JP6610823B1 - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
平均厚みtTが、tT≦5.5μmであり、
磁気記録媒体の長手方向のテンション変化に対する磁気記録媒体の幅方向の寸法変化量Δwが、660ppm/N≦Δwであり、且つ、
前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2nm≦Rabe≦8.5nmである、磁気記録媒体を提供する。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上でありうる。
前記寸法変化量Δwは、700ppm/N≦Δwでありうる。
前記寸法変化量Δwは、750ppm/N≦Δwでありうる。
前記寸法変化量Δwは、800ppm/N≦Δwでありうる。
前記表面粗度Rabeは、4.5nm≦Rabe≦8.0nmでありうる。
前記表面粗度Rabeは、4.5nm≦Rabe≦7.5nmでありうる。
前記表面粗度Rabeは、5.0nm≦Rabe≦7.0nmでありうる。
前記バック層の表面粗度Rabが、3.0nm≦Rab≦7.5nmでありうる。
前記磁気記録媒体の前記磁性層側の表面と前記バック層側の表面との間の摩擦係数μは、0.20≦μ≦0.83でありうる。
前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeは、4.2≦Rabe≦6.8でありうる。
前記バック層の表面粗度Rabは、3.0≦Rab≦6.5でありうる。
前記磁気記録媒体の温度膨張係数αは、6ppm/℃≦α≦8ppm/℃であり、且つ、前記磁気記録媒体の湿度膨張係数βが、β≦5ppm/%RHでありうる。
前記磁気記録媒体のポアソン比ρは、0.3≦ρでありうる。
前記磁気記録媒体の長手方向の弾性限界値σMDが、0.8N≦σMDでありうる。
前記弾性限界値σMDは、弾性限界測定を行う際の速度Vに依らないものでありうる。
前記磁性層は垂直配向しているものであってよい。
前記バック層の平均厚みtbは、tb≦0.6μmでありうる。
本技術の一つの実施態様に従い、前記磁性層がスパッタ層であってよい。
前記磁性層がスパッタ層である場合、前記磁性層の平均厚みtmが、9nm≦tm≦90nmでありうる。
本技術の他の実施態様に従い、前記磁性層が磁性粉を含みうる。
前記磁性層が磁性粉を含む場合、前記磁性層の平均厚みtmは、35nm≦tm≦90nmでありうる。
前記磁性粉は、ε酸化鉄磁性粉、バリウムフェライト磁性粉、コバルトフェライト磁性粉、又はストロンチウムフェライト磁性粉を含みうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、且つ、前記バック層の表面粗度Rabが、3.0nm≦Rab≦7.5nmでありうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、且つ、前記磁気記録媒体の前記磁性層側の表面と前記バック層側の表面との間の摩擦係数μが、0.20≦μ≦0.83でありうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2≦Rabe≦6.8であり、且つ、前記バック層の表面粗度Rabが、3.0≦Rab≦6.5でありうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、温度膨張係数αが、6ppm/℃≦α≦9ppm/℃であり、且つ、湿度膨張係数βが、β≦5.5ppm/%RHでありうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、且つ、ポアソン比ρが、0.25≦ρでありうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、且つ、長手方向の弾性限界値σMDが、0.7N≦σMDでありうる。
前記磁気記録媒体は、垂直方向における角形比が65%以上であり、且つ、前記弾性限界値σMDが、弾性限界測定を行う際の速度Vに依らないものでありうる。
1.本技術の説明
2.第1の実施形態(塗布型の磁気記録媒体の例)
(1)磁気記録媒体の構成
(2)各層の説明
(3)物性及び構造
(4)磁気記録媒体の製造方法
(5)記録再生装置
(6)効果
(7)変形例
3.第2の実施形態(真空薄膜型の磁気記録媒体の例)
(1)磁気記録媒体の構成
(2)各層の説明
(3)物性及び構造
(4)スパッタ装置の構成
(5)磁気記録媒体の製造方法
(6)効果
(7)変形例
4.第3の実施形態(真空薄膜型の磁気記録媒体の例)
5.実施例
しかしながら、磁気記録媒体がより薄くなることによって、トラック幅方向の寸法変化が起こり易くなりうる。当該寸法変化は、特に長期保存した場合に起こりやすい。幅方向の寸法変化は、例えばオフトラック現象など、磁気記録にとって望ましくない現象を引き起こしうる。オフトラック現象は、磁気ヘッドが読み取るべきトラック位置に対象のトラックが存在しないこと、又は、磁気ヘッドが間違ったトラック位置を読み取ることをいう。
しかしながら、当該層の追加は磁気記録テープの厚みを高める場合があり、前記カートリッジ製品1つ当たりのテープ長を増加させない。
しかしながら、寸法変化が抑制された磁気記録媒体は、長手方向のテンション変化による幅方向の寸法変化量が小さい。そのため、当該磁気記録媒体は、前記記録再生装置による長手方向のテンション調整を行っても、その幅を一定又はほぼ一定に保つことは難しい。
しかしながら、例えばバック層側表面をより粗くすると、テープ巻き取り時(例えばカートリッジ内のリールへの巻き取り時又はテープ製造工程のうち裁断工程においてパンケーキを得る際の巻き取り時など)に磁性層側表面の表面粗度に影響が及び、電磁変換特性などに悪影響を及ぼす可能性がある。
また、前記寸法変化量Δwの上限は、特に限定されるものではないが、例えば1700000ppm/N以下、好ましくは20000ppm/N以下、より好ましくは8000ppm/N以下、さらにより好ましくは5000ppm/N以下、4000ppm/N以下、3000ppm/N以下、又は2000ppm/N以下でありうる。寸法変化量Δwが大きすぎる場合、製造工程内で安定して走行させることが困難になる場合がある。
寸法変化量Δwの測定方法は、以下2.の(3)において説明する。
また、前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeは、特に好ましくは4.2nm≦Rabe≦7.0nmであり、4.2nm≦Rabe≦6.8nm、又は4.5nm≦Rabe≦6.5nmでありうる。表面粗度Rabeが上記数値範囲内にあることによって、特には上記上限値以下であることによって、ハンドリング性の向上に加えて、良好な電磁変換特性を達成することができる。表面粗度Rabeが高すぎる場合、磁気記録媒体を巻き取った場合に、前記バック層側表面の粗さが磁性面に悪影響を及ぼし得る。
表面粗度Rabeの測定方法は、以下2.の(3)において説明する。
前記バック層の表面粗度Rabは、より好ましくは7.2nm以下であり、さらにより好ましくは7.0nm以下、6.5nm以下、6.3nm以下、又は6.0nm以下であってよい。また、前記表面粗度Rabは、より好ましくは3.2nm以上であり、さらにより好ましくは3.4nm以上であってよい。表面粗度Rabが上記数値範囲内にあることによって、特には上記上限値以下であることによって、ハンドリング性の向上に加えて、良好な電磁変換特性を達成することができる。
表面粗度Rabの測定方法は、以下2.の(3)において説明する。
本技術に従う長尺状の磁気記録媒体(特には磁気記録テープ)の幅は、例えば5mm〜30mmであり、特には7mm〜25mmであり、より特には10mm〜20mm、さらにより特には11mm〜19mmでありうる。長尺状の磁気記録媒体(特には磁気記録テープ)の長さは、例えば500m〜1500mでありうる。例えばLTO8規格に従うテープ幅は12.65mmであり、長さは960mである。
装置:TEM(日立製作所製H9000NAR)
加速電圧:300kV
倍率:100,000倍
次に、得られたTEM像を用い、磁気記録媒体10の長手方向で少なくとも10点以上の位置で磁性層13の厚みを測定した後、それらの測定値を単純平均(算術平均)して磁性層13の平均厚みtm(nm)とする。
なお、磁性層13は、面内配向(長手配向)している磁性層であってもよい。すなわち、磁気記録媒体10が水平記録型の磁気記録媒体であってもよい。しかしながら、高記録密度化という点で、垂直配向がより好ましい。
具体的には、添加剤を含むε酸化鉄は、ε−Fe2−xMxO3結晶(ここで、Mは鉄以外の金属元素、好ましくは3価の金属元素、より好ましくは、Al、Ga、及びInからなる群より選ばれる1種以上である。xは、例えば0<x<1である。)である。
CoxMyFe2Oz・・・(1)
(但し、式(1)中、Mは、例えば、Ni、Mn、Al、Cu、及びZnからなる群より選ばれる1種以上の金属である。xは、0.4≦x≦1.0の範囲内の値である。yは、0≦y≦0.3の範囲内の値である。但し、x及びyは(x+y)≦1.0の関係を満たす。zは3≦z≦4の範囲内の値である。Feの一部が他の金属元素で置換されていてもよい。)
より具体的には、六方晶フェライトは、一般式MFe12O19で表される平均組成を有しうる。ここで、Mは、例えばBa、Sr、Pb、及びCaのうちの少なくとも1種の金属、好ましくはBa及びSrのうちの少なくとも1種の金属である。Mが、Baと、Sr、Pb、及びCaからなる群より選ばれる1種以上の金属との組み合わせであってもよい。また、Mが、Srと、Ba、Pb、及びCaからなる群より選ばれる1種以上の金属との組み合わせであってもよい。上記一般式においてFeの一部が他の金属元素で置換されていてもよい。
磁性粉が六方晶フェライト粒子の粉末を含む場合、磁性粉の平均粒子サイズは、好ましくは50nm以下、より好ましくは10nm以上40nm以下、さらにより好ましくは15nm以上30nm以下である。
tb[μm]=tT[μm]−tB[μm]
当業者は、寸法変化量Δwを適宜設定することができる。例えば、寸法変化量Δwは、ベース層11の厚み及び/又はベース層11の材料を選択することにより所望の値に設定されうる。また、寸法変化量Δwは、例えばベース層を構成するフィルムの縦横方向の延伸強度を調整することによって、所望の値に設定されてもよい。例えば、幅方向により強く延伸することによって、Δwはより低下し、反対に、縦方向における延伸を強めることによって、Δwは上昇する。
(但し、式中、D(0.2N)及びD(1.0N)はそれぞれ、サンプル10Sの長手方向に0.2N及び1.0Nの荷重をかけたときのサンプル10Sの幅を示す。)
また、5本の支持部材232のうち、第3支持部材は回転しないように固定されているが、その他の4本の支持部材は全て回転可能である。
以上のとおり、重り233の重さを調整することによりサンプル10Sの長手方向に加わる荷重を変化させることができる。各荷重が加えられた状態で、発光器234から受光器235に向けて光Lを照射し、長手方向に荷重が加えられたサンプル10Sの幅を測定する。当該幅の測定は、サンプル10Sがカールしていない状態で行われる。発光器234及び受光器235は、デジタル寸法測定器LS−7000に備えられているものである。
(但し、式中、D(45℃)及びD(10℃)はそれぞれ、温度45℃及び10℃におけるサンプル10Sの幅を示す。)
(但し、式中、D(80%)、D(10%)はそれぞれ、相対湿度80%、10%におけるサンプル10Sの幅を示す。)
Δλ(%)=((λ−λ0)/λ0)×100
次に、上記のグラフ中、σ≧0.2Nの領域で、グラフが直線となる領域を算出し、その最大荷重σを弾性限界値σMD(N)とする。
装置:光干渉を用いた非接触粗度計
(株式会社菱化システム製非接触表面・層断面形状計測システムVertScan R5500GL-M100-AC)
対物レンズ:20倍(約237μm×178μm視野)
分解能:640points×480points
測定モード:phase
波長フィルター:520nm
面補正:2次多項式近似面にて補正
上述のようにして、長手方向で少なくとも5点以上の位置にて面粗度を測定したのち、各位置で得られた表面プロファイルから自動計算されたそれぞれの算術平均粗さSa(nm)の平均値をバック面の表面粗度Rab(nm)とする。
ベース層11のバック層側の表面を上にしてスライドガラスに貼り付け(すなわちベース層11の磁性層13側の露出した表面がスライドガラスに貼り付けられる)、試験片とする。次に、その試験片の、ベース層11のバック層側の表面の面粗度を、上記「(バック層の表面粗度Rab)」において述べた装置及び方法により測定する。当該測定により、長手方向で少なくとも5点以上の位置にて面粗度を測定したのち、各位置で得られた表面プロファイルから自動計算されたそれぞれの算術平均粗さSa(nm)の平均値をベース層11のバック層側の表面の表面粗度Rabe(nm)とする。
本明細書内において、磁気記録媒体が垂直配向しているとは、磁気記録媒体の角形比S1が上記数値範囲内にあること(例えば35%以下であること)を意味しうる。本技術に従う磁気記録媒体は好ましくは垂直配向している。
角形比S1(%)=(Mr/Ms)×100
本明細書内において、磁気記録媒体が垂直配向しているとは、磁気記録媒体の角形比S2が上記数値範囲内にあること(例えば65%以上であること)を意味してもよい。
Vact(nm3)=kB×T×Χirr/(μ0×Ms×S)
(但し、kB:ボルツマン定数(1.38×10−23J/K)、T:温度(K)、Χirr:非可逆磁化率、μ0:真空の透磁率、S:磁気粘性係数、Ms:飽和磁化(emu/cm3))
M(t)=M0+S×ln(t)
(但し、M(t):時間tの磁化量、M0:初期の磁化量、S:磁気粘性係数、ln(t):時間の自然対数)
本技術は、本技術に従う磁気記録媒体を含む磁気記録カートリッジも提供する。当該磁気記録カートリッジ内において、前記磁気記録媒体は、例えばリールに巻き付けられていてよい。
(CoxPtyCr100−x−y)100−z−(SiO2)z・・・(1)
(但し、式(1)中において、x、y、zはそれぞれ、69≦x≦75、10≦y≦16、9≦z≦12の範囲内の値である。)
(式中、Rfは、非置換若しくは置換の飽和若しくは不飽和の含フッ素炭化水素基又は炭化水素基であり、Esはエステル結合であり、Rは、なくてもよいが、非置換若しくは置換の飽和若しくは不飽和の炭化水素基である。)
一般式(2):
(式中、Rfは、非置換若しくは置換の飽和若しくは不飽和の含フッ素炭化水素基又は炭化水素基である。)
一般式(3):
(式中、Rfは、非置換若しくは置換の飽和若しくは不飽和の含フッ素炭化水素基又は炭化水素基である。)
一般式(4):
(但し、一般式(4)において、lは、8〜30、より望ましくは12〜20の範囲から選ばれる整数である。)
一般式(5):
(但し、一般式(5)において、mとnは、それぞれ次の範囲から互いに独立に選ばれる整数で、m=2〜20、n=3〜18、より望ましくは、m=4〜13、n=3〜10である。)
一般式(6):
(但し、一般式(6)において、n1+n2=n、m1+m2=mである。)
CF3(CF2)7(CH2)10COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)3(CH2)10COOCH(COOH)CH2COOH
C17H35COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH2CH(C18H37)COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7COOCH(COOH)CH2COOH
CHF2(CF2)7COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH2CH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7(CH2)6OCOCH2CH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7(CH2)11OCOCH2CH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)3(CH2)6OCOCH2CH(COOH)CH2COOH
C18H37OCOCH2CH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7(CH2)4COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)3(CH2)4COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)3(CH2)7COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)9(CH2)10COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7(CH2)12COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)5(CH2)10COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7CH(C9H19)CH2CH=CH(CH2)7COOCH(COOH)CH2COOH
CF3(CF2)7CH(C6H13)(CH2)7COOCH(COOH)CH2COOH
CH3(CH2)3(CH2CH2CH(CH2CH2(CF2)9CF3))2(CH2)7COOCH(COOH)CH2COOH
CrX(NiYFe100−Y)100−X・・・(2)
(但し、式(2)中において、Xは10≦X≦45、Yは60≦Y≦90の範囲内である。)Xが上記範囲内であると、Cr、Ni、Feの面心立方格子構造の(111)配向が向上し、より良好なSNRを得ることができる。同様にYが上記範囲内であると、Cr、Ni、Feの面心立方格子構造の(111)配向が向上し、より良好なSNRを得ることができる。
(磁性層形成用塗料の調製工程)
磁性層形成用塗料を以下のようにして調製した。まず、下記配合の第1組成物をエクストルーダで混練した。次に、ディスパーを備えた攪拌タンクに、混練した第1組成物と、下記配合の第2組成物を加えて予備混合を行った。続いて、さらにサンドミル混合を行い、フィルター処理を行い、磁性層形成用塗料を調製した。
ε酸化鉄ナノ粒子(ε−Fe2O3結晶粒子)の粉末:100質量部
塩化ビニル系樹脂(シクロヘキサノン溶液30質量%):10質量部(重合度300、Mn=10000、極性基としてOSO3K=0.07mmol/g、2級OH=0.3mmol/gを含有する。)
酸化アルミニウム粉末:5質量部
(α−Al2O3、平均粒径0.2μm)
カーボンブラック:2質量部
(東海カーボン社製、商品名:シーストTA)
塩化ビニル系樹脂:1.1質量部
(樹脂溶液:樹脂分30質量%、シクロヘキサノン70質量%)
n−ブチルステアレート:2質量部
メチルエチルケトン:121.3質量部
トルエン:121.3質量部
シクロヘキサノン:60.7質量部
下地層形成用塗料を以下のようにして調製した。まず、下記配合の第3組成物をエクストルーダで混練した。次に、ディスパーを備えた攪拌タンクに、混練した第3組成物と、下記配合の第4組成物を加えて予備混合を行った。続いて、さらにサンドミル混合を行い、フィルター処理を行い、下地層形成用塗料を調製した。
針状酸化鉄粉末:100質量部
(α−Fe2O3、平均長軸長0.15μm)
塩化ビニル系樹脂:55.6質量部
(樹脂溶液:樹脂分30質量%、シクロヘキサノン70質量%)
カーボンブラック:10質量部
(平均粒径20nm)
ポリウレタン系樹脂UR8200(東洋紡績製):18.5質量部
n−ブチルステアレート:2質量部
メチルエチルケトン:108.2質量部
トルエン:108.2質量部
シクロヘキサノン:18.5質量部
バック層形成用塗料を以下のようにして調製した。下記原料を、ディスパーを備えた攪拌タンクで混合を行い、フィルター処理を行うことで、バック層形成用塗料を調製した。カーボンブラック(旭カーボン株式会社製、商品名:#80):100質量部
ポリエステルポリウレタン:100質量部
(日本ポリウレタン社製、商品名:N−2304)
メチルエチルケトン:500質量部
トルエン:400質量部
シクロヘキサノン:100質量部
上述のようにして作製した塗料を用いて、非磁性支持体である長尺のポリエチレンナフタレートフィルム(以下「PENフィルム」という。)上に平均厚み1.0μmの下地層、及び平均厚みtmが90nmの磁性層を以下のようにして形成した。まず、フィルム上に、下地層形成用塗料を塗布、乾燥させることにより、フィルム上に下地層を形成した。次に、下地層上に、磁性層形成用塗料を塗布し、乾燥させることにより、下地層上に磁性層を形成した。なお、磁性層形成用塗料の乾燥の際に、ソレノイドコイルにより、磁性粉をフィルムの厚み方向に磁場配向させた。また、磁性層形成用塗料に対する磁場の印加時間を調整し、磁気テープの厚み方向(垂直方向)における角形比S2を65%に設定した。
上述のようにして得られた磁気テープを1/2インチ(12.65mm)幅に裁断し、コアに巻き取ってパンケーキを得た。
寸法変化量Δwが750ppm/Nとなるように実施例1よりもPENフィルムの厚みを薄くしたこと以外は実施例1と同じ方法で磁気テープを得た。当該磁気テープの平均厚みは5μmであった。
寸法変化量Δwが800ppm/Nとなるように実施例1よりもPENフィルムの厚みを薄くし且つバック層及び下地層の平均厚みを薄くしたこと以外は実施例1と同じ方法で磁気テープを得た。当該磁気テープの平均厚みは4.5μmであった。また、バック層をより薄くしたことに伴い、バック層の表面粗度Rabが上昇した。
寸法変化量Δwが800ppm/Nとなるように実施例1よりもPENフィルムの厚みを薄くし、バック層及び下地層の平均厚みを薄くし、且つ、下地層、磁性層、及びバック層が形成されたフィルムの硬化処理条件を調整したこと以外は、実施例1と同じ方法で磁気テープを得た。
温度膨張係数αが8ppm/℃となるように下地層形成用塗料の組成を変更したこと以外は実施例4と同じ方法で磁気テープを得た。
湿度膨張係数βが3ppm/%RHとなるようにPENフィルムの両表面に薄いバリア層を形成したこと以外は実施例4と同じ方法で磁気テープを得た。
ポアソン比ρが0.31となるようにバック層形成用塗料の組成を変更したこと以外は実施例4と同じ方法で磁気テープを得た。
ポアソン比ρが0.35となるようにバック層形成用塗料の組成を変更したこと以外は実施例4と同じ方法で磁気テープを得た。
長手方向の弾性限界値σMDが0.8Nとなるように下地層、磁性層、及びバック層が形成されたフィルムの硬化条件を調整したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
長手方向の弾性限界値σMDが3.5Nとなるように下地層、磁性層、及びバック層が形成されたフィルムの硬化条件及び再硬化条件を調整したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
実施例9と同様にして磁気テープを得た。そして、得られた磁気テープの弾性限界値σMDを、長手方向の弾性限界値σMDを測定する際の速度Vを5mm/minに変更して測定した。その結果、長手方向の弾性限界値σMDは、上記速度Vが0.5mm/minの長手方向の弾性限界値σMD(実施例9)に対して変化はなく0.8であった。
磁性層の平均厚みtmが40nmとなるように磁性層形成用塗料の塗布厚を変更したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
(SULの成膜工程)
まず、以下の成膜条件にて、非磁性支持体としての長尺の高分子フィルムの表面上に、平均厚み10nmのCoZrNb層(SUL)を成膜した。なお、高分子フィルムとしては、PENフィルムを用いた。
成膜方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:CoZrNbターゲット
ガス種:Ar
ガス圧:0.1Pa
次に、以下の成膜条件にて、CoZrNb層上に平均厚み5nmのTiCr層(第1のシード層)を成膜した。
スパッタリング方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:TiCrターゲット
到達真空度:5×10−5Pa
ガス種:Ar
ガス圧:0.5Pa
次に、以下の成膜条件にて、TiCr層上に平均厚み10nmのNiW層(第2のシード層)を成膜した。
スパッタリング方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:NiWターゲット
到達真空度:5×10−5Pa
ガス種:Ar
ガス圧:0.5Pa
次に、以下の成膜条件にて、NiW層上に平均厚み10nmのRu層(第1の下地層)を成膜した。
スパッタリング方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:Ruターゲット
ガス種:Ar
ガス圧:0.5Pa
次に、以下の成膜条件にて、Ru層上に平均厚み20nmのRu層(第2の下地層)を成膜した。
スパッタリング方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:Ruターゲット
ガス種:Ar
ガス圧:1.5Pa
次に、以下の成膜条件にて、Ru層上に平均厚み9nmの(CoCrPt)−(SiO2)層(磁性層)を成膜した。
成膜方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:(CoCrPt)−(SiO2)ターゲット
ガス種:Ar
ガス圧:1.5Pa
次に、以下の成膜条件にて、磁性層上に平均厚み5nmのカーボン層(保護層)を成膜した。
成膜方式:DCマグネトロンスパッタリング方式
ターゲット:カーボンターゲット
ガス種:Ar
ガス圧:1.0Pa
次に、潤滑剤を保護層上に塗布し、潤滑層を成膜した。
次に、磁性層とは反対側の面に、バック層形成用塗料を塗布し乾燥することにより、平均厚み0.3μmのバック層を形成した。これにより、平均厚み4.0μmの磁気テープが得られた。
上述のようにして得られた磁気テープを1/2インチ(12.65mm)幅に裁断した。
バック層の厚みを0.2μmに変更したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。当該磁気テープの平均厚みは4.4μmであった。
ベース層のバック層側の表面粗度Rabeを5.1nmに低下させたこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。当該表面粗度Rabeの低下は、ベース層であるPENに含まれる無機フィラーの量の調整によるものであった。当該表面粗度Rabeの低下に伴い、バック層の表面粗度Rabが3.2nmに低下し、且つ、摩擦係数μが上昇した。
磁性層の平均厚みtmが110nmとなるように磁性層形成用塗料の塗布厚を変更したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
ベース層のバック層側の表面粗度Rabeを上昇させたこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。当該表面粗度Rabeの上昇は、ベース層であるPENに含まれる無機フィラーの量の調整によるものであった。当該表面粗度Rabeの上昇に伴い、バック層の表面粗度Rabが上昇し、且つ、摩擦係数μが低下した。
磁性層形成用塗料に対する磁場の印加時間を調整し磁気テープの厚み方向(垂直方向)における角形比S2を73%に設定したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
磁性層形成用塗料に対する磁場の印加時間を調整し磁気テープの厚み方向(垂直方向)における角形比S2を80%に設定したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
長手方向の弾性限界値σMDが5.0Nとなるように下地層、磁性層、及びバック層が形成されたフィルムの硬化条件並びに再硬化条件を調整したこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
ε酸化鉄ナノ粒子に代えてバリウムフェライト(BaFe12O19)ナノ粒子を用いたこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。
実施例21において用いられたPENフィルムに代えて幅方向の延伸強度を上げたPENフィルムを用いたこと及びバック層の表面粗度Rabを変更したこと以外は、実施例21と同じ方法で磁気テープを得た。前記PENフィルムの変更によって、寸法変化量ΔWは実施例21の磁気テープと比べて減少し、実施例22の磁気テープの寸法変化量ΔWは670ppm/Nであった。
寸法変化量Δwが650[ppm/N]となるようにPENフィルムのテンシライズを変更したこと以外は実施例1と同じ方法で磁気テープを得た。
ベース層のバック層側の表面粗度Rabeを3.9nmに低下させたこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。当該表面粗度Rabeの低下は、ベース層であるPENに含まれる無機フィラーの量の調整によるものであった。当該表面粗度Rabeの低下に伴い、バック層の表面粗度Rabが2.8nmに低下し、且つ、摩擦係数μが上昇した。
ベース層のバック層側の表面粗度Rabeを9.6nmに上昇させたこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。当該表面粗度Rabeの上昇は、ベース層であるPENに含まれる無機フィラーの量の調整によるものであった。当該表面粗度Rabeの上昇に伴い、バック層の表面粗度Rabが7.8nmに上昇し、且つ、摩擦係数μが低下した。
ベース層のバック層側の表面粗度Rabeを10.5nmに上昇させたこと以外は実施例7と同じ方法で磁気テープを得た。当該表面粗度Rabeの上昇は、ベース層であるPENに含まれる無機フィラーの量の調整によるものであった。当該表面粗度Rabeの上昇に伴い、バック層の表面粗度Rabが8.8nmに上昇し、且つ、摩擦係数μが低下した。
実施例21において用いられたPENフィルムに代えて幅方向の延伸強度を上げたPENフィルムを用いたこと及びバック層の表面粗度Rabを変更したこと以外は、実施例21と同じ方法で磁気テープを得た。前記PENフィルムの変更によって、寸法変化量ΔWは実施例21の磁気テープと比べて減少した。比較例5の磁気テープの寸法変化量ΔWは、実施例22の磁気テープの寸法変化量ΔWよりもさらに低下し、630ppm/Nであった。
まず、1/2インチ幅の磁気テープを組み込んだカートリッジサンプルを準備した。当該カートリッジサンプルには、カートリッジケース内に設けられたリールに前記磁気テープが巻き付けられて収容されていた。なお、磁気テープには、ハの字の磁気パターンの列を、互いに既知の間隔(以下、「予め記録した際の既知の磁気パターン列の間隔」という。)で、長手方向に平行に2列以上予め記録した。次に、カートリッジサンプルを記録再生装置で往復走行をさせた。そして、往復走行時に上記のハの字の磁気パターン列の2列以上を同時に再生し、それぞれの列の再生波形の形状から、走行時の磁気パターン列の間隔を連続的に計測した。尚、走行時には、この計測された磁気パターン列の間隔情報に基づき、スピンドル駆動装置とリール駆動装置の回転駆動を制御し、磁気パターン列の間隔が規定の幅、またはほぼ規定の幅となるように、磁気テープの長手方向のテンションを自動で調整する様にした。この磁気パターン列の間隔の1往復分全ての計測値を単純平均したものを「計測された磁気パターン列の間隔」とし、これと「予め記録した際の既知の磁気パターン列の間隔」の差分を「テープ幅の変化」とした。
8:何も異常が発生しない。
7:走行時に、軽度のエラーレートの上昇がみられる。
6:走行時に、重度のエラーレートの上昇がみられる。
5:走行時に、サーボ信号が読めず軽度(1〜2回)の再読み込みがかかる。
4:走行時に、サーボ信号が読めず中度(10回以内)の再読み込みがかかる。
3:走行時に、サーボ信号が読めず重度(10回超)の再読み込みがかかる。
2:サーボが読めず、システムエラーで時々停止する。
1:サーボが読めず、システムエラーで即時に停止する。
まず、ループテスター(Microphysics社製)を用いて、磁気テープの再生信号を取得した。以下に、再生信号の取得条件について示す。
head:GMR
headspeed : 2m/s
signal : 単一記録周波数(10MHz)
記録電流:最適記録電流
より良好:磁気テープのSNRが評価基準サンプル(比較例1)のSNR(=0(dB))よりも1dB以上良い。
良好:磁気テープのSNRが評価基準サンプル(比較例1)のSNR(=0(dB))と同等、もしくはこのSNR(=0(dB))を超える。
不良:磁気テープのSNRが評価基準サンプル(比較例1)のSNR(=0(dB))未満である。
まず、上記の“テープ幅の変化量の判定”後のカートリッジサンプルを準備した。次に、カートリッジサンプルからテープが巻かれたリールを取り出し、巻かれたテープの端面を目視にて観察した。なお、リールにはフランジがあり、少なくとも1つのフランジは透明または半透明であり、内部のテープ巻き状態をフランジ越しに観察することができる。
良好:サンプルの巻ズレ状態が、基準サンプル(比較例1)の巻ズレ状態と同等もしくは少ない場合
不良:サンプルの巻ズレ状態が、基準サンプル(比較例1)の巻ズレ状態とより多い場合
tT:磁気テープの厚み(単位:μm)
Δw:磁気テープの長手方向のテンション変化に対する磁気テープの幅方向の寸法変化量(単位:ppm/N)
α:磁気テープの温度膨張係数(単位:ppm/℃)
β:磁気テープの湿度膨張係数(単位:ppm/%RH)
ρ:磁気テープのポアソン比
σMD:磁気テープの長手方向の弾性限界値(単位:N)
V:弾性限界測定を行う際の速度(単位:mm/min)
tm:磁性層の平均厚み(単位:nm)
S2:磁気テープの厚み方向(垂直方向)における角形比(単位:%)
tb:バック層の平均厚み(単位:μm)
Rab:バック層の表面粗度(単位:nm)
Rabe:ベース層の、前記バック層側の表面粗度(単位:nm)
μ:磁性面とバック面の層間摩擦係数
実施例9及び11の比較から、弾性限界値σMDが、弾性限界測定を行う際の速度Vに寄らないことが分かる。
〔1〕磁性層、ベース層、及びバック層をこの順に有する層構造を有し、
平均厚みtTが、tT≦5.5μmであり、
長手方向のテンション変化に対する幅方向の寸法変化量Δwが、660ppm/N≦Δwであり、且つ、
前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2nm≦Rabe≦8.5nmである、
磁気記録媒体。
〔2〕垂直方向における角形比が65%以上である、〔1〕に記載の磁気記録媒体。
〔3〕前記寸法変化量Δwが、700ppm/N≦Δwである、〔1〕又は〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔4〕前記寸法変化量Δwが、750ppm/N≦Δwである、〔1〕又は〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔5〕前記寸法変化量Δwが、800ppm/N≦Δwである、〔1〕又は〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔6〕前記表面粗度Rabeが、4.5nm≦Rabe≦8.0nmである、〔1〕〜〔5〕のいずれか一つに記載の磁気記録媒体。
〔7〕前記表面粗度Rabeが、4.5nm≦Rabe≦7.5nmである、〔1〕〜〔5〕のいずれか一つに記載の磁気記録媒体。
〔8〕前記表面粗度Rabeが、5.0nm≦Rabe≦7.0nmである、〔1〕〜〔5〕のいずれか一つに記載の磁気記録媒体。
〔9〕前記バック層の表面粗度Rabが、3.0nm≦Rab≦7.5nmである、〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔10〕前記磁気記録媒体の前記磁性層側の表面と前記バック層側の表面との間の摩擦係数μが、0.20≦μ≦0.83である、〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔11〕前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2≦Rabe≦6.8であり、且つ、前記バック層の表面粗度Rabが、3.0≦Rab≦6.5である、〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔12〕温度膨張係数αが、6ppm/℃≦α≦8ppm/℃であり、且つ、湿度膨張係数βが、β≦5ppm/%RHである、〔1〕〜〔11〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔13〕ポアソン比ρが、0.3≦ρである、〔1〕〜〔12〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔14〕長手方向の弾性限界値σMDが、0.8N≦σMDである、〔1〕〜〔13〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔15〕前記弾性限界値σMDが、弾性限界測定を行う際の速度Vに依らない、〔14〕に記載の磁気記録媒体。
〔16〕前記磁性層が垂直配向しているものである、〔1〕〜〔15〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔17〕前記バック層の平均厚みtbが、tb≦0.6μmである、〔1〕〜〔16〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔18〕前記磁性層がスパッタ層である、〔1〕〜〔17〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔19〕前記磁性層の平均厚みtmが、9nm≦tm≦90nmである、〔18〕に記載の磁気記録媒体。
〔20〕前記磁性層が磁性粉を含む、〔1〕〜〔19〕のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
〔21〕前記磁性層の平均厚みtmが、35nm≦tm≦90nmである、〔20〕に記載の磁気記録媒体。
〔22〕前記磁性粉が、ε酸化鉄磁性粉、バリウムフェライト磁性粉、コバルトフェライト磁性粉、又はストロンチウムフェライト磁性粉を含む、〔20〕又は〔21〕に記載の磁気記録媒体。
〔23〕前記バック層の表面粗度Rabが、3.0nm≦Rab≦7.5nmである、〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔24〕前記磁気記録媒体の前記磁性層側の表面と前記バック層側の表面との間の摩擦係数μが、0.20≦μ≦0.83である、〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔25〕前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2≦Rabe≦6.8であり、且つ、
前記バック層の表面粗度Rabが、3.0≦Rab≦6.5である、
〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔26〕温度膨張係数αが、6ppm/℃≦α≦9ppm/℃であり、且つ、
湿度膨張係数βが、β≦5.5ppm/%RHである、
〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔27〕ポアソン比ρが、0.25≦ρである、〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔28〕長手方向の弾性限界値σMDが、0.7N≦σMDである、〔2〕に記載の磁気記録媒体。
〔29〕前記弾性限界値σMDが、弾性限界測定を行う際の速度Vに依らない、〔28〕に記載の磁気記録媒体。
11 ベース層
12 下地層
13 磁性層
14 バック層
Claims (22)
- 磁性層、ベース層、及びバック層をこの順に有する層構造を有し、
平均厚みtTが、tT≦5.5μmであり、
磁気記録媒体の長手方向のテンション変化に対する磁気記録媒体の幅方向の寸法変化量Δwが、660ppm/N≦Δwであり、且つ、
前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2nm≦Rabe≦8.5nmである、
磁気記録媒体。 - 垂直方向における角形比が65%以上である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 前記寸法変化量Δwが、700ppm/N≦Δwである、請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
- 前記寸法変化量Δwが、750ppm/N≦Δwである、請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
- 前記寸法変化量Δwが、800ppm/N≦Δwである、請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
- 前記表面粗度Rabeが、4.5nm≦Rabe≦8.0nmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記表面粗度Rabeが、4.5nm≦Rabe≦7.5nmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記表面粗度Rabeが、5.0nm≦Rabe≦7.0nmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記バック層の表面粗度Rabが、3.0nm≦Rab≦7.5nmである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁気記録媒体の前記磁性層側の表面と前記バック層側の表面との間の摩擦係数μが、0.20≦μ≦0.83である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記ベース層の、前記バック層側の表面粗度Rabeが、4.2nm≦Rabe≦6.8nmであり、且つ、
前記バック層の表面粗度Rabが、3.0nm≦Rab≦6.5nmである、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。 - 温度膨張係数αが、6ppm/℃≦α≦9ppm/℃であり、且つ、
湿度膨張係数βが、β≦5.5ppm/%RHである、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。 - ポアソン比ρが、0.25≦ρである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 長手方向の弾性限界値σMDが、0.7N≦σMDである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記弾性限界値σMDが、弾性限界測定を行う際の速度Vに依らない、請求項14に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁性層が垂直配向しているものである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記バック層の平均厚みtbが、tb≦0.6μmである、請求項1〜16のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁性層がスパッタ層である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁性層の平均厚みtmが、9nm≦tm≦90nmである、請求項18に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁性層が磁性粉を含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁性層の平均厚みtmが、35nm≦tm≦120nmである、請求項20に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁性粉が、ε酸化鉄磁性粉、バリウムフェライト磁性粉、コバルトフェライト磁性粉、又はストロンチウムフェライト磁性粉を含む、請求項20又は21に記載の磁気記録媒体。
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