JP2011031681A - ウエザストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化ができ、また、シール性に優れて、車体開口部周縁のフランジへの保持力の大きな自動車用のウエザストリップを提供する。
【解決手段】ウエザストリップは、トリム部20と中空シール部40を有する。トリム部20の車外側側壁21の内面に、底壁方向に斜めに延設する車外側保持リップ24を形成し、車内側側壁22の内面に、底壁方向に斜めに延設する車内側保持リップ26を形成し、車外側保持リップ24の先端と、車内側保持リップ26の先端は、相互に他方の先端よりも相手側の側壁方向に長く延設され、車外側保持リップ24の車外側側壁21からの延出角度と車内側保持リップ26の車内側側壁22からの延出角度は、それぞれ40度〜50度で形成されたことを特徴とするウエザストリップである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体開口部周縁のフランジに装着されるウエザストリップに関するものである。
自動車にはドア開口、トランクルーム開口等の開口部があり、それぞれの車体開口部周縁のフランジにウエザストリップが装着され、車体開口部周縁とドアやトランクリッド等の相手部材との間をシールしている。
これらのウエザストリップを車体開口部周縁に装着する場合は、ウエザストリップの断面略コ字形のトリム部に車体開口部周縁のフランジを挿入させて装着している。
例えば、図3に示すように、自動車のリヤトランクの開口部のシールは、リヤトランクのリッドの周囲に対向する、車体開口部周縁6に設けられたフランジ7に、ウエザストリップ110を装着することにより行われる。
すなわち、ウエザストリップ110は、フランジ7に取付けられるトリム部120とトランクリッド2の裏面に当接してその間をシールする中空状の中空シール部140とを有し、この中空シール部140がトランクリッド2の裏面と当接することにより開口部がシールされる。
トリム部120は、車外側側壁121、車内側側壁122、及び底壁123で、断面略コ字形をなして形成され、フランジ7の保持を強化するために、トリム部120の内部には、板金のインサート129が埋設されている。
また、トリム部120の断面略コ字形の内部には、車外側側壁121と車内側側壁122の内面から車外側保持リップ124、125と車内側保持リップ126、127がそれぞれ断面ハ字形に、トリム部120の内部の底壁123側に向かって延設されている。
ウエザストリップ110をフランジ7に装着するには、リヤトランクの開口部の周縁6に設けられたフランジ7に対して、トリム部120を上方からその断面略コ字形の内部にフランジ7を挿入させるようにして装着する。トリム部120の内面には、車外側保持リップ124、125と車内側保持リップ126、127が設けられており、また、インサート129により保持力を強化されている。そのため、それらの保持リップ124、125、126、127によりフランジ7を挟むようにして、ウエザストリップ110の姿勢を保持するとともに、フランジ7から抜けることを防止している。また、トリム部120の上部に一体的に設けられている中空シール部140は、トランクリッド2の外周部の裏面に当接して、車体開口部周縁6とトランクリッド2との間をシールしている。
しかしながら、インサート129は、トリム部120の保持力を強化するため、金属で形成されている場合が多く、ウエザストリップ110の全体の重量が増加して、自動車の軽量化ニーズに対して好ましくなかった。
このため、図4に示すように、中空シール部240を有するウエザストリップ210のトリム部220の側壁等の内部に金属製のインサートを埋設せずに、車外側側壁221、車内側側壁222及び底壁223をそれぞれの肉厚を略一定として硬質ゴム材又は高硬度樹脂材で形成するものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。なお、車外側側壁221等の肉厚を略一定とするのは、押出成形時の形状安定性をよくするためである。
しかしながら、この場合には、金属製のインサートを埋設しないため、ウエザストリップ210の軽量化の目的は果たすことができるが、トリム部220がフランジ7を把持する力が減少し、フランジ7からトリム部220が外れ易くなる場合があった。また、車体開口部のコーナー部にウエザストリップ210を装着する場合には、ウエザストリップ210が曲げられるため、保持リップ226等が内側(それぞれの側壁側)に変形して抜けやすくなったり、水切りリップ228と車内側保持リップ226、227とのバランスによりウエザストリップ210(トリム部220)が倒れたりする場合があった。
また、図4に示すように、トリム部220の奥側の車外側保持リップ225と車内側保持リップ227のそれぞれの先端を、保持力を強化するために互いに上下方向で重なるようにオーバーラップさせるようにした場合には、フランジ7の板厚の厚い部分では、車外側保持リップ225と車内側保持リップ227によりトリム部20の開口側が開いてしまい、開口側の車外側保持リップ224と車内側保持リップ226の保持力が低下する場合がある。
そのため、自動車のさらなるの軽量化のため、開口側の車外側保持リップ224と車内側保持リップ226を部分的に削除することも考えられるが、削除のための工程が必要となり、また、図4に示した保持リップの配置のままで開口側の保持リップを部分的に削除すると充分な保持力とシール性を確保できない場合がある。
また、図5に示すように、車外側側壁321と車内側側壁322の内面にそれぞれ車外側保持リップ325と車内側保持リップ326を形成し、フランジ7を保持するウエザストリップ310が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。しかしこの場合は、フランジ7を保持する力とシール性が充分でないため、接着テープ324を取付けて、接着テープ324でフランジ7とトリム部320との間を保持している。このため、製造コストと手間が増加している。
さらに、接着テープ324を使用しないものもあるが、保持力を維持するためトリム部320内に芯金を埋設しているため、自動車の軽量化ニーズに応ずることができなくなっている(例えば、特許文献4参照。)。
特許第3752627号公報 特開2008−230258号公報 特開2002−19540号公報 特開2002−96694号公報
そこで、本発明は、自動車の軽量化ニーズに対応して、軽量化ができ、また、シール性に優れて、車体開口部周縁のフランジへの保持力の大きな自動車用のウエザストリップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、車体開口部周縁のフランジに取付けられる断面略コ字形のソリッド材又は微発泡材で形成されたトリム部と、トリム部に一体的に形成されて車体開口部と対向する相手部材に当接して車体開口部周縁と相手部材との間をシールするスポンジ材で形成された中空シール部とを備え、
トリム部は、車外側側壁、底壁と車内側側壁とで断面略コ字形をなし、断面略コ字形の内部には車外側側壁と車内側側壁の内面からそれぞれ保持リップを延設して形成されたウエザストリップにおいて、
車外側側壁の内面に、底壁方向に斜めに延設する車外側保持リップを形成し、車内側側壁の内面に、底壁方向に斜めに延設する車内側保持リップを形成し、車外側保持リップの先端と、車内側保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも相手側の側壁方向に長く延設され、
車外側保持リップの車外側側壁からの延出角度と車内側保持リップの車内側側壁からの延出角度は、それぞれ40度〜50度で形成されたことを特徴とするウエザストリップである。
請求項1の本発明では、車外側側壁の内面に、底壁方向に斜めに延設する車外側保持リップを形成し、車内側側壁の内面に、底壁方向に斜めに延設する車内側保持リップを形成し、車外側保持リップの先端と、車内側保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも相手側の側壁方向に長く延設した。このため、トリム部がフランジから外れ(抜け出)ようとしたときには、車外側保持リップの先端と車内側保持リップの先端がフランジの側面に対して密接する面積が多くなり、フランジを保持する力が大きくなって、フランジからトリム部が外れ難くなる。さらにこの場合、両保持リップの先端が反転する量が多くなり、フランジからの抜けに抗する力を大きくすることができる。
車外側保持リップの車外側側壁からの延出角度と車内側保持リップの車内側側壁からの延出角度は、それぞれ40度〜50度で形成されたため、トリム部がフランジから外れようとしたときに、車外側保持リップと車内側保持リップが根元部34分を中心に回転して、回転量が多くなり、車外側保持リップの先端と車内側保持リップの先端がフランジに対して密接して、反転する量が多くなり、フランジからの抜けに抗する力を大きくすることができる。また、保持リップを車外側側壁と車内側側壁の内面にそれぞれ1つのみ形成しても充分な保持力を有することができる。なお、保持リップの側壁からの延出角度が50度より大きな場合には、トリム部がフランジから外れようとした時に、リップの先端が反転し易くなり、フランジからの抜けに抗する力が小さくなり好ましくない。また、延出角度が40度未満の場合には、リップの先端がフランジ側面と平行に近づくため、フランジを挟持する力が小さくなり挿入し易くなる反面、抜け易くなるので好ましくない。
請求項2の本発明は、保持リップの先端のうち、底壁に近接する側の保持リップが形成された側壁の開口側の内面からフランジシールリップを底壁方向に斜めに延設し、フランジシールリップの先端と底壁に近接する保持リップの先端との間に、底壁に近接しない側の保持リップの先端が位置するウエザストリップである。
請求項2の本発明では、保持リップの先端のうち、底壁に近接する側の保持リップが形成された側壁の開口側の内面からシールリップを底壁方向に斜めに延設し、フランジシールリップの先端と底壁に近接する保持リップの先端との間に、底壁に近接しない側の保持リップの先端が位置する。このため、底壁に近接する側の保持リップとフランジシールリップとでフランジの側面を保持し、底壁に近接しない側の保持リップとでフランジを挟持することができ、トリム部が安定して、フランジに保持される。
請求項3の本発明は、トリム部は、国際ゴム硬度(IRHD)80度〜95度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成され、保持リップは、国際ゴム硬度(IRHD)50度〜75度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成されたウエザストリップである。
請求項3の本発明では、トリム部は、IRHD(国際ゴム硬度)80度〜95度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成されたため、トリム部にインサートが埋設されていなくても、トリム部の開口部が開くことがなく、十分なフランジ保持力を有している。
保持リップは、IRHD(国際ゴム硬度)50度〜75度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成されているため、柔軟性がありフランジに挿入する時の挿入力が大きくなりすぎず、充分なフランジ保持力を有することができる。
請求項4の本発明は、フランジシールリップは、スポンジ材で形成されたウエザストリップである。
請求項4の本発明では、フランジシールリップは、スポンジ材で形成されたため、フランジシールリップのスポンジ材が確実にフランジに当接するとともに、フランジの形状に応じてフランジの側壁に密着して確実にシールすることができ、充分な柔軟性を有するとともに、ウエザストリップの重量を低減することができ、車輌の軽量化に貢献することができる。
請求項5の本発明は、車外側保持リップと車内側保持リップのそれぞれの先端は、トリム部の内部の底壁側方向に屈曲して形成されたウエザストリップである。
請求項5の本発明では、それぞれの保持リップの先端は、トリム部の内部の底壁側方向に屈曲して形成されたため、フランジがトリム部内に挿入されたときに、トリム部の内部の底壁側方向に屈曲して形成されたそれぞれの保持リップの先端が、フランジの側面に面接触的に当接してフランジを保持することができ、フランジを安定して保持するとともに、フランジがトリム部から抜け難くなっている。
請求項6の本発明は、車外側側壁又は車内側側壁には、底壁の肉厚分よりも各側壁の先端側でかつ各側壁の中央よりも底壁側の位置に屈曲部が形成され、屈曲部から先端側が屈曲部よりも肉厚に形成されるとともに反対側の側壁方向に近接するように形成されたウエザストリップである。
請求項6の本発明では、車外側側壁又は車内側側壁には、底壁の肉厚分よりも各側壁の先端側でかつ各側壁の中央よりも底壁側の位置に屈曲部が形成され、屈曲部から先端側が屈曲部よりも肉厚に形成されるとともに反対側の側壁方向に近接するように形成されたため、屈曲部から先端側が反対側の側壁方向に近接するように形成された側壁の剛性が高くなり、フランジ保持リップがフランジを保持する力が大きくなり、コーナー部等でトリム部がフランジから抜けることを防止できる。
本願発明は、車外側側壁の内面に、車外側保持リップと車内側保持リップを形成し、車外側保持リップの先端と、車内側保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも相手側の側壁方向に長く延設したため、トリム部がフランジから外れ(抜け出)ようとしたときには、車外側保持リップの先端と車内側保持リップの先端がフランジの側面に対して密接する面積が多くなり、フランジを保持する力が大きくなって、フランジからの抜けに抗する力を大きくすることができる。
車外側保持リップの車外側側壁からの延出角度と、車内側保持リップの車内側側壁からの延出角度は、それぞれ40度〜50度で形成されたため、トリム部がフランジから外れようとしたときに、車外側保持リップの先端と車内側保持リップの先端がフランジに対して密接して、反転する量が多くなり、フランジからの抜けに抗する力を大きくすることができる。
本発明の実施の形態を示すもので、ウエザストリップを車体に装着したときの断面図であり、図2のA−A線に沿った断面図である。 自動車の斜め上方から見た概略斜視図である 従来のウエザストリップの断面図である。 従来の他のウエザストリップの断面図である。 従来の他のウエザストリップの断面図である。
本発明の実施の形態を図1と図2に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すものであり、ウエザストリップ10の断面図である。
本発明の第1の実施の形態をリヤトランクに装着されるウエザストリップ10を例にとり説明するが、本発明は、バックドアウエザストリップ、自動車のドア開口部、ルーフ開口部、エンジンルーム周りのボンネットシール等の広く自動車の車体1の開口部をシールするウエザストリップに使用することができる。
本発明の実施の形態のウエザストリップ10は、図1と図2に示すように、リヤトランクに使用されるものであり、車体開口部周縁6に形成されたフランジ7に取付けるトリム部20とトランクリッド2に当接してシールする中空シール部40から形成される。
トリム部20は、車外側側壁21と、車内側側壁22と、底壁23からなる断面略コ字形をなしている。車外側側壁21、車内側側壁22と、底壁23の壁の内部には、金属板等の骨片からなるインサートは埋設されていなく、ゴム又は熱可塑性エラストマーの硬質材(IRHD(国際ゴム硬度)80度〜95度相当の硬度を有する材料でソリッド材又は微発泡材)で形成されている。なお、本実施形態では、硬質材はIRHD90度のEPDMソリッドゴム材である。また、硬質材は、IRHD80度〜95度相当の硬度を有する材料を用いる事が好ましく、80度未満では剛性に乏しく、95度より硬い場合にはウエザストリップ10を湾曲させて装着する場合に、湾曲させ難くなる。
車外側側壁21の内面のほぼ中央に、底壁方向に斜めに延設する車外側保持リップ24を形成し、車内側側壁22の内面のほぼ中央には、底壁方向に斜めに延設する車外側保持リップ24と対向する車内側保持リップ26を形成した。車外側保持リップ24より開口側の車外側側壁21の内面に、底壁方向に斜めに延設するフランジシールリップ25を形成し、車外側保持リップ24の先端とフランジシールリップ25の先端の間に車内側保持リップ26の先端が位置している。
なお、フランジシールリップ25を車内側側壁22の内面から形成し、車内側保持リップ26の先端とフランジシールリップ25の先端の間に車外側保持リップ24の先端が位置するようにしてもよい。
フランジシールリップ25は、スポンジ材で形成されている。スポンジ材は、比重が0.15〜0.6であることが好ましい。本実施の形態では、スポンジ材は、比重が0.4である。
フランジ7をトリム部20内に挿入すると、フランジシールリップ25のスポンジ材が確実にフランジ7の側面に当接するとともに、フランジ7の凹凸や曲面の形状に応じてフランジ7の側面に密着して確実に車外側から雨水や騒音等が進入することをシールすることができる。また、スポンジ材の比重が0.4であるため、ウエザストリップ10の重量を低減することができ、自動車の軽量化ニーズにも貢献することができる。
なお、フランジシールリップ25の根元側は、トリム部20と同じ硬質材のソリッド材又は微発泡材で一体的に形成して、先端側のみをスポンジ材で形成することもできる。根元側を硬質材で形成した場合には、フランジシールリップ24aの根元側は剛性が高く、フランジシールリップ24aを所定の位置に保持して、フランジシールリップ24aの位置と形状を保持することができる。また、先端側のみのスポンジ材の比重をさらに小さくして、例えば0.2や0.15にすることもできる。
車外側保持リップ24の先端と、車内側保持リップ26の先端は、相互に他方の先端よりも相手側の側壁方向に長く延設した。このため、トリム部20がフランジ7から外れ((抜け出)ようとしたときには、車外側保持リップ24の先端と車内側保持リップ26の先端がフランジ7の側面に対して密接する面積が多くなり、フランジ7を保持する力が大きくなって、フランジ7からトリム部が外れ難くなる。さらにこの場合、両保持リップの先端が反転する量が多くなり、フランジ7からの抜けに抗する力を大きくすることができる。
車外側保持リップ24の車外側側壁21からの延出角度と、車内側保持リップ26の車内側側壁22からの延出角度は、それぞれ40度〜50度で形成する。本実施の形態では、その角度は45度である。車外側保持リップ24と車内側保持リップ26の形成角度がその側壁に対して急角度であるため、トリム部20がフランジ7から外れようとしたときに、車外側保持リップ24と車内側保持リップ26が根元部分を中心に回転して、回転量が多くなり、車外側保持リップ24の先端と車内側保持リップ26の先端がフランジの側面に対して密接して、反転する量が多くなり、フランジからの抜けに抗する力を大きくすることができる。
なお、側壁21、22は約8度傾けられているので、装着方向(垂直方向)に対するリップの延出角度は、それぞれ約52度である。
車外側保持リップ24、車内側保持リップ26のそれぞれの先端は、トリム部20の内部の底壁側方向に屈曲して形成している。この場合には、フランジ7がトリム部20内に挿入されたときに、トリム部20の内部の底壁側方向に屈曲して形成されたそれぞれの保持リップの先端が、フランジ7の側面に対して平行となる方向に近づき、面接触的に当接してフランジ7を保持することができ、トリム部20を安定して保持するとともに、フランジ7からトリム部20を外れ難くすることができる。
なお、本実施の形態では車外側保持リップ24と車内側保持リップ26とを、それぞれの側壁21,22のほぼ中央の位置から延出させているので、図4に示した、従来の保持リップ225、227よりも長く、かつ、急角度に設定する事ができ、保持リップが2本であっても従来の4本の保持リップのものと同等のトリム部20へのフランジクの挿入、抜け力を得ることができた。
車外側側壁21は、底壁23との連結部分において、底壁23の肉厚分よりも車外側側壁21の先端側でかつ車外側側壁21の中央よりも底壁23側の位置に車内側側壁屈曲部22cが形成されている。同様に、車内側側壁22は、底壁23との連結部分において、底壁23の肉厚分よりも車内側側壁22の先端側でかつ車内側側壁22の中央よりも底壁23側の位置に車内側側壁屈曲部22cが形成されている。なお、車内側側壁22の屈曲部22cでの屈曲角度は垂直方向からトリム部20の内側方向に約8度である。なお、この屈曲角度は5度〜10度の範囲で設定されるのが好ましい。
さらに、車外側側壁21と車内側側壁22において、車外側側壁屈曲部21cと車内側側壁屈曲部22cよりもトリム部20の開口側では車外側側壁21と車内側側壁22は中央が膨らんで肉厚に形成されている。このため、車外側側壁21と車内側側壁22の剛性が大きくなり、車内側側壁22の先端である車内側側壁先端部22dと、車外側側壁21の先端である車外側側壁先端部21dとの間隔は狭まって形成され、フランジ7を挟持する力も増加する。
トリム部20内にコーキング部材50を設けた場合、フランジ7を挿入する時に、フランジ7の先端は、それぞれの保持リップ24、26の先端を左右に分けて進入し、底壁23の内面に設けたコーキング部材50に当接する。この時、それぞれの保持リップ24,26の先端の撓み量が多くなり、かつ、保持リップ24,26の先端とコーキング部材50とは干渉しないのでフランジ7を保持する力が大きくなる。
車外側保持リップ24と車内側保持リップ26は、上記した車外側側壁21等と同種のEPDMゴム又は熱可塑性エラストマーの材料で形成され、その硬度は、車外側側壁21、底壁23と車内側側壁22の硬度よりも低く形成されている。この場合は、車外側側壁21、底壁23と車内側側壁22で強固にトリム部20の形状を保持してフランジ7を挟持するとともに、車外側保持リップ24と車内側保持リップ26で柔軟にフランジ7に当接させて、フランジ7の表面の凹凸等があっても、その凹凸等に追従して確実にシールすることができる。
車外側保持リップ24と車内側保持リップ26は、上記と同様に車外側側壁21等と同種の材料で形成され、その硬度は、IRHD(国際ゴム硬度)70度相当材料である。なお、IRHD(国際ゴム硬度)50度以上75度未満の範囲に相当する硬度の材料で製造することもできる。この場合、フランジ7の表面に凹凸等があっても、柔軟に追従することができる。なお、IRHDが50度未満の材料では、フランジ7を保持することができる十分な剛性を有することができず、IRHDが75度以上の場合、上記の柔軟性が悪くなり、フランジクの表面に追従し難くなる。
車外側側壁21と底壁23は、コーナー部で連結され、コーナー部の外面である角部21bは、車外側側壁21と底壁23のなす角度が、95度の角度をなすように形成してある。また、車内側側壁22と底壁23も同様に、コーナー部で連結され、コーナー部の外面である角部22bは、車内側側壁22と底壁23のなす角度が、95度の角度をなすように形成してある。なお、これらの角度は90度〜100度で設定されることが好ましい。この場合は、それぞれのコーナー部の角度が直角又は直角に近い鈍角で形成され、車外側側壁21と車内側側壁22のコーナー部の剛性が向上し、トリム部20の開口側が拡がる方向に変形するのを防止している。
底壁23と車外側側壁21のコーナー部の外面の角部21b及び底壁23と車内側側壁22のコーナー部の外面の角部22bでは、曲率半径が0.5mm程度で形成されている。この場合は、両コーナー部の剛性が向上し、車外側側壁21と車内側側壁22がコーナー部を中心にして開くことがなく、硬質材で形成された車外側側壁21と車内側側壁22がフランジ7を挟持する力が大きくなり、インサートを埋設しなくても、トリム部20がフランジ7から外れることがない。
ウエザストリップ10の車外側側壁21、底壁23と車内側側壁22は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成することが好ましく、その硬度は、IRHD(国際ゴム硬度)80度以上95度以下の相当材料であるソリッド材又は微発泡材で形成することが好ましい。本実施の形態では、車外側側壁21、底壁23と車内側側壁22は、IRHD(国際ゴム硬度)90度のEPDMゴムのソリッド材で形成されている。
この場合は、フランジ7が車体に沿って湾曲していてもその湾曲に追従することができる柔軟性と、フランジ7を挟持するのに充分な剛性を有している。
車外側側壁21の開口側の外面の先端付近から斜め下方に比較的に厚肉で全体として略均一の肉厚のスポンジ材からなるボディーシールリップ28が形成されている。そのため、ボディーシールリップ28が車体開口部周縁6に当接する時に、その先端が線接触的に当接することができ、その先端が押圧する力が大きくシール性がよい。従って、車体開口部周縁6からフランジ7を伝わって車室内に雨水、埃、騒音等が浸入することを防止し、車体開口部周縁6とウエザストリップ10との間をシールすることができる。
車外側側壁21の開口側の内面の先端付近から下方にサブボディーシールリップ29が延設されている。サブボディーシールリップ29は、図1に示すように、直線状に形成され、ボディーシールリップ28やフランジシールリップ25よりも短く小さく形成されている。そのため、ウエザストリップ10がフランジ7に装着されたときは、フランジ7の根元と車体開口部周縁6との連絡部の湾曲した部分に当接する。
サブボディーシールリップ29は、小さく、形成されているため、フランジ7の根元の湾曲した形状に沿って密着して変形することができ、万一、ボディーシールリップ28と車体開口部周縁6の間を通過した雨水等は、このサブボディーシールリップ29で確実にその進入を防止するとともに、騒音等をシールすることができ、シール性をより向上させることができる。
サブボディーシールリップ29は、スポンジ材で形成されているので、柔軟性が向上して、フランジ7の根元の凹凸や変形に追従してシール性を確保することができる。
車内側側壁22の車内側面の中央付近に、車内方向の下方に向けて湾曲してカバーシールリップ30が形成されている。ウエザストリップ10をフランジ7に装着した後に、カバーシールリップ30は、車内側パネルや、車室内に設けられたガーニッシュ(図示せず)、パネル(図示せず)等の端部を覆うように配置される。そして、ウエザストリップ10とガーニッシュ、パネル等との間をシールするとともに、その隙間をカバーして見栄えを良好にしている。
カバーシールリップ30をスポンジ材で形成した場合は、柔軟性が向上して、ガーニッシュ、パネル等との間の隙間の変化に追従してシール性を確保することができる。
トリム部20の底壁23の外面に上方に向けて中空シール部40が形成されている。中空シール部40は、断面が略菱形、略楕円形または略円形の中空状に、スポンジ材で形成することができる。中空状であるため、柔軟性を有しており、トランクリッド2が閉じられたときは、中空シール部40がリップ状と比べて異常変形することなく、確実にトランクリッド2の所定位置に当接して、シールすることができる。また、中空シール部40の断面が略菱形または楕円形である場合は、中空シール部40の先端がトランクリッド2に当接すると、略菱形または楕円形の中央部分の膨らんだところが撓んで屈曲して、柔軟に当接することができる。
また、中空シール部40はスポンジ材で形成されているので、シールする相手部材であるトランクリッド2に中空シール部40が当接したときに、柔軟性が大きく、トランクリッド2の形状に応じて確実に先端が当接することができ、シール性が高い。
トリム部20が、フランジ7に装着されると、上述のように、車外側保持リップ24と車内側保持リップ26により保持されて、ウエザストリップ10はその姿勢が安定して保持される。
そうすると、トリム部20の外面上部に一体的に形成された中空シール部40は、トランクリッド2の裏面に確実に当接して、トランクリッド2と車体開口部周縁6との間のシールをすることができる。
中空シール部40、ボディーシールリップ28、サブボディーシールリップ29、カバーシールリップ30等のスポンジ材は、比重0.4のゴム発泡体で形成されている。なお、スポンジ材は、比重0.3以上0.6以下の範囲のゴム発泡体で形成することができる。この場合は、比重0.3以上0.6以下のゴム発泡体で形成されたため、ウエザストリップ10の重量を軽減することができるとともに、弾力性と柔軟性に富み、長期間使用してもシール性を確保することができる。
中空シール部40は、断面形状が略楕円形であり、中空シール部40のシール壁はトリム部20の底壁23から首部41を介して取付けられ、首部41は、トリム部20と同じ材料で形成されている。中空シール部40は、断面形状が略楕円形のため、柔軟性が高く、トランクリッド2の形状に応じて確実に当接することができる。また、中空シール部40の首部41が直接底壁23に連結しているため、中空シール部40が安定する。
本発明のウエザストリップ10の成形においては、合成ゴム、熱可塑性エラストマーが使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー等を使用することができる。EPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用した場合は、同じ種類の材料を使用して同時押出成形ができ、耐候性のよい製品を得ることができる。また、同じオレフィン系樹脂・ゴムのため分離せずにリサイクル使用ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。
ウエザストリップ10の直線部分は押出成形機で成形され、その後、所定の長さに切断されて、製造される。コーナー部に装着される部分は、型成形で形成され、その直線部分を型成形により同時に接続する。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマーの場合は、冷却され固化される。
6 車体開口部周縁
7 フランジ
10 ウエザストリップ
20 トリム部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
24 車外側保持リップ
25 フランジシールリップ
26 車内側保持リップ
40 中空シール部

Claims (6)

  1. 車体開口部周縁のフランジに取付けられる断面略コ字形のソリッド材又は微発泡材で形成されたトリム部と、該トリム部に一体的に形成されて車体開口部と対向する相手部材に当接して上記車体開口部周縁と相手部材との間をシールするスポンジ材で形成された中空シール部とを備え、
    上記トリム部は、車外側側壁、底壁と車内側側壁とで断面略コ字形をなし、上記断面略コ字形の内部には上記車外側側壁と車内側側壁の内面からそれぞれ保持リップを延設して形成されたウエザストリップにおいて、
    上記車外側側壁の内面に、上記底壁方向に斜めに延設する車外側保持リップを形成し、上記車内側側壁の内面に、上記底壁方向に斜めに延設する車内側保持リップを形成し、上記車外側保持リップの先端と、上記車内側保持リップの先端は、相互に他方の先端よりも相手側の側壁方向に長く延設され、
    上記車外側保持リップの上記車外側側壁からの延出角度と、上記車内側保持リップの上記車内側側壁からの延出角度は、それぞれ40度〜50度で形成されたことを特徴とするウエザストリップ。
  2. 上記保持リップの先端のうち、上記底壁に近接する側の保持リップが形成された側壁の開口側の内面からフランジシールリップを上記底壁方向に斜めに延設し、上記フランジシールリップの先端と上記底壁に近接する保持リップの先端との間に、上記底壁に近接しない側の保持リップの先端が位置する請求項1に記載のウエザストリップ。
  3. 上記トリム部は、国際ゴム硬度(IRHD)80度〜95度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成され、上記保持リップは、国際ゴム硬度(IRHD)50度〜75度相当の硬度を有するソリッド材又は微発泡材で形成された請求項1又は請求項2に記載のウエザストリップ。
  4. 上記フランジシールリップは、スポンジ材で形成された請求項2又は請求項3に記載のウエザストリップ。
  5. 上記車外側保持リップと車内側保持リップのそれぞれの先端は、上記トリム部の内部の底壁側方向に屈曲して形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
  6. 上記車外側側壁又は車内側側壁には、上記底壁の肉厚分よりも各側壁の先端側でかつ各側壁の中央よりも上記底壁側の位置に屈曲部が形成され、該屈曲部から先端側が屈曲部よりも肉厚に形成されるとともに反対側の側壁方向に近接するように形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
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