JP6536901B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents
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自動車ドアと車体開口部周縁6との間のシールは、図4に示すように、ドアフレーム2等の外周に取付けられるドアウエザストリップ110及び/または、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ170によりなされる。なお、ドアガラス5とドアとの間のシールは、ドアフレーム2の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン160によってなされる。
車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ170は、断面略U字形のトリム部171によりフランジ7に取付けられ、中空シール部172をドアフレーム2のドア膨出部2aの車内側面に当接させてシールしている。
この場合は、中空シール部330の変形のよる押圧力を分散して、第2ベース部312と第3ベース部313の先端からそれぞれシールビード314、315を押付けるものであり、ドアの形状により、第3ベース部313を設けることができない場合には、シール性は充分でない場合があった。
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁のいずれか一方の部材に取付けられる取付基部と、取付基部に一体に形成され他方の部材に当接してシールする中空シール部を有し、
中空シール部は、他方の部材に当接する中空シール壁と、中空シール壁を車外側で保持する車外側側壁と、中空シール壁を車内側で保持する車内側側壁を有し、
取付基部は、中空シール部が延設され、中空シール部とともに中空形状を形成する取付基部上層部と、取付基部上層部と一体的に形成され、車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁と対向する側に取付基部下層部を有し、取付基部下層部に車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁と取付基部との間をシールするシール部材が設けられ、
シール部材が設けられ、
取付基部上層部と車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成され、
取付基部上層部の車内側の先端から取付基部上層部の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁を設け、中空シール保持壁の先端から中空シール保持壁と略直角方向に一体的に中空シール車内側側壁を形成し、中空シール保持壁と中空シール車内側側壁を他の部分よりも剛性が高くしたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
取付基部上層部の車内側の先端から取付基部上層部の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁を設け、中空シール保持壁の先端から中空シール保持壁と略直角方向に一体的に中空シール車内側側壁を形成し、中空シール保持壁と中空シール車内側側壁を他の部分よりも剛性が高くしている。このため、中空シール保持壁は、剛性が高く、中空シール車内側側壁と中空シール壁を保持することができる。中空シール車内側側壁も、中空シール保持壁と同様に他の部分よりも剛性が高くしているため、中空シール車内側側壁までを他の部分よりも剛性が高くすることにより、車体開口部周縁による中空シール壁の変形領域を小さくして、中空シール部の車外方向への押出方向の変化量を抑制することで、押圧力を効率よく中空シール車外側側壁下部に伝えることができる。
なお、シール突条と両面接着テープを併用することもできる。
取付基部上層部と車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成されたため、押圧力を取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分に伝達し、取付基部下層部のシール部材を車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に確実に押圧して、シールすることができる。
本発明は、ドアウエザストリップ10以外にも、オープニングトリムウエザストリップ、スライディングルーフウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ、バックドアウエザストリップ等の自動車の車体開口部と、その開口部を閉じる開閉部材に使用される中空シール部と、取付基部を有するウエザストリップにも使用することができる。
ウエザストリップ10は、車体開口部周縁6又は車体開口部開閉部材のいずれの側にも取り付けることができる。
図3は、本発明のドアウエザストリップ10が装着される自動車の側面図である。ドアウエザストリップ10は、自動車のドアパネル1とドアフレーム2からなるドアの外周に装着される。ドアフレーム2の内周には、チャンネル3が設けられて、ガラスラン(図示せず)が取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内している。
本発明の実施の形態であるドアウエザストリップ10は、押出成形で形成される直線状のドアウエザストリップ10の直線部11をドアフレーム2に沿って取付ける。直線状のドアウエザストリップ10の直線部11は、後述するコーナー部12と接続部13で接続されて環状に形成される。コーナー部12と接続部13での接続は、金型での接続又は接着剤での接続のいずれでも使用することができる。
本実施の形態では、ドアウエザストリップ10の取付基部20は、板状に形成されているが、ドアフレーム2の取付部分やドアフレーム2に形成されたリテーナー(図示せず)の形状に応じて形成されることができる。
取付基部20の車外側の先端の車外側方向には取付基部張出部25が取付基部下層部24から連続してスポンジ材で形成されている。取付基部張出部25は、他の部材の端末部分を覆うことができる。
中空シール部30は、取付基部上層部23の車外側の先端から取付基部上層部23と略直角方向に一体的に形成される中空シール車外側側壁32と、取付基部上層部23の車内側の先端から取付基部上層部23の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁34と、中空シール保持壁34の先端から中空シール保持壁34と略直角方向に一体的に形成される中空シール車内側側壁33と、中空シール車外側側壁32の先端及び中空シール車内側側壁33の先端とを連結し、円弧状に形成される中空シール壁31から中空状に形成される。
また、中空シール車外側側壁上部32aをスポンジ材で形成したが、ソリッド材で形成することもできる。
ドア閉時に中空シール壁31が車体開口部周縁6に当接するときに、中空シール車内側側壁33と中空シール壁31の車内側端の連続部分の近傍に位置する中空シール第2屈曲部36が容易に撓むことができ、中空シール壁31と中空シール車内側側壁33の連続部分に歪がたまることが無く、撓みに伴う亀裂等が生じることが無い。
ドア閉時に車体開口部周縁6の突出部に中空シール部30の中空シール壁31が当接すると図1の二点鎖線で記載した様に車体開口部周縁6の突出部の形状に沿って中空シール壁31が撓む。
20 取付基部
21 第1シール突条(シール部材)
23 取付基部上層部
24 取付基部下層部
30 中空シール部
31 中空シール壁
32 中空シール車外側側壁
35 中空シール第1屈曲部
Claims (7)
- 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は自動車の上記車体開口部周縁のいずれか一方の部材に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体に形成され他方の部材に当接してシールする中空シール部を有し、
該中空シール部は、上記他方の部材に当接する中空シール壁と、該中空シール壁を車外側で保持する車外側側壁と、上記中空シール壁を車内側で保持する車内側側壁を有し、
上記取付基部は、上記中空シール部が延設され、上記中空シール部とともに中空形状を形成する取付基部上層部と、該取付基部上層部と一体的に形成され、上記車体開口部開閉部材又は自動車の上記車体開口部周縁と対向する側に取付基部下層部を有し、該取付基部下層部に上記車体開口部開閉部材又は自動車の上記車体開口部周縁と上記取付基部との間をシールするシール部材が設けられ、
上記取付基部上層部と上記車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、上記取付基部上層部と上記車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成され、
上記取付基部上層部の車内側の先端から上記取付基部上層部の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁を設け、該中空シール保持壁の先端から上記中空シール保持壁と略直角方向に一体的に上記中空シール車内側側壁を形成し、上記中空シール保持壁と上記中空シール車内側側壁を他の部分よりも剛性が高くしたことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。 - 上記中空シール壁の中央部分は、中央部分以外の部分よりも厚肉に形成された請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記中空シール壁と上記車外側側壁の連続部分及び、上記中空シール壁の上記車内側側壁への接続部近傍は、屈曲部又は凹部が形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記取付基部上層部と上記車外側側壁の剛性が高く形成された部分は断面形状がL字形に形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記取付基部上層部と上記車外側側壁の剛性が高く形成された部分は、スポンジ材で他の部分よりも厚肉形成されるか、又はソリッド材で形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記シール部材は、シール突条又は両面接着テープである請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記シール突条は、スポンジ部材で形成された請求項6に記載の自動車用ウエザストリップ。
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