JP2009227242A - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Abstract
【課題】押出成形のみで製造し、ドアフレームのコーナー部にも取付けることができるガラスランを得る。
【解決手段】ガラスラン10は、コーナー部も含んで押出成形で連続して形成され、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とからなる断面略U字形をなす。車外側側壁20と車内側側壁30の先端から、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップ26と車内側シールリップ36を設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、車外側側壁20と車内側側壁30に、それぞれ断面略U字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部21と車内側屈曲部31を形成したことを特徴とする自動車用ガラスランである。
【選択図】図2
【解決手段】ガラスラン10は、コーナー部も含んで押出成形で連続して形成され、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とからなる断面略U字形をなす。車外側側壁20と車内側側壁30の先端から、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップ26と車内側シールリップ36を設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、車外側側壁20と車内側側壁30に、それぞれ断面略U字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部21と車内側屈曲部31を形成したことを特徴とする自動車用ガラスランである。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車のドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランに関するものである。
図3に示すように、自動車のドア1のドアフレーム2の内周に、ドアガラス5の昇降を案内するガラスラン110が取付けられている。その従来の取付構造を図4に示す。図4は、図3におけるA−A線に沿った断面図である。
従来、ガラスラン110は、図3に示すように、ドアフレーム2のチャンネル3内に取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内するとともにドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ108および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ109によりなされている。
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ108および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ109によりなされている。
ガラスラン110は、図4に示すように、車外側側壁120と、車内側側壁130と、底壁140からなる断面略U字状をなしている。車外側側壁120の先端付近から車外側シールリップ126が上記断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。また、車内側側壁130にもその先端付近から車内側シールリップ136が断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。さらに、車外側側壁120の車外側の外面の先端付近から車外側側壁120と平行に底壁140方向に車外側モールリップ124が延設され、車内側側壁130の車内側の外面の先端付近から車内側側壁130と平行に底壁140方向に車内側モールリップ134が延設されている。
車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140はドアフレーム2に設けられたチャンネル3内に挿入され、各壁の外面がチャンネル3の内面に当接される。車外側側壁120と車外側モールリップ124の間にチャンネル3の側端部とドアフレーム2のアウターパネル2cの先端部が挿入され、車内側側壁130と車内側モールリップ134の間にチャンネル3の側端部とインナーパネル2dの先端部が挿入され、ガラスラン110を保持している。
ドアガラス5は、このガラスラン110の断面略U字状の内側を摺動するとともに、上記車外側シールリップ126と車内側シールリップ136によってガラスラン110の端部の両側面がシールされて保持されている。
ドアガラス5を閉じるとき、パワーウインドのドアガラス5がドアフレーム2内を上昇し、ドアガラス5の上端がドアフレーム2の上辺に装着したガラスラン110内に挿入され、底壁140に当り、底壁140はチャンネル3に当り、チャンネル3により保持される。
ドアガラス5を閉じるとき、パワーウインドのドアガラス5がドアフレーム2内を上昇し、ドアガラス5の上端がドアフレーム2の上辺に装着したガラスラン110内に挿入され、底壁140に当り、底壁140はチャンネル3に当り、チャンネル3により保持される。
このようなガラスラン110は、図3に示すように、押出成形により成形された直線状の直線部111からなるドア1の上辺部とフロント側縦辺部及びリヤ側縦辺部を、ドアフレーム2の形状に合わせて型形成するコーナー部112で接続している(例えば、特許文献1および2参照。)。
しかしながら、押出成形により成形された直線状の直線部111を、その後、型形成により成形するコーナー部112で接続するので、手間がかかるとともに、コストも増大している。そこで、型成形をなくして、押出成形のみでコーナー部112を含めてガラスラン110を製造することが望まれている。
しかし、図5に示すように、押出成形されたガラスラン110は、ドアガラス5の先端を内部に保持するため、車外側側壁120と車内側側壁130は、所定の幅方向の長さを必要としている。そのため、このガラスラン110をドアフレーム2へ取付けるときに、ドアフレーム2のコーナー部に沿って撓ませると、車外側側壁120と車内側側壁130が変形しにくく、ドアフレーム2のコーナー部に装着できるコーナー角度Rの限界をあまり小さくすることはできなかった。
このため、型成形をしないで、押出成形のみで製造し、ドアフレームの曲率半径が小さなコーナー部にも取付けることができるガラスランを得ることが必要であった。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車のドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
ガラスランは、コーナー部も含んで押出成形で連続して形成され、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
車外側側壁と車内側側壁に、それぞれ断面略U字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部と車内側屈曲部を形成したことを特徴とする自動車用ガラスランである。
ガラスランは、コーナー部も含んで押出成形で連続して形成され、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
車外側側壁と車内側側壁に、それぞれ断面略U字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部と車内側屈曲部を形成したことを特徴とする自動車用ガラスランである。
請求項1の本発明ではガラスランは、コーナー部も含んで押出成形で連続して形成されるため、押出成形のみでガラスラン全体を成形することができ、コーナー部を成形する金型や、成形装置が不要となり、製造コストを削減することができる。さらに、押出成形のみのため、成形速度が型成形と比べて速く、生産性が高い。
車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールしている。
車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなしているため、ドアガラスの上昇時に、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字状のガラスランの内側にドアガラスの先端を収納することができ、ドアガラスを確実に保持することができる。
車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側先端の車外側面および車内側面をシールするようにしたため、ドアガラスの昇降に応じて、シールリップの先端がドアガラスの先端部の側面に当接し、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアフレームとドアガラスの車外側面および車内側面との間を確実にシールをすることができる。
車外側側壁と車内側側壁にそれぞれ断面略く字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部と車内側屈曲部を形成した。このため、ガラスランをドアフレームのコーナー部に取付けたときに、ガラスランがコーナー部に沿って撓んで曲がるが、このときに、車外側屈曲部と車内側屈曲部が外側に屈曲して、車外側側壁と車内側側壁の幅方向の長さが減少して、底壁が車外側側壁と車内側側壁の開口方向に移動して、車外側側壁と車内側側壁が撓みやすくなり、ガラスランが曲がり易くなる。そのためガラスランをドアフレームのコーナー部に取付けることが容易になる。
請求項2の本発明は、車外側側壁と車内側側壁の先端から、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの外側を略平行に底壁方向に延出する車外側モールリップと車内側モールリップを設け、車外側モールリップと車内側モールリップで、フランジを挟持する自動車用ガラスランである。
請求項2の本発明では、車外側側壁と車内側側壁の先端から、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの外側を略平行に底壁方向に延出する車外側モールリップと車内側モールリップを設け、車外側モールリップと車内側モールリップで、フランジを挟持する。このため、車外側モールリップと車内側モールリップでドアフレームの車外側及び車内側のフランジをカバーすることができ、見栄えがよいとともに、車外側側壁と車外側モールリップ及び車内側側壁と車内側モールリップでフランジを強固に挟持することができ、ガラスランをドアフレームに確実に保持することができる。
請求項3の本発明は、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの外面に、ガラスランを取付けたときに、ドアフレームに当接する車外側保持リップと車内側保持リップを形成した自動車用ガラスランである。
請求項3の本発明では、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの外面に、ガラスランを取付けたときに、ドアフレームに当接する車外側保持リップと車内側保持リップを形成したため、ガラスランをドアフレームに取付けた後に、ガラスランが外れる方向に移動すると、車外側保持リップと車内側保持リップがそれぞれドアフレームに当接しているので、その移動を防止することができる。また、車外側側壁とアウターパネルの間、及び車内側側壁とインナーパネルの間をシールすることができる。
請求項4の本発明は、車外側屈曲部と車内側屈曲部は、車外側保持リップと車内側保持リップよりも上記底壁側に形成した自動車用ガラスランである。
請求項4の本発明では、車外側屈曲部と車内側屈曲部は、車外側保持リップと車内側保持リップよりも上記底壁側に形成したため、ガラスランをドアフレームのコーナー部に沿って曲げたときに、フランジに妨げられることなく、車外側屈曲部と車内側屈曲部が外側に屈曲することができる。また、車外側屈曲部と車内側屈曲部がガラスランの曲げの中立軸よりも底壁側にあり、車外側屈曲部と車内側屈曲部が屈曲し易く、底壁が開口側に移動し易くなり、ガラスランをドアフレームのコーナー部に沿って曲げ易くなる。
請求項5の本発明は、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの底壁との連続部分の内面に溝部が形成された自動車用ガラスランである。
請求項5の本発明では、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの底壁との連続部分の内面に溝部が形成されたため、ガラスランをドアフレームのコーナー部に沿って曲げたときに、底壁と、車外側側壁および車内側側壁との連続部分が撓みやすく、底壁がガラスランの開口部方向に移動し易くなり、ガラスランをドアフレームのコーナー部に沿って曲げ易くなる。
本発明は、車外側側壁と車内側側壁にそれぞれ断面略く字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部と車内側屈曲部を形成したため、ガラスランをドアフレームのコーナー部に取付けたときに、車外側屈曲部と車内側屈曲部が屈曲して、車外側側壁と車内側側壁の幅方向に長さが減少して、底壁が車外側側壁と車内側側壁の開口方向に移動して、ガラスランが曲がり易くなる。そのため押出成形により形成されたガラスランをドアフレームのコーナー部に取付けることが容易になる。
本発明の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
図3は自動車のドア1の側面図である。図1は、本発明の実施の形態におけるドアフレーム2の直線部分に取付けられたガラスラン10の直線部11における断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、同じく本発明の実施の形態におけるドアフレーム2のコーナー部分に取付けられたガラスラン10のコーナー部12における断面図である。
図3は自動車のドア1の側面図である。図1は、本発明の実施の形態におけるドアフレーム2の直線部分に取付けられたガラスラン10の直線部11における断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、同じく本発明の実施の形態におけるドアフレーム2のコーナー部分に取付けられたガラスラン10のコーナー部12における断面図である。
図3に示すように、自動車のドア1のベルトラインより上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。即ち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
ガラスラン10は、全体として押出成形で形成された一本の同一断面の直線状に形成される。そして、ドアフレーム2の直線部分に取付けられる直線部11と、ドアフレーム2のコーナー部に取付けられるコーナー部12からなるが、コーナー部12は型成形では形成されなくて、直線部11から連続した1本の押出成形物で形成されたものであり、ドアフレーム2のコーナー部に沿って曲げられているものである。
直線部11が装着されるドアフレーム2には、ドアフレーム2のアウターパネル2cとインナーパネル2dのそれぞれの先端が対向してガラスラン10を収納する開口を形成し、その開口のアウターパネル2cとインナーパネル2dの先端がそれぞれ車外側フランジ2fと車内側フランジ2gを形成する。
ガラスラン10の直線部11は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分も縦辺部に取付けられる部分も、同様な断面略U字形の断面形状を有している。
ドアフレーム2の上辺に取付けられるガラスラン10の直線部11の断面形状は、図1に示すように、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略U字状に形成されている。
ドアフレーム2の上辺に取付けられるガラスラン10の直線部11の断面形状は、図1に示すように、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略U字状に形成されている。
車外側側壁20と車内側側壁30とは、開口部付近は平板状に形成されているが、底壁40に連続する部分は、車外側側壁20と車内側側壁30がそれぞれ断面略U字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部21と車内側屈曲部31が形成されている。コーナー部12における車外側屈曲部21と車内側屈曲部31の働きについては後述する。
車外側側壁20の先端付近から車外側シールリップ26がガラスラン10の断面略U字状の内側に向けて延設されている。また、車外側モールリップ24が車外側側壁20の先端外面からドアフレーム2のアウターパネル2cの先端である車外側フランジ2fをカバーするように底壁40方向に延設されている。車外側側壁20と車外側モールリップ24の間に車外側取付溝27が形成されている。
車内側側壁30の先端付近から車内側シールリップ36がガラスラン10の断面略U字状の内側に向けて延設されており、また、車内側モールリップ34が車内側側壁30の先端外面からドアフレーム2のインナーパネル2dの先端である車内側フランジ2gをカバーするように底壁40方向に延設されている。車内側側壁30と車内側モールリップ34の間に車内側取付溝37が形成されている。
この車外側取付溝27にアウターパネル2cの先端の車外側フランジ2fが挿入され、車内側取付溝37にインナーパネル2dの先端の車内側フランジ2gが挿入される。このとき、ドアフレーム2にチャンネル3が取付けられているときは、底壁40はチャンネル3に当接するが、チャンネル3が取付けられていないときは、底壁40はドアフレーム2には接触しなく、ガラスラン10は、車外側フランジ2fと車内側フランジ2gのみで保持される。
車外側側壁20と車内側側壁30の先端から、車外側側壁20と車内側側壁30のそれぞれの外側を略平行に底壁方向に延出する車外側モールリップ24と車内側モールリップ34を設けている。そのため、車外側側壁20と車外側モールリップ24の間に車外側取付溝27が形成され、車内側側壁30と車内側モールリップ34の間に車内側取付溝37が形成されている。
ガラスラン10をドアフレーム2に取付けると、車外側取付溝27に車外側フランジ2fが挿入され、車内側取付溝37に車内側フランジ2gが挿入される。このとき、車外側側壁20と車外側モールリップ24で車外側フランジ2fを挟持し、車内側側壁30と車内側モールリップ34で車内側フランジ2gを挟持する。
このため、車外側モールリップ24と車内側モールリップ34でドアフレーム2の車外側フランジ2f及び車内側フランジ2gをカバーすることができ、見栄えがよい。また、車外側側壁20と車外側モールリップ24及び車内側側壁30と車内側モールリップ34で車外側フランジ2f及び車内側フランジ2gを強固に挟持することができ、ガラスラン10をドアフレーム2に確実に保持することができる。
車外側側壁20の略中央部付近又は若干、底壁40よりの部分の外面に、車外側第1保持リップ22が設けられている。この車外側第1保持リップ22は、ドアフレーム2のアウターパネル2cに設けられた、ガラスラン10を装着する車外側フランジ2fの根元部分の折り曲げ部分に係止されて、ガラスラン10が車外側フランジ2fから外れることを防止することができるとともに、ドアフレーム2の車外側フランジ2fの内面とガラスラン10との間をシールしている。
車内側側壁30の略中央部付近又は若干、底壁40よりの部分の外面に、車内側第1保持リップ32が設けられている。この車内側第1保持リップ32は、ドアフレーム2のインナーパネル2dに設けられた、ガラスラン10を装着する車内側フランジ2gの根元部分の折り曲げ部分に係止されて、ガラスラン10が車内側フランジ2gから外れることを防止することができるとともに、ドアフレーム2の車内側フランジ2gの内面とガラスラン10との間をシールしている。
車外側側壁20の外面であって、車外側第1保持リップ22よりも車外側取付溝27の奥の部分に車外側第2保持リップ23が形成されている。同様に、車内側側壁30の外面であって、車内側第1保持リップ32よりも車内側取付溝37の奥の部分に車内側第2保持リップ33が形成されている。
この車外側第2保持リップ23と車内側第2保持リップ33により、それぞれ車外側側壁20及び車外側フランジ2f並びに車内側側壁30及び車内側フランジ2gとの間の保持力を強化し、シール性を向上させることができる。
この車外側第2保持リップ23と車内側第2保持リップ33により、それぞれ車外側側壁20及び車外側フランジ2f並びに車内側側壁30及び車内側フランジ2gとの間の保持力を強化し、シール性を向上させることができる。
ドアガラス5が上昇し、ガラスラン10の内部にドアガラス5の先端が挿入されたときに、車外側シールリップ26と車内側シールリップ36の先端がドアガラス5の先端に当接して、ドアガラス5の先端とドアフレーム2との間を、直線部11とコーナー部12の両方においてシールする。
図1に示すように、車外側側壁20と車外側シールリップ26は、車内側側壁30と車内側シールリップ36と同じ大きさに形成するが、車外側側壁20と車外側シールリップ26は、車内側側壁30と車内側シールリップ36よりもそれぞれ小さく形成することもできる。この場合には、ドアガラス5をガラスラン10内で車外側に位置させることができ、ドアガラス5とドアフレーム2との段差を少なくすることができる。従って、空気抵抗や風切音の発生が減少し、デザイン的にも好ましい。
この車外側シールリップ26と車内側シールリップ36のドアガラス5が当接する表面には、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)の低摺動部材が同時押出成形により一体に形成されている。なお、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の低摺動部材を上述の表面に塗布、又は形成してもよい。このため、ドアガラス5がガラスラン10内を摺動するときに、その摺動抵抗を減少させることができ、ガラスラン10のずれを防止することができる。
また、車外側側壁20の内面と車外側シールリップ26の裏面、及び車内側側壁30の内面と車内側シールリップ36の裏面もTPO等の低摺動部材を形成してもよい。この場合、車外側シールリップ26と車外側側壁20、及び車内側シールリップ36と車内側側壁30との密着を防止できる。
ガラスラン10の底壁40は、その幅方向の両端から車外側側壁20と車内側側壁30が連続して形成され、車外側側壁20と車内側側壁30との連続部分では、薄肉の底壁溝部44、44が形成されている。このため、ガラスラン10の押出成形時には断面略U字形が開いた状態で成形し、装着時には薄肉の底壁溝部44が容易に屈曲して断面略U字形にすることができる。
底壁40の内面には2つの底壁40の移動時のガイドリップ41、41が、それぞれ車外側側壁20と車内側側壁30に向かって斜めに延出されている。ガイドリップ41、41の間の底壁底面42には、TPO等の低摺動部材を形成してもよい。これにより、底壁シールリップ41、41の先端を包むことができるとともに、ドアガラス5の先端が底壁底面42に当接したときに、摺動抵抗を減少させ、異音の発生を防止することができる。
底壁40の外面は、底壁凹部43が形成されている。ドアガラス5の先端が底壁底面42に当接したときに、底壁40が外側に撓むことができ、ドアガラス5の先端の衝撃を吸収することができる。
底壁40の外面は、底壁凹部43が形成されている。ドアガラス5の先端が底壁底面42に当接したときに、底壁40が外側に撓むことができ、ドアガラス5の先端の衝撃を吸収することができる。
次に、ドアガラス5をドアフレーム2のコーナー部に取付けたときの、ドアガラス5の変化を説明する。
図2に示すように、ガラスラン10をドアフレーム2のコーナー部に取付けたときに、ガラスラン10がドアフレーム2のコーナー部に沿って曲がるが、このときに、車外側屈曲部21と車内側屈曲部31が外側に張出すように屈曲して、車外側側壁20と車内側側壁30が、幅方向に長さが減少して、底壁40が車外側側壁20と車内側側壁30の開口方向、即ち、図2における下方に移動する。
図2に示すように、ガラスラン10をドアフレーム2のコーナー部に取付けたときに、ガラスラン10がドアフレーム2のコーナー部に沿って曲がるが、このときに、車外側屈曲部21と車内側屈曲部31が外側に張出すように屈曲して、車外側側壁20と車内側側壁30が、幅方向に長さが減少して、底壁40が車外側側壁20と車内側側壁30の開口方向、即ち、図2における下方に移動する。
車外側屈曲部21と車内側屈曲部31が外側に張出すように屈曲するため、ドアガラス5が上昇して、ドアガラス5の先端がガラスラン10の内部に侵入したときも、車外側屈曲部21と車内側屈曲部31がドアガラス5の先端に当接することはなく、ドアガラス5の昇降に邪魔になることはない。
上述のように、ガラスラン10をドアフレーム2のコーナー部に沿って曲げると、図2におけるX線の位置が、車外側側壁20と車内側側壁30の曲げにおける中立軸Xとなり、底壁40部分は、長手方向に伸びるように作用するが、中立軸Xから底壁40が近接するようになり、底壁40の伸び量も少なく、車外側側壁20と車内側側壁30の撓み量も少ない。そのため、ガラスラン10が曲がり易くなり、ガラスラン10をドアフレーム2のコーナー部に取付けることが容易になる。
また、ドアフレーム2のコーナー部の曲率半径が小さくなればなるほど、車外側屈曲部21と車内側屈曲部31が外側に大きく張出すように屈曲することができ、中立軸Xから底壁40がより近接するようになり、ガラスラン10がより一層曲がり易くなる。このため、曲率半径が小さいドアフレーム2のコーナー部にも容易に取付けることができる。
次に、ガラスラン10の製造方法について説明する。
ガラスラン10の成形においては、その押出成形の成形材料はいずれも、ソリッド材が使用され、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。
ガラスラン10の成形においては、その押出成形の成形材料はいずれも、ソリッド材が使用され、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。
ガラスラン10の押出成形は、押出成形機により直線状に成形した後に、所定寸法に切断される。
熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、加硫せずに冷却され固化される。合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。
熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、加硫せずに冷却され固化される。合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。
2 ドアフレーム
5 ドアガラス
10 ガラスラン
20 車外側側壁
21 車外側屈曲部
22 車外側第1保持リップ
24 車外側モールリップ
30 車内側側壁
31 車内側屈曲部
32 車内側第1保持リップ
34 車内側モールリップ
40 底壁
5 ドアガラス
10 ガラスラン
20 車外側側壁
21 車外側屈曲部
22 車外側第1保持リップ
24 車外側モールリップ
30 車内側側壁
31 車内側屈曲部
32 車内側第1保持リップ
34 車内側モールリップ
40 底壁
Claims (5)
- 自動車ドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランは、コーナー部も含んで押出成形で連続して形成され、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
上記車外側側壁と車内側側壁に、それぞれ断面略九字形の外側へ屈曲する車外側屈曲部と車内側屈曲部を形成したことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、上記車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの外側を略平行に上記底壁方向に延出する車外側モールリップと車内側モールリップを設け、該車外側モールリップと車内側モールリップで、フランジを挟持する請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの外面に、上記ガラスランを取付けたときに、上記ドアフレームに当接する車外側保持リップと車内側保持リップを形成した請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側屈曲部と車内側屈曲部は、上記車外側保持リップと車内側保持リップよりも上記底壁側に形成した請求項3に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの上記底壁との連続部分の内面に溝部が形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動車用ガラスラン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008078515A JP2009227242A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 自動車用ガラスラン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008078515A JP2009227242A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 自動車用ガラスラン |
Publications (1)
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ID=41243141
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US20160089962A1 (en) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Glass run for motor vehicle |
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2008
- 2008-03-25 JP JP2008078515A patent/JP2009227242A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8001728B2 (en) * | 2006-12-27 | 2011-08-23 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Glass run and its attaching structure |
US20160089962A1 (en) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Glass run for motor vehicle |
JP2016068571A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 豊田合成株式会社 | 自動車用ガラスラン |
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