JP2005285268A - リニアテープドライブ装置 - Google Patents

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裕久 古賀
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Abstract

【課題】 本発明は、リニアテープにおけるテープ幅の変動によるミストラック、ないしは記録トラックと磁気ヘッドギャップのトラック幅方向に関する相互の中心位置のずれによる再生出力の低下、読み出し不能等の課題を解決する。
【解決手段】磁気テープ51のテープテンション制御機構80を有し、磁気テープ51は、上記記録トラックが形成されるデータバンドと、データバンドを挟んでその両側に形成されたサーボバンドに予め記録されたサーボ信号から、テープ幅を検出し、このテープ幅検出信号から、テープテンション制御信号を得て、テープテンション制御機構によってテープテンションを制御することによってテープテンションを大きくするとき、いわばテープを引き伸ばしてテープ幅を縮小し、これとは逆にテープテンションを緩めることによってテープ幅を広げてテープ幅の補正を行う。このようにして、良好に磁気ヘッド素子の作動磁気ギャップが、対応する磁気トラック正対させ両者の位置ずれ、ミストラックの問題の解決を図るものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアテープドライブ装置に関する。
近年、例えばコンピュータシステムで、取り扱うデータ量の増大化によって、そのバックアップ装置として磁気テープを用いたデータストレージシステムの需要が高まっている。
このデータストレージシステムとして、リニア型磁気テープシステムドライブ方式によるストレージシステムがある。
このリニア型磁気テープシステムにおいては、磁気テープの長手方向の走行方向に沿って直線的にデータの記録再生が行われる。図3は、このリニア磁気テープの一例のフォーマットの模式図で、それぞれサーボ信号が記録されたサーボバンドSBが磁気テープ51の長手方向に沿って形成され、これらサーボバンドSB間に、データバンドDBが配置された構成を有する。
データバンドDBには、多数本のデータトラック、すなわち記録トラック(図示せず)が磁気テープ51の長手方向に沿って、幅方向に多数本並置形成され、大容量化が図られている。
この磁気テープ51に対する記録・再生は、複数の磁気ヘッド素子が配列されたマルチチャンネルによる磁気ヘッド部10が用いられる。
そして、この磁気ヘッド部10に対して磁気テープ51を往復移行し、磁気ヘッド部10を、磁気テープ51の幅方向に、所定量移行することで、それぞれの往復移行において、それぞれ複数の選択されたトラックに対して、複数の磁気ヘッド素子によって同時に記録もしくは再生を行うことでデータの大容量化、記録再生の高速化を図っている。
この磁気ヘッド部10は、例えば図4にその一部の正面図を示すように、それぞれ磁気ヘッド素子が配列された第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12が並置されて成る。
各磁気ヘッドスタック部11および12においては、同一トラック(トラックのセンターをCT1,CT2,CT3・・・で示す)上に、それぞれ記録磁気ヘッド素子1Wと再生磁気ヘッド素子1Pとが、並置形成される。各スタック部11および12において、各記録磁気ヘッド素子1Wおよび再生磁気ヘッド素子1Pは、その作動磁気ギャップが、所定の間隔を保持してそれぞれ直線的に配列される。
この構成において、例えば磁気テープ走行の往路において、第1のスタック部11における各記録磁気ヘッド素子1Wによって、データ信号記録がなされ、この記録を、各磁気ヘッド素子1Wと並置された他方の第2のスタック部12における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生し、例えば記録状態のモニター等がなされる。
また、例えば磁気テープ走行の復路において、第2のスタック部12における各記録磁気ヘッド素子1Wによって、データ信号記録がなされ、この記録を、第1のスタック部11における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生される。
これら記録・再生における磁気ヘッド素子のデータトラックに対するトラッキングは、対象とするデータバンドDBを挟んでその両側に配置されたサーボバンドに記録されたヘッド位置制御用サーボデータ信号の読み出しによってなされる。
しかしながら、磁気テープは、温度、湿度、テープテンション、更にクリープ(Creep:このクリープとは、磁気テープベースの例えばポリエステルベースが弾性限界以上のテンションを与えての強度を増すようになされていることにより、経時と共に応力緩和によって縮みが生じる現象)等によって、テープ幅が、最大0.1%程度にも変化すると見積もられている。
また、データ記録の高密度化のためには、トラック幅の狭小化、記録波長の狭小化と共にチャンネル数、すなわち記録・再生磁気ヘッド素子数を増してデータ転送速度の向上も図る必要がある。
このため、磁気ヘッドスタックに多くの磁気ヘッド素子を形成することが必要になるが、記録磁気ヘッド素子に関しては、電磁誘導型の薄膜磁気ヘッドによって構成することが望ましく、この場合所要巻数の薄膜コイルが配置されることから、隣接磁気ヘッド素子間の間隔の縮小化に限界があり、磁気ヘッドスタック部の両端のチャンネル間距離はトラック幅に比較して大きくならざるを得ない。
磁気ヘッドスタックの両端のチャンネル間距離は、チャンネル数を増大することにより、トラック幅を狭くしたフォーマットとした場合においても、あまり変わらない。このことは磁気テープの幅方向の物理寸法の変化が、データトラック幅の減少に伴ってその割合が増大することを意味している。
例えば記録トラックピッチ5ミクロン、再生トラック幅2ミクロン、ヘッドスタックのチャンネル数32、磁気ヘッドスタックの隣接するチャンネル間距離100ミクロン、磁気テープの幅方向の経年変化0.05%のリニアドライブフォーマットを考える。この場合、両端のチャンネル間距離は、100ミクロン×32=3200ミクロンとなる。この場合の、寸法の経年変化は3200ミクロン×0.05%=1.6ミクロンに達し、再生磁気ヘッド素子のトラック幅2ミクロンを考慮すると、両端のチャンネルでオフトラック量を振り分けても1.6/2=0.8ミクロンになり、隣接トラックまでの片側裕度は、(5−2)//2=1.5ミクロンのうちほぼ半分に相当する。
再生トラック幅を、2ミクロン以下にすることは、再生出力低下、S/Nを十分に確保できなくなるなどの問題が生じる。
一方、磁気テープ幅方向の変化は経年変化だけではなく、上述したように、温度、湿度等の環境変化の影響度は同程度である。温度変化に対しては、磁気ヘッドスタックと磁気テープとの線膨張率を合わせることにより、影響を少なくすることは可能であると考えられる。
しかしながら、湿度変化に対しては湿度センサーを内蔵しても、それを磁気テープに反映する手段が無い。
また、加湿、除湿については相当の時間を要し、現実的ではない。
また、磁気テープは、その巻回リールハブに巻込まれるが、この場合、テープテンションが印加されたままで保存される。そして、この場合、リールの内側では外側に比較して磁気テープに加わる圧縮応力は高くなる。
この差は保存による経年変化の差を生むことになり、テープ幅の変化がリールの内側と外側で異なってくる。
因みに、或る磁気テープの幅方向の変化をリールの外側と内側とでそれぞれ測定したところ、12.65mmの磁気テープの幅寸法変化で3ミクロンの差があった。これを比率で表すと0.024%に相当する。つまり先に述べたある例での経時変化は0.05%で一定ではなく一本のリールの中で幅方向の経時変化は、0.026%〜0.05%の間に分布している。
上述したように、リニアテープドライブシステムにおいて、その磁気テープの環境および経時変化による記録トラックピッチの変位は、記録密度が高くなるにつれて無視できなり、場合によっては正常なデータの読み出しができなくなる。
このようなテープ形状変動によるトラッキングエラーを補正する方法については、磁気テープ形状の変動に応じて、磁気ヘッドを傾斜させ、その傾斜角すなわちアジマス角を変更することによって、テープ幅方向に関する磁気ヘッド素子の実質的な間隔を制御して磁気ヘッド素子が所定のトラックに対峙することができるようにした構成の提案がなされている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−92809号公報
また、磁気ヘッド素子が配列された磁気ヘッドスタックを有する構成において、その傾斜角を制御する方法が、本出願人による出願に係る特願2002−193225号で提案されている。
しかしながら、磁気ヘッドのアジマス調整によってミストラックを補正する方法によることは、機械的構造が複雑となる。
本発明は、上述したように、リニアテープドライブ装置において、高密度記録を実現する上で、磁気テープの幅方向の変化が重要な課題であることに対処して、リニアテープドライブ装置において、複雑化、大型化等を来たすことなく、テープ幅方向の補正を行って、ミストラックを回避することができるリニアテープドライブ装置を提供する。
本発明は、磁気テープの長手方向に沿って記録トラックが形成されるリニアテープドライブ装置であって、磁気ヘッド部と、磁気テープ走行手段と、上記磁気テープに対する記録時または/および再生時に、上記磁気テープのテープテンションを制御するテープテンション制御機構とを有し、上記磁気テープに記録されたサーボ信号の記録トラックから、記録時または/および再生時における上記磁気テープのテープ幅情報を得、該情報によって上記テープテンション制御機構を制御して上記磁気テープのテープテンションを制御して上記磁気テープのテープ幅調整を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上述の本発明装置において、上記磁気テープは、上記記録トラックが形成されるデータバンドと、該データバンドを挟んでその両側にそれぞれ上記サーボ信号が記録され上記磁気テープの長手方向に沿って形成されたサーボバンドとを有し、上記磁気ヘッド部のサーボ信号再生磁気ヘッド素子によって上記サーボ信号を再生し、該再生信号から上記テープ幅情報を得ることを特徴とする。
また、上述の本発明装置において、上記サーボ信号がトラッキングサーボ信号であることを特徴とする。
本発明装置において、上記磁気テープに対するデータ記録または/および再生に先立って、上記磁気テープを走行し、上記磁気ヘッド部により、上記両サーボバンドの上記サーボ信号を参照し、上記磁気ヘッド部を、上記磁気テープの幅方向に変位させ、上記両サーボバンドからの再生出力変化が同出力で変化しないときには、上記テープテンション制御機構により上記テープテンションを調整して上記再生出力が同出力で変化するようにテープ幅調整を行い、該テープテンションに固定して、上記データ記録または/および再生を開始することを特徴とする。
本発明装置において、上記磁気テープに対するデータ記録または/および再生時に、上記磁気ヘッド部により、上記両サーボバンドの上記サーボ信号を参照し、上記磁気ヘッド部を、上記磁気テープの幅方向に変位させ、上記両サーボバンドからの再生出力変化が同出力で変化するように、上記テープテンション制御機構により上記テープテンションを調整して上記データ記録または/および再生を行うことを特徴とする。
本発明において、上記磁気テープに対するデータ記録または/および再生時に、上記磁気ヘッドにより、上記両サーボバンドの上記サーボ信号を参照し、上記磁気ヘッド部を、上記磁気テープの幅方向に変位させ、上記ように、上記テンション制御機構によってテープテンションの調整がなされるようにし、該調整によって上記再生出力変化が同出力で変化しない状態においては、テープテンションを所定の上限値あるいは下限値に固定して上記記録または/再生を行うことを特徴とする。
上述したように、本発明においては、磁気テープの幅の変動の補正を行うことによってミストラックや、磁気ヘッド素子のトラック幅方向の中心がトラック位置の中心からずれることによる、再生特性の劣化、すなわち再生出力の低下、S/Nの低下を回避することができる。
この補正は、磁気テープ自体に記録されたサーボ信号、すなわちサーボバンドのサーボトラックに記録されたトラッキングサーボ信号から得る情報によって補正することにより、特段に磁気テープ幅の情報を得るための構成を必要としないものである。
テープ幅の制御は、テープテンションの制御によるものであり、具体的にはテープテンションを高めることによりテープが引き伸ばされることから或る範囲内では、テープ幅を狭め、これとは逆にテープテンションを緩めることによってテープ幅を広げることによってテープ幅の制御を行う。
このように、テープテンションによってテープ幅の制御を行う方法によるが、通常のテープドライブ装置においては、テープに、所要のテープテンションを付与するなんらかの方法が採られていることから、本発明方法において、テープテンションを制御することは、特段の工夫を必要とするものではなく、既存の方法で、容易にテンション制御を行うことができる。
また、本発明においては、磁気テープに書き込まれたサーボ信号によってテープ幅の情報を得る構成とし、テープテンションを付与する通常具備する手段を用いてテープ幅制御を行う構成とすることができるので、テープ幅制御を行うことができるようにした本発明構成において、特段の煩雑さや、大型化を来たすことなく、テープ幅の制御を行うことができるものである。
このように、本発明においては、テープ幅の補正を行って、常時磁気ヘッドギャップが、所定位置で記録トラックを形成し、かつ再生時に記録トラックに再生磁気ギャップを、各トラック幅方向の中心をほぼ一致させることができ、これらが齟齬することによる再生出力低下、S/Nの低下、さらには、再生不能を回避できるものである。
したがって、トラックピッチ、トラック幅の縮小が図られ、線密度を高めることができ
記録大容量化を図ることができる。
また、本発明によれば、トラッキング信号を検出しながらテープテンションを変えることにより、磁気テープの往復走行のトラックの、すべてに関してトラック幅が徐々に変化するような場合にも対応ができ、本来の適切な記録・再生を行うことができ、トラッキングエラーを最小にすることができる。
また、本発明において、テープテンションを所定の上限値あるいは下限値に固定して記録または/および再生を行うことにより、テープエッジや磁性面の損傷を防ぐと同時に、適切な記録または/および再生を行うことができるものである。
そして、上述したように、本発明方法および装置において、テープテンションの制御を、データバンドの両側、すなわち1対のサーボバンドのサーボ信号からの再生出力変化が同出力変化となるようにテープテンション制御を行う方法によるときは、データバンドのトラック幅方向の両側縁に関して、トラッキングを一様に、すなわち、データバンド中心に対して対称的にトラッキングのずれが生じるようにすることができ、データバンドの、一側縁に偏ってミストラッキングが発生することが回避できる。
したがって、サーボバンド内において、再生特性の均一化を図ることができる。
本発明によるリニアテープドライブ装置の実施の形態を説明するが、本発明はこの形態例に限定されるものではない。
本発明によるリニアテープドライブ装置の一実施形態例を、図1の概略構成図を参照して説明する。
本発明によるリニアテープドライブ装置は、磁気ヘッド部10を有する磁気ヘッド装置60と、磁気ヘッド部10の磁気テープ走行面に対して往復移行するように走行させる走行駆動部70と、磁気テープ51のテープテンション制御機構80、トラッキングおよびテープテンション制御系90とを有して成る。
走行駆動部70は、磁気テープ51が、巻回される第1の巻回部52を有するテープカセット53のテープカセット装着部54と、テープカセット53から引き出された磁気テープ51を磁気ヘッド装置60に案内する複数のガイドローラ、ガイドピン等の案内体を有する案内手段55と、例えばカセット53外に配置された磁気テープ51の第2の巻回部56と、第1および第2の巻回部52との間に磁気テープ51をその長手方向に往復走行させる各巻回部52および56の回転駆動部(図示せず)等を有して成る。
磁気ヘッド装置60は、図2に示すように磁気ヘッド部10を支持する磁気ヘッド構体61を有する。
磁気ヘッド構体61は、この磁気ヘッド構体61を磁気テープの幅方向に移動させる粗動追従機構62を具備する。
また、磁気ヘッド部10は、磁気ヘッド構体61に、磁気ヘッド部10を磁気テープの幅方向に微小移動させる微動追従機構63を介して取着される。
粗動追従機構62は、例えばステップモータ等によって、磁気ヘッド61を、磁気テープ51の幅方向に移動するようになされ、微動追従機構63は、例えば1対の圧電バイモルフ63aおよび63bより成り、これらバイモルフ63aおよび63bの各固定部を、磁気ヘッド構体61に固定し、駆動部すなわち変位部を磁気ヘッド部10の両端に結合する。
磁気テープ51は、図3で説明したと同様に、それぞれサーボ信号が記録されたサーボバンドSBが磁気テープ51の長手方向に沿って形成され、これらサーボバンドSB間に、データバンドDBが配置された構成を有する。
データバンドDBには、多数本のデータトラック、すなわち記録トラック(図示せず)が磁気テープ51の長手方向に沿って、幅方向に多数本並置形成される。
磁気ヘッド部10は、図4で説明したように、それぞれ磁気ヘッド素子が配列された第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12を有する。
この磁気ヘッド部10の、第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12は、磁気テープの同一データトラックに対応する記録磁気ヘッド素子1Wと再生磁気ヘッド素子1Pとが、それぞれ並置形成される。
各スタック部11および12において、各記録磁気ヘッド素子1Wおよび再生磁気ヘッド素子1Pは、その磁気ギャップが、所定の間隔を保持してそれぞれトラック幅方向に直線的に配列される。
更に、第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12の、これら記録磁気ヘッド素子1Wおよび再生磁気ヘッド素子1Pの配列部の両端に、サーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sが配置される。
これら第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12は、それぞれ例えばアルチック等の基板に例えば電磁誘導型の薄膜磁気ヘッドより成る記録磁気ヘッド素子1Wと、例えば磁気抵抗素子(MR素子)による再生磁気ヘッド素子1Pおよびサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sが積層されて成る構成とすることができる。
また、磁気ヘッド部10の磁気ヘッド素子の配列方向、すなわちトラック幅方向の長さは、磁気テープ51の幅の2倍程度の長さに選定され、その長さの中央部に、上述した磁気ヘッド素子が配列された磁気ヘッド配列部13が配置される。このようにして磁気ヘッド部10の長さの選定により、磁気テープ51の全トラックに対し所定の磁気ヘッド素子を対向させる磁気テープの幅方向の移行において、磁気ヘッド部10が、磁気テープ51の全幅に渡って、均一に対接ないしは対向状態を維持して、磁気テープ51に不均一な応力を与えるような不都合を回避する。
そして、記録・再生時において、磁気ヘッド部10を、例えば粗動追従機構62によって磁気テープ51の幅方向に移動させ、その磁気ヘッド素子の配列部13を、選択されたデータバンドDBに持ち来たし、更に、このデータバンドDBにおいて、例えば磁気テープ走行の往路において、第1のスタック部11における各記録磁気ヘッド素子1Wを、これら記録磁気ヘッド素子の配置間隔に対応する選択されたデータトラックに対向させてデータ信号記録を行い、この記録を、同一トラックに位置する他方の第2のスタック部12における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生する。
磁気テープ走行の復路においては、磁気ヘッド部10を、磁気テープ51の幅方向に例えば粗動追従機構62によって所定量移動させ、他の選択されたトラックに対向させ、第2のスタック部12における各記録磁気ヘッド素子1Wによって、データ信号記録がなされる。続いて、この記録を、同一トラックに位置する第1のスタック部11における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生する。このようにして、各往路および復路において、第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12の共働によってそれぞれ複数のデータトラックに対して同時記録再生の動作がなされる。
このような往復移行が繰り返されて、全データバンドDBおよびデータトラックに対して上述した同時記録再生、再生動作を行う。
これら選択されたトラックに対する磁気ヘッド素子のトラッキングは、トラッキングサーボ信号によって微動追従機構63を駆動して、第1及び第2の磁気ヘッドスタック部11および12を磁気テープ51の幅方向に微小調整移動することによってなされる。
そして、本発明においては、磁気テープ幅の変動を補正する機能を有する。この磁気テープ幅の変動の制御は、テープテンション制御機構80によるテープテンション制御によって行う。
テープテンション制御機構80は、例えば図1で示すように、回動アーム81の遊端に、ガイドローラ、ガイドピン等のテープガイド82が配置され、このテープガイド82が磁気テープ51の移行途上に配置され、回動アーム81の回動位置に応じて、テープガイド82がテープ走行位置に、弾性的に突出あるいは後退するようになされ、弾性調整機構83によってなされるテープテンションの調整と、磁気テープ51の送り出し側となる第1または第2の巻回部52または56の回転トルクの制御とによる構成とすることができる。
次に、このテープテンション制御機構80に対するテープテンション制御と、磁気ヘッド装置60の磁気ヘッド部10の微動追従機構63に対するトラッキング制御とを行う制御系90の一例を、図5を参照して説明する。
この場合、磁気ヘッド部10のサーボ信号再生磁気ヘッド素子によって磁気テープ51に予め書き込まれているサーボバンドSBのサーボ信号を読み出し、後述するアルゴリズムプログラムによってテープテンションを制御するテンション制御信号とトラッキング制御信号とを得る制御回路91に導入してテンション制御信号およびトラッキング信号を得る。
テンション制御信号により、テープテンション制御機構80を制御して、磁気テープ51のテンション制御を行う。
一方、トラッキング信号は、磁気ヘッド微動追従機構63のドライブ回路92に導入され、微動追従機構63の圧電バイモルフ63aおよび63bの駆動制御がなされる。
そして、信号処理回路93に記録情報を入力し、この信号処理回路93からの記録信号を、上述したテープテンション制御によるテープ幅の補正と、トラッキング制御とのもとで、磁気ヘッド部10の記録磁気ヘッド素子1Wによって記録し、これを再生磁気ヘッド素子1PRによって再生し、信号処理回路93に入力し再生出力を取り出す。
磁気テープ51に書き込まれたサーボ信号は、図6にその一例の配置パターンを示すように、データバンドDBの両側(以下この一方の側の方向を上と呼称し、他方の側の方向を下と呼称する)のサーボバンドSBに記録されたサーボ信号によって、磁気テープの幅変動の検出による幅変動を補正するサーボ出力と、磁気ヘッド位置の検出による位置補正のサーボ出力が得られるようになされる。ここで、データバンドDBに対して上側および下側の各サーボバンドSBをそれぞれサーボバンドAおよびBとする。
これらサーボバンドAおよびBは、それぞれ上述した、1つのデータバンドDBにおける磁気ヘッド部10に対する往路および復路の数に対応する本数のサーボ信号トラック数が平行されて成る(図6においては、それぞれ3本が代表的に示されている)。
各サーボ信号トラックにおけるサーボ信号は、図示のように、上下のサーボバンドDBのサーボトラックAおよびBにおいて、サーボ信号がそれぞれ再生磁気ヘッド素子1Sの走査軌跡TRの延長方向に上下交互に、かつ齟齬して千鳥状に、トラックAとBとで、上下反転した位置関係に配置される。
本発明においては、このサーボ信号、すなわち通常においては、トラッキングサーボ信号として記録される信号によって、トラッキングサーボ信号はもとより、テープ幅の情報を取り出す。
これについて、図7および図8を参照して説明する。
図7の各(a)図は、それぞれ左側、中央、および右側に示す各位置において、磁気テープ51の幅が広い場合、変化しない場合、狭い場合の、上述したサーボバンド(Servo Band)AおよびBの各区間T1〜T4のサーボ信号と、これらを読み出す前述したサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sの走査軌跡(Servo head trace)TRとの関係を示すものである。
また、図8の各(a)図は、それぞれその左側、中央、および右側に示す各位置において、サーボ信号再生磁気ヘッド素子の走査軌跡TRが、サーボトラックの図において、上部にある場合、中心にある場合、下部にある場合の、対象とするデータバンドの両側に位置するサーボバンド(Servo Band)AおよびBの各区間T1〜T4のサーボ信号と、これらを読み出すサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sの走査軌跡TRとの関係を示すものである。
そして、図7および図8において、各(b)図は、各(a)図の上述した各位置関係に対応したサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sから得られるサーボ出力波形を示すものである。
図7および図8においては、1つのデータバンドを挟んで配置された1対のサーボバンドSBの、磁気テープの往復移動の往路もしくは復路の一走行分についてのみの各1本のサーボトラックを例示しているものである。
また、図7および図8において、各サーボバンドAのトラックのサーボ信号の千鳥配置の上側のサーボ信号をUAと呼称し、下側のサーボ信号をDAと呼称する。
また、各サーボバンドBのトラックのサーボ信号の千鳥配置の上側のサーボ信号をUBと呼称し、下側のサーボ信号をDBと呼称する。
サーボ信号の周波数は、各サーボトラックAおよびBにおいて、各上側の信号UAの信号周波数Fua、信号UBの信号周波数Fub、各下側の信号DAの周波数Fda、信号DBの信号周波数Fdbに関して、区間T1〜T4の同一区間に位置する信号同士は同一信号周波数に選定するが、隣り合う区間の信号に関する周波数は、異なる周波数とされる。すなわち、Fda=Fub,Fua=Fdbとし、Fda>(または<)Fua,Fub>(または<)Fdbとする。
そして、これら信号において、サーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sの走査軌跡が重なる領域、すなわち再生磁気ヘッド素子1Sによってサーボ信号の読み出しがなされた領域を、斜線を付して模式的に示し、サーボ信号再生磁気ヘッド素子が信号からずれて信号の読み出しがなされなかった領域を、白抜きをもって模式的に示す。
したがって、この場合、サーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sがサーボ信号領域に跨る幅によって、その再生出力は、各図(b)で示す各サーボバンドAおよびBの各区間T1〜T4得たサーボ信号出力T1A〜T4A、T1B〜T4Bで示すそれぞれの振幅が変化する。
そして、図7(B)で示すように、同一区間例えばT1AとT1Bとは、その周波数が相違することから、振幅が同じでも周波数が相違することから、これら信号の特定を行うことができる。
そして、図7と図8とを対比して明らかなように、図7に示すように、磁気テープ51の幅が変化することによってサーボバンドAおよびBの間隔の伸縮と、図8に示すようにサーボトラックに対する再生磁気ヘッド素子の位置が上下にずれた場合とは、それぞれ異なるパターンのサーボ出力が得られる。
したがって、これらの信号によって、磁気テープの幅変動の補正を行うテープテンション調整と磁気ヘッド部10の磁気テープの幅方向に対する位置変動、すなわちトラッキング補正を行う。
これらテープテンション調整と、トラッキング調整とを、図9および図10で示すテープテンションアルゴリズムの説明図を参照して説明する。
この場合、サーボバンドAに対し、磁気ヘッド素子の配列部13の上端に位置するサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sによってサーボトラックを再生する(ステップ101A)。
その再生出力において、信号UA(例えばT2A)とDA(例えばT1A)について、UA−DAを演算し、UA−DAが所定量δより大であるか否かを判知する(ステップ102A)。
UA−DA>δである場合は、UA−DA=A’に相当する量だけ微動追従機構63の圧電バイモルフ63aおよび63bを制御して磁気ヘッド部10を下方に移動させる(ステップ103A)。
UA−DA>δでない場合は、次のステップで、UA−DA<−δであるか否かを判知する(ステップ104A)。
UA−DA<−δである場合は、DA−UA=A” に相当する量だけ微動追従機構63の圧電バイモルフ63aおよび63bを制御して磁気ヘッド部10を上方に移動させる(ステップ105A)。
UA−DA<−δでない場合は、UAの出力を記憶する(ステップ106A)。
一方、サーボバンドBに対し、磁気ヘッド素子の配列部13の下端に位置するサーボ信号再生磁気ヘッド1Sによってサーボトラクを再生する(ステップ101B)。
その再生出力において、信号DB(例えばT2B)とUB(例えばT1B)について、DB−UBを演算し、これが所定量δより大であるか否かを判知する(ステップ102B)。
DB−UB>δである場合は、DB−UB=B’に相当する量だけ微動追従機構63の圧電バイモルフ63aおよび63bを制御して磁気ヘッド部10を上方に移動させる(ステップ103B)。
DB−UB>δでない場合は、次のステップで、DB−UB<−δであるか否かを判知する(ステップ104B)。
DB−UB<−δである場合はUB−DB=B” に相当する量だけ微動追従機構63の圧電バイモルフ63aおよび63bを制御して磁気ヘッド部10を下方に移動させる(ステップ105B)。
DB−UB<−δでない場合は、UBの出力を記憶する(ステップ106B)。
そして、ステップ106Aおよび106Bで記憶されたUAおよびDBの出力によって、|UA−DB|>εを判知する(ステップ107)。
|UA−DB|>εである場合は、以降のUB出力に補正項UA−DBを加え(ステップ108)、UA=DAとなるように、微動追従機構63、すなわち圧電バイモルフ63aおよび63bを駆動して磁気ヘッド部10を磁気テープの幅方向に変位させてサーボトラックの再生を行う(ステップ109)。
一方、上述したステップ107において|UA−DB|>εでないと判知した場合は、上述したステップ109に移行する。
そして、図10に示すように、ステップ109におけるサーボトラックの再生によって得た再生出力UAおよびDBの関係が、UA>DBであるか否かを判知(ステップ110)し、UA>DBである場合、その差UA−DBが所定量σより大であるか否かを判知(ステップ111)する。そして、UA−DB>σでない場合は、テープテンションを変えない(ステップ112)。
そして、UA−DB>σである場合は、UA−DB=Cに相当するテープテンションを計算する(ステップ113)。
これによってそのテンションが、テープテンションの上限値例えば2Nを超えるかを判知する(ステップ114)。超えない場合は、テープテンションを上げる(ステップ115)。そしてステップ109に戻る。
ステップ113の計算結果が、テープテンションの上限値を超えた場合は、このテープテンションに固定する(ステップ116)。
一方、ステップ110において、UA>DBでない場合は、UA<DBを判知する(ステップ120)。UA<DBでない場合は、テープテンションを変えない、すなわち微動追従機構63の圧電バイモルフ63aおよび63bの印加電圧を現状に維持する(ステップ117)。
そして、UA<DBである場合、その差DB−UAが所定量σより大であるか否かを判知(ステップ121)する。そして、DB−UA>σでない場合は、テープテンションを変えない(ステップ122)。
そして、DB−UA>σである場合は、DB−UA=C’に相当するテープテンションを計算する(ステップ123)。
これによってそのテンションが、テープテンションの下限値例えば0.5Nを超えるかを判知する(ステップ124)。超えない場合は、テープテンションを下げる(ステップ125)。そしてステップ109に戻る。
ステップ123の計算結果が、テープテンションの上限値を超えた場合は、このテープテンション0.5Nに固定する(ステップ126)。
図7〜図10で例示した本発明の構成および方法によれば、サーボバンドDBのサーボ信号によってトラックサーボと、テンション制御、すなわちテープ幅制御の双方を行うことができる。そして、テープテンション制御信号によるテープテンション機構80を制御することができ、テープ幅の補正を行うことができるのである。
そして、上述したように、テンション制御においては、データバンドの両側の1対のサーボバンドの対応するトラックの出力の比較によってこれらの出力が基本的には同出力とすることによってテープ幅制御を行うことから、データバンドのトラック幅方向の両側縁に関して、トラッキングを一様に、すなわち、データバンド中心に対して対称的にトラッキングのずれが生じるようにすることができ、データバンドの、一側縁に偏ってミストラッキングが発生することが回避できるものである。
したがって、サーボバンド内において、再生特性の均一化を図ることができる。
そして、テープテンションがその上限を超えた場合には、これ以上のテープテンションが与えられないように固定することによって、テープの破損を回避でき、また、テープテンションが所定以下となるときは、このテンションに固定してテープテンションが小さすぎることによるテープのたるみにより、テープ走行が不安定になったり、磁気ヘッド素子とのあたりが不安定になり、スペーシングロスを発生させる不都合が回避される。
リニアテープドライブ装置において、使用される磁気テープ51としては、例えば次の物理特性を有する磁気テープが使用される。
テープ幅方向変化率:0.01%/0.2N
湿度80%におけるテープ幅変化率:0.05%/80%
通常時のテープテンション:1N
テンション可変範囲:0.5〜2N
磁気テープ51には、その製造時にサーボトラックが書き込まれて、製品として出荷され、ユーザーによって、データバンドにデータが書き込まれる。そして、この磁気テープに書き込まれたデータを、例えば数年を経て後、再生しようとしたとき、0.024%〜0.05%テープ幅が広がる。これを補正しようとした場合、テープテンションは0.48N〜1N増加すればよい。
つまり、1.48Nから2Nで再生すれば書き込まれた時のデータバンドのトラックピッチを再現でき、適正なデータ再生が可能になる。
また湿度の変化に対しても同様で、磁気テープ製造時のサーボトラックピッチが、ユーザーのところでの環境の変化により製造直後の磁気テープでクリープが発生していなくても、幅方向の変化は生じる。湿度計等の計測器を搭載しなくても、サーボバンドのトラックピッチをモニターすることで適正なテンションを付加することにより、磁気テープ製造時のサーボトラックピッチでデータを書き込むことが可能になる。
例えば湿度50%で磁気テープにサーボ信号を書き込まれた場合、30%〜40%の湿度変化を受けた場合、上記の磁気テープでは0.02〜0.025%の磁気テープの幅方向変化を生じ、これをテンションに換算すると0.4〜0.5Nのテンションに相当し、0.5N〜1.5Nのテープテンションに相当する。
そして、磁気テープが、例えばクリープによる経時変化と環境変化とを同時に受けた場合、0.5〜2Nの可変範囲を逸脱する場合が出てくる。このような場合は、上述したように、上限値の2Nにテープテンションを固定する。このようにして磁気テープに与える損傷を回避し、最小限のエラーの発生にとどめる。
上述した磁気テープにおいては、上記の発明を実現するためには0.5〜2Nという広い範囲で適正なデータの書き込み・再生が行われることが必要となるが、上述した本発明装置によれば、これを実現できるものである。
尚、本発明装置において、リテンション機能を付加することが望ましい。すなわち、この場合、本発明装置によってテープテンションが制御されて記録・再生を行った後、テープの巻き込みからテープを排出するコマンドを発生することによって、もしくはある設定した時間が経過した後に自動的に、テープの終端から始端まで、本発明装置による記録時・再生時のテープテンションとは異なったテープテンションで巻き直す機能を付加する。
すなわち、本発明装置によって、記録・再生時のテープテンションが最も低い状態で巻き取られた場合と、逆に最も高い状態で巻き取られた場合とでは、保存による磁気テープの幅方向経時変化が異なる。したがって、磁気テープに高いテンションが加わった状態では、テープ長手方向に縮もうとする変化を抑制する方向に働き、経時変化によるテープ幅方向が小さくなる。そこで、この場合、保存状態のテープテンションは高い方が望ましく、リテンションのテープテンションを高く設定してテープ幅方向の経時変化を少なくするようにする。
また、磁気テープが一定のテンションで巻き取られた場合、巻き取られた巻き芯では、巻き外のテープによる圧縮応力により、テープ長手方向に圧縮応力が働き、テープテンションを高くしてテープ長手方向の縮む変化を抑制する効果を減少する方向に働く。
このためテープのリールへ巻き取るテンションを巻き取られたテープの半径の値に応じて弱めることが望ましい。
このようにすることにより、巻き芯付近でのテープへの圧縮応力が軽減され、テープトップからエンドまでの幅方向経時変化を均一にすることが可能になり、ひいてはサーボバンドのサーボトラックピッチが均一になり、本発明装置による記録・再生時のテープテンションのより安定均一化が図られる。
尚、本発明においては、上述したように、データバンドを挟む両サーボバンドAおよびBからの再生出力変化が、基本的に、同出力で変化するようにテンション制御するものであるが、上述の実施形態によって明らかなように、動作態様、使用態様等において、許容できる範囲を含み得るものである。
また、本発明装置は、上述した例に限定されることがないことはいうまでもなく、これに応じて、上述したアルゴリズム等についても、本発明構成において種々の変形変更を行うことができる。
本発明によるリニアテープドライブ装置の一例の構成図である。 本発明装置の磁気ヘッド装置の一例の概略斜視図である。 磁気テープのフォーマットの例を示す模式図である。 本発明装置の磁気ヘッド部の一例の要部の概略正面図である。 本発明装置の制御系のブロック図である。 磁気テープ上のサーボ信号の一例の配置パターンを示す図である。 テープ幅の伸縮とサーボ出力との関係を示す図である。 ヘッド位置とサーボ出力との関係を示す図である。 本発明装置の一例のテープテンション決定アルゴリズム(その1)である。 本発明装置の一例のテープテンション決定アルゴリズム(その2)である。
符号の説明
1W・・・記録磁気ヘッド素子、1P・・・再生磁気ヘッド素子、1S・・・サーボ信号再生磁気ヘッド素子、10・・・磁気ヘッド部、11・・・第1の磁気ヘッドスタック部、12・・・第2の磁気ヘッドスタック部、13・・・磁気ヘッド素子の配列部、
51・・・磁気テープ、52・・・第1の巻回部、53・・・テープカセット、54・・・テープカセット装着部、55・・・案内手段、56・・・第2の巻回体、60・・・磁気ヘッド装置、61・・・磁気ヘッド構体、62・・・粗動追従機構、63・・・微動追従機構70・・・磁気テープ走行駆動部、80・・・テープテンション制御機構、81・・・回動アーム、82・・・テープガイド、83・・・弾性偏倚力調整機構、90・・・トラッキングおよびテープテンション制御系、91・・・テープテンションおよびトラッキング制御回路、92・・・ドライブ回路、93・・・信号処理回路、DB・・・データバンド、SB・・・サーボバンド

Claims (6)

  1. 磁気テープの長手方向に沿って記録トラックが形成されるリニアテープドライブ装置であって、
    磁気ヘッド部と、
    磁気テープ走行手段と、
    上記磁気テープに対する記録時または/および再生時に、上記磁気テープのテープテンションを制御するテープテンション制御機構とを有し、
    上記磁気テープに記録されたサーボ信号の記録トラックから、記録時または/および再生時における上記磁気テープのテープ幅情報を得、該情報によって上記テープテンション制御機構を制御して上記磁気テープのテープテンションを制御して上記磁気テープのテープ幅調整を行うことを特徴とするリニアテープドライブ装置。
  2. 上記磁気テープは、上記記録トラックが形成されるデータバンドと、該データバンドを挟んでその両側にそれぞれ上記サーボ信号が記録され上記磁気テープの長手方向に沿って形成されたサーボバンドとを有し、
    上記磁気ヘッド部のサーボ信号再生磁気ヘッド素子によって上記サーボ信号を再生し、該再生信号から上記テープ幅情報を得ることを特徴とする請求項1に記載のリニアテープドライブ装置。
  3. 上記サーボ信号がトラッキングサーボ信号であることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアテープドライブ装置。
  4. 上記磁気テープに対するデータ記録または/および再生に先立って、上記磁気テープを走行し、上記磁気ヘッド部により、上記両サーボバンドの上記サーボ信号を参照し、
    上記磁気ヘッド部を、上記磁気テープの幅方向に変位させ、上記両サーボバンドからの再生出力変化が同出力で変化しないときには、上記テープテンション制御機構により上記テープテンションを調整して上記再生出力が同出力で変化するようにテープ幅調整を行い、該テープテンションに固定して、上記データ記録または/および再生を開始することを特徴とする請求項2に記載のリニアテープドライブ装置。
  5. 上記磁気テープに対するデータ記録または/および再生時に、上記磁気ヘッド部により、上記両サーボバンドの上記サーボ信号を参照し、
    上記磁気ヘッド部を、上記磁気テープの幅方向に変位させ、
    上記両サーボバンドからの再生出力変化が同出力で変化するように、上記テープテンション制御機構により上記テープテンションを調整して上記データ記録または/および再生を行うことを特徴とする請求項2に記載のリニアテープドライブ装置。
  6. 上記磁気テープに対するデータ記録または/および再生時に、上記磁気ヘッド部により、上記両サーボバンドの上記サーボ信号を参照し、
    上記磁気ヘッド部を、上記磁気テープの幅方向に変位させ、上記両サーボバンドからの再生出力変化が同出力で変化するように、上記テンション制御機構によってテープテンションの調整がなされるようにし、
    該調整によって上記再生出力変化が同出力で変化しない状態においては、テープテンションを所定の上限値あるいは下限値に固定して上記記録または/再生を行うことを特徴とする請求項2に記載のリニアテープドライブ装置。
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