JP6536901B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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本発明は、自動車ドア等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、図3に示すように、ドアフレーム2の外周に取付けられて、自動車のドアと車体開口部周縁6との間をシールするドアウエザストリップ10を例に取り説明する。
自動車ドアと車体開口部周縁6との間のシールは、図4に示すように、ドアフレーム2等の外周に取付けられるドアウエザストリップ110及び/または、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ170によりなされる。なお、ドアガラス5とドアとの間のシールは、ドアフレーム2の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン160によってなされる。
ガラスラン160は、チャンネル3に取付けられ、車外側側壁161、底壁163と車内側側壁162からなる断面略U字形の内部にドアガラス5の端部を収納し、車外側側壁161と車内側側壁162の先端から延設した車外側シールリップ164と車内側シールリップ165をドアガラス5の車外側面・車内側面に当接させてシールしている。
車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ170は、断面略U字形のトリム部171によりフランジ7に取付けられ、中空シール部172をドアフレーム2のドア膨出部2aの車内側面に当接させてシールしている。
ドアのドアフレーム2とドアパネル1の外周に取付けられたドアウエザストリップ110は、取付基部121とその上部に一体に形成された中空シール部122から構成される。取付基部121は、ドアフレーム2の外周に取付けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレーム2に固定される。
そのとき、中空シール部122は、車体開口部周縁6の車内側の膨出部分に当接して、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間をシールしている。そして、中空シール部122の変形により、中空シール部122に設けられた背面シール127に圧力がかかり、背面シール127がドアフレーム2に当接して、ドアフレーム2とドアウエザストリップ110の間をシールしている。
しかしながら、自動車ドアの形状が変化して、中空シール部122が車体開口部周縁6と当接する位置や向きが変わると、中空シール部122の変形が変わって、中空シール部122の変形時の圧力が充分に背面シール127へ伝わりにくく、シール性が低下する場合があった。
そこで、例えば、図5に示すように、ドアウエザストリップ210は、取付基部220がクリップ221によりドアフレーム2に取付けられて、ドア閉時には中空シール部230が車体開口部周縁6に当接して、車体開口部周縁6とドアウエザストリップ210の間をシールしているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
そのとき、ドアフレーム2とドアウエザストリップ210との間は、背面シール227によりシールされる。この場合には、背面シール227の剛性を取付基部220よりも低くしてシール性を向上させているが、背面シール227のシール圧自体は大きくならず、充分なシール性を得ることができない場合がある。
また、図6に示すように、第1ベース部311、第2ベース部312と第3ベース部313を階段状に形成して、第2ベース部312と第3ベース部313の先端に、それぞれシールビード314、315を形成するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この場合は、中空シール部330の変形のよる押圧力を分散して、第2ベース部312と第3ベース部313の先端からそれぞれシールビード314、315を押付けるものであり、ドアの形状により、第3ベース部313を設けることができない場合には、シール性は充分でない場合があった。
特開2012−101744号 特開2007−230272号
このため、本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間のシール性の優れた自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁のいずれか一方の部材に取付けられる取付基部と、取付基部に一体に形成され他方の部材に当接してシールする中空シール部を有し、
中空シール部は、他方の部材に当接する中空シール壁と、中空シール壁を車外側で保持する車外側側壁と、中空シール壁を車内側で保持する車内側側壁を有し、
取付基部は、中空シール部が延設され、中空シール部とともに中空形状を形成する取付基部上層部と、取付基部上層部と一体的に形成され、車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁と対向する側に取付基部下層部を有し、取付基部下層部に車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁と取付基部との間をシールするシール部材が設けられ、
シール部材が設けられ、
取付基部上層部と車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成され
取付基部上層部の車内側の先端から取付基部上層部の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁を設け、中空シール保持壁の先端から中空シール保持壁と略直角方向に一体的に中空シール車内側側壁を形成し、中空シール保持壁と中空シール車内側側壁を他の部分よりも剛性が高くしたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁のいずれか一方の部材に取付けられる取付基部と、取付基部に一体に形成され他方の部材に当接してシールする中空シール部を有する。このため、車体開口部開閉部材の周囲又は車体開口部周縁に取付基部を取付けると、車体開口部開閉部材の閉時に中空シール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
中空シール部は、他方の部材に当接する中空シール壁と、中空シール壁を車外側で保持する車外側側壁と、中空シール壁を車内側で保持する車内側側壁を有する。このため、ドア閉時に中空シール壁が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材の突出部の形状に沿って柔軟に撓んで、当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールすることができる。また、車外側側壁と車内側側壁で中空シール壁を保持して、中空形状を保持して、中空シール壁の撓みを確保することができる。
取付基部は、中空シール部が延設され、中空シール部とともに中空形状を形成する取付基部上層部と、取付基部上層部と一体的に形成され、車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁と対向する側に取付基部下層部を有し、取付基部下層部に車体開口部開閉部材又は自動車の車体開口部周縁と取付基部との間をシールするシール部材が設けられる。このため、ドア閉時に中空シール壁が撓んで取付基部上層部を押圧して、取付基部上層部がシール部材を車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に押圧して、シール部材が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部上層部と車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、取付基部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成されている。このため、ドア閉時に中空シール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、押圧力を取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分に伝達し、取付基部下層部のシール部材を車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に確実に押圧して、シール部材が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部上層部の車内側の先端から取付基部上層部の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁を設け、中空シール保持壁の先端から中空シール保持壁と略直角方向に一体的に中空シール車内側側壁を形成し、中空シール保持壁と中空シール車内側側壁を他の部分よりも剛性が高くしている。このため、中空シール保持壁は、剛性が高く、中空シール車内側側壁と中空シール壁を保持することができる。中空シール車内側側壁も、中空シール保持壁と同様に他の部分よりも剛性が高くしているため、中空シール車内側側壁までを他の部分よりも剛性が高くすることにより、車体開口部周縁による中空シール壁の変形領域を小さくして、中空シール部の車外方向への押出方向の変化量を抑制することで、押圧力を効率よく中空シール車外側側壁下部に伝えることができる。
請求項2の本発明は、中空シール壁の中央部分は、中央部分以外の部分よりも厚肉に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、中空シール壁の中央部分は、中央部分以外の部分よりも厚肉に形成されたため、ドア閉時に中空シール壁が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に当接するときに、当接する部分の中空シール壁の剛性を高くして、取付基部上層部車外側側壁の剛性が高く形成された部分に伝達される押圧力を大きくし、取付基部下層部のシール部材を車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に確実に押圧して、シール部材が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
請求項3の本発明は、中空シール壁と車外側側壁の連続部分及び、中空シール壁の車内側側壁への接続部近傍は、取付基部上層部から延設された中空シール保持壁と車内側側壁との連続部分は屈曲部又は凹部が形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、中空シール壁と車外側側壁の連続部分及び、中空シール壁の車内側側壁への接続部近傍は、屈曲部又は凹部が形成されている。このため、ドア閉時に中空シール壁が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に当接するときに、中空シール壁と車外側側壁の連続部分及び、中空シール壁の車内側側壁への接続部近傍は、屈曲部又は凹部が形成されている部分が容易に撓むことができる。従って、中空シール壁や連続部分に歪がたまることが無く、撓みに伴う亀裂等が生じることが無く、中空シール壁の押圧力を確実に、取付基部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分に伝達することができる。
請求項4の本発明は、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成され部分は断面形状がL字形に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成され部分は断面形状がL字形に形成されている。このため、ドア閉時の中空シール壁の押圧力をL字形に形成された取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成され部分に確実に伝達し、取付基部上層部が取付基部下層部のシール部材を車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に確実に押圧して、シール部材が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
請求項5の本発明は、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成され部分は、スポンジ材で他の部分よりも厚肉形成されるか、又はソリッド材で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明では、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分は、スポンジ材で他の部分よりも厚肉形成されるか、又はソリッド材で形成されている。このため、スポンジ材で他の部分よりも厚肉形成された場合は、他の部分と同一の材料で形成することができ、製造が容易である。ソリッド材で形成された場合は、寸法を大きくすること無く、剛性を高く形成することができる。
請求項6の本発明は、シール部材は、シール突条又は両面接着テープである自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、シール部材は、シール突条又は両面接着テープであるため、シール部材がシール突条である場合は、シール突条が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に押圧されて、柔軟に撓んで、シール突条が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。シール部材が両面接着テープの場合は、両面接着テープが車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に接着されて、両面接着テープが確実に取付基部下層部と車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
なお、シール突条と両面接着テープを併用することもできる。
請求項7の本発明は、シール突条は、スポンジ部材で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項7の本発明では、シール突条は、スポンジ部材で形成されたため車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁の形状に応じて、シール突条が柔軟に撓んで押圧されて、シール突条が車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部下層部取付基部の車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に当接する面にシール部材が形成されているため、シール部材が取付基部下層部と車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部上層部と車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成されたため、押圧力を取付基部上層部と車外側側壁の剛性が高く形成された部分に伝達し、取付基部下層部のシール部材を車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁に確実に押圧して、シールすることができる。
本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの断面図であり、図2におけるA−A線に沿った断面図である。 本発明のドアウエザストリップの全体の正面図である。 自動車の側面図である。 従来のドアウエザストリップを自動車のドアフレームに取付けた状態における、ドアフレームの断面図である。 従来の他のドアウエザストリップを自動車のドアフレームに取付けた状態における、ドアフレームの断面図である。 従来の他のドアウエザストリップを自動車のドアフレームに取付けた状態における、ドアフレームの断面図である。
本発明の実施の形態を、ウエザストリップとして、ドアフレーム2の外周に取付けられて、車体開口部開閉部材としてドアと、車体開口部周縁6との間をシールするドアウエザストリップ10を例にとり説明する。
本発明は、ドアウエザストリップ10以外にも、オープニングトリムウエザストリップ、スライディングルーフウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ、バックドアウエザストリップ等の自動車の車体開口部と、その開口部を閉じる開閉部材に使用される中空シール部と、取付基部を有するウエザストリップにも使用することができる。
ウエザストリップ10は、車体開口部周縁6又は車体開口部開閉部材のいずれの側にも取り付けることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
図3は、本発明のドアウエザストリップ10が装着される自動車の側面図である。ドアウエザストリップ10は、自動車のドアパネル1とドアフレーム2からなるドアの外周に装着される。ドアフレーム2の内周には、チャンネル3が設けられて、ガラスラン(図示せず)が取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内している。
図2は、ドアパネル1とドアフレーム2に装着されるドアウエザストリップ10の正面図である。
本発明の実施の形態であるドアウエザストリップ10は、押出成形で形成される直線状のドアウエザストリップ10の直線部11をドアフレーム2に沿って取付ける。直線状のドアウエザストリップ10の直線部11は、後述するコーナー部12と接続部13で接続されて環状に形成される。コーナー部12と接続部13での接続は、金型での接続又は接着剤での接続のいずれでも使用することができる。
本実施の形態では、ドアウエザストリップ10は、ドアフレーム2のコーナー部においては、ドアフレーム2のコーナー部の形状に合わせて、型成形で成形されるコーナー部12が形成され、コーナー部12は、直線部11を型成形時に接続している。同様に型成形で成形される接続部13も直線部11を型成形時に接続している。
直線部11のドアウエザストリップ10の形状は、図1に示すように、取付基部20と中空シール部30から形成されている。まず、ドアウエザストリップ10の形状について説明し、ドア閉時の作用については後述する。
本実施の形態では、ドアウエザストリップ10の取付基部20は、板状に形成されているが、ドアフレーム2の取付部分やドアフレーム2に形成されたリテーナー(図示せず)の形状に応じて形成されることができる。
本実施の形態では、取付基部20は2層に形成され、中空シール部30側の上層は、取付基部上層部23を形成し、ドアフレーム2側の下層は、取付基部下層部24を形成している。取付基部上層部23は、ソリッド材で形成され、取付基部下層部24はスポンジ材で形成されている。なお、取付基部上層部23は、スポンジ材で形成することもできるが、他の部分よりも剛性を高くするために、厚肉に形成する。
取付基部20の車外側の先端は、ドアフレーム2と当接するように、シール部材である第1シール突条21が形成されている。第1シール突条21は、取付基部下層部24から連続してスポンジ材で形成されている。スポンジ材で形成されているため、第1シール突条21は、ドアフレーム2の形状に沿って、柔軟に撓み密着することができ、シール性を向上させることができる。
取付基部20の車外側の先端の車外側方向には取付基部張出部25が取付基部下層部24から連続してスポンジ材で形成されている。取付基部張出部25は、他の部材の端末部分を覆うことができる。
取付基部20の車内側の先端は、ドアフレーム2と当接するように、第2シール突条22が形成されている。第2シール突条22は、取付基部上層部23から連続してソリッド材で形成されている。このため、取付基部20全体を安定して取り付けることができる。
第1シール突条21と第2シール突条22の間には、取付基部下層部24に両面接着テープ26が取付けられている。両面接着テープ26により取付基部20はドアフレーム2に取付けられる。両面接着テープ26の代わりに、クリップで取付基部20をドアフレーム2に取付けることもできる。両面接着テープ26は取付基部20とドアフレーム2の間のシール性を向上させることができる。
次に、中空シール部30の形状について説明する。
中空シール部30は、取付基部上層部23の車外側の先端から取付基部上層部23と略直角方向に一体的に形成される中空シール車外側側壁32と、取付基部上層部23の車内側の先端から取付基部上層部23の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁34と、中空シール保持壁34の先端から中空シール保持壁34と略直角方向に一体的に形成される中空シール車内側側壁33と、中空シール車外側側壁32の先端及び中空シール車内側側壁33の先端とを連結し、円弧状に形成される中空シール壁31から中空状に形成される。
本実施の形態では、中空シール車外側側壁32は、中空シール壁31と連続する側がスポンジ材で形成された中空シール車外側側壁上部32aを形成し、取付基部上層部23と連続する側が中空シール車外側側壁下部32bを形成する。中空シール車外側側壁上部32aは、中空シール壁31と一体的にスポンジ材で形成し、中空シール車外側側壁下部32bは取付基部上層部23と一体的にソリッド材で形成されている。
ドア閉時において、車体開口部周縁6に対してドアの進入方向は、図1に示すような方向となり、車体開口部周縁6は中空シール壁31を車外方向に押圧し、車外側側壁32を取付基部20との連結部分を中心に回転させ、車外方法に押出すように変形させる力を与える。
中空シール車外側側壁下部32bと取付基部上層部23は、剛性の高いソリッド材で断面L字形に形成されている。このため、ドア閉時に、車体開口部周縁6が中空シール壁31を押圧したときに、中空シール壁31の車外側端は車外側側壁32の中空シール壁側端を車外側方向に押圧するが、スポンジ部よりも剛性の高い中空シール車外側側壁下部32bは、取付基部上層部23との連結部を中心とした回動方向に変形して、取付基部下層部24の第1シール突条21をドアフレーム2に確実に押圧して、第1シール突条21がドアフレーム2との間をシールすることができる。
なお、中空シール車外側側壁下部32bをソリッド材で形成したが、スポンジ材で形成することができる。この場合には、中空シール車外側側壁下部32bを他の部分よりも厚肉に形成して、他の部分よりも剛性を高くする。
また、中空シール車外側側壁上部32aをスポンジ材で形成したが、ソリッド材で形成することもできる。
中空シール保持壁34は、取付基部上層部23から車内方向に横に延設され、取付基部上層部23と同様にソリッド材で形成する。このため、剛性が高く、中空シール車内側側壁33と中空シール壁31を保持することができる。中空シール車内側側壁33も、中空シール保持壁34と同様にソリッド材で形成されている。このように、中空シール車内側側壁33までを高剛性の材料で構成することにより、車体開口部周縁6による中空シール壁31の変形領域を小さくして、中空シール部30の車外方向への押出方向の変化量を抑制することで、押圧力を効率よく中空シール車外側側壁下部32bに伝えることができる。
なお、取付基部上層部23がスポンジ材で形成された場合には、中空シール保持壁34や中空シール車内側側壁33もスポンジ材で形成することができるが、この場合には、中空シール保持壁34や中空シール車内側側壁33を他の部分よりも厚肉に形成して、他の部分よりも剛性を高くする。
中空シール壁31の中空シール車内側側壁33への接続部近傍に中空シール第2屈曲部36を形成している。
ドア閉時に中空シール壁31が車体開口部周縁6に当接するときに、中空シール車内側側壁33と中空シール壁31の車内側端の連続部分の近傍に位置する中空シール第2屈曲部36が容易に撓むことができ、中空シール壁31と中空シール車内側側壁33の連続部分に歪がたまることが無く、撓みに伴う亀裂等が生じることが無い。
中空シール壁31は、断面形状が円弧状に形成され、中空シール壁31の中央部分は、中央部分以外の部分よりも厚肉に形成されている。このため、ドア閉時に中空シール壁31が車体開口部周縁6の突出した部分に当接するときに、中空シール壁31の剛性を高くして、車体開口部周縁6から受ける押圧力をより確実に車外側側壁32に伝えることができる。
中空シール壁31の中央部分が厚肉に形成されているため、中空シール車外側側壁32と取付基部上層部23に伝達される押圧力を大きくし、シール部材である取付基部下層部24の第1シール突条21をドアフレーム2に確実に押圧して、第1シール突条21がドアウエザストリップ10とドアフレーム2との間をシールすることができる。
第1シール突条21は中空シール車外側側壁下部32bの直下から取付基部上層部23の車外側側端に隣接する位置の範囲に形成することが好ましい。中空シール車外側側壁下部32bから車外側には、中空シール車外側側壁下部32bの回動による押圧力がさらに付与されるからである。
中空シール壁31と中空シール車外側側壁上部32aの連結部分には、屈曲して形成され、中空シール第1屈曲部35を形成する。中空シール壁31が押圧されたときに、中空シール第1屈曲部35が屈曲することができる。中空シール第1屈曲部35には、屈曲しやすいように凹部を形成することもできる。
ドア閉時に中空シール壁31が車体開口部周縁6に当接するときに、中空シール壁31と中空シール車外側側壁上部32aの連続部分である中空シール第1屈曲部35及び中空シール壁31の中空シール車内側側壁33への接続部近傍に形成された中空シール第2屈曲部36が容易に撓むことができ、中空シール壁31と中空シール第1屈曲部35及び中空シール第2屈曲部36に歪がたまることが無く、中空シール第1屈曲部35に撓みに伴う亀裂等が生じることが無く、中空シール壁31の押圧力を確実に、中空シール車外側側壁下部32bと取付基部上層部23に伝達することができる。
次に、図1に基づき、ドア閉時の作用について説明する。
ドア閉時に車体開口部周縁6の突出部に中空シール部30の中空シール壁31が当接すると図1の二点鎖線で記載した様に車体開口部周縁6の突出部の形状に沿って中空シール壁31が撓む。
この時、中空シール壁31の中央付近の車体開口部周縁6の突出部と当接する部分は、厚肉に形成されており、剛性が高いため、中空シール壁31の撓むことによる押圧力を中空シール車外側側壁下部32bと取付基部上層部23に伝達することができる。中空シール車外側側壁下部32bと取付基部上層部23はソリッド材等により剛性が高く形成されているため、確実に押圧力を伝達することができる。
中空シール車外側側壁下部32bと取付基部上層部23に伝達された押圧力は、取付基部上層部23から取付基部下層部24に伝達され、第1シール突条21を強くドアフレーム2に押圧する。このため、第1シール突条21が第1シール突条21とドアフレーム2との間を確実にシールすることができる。
本発明において、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することができる。スポンジ材は、EPDM又は熱可塑性エラストマーのスポンジ材を使用することができ、ソリッド材は、ソリッドゴム、熱可塑性エラストマーを使用することができる。この場合は、ソリッド材をスポンジ材と同種類とすれば、スポンジ材で形成された部分とソリッド材で形成された部分を押出成形時に融着して、一体的に形成することができる。
10 ドアウエザストリップ
20 取付基部
21 第1シール突条(シール部材)
23 取付基部上層部
24 取付基部下層部
30 中空シール部
31 中空シール壁
32 中空シール車外側側壁
35 中空シール第1屈曲部

Claims (7)

  1. 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
    該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は自動車の上記車体開口部周縁のいずれか一方の部材に取付けられる取付基部と、該取付基部に一体に形成され他方の部材に当接してシールする中空シール部を有し、
    該中空シール部は、上記他方の部材に当接する中空シール壁と、該中空シール壁を車外側で保持する車外側側壁と、上記中空シール壁を車内側で保持する車内側側壁を有し、
    上記取付基部は、上記中空シール部が延設され、上記中空シール部とともに中空形状を形成する取付基部上層部と、該取付基部上層部と一体的に形成され、上記車体開口部開閉部材又は自動車の上記車体開口部周縁と対向する側に取付基部下層部を有し、該取付基部下層部に上記車体開口部開閉部材又は自動車の上記車体開口部周縁と上記取付基部との間をシールするシール部材が設けられ、
    上記取付基部上層部と上記車外側側壁の少なくとも一部は、他の部分よりも剛性が高く形成されるとともに、上記取付基部上層部と上記車外側側壁の剛性が高く形成された部分は連続して形成され
    上記取付基部上層部の車内側の先端から上記取付基部上層部の延長方向に一体的に形成される中空シール保持壁を設け、該中空シール保持壁の先端から上記中空シール保持壁と略直角方向に一体的に上記中空シール車内側側壁を形成し、上記中空シール保持壁と上記中空シール車内側側壁を他の部分よりも剛性が高くしたことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記中空シール壁の中央部分は、中央部分以外の部分よりも厚肉に形成された請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記中空シール壁と上記車外側側壁の連続部分及び、上記中空シール壁の上記車内側側壁への接続部近傍は、屈曲部又は凹部が形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記取付基部上層部と上記車外側側壁の剛性が高く形成された部分は断面形状がL字形に形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  5. 上記取付基部上層部と上記車外側側壁の剛性が高く形成された部分は、スポンジ材で他の部分よりも厚肉形成されるか、又はソリッド材で形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  6. 上記シール部材は、シール突条又は両面接着テープである請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  7. 上記シール突条は、スポンジ部材で形成された請求項6に記載の自動車用ウエザストリップ。
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