同じ材料を突出させて成形することにより、一体的に形成することができる。このため、ガラスラン10の取付時に、単にドアフレーム2のコーナー部2bのブラケット切欠部53に突起41を係止するのみでよく、ガラスラン10をドアフレーム2に取付けることが容易である。
ガラスラン10の直線部11の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
次に、コーナー部12の型成形部分の成形は、上記により製造された押出成形部材を所定寸法に切断して、その切断した押出部分の端部を、型成形部分を成形する金型に挟持して、その金型のキャビティーに型成形部分を形成するソリッド材を注入する。型成形部分の断面形状は押出成形部分の断面形状と略同じである。成形材料は、押出成形部分に使用した材料と同じ種類のものを使用することが好ましい。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、金型に注入されたときに注入材料は溶融されているため、その熱と圧力とで押出成形部分と型成形部分は一体的に融着される。
ガラスラン10の直線部11は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成される場合は、ガラスラン10のコーナー部12は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで形成することが好ましい。この場合は、同種の材料であり、ガラスランの直線部とコーナー部の接着性がよい。また、いずれもオレフィン系の材料であり、耐候性がよく、同時に粉砕処理ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。オレフィン系熱可塑性エラストマーの場合は、加硫が不要のため、製造が容易である。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用して加硫接着をすることができるため、一体的に固着する。
本発明の実施の形態であるガラスランのコーナー部の斜視図であり、一部にガラスランの上辺部の断面形状を含むものである。 本発明の実施の形態であるブラケット部分を示すディビジョンサッシュの上端部分の斜視図である。 本発明の他の実施の形態であるブラケットト部分を示すディビジョンサッシュの上端部分の斜視図である。 本発明の実施の形態であるガラスランを装着したコーナー部の斜視図である。 本発明の実施の形態であるガラスランの正面図である。 自動車ドアの側面図である。 従来のドアフレームのコーナー部の一部切欠斜視図である。 従来のガラスランのコーナー部の一部切欠斜視図である。
符号の説明
2 ドアフレーム
2b コーナー部
5 ドアガラス
10 ガラスラン
11 直線部
12 コーナー部
20 車外側側壁
21 車外側シールリップ
30 車内側側壁
31 車内側シールリップ
40 底壁
41 突起
50 ブラケット
53 切欠部

Claims (4)

  1. 押出成形により成形された直線部と、型成形により成形されたコーナー部を有するガラスランを自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車ドアのシール構造において、
    上記ガラスランは、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、上記ガラスランのコーナー部の底壁の裏面に突起を設け、
    上記ドアフレームの一部をなすディビジョンサッシュの先端に、上記ドアフレームの上辺部へ取付けるための段状に形成されたブラケットを取付け、該ブラケットの段状部に切欠部を設け、上記ブラケットの端部は、一方は上記ディビジョンサッシュの先端部に溶接によって固定され、他方は上記切欠部が形成された段状部の先端側から階段状に屈曲して上辺部取付部が形成され、該上辺部取付部で上記ドアフレームの上辺部にネジで固定され、上記ブラケットの切欠部が形成された段状部は、上記ガラスランの底壁と平行に形成され、上記ドアフレームの上辺部に固定される上記上辺部取付部は上記上辺部の被固定面と平行に形成され、
    上記切欠部に上記ガラスランの底壁の突起を嵌挿し、上記切欠部の長手方向の一端縁と上記ガラスランの突起の一側面とは、取り付け時に車輌後側が当接するように設定され、上記切欠部の他端縁と上記突起の他側面との間には取り付け時に隙間ができるように設定され、ガラスランのコーナー部を保持することを特徴とする自動車ドアのシール構造。
  2. 上記ディビジョンサッシュの先端とドアフレームの上辺部とでなす上記ドアフレームのコーナー部とガラスランのコーナー部は、自動車のフロントドアのフロント側のコーナー部である請求項1に記載の自動車ドアのシール構造。
  3. 上記ガラスランの直線部は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、上記ガラスランのコーナー部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車ドアのシール構造。
  4. 上記ガラスランの突起は、硬質部材で形成された請求項1乃至請求項のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
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