JP2005332455A - サーボライタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 テープとヘッドとの位置ずれを補正することができ、サーボ信号を高精度に記録または再生することができるサーボライタを提供する。
【解決手段】 ベース部10aと、ベース部10aに片持ち支持され、自由端に設けられたヘッドH1をテープMTに対して位置調整可能に設けた支持アーム20と、ヘッドH1の近傍位置において、テープMTのエッジMT1の位置を検出する検出手段30と、テープガイド13,13相互の間隔を調整する位置調整手段40と、検出手段30で検出されたエッジMT1の位置に応じて、位置調整手段40によりテープガイド13,13相互の間隔を調整制御する制御部50とを具備した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁気テープ等のテープ状記録媒体と、このテープ状記録媒体にサーボ信号を記録または再生するためのヘッドとの相対位置を調整することが可能なサーボライタに関する。
近年、コンピュータのデータバックアップ用等に使用される磁気テープは、データトラックの本数をより多くするという線密度の向上が図られており、高密度に記録されたデータを精度良く読み取るために、データトラックと隣接する複数のサーボバンド上にサーボ信号を記録しこれを再生するという手法が採られている。
このようなサーボ信号を使用する磁気テープシステムにおいては、磁気テープ上にサーボ信号を正確に書き込む(記録する)ことが必要であり、そのための装置として、サーボライタが使用されている。
なお、このような技術分野においては、サーボライトヘッド側を固定構造にするとともに、磁気テープ側を位置調整可能な構成にして、磁気テープ側の位置調整を行うことにより、前記サーボ信号が所定の位置に記録されるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特願2001−93211号公報(段落0009〜0011,図1)
前記のようなサーボライタでは、サーボ信号の書き込み位置を正確に位置決めするために、ヘッド位置と磁気テープの走行位置とを精密に設定している。また、一般的に磁気テープの走行を安定させるための方策として、ヘッドの両側にテープガイドを設けていた。
しかしながら、走行される磁気テープ自体にも、製造過程で幅方向に数ミクロンの寸法のばらつきを生じてしまうことがあり、このばらつきは、図6に示すように、磁気テープMTの全長方向に一定の周期Cをもつことが多く、また、その周期Cはパンケーキそれぞれで異なるものとなっていた。このため、磁気テープの走行時に一定の周期Cでテープ幅方向に変動するおそれがあった。しかも、この磁気テープの周期Cと前記テープガイドの間隔とが一致したり、逓倍関係となったりした場合に、テープ幅方向の変動が増大するという現象が起こり、サーボ信号の記録精度が低下するおそれがあった。
そこで、本発明の課題は、テープとヘッドとの位置ずれを補正することができ、サーボ信号を高精度に記録または再生することができるサーボライタを提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明のうち請求項1に係るサーボライタは、走行するテープ上にサーボ信号を記録または再生するためのヘッドと、前記テープの走行方向に沿った前記ヘッドの両側に一対配置されたテープガイドとを備えたサーボライタであって、ベース部と、このベース部に片持ち支持され、自由端に設けられた前記ヘッドを前記テープに対して位置調整可能に設けた支持アームと、前記ヘッドの近傍位置において、前記テープのエッジの位置を検出する検出手段と、前記テープガイド相互の間隔を調整する位置調整手段と、前記検出手段で検出された前記エッジの位置に応じて、前記位置調整手段により前記テープガイド相互の間隔を調整制御する制御部とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、検出手段により、テープのエッジの位置が検出され、この検出されたエッジの位置に応じて、位置調整手段によるテープガイド相互の間隔が制御部により調整制御される。これにより、前記エッジの位置を検出することで、テープの全長方向に一定の周期をもってテープがテープ幅方向に変動するのを検出することができ、それに基づいてテープガイド相互の間隔を調整することにより、テープの周期とテープガイドの間隔とが一致したり、逓倍関係となったりすることのないテープ走行状態が得られる。
したがって、テープ走行時に、テープ幅方向の変動が増大するという現象を回避することができ、従来にないサーボ信号の記録精度の向上を図ることができる。
また、エッジの位置の検出は、ヘッドの近傍位置において行われるので、ヘッドに対するテープの位置ずれをほぼ正確に検出することができる。
さらに、位置調整手段は、前記テープの走行方向に沿って前記ベース部に設けられたレールと、このレールに沿って移動し前記テープガイドが取り付けられるスライダとを備えてなる構成とするのがよい。
このようなサーボライタによれば、テープガイドがテープの走行方向に沿って移動されることとなるので、テープ走行時に、テープ幅方向の変動が増大するという現象を精度よく回避することができ、サーボ信号の記録精度の向上をより一層図ることができる。また、テープガイドの移動がスムーズであるという利点も得られる。
また、前記制御部は、前記検出手段で検出された前記エッジの位置の変動の振幅値を検知する検知部と、前記位置制御手段へテープガイド相互の間隔を変更させる信号を送出する信号送出部と、前記検出手段で検出された前記エッジの位置の変動を周波数解析する周波数解析部と、前記周波数解析部で得られたプロファイルにおけるピーク値が所定値を超えた場合に、前記テープガイド相互の間隔の変更を前記信号送出部に指示するとともに、前記検知部が検知した振幅値が増大している場合には、前記間隔の変更方向を反転させて指示する判断部とを備えてなる構成とするのがよい。
このようなサーボライタによれば、検知部により検出手段で検出されたエッジの位置の変動(テープ幅方向の変動)の振幅値が検知され、信号送出部により位置制御手段へテープガイド相互の間隔を変更させる信号が送出される。そして、周波数解析部により検出手段で検出されたエッジの位置の変動が周波数解析される。周波数解析部で得られたプロファイルにおけるピーク値が所定値を超えた場合に、判断部がテープガイド相互の間隔の変更を信号送出部に指示する。
これにより、テープガイド相互の間隔が変更されて、テープ幅方向の変動が良好に抑えられるようになり、サーボ信号を高精度に記録または再生することができるようになる。また、検知部が検知した振幅値が増大している場合には、間隔の変更方向が反転されて指示される。これにより、テープ幅方向の変動が減少される方向に向かい、その結果、テープ走行時におけるテープ幅方向の変動が良好に抑えられるようになって、サーボ信号を高精度に記録または再生することができるようになる。
さらに、前記検知部は、前記検出手段で検出された前記エッジの位置の所定時間あたりの最大値と最小値との差を求め、その差の値を前記振幅値とするのがよい。
このようなサーボライタによれば、検知部が、所定時間あたりの最大値と最小値との差を求め、その差の値を振幅値とするので、振幅値の検出の精度が高まるようになり、これによって、テープガイドの移動の判断を的確に行うことができるようになる。
これにより、サーボ信号を高精度に記録または再生することができる。
また、前記検知部は、前記検出手段で検出された前記エッジの位置の所定時間あたりの標準偏差を求め、その標準偏差値を前記振幅値とする構成とするのがよい。
このようなサーボライタによれば、特異なピーク値が存在しない場合、例えば、徐々に検出値が上昇あるいは下降するような場合、また、突発的なピーク値が出現するような場合にもこれを排除することができ、これにより、テープガイドの移動の判断を的確に行うことができるようになる。
これにより、サーボ信号を高精度に記録または再生することができる。
本発明によれば、テープとヘッドとの位置ずれを補正することができ、サーボ信号を高精度に記録または再生することができるサーボライタが得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るサーボライタの詳細について説明する。
参照する図面において、図1は、本発明の一実施の形態に係るサーボライタを概念的に示す構成図、図2(a)は、同じくヘッド周りの全体構成を示す模式側面図、図2(b)は、図2(a)におけるA矢視模式図である。
初めに、図1を参照してサーボライタ10の全体構成を説明する。サーボライタ10は、磁気テープMTを送出するための送出リール11と、送出リール11から磁気テープMTを巻き取る巻取リール12とを備えている。送出リール11の下流側でかつ巻取リール12の上流側には、例えば、ハの字形のサーボパターンを有するサーボ信号を書き込むサーボライトヘッドH1が配置される。
サーボライトヘッドH1の上流側と下流側には、磁気テープMTをサーボライトヘッドH1に沿わせて走行させるためのテープガイド13,13が設けられている。また、サーボライトヘッドH1によって書き込まれたサーボ信号を検査するためのベリファイヘッドH2が下流側のテープガイド13と巻取リール12との間に設けられる。なお、サーボライタ10には、磁気テープMTの張力を所定張力に調整するための張力調整装置T、張力検出装置(図示せず)の他、磁気テープMTの走行を案内するガイドR等の各種装置が備えられている。
このようなサーボライタ10において、送出リール11から送り出された磁気テープMTは、各ガイドRに案内されつつ、キャプスタンローラの回転によって所定の経路に沿って走行され、サーボライトヘッドH1によるサーボ信号の記録、及びベリファイヘッドH2によるサーボ信号の再生を経て、巻取リール12に巻き取られる。
次に、サーボライトヘッドH1の周りの構造及び配置を詳細に説明する。図2(a)に示すように、サーボライタ10のベース部10aには、片持ち支持された支持アーム20が設けられており、この支持アーム20の自由端20aにサーボライトヘッドH1が設けられている。支持アーム20は、後記のように磁気テープMTに対するサーボライトヘッドH1の位置調整を行うための調整機構D1〜D4を有している。そして、支持アーム20の自由端20aには、磁気テープMTのエッジMT1の位置を検出する検出手段としてのセンサ30が設けられている。
また、図2(b)に示すように、テープガイド13,13は、支持部材14,14を介して回転自在に設けられており、磁気テープMTのテープ幅方向の振れを抑制するためのフランジ13a,13bをそれぞれ有している。
このようなテープガイド13,13の下方には、テープガイド13,13相互の間隔を調整することが可能な位置調整手段が設けられている。
この位置調整手段は、フラットタイプのリニアアクチュエータ40からなり、レール42と、このレール42に沿ってスライド移動可能なスライダ41,41とを主として構成される。
レール42には、図示しないボールねじと、このボールねじを駆動する図示しないステッピングモータとが設けられている。レール42は、磁気テープMTの走行方向に沿ってベース部10aに図示しないボルト等により固定されているとともに、スライダ41,41に対してテープガイド13,13の支持部材14,14が、図示しないボルト等により固定されている。
このようなリニアアクチュエータ40は、後記する制御部50の制御によって駆動制御されるようになっており、駆動制御時には、テープガイド13,13がベース部10aに対してスライド移動されるようになっている。このようなスライド移動により、テープガイド13,13は、相互の間隔が狭まる方向となる第1の方向(図中矢印X1,X1方向)、あるいはこの第1の方向とは反対の方向の、相互の間隔が拡がる方向となる第2の方向(図中矢印X2,X2方向)に移動されるようになる。すなわち、後記する磁気テープMTの走行時において、磁気テープMTのエッジのテープ幅方向への変動に伴って、リニアアクチュエータ40が駆動制御され、これによってテープガイド13,13がスライド移動される。なお、リニアアクチュエータ40の駆動に図示しないステッピングモータを採用しているので、スライダ41,41は所定のステップで移動されるようになり、移動量を小さく設定することもできる。
なお、リニアアクチュエータ40に代えて、各種のアクチュエータを用いることもできる。
サーボライトヘッドH1は、図2(b)に示すように、磁気テープMTの記録面に摺接するヘッド面H11を備えており、このヘッド面H11により、磁気テープMTのサーボバンド上にサーボ信号を記録するようになっている。
サーボライトヘッドH1は、図示しないヘッドコアに巻かれたコイルを内蔵し、所定のパターンを有する磁気ギャップをヘッド面H11に備えている。そして、図示しないサーボ信号供給回路から導線等を介してサーボ信号記録用のパルス電流が供給されるようになっており、磁気ギャップからの漏れ磁束によって磁気テープMTの図示しない磁性層を磁化し、記録・再生装置の読み取りヘッドの位置制御を行うためのサーボ信号を書き込むようになっている。なお、サーボ信号は、磁気テープMTの長手方向に沿って配設される図示しないサーボバンド上に書き込まれる。
支持アーム20は、ベース部10aに固定された基部20bと、調整機構D1〜D4を有した第1〜第4のアーム21〜24とを備えており、磁気テープMTに対するサーボライトヘッドH1の位置調整を行うことが可能な構成となっている。
第1のアーム21は、ベース部10aに対して垂直な方向(図中矢印Xで示す水平方向:磁気テープMTの幅方向)に移動可能に設けられており、その位置調整は、調整機構D1を調整することにより行われるようになっている。調整機構D1は、調整ノブD11とこの調整ノブD11の回動操作により回動する調整ねじD12とを備えており、調整ノブD11の回動操作により回動された調整ねじD12の回動方向に合わせて、第1のアーム21が図中矢印X方向に進退動するようになっている。
第2のアーム22は、第1のアーム21の先端部に垂下されて取り付けられており、第1のアーム21に対して垂直方向(図中矢印Zで示す垂直方向:磁気テープMTの厚さ方向)に移動可能に設けられ、サーボライトヘッドH1のラップ角度の調整が可能となっている。この第2のアーム22の調整機構D2は、調整ノブD21とこの調整ノブD21の回動操作により回動する調整ねじD22とを備えており、調整ノブD21の回動操作により回動された調整ねじD22の回動方向に合わせて、第2のアーム22が図中矢印Z方向に上下動するようになっている。
第3のアーム23は、第2のアーム22の下端部側方のベース部10a側に設けられており、図2(b)に示すように、調整機構D3によりサーボライトヘッドH1のアジマス方向(図中矢印Yで示す方向)への回動調整を行うことが可能な構成となっている。第3のアーム23は、第2のアーム22に固定された支持部材23aと、この支持部材23aの凹状円弧部23bに係合して、その円弧形状に沿って摺動自在な凸状円弧部23cとを備えている。この凸状円弧部23cには、凹状円弧部23b側へ突出する円弧状のウォームホイール23dが形成されている。調整機構D3は、調整ノブD31とこの調整ノブD31の回動操作により回動し、前記ウォームホイール23dに噛み合うウォームギアD32とを備えている。これにより、調整ノブD31を回動操作すると、その回動方向に合わせて凸状円弧部23cが円弧運動し、サーボライトヘッドH1のアジマス方向の回動調整が行われるようになっている。
第4のアーム24は、第3のアーム23の端部であるベース部10a側に垂下されて設けられており、図2(a)に示すように、支持アーム20の自由端20aとなる下部のヒューマンサイド(ベース部10a側と反対側)には、サーボライトヘッドH1が設けられている。この第4のアーム24は、第3のアーム23に設けられた調整機構D4により、サーボライトヘッドH1の煽り方向(図中矢印Bで示す方向)に回動可能に設けられている。第4のアーム24は、第3のアーム23の連結部23eに設けられた凹状円弧部23fに係合している凸状円弧部23gに対して固定されている。凸状円弧部23gには、凹状円弧部23f側へ突出する円弧状のウォームホイール23hが形成されている。調整機構D4は、調整ノブD41と、この調整ノブD41の回動操作により回動するかさ歯車機構D42と、このかさ歯車機構D42を介して回転し、前記ウォームホイール23hに噛み合うウォームギアD43とを備えている。これにより、調整ノブD41を回動操作すると、その回動方向に合わせて凸状円弧部23gが円弧運動し、サーボライトヘッドH1の煽り方向の回動調整が行われる。
センサ30は、磁気テープMTのエッジMT1にかかる光を出射する出射部31と、この出射部31より出射された光を受光する受光部32とを備えており、光の受光面積に応じた電流を検出することでエッジMT1の位置を検出するようになっている。このようなセンサ30においては、磁気テープMTが所定の位置(サーボライトヘッドH1のヘッド面H11の中央に磁気テープMTが配置された位置)より下がり気味であるときに、出射部31の出射光が磁気テープMTのエッジMT1により遮られることとなり、受光部32で検出される電流値は小さくなる。また、これとは逆に、磁気テープMTが所定の位置より上がり気味であるときに、出射部31の出射光が磁気テープMTのエッジMT1により遮られる割合が少なくなり、受光部32で検出される電流値は大きくなる。このようにしてセンサ30で検出される電流値は、制御部50(図2(b)参照)に送出される。なお、センサ30に通じるワイヤーハーネスは、支持アーム20に沿わせてベース部10aに引き回すことができる。
制御部50は、センサ30からの電流値を入力し、それに基づいて、テープガイド13,13の移動制御を行うようになっている。
制御部50は、図3に示すように、検知部51と、周波数解析部52と、判断部53と、信号送出部54とを備えて構成される(以下、適宜図2(a)(b)参照)。
検知部51は、前記センサ30で検出されたエッジMT1の位置の変動の振幅値を検知するようになっている。周波数解析部52は、センサ30で検出されたエッジの位置の変動を周波数解析(FFT解析)し、ピーク値が存在するかどうかを解析するようになっている。
判断部53は、周波数解析部52で得られたプロファイルにおけるピーク値が所定値を超えた場合に、テープガイド13,13相互の間隔の変更を、信号送出部54に指示するとともに、検知部51が検知した振幅値が増大している場合には、前記間隔の変更方向を反転させて指示するようになっている。信号送出部54は、前記リニアアクチュエータ40へテープガイド13,13相互の間隔を変更させる信号を送出するようになっている。
例えば、信号送出部54は、周波数解析部52によりピーク値があると解析された場合に、テープガイド13,13を、テープガイド13,13相互の間隔が狭まる方向(図2(b)中矢印X1,X1方向)へ移動すべくリニアアクチュエータ40に信号を送出する。
なお、制御部50の検知部51は、サーボライトヘッドH1と磁気テープMTとが所定の位置に調整された状態の基準となる電流値を基準電流値として記憶し、磁気テープMTを走行させて製造を開始した後にセンサ30から入力された電流値と、前記基準電流値とを比較して、センサ30から入力された電流値が大きいか否かで、+側(反ベース部10a側)あるいは−側(ベース部10a側)に磁気テープMTがずれたか否かを把握するようになっている。ここで、センサ30からの検出値は、絶えず変化(振動(図5各図参照))していることがあるため、制御部50の検知部51は、所定時間あたりの最大値と最小値の差を求め、その差の値を振幅値とするように構成することができる。これにより、検出精度を上げることができる。
また、検知部51は、センサ30で検出されたエッジMT1の位置の所定時間あたりの標準偏差を求め、その標準偏差値を前記振幅値とするように構成することもできる。
このように構成することで、特異なピーク値が存在しない場合、例えば、徐々に検出値が上昇あるいは下降するような場合、また、突発的なピーク値が出現するような場合にもこれを排除することができ、これにより、テープガイド13,13の移動の判断を的確に行うことができるようになる。
以上のようなサーボライタ10において、サーボライトヘッドH1の位置調整は、例えば、次のようにして行うことができる。
まず、支持アーム20の調整機構D1〜D4により、第1〜第4のアーム21〜24の位置調整を行い、サーボライトヘッドH1が磁気テープMTに対して正確な位置(前記所定の位置)となるように調整する。支持アーム20の調整は、サーボライトヘッドH1によるサーボ信号の書き込みが正確に行われるようにテストを繰り返し行うことが望ましく、そのような調整の中で、サーボライトヘッドH1の正確な位置を見出すようにすることが好ましい。
次に、図4に示したフローチャートを用いてテープガイド13,13の位置調整を行う際の動作について説明する(適宜、図2(a)(b),図3参照)。ここで、図5(a)〜(c)は、テープガイドの、ある位置A〜Cにおいて、センサ30により検出された検出値を時間軸で表したグラフおよび周波数解析(FFT解析)を行ったグラフを示した図である。
本実施の形態では、サーボライタ10がある程度、安定走行になった時点からセンサ30による信号の検出が開始されるようにしてある。これは、リールに巻かれた磁気テープMTの特性から、ピーク値が走行当初に発生することがあるためであり、これを回避するために、例えば、1秒後、10秒後から検出が開始されるように設定されている。この設定は、図示しないコントローラ等により行うことができる。
まず、センサ30による検出が開始され、エッジMT1の位置の変動の振幅値を取得する(ステップST1)。取得された情報は、ステップST2でFFT解析がリアルタイムで行われ、ステップST3で、FFT解析でピーク値が有るか否かが判断部53により判断される。
ステップST3で周波数解析部52で得られたプロファイルにおけるピーク値が所定値以上であるかが判断され、所定値以上であると判断されると、ステップST4でテープガイド13,13の位置情報が取得される。テープガイド13,13の位置情報は、例えば、リニアアクチュエータ40の図示しないステッピングモータの回転情報により取得することが可能である。また、周波数解析部52で得られたプロファイルにおけるピーク値が所定値以上でないと判断されると、ステップST1に戻って前記ステップST2,3が繰り返される。
ここで、ピーク値の有る状態としては、図5(a)(c)に示す状態が挙げられる。すなわち、図5(a)(c)では、いずれも70〜80Hz付近および120Hz付近でピークが表れている。また、ピーク値の無い状態としては、図5(b)に示す状態が挙げられる。
次に、ステップST5で、前記ステップST4で取得したテープガイド13,13の位置情報、振幅情報、FFT解析結果がそれぞれ登録される。この登録は、制御部50(図3参照)のメモリ55に対して行われる。
その後、ステップST6でテープガイド13,13の位置がテープガイド13,13相互の間隔が狭まる方向の移動端(狭側)で有るか否かが判断される。ステップST6で移動端(狭側)で有ると判断されると、ステップST7でテープガイド13,13相互の間隔が拡がる方向(拡側)に移動される。また、ステップST6において移動端(狭側)では無いと判断されると、ステップST8でテープガイド13,13相互の間隔が狭まる方向(狭側)に移動される(ここで移動される方向とは、いずれも前記した第1の方向(矢印X1,X1方向)を指す)。これらの指令は、図3に示した制御部50の信号送出部54により行われる。
その後、ステップST9でテープガイド13,13の位置情報が再び取得されるとともに、ステップST10で検知部51がセンサ30からのエッジMT1の位置の変動の振幅値を取得し、ステップST11でFFT解析が行われる。そして、これらのテープガイド13,13の位置情報、振幅情報、FFT解析結果が、ステップST12でそれぞれ登録される。この登録も、制御部50(図3参照)のメモリ55に対して行われる。
次に、ステップST13で、振幅値が以前に取得したもの(ステップST3で取得したもの)より減少しているか否かが判断される(判断部53)。
ここで、振幅値が以前に取得したもの(ステップST3で取得したもの)より減少している(ピーク値が同一の場合も含む)と判断されると、ステップST14に移行してこれまでの全情報をリセットし、ステップST1に戻って以下のステップを繰り返す。
また、振幅値が以前に取得したもの(ステップST3で取得したもの)より減少していない(増加した)と判断されると、ステップST15に移行して、これ以前に振幅値を取得したときのテープガイド13,13の位置へ、テープガイド13,13が移動される。すなわち、前記第1の方向とは反対の方向となる第2の方向へテープガイド13,13を移動すべく信号が送出され、ステップST1に戻って以下のステップST1〜ST12を繰り返す(信号送出部54)。
このようにして、テープガイド13,13相互の間隔が制御部50により調整され、磁気テープMTの走行時に生じる磁気テープMTのテープ幅方向の変動が減少されるようになる。そして、テープガイド13,13の移動される方向が、磁気テープMTのテープ幅方向の変動が減少される方向となるように的確に行われるようになっているので、磁気テープMTのテープ幅方向の変動が良好に抑えられるようになり、サーボ信号を高精度に記録または再生することができるようになる。
以上説明した本実施の形態のサーボライタ10によれば、センサ30により、磁気テープMTのエッジMT1の位置が検出され、この検出されたエッジMT1の位置に応じて、リニアアクチュエータ40によるテープガイド13,13相互の間隔が制御部50により調整制御される。これにより、エッジMT1の位置を検出することで、磁気テープMTの全長方向に一定の周期をもつ磁気テープMTのテープ幅方向の変動を検出することができ、それに基づいてテープガイド13,13相互の間隔を調整することにより、磁気テープMTの周期とテープガイド13,13の間隔とが一致したり、逓倍関係となったりすることのない磁気テープMTの走行状態が得られる。
したがって、走行時に磁気テープMTのテープ幅方向の変動が増大するという現象を回避することができ、従来にないサーボ信号の記録精度の向上を図ることができる。
また、エッジMT1の位置の検出は、サーボライトヘッドH1の近傍位置において行われるので、サーボライトヘッドH1に対する磁気テープMTの位置ずれをほぼ正確に検出することができる。
さらに、リニアアクチュエータ40は、磁気テープMTの走行方向に沿ってベース部10aに設けられたレール42と、このレール42に沿って移動しテープガイド13,13が取り付けられるスライダ41,41とを備えているので、テープガイド13,13が磁気テープMTの走行方向に沿って移動されることとなり、磁気テープMTのテープ幅方向の変動が増大するという現象を精度よく回避することができる。これにより、サーボ信号の記録精度の向上をより一層図ることができる。また、テープガイド13,13の移動がスムーズであるという利点も得られる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、発明の主旨に応じた適宜の変更実施が可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施形態では、サーボライトヘッドH1側について説明したが、ベリファイヘッド側を同様に構成しても良い。
本発明の一実施の形態に係るサーボライタを概念的に示す構成図である。 (a)は、同じくヘッド周りの全体構成を示す模式側面図、(b)は、図2(a)におけるA矢視模式図である。 制御部の構成を説明するためのブロック図である。 テープガイドの位置調整を行う際の動作を説明するためのフローチャートである。 (a)〜(c)は、テープガイドのある位置において、センサにより検出された検出値を時間軸で表したグラフおよび周波数解析(FFT解析)を行ったグラフを示した図である。 磁気テープのテープ幅方向の変動を表した模式図である。
符号の説明
10 サーボライタ
10a ベース部
11 送出リール
12 巻取リール
13 テープガイド
14 支持部材
20 支持アーム
30 センサ
40 リニアアクチュエータ
41 スライダ
42 レール
50 制御部
51 検知部
52 周波数解析部
53 判断部
54 信号送出部
H1 サーボライトヘッド
MT 磁気テープ
MT1 エッジ
R ガイド

Claims (5)

  1. 走行するテープ上にサーボ信号を記録または再生するためのヘッドと、前記テープの走行方向に沿った前記ヘッドの両側に一対配置されたテープガイドとを備えたサーボライタであって、
    ベース部と、このベース部に片持ち支持され、自由端に設けられた前記ヘッドを前記テープに対して位置調整可能に設けた支持アームと、
    前記ヘッドの近傍位置において、前記テープのエッジの位置を検出する検出手段と、
    前記テープガイド相互の間隔を調整する位置調整手段と、
    前記検出手段で検出された前記エッジの位置に応じて、前記位置調整手段により前記テープガイド相互の間隔を調整制御する制御部と、
    を具備したことを特徴とするサーボライタ。
  2. 前記位置調整手段は、前記テープの走行方向に沿って前記ベース部に設けられたレールと、このレールに沿って移動し前記テープガイドが取り付けられるスライダとを備えてなることを特徴とする請求項1に記載のサーボライタ。
  3. 前記制御部は、
    前記検出手段で検出された前記エッジの位置の変動の振幅値を検知する検知部と、
    前記位置制御手段へテープガイド相互の間隔を変更させる信号を送出する信号送出部と、
    前記検出手段で検出された前記エッジの位置の変動を周波数解析する周波数解析部と、
    前記周波数解析部で得られたプロファイルにおけるピーク値が所定値を超えた場合に、前記テープガイド相互の間隔の変更を前記信号送出部に指示するとともに、前記検知部が検知した振幅値が増大している場合には、前記間隔の変更方向を反転させて指示する判断部とを備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーボライタ。
  4. 前記検知部は、前記検出手段で検出された前記エッジの位置の所定時間あたりの最大値と最小値の差を求め、その差の値を前記振幅値とすることを特徴とする請求項3に記載のサーボライタ。
  5. 前記検知部は、前記検出手段で検出された前記エッジの位置の所定時間あたりの標準偏差を求め、その標準偏差値を前記振幅値とすることを特徴とする請求項3に記載のサーボライタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009015965A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Tdk Corp サーボパターン記録装置
JP2015529928A (ja) * 2012-07-20 2015-10-08 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 可変平滑化係数に部分的に基づいて書込み停止しきい値を調整するデータ記憶システム、方法、およびコンピュータ・プログラム

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