JP2015058947A - 蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物9が蓋材10に付着・残留することがなく、シール強度の劣化のない蓋材10であり、充填した内容物の粘度が高い場合や内容物のボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時に、包装材料に内容物が付着し難い蓋材10を提供すること。【解決手段】少なくとも、基材層1、シーラント層2、アンカーコート層3、撥水層4を積層し、被着体容器7に設けられた融着部6に融着させて用いられる蓋材10であって、前記アンカーコート層3が、平均粒子径1〜100μmの粒子とそれを固着するバインダーからなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、液体や粉流体、固液混合体など流動性を有する内容物を密封する蓋材、さらにはレトルト殺菌耐性を有する蓋材に関する。
近年、ゼリー、プリン、ヨーグルト、ケーキなどのデザート食品類やミルク、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング等の調味料・香辛料類を容器に充填して蓋材で密封し、内容物が蓋材に付着せず、内容物の残渣が少ない、或いは開封時に内容物の飛散が少ない蓋材の開発事例が見られている。
このような付着防止機能を付与した包装袋は、撥水層や撥油層を蓋材の内容物側の最内層面に施している。
充填した内容物の粘度が高い場合や、内容物のボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時に、内容物が包装材料に付着し、内容物を全て使いきれないなどの問題がある。
これらの問題については、内容物が包装袋内側の素材に対して付着しやすい成分であることが主な原因であるため、包装袋の形状等に関する工夫を持って改善することは困難である。
特許文献1には、ヒートシール層が、付着防止効果を有する非イオン界面活性剤、又は疎水性添加物の少なくとも1種を含むポリオレフィンの包装材料が記載されているが、この包装材料では非付着性が不十分であり、包装材料内部に内容物が残存してしまう問題を改善しうるものではない。
また、シール性を阻害するため、シール条件を高温にするなど過酷な条件にせざるを得ず、包装材料が収縮するなどの問題が発生する。
特許文献2に記載の技術では、熱可塑性樹脂層(ヒートシール層)の表面に疎水性酸化物微粒子を付着して非付着性を付与しているが、疎水性酸化物微粒子をヒートシール面に固着させる具体的な方法が提示されておらず、この構成では疎水性酸化物微粒子が脱落し、内容物など食品内部に入り込む衛生上の問題がある。また、ヒートシール部は疎水酸化物微粒子がヒートシール層内に埋め込まれるため、ヒートシール層内の凝集力が弱まりヒートシール強度が劣化する問題がある。
また、0.5〜100μmの充填粒子をヒートシール層に含有させ、凹凸構造を付与することで点接触となることで疎水性酸化物微粒子の脱落を少なくしているが、充填粒子がヒートシール層に含有されていることからシール時の熱などによりヒートシール層が溶融するため、同時に充填粒子が移動、または脱落して内容物など食品内部に入り込む衛生上の問題がある。
さらには、包装材料に充填した内容物の粘度が高い、または油成分が多い、或いは充填時の内容物が高温であったり、ボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理のように内容物や蓋材が高温状態にさらされる場合に、蓋材に内容物が付着しやすくなり、内容物の一部が蓋材に残存してしまい、内容物を全て使いきれないなどの問題があった。
特開2002‐37310号公報 特開2011‐93315号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、内容物が蓋材に付着・残留することがなく、シール強度の劣化のない蓋材であり、充填した内容物の粘度が高い場合や内容物のボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時に、包装材料に内容物が付着し難い蓋材を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、少なくとも、基材層、シーラント層、アンカーコート層、撥水層を積層し、被着体容器に設けられた融着部に融着させて用いられる蓋材であって、
前記アンカーコート層が、平均粒子径1〜100μmの粒子とそれを固着するバインダーからなっていることを特徴とする蓋材である。
また、請求項2に記載の発明は、前記アンカーコート層のバインダーが熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材である。
また、請求項3に記載の発明は、前記アンカーコート層に含まれる粒子が、フッ素樹脂、シリコーン、シリカ、金属酸化物、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル樹脂の少なくとも1つを含んで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓋材である。
また、請求項4に記載の発明は、前記被着体容器との融着時、被着体容器に設けられた融着部に、前記アンカーコート層に含む粒子の少なくとも一部が刺さり込み、その投錨効果により前記被着体容器とのヒートシール強度が増加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓋材である。
また、請求項5に記載の発明は、前記シーラント層がポリエチレン(PE)を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓋材である。
また、請求項6に記載の発明は、前記撥水層が、疎水性粒子と無機バインダーとを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓋材である。
また、請求項7に記載の発明は、前記疎水性粒子が、無機酸化物であることを特徴とする請求項6に記載の蓋材である。
また、請求項8に記載の発明は、前記疎水性粒子が、疎水化表面処理されていることを特徴とする請求項6または7に記載の蓋材である。
また、請求項9に記載の発明は、前記無機バインダーが、M(OR)(M=金属元素)で表される金属アルコキシド、前記金属アルコキシドの加水分解物、および、それらの複合物を含有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の蓋材である。
また、請求項10に記載の発明は、前記被着体容器が、少なくともポリプロピレン(PP)を含む容器、または少なくともポリエチレン(PE)/紙/ポリエチレン(PE)を含む容器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の蓋材である。
また、請求項11に記載の発明は、被着体容器の容量の90%の水を入れ、カップシーラーにて、前記蓋材を、被着体容器に設けられた融着部に融着させ、120℃の温度で30分の条件で、加熱処理をおこなった時の、非ヒートシール部の水接触角が140°以上で、且つ、ヒートシール部のヒートシール強度が10N以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の蓋材である。
請求項1に記載の蓋材10によれば、内容物9に対して、非付着性を有する撥水層4が設けられているため、内容物が蓋材に付着・残留してしまうことが少なくすることができる。
また、1〜100μmの大きな平均粒径を持つ粒子を含有させることにより、撥水層表面にフラクタル構造のような凹凸形状を持たせることができる。表面がこのような凹凸形状を持つ場合、液滴のはじき性がより向上し、撥水性のみならず、油脂分を含んだ成分に対する撥油性も効果的に高めることが可能となる。
尚、フラクタル構造とは、ある有限の平面・立体形状に対して、その表面に微細な凹凸形状が刻まれることにより、その表面の円周の長さや表面積が無限となる、理論上の表面形状である。
さらには、平均粒径1〜100μmの粒子5をアンカーコート層3に含まれて凹凸構造を有しているため、シール部は粒子が被着体の融着部6に刺さり込み、投錨効果を付与できるためシール強度が劣化することはない。
請求項2に記載の蓋材10によれば、蓋材10に使われるアンカーコート層3が熱硬化性樹脂バインダーを使用するため、シール時の熱を受けてもアンカーコート層3は溶融しないため、平均粒径1〜100μmの粒子はアンカーコート層3内にしっかり留まり、脱落することはない。
請求項3に記載の蓋材10によれば、蓋材10に使われるアンカーコート層3に含まれる粒子5がフッ素樹脂、シリコーン、シリカ、金属酸化物、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル樹脂の少なくとも1つを含んでいることから、シール部は粒子5が融着部6に刺さり込み、投錨効果を付与できるためシール強度が劣化することはない。
請求項4に記載の蓋材10によれば、アンカーコート層3に粒子5を含むためシール部は粒子が融着部6に刺さり込み、投錨効果を付与できるためシール強度が劣化することはない。
請求項5に記載の蓋材10によれば、シーラント層が2少なくともポリエチレン(PE)を含むため、被着体容器7の溶融部6がPE製であれば十分な強度が得られ、ポリプロピレン容器であればイージーピール機能を付与できる。
請求項6に記載の蓋材10によれば、蓋材10に使われる撥水層4に、疎水性粒子と無機バインダーとを含有させることで、疎水性粒子同士の凝集性が向上するため、当該撥水層内の疎水性粒子等が脱落し撥水層4が崩壊することがなく、良好な撥水・撥油性と、シーラント層2との密着性、また、ボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時にも内容物9が付着しにくい。
請求項7の記載の蓋材10によれば、疎水性粒子として無機酸化物を使用すると、疎水化表面処理時の反応系において無機酸化物が高い分散速度を有するため、その無機酸化物の表面が多く露出することから、疎水化表面処理をより高い効率でおこなうことが可能となり、さらに撥水効果を高めることができる。
請求項8に記載の蓋材10によれば、疎水性粒子として、表面が疎水化表面処理された粒子を使用することにより、個々の粒子の疎水性がより向上し、さらに撥水効果を高めることが可能となる。
請求項9に記載の蓋材10によれば、無機バインダーが、金属アルコキシド又は金属アルコキシドの加水分解物、若しくはその複合物のいずれかを少なくとも含有することにより、無機バインダーを介した疎水性粒子同士の凝集性が向上するため、撥水層内の疎水性粒子等が脱落し撥水層が崩壊することがなく、シーラント層2との密着性をさらに高めることが可能となる。また、ボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時にも脱落し粒子等が、内容物9や蓋材10に付着しにくい。
請求項10に記載の蓋材10によれば、被着体容器7が少なくともPPからなる容器、または、少なくともPE/紙/PEを含むため、蓋材10との密封性を確保できる。被着体容器7のシール面がPE製であれば十分な強度が得られ、ポリプロピレン容器であればイージーピール機能を付与できる。
請求項11に記載の蓋材によれば、被着体容器7と蓋材が十分なシール強度が得られているため、ボイル殺菌、レトルト殺菌しても高い撥水性、シール強度を付与できる。
本発明の蓋材の層構成を示した断面概念図である。 本発明の蓋材の一実施形態を示す断面概念図である。 本発明のアンカーコート層に施された粒子による投錨効果を示した断面概念図である。 本発明のヒートシールニス層を持つ、蓋材の層構成を示した断面概念図である。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。本発明の蓋材10は、図1に示すように、少なくとも基材層1、シーラント層2、平均粒子径1〜100μmの粒子5を含むことで凹凸構造を有したアンカーコート層3、撥水層4がこの順序で積層され、且つ撥水層4が蓋材10の最表面に設けられていれば良く、例えば、層間を貼り合せるために接着剤等をいずれかの層の間に挿入したり、若しくは蓋材となる基材層側の表面に、印刷層や別の撥水層4等をさらに積層することを妨げるものではない。
本発明の蓋材10の形成に用いられる積層体の基材層1としては、強度等の要求品質と加工適正を具備していれば良く、例えば、紙、プラスチックフィルム、アルミ箔等が使用できる。紙は、上質紙、特殊上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、模造紙、クラフト紙などが使用できる。
プラスチックフィルムは、ポリオレフィン、酸変性ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、セロハンなどの延伸・非延伸フィルムが使用できる。また、バリア性等を要求される場合は、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム、無機酸化物蒸着フィルムなどのバリア性基材を使用できる。また、これらの紙、プラスチックフィルム等を接着剤層等を介して積層して使用しても構わない。
本発明のシーラント層2としては、ヒートシールができ、レトルト殺菌耐性があれば良く、熱接着性ポリオレフィン樹脂、ヒートシールニスやホットメルト剤であっても良く、使用される形態、被着体容器7の材質、充填条件、シール強度や開封強度の要求品質などによって適宜選択することができる。
ホットメルトを用いる場合は、ポリアクリレート樹脂、EVA樹脂、塩酢ビ樹脂、エチレン樹脂、ポリエステル樹脂、変性ポリオレフィン等が使用できる。尚、変性ポリオレフィンは、不飽和カルボン酸またはその無水物で変性されたポリオレフィンであれば、より高い接着性が得られるため好ましく、ポリオレフィンはポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。
より好ましいのは熱接着性ポリオレフィン樹脂を用いることが良く、ヒートシール強度の安定性、ボイル・レトルト殺菌耐性の観点から望ましい。
その場合は、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン―メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)、エチレン―アクリル酸共重合樹脂(EAA)、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂(IO)、エチレン―メチルアクリレート共重合樹脂(EMA)、エチレン―エチルアクリレート共重合樹脂(EEA)、エチレン―ブチルアクリレート共重合樹脂(EBA)等、及びそれらの混合成分を使用できる。
また、アンカーコート層3との密着性をより、強くするためにコロナ処理、プラズマ処理などの強密着処理をされていても構わない。
容器の材質や求められる開封強度、パンク強度、イージーピール性などの物理的強度など要求品質によって適宜材質が選定できる。
シーラント層2の厚みも同様で求められる要求品質によって適宜選定できる。
ヒートシールニス、ホットメルトを使用する場合は、上記要求品質以外に、厚みに関しては0.1μm以上50μm以下の範囲内であることが好ましい。0.1μm以下だと十分なシール強度が得られない。また、50μm以上だと熱硬化性樹脂と粒子からなるアンカーコート層が構成する凹凸構造を埋めてしまい、十分な凹凸構造による撥水機能が再現できなくなってしまう。
これらの熱硬化性樹脂は、1液硬化型、主剤と硬化剤とからなる2液硬化型のいずれでも構わない。
熱硬化性樹脂とすることで、粒子がしっかりとアンカーコート層に固着され、包装材料の製造工程や、内容物の充填工程の機械上でも粒子5が脱落することを抑えられる。
また、ボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時にも、熱硬化性樹脂が軟化することはほとんどなく、熱硬化性樹脂は粒子を固着できる。
アンカーコート層に含まれる粒子の材料としては、フッ素樹脂、シリコーン、シリカや、アルミナ、マグネシアなどの金属酸化物、ナイロン、PE、ポリスチレン(PS)、PP、ポリエステル、アクリル樹脂のプラスチック等を用いることができる。また、これらの材料から複数種類が選択され、異なる材料からなる複数の粒子が混合されて用いられてもよい。
フッ素樹脂はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、EFEPなどが良い。
シリコーンは球状シリコーンゴムパウダーの表面をシリコーンレジンで被覆した粉末、または、ジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つシリコーンゴムの粉末、または(RSiO3/2)nで表される架橋構造を持つポリオルガノシルセスキオキサン硬化物の粉末が良い。
アクリル粒子はポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸エステル、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポリメタクリル酸ブチル、架橋ポリアクリル酸エステルであることが好ましい。
アンカーコート層に含まれる粒子のサイズとしては、平均粒子径が1マイクロメートル(μm)以上100μm以下であることが良く、10μm以上50μm以下が好ましい。
平均粒子径が1μmより小さいと、凹凸層の表面に十分な大きさ凹凸を付与することが困難となる。また、平均粒子径が100μmより大きいと、高密度で凹凸を付与させることが困難になり、撥水機能を向上させることができない上に、大きく突出した混合粒子が、摩擦などの外部応力によって脱落しやすくなる。
アンカーコート層中の熱可塑性樹脂分の厚みは0.1μm以上10μm以下の範囲内であることが好ましい。0.1μm以下だと基材との密着性、及びヒートシール層との密着性が損なわれる恐れがあり、また、10μm以上だと凹凸を形成する粒子を埋めてしまい、十分な凹凸構造による撥水機能が損なわれる恐れがある。
アンカーコート層の粒子が凹凸構造を効果的に有するためには、アンカーコート層のバインダー樹脂分の厚み、撥水層4の厚みの合計に対して、粒子の平均粒径がそれより大きくなれば良く、好ましくはアンカーコート層3のバインダー樹脂分の厚み、撥水層4の厚みの合計に対して1.5倍以上の平均粒子径であることが好ましい。
また、撥水層表面の表面粗さRz(JIS B0601 1994年)が5μm以上の凹凸を有するようにすることで、より撥水効果が安定的に発揮される。
アンカーコート層に含まれる粒子は、充填時のシール条件、被着体となる容器の材質、ボイル・レトルト殺菌条件など、求められる要求品質によって、選定することが望ましい。特にシールにより粒子が被着体へ刺さり込むためには、シール温度よりも軟化点が高く、被着体の軟化点よりも高いことが好ましい。
アンカーコート層の形成方法については特に制限はないが、例えば、熱硬化性樹脂に粒子を混合した材料を基材上に塗布し、加熱して熱硬化性樹脂を硬化させることにより形成することができる。熱硬化性樹脂の量と混合粒子の径との関係によっては、粒子の一部が熱硬化性樹脂から露出することもあるが、いずれの混合粒子も基材側の下方は、熱硬化性樹脂に支持されて、基材上に十分な強度を持って保持される。
尚、本発明において、平均粒子径は個々の粒子を球状粒子に換算した平均径を指しレーザー散乱法により測定されるものと定義する。また、JIS B0601の内容は、年によって若干異なるため、本発明では1994年のものに従う。
撥水層は、少なくとも疎水性微粒子と無機バインダー(無機酸化物)とを含んで構成さ
れている。疎水性微粒子は、無機酸化物であることが好ましく、シリカ、アルミナ、マグネシア、酸化チタンなどの各種無機酸化物を用いることができる。中でも、無機バインダーとの密着性を上げるためにはシリカが好ましく、燃焼法、アーク法などの乾式製法や沈殿法、ゲル法などの湿式製法から得られる合成シリカ、または天然シリカでも構わない。
疎水性微粒子の表面には疎水化処理が施されており、撥水機能が付与されている。疎水化処理方法については、乾式法、湿式法など各種の処理が可能であるが、微粒子全面を処理するためには、CVD法、プラズマ法等による乾式処理を施すのが好ましく、疎水性官能基がジメチルシリル(CHSi(O‐R)、トリメチルシリル(CHSiO‐R、ジメチルポリシロキサン(CH‐Si‐O‐Si(O‐R)、ジメチルシロキサン、アミノアルキルシリル、アルキルシリル、メタクリルシリルの何れかであればよい。これらの官能基を生成することで、臨界表面張力(表面エネルギー)を小さくして撥水性が向上する。
撥水層が疎水性微粒子の凝集体で形成されている場合、疎水化処理は少なくとも凝集体の表面を処理してあればよく、凝集体の内部が親水性であっても構わない。つまり、凝集体の表面に存在しない凝集体内部の個々の一次粒子は、表面が疎水処理されてなく、親水性であってもよい。乾式製法の酸化物微粒子であれば、ナノレベルの凝集体で疎水処理できる。
疎水性微粒子の平均粒子径は、アンカーコート層の粒子よりも小さく、5ナノメートル(nm)以上10μm以下であれば表面により均一に分布しやすく、好ましい。平均粒子径のバラツキには特に制限はないが、大小様々な径の粒子が存在することで、フラクタル構造を形成しやすい。平均粒径は、疎水性微粒子が凝集した状態の粒径を言い、レーザー散乱法にて測定できる。
無機バインダーとしては、金属アルコキシドを用いるのが好ましい。金属アルコキシドとは、テトラエチルオルソシリケート(Si(OC)(TEOS)、トリイソプロピルアルミニウム(Al(OC)、など一般式M(OR)(ただし、MはSi,Ti,Al,Zrなどの金属、RはCH,CなどのC2m+1(m=1〜3)で表されるアルキル基、nは1から4の自然数)で表せるものである。その中でもMがSi,Al、Tiである金属アルコキシドの特性が優れている。
これ以外に、無機バインダー層の凝集力、無機バインダー層と隣接する層との密着性を高めるために、無機バインダー層内にシランカップリング剤を入れたり、また、無機バインダーの反応をコントロールするために触媒などを使用しても構わない。シランカップリング剤の官能基としてビニル、エポキシ、スチリル、メタクリル、アクリル、アミノ、ウレイド、メルカプト、スルフィド、イソシアネートのうちのいずれか1つを持つものが好ましい。
撥水層は、金属アルコキシドあるいは金属アルコキシドとシランカップリング剤の混合物を直接あるいは予め加水分解反応させたものを疎水性微粒子と混合して複合物溶液を作製し、この複合物溶液を用いて熱可塑性樹脂層上にコーティングを施すことにより形成できる。コーティングを施す際の塗布方法は、ロールコート、ダイレクトグラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート、キスリバースコート、ダイコート、ドクターブレードコート、刷毛塗り、ディップコート、スプレーコート、スピンコート等公知の各種方法を適宜選択して用いることができる。
複合物溶液における疎水性微粒子と無機バインダーに含まれる金属酸化物との重量比率は、5:95〜95:5であることが好ましい。疎水性微粒子の重量比が5%より低いと
、疎水性表面が最表層を覆う面積が小さくなり、十分な撥水性能が出せない。
また、95%以上だと疎水性微粒子がバインダーと結合することなく最表面に出てくるために、摩擦や振動などの外部応力によって疎水性微粒子が脱落し、撥水性能が損なわれやすい。
撥水層の膜厚は0.1μm以上10μm以下の範囲内であることが好ましい。0.1μm以下だと疎水性微粒子が最表面に現れる量が少なくなり、撥水性が低下する。また、10ミクロン以上だと撥水機能層が厚くなりすぎて熱シール時にシール阻害を起こしやすく、十分に密閉ができない。また、アンカーコート層によってもたらされる凹凸を相殺してしまい、十分な撥水機能を発現できない場合がある。
撥水層は、積層体の平面視(厚さ方向に見た状態)において、ヒートシール層の30%以上、より好ましくは70%以上を覆うように設けられるのが好ましい。被覆面積比が30%未満だと、内容物が非撥水表面と接触する面積が大きくなり、十分な撥水性能を発揮することができない。また、容器本体に対して熱シールにより接着する等により、内容物と接触しないことが予め明らかである部位等には撥水機能層が設けられなくてもよい。
撥水層とアンカーコート層の間にブロッキング防止の目的や、被着体とのヒートシール性を補うために、ヒートシールニス層8を設けても構わない。図4に、ヒートシールニス層8を持つ、蓋材の層構成を示す。ヒートシールニス剤として、ポリアクリレート樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合及びそれらの混合材料を用いることができる。
以上説明したように、本実施形態の積層体によれば、内容物に対向する基材の一方の面(以下、「対向面」と称することがある。)にシーラント層、凹凸構造を持つアンカーコート層、撥水層が設けられている。
撥水層による成分的な非付着性と、アンカーコート層には粒子が含まれているためできる凹凸によるが構造的な非付着性の効果があいまって、対向面に高い撥水性を実現することができる。
また、粒子は、アンカーコート層中の熱硬化性樹脂により基材に支持されているため、蓋材に対してボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時でも、熱可塑性樹脂層内で厚さ方向に移動することは殆どない。
したがって、粒子が熱可塑性樹脂に埋もれて相対的に大きい凹凸が損なわれたり、粒子が蓋材から脱落したりする等の不具合の発生を好適に抑制して、安定した非付着性を発揮することができる。さらに、加熱工程以外の、例えば搬送等の各種工程において外部から作用する応力等に対しても、混合粒子の脱落を好適に防止することができる。
さらに、粒子が熱硬化性樹脂により支持されているため、凹凸層上に熱可塑性樹脂層を形成する際、粒子と熱可塑性樹脂の比重の値が近似している場合等でも、粒子が熱可塑性樹脂層の上方に移動して混合粒子の一部が熱可塑性樹脂層から露出することがない。したがって、撥水機能層は、必ず、熱可塑性樹脂層と接触するため、確実に熱可塑性樹脂層と接合され、撥水機能層の疎水性微粒子が脱落しにくい構成とすることができる。
また、撥水層は無機バインダー、特に、金属アルコキシド又は金属アルコキシドの加水
分解物、若しくはその複合物のいずれかを少なくとも含有することにより、無機バインダーを介した疎水性粒子同士の凝集性が向上するため、撥水層内の疎水性粒子等が脱落し撥水層が崩壊することがなく、ヒートシール層との密着性をさらに高めることが可能となる。ボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理時にも内容物が付着しにくい。
また、蓋材においてヒートシールされる部位に、撥水層が存在していても問題ない。この場合は、熱シール工程において、容器本体と接合される部位の撥水層はシール時のシールバーなどによりに亀裂が生じ、当該亀裂から熱可塑性樹脂層の一部、または容器本体の樹脂の一部が亀裂部を通り積層体と容器本体とが接合される。
図2に示すように、蓋材10は、ヒートシールにより容器本体に対して接合し、容器本体の内部空間を密閉すると、本発明の包装容器が完成する。容器本体の材質には特に制限はなく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのプラスチック容器や、紙やプラスチックフィルムを貼り合せた複合容器等を用いることができる。
また、ボイル・レトルト殺菌が行われる場合はPP容器が用いられることが多いが開封強度、パンク強度をバランスよくコントロールできる。
また、図3に示すように、アンカーコート層3に施された粒子が、ヒートシールにより容器に刺さり込み、投錨効果による物理的なシール性も発現するため、シール性に問題はない。
本発明の蓋材10について、実施例および比較例を用いてさらに説明する。尚、以下の各実施例は、あくまでも本発明の構成の例示であり、これにより本発明の技術的範囲は何ら限定されるものではない。
基材層1として厚み15μmナイロン(ONy)と厚み15μmナイロン(ONy)ドライラミネート法で貼り合せ、さらに基材層上に、グラビア法により、シーラント層2として厚み30μの無延伸リニアローデンポリエチレンフィルム(LLDPE)をドライラミネート法で貼り合せた。
次に、酢酸エチルに溶解した2液硬化型のポリエステル系樹脂の主剤とイソシアネート硬化剤からなる熱硬化性樹脂にアクリル樹脂からなる平均粒子径15μmの粒子を、熱硬化性樹脂10重量部に対して混合粒子10重量部の比率で分散して調整したコート剤を塗布し、乾燥後の熱硬化性樹脂部分のみの厚さにして2μm塗布してアンカーコート層3を得た。
凹凸構造をしたアンカーコート層3表面にジメチルポリシロキサン処理を行った平均一次粒子径20nmの疎水性シリカ微粒子をメタノールに分散した溶液(固形分10%)を、アンカーコート層3上に塗布し、乾燥後の厚みが1μmの厚さで全面塗布して撥水層4を形成し、実施例1の蓋材10を作製した。
得られた蓋材10に対して、以下の試験を行い、その性能を評価した。
<撥水性試験1>
蓋材体の撥水層面に、5マイクロリットルの純水を静置して接触角を測定した。
評価基準は、
接触角 140°< : ○
接触角 110〜140° : △
接触角 <110° : ×
である。
<撥水性試験2>蓋材体の撥水層面に、プリン(グリコ乳業社製 プッチンプリン)を1さじ乗せ、傾けてプリンのはじき性を目視にて確認した。
評価基準は、
付着しない : ○
部分的に付着する : △
付着する : ×
である。
<ヒートシール(HS)強度>
蓋材10の撥水層4面とポリプロピレンを210℃、0.2MPa、1.5秒の条件でヒートシールを行い、引張試験法により15mm幅の試験片のヒートシール強度を測定した。
測定条件は、被着体に対し、180°の角度で引っ張ることとし、
評価基準は、
10N< : ○
5〜10N : △
<5N : ×
である。
<投錨効果確認>
210℃、0.2MPa、1.5秒の条件でヒートシールを行い、蓋材10とポリプロピレンシートがヒートシールされている断面を出し、光学顕微鏡で50〜100倍の倍率にて、アンカーコート層中の粒子が被着体容器7に刺さり込んでいるのか目視で確認した。評価基準は、
刺さり込んでいる : ○
刺さり込んでいない : ×
である。
<レトルト殺菌試験>
PP容器に水を容器の90%入れ、蓋材10をカップシーラーにて200℃、0.2MPa、1.5秒条件で被着体容器7を密封した。レトルト殺菌条件として120℃、30分、含気レトルトを実施した。
レトルト後の蓋材10の撥水層面に、5マイクロリットルの純水を静置して接触角を測定した。
評価基準は、
接触角 140°< : ○
接触角 110〜140° : △
接触角 <110° : ×
である。
<ピール強度>
実際の被着体容器7に蓋材10を密封シールを行い、つかみ部を持ち、蓋面から45度の角度で開封した時の強度を測定した。
評価基準は、
10N< : ○
5〜10N : △
<5N : ×
である。
撥水層4が、表面にジメチルポリシロキサン処理を行った平均一次粒子径20nmの疎水性シリカ微粒子をメタノールに分散した溶液と、テトラエトキシシラン(TEOS)を加水分解反応させて作製したシリカゾル溶液固形分1%からなるシリカゾルバインダーを混合し、作製した撥水コート剤を、アンカーコート層3表面に塗布し、乾燥後の厚みが1μmの厚さで全面塗布して撥水層4を形成し、実施例1の蓋材10を作製した。
撥水層4の撥水コート剤に使用する疎水性シリカ微粒子の平均一次粒子径が8nmのである以外は実施例2と同様に作製した。
撥水層4の撥水コート剤に使用する疎水性シリカ微粒子の平均一次粒子径が100nmである以外は実施例2と同様に作製した。
撥水層4の撥水コート剤に使用する疎水性シリカ微粒子の表面処理がトリメチルシリル処理である以外は実施例2と同様に作製した。
撥水層4の撥水コート剤に使用するシリカゾル溶液がトリイソプロピルアルミニウム(TIPA)を加水分解反応させて作製した以外は実施例2と同様に作製した。
アンカーコート層3に含まれるアクリル樹脂からなる粒子の平均粒子径を5μmとした以外は実施例2と同様に作製した。
アンカーコート層3に含まれるアクリル樹脂からなる粒子の平均粒子径を50μmとした以外は実施例2と同様に作製した。
アンカーコート層3に含まれる粒子成分をナイロン樹脂とした以外は実施例2と同様に作製した。
シーラント層2として厚み30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)を使用した以外は実施例2と同様に作製した。
被着体容器7が、厚み30μmの低分子量ポリエチレン(LDPE)、坪量52.3g/mの紙、厚み30μmの低分子量ポリエチレン(LDPE)を順次貼り合せたものを使用した以外は、実施例2と同様に作製した。
アンカーコート層3と撥水層4の間に、グラビア法によりアクリル系のヒートシール性がある熱可塑性樹脂を乾燥後の厚みを2μmとし、熱可塑性樹脂を主成分とするヒートシ
ールニス層8を形成した以外は、実施例2と同様になく作製した。
アンカーコート層3の樹脂成分を酢酸エチルに溶解した2液硬化型のポリオレフィン系樹脂の主剤とイソシアネート硬化剤からなる熱硬化性樹脂にした以外は、実施例2と同様に作製した。
<比較例1>
撥水層4を設けなかった以外は実施例2と同様に作製した。
<比較例2>
アンカーコート層3のコート液にアクリル樹脂からなる平均粒子径15μmの粒子を使用せず、凹凸構造をしていないアンカーコート層3とした以外は実施例2と同様に作製した。
<比較例3>
アンカーコート層3を設けなかった以外は実施例2と同様に作製した。
作製した蓋材10を、前記試験を行い評価した結果を、表1にまとめたものを示す。
Figure 2015058947
表1より、実施例1乃至13にて作製した蓋材1は、比較例1又は3で作製した蓋材10と比較して、撥水性、ヒートシール性、レトルト適性の全ての項目で問題がなく、包装材料として問題なく使用でき、且つ、非付着性効果を発揮していることが確認できた。
本発明によれば、蓋材に、平均粒子径1〜100μmの粒子とそれを固着するバインダーからなるアンカーコート層3、撥水層4からなる非付着層を設けることにより、蓋材10に内容物9が付着・残留することがなく、内容物9を無駄なく使える蓋材10を提供することができる。
1・・・基材層
2・・・シーラント層
3・・・アンカーコート層
4・・・撥水層
5・・・粒子
6・・・融着部
7・・・被着体容器
8・・・ヒートシールニス層
9・・・内容物
10・・・蓋材

Claims (11)

  1. 少なくとも、基材層、シーラント層、アンカーコート層、撥水層を積層し、被着体容器に設けられた融着部に融着させて用いられる蓋材であって、
    前記アンカーコート層が、平均粒子径1〜100μmの粒子とそれを固着するバインダーからなっていることを特徴とする蓋材。
  2. 前記アンカーコート層のバインダーが熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記アンカーコート層に含まれる粒子が、フッ素樹脂、シリコーン、シリカ、金属酸化物、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル樹脂の少なくとも1つを含んで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓋材。
  4. 前記被着体容器との融着時、被着体容器に設けられた融着部に、前記アンカーコート層に含む粒子の少なくとも一部が刺さり込み、その投錨効果により前記被着体容器とのヒートシール強度が増加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓋材。
  5. 前記シーラント層がポリエチレン(PE)を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓋材。
  6. 前記撥水層が、疎水性粒子と無機バインダーとを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓋材。
  7. 前記疎水性粒子が、無機酸化物であることを特徴とする請求項6に記載の蓋材。
  8. 前記疎水性粒子が、疎水化表面処理されていることを特徴とする請求項6または7に記載の蓋材。
  9. 前記無機バインダーが、M(OR)(M=金属元素)で表される金属アルコキシド、前記金属アルコキシドの加水分解物、および、それらの複合物を含有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の蓋材。
  10. 前記被着体容器が、少なくともポリプロピレン(PP)を含む容器、または少なくともポリエチレン(PE)/紙/ポリエチレン(PE)を含む容器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の蓋材。
  11. 被着体容器の容量の90%の水を入れ、カップシーラーにて、前記蓋材を、被着体容器に設けられた融着部に融着させ、120℃の温度で30分の条件で、加熱殺菌処理をおこなった時の、非ヒートシール部の水接触角が140°以上で、且つ、ヒートシール部のヒートシール強度が5N以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の蓋材。
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