JP6416947B2 - ブラインド - Google Patents

Description

本発明は、建築物の遮へい構造、特に一種の単一操作モジュールによって巻き上げ又はスラットの開け閉め操作を実現するブラインドに関する。

従来の垂直昇降型ブラインドの場合、シェードの上下広げ又は畳みを調整する形で、シェードの遮へい可能区域を決めている。その形態や外観の違いにより、大まかにブラインド、ハニカムブラインド、巻き上げ式ブラインド、シアーブラインドに分類することができる。このうち、ブラインドは、その名の通り、そのシェードに複数の水平方向に配置される長い板状の遮へい体があり、この遮へい体はさらに長い板状スラット又はロールバーを利用して巻取りするスラットに分かれ、このうちスラットを使用するものは別称ブラインド式カーテンとも呼ばれている。

具体的な操作方法の違いにより、ブラインドはさらにコード無しタイプとコード付きタイプに細分化することができる。このうちコード無しタイプの動力はバネ又は電力で、人工的にシェードを押して又はマンマシンインタフェース操作でシェード状態を変えるのに対し、コード付きタイプはさらにコード式、ループコード式などに分かれる。前記コード式とは１つのコードの片端をブラインドのシェードの一番下に固結し、もう片端をブラインドのヘッドレールを通り抜けてむき出し状態で使用者操作用のコードとなり、このコードを引っ張ることで、シェードの遮へい範囲を変えることができる。一方でループコード式の場合、通常ではヘッドレールの中に回転可能な軸管又は軸棒が内蔵されており、軸管又は軸棒は、ループ状且つむき出し状態のコードが引っ張られると回転し、操作コードの前部又は後部を操作するとシェードを広げ又は畳むことができる。

しかし、従来のブラインドの場合、板状スラットや布状スラットを使用するものから、何らかの方法でシェードを開け閉めするものまで、別の調整機構を介して各スラットの傾斜角度やスラットの巻き取り又は展開状態を変える必要があったため、別々の機構でシェードの開け閉め、及びスラットの巻き取り又は展開を行おうとすると手間がかかり、効率が悪くなるという問題点がある。

上記のような問題点に鑑み、本発明では、取り付けやすくて操作しやすい１種のブラインドを提供した。

上記目的を達成するため、本発明は、１つのヘッドボックスと多数のスラットを備えている１種のブラインドを提供した。これらのスラットは少なくとも１つのラダーテープによってヘッドボックスの下に平行して吊設されている。他にも１つの入力機構、１つの出力調整機構、１つの第１軸棒と１つの第２軸棒を備えている。このうち入力機構は少なくとも１つの昇降コードを操作してこれらのスラットを上昇又は下降させてブラインドの開け閉めを実現している。出力調整機構は入力機構と連動するように、ヘッドボックスの中に設置されている。第１軸棒はヘッドボックスの中に設置されており、第１軸棒の片端は出力調整機構に接続され、出力調整機構は入力機構に駆動されて第１軸棒を回転させ、ひいてはラダーテープの１つの前部テープと１つの後部テープを駆動して上下にずらして移動させることで、これらのスラットが１つの第１状態と１つの第２状態の間で変化させている。第２軸棒はヘッドボックスの中に設置されており、第２軸棒が入力機構によって駆動されて昇降コードを巻き取ると、これらのスラットが第１状態となり、一番下にあるスラットをヘッドボックスに近付かせるか、もしくは第２軸棒が入力機構に駆動されて昇降コードを放出すると、これらのスラットが第２状態となり、一番下にあるスラットをヘッドボックスから離れさせる。

本発明の効果は、単一操作モジュールを介してシェードの開け閉めやスラットの巻き取り又は展開を実現したことである。

本発明の実施形態のブラインドが開いて、かつスラットが巻き取られた状態を示す立体図である。 図１の側面図である。 図１の平面図である。 本発明の上記実施形態のブラインド部品の一部を示す立体図である。 図４の側面図である。 ラダーテープの連結位置を示す透視図である。 ブラインドを操作するための部品の一部の局部を拡大したときの立体図である。 ブラインドを操作するための全ての具体的な構成部品を示す分解立体図である。 ブラインドを操作するための構成部品の一部を示す分解立体図である。 ブラインドを操作するための別の構成部品の一部を示す分解立体図である。 ブラインドを操作するための別の構成部品の一部を示す分解立体図である。 図７の１２-１２方向の断面図である。 ブラインド操作用の出力クラッチ機構を示す分解立体図である。 ブラインド操作用の出力クラッチ機構を示す分解立体図である。 図７の１５-１５方向の断面図である。 ブラインド操作用のストローク遅延機構を示す分解立体図である。 ブラインド操作用のストローク遅延機構を示す分解立体図である。 図７の１８-１８方向の断面図である。 図７の１９-１９方向の断面図である。 図１５に類似し、出力調整機構の出力調整ギアが押されて回転するときの状態を示す説明図である。 図１に類似し、本発明の上記実施形態のブラインドが開いて、かつスラットが展開された状態を示す説明図である。 図２０の調節クラッチスプリング内径の拡張状を示す側面図である。 図１９に類似し、出力クラッチ機構の入力端が回転し、掴み具が伸び出した状態を示す説明図である。 出力クラッチ機構の入力端と主動軸の連結関係を示す立体図である。 図２３に類似し、調節クラッチ歯車の逆回転を示す説明図である。 本発明のもう一つの実施形態のブラインドを示す立体図である。 図２６の局部構造部材を示す立体図である。 スラットが前部テープの片側の縁と対応して後部テープの片側の縁より低いことを示す図２７の側面図である。 図２８に類似し、スラットが前部テープの片側の縁と対応して後部テープの片側の縁より高いことを示す説明図である。 本発明のもう一つの実施形態のブラインドのコントローラを示す立体図である。 図３０の一部の構成部品を示す分解図である。 図３０の３２-３２方向の断面図である。

本発明の目的及びそれを実現するための技術的な手段と効果をよりはっきりと理解できるよう、実施形態と図面を併用して詳しく説明する。図１ないし図３は、本発明の実施形態のブラインド１を示すもので、１つのヘッドボックス１０、多数のラダーテープ１１、多数の可撓性素材から構成される長い板状のスラット１２のようなスラット、および複数本の昇降コード１３と１つのループコード式の操作コード１４を備えている。このうち、ヘッドボックス１０は建築物構造体上に固定されており、その下にはラダーテープ１１によって吊るして設けられたスラット１２がある。これらのスラット１２は１つの遮へい用のシェードとして存在している。

図４と図５に示されるように、各ラダーテープ１１には垂設された前部テープ１１ａと後部テープ１１ｂがあり、前部テープ１１ａと後部テープ１１ｂの間には上から下へと接続された複数本の横コード１１ｃがある。さらに後部テープ１１ｂは各横コード１１ｃの接続箇所の上にそれぞれ１つのクリップ１１ｄが縫い合わせられており、各クリップ１１ｄは１つの穴１１ｅを備えている。スラット１２は長方形の布であって、その長辺の上下両端にはそれぞれ１本の細い棒が縫い合わせられている。このうち上の細棒１５はクリップ１１ｄによる嵌結が可能で、下の細棒１６はスラット１２が巻き取られていない状態で自然的に落下させる重りのような役割を果たしている。各スラット１２は対応する横コード１１ｃ上に水平に固定され、前部テープ１１ａと後部テープ１１ｂとの間に位置し、シェードが閉められるとスラット１２は横コード１１ｃによって支えられる。本実施形態では、昇降コード１３の数はラダーテープ１１と同じで、しかもクリップ１１ｄの穴１１ｅを通って後部テープ１１ｂに近付くように設置されており、昇降コード１３は操作により巻き取りしてシェードを畳むか、若しくは操作により放出してシェードを広げることができる。

ブラインド１はさらに１つの入力機構、１つの出力調整機構、１つの出力クラッチ機構及び１つのストローク遅延機構を備える。本実施形態ではループコード式を例にしているが、実際はこの限りではない。このうち、入力機構はループコード式の操作コード１４を備えており、コードは前部コード１４ａと後部コード１４ｂとに分かれており、ヘッドボックス１０の中に設置され、かつ回転可能な伝動部品に提供されている。本実施形態では、１つの回転歯車１８となっており、前部コード１４ａ又は後部コード１４ｂを引っ張ることで、回転歯車１８を逆方向に回転させることができる。ヘッドボックス１０の中には基座１９が設置されており、第１軸棒２０及び第２軸棒２１はそれぞれ基座１９を通って操作可能な状態で回転し、第１軸棒２０と第２軸棒２１は平行して設置されており、その断面は非円形の長いロッド体となっている。

図４に示されるように、第２軸棒２１の左側と右側とにはそれぞれ第１巻き取りドラム２２と第２巻取ドラム２３が提供されており、このうち、第１巻取ドラム２２は基座１９の中に位置し、かつ第２軸棒２１を通し、連動回転しない円穴を備えている。第２巻取ドラム２３は第２軸棒２１を通し、かつ連動回転する非円形穴を備えている。さらに図２と図６に示されるように、ラダーテープ１１の前部テープ１１ａの最上部は第１巻取ドラム２２に、底端は１つの重り棒２４に固接されている。ラダーテープ１１の後部テープ１１ｂの最上部は、基座１９の中にある１本の軸棒１９ａに固接されて支点となっている。もちろん、ヘッドボックス１０に直接固接されて支点としても、前部テープ１１ａで第１巻取ドラム２２に固接して第１巻取ドラム２２によって駆動されたりしてもかまわない。後部テープ１１ｂの底端も同じように重り棒２４に固接されている。昇降コード１３の最上部は第２巻取ドラム２３に、底端は重り棒２４に固接されている。これにより第１巻取ドラム２２を回転させるとラダーテープ１１の前部テープ１１ａを巻き取り又は放出し、第２巻取ドラム２３を回転させると昇降コード１３を巻き取り又は放出することができる。また、図７に示されるように、第１巻取ドラム２２の片側には１つの外歯輪２２ａがあり、第１軸棒２０に第１軸棒２０に対して回転しない歯車１７が提供されて外歯輪２２ａと噛み合っている。

本実施形態では、出力調整機構はさらに１つの第１主殻を備えており、図８ないし図１１に示されるように、本実施形態の第１主殻は前ドラム３２、中ドラム３３、後ドラム３４、端蓋３５から構成されている。このうち、前ドラム３２と端蓋３５とはそれぞれスナップフィット方式で中ドラム３３の２つの別々の端と結合し、後ドラム３４は回転不能な形で中ドラム３３の中に設置され、かつ後ドラム３４の内ドラム壁には突起した１つのストッパー３４ａがある。端蓋３５は中間板２９の第２接合柱２９ａを通すための１つの穴３５ａを備えている。前ドラム３２と後ドラム３４の間には出力調整機構の出力調整ギア３６、第１ブレーキスプリング３７、連動歯車３８、調節クラッチ歯車３９、調節クラッチスプリング４０及び調節従輪４１が取り付けられている。

図８ないし図１１にも示されるように、入力機構の回転歯車１８は、取り外し可能な状態で突き合わせする１つの転輪１８１と１つの回転軸１８２とを備えている。このうち転輪１８１に操作コード１４が提供されており、転輪１８１の片側には１つの凸型軸１８１ａが設けられている。回転軸１８２は凸型軸１８１ａを通すための１つの軸穴１８２ａを備えており、凸型軸１８１ａは回転軸１８２を同一方向に回転させることができ、回転軸１８２のもう片端は１つの非正円の第１接合柱１８２ｂを備えている。しかし、実際には、転輪と回転軸を取り外せない一体型構造や一体成型者でも構わない。他にも、本実施形態の入力機構はさらに１つの第２主殻及び１つの減速機ユニットを備えている。このうち第２主殻は１つの固定ドラム２５と片側蓋２６の突き合わせによって構成されたものである。減速機ユニットは固定ドラム２５と１蓋２６の間にあり、かつ入力機構からの駆動力を出力クラッチ機構に伝送するための１つの入力端と１つの出力端を備えている。

本実施形態では、減速機ユニットは固定歯車２７、中間板２８、中間板２９、中心歯車３０及び複数の外部歯車３１を備えており、固定歯車２７の位置は変わらず、その内壁には１つの歯輪２７ａがある。２つの中間板はそれぞれ固定歯車２７の両側に位置し、中心歯車３０と外部歯車３１を固定歯車２７の中に抑える役割を果たしている。このうち、中間板２９の外側面の中心位置にはさらに１つの非正円を呈し、側蓋２６の穴２６ａを通る第２接合柱２９ａがある。図１２に示されるように、中心歯車３０の中心位置には第１接合柱１８２ｂを差し込んで回転させるための１つの第２連通口３０ａがあり、これらの外部歯車３１は中心歯車３０の周りに分布し、その一部が中心歯車３０に、もう一部が歯輪２７ａにそれぞれ噛み合っている。さらに、外部歯車３１は１つの中心軸３１ａを備えており、中心軸３１ａの両側はそれぞれ２枚の中間板の中に挿しこまれている。これによって回転する中心歯車３０に駆動されて外部歯車３１が回転しても、固定歯車２７の位置が変わらないため、各外部歯車３１が歯輪２７ａに沿って回転し、それに駆動されて２枚の中間板も回転し始める。中心歯車３０と外部歯車３１とが合体して遊星歯車となり、調節クラッチ歯車３９に対する回転歯車１８の連動速度を落とせるため、手間をかけずに減速することができる。第２連通口３０ａから構成される入力端は回転歯車１８と連結し、第２接合柱２９ａは出力端となる。

図１３なしい図１５に示されるように、出力調整ギア３６は１つのリング枠状のもので、第１半部と第２半部とに分かれている。このうち第１半部の表面には凸歯面構造３６ａが、第２半部には切欠き３６ｂがあり、第１ブレーキスプリング３７は出力調整ギア３６の第２半部に提供され、その両端は切欠き３６ｂの中まで伸びている。連動歯車３８は出力調整ギア３６の内部に設置されており、かつ縦方向にある１つの第１凸型ブロック３８ａを備えている。第１凸型ブロック３８ａは出力調整ギア３６の切欠き３６ｂの中にあって、１本の抜き棒３８ｂからなるガイドブッシュ部は第１凸型ブロック３８ａの上に挿し込まれている。調節クラッチ歯車３９の中央部には非円形の第１連通口３９ａがあり、中間板２９の第２接合柱２９ａは調節クラッチ歯車３９が減速機ユニットの出力端に駆動されて回転できるように第１連通口３９ａに挿し込まれている。

調節クラッチスプリング４０は１つのリング部４０ａと２つの端脚４０ｂ，４０ｃを備えている。端脚４０ｂ，４０ｃはそれぞれリング部４０ａの前後部に接続され、かつズレて設置されている。このうちリング部４０ａは調節クラッチ歯車３９の外部に提供され、通常では緊束して調節クラッチ歯車３９とともに回転する。２つの端脚４０ｂ，４０ｃの間には抜き棒３８ｂが挟設されている。このうち、調節クラッチ歯車３９が回転すると、緊束状態にある調節クラッチスプリング４０の１つの端脚が抜き棒３８ｂと接触して連動歯車３８を押す。連動歯車３８はその第１凸型ブロック３８ａで出力調整ギア３６に押し当てて回転させる。調節従輪４１にあっては、図８に示されるように、その片端は第１軸棒２０に接続され、もう片端には出力調整ギア３６の凸歯面構造３６ａとかみ合う歯車４１ａがあり、出力調整ギア３６が回転する調節従輪４１を駆動して第１軸棒２０を回転させる。

図１３及び図１４に示されるように、本実施形態の出力クラッチ機構は入力端４２、主動軸４３、従動軸４４、第２ブレーキスプリング４５及びワンウェイクラッチを備えている。このうち、入力端４２は回転可能な状態で前ドラム３２に穿設され、かつその一部が前ドラム３２の外に突き出ている。入力端４２の片端は縦方向に沿って多数の弧型溝底を持つ結合溝４２ａを、もう片端は１つの第３凸型ブロック４２ｂを備えている。主動軸４３は入力端４２外部に提供された円ドラム体の中空部を備えており、その片端には結合溝４２ａと同じ数の中空部と連通する開口部４３ａがあり、反対側には１つ欠け口４３ｂがあり、入力端４２の第３凸型ブロック４２ｂは欠け口４３ｂの中まで伸びている。ワンウェイクラッチは入力端４２と従動軸４４の間に設置されている。本実施形態では、ワンウェイクラッチは多数の掴み具４６を備えている。掴み具４６の最上部は対応する開口部４３ａの中まで伸び、掴み具４６の末端は、円弧曲面を備えている根部４６ａで、掴み具４６の根部４６ａがそれに対応する結合溝４２ａの中に嵌入されて枢着揺動する。従動軸４４は相互接続されたドラム体４４ａと軸管４４ｂとを備えており、ドラム体４４ａは主動軸４３外部に提供されて、内壁には多数の第２凸型ブロック４４ｃが突起し、軸管４４ｂには第２軸棒２１の片端が挿入されて固接されている。第２ブレーキスプリング４５にあっては主動軸４３の外部に提供され、その端脚４５ａは欠け口４３ｂの中まで伸びている。

また、本実施形態では、出力調整機構と出力クラッチ機構の伝送路上には相互作用して回転するときのタイムラグを延ばすためのストローク遅延機構が設置されている。図１６と図１７に示されるように、ストローク遅延機構は調節クラッチ歯車３９と入力端４２との間に設置された少なくとも１つの中継輪を備えており、調節クラッチ歯車３９の片端面に初期突き出しブロック３９ｂが、入力端４２の片端面に末端突き出しブロック４２ｃが設置されている。このうち、本実施形態で使用される４つの中継輪はそれぞれ中継輪４７〜５０であって、各中継輪の背を向き合う２つの側面にそれぞれ前凸型ブロックと後凸型ブロックがある。このうち中継輪４７の前凸型ブロック４７ａは調節クラッチ歯車３９の初期突き出しブロック３９ｂの回転経路上に位置し、入力端４２の末端突き出しブロック４２ｃは中継輪５０の后凸型ブロック５０ａの回転経路上（図１８参照）に位置する。それ以外の中継輪は、前凸型ブロックと隣接する中継輪の後凸型ブロックが相互作用する形で押し合うことができる。回転する調節クラッチ歯車３９に駆動されて隣接する中継輪４７がある程度回転すると、中継輪４７は次に隣接する中継輪４８を駆動してある程度回転させる。この要領に従って、最終的に入力端４２を回転させ、上記ある程度回転した量が、調節クラッチ歯車３９と入力端４２の間で起動を延期させる効果を奏し、すなわち調節クラッチ歯車３９はある程度回転した後に入力端４２を駆動して回転させることができる。実務的には、実際のストローク遅延距離を考慮する観点から、中継輪を置かずに、初期突き出しブロックだけである程度回転してから末端突き出しブロックを押すといった方法でも、同じようにストローク遅延効果を奏することができる。また、本実施形態では、ストローク遅延機構の初期突き出しブロック、中継輪及び末端突き出しブロックはすべて軸方向に設置されているが、実際には径方向に設置し、初期突き出しブロック、中継輪及び末端突き出しブロックが同一平面上で回転するようにしても、ストローク遅延効果を奏することができる。

ここまでは本発明の実施形態のブラインド１の各構成部品及びその関連位置について説明したもので、次にその具体的な操作方法について説明する。

図１はブラインド１が通常の状態にあるときの初期状態を示すもので、このときのシェードは第２巻取ドラム２３から放出された昇降コード１３により開いた状態になっている。各スラット１２はラダーテープ１１の前部テープ１１ａの一部が第１巻取ドラム２２に巻き取られたために巻取状態を呈し、スラット１２の巻取状態は即ち本発明によって定義された第２状態である。さらに出力クラッチ機構の掴み具４６は図１９に示されるように主動軸４３に制限されて入力端４２に貼り付き、掴み具４６最上部も開口部４３ａから突き出していない。

使用者が前部コード１４ａを下に引っ張ると、回転歯車１８に駆動された減速機ユニットによって調節クラッチ歯車３９が回転する。図１５に示されるように、調節クラッチスプリング４０は通常では調節クラッチ歯車３９を緊束するため、調節クラッチスプリング４０の端脚４０ｂが抜き棒３８ｂに押し当て、第１凸型ブロック３８ａを介して出力調整ギア３６を同じ方向に回転させている。図２０は、出力調整ギア３６が回転させられて、調節クラッチスプリング４０の端脚４０ｃが後ドラム３４のストッバー３４ａに当接したときの状態を示すものである。このときの抜き棒３８ｂはストッバー３４ａに近付いているものの、それでもストッバー３４ａとの間に一定の距離が残っている。

上記出力調整ギア３６は、図１５に示す状態から図２０に示す状態に回転する過程で、スラット１２は巻き取られた状態から展開した状態となる。このスラット１２の展開した状態は、本発明によって定義された第１状態でもあり、このストローク遅延機構も予定のストロークを終える。さらに具体的に説明すると、回転する出力調整ギア３６はその凸歯面構造３６ａと歯車４１ａとのかみ合い作用により調節従輪４１を回転させ、ひいては第１軸棒２０を回転させている。歯車１７と外歯輪２２ａとのかみ合い作用により、第１巻取ドラム２２が同時回転してラダーテープ１１の前部テープ１１ａを放出して、前部テープ１１ａが後部テープ１１ｂに対して上下にずらして移動する。すると、各スラット１２が横コード１１ｃに支えられなくなり、下の細棒１６の重り作用によって自然的に落下して展開すると、ブラインド１が図２１に示す状態になり、光を完全に遮へいすることができる。一方で、調節クラッチ歯車３９はストローク遅延機構が予定のストロークを終えた後、入力端４２とは中継輪によって連結されて間接的な接触を維持しているため、言い換えれば、調節クラッチ歯車３９が回転し続けると、入力端４２も同期的に回転することになる。

使用者が前部コード１４ａを下に引っ張ると、調節クラッチスプリング４０の端脚４０ｃは後ドラム３４のストッバー３４ａに妨げられて動けず、端脚４０ｂは調節クラッチ歯車３９の回転とともに抜き棒３８ｂを押してストッバー３４ａに寄りかかる。これにより端脚４０ｂと端脚４０ｃとの間隔が縮み、端脚４０ｂと端脚４０ｃとの位置ズレによりリング部４０ａの内径が図２２の仮想ラインのようにやや拡張状を呈するようになり、調節クラッチ歯車３９の外部を緊束しなくなる。調節クラッチ歯車３９が調節クラッチスプリング４０を駆動できなくなったため、出力調整ギア３６が回転しなくなり、スラット１２が広がったままとなる。

使用者が前部コード１４ａを下に引っ張り続けると、ストローク遅延機構は予定のストロークを終えているため、そのまま入力端４２を駆動して回転させることができる。図２３に示されるように、回転する入力端４２により掴み具４６が枢着揺動し、掴み具４６の最上部が開口部４３ａの外に突き出て対応の第２凸型ブロック４４ｃに当接する。その勢いで従動軸４４が押されて第２軸棒２１とともに回転し、それに連動して第２巻取ドラム２３が昇降コード１３を巻き取り始めて一番下のスラット１２がヘッドボックス１０に寄り掛かるようにしてブラインド１を少しずつ畳む。

上記ブラインド１を畳む過程において、任意のタイミングで前部コード１４ａを引っ張るのをやめると、既に収縮したスラット１２は重みにより落下し、昇降コード１３に引っ張られて第２軸棒２１が逆回転し、それに連動して従動軸４４が主動軸４３とともに逆回転し始める。図２４に示されるように、逆回転する主動軸４３の欠け口４３ｂの側壁が第２ブレーキスプリング４５の端脚４５ａに押し当て、第２ブレーキスプリング４５を外向きに張らせて、かつ瞬間的に第１主殻の前ドラム３２内壁（図未表示）に緊密に当接させる。これにより、大きな摩擦抵抗力を発生して主動軸４３の回転を抑制し、間接的に全てのスラット１２を下降させることなく元の場所に留まらせることができる。第２ブレーキスプリング４５が外向きに張ったときの反応時間が極めて短く、第２軸棒２１の回転とほぼ同時であるため、シェードのわずかな下降変化は使用者に気付かれることはない。

使用者は、前部コード１４ａを引っ張ることでスラット１２の開けとブラインド１の広げを実現している。使用者による引っ張る力が解消されると、第２ブレーキスプリング４５が瞬間的なブレーキ力を出してシェードの広げ面積を制限し、これによりシェードを通る光の量を調節することができるため、操作の利便性を高めることができる。

次にブラインド１を広げる方法について説明する。図２５に示されるように、使用者は後部コード１４ｂを下に引っ張ると回転歯車１８が逆方向に回転し、かつ調節クラッチ歯車３９と調節クラッチスプリング４０も同期的に逆回転して前記ストロークを繰り返す。回転歯車１８は減速機ユニットを介して調節クラッチ歯車３９の回転を駆動し、ストローク遅延機構を利用することで、出力調整ギア３６が先に逆方向に回転してから間接的第１軸棒２０を逆回転させる。これにより第１巻取ドラム２２が一部の前部テープ１１ａを巻き取り、スラット１２が先に広げた状態から畳んだ状態に変わる。後部コード１４ｂをある程度引っ張ると、ストローク遅延機構は予定のストロークを終えて、入力端４２が駆動される。このときの入力端４２は掴み具４６をすばやく引き戻して主動軸４３の開口部４３ａの中に戻り、掴み具４６の最上部は従動軸４４の第２凸型ブロック４４ｃに当接しなくなる（図１９に示す状態）。これにより、スラット１２の重みがかかっている第２軸棒２１は従動軸４４を駆動して入力端４２に対して空転し始め、昇降コード１３が第２巻取ドラム２３から放出されてスラット１２が自動的に下降する。ここで説明すべきことは、ブラインド１を広げるときは、スラット１２は開いたままの状態となり、ブラインド１を展開させると時に後部コード１４ｂをある程度引っ張ると、スラット１２が先に巻き取り状態になるため、スラット１２はブラインド１が完全に広げた状態では図１に示す畳んだ状態となる。使用者が前部コード１４ａを再び引っ張るとスラット１２を広げた状態に戻すことができる。

特筆すべき点として、ブラインド１を広げる過程で、ラダーテープ１１の前部テープ１１ａと後部テープ１１ｂとにかかる重さの違いにより第１巻取ドラム２２が逆回転する。これにより第１ブレーキスプリング３７は出力調整ギア３６の回転を止めてスラット１２の巻取状態を保つために瞬間的に外向きに張って中ドラム３３の内壁に緊密に当接して大きな摩擦抵抗力を発生する可能性がある。上記と同様、第１ブレーキスプリング３７が外向きに張ったときの反応時間が極めて短く、第１軸棒２０の回転とほぼ同時であるため、スラット１２のわずかな下降変化は使用者に気付かれることはない。

ブラインド１を広げる過程で、使用者は前部コード１４ａもうちょっと引っ張るだけで、掴み具４６を従動軸４４の第２凸型ブロック４４ｃに当接した状態に戻してブラインド１を広げるのを止めることができる。

上記の内容から分かるように、本実施形態のブラインド１のシェードの開け閉めとスラット１２の巻き取りと展開を実現するための機構は、単一操作モジュールである。例えば固定ドラム２５と側蓋２６の間に減速機ユニットを、前ドラム３２と端蓋３５の間に出力調整機構と出力クラッチ機構を装着することで、取り付け効率と利便性を高めることができる。もちろん、空間や寸法的に余裕があれば、モジュール化に留まらず、各機構を適宜に分解及び串接してもかまわない。前部コード１４ａを引っ張ってスラット１２の展開とブラインド１の畳みを実現するこの方法は、操作しやすい特徴がある。第１ブレーキスプリング３７と第２ブレーキスプリング４５とによる瞬間的なブレーキ力により、スラット１２の巻取状態又は停留位置を確保している。なお、上記遊星歯車はオプション的なものとして、搭載するか否かは製品用途次第で、しかも遊星歯車の設置部位は前記に限らない。実際には、スラット１２の第１状態及び第２状態はラダーテープ１１の前部テープ１１ａ及び後部テープ１１ｂの２つの上下ズレ極限位置から形成されたものである。このため、必要に応じて各機構の回転方向を調整して第１状態と第２状態を逆にして、すなわちブラインド１を広げるとスラット１２が開き、上方向に折りたたむとスラット１２が巻取状態になるようにすることもできる。

上記実施形態のスラットは、可撓性素材から構成される長い板状のスラットとなっているが、実際には、本発明の操作機構はスラットが硬質素材で造られた長い板状でも構わない。図２６ないし図２８の本発明の別の実施形態に示されるように、ブラインド２はヘッドボックス５１、ボトムレール５２、ラダーテープ５３、硬質スラット５４、昇降コード５５、および操作コード５６を備えている。このうち硬質スラット５４はラダーテープ５３によってヘッドボックス５１とボトムレール５２の間に吊設されている。上記実施形態との相違点として、ラダーテープ５３の垂設された前部テープ５３ａと後部テープ５３ｂとはいずれも幅広い帯状ではなく細いコードである。そして、２つのテープの片端はボトムレール５２に接続され、もう片端は昇降コード５５を巻き取るための２つの第２巻取ドラム２３の間に提供された１つの固定芯５７に接続されている。固定芯５７は第２軸棒２１を通すが、連動回転しない丸穴を備えており、その役割は上記実施形態の第１巻取ドラム２２に類似する。すなわち固定芯５７を正逆回転させることで前部テープ５３ａと後部テープ５３ｂを上下ズラして動かしてスラット５４の傾斜角度を調整することである。

図２８に示されるように、本実施形態のスラット５４は、ラダーテープ５３の前部テープ５３ａが後部テープ５３ｂに対して下ズレすると、前部テープ５３ａに対応する片側の縁が後部テープ５３ｂに対応する片側の縁より低くなる。しかもスラット５４の前部テープ５３ａに対応する片側の縁が隣接する別のスラット５４の後部テープ５３ｂに対応する片側の縁より低い時は、スラット５４は第１状態であるとみなされる。図２９に示すスラット５４は、ラダーテープ５３の前部テープ５３ａが後部テープ５３ｂに対して上ズレすると、前部テープ５３ａに対応する片側の縁が後部テープ５３ｂに対応する片側の縁より高くなる。しかもスラット５４の前部テープ５３ａに対応する片側の縁が隣接する別のスラット５４の後部テープ５３ｂに対応する片側の縁より高い時は、スラット５４は第２状態であるとみなされる。

本実施形態の出力調整機構、出力クラッチ機構及びストローク遅延機構にあっては、単一操作モジュールのコントローラ５８として製造されて入力機構の回転歯車１８と１つの第２巻取ドラム２３の間に取り付けられ、その役割は上記実施形態と同じであるため、ここでの説明を省略する。また、上記実施形態と同じように、本実施形態のスラット５４の第１状態及び第２状態を逆にすることもできる。

上記各実施形態は、昇降コード１４を巻き取る又は放出するための手段であり、すなわち掴み具４６を主動軸４３から出して第２凸型ブロック４４ｃを引っ掛けて従動軸４４を推進するか、もしく掴み具４６を主動軸４３に戻して重りの力でシェードを自動的に下降・展開させるものである。実際には掴み具４６及び主動軸４３等を含める関連機構を省略することもできるが、出力クラッチ機構部品の一部の構造についてある程度調整した。図３０ないし図３２に示す別の実施形態では、その出力クラッチ機構には入力端５９と従動軸６０が残っている。このうち入力端５９は依然として入力機構と連動して設置され、弧型溝底を持つ結合溝がなくなっているものの、縦方向に沿って１つの突き出しブロック５９ａが突き出ている。従動軸６０にはドラム体６０ａと軸管６０ｂとがあり、ドラム体６０ａは入力端５９の外部に提供され、かつ突き出しブロック５９ａを嵌入するための１つの剖溝６０ｃを備えており、軸管６０ｂと第２軸棒２１とが接続している。入力端５９が入力機構に駆動されて時計回り又は反時計回りに回転して従動軸６０も回転させると、第２巻取ドラム２３を介して昇降コードを直接巻き取り又は放出してブラインドの広げ又は畳みを実現することができる。入力機構は操作コード１４を引っ張る形でブラインドの広げ又は畳みを実現しているが、必要に応じて、入力端の時計回り又は反時計回りの制御に電気モーターと伝動部品を採用することもできる。この場合、伝動部品は、操作コードで制御される回転歯車ではなく、代わりに電気モーターの出力端が使われる。また、第２ブレーキスプリング６１は従動軸６０のドラム体６０ａ外部に提供されており、外向きに瞬間的に張らせて従動軸６０の回転を制御することで、シェード１１の下降を食い止める役割を果たしている。

上記実施形態はあくまでも推奨する実施態様にすぎず、特許発明の技術的範囲を画するものではない。上記実施形態に種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれる。

１、２ … ブラインド １０ … ヘッドボックス １１ … ラダーテープ
１１ａ … 前部テープ １１ｂ … 後部テープ
１１ｃ … 横コード １１ｄ … クリップ １１ｅ … 穴
１２ … スラット １３ … 昇降コード
１４ … 操作コード １４ａ … 前部コード １４ｂ … 後部コード
１５ … 上の細棒 １６ … 下の細棒 １７ … 歯輪
１８ … 回転歯車 １８１ … 転輪 １８１ａ … 凸型軸
１８２ … 回転軸 １８２ａ … 軸穴 １８２ｂ … 第１接合柱
１９ … 基座 １９ａ … 軸棒 ２０ … 第１軸棒
２１ … 第２軸棒 ２２ … 第１巻き取りドラム ２２ａ … 外齒圈
２３ … 第２巻取ドラム
２４ … 重り棒 ２５ … 固定筒 ２６ … 片側蓋
２６ａ … 穴 ２７ … 固定歯車 ２７ａ … 歯輪
２８、２９ … 中間板 ２９ａ … 第２接合柱
３０ … 中心歯車 ３０ａ … 第２連通口 ３１ … 外部歯車
３１ａ … 中心軸 ３２ … 前ドラム ３３ … 中ドラム
３４ … 後ドラム ３４ａ … ストッパー ３５ … 端蓋
３５ａ … 穴 ３６ … 出力調整ギア ３６ａ … 凸歯面構造
３６ｂ … 切欠き ３７ … 第１ブレーキスプリング ３８ … 連動歯車
３８ａ … 第１凸型ブロック ３８ｂ … 抜き棒 ３９ … 調節クラッチ歯車
３９ａ … 第１連通口 ３９ｂ … 初期突き出しブロック
４０ … 調節クラッチスプリング
４０ａ … リング部 ４０ｂ、４０ｃ … 端脚
４１ … 調節従輪 ４１ａ … 歯車 ４２ … 入力端
４２ａ … 結合溝 ４２ｂ … 第３凸型ブロック
４２ｃ … 末端突き出しブロック ４３ … 主動軸
４３ａ … 開口部 ４３ｂ … 欠け口 ４４ … 従動軸
４４ａ … ドラム体 ４４ｂ … 軸管 ４４ｃ … 第２凸型ブロック
４５ … 第２ブレーキスプリング ４５ａ … 端脚 ４６ … 掴み具
４６ａ … 根部 ４７〜５０ … 中継輪 ５１ … ヘッドボックス
５２ … ボトムレール ５３ … ラダーテープ ５３ａ … 前部テープ
５３ｂ … 後部テープ ５４ … スラット ５５ … 昇降コード
５６ … 操作コード ５７ … 固定芯 ５８ … コントローラ
５９ … 入力端 ５９ａ … 突き出しブロック ６０ … 従動軸
６０ａ … ドラム体 ６０ｂ … 軸管 ６０ｃ … 剖溝
６１ … 第２ブレーキスプリング

Claims (19)

1. １つのヘッドボックスと多数のスラットを備え、前記スラットは少なくとも１つのラダーテープによって前記ヘッドボックスの下に平行して吊設されている一種のブラインドであって、
   少なくとも１つの昇降コードを操作して前記スラットを上昇又は下降させて、前記ブラインドの開け閉めを実現するため、正逆回転することができる伝動部品を備えた１つの入力機構と、
   前記ヘッドボックスの中に設置され、出力調整ギア、調節従輪、調節クラッチ歯車、及び１つのリング部とこれに接続された２つの端脚を含む調節クラッチスプリングを備える１つの出力調整機構と、
   前記ヘッドボックスの中に設置されており、前記調節従輪が取り付けられ、前記調節従輪が回転して前記ラダーテープの１つの前部テープと１つの後部テープとを駆動して上下にずらして移動させることで、前記スラットを１つの第１状態及び１つの第２状態の間で変化させる１つの第１軸棒と、
   前記ヘッドボックスの中に設置されており、前記出力調整ギア、調節クラッチ歯車、及び前記調節クラッチスプリングが取り付けられ、前記伝動部品によって駆動されて前記昇降コードを巻き取ると前記スラットが前記第１状態になり、一番下にあるスラットを前記ヘッドボックスに近付かせるか若しくは前記入力機構によって駆動されて前記昇降コードを放出すると前記スラットが前記第２状態になり、一番下の前記スラットを前記ヘッドボックスから離れさせる１つの第２軸棒と、
   を備え、
   前記伝動部品が回転することで前記調節クラッチ歯車が駆動されて回転し、これによって前記調節クラッチスプリングの１つの端脚が前記出力調整ギアを押して回転させ、さらに前記調節従輪も回転して前記第１軸棒を回転させる、ブラインド。
2. 前記出力調整機構は１つの第１主殻と１つの連動歯車を備えており、前記第１主殻の中には前記出力調整ギア、前記調節従輪、前記連動歯車、前記調節クラッチ歯車及び前記調節クラッチスプリングが設置されており、
   前記第１主殻の内部には１つのストッバーがあり、前記ストッバーは前記第１主殻に対して固設されており、前記出力調整ギアには１つの切欠きがあり、前記連動歯車は前記出力調整ギアの中に設置され、
   前記連動歯車は前記切欠きの中に位置する１つの第１凸型ブロックと、前記調節クラッチスプリングの前記２つの端脚の間に位置する１つのガイドブッシュ部とを備えており、
   前記入力機構の前記伝動部品が操作されて回転すると、前記調節クラッチスプリングの１つの端脚が前記ガイドブッシュ部に押し当て、前記出力調整ギアが前記第１凸型ブロックに押されて回転し、前記ラダーテープを駆動して前記スラットを前記第１状態及び前記第２状態の間で変化させるとともに、前記スラットが前記第１状態又は前記第２状態になると、前記伝動部品が引き続き操作されて同じ方向に向かって回転し続け、前記調節クラッチスプリングのもう片端脚は前記ストッバーに当接すると、前記調節クラッチスプリングの前記２つの端脚の相対的な位置が変わり、前記調節クラッチ歯車が前記調節クラッチスプリングの前記リング部及び前記出力調整ギアに対して回転し始めることを特徴とする請求項１に記載のブラインド。
3. 前記出力調整ギアは１つの第１半部と１つの第２半部とを備えており、前記第１半部の表面には前記凸歯面構造が、前記第２半部には前記切欠きがあり、前記調節従輪の片端は前記第１軸棒に接続され、もう片端には前記出力調整ギアの前記凸歯面構造とかみ合う１つの歯車があることを特徴とする請求項２に記載のブラインド。
4. 前記出力調整機構は前記出力調整ギアの前記第２半部に提供された１つの第１ブレーキスプリングを備えており、前記第１ブレーキスプリングは前記第１軸棒が逆回転すると前記第１軸棒の回転を制限することを特徴とする請求項３に記載のブラインド。
5. 前記調節クラッチ歯車がある程度回転すると前記第２軸棒を回転させるためのストローク遅延機構を備えていることを特徴とする請求項１に記載のブラインド。
6. 前記ストローク遅延機構は１つの初期突き出しブロック及び１つの末端突き出しブロックを備えており、前記初期突き出しブロックは前記調節クラッチ歯車に対応して設置されて前記調節クラッチ歯車と連動し、前記末端突き出しブロックは前記第２軸棒に対応して設置されて前記第２軸棒と連動し、前記調節クラッチ歯車が回転すると前記初期突き出しブロックも回転し、前記初期突き出しブロックがある程度回転すると今度は前記末端突き出しブロックを押して前記第２軸棒を回転させることを特徴とする請求項５に記載のブラインド。
7. 前記ストローク遅延機構はさらに少なくとも１つの中継輪を備えており、前記少なくとも１つの中継輪は前記初期突き出しブロックと前記末端突き出しブロックの間に位置し、前記中継輪は前記初期突き出しブロックに押されて回転し、ある程度回転すると今度は前記末端突き出しブロックを押して回転させることを特徴とする請求項６に記載のブラインド。
8. １つの出力クラッチ機構を備えており、前記出力クラッチ機構と前記入力機構は連動して設置され、前記第２軸棒の片端は前記出力クラッチ機構に接続されており、前記出力クラッチ機構は１つの入力端、１つの従動軸及び前記入力端と前記従動軸の間に設置された１つのワンウェイクラッチを備えており、前記従動軸は前記第２軸棒の片端に接続されており、前記入力端は前記入力機構によって駆動されて１つの方向に向かって回転し、前記ワンウェイクラッチを駆動して前記従動軸を回転させ、ひいては前記第２軸棒を駆動して前記昇降コードを巻き取るか、若しくは前記入力機構によって駆動された前記入力端が別の方向に向かって回転し、前記ワンウェイクラッチを駆動して前記従動軸を引き離すことで、前記第２軸棒を前記出力クラッチ機構の前記入力端に対して回転させることを特徴とする請求項１に記載のブラインド。
9. 前記出力クラッチ機構は１つの主動軸を備えており、前記主動軸は前記入力端に提供された１つの中空部を備えており、かつ前記主動軸は少なくとも前記中空部と連通する１つの開口部を備えており、前記従動軸は前記主動軸の外部に提供された１つのドラム体を備えており、前記ドラム体の内壁には少なくとも１つの第２凸型ブロックがあり、前記ワンウェイクラッチは少なくとも１つの掴み具を備えており、前記掴み具の片端は前記入力端に枢軸され、もう片端は前記開口部まで伸びており、
   前記スラットが第１状態になると、前記入力機構が前記入力端を駆動して前記スラットが前記第１状態になる方向に向かって回転させ、これによって前記掴み具の片端は前記開口部を通って前記第２凸型ブロックに当接して前記従動軸を押して回転させるか、若しくは前記入力機構が前記入力端を駆動して前記スラットが前記第２状態になる方向に向かって回転させ、これによって前記掴み具が前記開口部を通らず、しかも前記第２凸型ブロックに当接することもなく、前記第２軸棒によって駆動されて前記従動軸が前記入力端に対して空転することを特徴とする請求項８に記載のブラインド。
10. 前記主動軸の片端には１つの欠け口があり、前記入力端の外部は１つの第３凸型ブロックを備えており、前記第３凸型ブロックは前記欠け口の中に位置し、前記欠け口の両側壁のいずれか１つに当接していることを特徴とする請求項９に記載のブラインド。
11. 前記出力クラッチ機構はさらに前記主動軸の外部に提供された１つの第２ブレーキスプリングを備えており、前記第２ブレーキスプリングの片端は前記欠け口まで伸びており、前記第２軸棒が逆回転すると、前記欠け口の片側壁が前記欠け口の前記第２ブレーキスプリングの片端にまで押し当て、これによって前記第２ブレーキスプリングが前記主動軸の回転を制限することを特徴とする請求項１０に記載のブラインド。
12. 前記調節クラッチ歯車がある程度回転すると、前記入力端を回転させて前記第２軸棒を駆動するためのストローク遅延機構を備えていることを特徴とする請求項８に記載のブラインド。
13. 前記ストローク遅延機構は１つの初期突き出しブロック及び１つの末端突き出しブロックを備えており、前記初期突き出しブロックは前記調節クラッチ歯車に対応して設置されて前記調節クラッチ歯車と連動し、前記末端突き出しブロックは前記入力端に対応して設置されて前記入力端と連動し、前記調節クラッチ歯車が回転すると前記初期突き出しブロックも回転し、前記初期突き出しブロックがある程度回転すると今度は前記末端突き出しブロックを押して前記入力端を回転させて前記第２軸棒を回転させることを特徴とする請求項１２に記載のブラインド。
14. 前記ストローク遅延機構はさらに前記調節クラッチ歯車と前記入力端との間に位置する少なくとも１つの中継輪を備えており、前記少なくとも１つの中継輪は前記初期突き出しブロックに押されて回転し、ある程度回転すると今度は前記末端突き出しブロックを押して回転させることを特徴とする請求項１３に記載のブラインド。
15. 前記第１主殻は１つの前ドラム、１つの中ドラム、１つの後ドラム、１つの端蓋を備えており、前記前ドラムと前記端蓋は前記中ドラムの２つの別々の端と結合し、前記後ドラムは回転不能な形で前記中ドラムに設置され、前記出力調整ギア、前記調節従輪、前記連動歯車、前記調節クラッチ歯車、及び前記調節クラッチスプリングは、前記前ドラムと前記後ドラムの間に位置し、前記ストッバーは前記後ドラムの内ドラム壁に対して設置されていることを特徴とする請求項２に記載のブラインド。
16. 前記入力機構はさらに１つの減速機ユニットを備えており、前記減速機ユニットは１つの入力端と１つの出力端を備えており、前記入力端は前記伝動部品と、前記出力端は前記調節クラッチ歯車とそれぞれ接続することを特徴とする請求項１に記載のブラインド。
17. 前記ラダーテープの前記前部テープ及び前記後部テープのいずれか１つの最上部は前記ヘッドボックスに対して固設されていることを特徴とする請求項１に記載のブラインド。
18. 前記スラットは可撓性素材から構成される長い板状で、前記第１状態及び前記第２状態のいずれか一方は前記スラットが開いた状態であり、かつ前記ラダーテープの前記前部テープは前記後部テープに対して下にずれており、前記第１状態及び前記第２状態の他方は前記スラットが巻き取った状態であり、しかも前記ラダーテープの前記前部テープは前記後部テープに対して上にずれていることを特徴とする請求項１７に記載のブラインド。
19. 前記スラットは硬質素材で造られた長い板状のもので、前記第１状態及び前記第２状態のいずれか一方は、前記スラットの前記前部テープに対応する片側が前記後部テープに対応する片側より低く、かつ前記スラットの前記前部テープに対応する片側の縁が隣接する別の前記スラットの前記後部テープに対応する片側の縁より低い状態で、しかも前記ラダーテープの前記前部テープは前記後部テープに対して下ズレしており、
    前記第１状態及び前記第２状態の他方は、前記スラットの前記前部テープに対応する片側が前記後部テープに対応する片側より高く、しかも前記スラットの前記前部テープに対応する片側の縁が隣接する別の前記スラットの前記後部テープに対応する片側の縁より高い状態で、しかも前記ラダーテープの前記前部テープは前記後部テープに対して上ズレしていることを特徴とする請求項１に記載のブラインド。