JP2010254270A - ウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウエザストリップ10は、トリム部20と中空シール部40とを有する。トリム部20は、車外側側壁21、底壁23と車内側側壁22とで断面略コ字形をなす。車外側側壁21又は車内側側壁22の一方の内面に、トリム部20の開口側に位置する第1フランジ保持リップ24を形成し、同じ一方の内面に、底壁側に位置する第2フランジ保持リップ25を形成するとともに、第1フランジ保持リップ24と第2フランジ保持リップ25の間に、車外側側壁21又は車内側側壁22の他方の内面から延設する対向フランジ保持リップ26、27を形成した。
【選択図】図1
Description
これらのウエザストリップを車体開口部周縁に装着する場合は、ウエザストリップの断面略コ字形のトリム部に車体開口部周縁のフランジを挿入させて装着している。
すなわち、ウエザストリップ110は、フランジ7に取付けられるトリム部120とトランクリッド2の裏面に当接してその間をシールする中空状の中空シール部140とを有し、この中空シール部140がトランクリッド2の裏面と当接することにより開口部がシールされる。
また、トリム部120の断面略コ字形の内部には、車外側側壁121と車内側側壁122の内面から車外側フランジ保持リップ124、125と車内側フランジ保持リップ126、127がそれぞれ断面ハ字形に、トリム部120の内部の底壁123側に向かって延設されている。
トリム部は、車外側側壁、底壁と車内側側壁とで断面略コ字形をなし、断面略コ字形の内部には車外側側壁と車内側側壁の内面からそれぞれフランジ保持リップを延設して形成されたウエザストリップにおいて、
車外側側壁又は車内側側壁の一方の内面に、トリム部の開口側に位置する第1フランジ保持リップを形成し、同じ一方の内面に、底壁側に位置する第2フランジ保持リップを形成するとともに、第1フランジ保持リップと第2フランジ保持リップの間に、車外側側壁又は車内側側壁の他方の内面から延設する対向フランジ保持リップを形成したことを特徴とするウエザストリップである。
第1フランジ保持リップの先端及び第2フランジ保持リップの先端と、対向フランジ保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも、相手側の側壁方向に長く延設された。このため、フランジ保持リップの先端は接触せずに上下方向で所定の間隔をもって重なり合って、トリム部内にフランジを挿入したときに、フランジに当接するそれぞれのフランジ保持リップの先端の撓み量が多くなり、フランジを保持する力が大きくなるとともに、フランジがトリム部から抜け出ることを防止できる。
トリム部は、車外側側壁、底壁と車内側側壁とで断面略コ字形をなし、断面略コ字形の内部には車外側側壁と車内側側壁の内面からそれぞれフランジ保持リップを延設して形成されたウエザストリップにおいて、
車外側側壁又は車内側側壁の一方の内面に、トリム部の開口側に位置する第1フランジ保持リップを形成し、同じ一方の内面に、底壁側に位置する第2フランジ保持リップを形成するとともに、第1フランジ保持リップと第2フランジ保持リップの間に、車外側側壁又は車内側側壁の他方の内面から延設する対向フランジ保持リップを形成し、
第1フランジ保持リップと、第1フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップの先端は相互に近接して形成され、第2フランジ保持リップは、第1フランジ保持リップよりも車外側側壁又は車内側側壁に対して角度が小さく形成されるとともに、第2フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップは、第1フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップよりも車外側側壁又は車内側側壁に対して角度が小さく形成されたことを特徴とするウエザストリップである。
フランジ保持リップは、IRHD(国際ゴム硬度)50度〜75度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成されているため、フランジを挿入する力が大きくなく、充分なフランジ保持力を有することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すものであり、ウエザストリップ10の断面図である。図2、図3、図4は、同様に本発明のそれぞれの第2〜4の実施の形態を示すものである。
本発明の第1の実施の形態をリヤトランクに装着されるウエザストリップ10を例にとり説明するが、本発明は、バックドアウエザストリップ、自動車のドア開口部、ルーフ開口部、エンジンルーム周りのボンネットシール等の広く自動車の開口部をシールするウエザストリップに使用することができる。
トリム部20は、車外側側壁21と、車内側側壁22と、底壁23からなる断面略コ字形をなしている。車外側側壁21、車内側側壁22と、底壁23の壁の内部には、金属板等の骨片からなるインサートは埋設されていなく、ゴム又は熱可塑性エラストマーの硬質材(IRHD(国際ゴム硬度)80度〜95度相当の硬度を有する材料でソリッド材又は微発泡材)で形成されている。
車内側側壁22の内面には、第1車外側フランジ保持リップ24と第2車外側フランジ保持リップ25に対向する2本の対向フランジ保持リップである、第1車内側フランジ保持リップ26を開口側に形成し、第2車内側フランジ保持リップ27を底壁23側に形成した。
第1車外側フランジ保持リップ24の先端と第2車外側フランジ保持リップ25の先端の間に、第1車内側フランジ保持リップ26の先端と第2車内側フランジ保持リップ27の先端が位置するように形成した。
なお、本実施の形態では、車内側側壁22に車内側側壁屈曲部22cを形成したが、車外側側壁21の同様の位置に車外側側壁屈曲部を形成してもよい。
ボディーシールリップ28は、スポンジ材で形成されている。そのため、ボディーシールリップ28の柔軟性が増加して、車体開口部周縁6の凹凸や変形に追従してシール性を確保することができる。
サブボディーシールリップ29をスポンジ材で形成した場合は、柔軟性が向上して、フランジ7の根元の凹凸や変形に追従してシール性を確保することができる。
カバーシールリップ30をスポンジ材で形成した場合は、柔軟性が向上して、ガーニッシュ、パネル等との間の隙間の変化に追従してシール性を確保することができる。
そうすると、トリム部20の外面上部に一体的に形成された中空シール部40は、トランクリッド2の裏面に確実に当接して、トランクリッド2と車体開口部周縁6との間のシールをすることができる。
第2の実施の形態は、バックドアに使用されるウエザストリップ10である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、中空シール部40の形状が異なり、他の部分は同じであるため、同じ部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、第1車外側フランジ保持リップ24、第2車外側フランジ保持リップ25と第1車内側フランジ保持リップ26、第2車内側フランジ保持リップ27が形成されており、フランジ7の保持力を向上させている。
第3の実施の形態は、トランクリッド2に当接してシールするウエザストリップ10である。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、車外側側壁21の内面に車外側止水リップ24aが形成される点が異なり、他の部分は同じであるため、同じ部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
フランジ7をトリム部20内に挿入すると、フランジ7の車外側側面に車外側止水リップ24aが当接し、車外側から雨水や騒音等が進入することをシールすることができる。
第4の実施の形態は、第1の形態と同じくリヤトランクに装着され、トランクリッドの裏面に当接してシールするウエザストリップ10である。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、第1車外側フランジ保持リップ24と対向する第1車内側フランジ保持リップ26の先端は、第1車外側フランジ保持リップ24の先端が第1車内側フランジ保持リップ26の先端よりもトリム部20の開口側に形成される点は同じであるが、相互に近接して形成されている点と第3の実施の形態と同様に車外側止水リップ24aがある点が異なり、他の部分は同様であるため、同じ部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
なお、第4の実施の形態においても、側壁21、22は約8度傾けられているので、水着方向に対するリップの突出角度は、それぞれ66度と52度である。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマーの場合は、冷却され固化される。
7 フランジ
10 ウエザストリップ
20 トリム部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
24 第1車外側フランジ保持リップ
25 第2車外側フランジ保持リップ
26 第1車内側フランジ保持リップ
27 第2車内側フランジ保持リップ
40 中空シール部
Claims (9)
- 車体開口部周縁のフランジに取付けられる断面略コ字形のソリッド材又は微発泡材で形成されたトリム部と、該トリム部に一体的に形成されて車体開口部と対向する相手部材に当接して上記車体開口部周縁と相手部材との間をシールするスポンジ材で形成された中空シール部とを備え、
上記トリム部は、車外側側壁、底壁と車内側側壁とで断面略コ字形をなし、上記断面略コ字形の内部には上記車外側側壁と車内側側壁の内面からそれぞれフランジ保持リップを延設して形成されたウエザストリップにおいて、
上記車外側側壁又は車内側側壁の一方の内面に、上記トリム部の開口側に位置する第1フランジ保持リップを形成し、同じ一方の内面に、底壁側に位置する第2フランジ保持リップを形成するとともに、上記第1フランジ保持リップと上記第2フランジ保持リップの間に、上記車外側側壁又は車内側側壁の他方の内面から延設する対向フランジ保持リップを形成したことを特徴とするウエザストリップ。 - 上記対向フランジ保持リップは複数本形成され、上記第1フランジ保持リップの先端及び第2フランジ保持リップの先端と、上記対向フランジ保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも、相手側の側壁方向に長く延設された請求項1に記載されたウエザストリップ。
- 車体開口部周縁のフランジに取付けられる断面略コ字形のソリッド材又は微発泡材で形成されたトリム部と、該トリム部に一体的に形成されて車体開口部と対向する相手部材に当接して上記車体開口部周縁と相手部材との間をシールするスポンジ材で形成された中空シール部とを備え、
上記トリム部は、車外側側壁、底壁と車内側側壁とで断面略コ字形をなし、上記断面略コ字形の内部には上記車外側側壁と車内側側壁の内面からそれぞれフランジ保持リップを延設して形成されたウエザストリップにおいて、
上記車外側側壁又は車内側側壁の一方の内面に、上記トリム部の開口側に位置する第1フランジ保持リップを形成し、同じ一方の内面に、底壁側に位置する第2フランジ保持リップを形成するとともに、上記第1フランジ保持リップと上記第2フランジ保持リップの間に、上記車外側側壁又は車内側側壁の他方の内面から延設する対向フランジ保持リップを形成し、
上記第1フランジ保持リップと、上記第1フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップの先端は相互に近接して形成され、上記第2フランジ保持リップは、上記第1フランジ保持リップよりも上記車外側側壁又は車内側側壁に対して角度が小さく形成されるとともに、上記第2フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップは、上記第1フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップよりも上記車外側側壁又は車内側側壁に対して角度が小さく形成されたことを特徴とするウエザストリップ。 - 上記第2フランジ保持リップの先端と、上記第2フランジ保持リップと対向する対向フランジ保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも、相手側の側壁方向に長く延設された請求項3に記載されたウエザストリップ。
- 上記第2フランジ保持リップは、上記フランジに取付けたときに、上記底壁の内面に上記第2フランジ保持リップの先端が当接しないで底壁に近接して形成され、上記第1フランジ保持リップは、上記車外側側壁又は車内側側壁の内面の最も先端に形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載されたウエザストリップ。
- 上記第1フランジ保持リップ、第2フランジ保持リップ及び対向フランジ保持リップのそれぞれの先端は、上記トリム部の内部の底壁側方向に屈曲して形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
- 上記車外側側壁又は車内側側壁には、上記底壁の肉厚分よりも各側壁の先端側でかつ各側壁の中央よりも上記底壁側の位置に屈曲部が形成され、該屈曲部から先端側が反対側の側壁方向に近接するように形成された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
- 上記第1フランジ保持リップ、第2フランジ保持リップ及び対向フランジ保持リップは、側壁と同じゴム又は熱可塑性エラストマーのソリッド材又は微発泡材で形成され、その硬度は、上記車外側側壁、底壁及び車内側側壁の硬度よりも低い材料で形成された請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
- 上記トリム部は、国際ゴム硬度(IRHD)80度〜95度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成され、上記フランジ保持リップは、国際ゴム硬度(IRHD)50度〜75度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成された請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載されたウエザストリップ。
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