JP6490018B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

実施形態は、半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置として、NAND型フラッシュメモリが知られている。
特開2007-266143号公報
処理能力を向上できる半導体記憶装置を提供する。
実施形態に係る半導体記憶装置は、少なくとも4つの閾値電圧のいずれかに設定可能な第1メモリセルと、第1メモリセルに接続された第1ビット線と、第1メモリセルのゲートに接続されたワード線と、第1ビット線に接続された第1センスアンプとを含む。第1メモリセルにデータを書き込むプログラム動作の後に、第1メモリセルの閾値電圧を確認するベリファイ動作が行われる。ワード線に第1電圧が印加される第1ベリファイ動作において、第1センスアンプは、第1ビット線に充電電圧を印加する。ワード線に第1電圧よりも高い第2電圧が印加される第2ベリファイ動作において、第1センスアンプは、第1ビット線に充電電圧を印加しない。ワード線に第2電圧よりも高い第3電圧が印加される第3ベリファイ動作において、第1センスアンプは、第1ビット線に充電電圧を印加する。
上記実施形態を適用することにより、処理能力を向上できる半導体記憶装置を提供できる。なお、実施形態は上記説明した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルアレイの回路図である。 図3は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルアレイの断面図である。 図4は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の備えるセンスアンプのブロック図である。 図5は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の備えるセンスアンプユニットの回路図である。 図6は、第1一実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルトランジスタの閾値分布図である。 図7は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の備えるセンスアンプユニットにおけるAND演算のフロー図である。 図8は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の備えるセンスアンプユニットにおけるOR演算のフロー図である。 図9は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作を示すフローチャートである。 図10は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作における各配線の電位を示すタイミングチャートである。 図11は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ動作におけるラッチ回路が保持するデータを示す図である。 図12は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ動作時の各配線の電位を示すタイミングチャートである。 図13は、一実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作における、ループ回数とベリファイ動作との関係を示すダイアグラムである。 図14は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作における、ループ回数とビット線電圧との関係を示すダイアグラムである。 図15は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作における選択ワード線、ビット線、信号STBの電圧を示すタイミングチャートである。 図16は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作におけるラッチ回路の保持データを示す図である。 図17は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作におけるラッチ回路の保持データを示す図である。 図18は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作におけるラッチ回路の保持データを示す図である。 図19は、第2実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ動作におけるラッチ回路が保持するデータを示す図である。 図20は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み動作における選択ワード線、ビット線、信号STBの電圧を示すタイミングチャートである。
以下、実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
1.第1実施形態
第1実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。以下では、半導体記憶装置として、メモリセルトランジスタが半導体基板上に三次元に積層された三次元積層型NAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
1.1 構成について
1.1.1 半導体記憶装置の全体構成について
まず、本実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのブロック図である。
図示するようにNAND型フラッシュメモリ1は、メモリセルアレイ2、ロウデコーダ3、センスアンプ4、及び制御回路5を備えている。
メモリセルアレイ2は、ロウ及びカラムに対応付けられた不揮発性のメモリセルトランジスタを含む複数のブロックBLK(BLK0、BLK1、BLK2、…)を備えている。各々のブロックBLKは、例えば4つのストリングユニットSU(SU0〜SU3)を含む。そして各々のストリングユニットSUは、複数のNANDストリング6を含む。メモリセルアレイ2内のブロック数及びブロック内のストリングユニット数は任意である。メモリセルアレイ2の詳細については後述する。
ロウデコーダ3は、ロウアドレスをデコードし、このデコード結果に基づき、ブロックBLKのいずれかを選択し、更にいずれかのストリングユニットSUを選択する。そして、必要な電圧をブロックBLKに出力する。ロウアドレスは、例えばNAND型フラッシュメモリ1を制御するコントローラから与えられる。
センスアンプ4は、データの読み出し動作時には、メモリセルアレイ2から読み出されたデータをセンスする。そして、読み出しデータをコントローラに出力する。データの書き込み動作時には、外部コントローラから受信した書き込みデータをメモリセルアレイ2に転送する。
制御回路5は、NAND型フラッシュメモリ1全体の動作を制御する。
1.1.2 ブロックBLKの構成について
次に、上記ブロックBLKの構成について図2を用いて説明する。前述の通り、ブロックBLKは例えば4つのストリングユニットSUを含み、各々のストリングユニットSUは複数のNANDストリング6を含む。
図示するように、NANDストリング6の各々は、例えば8個のメモリセルトランジスタMT(MT0〜MT7)及び選択トランジスタST1、ST2を含んでいる。メモリセルトランジスタMTは、制御ゲートと電荷蓄積層とを備え、データを不揮発に保持する。そしてメモリセルトランジスタMTは、選択トランジスタST1のソースと選択トランジスタST2のドレインとの間に直列接続されている。
ストリングユニットSU0〜SU3の各々における選択トランジスタST1のゲートは、それぞれセレクトゲート線SGD0〜SGD3に接続される。これに対してストリングユニットSU0〜SU3の各々における選択トランジスタST2のゲートは、例えばセレクトゲート線SGSに共通接続される。もちろん、ストリングユニット毎に異なるセレクトゲート線SGS0〜SGS3に接続されても良い。また、同一のブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMT0〜MT7の制御ゲートは、それぞれワード線WL0〜WL7に共通接続される。
また、ストリングユニットSU内にある各NANDストリング6の選択トランジスタST1のドレインは、それぞれ異なるビット線BL(BL0〜BL(L−1)、但しLは2以上の自然数)に接続される。また、ビット線BLは、複数のブロックBLK間で各ストリングユニットSU内にある1つのNANDストリング6を共通に接続する。更に、複数の選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに共通に接続されている。
つまりストリングユニットSUは、異なるビット線BLに接続され、且つ同一のセレクトゲート線SGDに接続されたNANDストリング6の集合体である。またブロックBLKは、ワード線WLを共通にする複数のストリングユニットSUの集合体である。そしてメモリセルアレイ2は、ビット線BLを共通にする複数のブロックBLKの集合体である。
図3は、ブロックBLKの一部領域の断面図である。図示するように、p型ウェル領域10上に、複数のNANDストリング6が形成されている。すなわち、ウェル領域10上には、セレクトゲート線SGSとして機能する例えば4層の配線層11、ワード線WL0〜WL7として機能する8層の配線層12、及びセレクトゲート線SGDとして機能する例えば4層の配線層13が、順次積層されている。積層された配線層間には、図示せぬ絶縁膜が形成されている。
そして、これらの配線層13、12、11を貫通してウェル領域10に達するピラー状の導電体14が形成されている。導電体14の側面には、ゲート絶縁膜15、電荷蓄積層(絶縁膜または導電膜)16、及びブロック絶縁膜17が順次形成され、これらによってメモリセルトランジスタMT、並びに選択トランジスタST1及びST2が形成されている。導電体14は、NANDストリング6の電流経路として機能し、各トランジスタのチャネルが形成される領域となる。そして導電体14の上端は、ビット線BLとして機能する金属配線層18に接続される。
ウェル領域10の表面領域内には、n+型不純物拡散層19が形成されている。拡散層19上にはコンタクトプラグ20が形成され、コンタクトプラグ20は、ソース線SLとして機能する金属配線層21に接続される。更に、ウェル領域10の表面領域内には、p+型不純物拡散層22が形成されている。拡散層22上にはコンタクトプラグ23が形成され、コンタクトプラグ23は、ウェル配線CPWELLとして機能する金属配線層24に接続される。ウェル配線CPWELLは、ウェル領域10を介して導電体14に電位を印加するための配線である。
以上の構成が、図3を記載した紙面の奥行き方向に複数配列されており、奥行き方向に並ぶ複数のNANDストリング6の集合によってストリングユニットSUが形成される。
なお、データの消去は、ブロックBLK単位、またはブロックBLKよりも小さい単位で行うことができる。消去方法に関しては、例えば“NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE”という2011年9月18日に出願された米国特許出願13/235,389号に記載されている。また、“NON-VOLATILE SEMICONDUCTOR STORAGE DEVICE”という2010年1月27日に出願された米国特許出願12/694,690号に記載されている。更に、“NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE AND DATA ERASE METHOD THEREOF”という2012年5月30日に出願された米国特許出願13/483,610号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
更に、メモリセルアレイ2の構成についてはその他の構成であっても良い。すなわちメモリセルアレイ2の構成については、例えば、“三次元積層不揮発性半導体メモリ(THREE DIMENSIONAL STACKED NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY)”という2009年3月19日に出願された米国特許出願12/407,403号に記載されている。また、“三次元積層不揮発性半導体メモリ(THREE DIMENSIONAL STACKED NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY)”という2009年3月18日に出願された米国特許出願12/406,524号、“不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法(NON-VOLATILE SEMICONDUCTOR STORAGE DEVICE AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME)”という2010年3月25日に出願された米国特許出願12/679,991号“半導体メモリ及びその製造方法(SEMICONDUCTOR MEMORY AND METHOD FOR MANUFACTURING SAME)”という2009年3月23日に出願された米国特許出願12/532,030号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
1.1.3 センスアンプの構成について
次に、センスアンプ4の構成について、図4を用いて説明する。
図示するようにセンスアンプ4は、複数のセンスアンプユニットSAUと複数のラッチ回路XDLとを含む。
センスアンプユニットSAUは、例えばビット線BL毎に設けられ、対応するビット線BLに読み出されたデータをセンスし、また対応するビット線BLに書き込みデータを転送する。例えば、16個のセンスアンプユニットSAUが、1つのバスDBUSに共通に接続されている。なお、1つのバスDBUSに接続されるセンスアンプユニットSAUの個数は任意である。以下の説明において、1つのバスDBUSに共通に接続された16個のセンスアンプユニットSAUを区別する際には、それぞれSAU<0>〜SAU<15>と表記する。
ラッチ回路XDLは、センスアンプユニットSAU毎に設けられ、対応するビット線BLに関連するデータを一時的に保持する。センスアンプユニットSAU<0>〜SAU<15>にそれぞれ対応する16個のラッチ回路XDL<15:0>が、1つのバスDBUSに、共通に接続されている。また、各ラッチ回路XDLは、データ線IOに接続される。ラッチ回路XDLは、バスDBUS及びデータ線IOを介してセンスアンプユニットSAUと外部との間のデータの送受信に使用される。すなわち、例えば外部コントローラ等から受信したデータは、まずデータ線IOを介してラッチ回路XDLに保持され、その後、バスDBUSを介してセンスアンプユニットに転送される。逆もまた同じである。
1.1.4 センスアンプユニットの構成について
次にセンスアンプユニットSAUの構成について、図5を用いて説明する。なお、本実施形態では、ビット線BLを流れる電流をセンスする電流センス方式のセンスアンプユニットSAUを例に説明するが、電圧センス方式のセンスアンプユニットSAUを用いても良い。
図5に示すように、センスアンプユニットSAUは、センスアンプ部SA、4個のラッチ回路(SDL、ADL、BDL、及びCDL)、プリチャージ回路30、及びバススイッチ32を含む。
センスアンプ部SAは、ビット線BLに読み出されたデータをセンスし、またプログラムデータに応じてビット線BLに電圧を印加する。すなわちセンスアンプ部SAは、ビット線BLを直接的に制御するモジュールである。更に、ラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDL内のデータを用いたAND演算あるいはOR演算を行うモジュールである。
次にセンスアンプ部SAの回路の詳細について説明する。以下の説明において、トランジスタのソースまたはドレインの一方を「電流経路の一端」と呼び、ソースまたはドレインの他方を「電流経路の他端」と呼ぶ。
図示するようにセンスアンプ部SAは、高耐圧nチャネルMOSトランジスタ40、低耐圧nチャネルMOSトランジスタ41〜50、低耐圧pチャネルMOSトランジスタ51、及びキャパシタ素子52を備えている。
トランジスタ40は、ゲートに信号BLSが入力され、電流経路の一端が、対応するビット線BLに接続され、電流経路の他端がノードBLIに接続される。
トランジスタ41は、ゲートに信号BLCが入力され、電流経路の一端がノードBLIに接続され、電流経路の他端がノードSCOMに接続される。トランジスタ41は、対応するビット線BLを、信号BLCに応じた電位にクランプするためのものである。
トランジスタ42は、ゲートに信号BLXが入力され、電流経路の一端がノードSCOMに接続され、電流経路の他端がノードSSRCに接続される。
トランジスタ43は、ゲートがノードLAT_Sに接続され、電流経路の一端がノードSSRCに接続され、電流経路の他端がノードSRCGNDに接続される。ノードSRCGNDは、例えば接地電圧VSSが印加される。
トランジスタ51は、ゲートがノードLAT_Sに接続され、電流経路の一端に電源電圧VDDSAが印加され、電流経路の他端が、ノードSSRCに接続される。
トランジスタ44は、ゲートに信号XXLが入力され、電流経路の一端がノードSCOMに接続され、電流経路の他端がノードSENに接続される。
トランジスタ45は、ゲートに信号HLLが入力され、電流経路の一端に電圧VSENPが印加され、電流経路の他端がノードSENに接続される。
キャパシタ素子52は、一方の電極がノードSENに接続され、他方の電極にクロックCLKが入力される。
トランジスタ47は、ゲートがノードSENに接続され、電流経路の一端が、トランジスタ48の電流経路の一端に接続され、電流経路の他端にクロックCLKが入力される。
トランジスタ48は、ゲートに信号STBが入力され、電流経路の他端がバスLBUSに接続される。
トランジスタ46は、ゲートに信号BLQが入力され、電流経路の一端がノードSENに接続され、電流経路の他端がバスLBUSに接続される。
トランジスタ49は、ゲートがバスLBUSに接続され、電流経路の一端がトランジスタ50の電流経路の一端に接続され、電流経路の他端に電圧VLSAが印加される。電圧VLSAは、例えば接地電圧VSSであっても良い。
トランジスタ50は、ゲートに信号LSLが入力され、電流経路の他端がノードSENに接続される。
ラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDLは、データを一時的に保持する。データの書き込み動作において、センスアンプ部SAは、ラッチ回路SDLの保持データに応じて、ビット線BLを制御する。その他のラッチ回路ADL、BDL及びCDLは、例えば、個々のメモリセルトランジスタが2ビット以上のデータを保持する多値動作用に使用される。なお、ラッチ回路の個数は任意に設定可能であり、例えばメモリセルトランジスタが保持可能なデータ量(ビット数)に応じて設定される。
ラッチ回路SDLは、低耐圧nチャネルMOSトランジスタ60〜63及び低耐圧のpチャネルMOSトランジスタ64〜67を備えている。
トランジスタ60は、ゲートに信号STLが入力され、電流経路の一端がバスLBUSに接続され、電流経路の他端がノードLAT_Sに接続される。
トランジスタ61は、ゲートに信号STIが入力され、電流経路の一端がバスLBUSに接続され、電流経路の他端がノードINV_Sに接続される。
トランジスタ62は、ゲートがノードINV_Sに接続され、電流経路の一端が接地され、電流経路の他端がノードLAT_Sに接続される。
トランジスタ63は、ゲートがノードLAT_Sに接続され、電流経路の一端が接地され、電流経路の他端がノードINV_Sに接続される。
トランジスタ64は、ゲートがノードINV_Sに接続され、電流経路の一端がノードLAT_Sに接続される。
トランジスタ65は、ゲートがノードLAT_Sに接続され、電流経路の一端がノードINV_Sに接続される。
トランジスタ66は、ゲートに信号SLLが入力され、電流経路の一端がトランジスタ64の電流経路の他端に接続され、電流経路の他端に電源電圧VDDSAが印加される。
トランジスタ67は、ゲートに信号SLIが入力され、電流経路の一端がトランジスタ65の電流経路の他端に接続され、電流経路の他端に電源電圧VDDSAが印加される。
ラッチ回路SDLでは、トランジスタ62、64で第1インバータが構成され、トランジスタ63、65で第2インバータが構成されている。そして、第1インバータの出力及び第2インバータの入力(ノードLAT_S)が、データ転送用のトランジスタ60を介してバスLBUSに接続され、第1インバータの入力及び第2インバータの出力(ノードINV_S)が、データ転送用のトランジスタ61を介してバスLBUSに接続される。ラッチ回路SDLは、データをノードLAT_Sで保持し、その反転データをノードINV_Sで保持する。
ラッチ回路ADL、BDL、及びCDLは、ラッチ回路SDLと同様の構成を有しているので、説明は省略するが、各トランジスタの参照番号及び信号名は、図5の通りラッチ回路SDLのものとは区別して以下説明する。そして各センスアンプユニットSAUにおいて、センスアンプ部SA、並びに4個のラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDLは、互いにデータを送受信可能なようにバスLBUSによって接続されている。
プリチャージ回路30は、バスLBUSをプリチャージする。プリチャージ回路30は、例えば低耐圧nチャネルMOSトランジスタ31を含む。トランジスタ31は、ゲートに信号LPCが入力され、電流経路の一端がバスLBUSに接続され、電流経路の他端に電圧VHLBが印加される。そしてプリチャージ回路30は、バスLBUSに電圧VHLBを転送することで、バスLBUSをプリチャージする。
バススイッチ32は、バスLBUSとバスDBUSとを接続する。すなわち、バススイッチ32は、センスアンプ部SAとラッチ回路XDLとを接続する。バススイッチ32は、例えば低耐圧nチャネルMOSトランジスタ33を含む。トランジスタ33は、ゲートに信号DSWが入力され、電流経路の一端がバスLBUSに接続され、電流経路の他端がバスDBUSに接続される。
なお、上記構成のセンスアンプユニットSAUにおける各種信号は、例えば制御回路5によって与えられる。
1.2 メモリセルトランジスタの閾値分布について
次に、本実施形態に係るメモリセルトランジスタMTの取り得る閾値分布について、図6を用いて説明する。以下、本実施形態では、メモリセルトランジスタMTが8値のデータを保持可能な場合について説明するが、保持可能なデータは8値に限定されてない。本実施形態においては、メモリセルトランジスタMTが4値以上のデータ(2ビット以上のデータ)を保持可能であれば良い。
図示するように、各々のメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、離散的な例えば8個の分布のいずれかに含まれる値を取る。この8個の分布を閾値の低い順にそれぞれ、“Er”レベル、“A”レベル、“B”レベル、“C”レベル、“D”レベル、“E”レベル、“F”レベル、及び“G”レベルと呼ぶことにする。
図6の(b)に示すように、“Er”レベルは、例えばデータの消去状態に相当する。そして“Er”レベルに含まれる閾値電圧は電圧VfyAよりも小さく、正または負の値を有する。
“A”〜“G”レベルは、電荷蓄積層に電荷が注入されてデータが書き込まれた状態に相当し、各分布に含まれる閾値電圧は例えば正の値を有する。“A”レベルに含まれる閾値電圧は、電圧VfyA以上であり、且つ電圧VfyB未満である(但し、VfyB>VfyA)。“B”レベルに含まれる閾電圧値は、電圧VfyB以上であり、且つ電圧VfyC未満である(但し、VfyC>VfyB)。“C”レベルに含まれる閾値電圧は、電圧VfyC以上であり、且つ電圧VfyD未満である(但し、VfyD>VfyC)。“D”レベルに含まれる閾値電圧は、電圧VfyD以上であり、且つ電圧VfyE未満である(但し、VfyE>VfyD)。“E”レベルに含まれる閾値電圧は、電圧VfyE以上であり、且つ電圧VfyF未満である(但し、VfyF>VfyE)。“F”レベルに含まれる閾値電圧は、電圧VfyF以上であり、且つ電圧VfyG未満である(但し、VfyG>VfyF)。そして、“G”レベルに含まれる閾値電圧は、電圧VfyG以上であり、且つ電圧VREAD及びVPASS未満である(但し、VREAD>VfyG)。なお、VREAD及びVPASSは、それぞれデータの読み出し動作時及び書き込み動作時に非選択ワード線WLに印加される電圧である。
以上のように、各メモリセルトランジスタMTは、8個の閾値分布のいずれかを有することで、8種類の状態を取ることが出来る。これらの状態を、2進数表記で“000”〜“111”に割り当てることで、各メモリセルトランジスタMTは3ビットのデータを保持できる。この3ビットデータの各ビットをそれぞれ、上位ビット、中位ビット、及び下位ビットと呼ぶことがある。
図6の(a)に示すように、本実施形態では、“Er”〜“G”レベルに対するデータの割り当てを、“Er”レベルのデータは“111”とし、“A”レベルのデータは“011”とし、“B”レベルのデータは“101”とし、“C”レベルのデータは“001”とし、“D”レベルのデータは“000”とし、“E”レベルのデータは“100”とし、“F”レベルのデータは“010”とし、“G”レベルのデータは“110”とする。なお、各レベルに対するデータの割り当ては、任意に設定可能である。
また、詳細は後述するが、データは、いずれかのワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMT(例えば全ビット線に接続されたL個のメモリセルトランジスタMT)に対して一括して書き込まれる。この単位をページと呼ぶ。そして、一括して書き込まれる上位ビットの集合を上位ページ(upper page)、中位ビットの集合を中位ページ(middle page)、下位ビットの集合を下位ページ(lower page)と呼ぶことがある。
なお、図6では8個のレベルが離散的に分布する場合を例に説明したが、これは例えばデータの書き込み直後の理想的な状態である。従って、現実的には隣接するレベルが重なることが起こり得る。例えばデータの書き込み後、ディスターブ等により“Er”レベルの上端と“A”レベルの下端とが重なる場合がある。このような場合には、例えばECC技術等を用いてデータが訂正される。
1.3 センスアンプ部を用いた演算動作について
次にセンスアンプ部SAを用いたAND演算及びOR演算について説明する。
1.3.1 AND演算動作について
まず、AND演算について説明する。以下では、AND演算の例として、ラッチ回路BDLの保持するデータとCDLの保持するデータとのAND演算を行い、その結果をラッチ回路SDLに保持する場合について説明する。図7は、AND演算の各処理に対して、ラッチ回路BDL、CDL、及びSDLと、ノードSENと、バスLBUSとが保持するデータを示している。図7のテーブル(a)は、ラッチ回路BDL及びCDLが“1”データを保持する場合の演算過程を示している。テーブル(b)は、ラッチ回路BDLが“1”データを保持し、ラッチ回路CDLが“0”データを保持する場合の演算過程を示している。テーブル(c)は、ラッチ回路BDLが“0”データを保持し、ラッチ回路CDLが“1”データを保持する場合の演算過程を示している。テーブル(d)は、ラッチ回路BDL及びCDLが“0”データを保持する場合の演算過程を示している。また、図7において、“1”なる表記は、“H”レベルの信号(電圧)を示し、“0”なる表記は“L”レベルの信号(電圧)を示す。また、図7のテーブルにおいて、斜線で示している欄は、各ステップにおける演算結果を示している。
まず、制御回路5は、信号LPC及びBLQを“H”レベルにして、トランジスタ31及び46をオン状態にする(ステップ0)。これによりバスLBUS及びノードSENが“H”レベル(“1”データ)にプリチャージされる。制御回路5は、プリチャージ後、信号LPC及びBLQを“L”レベルにする。
次に、制御回路5は、信号BTLを“H”レベルにし、トランジスタ80をオン状態にする(ステップ1)。これより、ノードLAT_Bが“1”データ(ラッチ回路BDLが“1”データ)を保持する場合、バスLBUSは“1”データを保持する(図7(a)及び(b))。ノードLAT_Bが“0”データ(ラッチ回路BDLが“0”データ)を保持する場合、バスLBUSは“0”データを保持する(図7(c)及び(d))。
次に、制御回路5は、信号LSLを“H”レベルにし、トランジスタ50をオン状態にする(ステップ2)。するとバスLBUSが“1”データを保持する場合、トランジスタ49がオン状態となるため、ノードSENは“0”データを保持する(図7(a)及び(b))。バスLBUSが“0”データを保持する場合、トランジスタ49がオフ状態となり、ノードSENは“1”データを保持する(図7(c)及び(d))。すなわち、ラッチ回路BDLが“1”データを保持する場合、ノードSENは“0”データを保持し、ラッチ回路BDLが“0”データを保持する場合、ノードSENは“1”データを保持する。
次に、制御回路5は、バスLBUSをプリチャージした後、信号CTLを“H”レベルにし、トランジスタ90をオン状態にする(ステップ3)。これより、ノードLAT_Cが“1”データ(ラッチ回路CDLが“1”データ)を保持する場合、バスLBUSは“1”データを保持する(図7(a)及び(c))。ノードLAT_Cが“0”データ(ラッチ回路CDLが“0”データ)を保持する場合、バスLBUSは“0”データを保持する(図7(b)及び(d))。
次に、制御回路5は、信号CLLを“H”レベルにし、トランジスタ96をオフ状態にする(ステップ4)。すなわち制御回路5は、ノードLAT_Cへの電圧供給を停止させる。
次に、制御回路5は、信号STBを“H”レベルにし、トランジスタ48をオン状態にする(ステップ5)。するとノードSENが“1”データを保持する場合(図7(c)及び(d))、トランジスタ47がオン状態となるため、バスLBUSは“0”データを保持する。ノードSENが“0”データを保持する場合(図7(a)及び(b))、トランジスタ47がオフ状態となり、バスLBUSは“0”あるいは“1”データの状態を維持する。従って、バスLBUSは、ノードSENが“0”を保持し、及びバスLBUSが“1”データを保持する場合(ラッチ回路BDL及びCDLがともに“1”データを保持する場合(図7(a)))、“1”データを保持し、それ以外の場合(図7(b)〜(d))は、“0”データを保持する。すなわち、バスLBUSは、ラッチ回路BDL及びCDLのデータのAND演算の結果を保持する。
次に、制御回路5は、信号SLL及びSTLを“H”レベルにしてトランジスタ66をオフ状態にし、トランジスタ60をオン状態にして、バスLBUSのデータをラッチ回路SDLに格納する(ステップ6)。
1.3.2 OR演算動作について
次に、OR演算について、図8を用いて説明する。以下では、AND演算と異なる点についてのみ説明する。
まず、制御回路5は、AND演算の場合と同様に、バスLBUS及びノードSENを“H”レベル(“1”データ)にプリチャージする(ステップ0)。
次に、制御回路5は、信号BTIを“H”レベルにし、トランジスタ81をオン状態にする(ステップ1)。これより、ノードINV_Bが“0”データを保持する場合、バスLBUSは“0”データを保持する。ノードINV_Bが“1”データを保持する場合、バスLBUSは“1”データを保持する。すなわち、ラッチ回路BDLのデータが“1”の場合(図8(a)及び(b))、バスLBUSは“0”データを保持し、ラッチ回路BDLのデータが“0”の場合(図8(c)及び(d))、バスLBUSは“1”データを保持する。
次に、制御回路5は、AND演算の場合と同様に、信号LSLを“H”レベルにしてトランジスタ50をオン状態にする(ステップ2)。OR演算では、ラッチ回路BDLのデータが“1”の場合(図8(a)及び(b))、ノードSENは“1”データを保持する。ラッチ回路BDLのデータが“0”の場合(図8(c)及び(d))、ノードSENは“0”データを保持する。
次に、制御回路5は、バスLBUSをプリチャージした後、信号CTIを“H”レベルにし、トランジスタ91をオン状態にする(ステップ3)。これより、ノードINV_Cが“0”データを保持する場合、バスLBUSは“0”データを保持し、ノードINV_Cが“1”データを保持する場合、バスLBUSは“1”データを保持する。すなわち、ラッチ回路CDLのデータが“1”の場合(図8(a)及び(c))、バスLBUSは“0”データを保持し、ラッチ回路CDLのデータが“0”の場合(図8(b)及び(d))、バスLBUSは“1”データを保持する。
次に、制御回路5は、信号CLIを“H”レベルにし、トランジスタ97をオフ状態にする(ステップ4)。すなわち制御回路5は、ノードINV_Cへの電圧供給を停止させる。
次に、制御回路5は、AND演算の場合と同様に、信号STBを“H”レベルにし、トランジスタ48をオン状態にする(ステップ5)。ノードSENが“1”データを保持する場合(図8(a)及び(b))、トランジスタ47がオン状態となるため、バスLBUSは“0”データを保持する。ノードSENが“0”データを保持する場合(図8(c)及び(d))、トランジスタ47がオフ状態となり、バスLBUSは“0”あるいは“1”データの状態を維持する。よって、バスLBUSは、ノードSENが“1”データを保持し、バスLBUSが“0”データを保持する場合、すなわちラッチ回路BDL及びCDLがともに“0”データを保持する場合(図8(d))、“1”データを保持し、それ以外の場合(図8(a)〜(c))は、“0”データを保持する。すなわち、バスLBUSは、ラッチ回路BDL及びCDLのデータのOR演算の反転データを保持する。
次に、制御回路5は、信号SLI及びSTIを“H”レベルにしてトランジスタ67をオフ状態にし、トランジスタ61をオン状態にして、バスLBUSの反転データをラッチ回路SDLに格納する(ステップ6)。
1.4 書き込み動作について
次に、本実施形態に係るデータの書き込み動作について簡単に説明する。書き込み動作は、大まかにはプログラム動作とベリファイ動作とを含む。
プログラム動作は、電子を電荷蓄積層に注入することにより閾値電圧を上昇させる(または注入を禁止することで閾値電圧を維持させる)動作のことである。以下では、閾値電圧を上昇させる動作を「“0”プログラム」または「“0”書き込み」と呼び、“0”プログラム対象とされたビット線BLには“0”データが与えられる。他方で、閾値電圧を維持させる動作を「“1”プログラム」、「“1”書き込み」、または「書き込み禁止」と呼び、“1”プログラム対象とされたビット線BLには“1”データが与えられる。
ベリファイ動作は、プログラム動作の後、データを読み出すことで、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がターゲットレベルまで達したか否かを判定する動作である。ターゲットレベルまで達したメモリセルトランジスタMTは、その後、書き込み禁止とされる。
以上のプログラム動作とベリファイ動作の組み合わせを繰り返すことで、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がターゲットレベルまで上昇される。
1.4.1 書き込み動作の全体の流れについて
まず、書き込み動作の全体の流れについて、図9を用いて説明する。図9は、書き込み動作の流れを示すフローチャートである。
図示するように、まず外部コントローラから受信したデータは、ラッチ回路XDL、BDL、及びCDLに格納される(ステップS10)。より具体的には、例えばメモリセルトランジスタMTに書き込む3ビットのデータに対し、ラッチ回路XDLが下位ビットのデータを保持し、ラッチ回路BDLが中位ビットのデータを保持し、ラッチ回路CDLが上位ビットのデータを保持する。
次に、制御回路5は、センスアンプユニットSAUにおいて、ラッチ回路XDL、BDL、及びCDLのデータのAND演算を行い、その結果をラッチ回路ADLに格納する(ステップS11)。例えば、“Er”レベルに対応するラッチ回路ADLには“1”データが格納され、“A”〜“G”レベルに対応するラッチ回路ADLには、“0”データが格納される。
次に、制御回路5は、ラッチ回路ADLの反転データをラッチ回路SDLに格納する(ステップS12)。例えば、“Er”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納され、“A”〜“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには、“1”データが格納される。プログラム動作では、このときのラッチ回路SDLのデータに応じて、“0”プログラムあるいは“1”プログラムが選択される。
次に、制御回路は、プログラム動作を実行する(ステップS13)。より具体的には、例えばラッチ回路SDLに“0”データが格納される場合(“Er”レベル)、対応するメモリセルトランジスタMTには“1”プログラムが実行され、ラッチ回路SDLに“1”データが格納されている場合(“A”〜“G”レベル)、“0”プログラムが実行される。
次に、制御回路5は、ベリファイ動作の対象となる書き込みレベルに応じた演算式(詳細は後述する)を用いて、ラッチ回路BDL及びCDLのデータ(中位ビット及び上位ビットのデータ)の演算を行い、その結果をラッチ回路SDLに格納する(ステップS14)。ベリファイ動作では、このときのラッチ回路SDLのデータに応じて、ビット線BLにプリチャージ電圧を印加するか否かが選択される。ベリファイ動作におけるプリチャージ電圧とは、メモリセルトランジスタMTのデータを読み出す際に、ビット線BLに印加される電圧で、例えば接地電圧VSSよりも高い電圧である。
次に、ベリファイ動作を実行する(ステップS15)。より具体的には、例えばラッチ回路SDLに“0”データが格納されている場合、対応するビット線BLにはプリチャージ電圧が印加され、ラッチ回路SDLに“1”データが格納されている場合、対応するビット線BLには、例えば電圧VSSが印加され、プリチャージ電圧が印加されない。
ベリファイ動作の結果は、ラッチ回路SDLに格納される。例えば、ベリファイ動作をパスした場合、ラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をフェイルした場合、ラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、ベリファイ対象ではないセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLにも“1”データが格納される。
次に、制御回路5は、ラッチ回路SDLの反転データとラッチ回路ADLのデータとのOR演算を行い、その結果をラッチ回路ADLに格納する(ステップS16)。これにより、ラッチ回路ADLのデータは更新される。より具体的には、例えば、“A”レベルについてのベリファイ動作を実行した場合、“A”レベルに対応するラッチ回路ADLでは、ベリファイ動作をパスした場合、“0”データが“1”データに更新され、ベリファイ動作をフェイルした場合、“0”データを維持する。また、“A”レベルに対応していないラッチ回路ADLでは、保持するデータが維持される。
別の書き込みレベルのベリファイ動作を続けて実行する場合(ステップS17_Yes)、制御回路5は、ステップS14に戻り、ベリファイ動作の対象となる書き込みレベルに応じた演算を実行する。
別の書き込みレベルのベリファイ動作を続けて実行しない場合(ステップS17_No)、制御回路5は、書き込み動作を終了するか、再度ステップS13に戻り、プログラムを実行するか判断する。
具体的には、実行されたベリファイ動作が最上位の書き込みレベル(例えば“G”レベル)に対応する場合(ステップS18_Yes)、ベリファイ動作をパスしていれば(ステップS19_Yes)、書き込み動作は終了となる。
最上位の書き込みレベルについてのベリファイ動作ではない場合(ステップS18_No)、あるいは最上位の書き込みレベルについてのベリファイ動作であってもベリファイ動作をフェイルした場合(ステップS19_No)、制御回路5は、プログラムの回数が予め設定された回数に達したが否かを判定する(ステップS20)。
そして、プログラムの回数が予め設定された回数に達している場合(ステップS20_Yes)、制御回路5は、書き込み動作を終了させる。
プログラムの回数が予め設定された回数に達していない場合(ステップS20_No)、制御回路5は、ステップS12に戻り、ラッチ回路ADLの反転データをラッチ回路SDLに格納した後、プログラム動作を実行する(ステップS13)。
1.4.2 プログラム動作における各配線の電圧について
次に、プログラム動作における各配線の電圧について、図10を用いて説明する。
図10は、プログラム動作における各配線の電位変化を示している。図示するように、まずセンスアンプ4が各ビット線BLにプログラムデータを転送する。“0”データが与えられたビット線BLには“L”レベルとして接地電圧VSS(例えば0V)が印加される。“1”データが与えられたビット線BLには“H”レベルとして、例えば2.5Vが印加される。
また、ロウデコーダ3は、いずれかのブロックBLKを選択し、更にいずれかのストリングユニットSUを選択する。そして、選択されたストリングユニットSUにおけるセレクトゲート線SGDに例えば5Vを印加して、選択トランジスタST1をオン状態とさせる。他方で、セレクトゲート線SGSに電圧VSSを印加することで、選択トランジスタST2をオフ状態とさせる。
更にロウデコーダ3は、選択ブロックBLKにおける非選択ストリングユニットSU及び非選択ブロックBLKにおける非選択ストリングユニットSUのセレクトゲート線SGD及びSGSに電圧VSSを印加して、選択トランジスタST1及びST2をオフ状態とさせる。
またソース線SLは、例えば1V(セレクトゲート線SGSの電位よりも高い電位)とされる。
その後、ロウデコーダ3は、選択ブロックBLKにおける選択ストリングユニットSUにおけるセレクトゲート線SGDの電位を、例えば2.5Vとする。この電位は、“0”データ(例えば0V)が与えられたビット線BLに対応する選択トランジスタST1はオンさせるが、“1”データ(例えば2.5V)が与えられたビット線BLに対応する選択トランジスタST1はカットオフさせる電圧である。
そしてロウデコーダ3は、選択ブロックBLKにおいていずれかのワード線WLを選択し、選択ワード線に電圧VPGMを印加し、その他の非選択ワード線WLに電圧VPASSを印加する。電圧VPGMは、トンネル現象により電子を電荷蓄積層に注入するための高電圧であり、VPGM>VPASSである。
“0”書き込み対象のビット線BLに対応するNANDストリングでは、選択トランジスタST1がオン状態となる。そのため、選択ワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTのチャネル電位Vchは0Vとなる。すなわち、制御ゲートとチャネルとの間の電位差が大きくなり、その結果、電子が電荷蓄積層に注入されて、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が上昇される。
“1”書き込み対象のビット線BLに対応するNANDストリングでは、選択トランジスタST1がカットオフ状態となる。そのため、選択ワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTのチャネルは電気的にフローティングとなり、ワード線WL等との容量カップリングによりチャネル電位Vchは電圧VPGM近くまで上昇される。すなわち、制御ゲートとチャネルとの間の電位差が小さくなり、その結果、電子は電荷蓄積層に注入されず、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧は維持される(閾値分布レベルがより高い分布に遷移するほどには閾値電圧は変動しない)。
1.4.3 ベリファイ動作について
次に本実施形態におけるベリファイ動作について説明する。本実施形態では、ベリファイ動作時に、ラッチ回路SDLのデータに応じて、プリチャージ電圧を印加するビット線BLが選択される(以下、「選択プリチャージ」と呼ぶ)。より具体的には、例えばセンスアンプユニットSAUは、ラッチ回路SDLに“0”データ(“L”データ)が保持されている場合に、対応するビット線BLにプリチャージ電圧を印加する。他方でセンスアンプユニットSAUは、ラッチ回路SDLに“1”データ(“H”データ)が保持されている場合、対応するビット線BLに例えば接地電圧VSSを印加し、プリチャージ電圧を印加しない。以下、プリチャージ電圧を印加するビット線をBL(“pre-charge”)と表記し、プリチャージ電圧を印加しないビット線をBL(“lockout”)と表記する。
1.4.3.1 ベリファイ動作におけるラッチ回路SDLの保持データについて
次に、ベリファイ動作時におけるラッチ回路SDLの保持データについて、図11を用いて説明する。
図示するように、本実施形態では、メモリセルトランジスタMTに書き込む3ビットのデータに対し、ラッチ回路XDLが下位ビットのデータを保持し、ラッチ回路BDLが中位ビットのデータを保持し、ラッチ回路CDLが上位ビットのデータを保持する。
ラッチ回路ADLは、ベリファイのパス(例えば“1”データとする)/フェイル(例えば“0”データとする)情報を保持する。図11の例は、初期状態(1回目のプログラム動作時)におけるラッチ回路ADLのデータを示している。より具体的には、初期状態においては、“Er”レベルに対応するラッチ回路ADLは、“1”データを保持し、“A”〜“G”レベルに対応するラッチ回路ADLは、“0”データを保持する。
そして、ラッチ回路ADLは、ベリファイ結果に応じて保持するデータを更新していく。例えば“A”レベルについてのベリファイ動作を行い、ベリファイをパスした場合、“A”レベルに対応するラッチ回路ADLのデータは、“0”から“1”に更新される。他方でベリファイをフェイルした場合、ラッチ回路ADLのデータは、“0”状態を保持する。
ベリファイ動作の際、ラッチ回路SDLには、ラッチ回路BDLのデータとラッチ回路CDLのデータとの演算結果が格納される。従って、本実施形態の場合、“A”レベルと“F”レベル、“B”レベルと“E”レベル、“C” レベルと“D”レベル、及び“Er” レベルと“G”レベルは、それぞれラッチ回路BDL及びCDLに格納されているデータが同じであるため、演算結果が同じになる。よって、ベリファイ動作においては、ベリファイ動作の対象となるレベルのビット線BLと、ベリファイ動作の対象となるレベルと中位ビット及び上位ビットのデータが同じレベルのビット線BLとにプリチャージ電圧が印加される。例えば“A”レベルについてのベリファイ動作で“A”レベルと“F”レベルに対応するビット線BLにプリチャージ電圧が印加され、“F”レベルについてのベリファイ動作でも“A”レベルと“F”レベルに対応するビット線BLにプリチャージ電圧が印加される。
より具体的には、“A”レベルあるいは“F”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/(BDL×(/CDL))となるデータが格納される。“/”は、データの反転を意味し、“×”はAND演算を意味する。従って、“A”レベルあるいは“F”レベルについてのベリファイ動作においては、“Er”、“B”〜“E”、及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納され、“A”及び“F”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。
同様に、“B”レベルあるいは“E”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/((/BDL)×CDL)となるデータが格納される。従って、“B”レベルあるいは“E”レベルについてのベリファイ動作においては、“Er”、“A”、“C”、“D”、“F”及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納され、“B”及び“E”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。
“C”レベルあるいは“D”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/((/BDL)×(/CDL))となるデータが格納される。従って、“C”レベルあるいは“D”レベルについてのベリファイ動作においては、“Er”〜“B”、及び“E”〜“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納され、“C”及び“D”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。
“G”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式は、SDL=/(BDL×CDL)となるデータが格納される。従って、“G”レベルについてのベリファイ動作においては、“A”〜“F”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納され、“Er”及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。
1.4.3.2 ベリファイ動作における各配線の電圧について
次に、ベリファイ動作における各配線の電圧について、図12を用いて説明する。図12は、ベリファイ動作におけるメモリセルアレイ2及びセンスアンプユニットSAUにおける各配線の電圧を示すタイミングチャートである。
時刻t1において、ロウデコーダ3は、プログラム対象のメモリセルトランジスタMTに対応するセレクトゲート線SGD及びSGSに電圧VSGを印加し、選択トランジスタST1及びST2をオン状態にする。ロウデコーダ112は、選択ワード線WLに電圧VCGRVを、非選択ワード線WLにVREADを印加する。電圧VCGRVは、読み出しデータ(ベリファイ動作の場合、ベリファイレベル)に応じて設定される電圧である。電圧VREADは、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧に関わらず、メモリセルトランジスタMTをオン状態にする電圧であり、VREAD>VCGRVである。
制御回路5は、センスアンプユニットSAUにおいて、信号BLSを“H”レベルにする。すなわちトランジスタ40のゲートに電圧VBLS(例えば7V)を印加し、トランジスタ40をオン状態にして、センスアンプユニットSAUと対応するビット線BLとを接続する。
時刻t2において、制御回路5は、センスアンプユニットSAUにおいて、信号BLC及び信号BLXを“H”レベルにする。すなわちトランジスタ41のゲートに電圧VBLC(例えば0.5V+Vtn)を印加し、トランジスタ41をオン状態にする。電圧Vtnは、センスアンプユニットSAU内の低耐圧nチャネルMOSトランジスタの閾値電圧である。同様に、トランジスタ42に電圧VBLX(例えば0.75V+Vtn)を印加し、トランジスタ42をオン状態にする。電圧VBLXと電圧VBLCの関係は、VBLX≧VBLCとなる。
このとき、ラッチ回路SDLに“0”データすなわち“L”データが保持されている場合、トランジスタ51がオン状態となり、トランジスタ42には、電圧VDDSAが印加される。よってビット線BL(“pre-charge”)には、トランジスタ41によりクランプされたプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。そして、ベリファイ対象のメモリセルトランジスタMTの閾値電圧Vtcに応じて、セル電流Icellがビット線BL側からソース線SL側に流れる。より具体的には、閾値電圧Vtcが電圧VCGRVより低く、メモリセルトランジスタMTがオン状態にある場合、すなわち、プログラムが完了していない場合、対応するセンスアンプユニットSAUではセル電流Icellが流れる。これに対し、閾値電圧Vtcが電圧VCGRVより高く、メモリセルトランジスタMTがオフ状態にある場合、すなわち、プログラムが完了している場合、メモリセルトランジスタMTはオフ状態となり、対応するセンスアンプユニットSAUではセル電流Icellが流れない。
他方で、ラッチ回路SDLに“1”データすなわち“H”データが保持されている場合、トランジスタ43がオン状態となり、トランジスタ42には、ノードSRCGNDを介して例えば電圧VSSが印加される。よってビット線BL(“lockout”)には、例えば電圧VSSが印加される。
時刻t3において、制御回路5は、信号HLLを“H”レベルにする。より具体的には、トランジスタ45のゲートに電圧VHLL(例えば4V)を印加し、トランジスタ45をオン状態にする。これによりノードSENに電圧VSENP(例えば2.5V)が印加される。
そして、ノードSENの充電完了後、制御回路5は、信号HLLを“L”レベルにし、トランジスタ45をオフ状態にする。
時刻t4において、制御回路5は、信号LPCを“H”レベルにしプリチャージ回路30のトランジスタ31をオン状態にする。これにより、バスLBUSに電圧VHLB(例えば2.5V)が印加される。そして、バスLBUSの充電完了後、制御回路5は、信号LPCを“L”レベルにし、トランジスタ31をオフ状態にする。
時刻t5において、制御回路5は、ラッチ回路SDLにおいて、信号STLを“H”レベルにしてトランジスタ60をオン状態にする。これにより、ラッチ回路SDLが“1”データ(“H”データ)を保持しているセンスアンプユニットSAU、すなわちプリチャージ電圧VPCHを印加していないセンスアンプユニットSAUのバスLBUSは“H”レベルになる。例えば、“A”レベルについてのベリファイ動作において、“Er”、“B”〜“E”、“G”レベルに対応するセンスアンプユニットSAUのバスLBUSは“H”レベルになる。
制御回路5は、バススイッチ32の信号DSWを“H”レベルにし、トランジスタ33をオン状態にする。そして、ベリファイレベルに応じて、バスLBUSと、ラッチ回路XDLのデータを保持するノード(例えばノードLAT_X)あるいは反転データを保持するノード(例えばノードINV_X)のいずれかとを接続する。
これにより、ベリファイ対象ではないがプリチャージ電圧VPCHを印加しているセンスアンプユニットSAUのバスLBUSを“H”レベルにする。具体的には、例えば“A”レベルのベリファイ動作において、“A”レベルに対応するラッチ回路XDLは“1”データを保持し、“F”レベルに対応するラッチ回路XDLは“0”データを保持している。そこでバスLBUSとラッチ回路XDLの反転データを保持するノード(例えばノードINV_X)とを接続することにより、“A”レベルに対応するセンスアンプユニットSAUのバスLBUSは“L”レベルとなり、“F”レベルに対応するセンスアンプユニットSAUのバスLBUSは“H”レベルとなる。
また例えば、“F”レベルのベリファイ動作においては、バスLBUSとラッチ回路XDLのデータを保持するノード(例えばノードLAT_X)とを接続することにより、“A”レベルに対応するセンスアンプユニットSAUのバスLBUSは“H”レベルとなり、“F”レベルに対応するセンスアンプユニットSAUのバスLBUSは“L”レベルとなる。従って、ベリファイ対象のセンスアンプユニットSAU(図12の参照符号(A1))のバスLBUSは“L”レベルになり、ベリファイ動作の対象でないセンスアンプユニットSAU(図12の参照符号(A2))のバスLBUSは“H”レベルになる。
時刻t6において、制御回路5は、信号LSLを“H”レベルにしてトランジスタ50をオン状態にする。バスLBUSが“L”レベルの場合、トランジスタ49はオフ状態となる。よって、ベリファイ動作の対象となるセンスアンプユニットSAUのノードSENは、“H”レベル、すなわち電圧VSENP(2.5V)を維持する(A1)。他方で、バスLBUSが“H”レベルの場合、トランジスタ49はオン状態となる。よって、ベリファイ動作の対象でないセンスアンプユニットSAUのノードSENは“L”レベルになる(A2)。
時刻t7において、制御回路5は、信号XXLを“H”レベルにする。すなわち、制御回路5は、トランジスタ44のゲートに電圧VXXL(例えば1.0V+Vtn)を印加し、トランジスタ44をオン状態とする。この結果、ベリファイ動作の対象となるセンスアンプユニットSAUにおいては、トランジスタ44によってクランプされた電圧(例えば1V)がノードSENからノードSCOMに印加される。また、ベリファイ動作の対象でないセンスアンプユニットSAUにおいては、ノードSENが“L”レベルのため、電圧は印加されない。
このとき、ベリファイ動作の対象となるセンスアンプユニットSAU、すなわちビット線BL(“pre-charge”)に対応するセンスアンプユニットSAUでは、ベリファイ動作の対象となるメモリセルトランジスタMTがオン状態にある場合、センスアンプユニットSAUからビット線BL(“pre-charge”)にセル電流Icellが流れている。このため、ノードSENの電圧は、大きく低下する。他方で、ベリファイ動作の対象となるメモリセルトランジスタMTがオフ状態にある場合、センスアンプユニットSAUからビット線BL(“pre-charge”)にセル電流Icellはほとんど流れてない。このため、ノードSENの電圧は、ほとんど低下しない。
時刻t8において、制御回路5は、信号XXLを“L”レベルにし、トランジスタ44をオフ状態にする。
時刻t9において、制御回路5は、信号LPCを“H”レベルにし、トランジスタ31をオン状態にする。これにより、バスLBUSに電圧VHLB(例えば2.5V)が印加される。そして、バスLBUSの充電完了後、制御回路5は、信号LPCを“L”レベルにし、トランジスタ31をオフ状態にする。
時刻t10において、制御回路5は、信号STBを“H”レベルにし、トランジスタ48をオン状態にする。
ベリファイ動作の対象となるセンスアンプユニットSAUにおいては、ノードSENの電圧が、センス判定閾値、すなわちトランジスタ47の閾値電圧よりも低い場合、トランジスタ47はオフ状態となる。よって、バスLBUSの電圧は、ほとんど低下しない。この結果、バスLBUSは、“1”データ(“H”データ)を保持する。他方で、ノードSENの電圧が、センス判定閾値よりも高い場合、トランジスタ47はオン状態となる。よって、バスLBUSの電圧は、大きく低下する。この結果、バスLBUSは、“0”データ(“L”データ)を保持する。また、ベリファイ動作の対象ではないセンスアンプユニットSAUにおいては、ノードSENが“L”レベルのため、トランジスタ47はオフ状態となる。よって、バスLBUSは、“1”データを保持する。
すなわち、対応するメモリセルトランジスタMTがベリファイ動作の対象である場合、ベリファイ動作をパスしたバスLBUSは、“0”データを保持し、ベリファイ動作をフェイルしたバスLBUSは、“1”データを保持する。また、対応するメモリセルトランジスタMTがベリファイ動作の対象ではない場合、バスLBUSは、“1”データを保持する。
時刻t11において、制御回路5は、信号STBを“L”レベルにし、トランジスタ47をオフ状態にする。また、制御回路5は、ラッチ回路SDLにバスLBUSのデータを格納する。例えば制御回路5は、ラッチ回路SDLにおいて、信号SLLを“H”レベルにしてトランジスタ66をオフ状態にし、信号STLを“H”レベルにしてトランジスタ60をオン状態にすることにより、バスLBUSが保持するデータを、ノードLAT_Sに取り込む。これにより、ベリファイ動作の対象となるセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLには、ベリファイ動作をパスした場合、“0”データが格納され、ベリファイ動作をフェイルした場合、“1”データが格納される。ベリファイ動作の対象ではないセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLには、“1”データが格納される。
時刻t12〜t13において、リカバリ動作が行われ、ベリファイ動作を終了する。
ベリファイ動作終了後、制御回路5は、ラッチ回路SDLに格納されたデータの反転データとラッチ回路ADLのデータとのOR演算を行い、その結果をラッチ回路ADLに格納する。これにより、ラッチ回路ADLのデータが更新される。
なお、上記ベリファイ動作は、データの読み出し動作にも適用できる。
1.4.4 書き込み動作の具体例について
本実施形態の書き込み動作につき、より具体的に説明する。図13及び図14では、プログラム動作とベリファイ動作との組み合わせが19回繰り返されることによって、データが書き込まれる場合を例に示している。以下、この繰り返し動作を「ループ」と呼ぶ。
図13には、各ループにおいて行われるベリファイ動作のターゲットレベルが示されている。図示するように、1回目及び2回目のループでは、ベリファイは“A”レベルのみを対象にして行われる。つまり、ベリファイ動作時に選択ワード線WLには電圧VfyAが印加され、電圧VfyB〜VfyGは印加されない。引き続き3回目及び4回目のループでは、ベリファイ動作は“A”レベルと“B”レベルとを対象にして行われる。つまり、ベリファイ動作時に選択ワード線WLには電圧VfyA及びVfyBが順次印加され、電圧VfyC〜VfyGは印加されない。
5回目及び6回目のループでは、ベリファイ動作は“A”レベル、“B”レベル、及び“C”レベルを対象にして行われる。つまり、ベリファイ動作時に選択ワード線WLには電圧VfyA、VfyB、及びVfyCが順次印加され、電圧VfyD〜VfyGは印加されない。そして、“A”レベルを対象としたベリファイ動作は、6回目のループで完了する。これは、例えば6回のループ回数で“A”レベルへのプログラムはほぼ完了するということが統計的に求められるからである。
また、7回目及び8回目のループでは、ベリファイ動作は“B”レベル、“C”レベル、及び“D”レベルを対象にして行われる。つまり、ベリファイ動作時に選択ワード線WLには電圧VfyB、VfyC、及びVfyDが順次印加される。そして、“B”レベルを対象としたベリファイ動作は、8回目の書き込み動作で完了する。
更に、9回目及び10回目のループでは、ベリファイ動作は“C”レベル、“D”レベル、及び“E”レベルを対象にして行われる。つまり、ベリファイ動作時に選択ワード線WLには電圧VfyC、VfyD、及びVfyEが順次印加される。そして、“C”レベルを対象としたベリファイ動作は、10回目のループで完了する。
以降、同様にして“G”レベルの書き込みまで行われ、ループは最大で19回、繰り返される。
すなわち、“A”レベルについてのベリファイ動作は、1回目から6回目のループで行われる。“B”レベルについてのベリファイ動作は、3回目から8回目のループで行われる。“C”レベルについてのベリファイ動作は、5回目から10回目のループで行われる。“D”レベルについてのベリファイ動作は、7回目から12回目のループで行われる。“E”レベルについてのベリファイ動作は、9回目から14回目のループで行われる。“F”レベルについてのベリファイ動作は、11回目から16回目のループで行われる。“G”レベルについてのベリファイ動作は、14回目から19回目のループで行われる。
図14は、図13に対応し、各ループにおいて行われるプログラム動作における書き込みのターゲットレベルに応じたビット線BLの状態を示している。図14において、“1”なる表記は、対応するビット線BLに“1”データが与えられる(“1”プログラム)ことを意味し、“0”なる表記は、“0”データが与えられる(“0”プログラム)ことを意味している。
図示するように、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧を“Er”レベルに維持しておくべき場合には、全ループにわたってビット線BLに“1”データが与えられる。すなわち、書き込み動作の期間、常に選択トランジスタST1がカットオフ状態とされる。
閾値電圧のターゲットレベルが“A”レベルの場合、つまり、閾値電圧を“Er”レベル内の値から“A”レベル内の値へ上昇させるべきメモリセルトランジスタMTに対しては、1回目から6回目のループにおいて“0”プログラム動作が行われる。これは、“A”レベルに対するベリファイ動作が行われるループに対応している。ベリファイにパスするまではビット線BLには“0”データが与えられ、パスした後は“1”データが与えられる。また、プログラム動作が完了した7回目以降のループにおいても、ビット線BLには“1”データが与えられ、書き込み禁止とされる。
ターゲットレベルが“B”レベルの場合、つまり、閾値電圧を“Er”レベル内の値から“B”レベル内の値へ上昇させるべきメモリセルトランジスタMTに対しては、1回目から8回目のループにおいて“0”プログラム動作が行われ得る。
同様にして、“C”〜“G”レベルまでのプログラム動作が行われる。
以上の動作における各配線の電位の様子を図15に示す。図15は、1回目〜3回目、7回目、及び11回目のループにおける、選択ワード線WLの電位、“Er”〜“G”レベルのデータを書き込むビット線BL(以下、ビット線BL(“Er”)〜BL(“G”)と表記する)の電位、及びセンスアンプユニットSAUにおける信号STBの電位の時間変化を示している。
図示するように、1回目のループでは、ビット線BL(“A”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。すなわち選択ワード線WLには電圧VPGMが印加され、ビット線BL(“Er”)には例えば2.5Vが印加され、ビット線BL(“A”)〜BL(“G”)には、例えば電圧VSSが印加される。そして、“A”レベルについてのベリファイ動作が行われる。すなわち選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyAが印加される。このときビット線BL(“A”)及びBL(“F”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
2回目のループでは、1回目の“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)及びビット線BL(“B”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。このとき選択ワード線WLに印加される電圧VPGMはステップアップされる。そして、1回目と同様に“A”レベルについてのベリファイ動作が実行される。
3回目のループでは、2回目と同様に、“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)及びビット線BL(“B”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。このとき選択ワード線WLに印加される電圧VPGMはステップアップされる。そして、1及び2回目と同様に、まず“A”レベルについてのベリファイ動作が実行される。次に、“B”レベルについてのベリファイ動作が実行される。“B”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyBが印加される。このときビット線BL(“B”)及びBL(“E”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
同様の処理が繰り返され、7回目のループでは、ベリファイにフェイルしたビット線BL(“B”)及びBL(“C”)、並びにビット線BL(“D”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。このとき選択ワード線WLに印加される電圧VPGMは、図示せぬ6回目のプログラム動作からステップアップされる。そして、(“B”)〜(“D”)レベルについてのベリファイ動作が行われる。“B”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyBが印加される。このときビット線BL(“B”)及びBL(“E”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“C”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyCが印加される。このときビット線BL(“C”)及びBL(“D”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“D”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyDが印加される。このときビット線BL(“C”)及びBL(“D”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
また、11回目のループでは、ベリファイにフェイルしたビット線BL(“D”)及びBL(“E”)、並びにビット線BL(“F”)及びBL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。このとき選択ワード線WLに印加される電圧VPGMは、図示せぬ10回目のプログラム動作からステップアップされる。そして、(“D”)〜(“F”)レベルについてのベリファイ動作が行われる。“D”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyDが印加される。このときビット線BL(“C”)及びBL(“D”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“E”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyEが印加される。このときビット線BL(“B”)及びBL(“E”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“F”レベルについてのベリファイ動作では、選択ワード線WLには、ベリファイ電圧VfyFが印加される。このときビット線BL(“A”)及びBL(“F”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
上記より、例えばビット線BL(“A”)に着目すると、ビット線BL(“A”)は、“A”レベルについてのベリファイ動作が行われる1回目〜6回目のループ及び、“F”レベルについてのベリファイ動作が行われる11〜16回目のループにおいて、プリチャージ電圧VPCHが印加され、7〜10回目及び17〜19回目のループにおいてはプリチャージ電圧VPCHが印加されない。
1.4.5 ラッチ回路が保持するデータの具体例について
次に、データの書き込み動作においてラッチ回路XDL、ADL、BDL、CDL、及びSDLが保持するデータの具体例について、特に1回目のループに着目して、図16乃至図18を用いて説明する。図16乃至図18はラッチ回路XDL、ADL、BDL、CDL、及びSDLが保持するデータを示す図である。
まず、図16のテーブル(a)に示すように、ラッチ回路XDLは、外部コントローラからデータ線IOを介してプログラムデータ(3ビットデータ)を転送される。ラッチ回路XDLは、プログラムデータの中位ビットを、バスLBUSを介してラッチ回路BDLに転送し、上位ビットをラッチ回路CDLに転送し、下位ビットをそのまま保持する。そして、センスアンプユニットSAUは、センスアンプ部SAにおいて、ラッチ回路XDL、BDL、及びCDLのデータのAND演算を行い、その結果をラッチ回路ADLに格納する(ADL=XDL×BDL×CDL)。なお、ラッチ回路ADLのデータは、外部コントローラから与えられても良い。
次にテーブル(b)に示すように、センスアンプユニットSAUは、ラッチ回路ADLの反転データをラッチ回路SDLに格納する(SDL=/ADL)。
この結果、“Er”レベルのデータに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。また、“A”〜“G”レベルのデータに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納される。
そして、ラッチ回路SDLのデータに応じて1回目のプログラムが実行される。すなわち“Er”レベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUでは、“1”プログラムが実行され、“A”〜“G”レベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUでは、“0”プログラムが実行される。
次に、図17のテーブル(c)に示すように、“A”レベルについてのベリファイ動作を実行するための準備が行われる。より具体的には、“A”レベルについてのベリファイ動作の場合、制御回路5は、ラッチ回路BDLのデータと、ラッチ回路CDLの反転データのAND演算を、センスアンプ部SAを用いて行い、その結果の反転データをラッチ回路SDLに格納する(SDL=/(BDL×(/CDL))。
この結果、“A”レベル及び“F”レベルのデータに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納され、他のレベルのデータに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納される。
そして、ラッチ回路SDLのデータを基に“A”レベルについてのベリファイ動作が行われる。すなわち“A”レベルと“F”レベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUに接続されたビット線BL(“pre-charge”)には、プリチャージ電圧VPCHが印加され、他のレベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUに接続されたビット線BL(“lockout”)には、プリチャージ電圧VPCHが印加されない。
次に、テーブル(d)に示すように、“A”レベルについてのベリファイ動作の結果が、ラッチ回路SDLに格納される(SDL=LBUS=/SEN)。
この結果、“A”レベルのデータに対応するラッチ回路SDLには、ベリファイ動作をパスした場合には“0”データが格納され、ベリファイ動作をフェイルした場合には、“1”データが格納される。そして、他のレベルのデータに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納される。
次に、図18のテーブル(e)に示すように、センスアンプユニットSAUは、センスアンプ部SAにおいて、ラッチ回路ADLのデータとSDLの反転データとのOR演算を行い、その結果をラッチ回路ADLに格納する(ADL=ADL+(/SDL);“+”はOR演算を意味する)。
この結果、“A”レベルのデータに対応するラッチ回路ADLには、“A”レベルについてのベリファイ動作をパスした場合には、“1”データが格納され、ベリファイ動作をフェイルした場合には、“0”データが格納される。
次に、テーブル(f)に示すように、2回目のプログラム動作を実行するための準備が行われる。センスアンプユニットSAUは、ラッチ回路ADLの反転データをラッチ回路SDLに格納する。
この結果、“Er”レベルのデータに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。“A”レベルのデータに対応するラッチ回路SDLには、“A”レベルについてのベリファイ動作をパスした場合には、“0”データが格納され、“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルした場合には、“1”データが格納される。他のレベルのデータに対応するラッチ回路SDLには、“1”データが格納される。
そして、ラッチ回路SDLのデータに応じて2回目のプログラムが実行される。すなわち“Er”レベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUでは、“1”プログラムが実行される。“A”レベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUでは、“A”レベルについてのベリファイ動作をパスした場合に“1”プログラムが実行され、“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルした場合に、“0”プログラムが実行される。“B”〜“G”レベルのデータに対応するセンスアンプユニットSAUでは、“0”プログラムが実行される。
次に、1回目のループと同様にして、“A”レベルについてのベリファイ動作が行われる。
以下、同様にして、3回目のループ以降の書き込み動作が行われる。例えば、3回目のループにおいては、“A”レベルと“B”レベルについてのベリファイ動作が行われる。この場合には、まず“A”レベルについてベリファイ動作を行い、その結果を用いてラッチ回路ADLのデータを更新する。次に“B”レベルについてのベリファイ動作を行い、その結果を用いて更にラッチ回路ADLのデータの更新を行う。すなわち、ベリファイ動作毎に、ラッチ回路ADLのデータを更新すれば良い。
1.5 本実施形態に係る効果について
本実施形態に係る構成であると、処理能力を向上できる。本効果につき、以下説明する。
例えば4値(2ビット)以上のデータを保持可能なメモリセルトランジスタMTにおいては、ベリファイ動作時に、ベリファイ動作の対象となる書き込みレベルに対応したメモリセルトランジスタMTに接続されたビット線BLにのみプリチャージ電圧を印加して、ベリファイ動作を行う方法(選択プリチャージ)がある。この場合、センスアンプユニットSAUでは、書き込みデータに基づいて、ビット線BLへのプリチャージ電圧の有無が制御される。
また、センスアンプユニットSAUにおいては、内蔵するラッチ回路の個数を低減するため、書き込みデータの一部(例えば1ビット分のデータ)を、センスアンプユニットSAUと外部コントローラとのデータの送受信に用いられるラッチ回路XDLに保持させる場合がある。但し、複数のセンスアンプユニットSAUと複数のラッチ回路XDLとが1つのバスDBUSを介して共通に接続されている場合、センスアンプユニットSAUとラッチ回路XDLとの間の信号の送受信はシリアルに行われる。このため、センスアンプユニットSAUとラッチ回路XDLとの間のデータの送受信は、センスアンプユニットSAU内におけるセンスアンプ部SAとラッチ回路との信号の送受信よりも遅くなる場合が多い。
よって、ベリファイ動作を選択プリチャージで行う場合、ラッチ回路XDLが書き込みデータの一部を保持していると、センスアンプユニットSAUは、プリチャージ電圧の印加の有無を決定するために、ベリファイ動作毎にラッチ回路XDLにアクセスする必要がある。より具体的には、センスアンプユニットSAUは、センスアンプユニットSAU内部のラッチ回路のデータとラッチ回路XDLのデータとの演算を行う。そして、その結果に応じてプリチャージ電圧の印加の有無が制御される。このため、プリチャージ電圧の印加を開始するまでの処理時間が長くなり、ベリファイ動作の処理速度が遅くなる。
これに対し、本実施形態に係る構成では、4値(2ビット)以上のデータを保持可能なメモリセルトランジスタMTへのデータの書き込み動作において、ラッチ回路XDLが書き込みデータの一部を保持する。そして、選択プリチャージによるベリファイ動作を行う場合、センスアンプユニットSAUは、センスアンプユニットSAU内部のラッチ回路に保持されているデータに応じてプリチャージ電圧の印加の有無を決定する。よって、ラッチ回路XDLへのアクセスを省略できるため、ベリファイ動作の処理速度を向上させることができる。よって、半導体記憶装置の処理能力を向上できる。
更に、本実施形態に係る構成では、センスアンプユニットSAU内部のラッチ回路が保持する書き込みデータの一部を用いて演算を行う。例えば3ビット(8値)のデータ書き込みにおいて、センスアンプユニットSAU内部のラッチ回路が2ビット分のデータを保持している場合、センスアンプユニットSAUは2ビットのデータ演算を行う。従って、書き込むデータのビット数に対して、演算処理をおこなうビット数を低減できるため、処理速度を向上させることができる。よって、半導体記憶装置の処理能力を向上できる。
更に、本実施形態に係る構成では、書き込むデータのビット数よりも、センスアンプユニットSAUに含まれる書き込みデータ保持用のラッチ回路の個数を少なくすることができる。よって、回路を簡素化し、チップ面積の増加を抑制することができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と異なる点は、ベリファイ動作において、ラッチ回路ADL、BDL、及びCDLの保持データの演算結果からプリチャージ電圧を印加するビット線BLを決定する点である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
2.1 ベリファイ動作におけるラッチ回路SDLの保持データについて
まず、ベリファイ動作時にラッチ回路SDLが保持しているデータについて、図19を用いて説明する。
図示するように、ラッチ回路SDLには、ラッチ回路ADL、BDL、及びCDLの保持データの演算結果が格納される。すなわち、ラッチ回路BLDに格納されている中位ビットのデータ、ラッチ回路CDLに格納されている上位ビットのデータ、及びラッチ回路ADLに格納されているプログラムデータの反転データに応じた結果がラッチ回路SDLに格納される。
より具体的には、“A”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/((/ADL)×BDL×(/CDL))となるデータが格納される。最初の“A”レベルについてのベリファイ動作では、“A”レベルに対応する全てのラッチ回路ADLに“0”データが格納されている。従って“A”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“A”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路ADLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路ADLに“1”データが格納されている。従って、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“A”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”、“B”〜“E”、及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLに“1”データが格納され、“F”レベルに対応するラッチ回路SDLに“0”データが格納される。
“B”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/((/ADL)×(/BDL)×CDL)となるデータが格納される。従って、最初の“B”レベルについてのベリファイ動作では、“B”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“B”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“B”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”、“A”、“C”、“D”、“F”及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納され、“E”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。
“C”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/((/ADL)×(/BDL)×(/CDL))となるデータが格納される。従って、最初の“C”レベルについてのベリファイ動作では、“C”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“C”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“C”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”〜“B”、及び“E”〜“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納され、“D”レベルに対応するラッチ回路SDLには“0”データが格納される。
“D”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、“C”レベルと同じ論理演算式;SDL=/((/ADL)×(/BDL)×(/CDL))となるデータが格納される。従って、最初の“D”レベルについてのベリファイ動作では、“D”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“D”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“D”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”〜“C”、及び“E”〜“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納される。より具体的には、“C”レベル及び“D”レベルは、ラッチ回路BDL及びCDLに同じ値のデータが格納されているが、“D”レベルについてのベリファイ動作では、“C”レベルに対応するラッチ回路ADLに“1”データが格納されている。このため、“C”レベルに対応するラッチ回路SDLには、“1”データが格納される。
“E”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、“B”レベルと同じ論理演算式;SDL=/((/ADL)×(/BDL)×CDL)となるデータが格納される。従って、最初の“E”レベルについてのベリファイ動作では、“E”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“E”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“E”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”〜“D”、“F”及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLには“1”データが格納される。
“F”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、“A”レベルと同じ論理演算式;SDL=/((/ADL)×BDL×(/CDL))となるデータが格納される。従って、最初の“F”レベルについてのベリファイ動作では、“F”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“F”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“F”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”〜“E”、及び“G”レベルに対応するラッチ回路SDLに“1”データが格納される。
“G”レベルについてのベリファイ動作においては、ラッチ回路SDLに、論理演算式;SDL=/((/ADL)×BDL×CDL)となるデータが格納される。従って、最初の“G”レベルについてのベリファイ動作では、“G”レベルに対応する全てのラッチ回路SDLに“0”データが格納される。そして2回目以降の“G”レベルについてのベリファイ動作では、前回のベリファイ動作をフェイルしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“0”データが格納され、ベリファイ動作をパスしたセンスアンプユニットSAUのラッチ回路SDLに“1”データが格納される。また、“G”レベルについてのベリファイ動作では、“Er”〜“F”レベルに対応するラッチ回路SDLに“1”データが格納される。
2.2 書き込み動作の具体例について
本実施形態の書き込み動作につき、より具体的に説明する。本実施形態におけるプログラム動作とベリファイ動作との組み合わせは、第1実施形態の図13及び図14と同じである。
図20は、本実施形態における各配線の電位の様子を示す。図20は、1回目〜3回目、7回目、及び11回目のループにおける、選択ワード線WLの電位、ビット線BL(“Er”)〜BL(“G”)の電位、及びセンスアンプユニットSAUにおける信号STBの電位の時間変化を示している。
図示するように、1回目のループにおけるプログラム動作及びベリファイ動作は、第1実施形態の図15と同じである。
2回目のループでは、1回目の“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)及びビット線BL(“B”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラム動作が行われる。次に、“A”レベルについてのベリファイ動作が実行される。このとき、1回目のループの“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)、及びビット線BL(“F”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
3回目のループでは、2回目のループと同様に、“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)及びビット線BL(“B”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。次に、2回目のループと同様に、まず“A”レベルについてのベリファイ動作が実行される。このとき、2回目のループの“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)、及びビット線BL(“F”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。次に、“B”レベルについてのベリファイ動作が実行される。このときビット線BL(“B”)及びBL(“E”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
同様の処理が繰り返され、7回目のループでは、ベリファイにフェイルしたビット線BL(“B”)及びBL(“C”)、並びにビット線BL(“D”)〜BL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。次に、(“B”)〜(“D”)レベルについてのベリファイ動作が順次行われる。“B”レベルについてのベリファイ動作では、6回目のループの“B”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“B”)、及びビット線BL(“E”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“C”レベルについてのベリファイ動作では、6回目のループの“C”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“C”)及びBL(“D”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“D”レベルについてのベリファイ動作では、ビット線BL(“D”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
また、11回目のループでは、ベリファイにフェイルしたビット線BL(“D”)及びBL(“E”)、並びにビット線BL(“F”)及びBL(“G”)に対して“0”プログラムが行われる。次に、(“D”)〜(“F”)レベルについてのベリファイ動作が行われる。“D”レベルについてのベリファイ動作では、10回目のループの“D”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“D”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“E”レベルについてのベリファイ動作では、10回目のループの“E”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“E”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。“F”レベルについてのベリファイ動作では、ビット線BL(“F”)にプリチャージ電圧VPCH(例えば0.5V)が印加される。
上記より、例えばビット線BL(“A”)及びBL(“F”)に着目すると、ビット線BL(“A”)は、“A”レベルについてのベリファイ動作が行われる1回目〜6回目のループにおいて、プリチャージ電圧VPCHが印加される。但し、2回目〜6回目のループにおいては、前回の“A”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“A”)にプリチャージ電圧VPCHが印加される。
ビット線(“F”)は、“A”レベルについてのベリファイ動作が行われる1回目〜6回目のループ及び、“F”レベルについてのベリファイ動作が行われる11〜16回目のループにおいて、プリチャージ電圧VPCHが印加される。但し、12回目〜16回目のループにおいては、前回の“F”レベルについてのベリファイ動作をフェイルしたビット線BL(“F”)にプリチャージ電圧VPCHが印加される。
2.3 本実施形態に係る効果について 本実施形態に係る構成では、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
更に本実施形態に係る構成では、ベリファイ動作をパスしたビット線BLについては、次回以降のベリファイ動作において、ビット線BLにプリチャージ電圧が印加されない。従って、半導体記憶装置の消費電力を低減することができる。
3.変形例等
上記実施形態に係る半導体記憶装置は、少なくとも4つの閾値電圧のいずれかに設定可能な第1メモリセル(MT@図2)と、第1メモリセルに接続された第1ビット線(BL(“A”)@図15)と、第1メモリセルのゲートに接続されたワード線(選択WL@図15)と、第1ビット線に接続された第1センスアンプ(SAU@図5)とを含む。第1メモリセルにデータを書き込むプログラム動作の後に、第1メモリセルの閾値電圧を確認するベリファイ動作が行われる。ワード線に第1電圧(VfyA@図15)が印加される第1ベリファイ動作(ループ1回目@図15)において、第1センスアンプは、第1ビット線に充電電圧(VPCH@図15)を印加する。ワード線に第1電圧よりも高い第2電圧(VfyB@図15)が印加される第2ベリファイ動作(ループ3回目の”B”ベリファイ@図15)において、第1センスアンプは、第1ビット線に充電電圧を印加しない。ワード線に第2電圧よりも高い第3電圧(VfyF@図15)が印加される第3ベリファイ動作(ループ11回目の”F”ベリファイ@図15)において、第1センスアンプは、第1ビット線に充電電圧を印加する。
上記実施形態を適用することにより、処理能力を向上できる半導体記憶装置を提供できる。なお、実施形態は上記説明した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態において、電圧センス方式のセンスアンプを用いても良い。
更に、上記実施形態において、センスアンプ部SAを用いたAND演算及びOR演算を記載したが、演算時のトランジスタの制御については、上記に限定されない。例えば、図7のステップ1及びステップ3におけるラッチ回路BDL及びCDLからバスLBUSへのデータの取り込みを同時に行っても良い。
更に、上記実施形態と異なる三次元積層型NAND型フラッシュメモリ、あるいは平面型NAND型フラッシュメモリにも適用できる。更には、NAND型フラッシュメモリに限定されず、4値(2ビット)以上のデータを保持可能な記憶素子を用いた半導体記憶装置においても適用できる。
更に、上記実施形態における「接続」とは、間に例えばトランジスタあるいは抵抗等、他の何かを介在させて間接的に接続されている状態も含む。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、本発明に関する各実施形態において、以下の通りであっても良い。例えばメモリセルトランジスタMTが2ビット(4値)のデータを保持可能であり、4値のいずれかを保持している際の閾値レベルを低い方からEレベル(消去レベル)、Aレベル、Bレベル、及びCレベルとしたとき、
(1)読み出し動作では、Aレベルの読み出し動作に選択されたワード線に印加される電圧は、例えば0V〜0.55Vの間である。これに限定されることなく、0.1V〜0.24V、0.21V〜0.31V、0.31V〜0.4V、0.4V〜0.5V、及び0.5V〜0.55Vのいずれかの間にしても良い。
Bレベルの読み出し動作に選択されたワード線に印加される電圧は、例えば1.5V〜2.3Vの間である。これに限定されることなく、1.65V〜1.8V、1.8V〜1.95V、1.95V〜2.1V、及び2.1V〜2.3Vのいずれかの間にしても良い。
Cレベルの読み出し動作に選択されたワード線に印加される電圧は、例えば3.0V〜4.0Vの間である。これに限定されることなく、3.0V〜3.2V、3.2V〜3.4V、3.4V〜3.5V、3.5V〜3.6V、及び3.6V〜4.0Vのいずれかの間にしても良い。
読み出し動作の時間(tR)としては、例えば25μs〜38μs、38μs〜70μs、または70μs〜80μsの間にしても良い。
(2)書き込み動作は、上述した通りプログラム動作とベリファイ動作を含む。書き込み動作では、プログラム動作時に選択されたワード線に最初に印加される電圧は、例えば13.7V〜14.3Vの間である。これに限定されることなく、例えば13.7V〜14.0V及び14.0V〜14.6Vのいずれかの間としても良い。
奇数番目のワード線を書き込む際の、選択されたワード線に最初に印加される電圧と、偶数番目のワード線を書き込む際の、選択されたワード線に最初に印加される電圧を変えても良い。
プログラム動作をISPP方式(Incremental Step Pulse Program)としたとき、ステップアップの電圧として、例えば0.5V程度が挙げられる。
非選択のワード線に印加される電圧としては、例えば6.0V〜7.3Vの間としてもよい。この場合に限定されることなく、例えば7.3V〜8.4Vの間としてもよく、6.0V以下としても良い。
非選択のワード線が奇数番目のワード線であるか、偶数番目のワード線であるかで、印加するパス電圧を変えても良い。
書き込み動作の時間(tProg)としては、例えば1700μs〜1800μs、1800μs〜1900μs、または1900μs〜2000μsの間にしても良い。
(3)消去動作では、半導体基板上部に形成され、且つ、上記メモリセルが上方に配置されたウェルに最初に印加する電圧は、例えば12V〜13.6Vの間である。この場合に限定されることなく、例えば13.6V〜14.8V、14.8V〜19.0V、19.0〜19.8V、または19.8V〜21Vの間であっても良い。
消去動作の時間(tErase)としては、例えば3000μs〜4000μs、4000μs〜5000μs、または4000μs〜9000μsの間にしても良い。
(4)メモリセルの構造は、半導体基板(シリコン基板)上に膜厚が4〜10nmのトンネル絶縁膜を介して配置された電荷蓄積層を有している。この電荷蓄積層は膜厚が2〜3nmのSiN、またはSiONなどの絶縁膜と膜厚が3〜8nmのポリシリコンとの積層構造にすることができる。また、ポリシリコンにはRuなどの金属が添加されていても良い。電荷蓄積層の上には絶縁膜を有している。この絶縁膜は、例えば、膜厚が3〜10nmの下層High−k膜と膜厚が3〜10nmの上層High−k膜に挟まれた膜厚が4〜10nmのシリコン酸化膜を有している。High−k膜はHfOなどが挙げられる。また、シリコン酸化膜の膜厚はHigh−k膜の膜厚よりも厚くすることができる。絶縁膜上には膜厚が3〜10nmの仕事関数調整用の材料を介して膜厚が30nm〜70nmの制御電極が形成されている。ここで仕事関数調整用の材料はTaOなどの金属酸化膜、TaNなどの金属窒化膜である。制御電極にはWなどを用いることができる。
また、メモリセル間にはエアギャップを形成することができる。
1…NAND型フラッシュメモリ、2…メモリセルアレイ、3…ロウデコーダ、4…センスアンプ、5…制御回路、10…半導体基板、11〜14…導電層、15〜17…絶縁膜、18、21、24…金属配線層、19、22…不純物拡散層、20、23…コンタクトプラグ、30…プリチャージ回路、31、33、40〜51、60〜67、70〜77、80〜87、90〜97…トランジスタ、32…バススイッチ、52…キャパシタ素子。

Claims (5)

  1. 少なくとも4つの閾値電圧のいずれかに設定可能な第1メモリセルと、
    前記第1メモリセルに接続された第1ビット線と、
    前記第1メモリセルのゲートに接続されたワード線と、
    前記第1ビット線に接続された第1センスアンプと
    を具備し、
    前記第1メモリセルにデータを書き込むプログラム動作の後に、前記第1メモリセルの閾値電圧を確認するベリファイ動作が行われ、
    前記ワード線に第1電圧が印加される第1ベリファイ動作において、前記第1センスアンプは、前記第1ビット線に充電電圧を印加し、
    前記ワード線に前記第1電圧よりも高い第2電圧が印加される第2ベリファイ動作において、前記第1センスアンプは、前記第1ビット線に前記充電電圧を印加せず、
    前記ワード線に前記第2電圧よりも高い第3電圧が印加される第3ベリファイ動作において、前記第1センスアンプは、前記第1ビット線に前記充電電圧を印加する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 少なくとも前記4つの閾値電圧のいずれかに設定可能な第2メモリセルと、
    前記第2メモリセルに接続された第2ビット線と、
    前記第2ビット線に接続された第2センスアンプと
    を更に具備し、
    前記第1ベリファイ動作において、前記第2センスアンプは、前記第2ビット線に前記充電電圧を印加せず、
    前記第2ベリファイ動作において、前記第2センスアンプは、前記第2ビット線に前記充電電圧を印加し、
    前記第3ベリファイ動作において、前記第2センスアンプは、前記第2ビット線に前記充電電圧を印加しない
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1ベリファイ動作は、第1データのプログラム動作に対応し、
    前記第2ベリファイ動作は、前記第1データと異なる第2データのプログラム動作に対応し、
    前記第3ベリファイ動作は、前記第1及び第2データと異なる第3データのプログラム動作に対応し、
    前記第1メモリセルに前記データを書き込む前記プログラム動作において、前記第1メモリセルに前記第1及び第3データの1つが書き込まれる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1ベリファイ動作は、第1データのプログラム動作に対応し、
    前記第2ベリファイ動作は、前記第1データと異なる第2データのプログラム動作に対応し、
    前記第3ベリファイ動作は、前記第1及び第2データと異なる第3データのプログラム動作に対応し、
    前記第1メモリセルに前記データを書き込む前記プログラム動作において、前記第1メモリセルに前記第1及び第3データの1つが書き込まれ、前記第2メモリセルに前記第2データが書き込まれる
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  5. 少なくとも4つの閾値電圧のいずれかに設定可能な第1及び第2メモリセルと、
    前記第1及び第2メモリセルにそれぞれ接続された第1及び第2ビット線と、
    前記第1及び第2メモリセルのゲートに共通に接続されたワード線と、
    前記第1ビット線に接続された第1センスアンプと、
    前記第2ビット線に接続された第2センスアンプと、
    を具備し、
    前記第1及び第2メモリセルにデータを書き込むプログラム動作の後に、前記第1及び第2メモリセルの閾値電圧を確認するベリファイ動作が行われ、
    前記第1メモリセルに第1データを書き込み、前記第2メモリセルに前記第1データと異なる第2データを書き込む場合、
    前記第1データに対応する第1ベリファイ動作において、前記ワード線に第1電圧が印加され、前記第1及び第2センスアンプは、前記第1及び第2ビット線に充電電圧を印加し、
    前記第2データに対応する第2ベリファイ動作において、前記ワード線に前記第1電圧よりも高い第2電圧が印加され、前記第1及び第2センスアンプは、前記第1及び第2ビット線に前記充電電圧を印加し、
    前記第1及び第2データと異なる第3データに対応する第3ベリファイ動作において、前記ワード線に前記第2電圧よりも高い第3電圧が印加され、前記第1及び第2センスアンプは、前記第1及び第2ビット線に前記充電電圧を印加しない
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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