JP2009078664A - オープニングトリムウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】車体開口部周縁のコーナー部に取付けても、内装リップに皺が寄らず、確実に内装部材の先端をカバーするオープニングトリムウエザストリップを提供する。
【解決手段】オープニングトリムウエザストリップ10は、取付基部20と、中空シール部30を有し、 取付基部20は、断面略U字形で、車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23を有する。車内側側壁の外面に車内に取付けられた内装部材50の先端部をカバーする内装リップ40を形成し、内装リップは、車内側に円弧状に湾曲して形成され、内装リップ40の先端部43は車内側側壁22の外面に向けて形成され、車内側側壁の外面に、内装リップの先端部43が向き合う付近に突起部29を形成した自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
【選択図】図1
【解決手段】オープニングトリムウエザストリップ10は、取付基部20と、中空シール部30を有し、 取付基部20は、断面略U字形で、車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23を有する。車内側側壁の外面に車内に取付けられた内装部材50の先端部をカバーする内装リップ40を形成し、内装リップは、車内側に円弧状に湾曲して形成され、内装リップ40の先端部43は車内側側壁22の外面に向けて形成され、車内側側壁の外面に、内装リップの先端部43が向き合う付近に突起部29を形成した自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車開口部開閉部材を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用のオープニングトリムウエザストリップに関するものである。
従来、自動車の開口部開閉部材と車体開口部周縁との間のシールは、図5に示すように、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
なお、図1に示すように、フランジ7は、車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9の先端と車内側のインナーパネル8の先端等とによって形成されている。
なお、図1に示すように、フランジ7は、車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9の先端と車内側のインナーパネル8の先端等とによって形成されている。
自動車の車体の車体開口部周縁に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110は、押出成形により成形され、図5に示すように、トリム部120と、中空シール部130から構成されている。
トリム部120は、車外側側壁121、車内側側壁122及び、底壁123から形成され、車体開口部周縁6に形成されたフランジ7を把持して、オープニングトリムウエザストリップ110を車体開口部の全周に亘り保持する。トリム部120は、ソリッド材又は微発泡材で形成され、内部にインサート部材が埋設され、内面にはフランジ7を保持する車外側保持リップ124と車内側保持リップ125が形成され、フランジ7を保持している。
トリム部120は、車外側側壁121、車内側側壁122及び、底壁123から形成され、車体開口部周縁6に形成されたフランジ7を把持して、オープニングトリムウエザストリップ110を車体開口部の全周に亘り保持する。トリム部120は、ソリッド材又は微発泡材で形成され、内部にインサート部材が埋設され、内面にはフランジ7を保持する車外側保持リップ124と車内側保持リップ125が形成され、フランジ7を保持している。
中空シール部130は、トリム部120の車外側の車外側側壁121に一体的に形成され、開口部開閉部材であるバックドアが閉じられたときに、バックドアの外周に当接して、バックドアと車体開口部周縁6との間をシールしている。中空シール部130は、ドアフレーム2の凹凸や曲面等の形状に合わせて柔軟に当接し、確実にシールするようにスポンジ材で形成されている。
このオープニングトリムウエザストリップ110は、フランジ7に取付けられたときに、車内の内装部品であるガーニッシュ150等の先端と当接し、ガーニッシュ150等とトリム部120との間をシールする中空状の衝合部126が形成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、中空状の衝合部126では、変形の自由度が少なく、重量も増加し、スペースも必要であった。
また、図6に示すように、ドアガラス5に当接してシールするルーフウエザストリップ210において、車内側側壁222の先端に内装リップ240を形成し、ガーニッシュ250等の先端を当接させて、ガーニッシュ250等とルーフウエザストリップ210との間をカバーして、シールするものがある(例えば、特許文献2及び3参照。)。しかしながら、ガーニッシュ250等の寸法のバラツキや組付け時のバラツキにより、内装リップ240とガーニッシュ250等の間に隙間や皺が生じて、美観上も好ましくなく、シール性も低下していた。
さらに、図7に示すように、オープニングウエザストリップ310に中空シール部330とトリム部320を設け、そのトリム部320の車内側側壁322の外面にガーニッシュ350等の内装部材に当接する内装リップ340を形成し、ガーニッシュ350等の先端をカバーするものもある。この場合には、ガーニッシュ350等の寸法のバラツキや、組付け時のバラツキがあっても、確実にガーニッシュ350等の先端をカバーするためには、内装リップ340を長く形成する必要があった。
しかしながら、ガーニッシュ350等の先端を確実にカバーするように内装リップ340を充分長く形成すると、オープニングウエザストリップ310を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けた場合には、内装リップ340が波打つように皺が寄り、美観上も好ましくなく、シール性も低下していた。
このため、本発明は、オープニングトリムウエザストリップを車体開口部周縁のコーナー部に取付けても、内装リップに皺が寄らず、確実に内装部材の先端をカバーするオープニングトリムウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ開口部開閉部材に当接して開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
取付基部は、断面略U字形で、車外側側壁、車内側側壁及び底壁を有し、
車内側側壁の外面に車内に取付けられた内装部材の先端部をカバーする内装リップを形成し、内装リップは、車内側に円弧状に湾曲して形成され、内装リップの先端部は車内側側壁の外面に向けて形成され、
車内側側壁の外面に、内装リップの先端部が向き合う付近に突起部を形成したことを特徴とする自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ開口部開閉部材に当接して開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
取付基部は、断面略U字形で、車外側側壁、車内側側壁及び底壁を有し、
車内側側壁の外面に車内に取付けられた内装部材の先端部をカバーする内装リップを形成し、内装リップは、車内側に円弧状に湾曲して形成され、内装リップの先端部は車内側側壁の外面に向けて形成され、
車内側側壁の外面に、内装リップの先端部が向き合う付近に突起部を形成したことを特徴とする自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項1の本発明では、オープニングトリムウエザストリップは、車体開口部周縁に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ開口部開閉部材に当接して開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有している。このため、取付基部が車体開口部周縁に取付けられ固定すると、中空シール部が確実に開口部開閉部材に当接して車体開口部周縁と開口部開閉部材の間をシールすることができる。
取付基部は、断面略U字形で、車外側側壁、車内側側壁及び底壁を有しているため、断面略U字形の内部にフランジを挿入して、車外側側壁と車内側側壁のそれぞれの内部に形成した保持リップでフランジを挟持して確実に保持することができる。
車内側側壁の外面に、車内に取付けられた内装部材の先端部をカバーする内装リップを形成し、内装リップは、車内側に円弧状に湾曲して形成され、内装リップの先端部は車内側側壁の外面に向けて形成されている。このため、車内側に円弧状に湾曲して形成された内装リップの先端部が、車内に取付けられ、取付基部の車内側側壁に近接して取付けられた内装部材の先端部に弾力性を持って当接することができ、内装部材とオープニングトリムウエザストリップとの間の隙間をカバーして、車内側からの見栄えを向上して、シール性も確保することができる。
内装リップは、円弧状に湾曲しているので、内装部材の形状や寸法に合わせて撓むことができ、内装部材に確実に当接することができる。
内装リップは、円弧状に湾曲しているので、内装部材の形状や寸法に合わせて撓むことができ、内装部材に確実に当接することができる。
車内側側壁の外面に、内装リップの先端部が向き合う付近に突起部を形成したため、内装部材の先端部の位置のバラツキを小さくすることができ、内装部材の先端部に当接する内装リップの長さを短くしても確実に内装部材に当接することができる。そのため、オープニングウエザストリップを車体開口部周縁のコーナー部に取付けた場合には、内装リップが波打つように皺が寄ることがなくなり、美観も向上し、シール性も確保することができる。
請求項2の本発明は、突起部は、車内側側壁の先端側が斜面状である自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項2の本発明では、突起部は、車内側側壁の先端側が斜面状であるため、内装部材を取り付けるときに、内装部材の先端部が、突起部の車内側側壁先端側の斜面状の部分を摺動して容易に突起部と内装リップの間に進入することができ、内装部材を取付けることが容易であり、内装リップの先端部が変形することが少ない。
請求項3の本発明は、突起部は、断面形状が略台形に形成され、車内側側壁の先端側と底壁側が斜面状であり、上面が平板状である自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項3の本発明では、突起部は、断面形状が略台形に形成され、車内側側壁の先端側と底壁側が斜面状であり、上面が平板状である。このため、突起部の剛性が大きく、突起部に内装部材の先端部が当接しても、突起部が変形することがなく、車内側側壁の先端側の斜面を内装部材の先端部が摺動することができ。
請求項4の本発明は、取付基部は、ソリッド材で形成され、内装リップの先端部は、スポンジ材で形成された自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項4の本発明では、取付基部は、ソリッド材で形成されたため剛性が大きく、オープニングウエザストリップをフランジに確実に保持することができる。内装リップの先端部は、スポンジ材で形成されたため、内装リップの先端部は、内装部材の先端部の位置が変化しても、変化に応じて撓むことができ、確実に内装部材の表面に当接してカバーすることができる。
請求項5の本発明は、内装リップの先端部は、突起部の最高部との間に若干の隙間を有する自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項5の本発明では、内装リップの先端は、突起部の最高部との間に若干の隙間を有するため、内装部材を装着するときに、内装リップと突起部との間に内装部材の先端部を挿入しやすく、内装リップの先端部が内装部材の先端部により巻き込まれることがなく、確実にカバーすることができる。
請求項6の本発明は、突起部に車内に取付けられた内装部材の先端部が当接する自動車用オープニングトリムウエザストリップである。
請求項6の本発明では、突起部に車内に取付けられた内装部材の先端部が当接するため、内装部材の取付位置がばらついても、突起部で先端の位置を補正することができ、内装リップと内装部材との間の寸法を安定させることができる。
本発明では、車内側側壁の外面に車内に取付けられた内装部材の先端部をカバーする、車内側に円弧状に湾曲して形成された内装リップを設け、内装部材の先端部に弾力性を持って当接することができ、内装部材とオープニングトリムウエザストリップとの間の隙間をカバーして、車内側からの見栄えを向上して、シール性も確保することができる。
車内側側壁の外面に、内装リップの先端部が向き合う付近に突起部を形成したため、内装部材の先端部の位置のバラツキを小さくすることができ、内装部材の先端部に当接する内装リップの長さを短くすることができ、車体開口部周縁のコーナー部に取付けた場合には、内装リップが波打つように皺が寄ることがなくなり、美観も向上し、シール性も確保することができる。
車内側側壁の外面に、内装リップの先端部が向き合う付近に突起部を形成したため、内装部材の先端部の位置のバラツキを小さくすることができ、内装部材の先端部に当接する内装リップの長さを短くすることができ、車体開口部周縁のコーナー部に取付けた場合には、内装リップが波打つように皺が寄ることがなくなり、美観も向上し、シール性も確保することができる。
本発明の実施の形態を、図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10のB−B線に沿った部分の断面図である。
図3は自動車の開口部開閉部材であるバックドアを開いた状態において、車体1を後方から見た、車体開口部周縁6を示す斜視図である。図4は、車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の全体の正面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の第2の実施の形態のオープニングトリムウエザストリップ10のB−B線に沿った部分の断面図である。
図3は自動車の開口部開閉部材であるバックドアを開いた状態において、車体1を後方から見た、車体開口部周縁6を示す斜視図である。図4は、車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の全体の正面図である。
図3に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部開閉部材であるバックドアにより開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6には、車体1を構成するアウターパネル9とインナーパネル8等の先端が溶接されたフランジ7(図1参照)を備えている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドアの外周とドアフレーム2との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により、溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により、溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に押出成形部12として成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図4に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の押出成形部12の一方の端末から順次、フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。押出成形部12の端末は、接続部により型接合されて環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の押出成形部12の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の押出成形部12の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、本発明の実施の形態の車体1の上辺に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、バックドアのドアフレーム2の膨出部2aに当接して、ドアと車体開口部周縁6との間をシールする中空状の中空シール部30を有する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、バックドアのドアフレーム2の膨出部2aに当接して、ドアと車体開口部周縁6との間をシールする中空状の中空シール部30を有する。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなり、断面略U字形に形成されている。トリム部20の内部には、フランジ7を把持する強度を増加させるためにインサート部材26が埋設されている。インサート部材26は、板金や硬質樹脂で形成され、コーナー部に取付けられるときの柔軟性を確保するため、梯子状や、魚の骨状、ジグザグ状等に形成されている。
トリム部20はゴム又は熱可塑性エラストマー等のソリッド材でインサート部材26を被覆して形成されている。
トリム部20はゴム又は熱可塑性エラストマー等のソリッド材でインサート部材26を被覆して形成されている。
車外側側壁21の内面には、車外側保持リップ24が複数本形成されている。車内側側壁22は、同様に内面に車内側保持リップ25が複数本形成されている。
フランジ7が断面略U字形のトリム部20内に挿入されたときに、車外側保持リップ24と車内側保持リップ25がフランジ7の両側の側面に当接して、フランジ7を保持することができる。車外側保持リップ24と車内側保持リップ25のそれぞれの先端は、フランジ7を保持し易いように先端が屈曲している。
フランジ7が断面略U字形のトリム部20内に挿入されたときに、車外側保持リップ24と車内側保持リップ25がフランジ7の両側の側面に当接して、フランジ7を保持することができる。車外側保持リップ24と車内側保持リップ25のそれぞれの先端は、フランジ7を保持し易いように先端が屈曲している。
車内側側壁22の外面の底壁23との連結部分に近接した部分に内装リップ40を形成した。内装リップ40は、車内に取付けられた内装部材であるガーニッシュ50の先端部をカバーする
内装リップ40の全体形状は、車内側に膨らんだ円弧状に湾曲して形成され、根元部41は厚肉に形成され、中央部42は最も車内側に膨らんでいる。内装リップ40の先端部43は、湾曲して車内側側壁22の外面に向けて形成されている。
内装リップ40の全体形状は、車内側に膨らんだ円弧状に湾曲して形成され、根元部41は厚肉に形成され、中央部42は最も車内側に膨らんでいる。内装リップ40の先端部43は、湾曲して車内側側壁22の外面に向けて形成されている。
車内に取付けられ、トリム部20の車内側側壁22に近接して取付けられたガーニッシュ50の先端部に、車内側に円弧状に湾曲して形成された内装リップ40の先端部43が、弾力性を持って当接する。このため、ガーニッシュ50とオープニングトリムウエザストリップ10との間の隙間をカバーして、車内側からの見栄えを向上して、シール性も確保することができる。
車内側側壁22の外面に、内装リップ40の先端部43が向き合う付近、即ち、車内側側壁22の先端側に突起部29を形成した。
突起部29は、断面形状が略台形に形成されることが好ましい。この場合は、車内側側壁22の先端側の前斜面29aと底壁側の後斜面29cが斜面状であり、上平面29bが平板状である。この場合は、突起部29の全体が肉厚であり、剛性が大きく、突起部29に内装部材であるガーニッシュ50の先端部が当接しても、突起部29が変形することがない。
突起部29は、断面形状が略台形に形成されることが好ましい。この場合は、車内側側壁22の先端側の前斜面29aと底壁側の後斜面29cが斜面状であり、上平面29bが平板状である。この場合は、突起部29の全体が肉厚であり、剛性が大きく、突起部29に内装部材であるガーニッシュ50の先端部が当接しても、突起部29が変形することがない。
突起部29の車内側側壁22の前斜面29aが斜面状であるときは、ガーニッシュ50を取り付けるときに、ガーニッシュ50の先端部が、突起部29の前斜面29aを摺動して容易に突起部29に乗り上げて、内装リップ40と突起部29との間に進入することができ、ガーニッシュ50を取付けることが容易であり、内装リップ40の先端部43がガーニッシュ50により巻き込まれて変形することが少ない。
内装リップ40の先端部43は、突起部29の最高部である上平面29bとの間に若干の隙間を有することが好ましい。この場合には、ガーニッシュ50を装着するときに、内装リップ40と突起部29との間にガーニッシュ50の先端部を挿入しやすく、内装リップ40がガーニッシュ50の先端部を確実にカバーすることができる。
車内側側壁22の外面に、内装リップ40の先端部43が向き合う付近に突起部29を形成したため、ガーニッシュ50を取付けたときに、ガーニッシュ50の寸法や組付け寸法がばらついても、ガーニッシュ50の先端部の裏面が突起部29で保持されたり、図1の点線で示すようにその先端が突起部29に当接して保持されたりすることができるため、ガーニッシュ50の先端の位置のバラツキが少なくなる。このため、ガーニッシュ50の先端に当接する内装リップ40の全体の長さを短くすることができる。
そうすると、オープニングトリムウエザストリップ10を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けた場合には、内装リップ40が波打つように皺が寄ることがなくなり、美観も向上し、シール性も確保することができる。
車内側側壁22の先端は、スポンジゴムで形成され、トリム部20にフランジ7が挿入されたときは、スポンジゴムで形成された先端がインナーパネル8に当接し、インナーパネル8との間をシールしている。
車外側側壁21の先端には車内側方向の斜めに車外側シールリップ28が形成されている。車外側シールリップ28は、トリム部20がフランジ7に取付けられたときにアウターパネル9に当接し、トリム部20とアウターパネル9との間をシールすることができる。
さらに、車外側側壁21の先端には車外側方向の斜めに車外側カバーリップ27が形成されている。車外側カバーリップ27は、トリム部20がフランジ7に取付けられたときにアウターパネル9に当接し、トリム部20とアウターパネル9との間をシールするとともに、後述する中空シール部30がドアフレーム2等に当接して、トリム部20が車外側に倒れる方向に傾いた場合にトリム部20が倒れることを防止して、中空シール部30の位置を保持し、中空シール部30のシール性を確保することができる。
本発明に実施の形態では、トリム部20の底壁23の外面に、中空シール部30が一体的に設けられている。
中空シール部30は、スポンジ材から形成され、その先端は、それぞれ底壁23の外面から一体的に延設されている。
中空シール部30は、スポンジ材から形成され、その先端は、それぞれ底壁23の外面から一体的に延設されている。
中空シール部30は、スポンジ材から形成され、中空シール部30の表面には、ソリッド材で形成された皮膜を形成しても良い。この場合は、表面が円滑になり見栄えが良い。
中空シール部30は、ドア閉時にはドアフレーム2に当接するように、スポンジ材から形成されているため、柔軟性に富み、ドア閉時にドアフレーム2の凹凸や曲がり形状に合わせて柔軟に当接し、シール性を確保することができる。
中空シール部30は、ドア閉時にはドアフレーム2に当接するように、スポンジ材から形成されているため、柔軟性に富み、ドア閉時にドアフレーム2の凹凸や曲がり形状に合わせて柔軟に当接し、シール性を確保することができる。
次に、図2に基づき、本発明の実施の形態の車体1の縦辺部に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ10について説明する。図2は、図4のB−B線に沿った部分の断面図である。この実施の形態は、図1の実施の形態とは、ガーニッシュ50が突起部29に当接する形態が異なり、オープニングトリムウエザストリップ10の形状は同様である。このため、異なる部分を説明し同様な部分の説明を省略する。
縦辺部では、図2に示すように、ガーニッシュ50の先端部分が屈曲して、その先端面が突起部29の上平面29bに当接している。このため、ガーニッシュ50の先端が寸法や組付けのばらつきにより、その位置がばらついても突起部29により先端が保持されて、位置が安定するため、内装リップ40の先端部43はガーニッシュ50の先端部分に確実に当接することができる。
オープニングトリムウエザストリップ10において、中空シール部30や内装リップ40の先端部43は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、トリム部(取付基部)20のソリット材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。また、この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10は全体としてオレフィン系でありそのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、オープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20と、インサート部材27と中空シール部30を構成するスポンジ材を押出成形機で一体に押出すことができる。
その後、ゴムの場合は、通常の方法により加硫、切断され、熱可塑性エラストマーの場合は、すぐに切断される。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20と、インサート部材27と中空シール部30を構成するスポンジ材を押出成形機で一体に押出すことができる。
その後、ゴムの場合は、通常の方法により加硫、切断され、熱可塑性エラストマーの場合は、すぐに切断される。
6 車体開口部周縁
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
29 突起部
30 中空シール部
50 ガーニッシュ(内装部材)
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
29 突起部
30 中空シール部
50 ガーニッシュ(内装部材)
Claims (6)
- 自動車の開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
該オープニングトリムウエザストリップは、上記車体開口部周縁に設けられるフランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられ上記開口部開閉部材に当接して上記開口部開閉部材と上記車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
上記取付基部は、断面略U字形で、車外側側壁、車内側側壁及び底壁を有し、
上記車内側側壁の外面に車内に取付けられた内装部材の先端部をカバーする内装リップを形成し、該内装リップは、車内側に円弧状に湾曲して形成され、上記内装リップの先端は車内側側壁の外面に向けて形成され、
上記車内側側壁の外面に、上記内装リップの先端が向き合う付近に突起部を形成したことを特徴とする自動車用オープニングトリムウエザストリップ。 - 上記突起部は、上記車内側側壁の先端側が斜面状である請求項1に記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
- 上記突起部は、断面形状が略台形に形成され、上記車内側側壁の先端側と底壁側が斜面状であり、上面が平板状である請求項1又は請求項2に記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
- 上記取付基部は、ソリッド材で形成され、上記内装リップの先端は、スポンジ材で形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
- 上記内装リップの先端は、上記突起部の最高部との間に若干隙間を有する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
- 上記突起部に、車内に取付けられた上記内装部材の先端が当接する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用オープニングトリムウエザストリップ。
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JP2007248835A JP2009078664A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | オープニングトリムウエザストリップ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013244915A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップとその取付構造 |
-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007248835A patent/JP2009078664A/ja not_active Withdrawn
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