JP5962362B2 - 蓋材 - Google Patents
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Description
−ブチルアクリレート共重合樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、アイオノマー樹脂の中から少なくとも1種類以上を溶液、または、分散液にしてコートし、乾燥したコート層として設けたことができる。また、硬化剤のイソシアネート化合物を混合して水酸基と反応させても良い。
基材層1として、2軸延伸ナイロンフィルム15μmにドライラミネートによりアルミ箔7μmを積層した。接着剤としては、主剤の脂肪族エステルにイソシアネート硬化剤を配合して用い、塗布量は3g/m2で行った。
シーラント層2を押し出しラミネート法により30μmの厚みのポリプロピレンで設けた以外は、実施例1の蓋材と同様にして実施例2の蓋材を作成した。また、この実施例2の蓋材をポリプロピレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
低密度ポリエチレンにエチレン−メチルアクリレート共重合樹脂(EMA)を配合比10重量%になるように混合した混合樹脂を作成し、この混合樹脂を、押し出しラミネート法により30μmの厚みで押し出し、シーラント層2を設けた以外は、実施例1の蓋材と同様にして実施例3の蓋材を作成した。また、この実施例3の蓋材をポリエチレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
ポリプロピレンにエチレン酢酸ビニル共重合体を配合比10重量%になるように混合した混合樹脂を作成し、この混合樹脂を、押し出しラミネート法により30μmの厚みで押し出し、シーラント層2を設けた以外は、実施例1の蓋材と同様にして実施例4の蓋材を作成した。また、この実施例4の蓋材をポリプロピレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
平均粒径50nm(動的散乱法)の凝集シリカにトリメチルシリル官能基の疎水性処理を行った疎水性粒子4をメタノールに分散して、固形分5重量%の疎水性粒子液を作成した。
平均粒径50nm(動的散乱法)の凝集シリカにジメチルポリシロキサンで疎水性処理を行った疎水性粒子4をメタノールに分散して、固形分5重量%の分散液とし、さらに、架橋ポリメタクリル酸メチルビーズを分散液に5重量%添加して疎水性粒子液を作成した。
γ−イソシアネートプロピルトリメチルシラン/アクリルポリオール/トリイジルイソシアネートを重量比で1/5/1で溶剤に溶かした溶液をシーラント層2の面に塗布して、塗布量1g/m2のプライマー層6を設け以外は、実施例1と同様にして、実施例7の蓋材を作成した。また、この実施例7の蓋材をポリエチレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
疎水性粒子4の替わりに、疎水性処理を行わない平均粒径50nm(動的散乱法)の凝集シリカを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の蓋材を作成した。また、この比較例1の蓋材をポリエチレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
無機バインダー5を使用しないで、疎水性粒子液のみで撥水層3を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の蓋材を作成した。また、この比較例2の蓋材をポリエチレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
無機バインダー5の替わりに、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂の5重量%水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例3の蓋材を作成した。また、この比較例3の蓋材をポリエチレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
プライマー層6の替わりにコロナ処理によるコロナ処理層を設けた以外は、実施例1と同様にして、比較例4の蓋材を作成した。また、この比較例4の蓋材をポリエチレンの容器のフランジ部に加熱圧着した。
実施例と比較例の蓋材および蓋材を加熱圧着した容器を下記の方法で試験し、比較評価した。
実施例と比較例の蓋材の撥水層3面に水、および、ヨーグルト(ダノンビオ(登録商標):プレーン無糖)を滴下し、そのはじき性をそれぞれ評価した。評価は、はじく蓋材を○とし、はじかない蓋材を×とし、その結果を表1にまとめた。
実施例と比較例の蓋材を加熱圧着した容器のシール強度を、レトルト殺菌を行う前とレトルト殺菌をおこなった後にそれぞれ評価し、また、はがした部分(加熱圧着部分)の撥水層3の位置をチェックした。
実施例1から実施例7の蓋材は、その撥水層3面の水やヨーグルトに対するはじき性が、いずれも良好であり、また、実施例1から実施例7の蓋材を加熱圧着した容器のレトルト殺菌前後のシール性も良好であった。
1・・・基材層
2・・・シーラント層
3・・・撥水層
4・・・疎水性粒子
5・・・無機バインダー
6・・・プライマー層
Claims (15)
- 基材層、ポリオレフィン樹脂からなるシーラント層、疎水性粒子と無機バインダーを混合した撥水層がこの順に積層され、前記シーラント層の前記撥水層側に、プライマー層が設けられていることを特徴とする蓋材。
- 前記疎水性粒子が、ジメチルポリシロキサン、または、ジメチルシロキサンで疎水性化表面処理され、あるいは、ジメチルシリル、トリメチルシリル、アミノアルキルシリル、アルキルシリル、メタクリルシリルのいずれかの官能基で疎水性化表面処理されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
- 前記疎水性化表面処理されている粒子が無機酸化物であることを特徴とする請求項2に記載の蓋材。
- 前記無機酸化物がシリカであることを特徴とする請求項3に記載の蓋材。
- 前記無機バインダーがM(OR)nで表される金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドの加水分解物との複合物からなり、金属Mが、Si、Al、Tiのいずれかであり、Rがアルキル基であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記撥水層に前記疎水性粒子以外の平均粒径1〜50μmのナイロン、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン、フッ素樹脂のいずれかからなる粒子をさらに添加したことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記シーラント層が少なくともポリプロピレン樹脂、または、ポリエチレン樹脂、或いはポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂とをポリマーブレンドした樹脂からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記シーラント層が少なくともポリプロピレン樹脂、または、ポリエチレン樹脂、或いは、ポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂に、更に、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−ブチルアクリレート共重合樹脂、アイオノマー樹脂の中の少なくとも1種類以上をポリマーブレンドした樹脂からなる、ピール時にシーラント層内で凝集剥離する、あるいは、シールされる相手との界面で剥離するイージーピールシーラントからなることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記プライマー層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、アクリルアミン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、塩酢ビ樹脂、変性オレフィン樹脂、イミン樹脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−ブチルアクリレート共重合樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、アイオノマー樹脂の中から少なくとも1種類以上を使用した溶液、または分散液をコートして乾燥したコート層であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記プライマー層に、有機官能基を有するシランカップリング剤あるいはシランカップリング剤の加水分解物が添加されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記プライマー層に、有機官能基を有するシランカップリング剤あるいはシランカップリング剤の加水分解物と、ポリオールおよびイソシアネート化合物との複合物を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記シランカップリング剤の有機官能基が、ポリオールの水酸基またはイソシアネート化合物のイソシアネート基の少なくともどちらかと反応する官能基を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の蓋材。
- 前記シランカップリング剤の有機官能基が、イソシアネート基、アミノ基、またはメルカプト基のいずれか1種であることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の蓋材。
- 前記ポリオールがアクリルポリオールであることを特徴とする請求項11または12に記載の蓋材。
- 蓋材が容器の蓋材であり、前記容器のシール部へのシールにより、無機バインダーと疎水性微粒子からなる撥水層が割れ、その割れ目からシーラント層のポリオレフィン樹脂が前記容器のシール部と溶融接着することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の蓋材。
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