JP6098204B2 - 自動車用オープニングトリムウエザストリップ - Google Patents

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本発明は、自動車ドア等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用オープニングトリムウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、図3に示すように、自動車のドア2と車体開口部周縁6との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10を例に取り説明する。
従来、自動車のドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、図3と図5に示すように、ドア2におけるドアフレーム2aとドアパネル2bの外周に取付けられるドアウエザストリップ170と、ドアフレーム2a等の内周に取付けられ、ドアガラス5との間をシールするガラスラン160と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。なお、上記のフランジ7は、車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9と車内側のインナーパネル8等とによって形成されている。
車体の開口部には、上記のフランジ7にオープニングトリムウエザストリップ110が取付けられており、ドアウエザストリップ170が車体開口部周縁6をシールする部分よりもさらに車内側でドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略コ字形の取付基部120によりフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレーム膨出部2cに当接してシールしている。図5に示す取付基部120には、金属インサートは埋設されていないが、従来の取付基部120の内部には、断面略コ字形の内部に沿って、フランジ7を把持するために、金属インサート等の芯材が埋設され、その内面にフランジ保持リップを備えている。
しかしながら、この従来のオープニングトリムウエザストリップ110は、金属インサートを有するため重量が増加してしまう。そのため、自動車の軽量化の要請に応じるため、金属インサートを廃止することが必要であった。
このため、図6に示すように、車体の開口部に取付けるバックドアウエザストリップ210において、フランジ7に取付けるインサートを有しないトリム部220と、トリム部220から一体的に中空シール部230を設けて、トリム部220をソリッド材で形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、図7に示すように、車体の開口部に取付けるオープニングトリムウエザストリップ310において、フランジ7に取付けるインサートを有しないトリム部320と、トリム部320から一体的に中空シール部330を設けて、トリム部320の底壁323と、車外側側壁321及び車内側側壁322の根元側をソリッド材で形成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この場合において、フランジ7をトリム部220、320が保持する保持力を確保するために、トリム部220、320の肉厚を厚くすることとなり、トリム部220、320の重量が増加していた。また、車両のフランジ7へトリム部220、320を取付ける際には、コーナー部において、トリム部220、320の先端が開いたり、座屈したりする問題があった。
特開2010−47157号公報 特開2011−218845号公報
このため、本発明は、重量が軽減され、コーナー部に装着する際に先端が開いたり、座屈したりしない自動車用オープニングトリムウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に設けられているフランジに取付けられる取付基部を有し、
取付基部は、インサートを埋設せず、車外側側壁と底壁及び車内側側壁を有する断面略コ字形に形成され、車外側側壁は、底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成し、車外側側壁先端部と車外側側壁根元部の境界は、車外側側壁境界部となり、車外側側壁境界部は、車外側側壁に対して斜めに形成され、車外側側壁根元部の先端は車外側側壁の内面側が先端方向に延び、車外側側壁先端部の先端は車外側側壁の外面側が底壁方向に延びて形成され形成され、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部の先端は、車外側側壁の先端よりも若干根元側まで延び、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部の先端は,車外側側壁の略中間の部分まで延びていることを特徴とする自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項1の本発明では、オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に設けられているフランジに取付けられる取付基部を有し、取付基部は、インサートを埋設しないため、取付基部の重量を軽減することができ、自動車の軽量化に貢献することができる。
取付基部は、車外側側壁と底壁及び車内側側壁を有する断面略コ字形に形成されている。このため、取付基部は断面略コ字状の内部にフランジを挟持して、オープニングトリムウエザストリップを確実に車体開口部周縁に保持することができる。
車外側側壁は、底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成している。このため、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部で、フランジを強固に保持できる。また、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部は、フランジの根元部分に柔軟に当接して、フランジと車外側側壁の間のシール性を向上させることができる。また、車外側側壁の重量を軽減することができる。
車外側側壁先端部と車外側側壁根元部の境界は、車外側側壁境界部となり、車外側側壁境界部は、車外側側壁に対して斜めに形成され、車外側側壁根元部の先端は車外側側壁の内面側が先端方向に延び、車外側側壁先端部の先端は車外側側壁の外面側が底壁方向に延びて形成され、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部の先端は、車外側側壁の先端よりも若干根元側まで延び、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部の先端は,車外側側壁の略中間の部分まで延びている。このため、車外側側壁の屈曲中立軸が内側に向かって狭くなるように形成することができ、取付基部を車体開口部周縁のコーナー部に取付けたときに、車外側側壁の先端が断面略コ字状の外側に向かって撓む(口開きする)ことがなく、コーナー部における取付基部の追従性を確保して、組付け性も向上させることができる。
請求項2の本発明は、取付基部に一体的に設けられ、車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有する自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項2の本発明では、取付基部に一体的に設けられ、車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有する。このため、車体開口部周縁に取付基部を取付けると、車体開口部開閉部材の閉時にシール部が車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
請求項3の本発明は、シール部は、車外側側壁の外側面に一体的に形成される中空シール部であり、中空シール部の車外側側壁の根元側の先端は、車外側側壁境界部の近傍の車外側側壁根元部に連結され、中空シール部の車外側側壁の先端側の先端は、車外側側壁先端部の先端付近に連結された自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項3の本発明では、シール部は車外側側壁の外側面に一体的に形成される中空シール部であるため、車体開口部開閉部材が閉ったときに、中空シール部が車体開口部開閉部材に柔軟に当接し、安定してシール性を確保することができる。
中空シール部の車外側側壁の根元側の先端は、車外側側壁境界部の近傍の車外側側壁根元部に連結され、中空シール部の車外側側壁の先端側の先端は、車外側側壁先端部の先端付近に連結されたため、中空シール部の一方の端が、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部に安定して保持されて、中空シール部の異常変形を防止することができる。
請求項4の本発明は、車外側側壁と底壁は、略直角をなすように形成され、車内側側壁と底壁は鋭角をなすように形成された自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項4の本発明では、外側側壁と底壁は、略直角をなすように形成され、車内側側壁と底壁は鋭角をなすように形成されたため、取付基部を車体開口部周縁のコーナー部に取付けたときに、車外側側壁が底壁に対して突っ張ることができ、車外側側壁が口開きすることがない。
請求項5の本発明は、ソリッド材は、国際ゴム硬度(IRHD)60〜90度である自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項5の本発明では、ソリッド材は、国際ゴム硬度(IRHD)60〜90度であるため、ソリッド材で形成された部分が充分な剛性を有して、取付基部を車体開口部周縁のコーナー部に取付けたときに、ソリッド材で形成された部分が異常変形することなく、フランジを取付基部が確実に保持することができる。また、コーナー部の曲率に応じて撓むことができ、取付が容易である。
請求項6の本発明は、車外側側壁境界部において、車外側側壁根元部の先端は車外側側壁の内面側が先端方向に延びるとともに、先端に車外側側壁根元部先端突部を形成した自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項6の本発明では、車外側側壁境界部において、車外側側壁根元部の先端は車外側側壁の内面側が先端方向に延びるとともに、先端に車外側側壁根元部先端突部を形成した。このため、フランジを取付基部内に挿入したときに、フランジの先端が車外側側壁根元部先端突部に当接しつつ摺動して、フランジの先端を取付基部内部に案内することができる。また、挿入後は、車外側側壁根元部先端突部がフランジの側面に当接して、安定してフランジを保持することができる。
請求項7の本発明は、車内側側壁は、底壁側がソリッド材で車内側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車内側側壁先端部を形成し、車内側側壁先端部と車内側側壁根元部の境界は、車内側側壁境界部となり、車内側側壁境界部は、車内側側壁に対して斜めに形成され、車内側側壁根元部の先端は車内側側壁の内面側が先端方向に延び、車内側側壁先端部の先端は車内側側壁の外面側が底壁方向に延びて形成された自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項7の本発明では、車内側側壁は、底壁側がソリッド材で車内側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車内側側壁先端部を形成している。このため、ソリッド材で形成された車内側側壁根元部で、フランジを強固に保持できる。また、スポンジ材で形成された車内側側壁先端部は、車内側シールリップとともに撓むことができ、フランジの肉厚の変化に応じてフランジに当接して、シール性を向上させることができる。
車内側側壁先端部と車内側側壁根元部の境界は、車内側側壁境界部となり、車内側側壁境界部は、車内側側壁に対して斜めに形成され、車内側側壁根元部の先端は車内側側壁の内面側が先端方向に延び、車内側側壁先端部の先端は車内側側壁の外面側が底壁方向に延びて形成された。このため、車内側側壁の屈曲中立軸が内側に向かって狭くなるように形成することができ、取付基部を車体開口部周縁のコーナー部に取付けたときに、車内側側壁の先端が断面略コ字状の外側に向かって撓む(口開きする)ことがなく、コーナー部における取付基部の追従性を確保して、組付け性も向上させることができる。
請求項8の本発明は、ドアのベルトラインに対応する部分よりも下部に、車外側側壁は底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成し、車外側側壁先端部と車外側側壁根元部の境界は、車外側側壁境界部となり、車外側側壁境界部は、車外側側壁に対して斜めに形成されたオープニングトリムウエザストリップが取付けられた自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項8の本発明では、ドアのベルトラインに対応する部分よりも下部に、車外側側壁は底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成し、車外側側壁先端部と車外側側壁根元部の境界は、車外側側壁境界部となり、車外側側壁境界部は、車外側側壁に対して斜めに形成した。このため、ドアのベルトラインに対応する部分よりも下部に取付ける取付基部はフランジから外れ難く、インサートを埋設する必要がなく、重量を軽減することができるとともに、コーナー部における取付基部の口開けを防止できる。
車外側側壁は、底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成しているため、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部で、フランジを強固に保持できる。また、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部は、フランジの根元部分に柔軟に当接して、フランジと車外側側壁の間のシール性を向上させることができる。
車外側側壁境界部は、車外側側壁に対して斜めに形成され、車外側側壁根元部の先端は車外側側壁の内面側が先端方向に延び、車外側側壁先端部の先端は車外側側壁の外面側が底壁方向に延びて形成された。このため、車外側側壁の屈曲中立軸が内側に向かって狭くなるように形成することができ、取付基部を車体開口部周縁のコーナー部に取付けたときに、車外側側壁の先端が断面略コ字状の外側に向かって撓む(口開きする)ことがなく、コーナー部における取付基部の追従性を確保して、組付け性も向上させることができる。
本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図4におけるA−A線に沿った部分の車体開口部周縁に装着された状態の断面図である。 本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図4におけるB−B線に沿った部分の断面図である。 自動車のドアを開いた状態において、オープニングトリムウエザストリップの車体開口部周縁への取り付け状態を示す、自動車の後方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 オープニングトリムウエザストリップが車体開口部周縁の上辺部に取付けられ、ドアが閉じられた状態の車体開口部周縁とドアフレームの上辺の断面図である。 従来のバックドアウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における断面図である。 従来の他のオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における断面図である。
本発明の実施の形態を、車体開口部開閉部材であるドア2とドア2を取付ける車体開口部の車体開口部周縁6とを塞ぐオープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。
図1及び2は、本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線及びB−B線に沿った部分の断面図である。
図3に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部開閉部材であるドア2により開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6は車体1を構成するアウターパネル9やインナーパネル8等の先端が溶接されて、フランジ7(図5参照)となっている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドア2との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により溶接されるパネルの数が2枚〜5枚程度まで変化するためその厚さが車体開口部周縁6の部位により変化する。
自動車のドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、従来と同様に図3と図5に示すように、ドア2におけるドアフレーム2aとドアパネル2bの外周に取付けられるドアウエザストリップ70と、ドアフレーム2a等の内周に取付けられ、ドアガラス5との間をシールするガラスラン60と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ10とによりなされる。
本実施の形態では、オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。オープニングトリムウエザストリップ10の上部を形成する上部ウエザストリップ11と、下部を形成する下部ウエザストリップ12の2本のウエザストリップは、別々に押出成形される。上部ウエザストリップ11の断面形状を図2に示し、下部ウエザストリップ12の断面形状を図1に示す。
この直線状に別々に形成された2本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図4に示すように、接続部13により環状に形成され、図3に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、車体開口部周縁6のフランジ7に装着される。環状に形成すると、車体開口部周縁6に隙間なく装着することが容易となる。
なお、本実施の形態では、上部ウエザストリップ11の断面形状と下部ウエザストリップ12の断面形状を別々に形成したが、上部ウエザストリップ11の断面形状を下部ウエザストリップ12の断面形状と同じにすることもできる。
オープニングトリムウエザストリップ10の両端を接続する接続部13は押出成形によって形成された他の部分よりも軟質の材料で形成することができる。この場合は、環状に形成され、フランジ7に装着するときに、両端を接続する接続部13は軟質の材料で形成されたため、軟質の材料は伸縮が容易であり、オープニングトリムウエザストリップ10の装着時の伸縮を吸収することができる。
次に、図1に基づき、オープニングトリムウエザストリップ10の下部ウエザストリップ12の断面形状について説明する。
下部ウエザストリップ12は、車体開口部周縁6に形成されたフランジ7に取付けられる断面略コ字形の取付基部であるトリム部20と、トリム部20と一体的に形成され、ドア2のドアフレーム膨出部2cに当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールする中空シール部30を有する。本発明の実施の形態のシール部は中空状の中空シール部30として形成されたが、シール部をリップ状に形成することもできる。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23を有する断面略コ字形を備えている。トリム部20は、フランジ7の肉厚の変化に対応できるようにしたため底壁23は所定の幅寸法を有している。トリム部20の車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23は一体的に連続して形成され、フランジ7を挟持する挟持力を補強する金属板で形成されたインサート(芯材)は埋設されていない。このためオープニングトリムウエザストリップ10を軽量化することができる。
車外側側壁21は、ソリッド材とスポンジ材の2種類の材料で形成されている。車外側側壁21は、底壁23側がソリッド材で車外側側壁根元部21bを形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部21aを形成している。このため、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部21bで、フランジ7を強固に保持できる。また、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部21aは、フランジ7の根元部分の屈曲した部分に柔軟に当接して、フランジ7と車外側側壁21の間のシール性を向上させることができる。
車外側側壁先端部21aと車外側側壁根元部21bの境界は、車外側側壁境界部21cを形成している。図1に示すように、車外側側壁境界部21cは、車外側側壁21の長手方向に対して斜めに形成されている。即ち、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部21bの先端は、先端方向に行くにつれて、狭くなり、車外側側壁21の内面側が先端方向に延びて、車外側側壁21の先端よりも若干根元側まで延びている。そして、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部21aの先端は,車外側側壁21の外面側で底壁23方向に延びて形成され、車外側側壁21の略中間の部分まで延びている。
このため、車外側側壁21の屈曲中立軸が内側に向かって狭くなるように形成することができ、トリム部20を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けたときに、車外側側壁21の先端が断面略コ字状の外側に向かって撓む(口開きする)ことがなく、コーナー部におけるトリム部20の追従性を確保して、組付け性も向上させることができる。
車外側側壁21の内面には、車外側側壁根元部21bの部分に複数の車外側側壁突条部21dが形成されている。
更に、車外側側壁21の内面の車外側側壁境界部21cにおいて、車外側側壁根元部21bの先端は車外側側壁先端突部21eが形成されている。このため、フランジ7をトリム部20内に挿入したときに、フランジ7の先端が車外側側壁先端突部21eに当接しつつ摺動して、フランジ7の先端をトリム部20内部に案内することができる。また、挿入後は、車外側側壁突条部21dと車外側側壁先端突部21eがフランジ7の側面に当接して、安定してフランジ7を保持することができる。
本実施の形態では、車外側側壁21の外面にシール部である断面円弧状の中空シール部30が形成されている。中空シール部30は、スポンジ材で形成されている。なお、中空シール部30は、底壁23や車内側側壁22の外面に形成することもできる。また、中空シール部30を設けないで、リップ状のシール部を形成することも、トリム部20のみとすることもできる。
中空シール部30は、車体開口部周縁6にトリム部20を取付けると、ドア2の閉時に中空シール部30がドア2に当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールすることができる。中空シール部30は、スポンジ材で形成され、中空状であるため柔軟性が高く、ドア2が閉ったときに、中空シール部30がドア2の凹凸に応じて柔軟に当接し、当接面積も大きく、安定してシール性を確保することができる。
中空シール部30は、断面円弧状の車外側側壁21の先端側の先端である中空シール部先端側連結部31と、車外側側壁21の根元側の先端である中空シール部根元側連結部32の各先端で車外側側壁21の外面と一体的に連結されている。
なお、中空シール部30の外面の一部又は前部にソリッド材の薄膜層からなる中空シール部カバー部33を形成することができる。中空シール部カバー部33は、耐摩耗性がよいため、長期使用による中空シール部30の破れを防止できるとともに、表面を平滑にして、見栄えが良い。
中空シール部根元側連結部32は、車外側側壁境界部21cの近傍のソリッド材で形成された車外側側壁根元部21bに連結されている。中空シール部先端側連結部31は、スポンジ材で形成された車外側側壁先端部21aの先端付近に連結されている。このため、中空シール部根元側連結部32が、ソリッド材で形成された車外側側壁根元部21bに保持されて、中空シール部30が安定して保持され、ドア閉時等において、中空シール部30の異常変形を防止することができる。
次に、車内側側壁22について説明する。車内側側壁22も、ソリッド材とスポンジ材の2種類の材料で形成することが好ましい。この場合には、底壁23側がソリッド材で車内側側壁根元部22bを形成し、先端側がスポンジ材で車内側側壁先端部22aを形成している。
車内側側壁先端部22aの先端から、車外側側壁21方向に斜めに車内側シールリップ24が形成されている。車内側シールリップ24は、車内側側壁先端部22aと同様にスポンジ材で形成されている。車内側シールリップ24の先端は、フランジ7の側面に当接して、フランジ7を保持することができる。車内側シールリップ24は、フランジ7の厚さに応じて、撓むことができる。
車内側側壁先端部22aと車内側側壁根元部22bの境界は、車内側側壁境界部22cを形成している。図1に示すように、車内側側壁境界部22cは、車内側側壁22の長手方向に対して斜めに形成されている。即ち、ソリッド材で形成された車内側側壁根元部22bの先端は、先端方向に行くにつれて、狭くなり、車内側側壁22の内面側が先端方向に延びて、車内側シールリップ24の裏面まで延びている。そして、スポンジ材で形成された車内側側壁先端部22aの先端は,車内側側壁22の外面側で底壁23方向に延びて形成され、車内側側壁22の略中間の部分まで延びている。
このため、車内側側壁22の屈曲中立軸が内側に向かって狭くなるように形成することができ、トリム部20を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けたときに、車内側側壁22の先端が断面略コ字状の外側に向かって撓む(口開きする)ことがなく、コーナー部におけるトリム部20の追従性を確保して、組付け性も向上させることができる。
底壁23は、車外側側壁根元部21bと車内側側壁根元部22bと一体的にソリッド材で形成されている。
車外側側壁21と底壁23は、略直角をなすように形成されている。このため、トリム部20を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けたときに、車外側側壁21が底壁23に対して突っ張ることができ、車外側側壁21が口開きすることがない。また、車内側側壁22と底壁23は鋭角をなすように形成することができる。この場合には、トリム部20を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けたときに、車内側側壁22がトリム部20の内側に撓み、車内側側壁22が口開きすることがない。
底壁23の外面には、ガーニッシュ40が取付けられている。このため、トリム部20がフランジ7から外れ難くなっている。
本発明に使用するソリッド材は、国際ゴム硬度(IRHD)60〜90度のものを使用する。この硬度でトリム部20を形成する場合には、ソリッド材で形成された部分が充分な剛性を有して、トリム部20を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けたときに、ソリッド材で形成された部分が異常変形することなく、フランジ7をトリム部20が確実に保持することができる。
IRHD60度未満の材料では、剛性が不足して、トリム部20が充分な保持力を有しなくなる。IRHD90度を超える場合には、柔軟性が不足して、撓み難く、車体開口部周縁6のコーナー部に取付けることは、手間がかかったり、困難になったりする
国際ゴム硬度(IRHD)60〜90度のソリッド材としては、EPDMソリッドゴムを使用することができる。EPDMソリッドゴム以外に、同程度の硬度のオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することができる。
また、スポンジ材としては、EPDMのスポンジ材を使用することができる。
次に、図2に基づき、上部ウエザストリップ11について説明する。
上部ウエザストリップ11は、ドア2のベルトラインに対応する部分よりも上部に使用され、ドア2のベルトラインに対応する部分よりも下部は、図1に示した下部ウエザストリップ12が使用される。なお、上部ウエザストリップ11も下部ウエザストリップ12と同様に、インサートを使用しないものを使用することもできる。
本実施の形態では、上部ウエザストリップ11は、トリム部20の内部にインサート25が埋設されている。トリム部20の車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23は、ソリッド材で形成され、中空シール部30と車内側シールリップ24はスポンジ材で形成されている。このため、トリム部20が強い保持力を有することができる。
また、底壁23と車内側側壁22の連結部分の外面からカバーリップ26を形成することができ、フランジ7とトリム部20との間をカバーしている。
6 車体開口部周縁
7 フランジ
10 オープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
22 車外側側壁
22a 車外側側壁先端部
22b 車外側側壁根元部
22c 車外側側壁境界部
22 車内側側壁
23 底壁
30 中空シール部

Claims (8)

  1. 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
    該オープニングトリムウエザストリップは、上記車体開口部周縁に設けられているフランジに取付けられる取付基部を有し、
    上記取付基部は、インサートを埋設せず、車外側側壁と底壁及び車内側側壁を有する断面略コ字形に形成され、上記車外側側壁は、上記底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成し、該車外側側壁先端部と上記車外側側壁根元部の境界は、車外側側壁境界部となり、該車外側側壁境界部は、上記車外側側壁に対して斜めに形成され、上記車外側側壁根元部の先端は上記車外側側壁の内面側が先端方向に延び、上記車外側側壁先端部の先端は上記車外側側壁の外面側が上記底壁方向に延びて形成され、ソリッド材で形成された上記車外側側壁根元部の先端は、上記車外側側壁の先端よりも若干根元側まで延び、スポンジ材で形成された上記車外側側壁先端部の先端は,上記車外側側壁の略中間の部分まで延びていることを特徴とする自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  2. 上記取付基部に一体的に設けられ、車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有する請求項1に記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  3. 上記シール部は、車外側側壁の外側面に一体的に形成される中空シール部であり、該中空シール部の車外側側壁の根元側の先端は、上記車外側側壁境界部の近傍の車外側側壁根元部に連結され、上記中空シール部の車外側側壁の先端側の先端は、上記車外側側壁先端部の先端付近に連結された請求項2に記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  4. 上記車外側側壁と上記底壁は、略直角をなすように形成され、上記車内側側壁と上記底壁は鋭角をなすように形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載する自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  5. 上記ソリッド材は、国際ゴム硬度(IRHD)60〜90度である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載する自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  6. 上記車外側側壁境界部において、上記車外側側壁根元部の先端は上記車外側側壁の内面側が先端方向に延びるとともに、先端に車外側側壁根元部先端突部を形成した請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載する自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  7. 上記車内側側壁は、上記底壁側がソリッド材で車内側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車内側側壁先端部を形成し、該車内側側壁先端部と上記車内側側壁根元部の境界は、車内側側壁境界部となり、該車内側側壁境界部は、上記車内側側壁に対して斜めに形成され、上記車内側側壁根元部の先端は上記車内側側壁の内面側が先端方向に延び、上記車内側側壁先端部の先端は上記車内側側壁の外面側が上記底壁方向に延びて形成された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載する自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
  8. ドアのベルトラインに対応する部分よりも下部に、上記車外側側壁は上記底壁側がソリッド材で車外側側壁根元部を形成し、先端側がスポンジ材で車外側側壁先端部を形成し、該車外側側壁先端部と上記車外側側壁根元部の境界は、車外側側壁境界部となり、該車外側側壁境界部は、上記車外側側壁に対して斜めに形成された上記オープニングトリムウエザストリップが取付けられた請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載する自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
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