JP6397153B1 - 粒状核剤、樹脂組成物、成形品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の粒状核剤は、所定の式で表される芳香族リン酸エステル金属塩を含む粒状核剤であって、加圧処理前の粒子径分布の広がりWAと、加圧処理後の粒子径分布の広がりWBが、式:0.3≦WA/WB≦13.5以下を満たすものである。
【選択図】なし
Description
一般的な粒状核剤は、粉粒体として熱可塑性樹脂中に添加・溶融混練され、熱可塑性樹脂の加熱成形加工に使用される。使用前の粒状核剤は、製造後、包装された状態で搬送・保管されることになる。しかしながら、包装後に長期間保管された場合、粒状核剤において粉体特性が変動し、上記加熱加工時の作業性や製造安定性が低下する恐れがあった。
下記一般式(1)で表される化合物を含む粒状核剤であって、
下記手順Aに従って測定される粒子径分布の広がりWAと、
下記手順Bに従って測定される粒子径分布の広がりWBが、
以下の式(I)を満たす、粒状核剤が提供される
0.3≦WA/WB≦13.5 ・・式(I)
(手順A)
レーザー回折式粒子径測定装置を用い、30psiの分散圧の分散エアーを当該粒状核剤に噴出して、空気中に分散させた当該粒状核剤を測定対象として、その粒状核剤の粒子径分布を乾式測定する。
前記粒子径分布として、当該粒状核剤の体積平均粒子径MvA、個数平均粒子径MnAを得る。
WA=MvA/MnAに基づいて、上記粒子径分布の広がりWAを算出する。
(手順B)
上記手順Aの測定対象とした当該粒状核剤について、次のように加圧処理を行う。
加圧処理:アルミニウム箔製のトレイに当該粒状核剤を入れ、前記トレイ中の当該粒状核剤に60g/cm2の荷重を加えた状態で、40℃、相対湿度80%の恒温オーブン内に、前記トレイを24時間静置する。
続いて、レーザー回折式粒子径測定装置を用い、分散エアーを当該粒状核剤に噴出せずに、空気中に分散させた加圧処理後の当該粒状核剤を測定対象として、その粒状核剤の粒子径分布を乾式測定する。
前記粒子径分布として、当該粒状核剤の体積平均粒子径MvB、個数平均粒子径MnBを得る。
WB=MvB/MnBに基づいて、上記粒子径分布の広がりWBを算出する。
上記粒状核剤は、芳香族リン酸エステル金属塩を含有するものである。当該芳香族リン酸エステル金属塩は、下記一般式(1)によって表される化合物が用いられる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また得られた化合物を、溶剤に溶解し、水酸化リチウム等の他の金属水酸化物と反応させ、またはアルミニウム・マグネシウム・第二族元素のいずれかの塩と反応させ、得られた反応物を精製、乾燥することにより、別の上記化合物が得られる。
上記脂肪酸金属塩は、R6で表される脂肪族基が、炭素原子数10〜21であるものが好ましく、特に、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸が好ましい。
MxMgyAlzCO3(OH)xp+2y+3z−2・nH2O
(上記一般式中、Mはアルカリ金属または亜鉛を表し、Xは0〜6の数を表し、yは0〜6の数を表し、zは0.1〜4の数を表し、pはMの価数を表し、nは0〜100の結晶水の数を表す)
このような粒状核剤のとしては、例えば、上記一般式(1)で表される化合物および他の成分の共存下、上記の粉砕手段を適切に組み合わせることにより粉砕処理することにより得られる。また、上述の粉砕手段、篩い分け、ブレンド方法などを用いることもできる。
0.3≦WA/WB≦13.5 ・・式(I)
レーザー回折式粒子径測定装置を用い、30psiの分散圧の分散エアーを当該粒状核剤に噴出して、空気中に分散させた当該粒状核剤を測定対象として、その粒状核剤の粒子径分布を乾式測定する。
前記粒子径分布として、当該粒状核剤の体積平均粒子径MvA、個数平均粒子径MnAを得る。
WA=MvA/MnAに基づいて、上記粒子径分布の広がりWAを算出する。
(手順B)
上記手順Aの測定対象とした当該粒状核剤について、次のように加圧処理を行う。
加圧処理:アルミニウム箔製のトレイに当該粒状核剤を入れ、前記トレイ中の当該粒状核剤に60g/cm2の荷重を加えた状態で、40℃、相対湿度80%の恒温オーブン内に、前記トレイを24時間静置する。
続いて、レーザー回折式粒子径測定装置を用い、分散エアーを当該粒状核剤に噴出せずに、空気中に分散させた加圧処理後の当該粒状核剤を測定対象として、その粒状核剤の粒子径分布を乾式測定する。
前記粒子径分布として、当該粒状核剤の体積平均粒子径MvB、個数平均粒子径MnBを得る。
WB=MvB/MnBに基づいて、上記粒子径分布の広がりWBを算出する。
また、乾式条件を採用することにより、湿式条件と比べて、気泡など問題がないため、測定安定性を高めることができる。
3≦WA≦45 ・・式(II)
また、上記個数平均粒子径MnAにおいて、下限値は、例えば0.5μm以上、好ましくは0.9μm、より好ましくは1.0μm以上としてもよく、一方の上限値は、例えば2.5μm以下、好ましくは2.0μm以下、より好ましくは1.5μm以下としてもよい。
上記抗酸化剤として、リン系抗酸化剤、フェノール系抗酸化剤、チオエーテル系抗酸化剤、ホスファイト系抗酸化剤等が挙げられる。
上記帯電防止剤として、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
上記難燃剤として、ハロゲン系化合物、リン酸エステル系化合物、リン酸アミド系化合物、メラミン系化合物、ポリリン酸のメラミン塩化合物、フッ素樹脂又は金属酸化物等が挙げられる。
上記滑剤として、炭化水素系、脂肪酸系、脂肪族アルコール系、脂肪族エステル系、脂肪族アマイド系、金属石けん系等が挙げられる。
上記珪酸系添加剤として、フュームドシリカ、微粒子シリカ、けい石、珪藻土類、クレー、カオリン、シリカゲル、珪酸カルシウム、セリサイト、カオリナイト、フリント、長石粉、蛭石、アタパルジャイト、タルク、マイカ、ミネソタイト、パイロフィライト等が挙げられる。
成形方法としては、特に限定されるものではなく、射出成形法、押出成形法、ブロー成形法、回転成形、真空成形法、インフレーション成形法、カレンダー成形法、スラッシュ成形法、ディップ成形法、発泡成形法等が挙げられる。
(化合物No.1の合成)
ヒドロキシ−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェート486g(1モル)、水酸化ナトリウム40g(1モル)の水溶液およびメタノールを仕込み、室温で一時間撹拌した。減圧下に乾燥して421gの白色粉末の化合物No.1を得た。
(試験例1)
上記の粒状核剤Aと、上記の粒状核剤Cとを質量比:8.5/1で混合し、粒状核剤Dを得た。
上記の粒状核剤Aと、上記の粒状核剤Cとを質量比:4/1で混合し、粒状核剤Eを得た。
上記の粒状核剤Aと、上記の粒状核剤Cとを質量比:1/1で混合し、粒状核剤Fを得た。
上記の粒状核剤Bと、上記の粒状核剤Cとを質量比:1/1で混合し、粒状核剤Gを得た。
上記の粒状核剤Aと、上記の粒状核剤Cとを質量比:9/1で混合し、粒状核剤Hを得た。
上記の粒状核剤Cをそのまま使用した。
得られた各試験例の粒状核剤について、以下の手順A、手順Bに従って粒子径分布を測定した。粒子径の測定には、レーザー回折式粒子径測定装置として、Microtrac MT3000II(マイクロトラック・ベル社製)を用いた。図1(a)(b)に、レーザー回折式粒子径測定装置100の測定原理の概要を示す。
まず、得られた粒状核剤(試料)を、図1(a)に示すサンプルホルダー130にセットし、測定部150内を吸引ノズル120に吸引させた。続いて、コンプレッサ140(分散機)から供給された圧縮空気を調整し、噴射ノズル142を介して分散エアー供給部110に噴射した。このとき、分散エアー供給部110を通過する粒状核剤に対して、下記の分散圧の条件で分散エアー144を噴出して、光源160から照射されたレーザービーム170を通過するように粒状核剤152(測定対象)を測定部150内の空気中に分散させた。その後、粒状核剤152は吸引ノズル120内に吸引させた。
測定部150内において、空気中に分散した粒状核剤152により散乱された光を、集光レンズ180を介して検出器190で測定した。その測定結果に基づいて、粒状核剤152の粒子径分布を得た(高分散型乾式測定)。
手順Aにおいて、分散圧(試料に噴出される分散エアー144のエアー圧)を30psi(2.1kgf/cm2)に設定した。また、光源として、同一波長のレーザービーム170を2本使用し、分解能を高める条件を採用した。
得られた粒状核剤152の粒子径分布のうち、体積平均粒子径をMvA、個数平均粒子径をMnAとし、式:WA=MvA/MnAに基づいて、粒子径分布の広がりWAを算出した。結果を表1に示す。
手順Aの測定対象とした粒状核剤に対して、図2に示す手順に基づいて加圧処理を実施した。
まず、アルミニウム箔製のトレイ10(幅:50mm、奥行き:60mm、高さ:20mm)を準備し、トレイ10の内部に、13gの粒状核剤(試料20)を充填した。試料20上に鉛製のおもり30(質量:1.8kg、接地面積:30cm2)を配置し、60g/cm2の荷重を試料20に付与した状態で、40℃、相対湿度80%の恒温オーブン内に、トレイ10を24時間静置した(加圧処理)。
測定部150内において、空気中に分散した粒状核剤154により散乱された光を、集光レンズ180を介して検出器190で測定した。その測定結果に基づいて、粒状核剤154の粒子径分布を得た(非分散型乾式測定)。
手順Bにおいて、コンプレッサ140(分散機)を使用せず、分散圧(試料に噴出される分散エアー144のエアー圧)を0psiに設定した。また、光源として、同一波長のレーザービーム170を2本使用し、分解能を高める条件を採用した。吸引ノズル120の吸引圧は、手順Aと同一とした。
得られた粒状核剤154の粒子径分布のうち、体積平均粒子径をMvB、個数平均粒子径をMnBとし、式:WB=MvB/MnBに基づいて、粒子径分布の広がりWBを算出した。結果を表1に示す。
各実施例および各比較例の粒状核剤について、下記の評価項目に基づいて評価を実施した。
粉体特性評価装置(セイシン企業社製、マルチテスター MT−02)を用いて、得られた粒状核剤のゆるめかさ密度(g/cm3)、固めかさ密度(g/cm3)を用いて測定した。得られた結果から、圧縮度(%)=[(「固めかさ密度」−「ゆるめかさ密度」)/「固めかさ密度」]×100に基づいて、圧縮度(%)を算出した。
粉体特性評価装置(セイシン企業社製、マルチテスター MT−02)を用いて、得られた粒状核剤の分散度(%)を測定した。
粉体特性評価装置(セイシン企業社製、マルチテスター MT−02)を用いて、得られた粒状核剤を、粉体特性評価装置のフィーダーに10g充填し、フィーダー振動幅0.3mmの条件で振動させたときの排出時間(s)を計測した。
(手順a)
作製された直後の粒状核剤を測定対象(サンプルa)とした。ただし、圧縮度を測定する場合、710μmの試験ふるいを通した粒状核剤を測定対象(サンプルa)とした。
(手順b)
手順aの測定対象とした粒状核剤について、上記手順Bに記載の加圧処理と同様の加圧処理したものを測定対象(サンプルb)とした。
測定された圧縮度から上記手順aと手順bとの間での圧縮度変化率=|(サンプルbの圧縮度−サンプルaの圧縮度)/サンプルaの圧縮度|×100(%)を算出し、得られた加圧処理前後の圧縮度変化率を下記評価基準に基づいて評価した。結果を表3に示す。
<粉塵特性>
測定された分散度から上記手順aと手順bとの間での分散度変化率=|(サンプルbの分散度−サンプルaの分散度)/サンプルaの分散度|×100(%)を算出し、得られた加圧処理前後の分散度変化率を下記評価基準に基づいて評価した。結果を表2に示す。
測定されたサンプルaの排出時間a(s)、サンプルbの排出時間b(s)のそれぞれについて、下記評価基準に基づいて評価した。結果を表2に示す。
◎:変化率が小さく、流動性の性状変化が少なかった。
○:変化率が比較的大きいが、流動性の性状変化が実用上問題ない範囲であった。
×:変化率が大きく、流動性の性状変化が大きかった。
・分散度変化率
◎:変化率が小さく、粉塵性の性状変化が少なかった。
○:変化率が比較的大きいが、粉塵性の性状変化が実用上問題ない範囲であった。
×:変化率が大きく、粉塵性の性状変化が大きかった。
・排出時間
◎:排出時間aおよび排出時間bが小さく、フィード安定性が良好であった。
○:排出時間aは小さく、排出時間bが比較的大きいが、運転停止は生じないため、フィード安定性は実用上問題ない範囲であった。
×:排出時間aまたは排出時間bの測定中、所定時間経過後に運転停止が生じたため、フィード安定性が低下した。
ポリプロピレンの100重量部に、得られた各実施例の粒状核剤の0.1重量部を混合した組成物をヘンシェルミキサーで1分間混合し、230℃、150rpmの条件で押出加工してペレットを製造した。これを200℃で射出成形して得た厚さ1mmの試験片について、JIS K7136に準じてHaze(ヘイズ値:%)を測定した。
また、実施例1〜4の粒状核剤は、流動特性に優れており、実用上問題ない範囲でヘイズ値が小さく、結晶性高分子の透明性を向上できることから、核剤・透明化剤として好適に利用できることが分かった。
20 試料
30 おもり
100 レーザー回折式粒子径測定装置
110 分散エアー供給部
120 吸引ノズル
130 サンプルホルダー
140 コンプレッサ
142 噴射ノズル
144 分散エアー
150 測定部
152 粒状核剤
154 粒状核剤
160 光源
170 レーザービーム
180 集光レンズ
190 検出器
Claims (10)
- 下記一般式(1)で表される化合物を含む粒状核剤であって、
下記手順Aに従って測定される粒子径分布の広がりWAと、
下記手順Bに従って測定される粒子径分布の広がりWBが、
以下の式(I)を満たす、粒状核剤。
0.3≦WA/WB≦13.5 ・・式(I)
(手順A)
レーザー回折式粒子径測定装置を用い、30psiの分散圧の分散エアーを当該粒状核剤に噴出して、空気中に分散させた当該粒状核剤を測定対象として、その粒状核剤の粒子径分布を乾式測定する。
前記粒子径分布として、当該粒状核剤の体積平均粒子径MvA、個数平均粒子径MnAを得る。
WA=MvA/MnAに基づいて、上記粒子径分布の広がりWAを算出する。
(手順B)
上記手順Aの測定対象とした当該粒状核剤について、次のように加圧処理を行う。
加圧処理:アルミニウム箔製のトレイに当該粒状核剤を入れ、前記トレイ中の当該粒状核剤に60g/cm2の荷重を加えた状態で、40℃、相対湿度80%の恒温オーブン内に、前記トレイを24時間静置する。
続いて、レーザー回折式粒子径測定装置を用い、分散エアーを当該粒状核剤に噴出せずに、空気中に分散させた加圧処理後の当該粒状核剤を測定対象として、その粒状核剤の粒子径分布を乾式測定する。
前記粒子径分布として、当該粒状核剤の体積平均粒子径MvB、個数平均粒子径MnBを得る。
WB=MvB/MnBに基づいて、上記粒子径分布の広がりWBを算出する。
- 請求項1に記載の粒状核剤であって、
以下の式(II)を満たす、粒状核剤。
3≦WA≦45 ・・式(II) - 請求項1から3のいずれか1項に記載の粒状核剤を熱可塑性樹脂中に含有してなる、樹脂組成物。
- 請求項4に記載の樹脂組成物であって、
前記熱可塑性樹脂が結晶性高分子を含む、樹脂組成物。 - 請求項5に記載の樹脂組成物であって、
前記結晶性高分子がポリオレフィン系高分子を含む、樹脂組成物。 - 請求項4から6のいずれか1項に記載の樹脂組成物であって、
前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記粒状核剤の含有量が0.001重量部以上10重量部以下である、樹脂組成物。 - 請求項4から7のいずれか1項に記載の樹脂組成物であって、
ペレット状である、樹脂組成物。 - 請求項4から8のいずれか1項に記載の樹脂組成物を用いてなる成形品。
- 請求項4から8のいずれか1項に記載の樹脂組成物を用いて成形品を製造する製造方法。
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