JP6790399B2 - 蓋材 - Google Patents
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Description
前記アンカーコート層が、硬化性樹脂をバインダーとし、このバインダー中に平均粒子
径1〜100μmの粒子が分散された組成物によって構成されており、かつ、その表面が前記粒子に基づく凹凸を有しており、
前記ヒートシール層がヒートシール性樹脂に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が配合された樹脂組成物によって構成されており、かつ、この樹脂組成物中の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が10〜30質量%であり、
また、このヒートシール層は、蓋材を容器開口部に熱接着した後、剥離する際に凝集破壊する層であり、
前記付着防止層が、粒子径1.0μm以下の疎水性微粒子を含有する組成物によって構成されており、かつ、アンカーコート層の前記凹凸に基づく凹凸が付着防止層表面に形成されており、
かつ、前記ヒートシール性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から構成されていることを特徴とする蓋材袋である。
たもので、その疎水性微粒子4aに基づく微小な凹凸表面によって内容物の付着を防止するものである。このため、付着防止層4は、蓋材の最表面に露出するように配置されている必要がある。また、この蓋材はヒートシール層3によって容器に熱接着するものであるから、このヒートシール層3の上に、他の層を介することなく、直接、付着防止層4が配置されている必要がある。この場合、容器開口部に蓋材を配置し、加熱加圧することにより、付着防止層4がヒートシール層3に埋没して熱接着することができる。
、RはCH3,C2H5等のアルキル基、nは整数)で表される化合物で、中でも、金属元素MがSi,Ti,Alのいずれかから成る金属アルコキシドが好ましい。例えば、テトラエチルオルソシリケート(Si(OC2H5)4)、トリイソプロピルアルミニウム(Al(OC3H7)3等である。また、シランカップリング剤としては、官能基として、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、ウレイド基、メルカプト基、スルフィド基、イソシアネート基等を有するものであってもよい。
基材1として、コート紙とポリエステルフィルムとの積層体を使用した。なお、このコート紙とポリエステルフィルムとは、ドライラミネート法によって貼り合わせた。
リル系樹脂80質量%と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂20質量%とを混合して塗布液を調製し、この塗布液をアンカーコート層2の上に塗布乾燥して、ヒートシール層3を形成した。塗布方法はグラビアコーティングで、ウェット塗布量は10.0g/m2である。
ヒートシール層3を、アクリル樹脂70質量%、ポリウレタン樹脂20質量%、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂10質量%の塗布液を塗布乾燥して形成した点を除いて、実施例1と同様に蓋材を製造した。
ヒートシール層3を、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂70質量%、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂30質量%の塗布液を塗布乾燥して形成した点を除いて、実施例1と同様に蓋材を製造した。
この例は、ヒートシール層3として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂を含有しないヒートシール層3を使用した蓋材の例である。すなわち、ヒートシール層3を、分子量15000〜18000のアクリル樹脂の塗布液を塗布乾燥して形成した点を除いて、実施例1と同様に蓋材を製造した。
ヒートシール層3を、アクリル樹脂70質量%、ポリウレタン樹脂25質量%、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂5質量%の塗布液を塗布乾燥して形成した点を除いて、実施例1と同様に蓋材を製造した。
その他は実施例1と同様である。
ヒートシール層3を、アクリル樹脂60質量%、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂40質量%の塗布液を塗布乾燥して形成した点を除いて、実施例1と同様に蓋材を製造した。
その他は実施例1と同様である。
実施例1〜3、比較例1〜3の蓋材について、はじき性能、開封性、接着強度について評価した。
各蓋材に対して、水を滴下し、接触角と転落角とを測定した。また、ヨーグルト(ダノンジャパン社製:ダノンBIOヨーグルト/プレーン加糖)を滴下し、はじき性と転落角とを測定した。ヨーグルトの接触角は直接測定することができないためである。このはじき性は、蓋材を傾けて転落すれば○、転落しない場合には×とした。これらの結果を表1に示す。
各蓋材をポリスチレンシートに重ね、カップシーラーでヒートシールした。ヒートシール条件は210℃、0.2MPa、1.0秒である。
各蓋材を幅15mmの短冊状に切断し、ポリスチレンシートに重ね、ヒートシールバーでヒートシールして、JISZ0237準拠の方法にて、テンシロンで180度剥離による接着強度を測定した。ヒートシール条件は200℃、0.2MPa、1.0秒である。これら評価の結果を表1に示す。
比較例1の蓋材は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂を含まないヒートシール層を設けたものである。また比較例2の蓋材は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が10質量%未満であるヒートシール層を設けたものである。これらは、いずれも、ポリスチレン樹脂に対する高い接着強度を有しており、こうしてポリスチレン樹脂にヒートシールした蓋材を剥離開封する際には、アンカーコート層と基材との界面で剥離する。そして、このため、剥離に際して基材が破損する場合がある。
また、比較例3の蓋材は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が30質量%を越えて配合されたヒートシール層を設けたものである。この場合、実施例1〜3と同様に剥離開封の際にはヒートシール層の凝集破壊によって剥離する。このため、剥離に際して基材が破損することがない。しかしながら、この場合シーラント自体の密着力が低下して蓋と容器を充分にシールする事が困難になる。
2・・・アンカーコート層
2a・・粒子
2b・・アンカーコート剤
3・・・ヒートシール層
4・・・付着防止層
4a・・微粒子
4b・・変性シリコーン化合物
Claims (3)
- 容器の開口部に熱接着すると共に内容物が付着することを防止する蓋材であって、基材、アンカーコート層、ヒートシール層、内容物の付着を防止する付着防止層をこの順に積層して成る蓋材において、
前記アンカーコート層が、硬化性樹脂をバインダーとし、このバインダー中に平均粒子径1〜100μmの粒子が分散された組成物によって構成されており、かつ、その表面が前記粒子に基づく凹凸を有しており、
前記ヒートシール層がヒートシール性樹脂に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が配合された樹脂組成物によって構成されており、かつ、この樹脂組成物中の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が10〜30質量%であり、
また、このヒートシール層は、蓋材を容器開口部に熱接着した後、剥離する際に凝集破壊する層であり、
前記付着防止層が、粒子径1.0μm以下の疎水性微粒子を含有する組成物によって構成されており、かつ、アンカーコート層の前記凹凸に基づく凹凸が付着防止層表面に形成されており、
かつ、前記ヒートシール性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から構成されていることを特徴とする蓋材。 - 前記疎水性微粒子が、疎水官能基で表面処理した無機酸化物粒子であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
- 前記硬化性樹脂が2液硬化型ポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓋材。
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