JPH0544637U - ウエザーストリツプ・ドアモール - Google Patents
ウエザーストリツプ・ドアモールInfo
- Publication number
- JPH0544637U JPH0544637U JP102749U JP10274991U JPH0544637U JP H0544637 U JPH0544637 U JP H0544637U JP 102749 U JP102749 U JP 102749U JP 10274991 U JP10274991 U JP 10274991U JP H0544637 U JPH0544637 U JP H0544637U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window glass
- door molding
- flocked
- weatherstrip
- door
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Seal Device For Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水切りとして摩擦潤滑性,耐久性に優れた,
ウェザーストリップ・ドアモールを提供すること。 【構成】 ウェザーストリップ・ドアモールは,自動車
におけるドアの窓ガラス9の両側に配置され,昇降する
窓ガラス9と接触するシールリップ1を有する。シール
リップ1は,表面に多数の植毛体11を有する。そし
て,植毛体11の表面には,低摩擦剤111がコーティ
ングされている。そのため,窓ガラス9の昇降時に植毛
体11と窓ガラス9との間の摩擦抵抗が小さくなる。そ
れ故,シールリップ1にトルクを生じることなく,窓ガ
ラス9の開閉が容易となる。
ウェザーストリップ・ドアモールを提供すること。 【構成】 ウェザーストリップ・ドアモールは,自動車
におけるドアの窓ガラス9の両側に配置され,昇降する
窓ガラス9と接触するシールリップ1を有する。シール
リップ1は,表面に多数の植毛体11を有する。そし
て,植毛体11の表面には,低摩擦剤111がコーティ
ングされている。そのため,窓ガラス9の昇降時に植毛
体11と窓ガラス9との間の摩擦抵抗が小さくなる。そ
れ故,シールリップ1にトルクを生じることなく,窓ガ
ラス9の開閉が容易となる。
Description
【0001】
本考案は,自動車のドア開口下端部に取付ける,水切りとして摩擦潤滑性,耐 久性に優れた,ウェザーストリップ・ドアモールに関する。
【0002】
図4に示すごとく,ウェザーストリップ・ドアモール70は,一般に自動車の ドアの窓ガラス9の両側に配置され,ドア開口下端部に取付けられている。その ため,該ウェザーストリップ・ドアモール70は,図5に示すごとく,窓ガラス 9の外側に配置されるアウタドアモール7と,内側に配置されるインナドアモー ル8とよりなる。 また,上記アウタドアモール7は,取付本体71と,該取付本体71より窓ガ ラス9に向けて突出した上下2枚のシールリップ72とよりなる。また,上記イ ンナドアモール8も,上記アウタドアモール7と同様に,取付本体81と,上下 2枚のシールリップ82とよりなる。
【0003】 また,上記シールリップ72,82は,図5に示すごとく,上リップ721, 821と,下リップ722,822とよりなる。そして,いずれも昇降する窓ガ ラス9と接触するよう,該窓ガラス9の両側に配置されている。 また,上記シールリップ72,82は,窓ガラス9と常時接触することから, 弾性を有しその摩擦抵抗を出来るだけ少なくする必要がある。そのため,上記シ ールリップ72,82は,窓ガラス9と接触する部分に,植毛体95を有してい るものがある。そして,植毛体95は,ナイロンパイルよりなる。 また,上記取付本体71,81は,ステンレス鋼等のボディー芯金5と一体的 に形成されており,剛性を有する軟質の塩化ビニル樹脂,ゴム等により構成され ている。
【0004】
【解決しようとする課題】 しかしながら,上記従来技術には,次の問題点がある。 即ち,上記植毛体95は,剛性を有するナイロンパイルよりなる。そのため, 該植毛体95は上記窓ガラス9に対して摩擦抵抗が大きくなる。 そこで,窓ガラス9の昇降時には,該植毛体95を有するシールリップ72, 82に対して,大きなトルクを生ずる。そのため,窓ガラス9が開けにくくなり ,ウェザーストリップ・ドアモール70の耐久性が低下する場合がある。
【0005】 一方,ウェザーストリップ・ドアモール70が植毛体を有しない場合には,摩 擦抵抗が更に大きくなる。そのため,窓ガラス9の昇降時には,シールリップ7 2,82に対するトルクが更に大きくなる。 また,植毛体95を有しないため,シールリップ72,82と窓ガラス9との 間に,砂が入り窓ガラス9を傷付け易い。そのため,ウェザーストリップ・ドア モール70の耐久性が悪くなる場合がある。 本考案は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,水切りとして摩擦潤 滑性及び耐久性に優れた,ウェザーストリップ・ドアモールを提供しようとする ものである。
【0006】
本考案は,自動車におけるドアの窓ガラスの両側に配置され,昇降する窓ガラ スと接触するシールリップを有するウェザーストリップ・ドアモールであって, 上記シールリップは,表面に多数の植毛体を有し,該植毛体の表面には低摩擦剤 がコーティングされていることを特徴とするウェザーストリップ・ドアモールに ある。 本考案において最も注目すべきことは,植毛体の表面に低摩擦剤をコーティン グしたことである。上記低摩擦剤としては,例えばシリコン樹脂,ウレタン樹脂 ,フッ素樹脂(テフロン)がある。
【0007】 上記植毛体としては,例えばナイロンパイルを帯電させて植毛する,電気植毛 法により植毛したものがある。 また,上記植毛体に低摩擦剤をコーティングする方法としては,例えばハケ塗 り,スプレー塗り,浸漬法がある。 上記ウェザーストリップ・ドアモールとしては,例えばアウタドアモールとイ ンナドアモールとよりなる。また,アウタドアモールとインナドアモールは,取 付本体と,該取付本体より窓ガラス側へ突出したシールリップとよりなる。そし て,該シールリップは,例えば上リップと下リップとを有する。また,ウェザー ストリップ・ドアモールは,例えば塩化ビニル樹脂,ゴムよりなる。
【0008】
本考案においては,植毛体の表面に低摩擦剤がコーティングしてある。そのた め,窓ガラスの昇降時において,植毛体と窓ガラスとの間における摩擦抵抗が小 さくなる(図3参照)。 それ故,窓ガラスの昇降時において,シールリップに対してトルクを殆ど生じ ない。そのため,窓ガラスの開閉が容易になる。 したがって,本考案によれば,水切りとして摩擦潤滑性及び耐久性に優れた, ウェザーストリップ・ドアモールを提供することができる。
【0009】
本考案の実施例にかかるウェザーストリップ・ドアモールにつき,図1〜図3 を用いて説明する。 ウェザーストリップ・ドアモールは,図2に示すごとく,自動車におけるドア の窓ガラス9の両側に配置され,昇降する窓ガラス9と接触するシールリップ1 を有する。 上記シールリップ1は,表面に多数の植毛体11を有する。そして,該植毛体 11は,図1に示すごとく,その表面に低摩擦剤111がコーティングされてい る。
【0010】 上記低摩擦剤111としては,シリコン樹脂を用いる。そして,図1に示すご とく,該低摩擦剤111は,スプレー塗りにより,上記植毛体11の表面に均一 にコーティングしてある。 上記ウェザーストリップ・ドアモールは,従来のウェザーストリップ・ドアモ ールと同様に,インナドアモールとアウタドアモール(図5参照)とよりなる。 また,上記アウタドアモールとインナドアモールは,図2に示すごとく,取付本 体10と,該取付本体10より窓ガラス側へ突出したシールリップ1とよりなる (図5参照)。また,上記ウェザーストリップ・ドアモールは,塩化ビニル樹脂 よりなる。
【0011】 そして,上記シールリップ1は,従来のウェザーストリップ・ドアモールと同 様に,上リップと下リップとを有する(図5参照)。該上リップ(図2参照)及 び下リップとしてのシールリップ1は,図2に示すごとく,窓ガラス9の昇降時 には,上記植毛体11の部分が窓ガラス9と常時接触している。 そのため,上記植毛体11は,窓ガラス9の昇降時毎に摩擦抵抗を生ずるよう に取付けられている。上記植毛体11は,ナイロンパイルを帯電させて植毛する ,電気植毛法により上記シールリップ1の表面に植毛する。
【0012】 上記ナイロンパイルとしては,2〜3デニールの繊維径のものを用いる。また ,ナイロンパイルは,約1mmの長さにカットされた黒色のものを用いる。 また,上記取付本体10は,図2に示すごとく,ドア開口下端部に取付けたボ ディー芯金5(図5参照)に接合してある。即ち,該取付本体10は,その押出 成形時において,上記ボディー芯金5と一体成形して接合してある。その他は, 従来と同様である。
【0013】 次に,作用効果につき説明する。 本例においては,図1に示すごとく,植毛体11の表面に低摩擦剤111がコ ーティングしてある。そのため,図1〜図3に示すごとく,窓ガラス9の昇降時 において,植毛体11と窓ガラス9との間における摩擦抵抗が小さくなる。 それ故,窓ガラス9の昇降時において,シールリップ1に対してトルクを殆ど 生じない。そのため,窓ガラス9の開閉が容易になる。 上記図3は,植毛体11と窓ガラス9との間に生じた摩擦係数とウェザースト リップ・ドアモールに対する荷重との関係を示すグラフである。図中の白点は, 本例にかかるシリコン樹脂からなる低摩擦剤111をコーティングした植毛体1 1を有するウェザーストリップ・ドアモールを示す。また,黒点は,従来の植毛 体に低摩擦剤をコーティングしていない,比較例としてのウェザーストリップ・ ドアモールを示す。
【0014】 図3より知られるごとく,本例にかかるウェザーストリップ・ドアモールは, 摩擦係数の平均値が約0.2である。これに対し,従来の植毛体としての比較例 は,その平均値が約0.5である。 それ故,本例によれば,植毛体の摩擦係数がほぼ5分の2に減少することが分 かる。 したがって,窓ガラスの昇降時における摩擦抵抗が減少し,摩擦潤滑性の開閉 が容易になる。
【0015】 なお,上記摩擦係数の測定方法としては,治具にセットしたウェザーストリッ プ・ドアモール(図2参照)に対し,圧縮荷重を1.7〜2.6kg/100m mの範囲で,1.7,2.0,2.3,2.6kg/100mmと荷重をかけて 測定する。 このとき,ウェザーストリップ・ドアモールにおける植毛体11と窓ガラス9 との間に生じた摩擦抵抗を測定する。そして,この摩擦抵抗より植毛体11の窓 ガラス9に対する摩擦係数を算出する。
【図1】実施例にかかるウェザーストリップ・ドアモー
ルにおける植毛体の拡大断面図。
ルにおける植毛体の拡大断面図。
【図2】実施例にかかるウェザーストリップ・ドアモー
ルの部分拡大断面図。
ルの部分拡大断面図。
【図3】摩擦係数とウェザーストリップ・ドアモールへ
の荷重との関係を示すグラフ。
の荷重との関係を示すグラフ。
【図4】自動車に取付けた,従来のウェザーストリップ
・ドアモールの説明図。
・ドアモールの説明図。
【図5】従来のウェザーストリップ・ドアモールの取付
け状態を示す断面図。
け状態を示す断面図。
1...シールリップ, 11...植毛体, 111...低摩擦剤, 9...窓ガラス,
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車におけるドアの窓ガラスの両側に
配置され,昇降する窓ガラスと接触するシールリップを
有するウェザーストリップ・ドアモールであって, 上記シールリップは,表面に多数の植毛体を有し,該植
毛体の表面には低摩擦剤がコーティングされていること
を特徴とするウェザーストリップ・ドアモール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP102749U JPH0544637U (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | ウエザーストリツプ・ドアモール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP102749U JPH0544637U (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | ウエザーストリツプ・ドアモール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544637U true JPH0544637U (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=14335874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP102749U Pending JPH0544637U (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | ウエザーストリツプ・ドアモール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544637U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9656539B2 (en) | 2012-10-04 | 2017-05-23 | Tokai Kogyo Co., Ltd. | Belt molding for vehicle |
US11872871B2 (en) | 2018-04-26 | 2024-01-16 | Tokai Kogyo Co., Ltd. | Vehicular belt moldings |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP102749U patent/JPH0544637U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9656539B2 (en) | 2012-10-04 | 2017-05-23 | Tokai Kogyo Co., Ltd. | Belt molding for vehicle |
US11872871B2 (en) | 2018-04-26 | 2024-01-16 | Tokai Kogyo Co., Ltd. | Vehicular belt moldings |
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