JPS6337152A - 高剛性エチレン−プロピレンブロツク共重合体組成物 - Google Patents

高剛性エチレン−プロピレンブロツク共重合体組成物

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JPS6337152A
JPS6337152A JP61181547A JP18154786A JPS6337152A JP S6337152 A JPS6337152 A JP S6337152A JP 61181547 A JP61181547 A JP 61181547A JP 18154786 A JP18154786 A JP 18154786A JP S6337152 A JPS6337152 A JP S6337152A
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JP
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ethylene
propylene
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propylene block
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JP61181547A
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Yoichi Nakajima
洋一 中島
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Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、高剛性エチレン−プロピレンブロック共重合
体組成物に関する。さらに詳しくは、剛性および耐熱剛
性に著しく優れた高剛性エチレン−プロピレンブロック
共重合体組成物に関する。
〔従来の技術] 一般にプロピレン系重合体は優れた加工性、耐薬品性、
電気的性質および機械的性質を有しているので、射出成
形品、中空成形品、フィルム、シート、繊維等に加工さ
れ各種の用途に用いられている。しかしながら用途によ
っては、これらの性質、とりわけ耐衝撃性が充分とは云
えない場合があり、機械的衝撃を受けやすい成形品もし
くは低温で使用される成形品には使用され難いという問
題点がある。一般にプラスチック材料の剛性および耐熱
剛性などの剛性面と耐衝撃性とは非両立的関係にあり、
前者と後者を同時に改善し向上させることは極めて困難
な場合が多い。プロピレン系重合体の用途ひいては需要
拡大のためには、前述の耐衝撃性のみならず剛性面を今
一段と向上させることが要望される。これらの物性を改
善することによシ、他の汎用樹脂例えばハイインパクト
ポリスチレン(HIPS)樹脂もしくはABS樹脂が使
用されている用途分野においてプロピレン系重合体を使
用することが可能となる。プロピレン系重合体の耐衝撃
性の向上に関しては、いくつかの提案が為されている。
とりわけプロピレンをエチレンとブロック共重合させた
いわゆるエチレン−プロピレンブロック共重合体がよく
知られている。しかしながら、該エチレン−プロピレン
ブロック共重合体はプロピレン単独重合体にくらべて低
温耐衝撃性は著しく向上する反面剛性面は低下するとい
った問題がある。
このため、従来よジエチレン−プロピレンブロック共重
合体の剛性面を向上する目的で各種の造核剤が単独また
は併用系で用いられている。
また、特開昭58−201816号公報には特定のアイ
ソタクチックペンタッド分率を有するエチレン−プロピ
レンブロック共重合体が開示されている。また、前記公
報において更に剛性面を向上する目的で該エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体にp−t−ブチル安息香酸ア
ルミニウムもしくは1・3,2・4−ジベンジリデンソ
ルビトールからなる有機造核剤を配合することが開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来公知の各種造核剤を通常のエチレン
−プロピレンブロック共重合体に配合してなる組成物は
、剛性面の改善効果が未だ充分満足できるものではない
。前記特開昭58−201816号公報に開示された特
定のアイソタクチックペンタッド分率を有するエチレン
−プロピレンブロック共重合体の剛性面はかなり改善さ
れるものの未だ充分満足できるものではない。また、前
記の特定のアイソタクチックペンタッド分率を有するエ
チレン−プロピレンブロック共重合体Kp−t−ブチル
安息香酸アルミニウムもしくは1・3.2・4−ジベン
ジリデンソルビトールを配合してなる組成物は、場合に
は未だ充分満足できるものではない。
本発明者は、前述の各種造核剤を配合してなるエチレン
−プロピレンブロック共重合体組成物に関する上述の問
題点を解決するために鋭意研究した。その結果、特定の
アイソタクチックペンタッド分率を有するエテレンープ
ロピレンブロック共重合体に下記一般式(1)で示され
るフォスフェート系化合物(以下、化合物Aという。)
を配合してなる組成物が、上述のエチレン−プロピレン
ブロック共重合体組成物の問題点を解決することができ
ることを見い出し、この知見に基づき本発明全完成した
(但し、式中R2は直鎖結合、硫黄または炭素数1〜4
のアルキリデン基を、R6およびR8はそれぞれ水素ま
たは炭素数1〜8の同種もしくは異種のアルキル基を、
Mは1価〜3価の金属原子を、nは1〜3の整数を示す
。) ンープロピレンブロック共重合体組成物を提供すること
である。
(問題点を解決するための手段〕 本発明は下記の構成を有する。
プロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタッド分
率(P)とメルトフローレート(MFR)との関係が1
.00≧P≧0.01510gMFR+0.955であ
る第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%であ
シ、ついで全重合体量の30〜5重景%重重チレンもし
くはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させてな
りエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%である
結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体100重
量部に対して、下記一般式(1)で示されるフォスフェ
ート系化合物(以下、化合物Aという。)を0.01〜
1重量部配合してなる高剛性エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体組成物。
(但し、式中R2は直鎖結合、硫黄または炭素数1〜4
のアルキリデン基を、R1およびR8はそれぞれ水素ま
たは炭素数1〜8の同種もしくは異種のアルキル基を、
Mは1価〜3価の金属原子全、nは1〜3の整数を示す
。) 本発明で用いるエチレン−プロピレンブロック共重合体
とは、第1段階目のプロピレンの重合で得られるプロピ
レン単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率(P
)とメルト70−レート(MFR)との関係が1.OO
≧0.0151ogMFR+0.955の範囲である。
MFRが高い程Pは高くなり易い傾向にあり、MFRは
通常0.05〜100である。第1段階目の重合におい
ては、全重合体量(但し、重合溶媒に対して可溶性の重
合体を除く。)の70〜95重量%のプロピレンを重合
させる。ついで第2段層目以降においてはエチレンもし
くはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させる。
この場合の1段階とは、これらの単量体の連続的なもし
くは1時的な供給の1区分を意味する。この第2段層目
以降において前述の全重合体量の30〜5重量%のエチ
レンもしくはエチレンとグロビレンf、1段階以上で重
合させる。但し、最終的に得られた重合体(但し、重合
溶媒に溶出した可溶性重合体を除く。)中のエチレン含
有量は全重合体量の3〜20重量%の範囲内になければ
ならない。従って、第1段階目でプロピレンのみを全重
合体量の70重量%重合させた場合には、第2段階目で
ブロック共重合されるエチレンは20重量%以下に限定
されるから、その場合は残余の10〜27重量%につい
てはプロピレンまたはプロピレンと可能な範囲でのエチ
レンを除く他のα−オレフィンをブロック共重合させな
ければならない。しかしながら第1段階目でプロピレン
を80重量%重合させた場合には、第2段層目でエチレ
ンのみを20重量%重合することができる。以上のよう
K、エチレンTh重合させることができる段階の限定と
全重合体量中のエチレン含有量の限定の範囲内であれば
、エチレンを単独でまたはプロピレンもしくは他のα−
オレフィンと混合して1段階または多段階で本発明のブ
ロック共重合を行うことができる。このようなエチレン
−プロピレンブロック共重合体は、本願と同−出願人の
出頭に係わる特開昭58−201816号公報に記載さ
れた製造方法によって與造できる。すなわち、有機アル
ミニウム化合物もしくは有機アルミニウム化合物と電子
供与体との反応生成物を四塩化チタンと反応させて得ら
れる固体生成物(1)に、さらに電子供与体と電子受容
体とを反応させて得られる固体生成物(1)を有機アル
ミニウム化合物および芳香族カルボン酸エステル(至)
と組み合せ、該芳香族カルボン酸エステルと該固体生成
物(1)のモル比(1)/(1)−o、t〜10.0と
した触媒の存在下に全重合量の70〜95重量%のプロ
ピレン系重合体物、ついで全重合量の30〜5重量%の
エチレンもしくはエチレンとプロピレンt−1段階以上
で重合させてエチレン含tを3〜20重量%となるよう
に共重合させることによって得ることができる。ここで
、アイソタクチックペンタッド分率とは、マクロモレΦ
ユールズ、6巻、6号、11月〜12月、925〜92
6頁(1973年) (Macromoleeules 、 Mol 、6 
、 l’h 6 、 November −Decem
ber、925−926(1973))に発表されてい
る方法、すなわち’C−NMR4−使用し測定されるプ
ロピレン系重合体分子鎖中のペンタッド単位でのアイソ
タクチック分率である。言いかえると該分率は、プロピ
レンモノマ一単位が5個連続してアイソタクチック結合
したプロピレンモノマ一単位の分率を意味する。上述の
13C−NMRを使用した測定におけるスペクトルのピ
ークの帰属決定法は、マクロモレキュールズ、8巻、5
号、9月〜10月、687〜689′I 1頁(1975年) (Macromolecules
+ 、 Mol 、 8 。
’P’kh 5 +  SePtember −0ct
ober 、  687−689(1975))に基づ
いた。因に後述の実施例における13C−NMRによる
測定にはFT−NMRの270M庵の装置を用い、27
.000回の積算測定により、シグナル検出限界をアイ
ソタクチックペンタッド分率でo、ooiにまで向上さ
せて行った。前述のMFRFiJIS  K  721
0に準拠し、230°C1荷重2.16 #gで測定す
る。
また、前述のエチレン含有量は赤外線吸収スペクトル法
で測定する。
また本発明で用いるエチレン−プロピレンブロック共重
合体は、本発明の効果を損なわない範囲で、通常のプロ
ピレン系重合体すなわちプロピレンの結晶性単独重合体
、プロピレンとエチレン、プデンー1、ペンテン−1,
4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−
1などのα−オレフィンの1種もしくは2種以上との結
晶性ランダム共重合体もしくは結晶性ブロック共重合体
、プロピレンと酢酸ビニル、アクリル酸エステルなどと
の共重合体もしくは該共重合体のケン化物、プロピレン
と不飽和カルボン酸もしくはその無水物との共重合体、
該共重合体と金属イオン化合物との反応生成物など、ま
たはプロピレン系重合体に不飽和カルボン酸もしくはそ
の誘導体で変性した変性プロピレン系重合体を混合して
用いることができ、また、各種合成ゴム(例えばエチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−
非共役ジエン共重合体ゴム、ポリブタジェン、ポリイソ
プレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、
スチレン−ブタジェン系ゴム、スチレン−ブタジェン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−インプレン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体など)や熱可塑
性合成樹脂(例えばポリエチレン、ポリブテン、ポリ−
4−メチルペンテン−1の如きプロピレン系重合体を除
くポリオレフィン、ポリエチレン、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルな
ど)と混合して用いることもできる。
本発明で用いられる化合物Aとしてはナトリウム−2,
2′−メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフエ
ニル)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−エチリ
デン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォ
スフェート、リチウム−2,2′−メチレン−ビス−(
4,6−ジ−t−ブチルフエニル)7オスフエート、リ
チウム−2,2′−エチリデン−ビス−(4゜6−ジ−
t−ブチルフエニル)7オスフエート、ナトリウム−2
,2′−エチリデン−ビス−(4−i−プロピル−6−
t−ブチルフエニル)フォスフェート、リチウム−2,
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フエニル)フォスフェート、リチウム−2,2′−メチ
レン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチル7エ二ル)
フォスフェート、カルシウム−ビス−(2゜2′−チオ
ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフエニル)7オス
フエート〕、カルシウム−ビス−(2,2’−チオビス
−(4−エチル−6−t−ブチルフエニル)フォスフェ
ート〕、カルシウム−ビス−(2,2’−チオビス−(
4,6−ジ−t−ブチルフエニル)7オスフエート〕、
マグネシウム−ビス−(2,2’−チオビス−(4,6
−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェート)、マグネ
シウム−ビス−(2,2’−チオヒス−(4−t−オク
チルフェニル)フォスフェート〕、ナトリウム−2,2
′−ブチリデン−ビス−(4,6−ジ−メチルフェニル
)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−ブチリデン
−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフ
ェート、ナトリウム−2,2’−t−オクチルメチレン
−ビス−(4,6−ジ−メチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム−2゜2′−1−オクチルメチレン−ビ
ス−(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェー
ト、カルシクムービスー(2,2’−メチレン−ビス−
(4゜6−ジ−t−7”チルフェニル)フォスフェート
〕、マグネシウム−ビス−(2,2’−メチレン−ビス
−(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェート
〕、バリウム−ビス−(2,2’−メチレン−ビス−(
4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェート〕、
ナトリウム−2,2′−)fし冶ビス−(4−メチル−
6−t−7’チルフエニル)フォスフェート、ナトリウ
ム−2゜21−メチレ々ビス−(4−エチル−6−t−
ブチルフエニル)フォスフェート、ナトリウム(4,4
’−ジメチル−6,6′−ジ−t−ブチル−2,2’−
ビフェニル)フォスフェート、カルシウム−ビス−((
4,4’−ジメチル−6,6′−ジ−t−ブチル−2,
2′−ビフェニル)フォスフェート〕、ナトリウム−2
,2′−エチリデン−ビス−(4−s−ブチル−6−t
−ブチルフエニル)フォスフェート、ナ)リウム−2゜
2′−メチレン−ビス−(4,6−ジ−メチルフェニル
)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−メチレン−
ビス−(4,6−シーニチル7エ二ル)7オスフエート
、カリウム−2,2′−エチリテンービスー(4,6−
ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェート、カルシウム
−ビス−(2,2’−エチリデン−ビス−(4,6−ジ
−t−ブチルフエニル)フォスフェート)、マグネシウ
ム−ビス−(2,2’−エチリデン−ビス−(4,6−
ジ−t−ブチルフエニル)7オスフエート〕、バリウム
−ビス−(2,2’−エチリテンービス−(4,6−ジ
−t−ブチルフエニル)フォスフェート〕、アルミニウ
ムートリス−(2,2’−メチレン−ビス−(4,6−
ジ−t−ブチルフエニル)フォス7エー))−jたけア
ルミニウムートリス−(2,2’−エチリデン−ビス−
(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)7オスフエート〕
などを例示することができる。
特にナトリウム−2,2′−メチレン−ビス−(4,6
−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェートが好ましい
。化合物Aの配合割合は、上述の結晶性エチレン−プロ
ピレンブロック共M合体100重量部に対して0.01
〜1!量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である
。0.01重量部未満の配合では剛性および耐熱剛性の
改善効果が充分に発揮されず、また1重量部を超えても
構わないか、それ以上の上述の改善効果の向上か期待で
きず実際的でないばかシでなくまた不経済である。
本発明の組成物にあっては、通常プロピレン系重合体に
添加される各糧の添加剤例えばフェノール系、チオエー
テル系、リン系などの酸化防止剤、光安定剤、透明化剤
、造核剤、滑剤、酸化物の如きラジカル発生剤、金属石
鹸類などの分散剤もしくは中和剤、無機充填剤(例えば
メルク、マイカ、クレー、ウオラストナイト、ゼオライ
ト、アスペスト、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム
、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウ
ム、ガラス繊維、炭素ダ維々ど)もしくはカップリング
剤(例えばシラン系、チタネート系、ボロン系、アルミ
ネート系、ジルコアルミネート系など)の如き表面処理
剤で表面処理された上述の無機充填剤または有機充填剤
(例えば木粉、パルプ、故紙、合成唄維、天然繊維など
)を本発明の目的を損なわない範囲で併用するととがで
きる。特に無機充填剤を併用すると、更に剛性および耐
熱剛性が向上するので併用することが好ましい。
本発明の組成物は前述の本発明に係わるエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体に対して、化合物Aならびに通
常プロピレン系重合体に添加される前述の各種添加剤の
所定量全通常の混合装置例えばヘンセルミキサー(商品
名)、スーハーミキサー、リボンプレンダー、パンバリ
ミキサーなどを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸
押用機、ブラベンダーまたはロールなどで、溶融混線温
度150℃〜300°c1好ましくは180℃〜250
″Cで溶融混線ペレタイズすることにより得ることがで
きる。得られた組成物は射出成形法、押出成形法、ブロ
ー成形法などの各穫成形法により目的とする成形品の製
造に供される。
〔作用〕
本発明において化合物Aで示される7オス7工−ト系化
合物は特開昭58−1736号公報に開示された如く造
核剤として剛性および耐熱剛性の改善に作用することが
一般に知られている。しかしながら、化合物Aを本発明
に係わる特定のアイソタクチックペンタッド分率を有す
るエチレン−プロピレンブロック共重合体に配合するこ
とにより、従来公知の造核剤の配合からは装置予測でき
ない駕〈べき相乗効果が発揮され、剛性および耐熱剛性
が著しく優れた組成物が得られることを見い出した。
〔効果〕
本発明の組成物は、各1造核剤を配合してなるプロピレ
ン単独重合体組成物の従来公知の組成物に比較して、(
1)剛性および耐熱剛性が著しく優れている。(2)成
形品の薄肉化を計ることができ省資源に寄与するばかり
でなく、成形時の冷却速度も早くなるので単位時間当り
の成形速度を早くすることができ生産性の向上にも寄与
できる。(3)従来ハイインパクトポリスチレン(HI
PS )樹脂、ABS樹脂などが用いられていた用途に
ポリプロピレン樹脂を用いることが可能となり、ポリプ
ロピレン樹脂の用途の拡大が可能である。
(実施例〕 以下、実施例および比較例によって本発明をへ体的に説
明するが、本発明はこれKよって限定されるものではな
い。
尚、実施例および比較例で用いた評価方法は次の方法に
よった。
■)剛性:得られたベレットを用いて長さ100闘、巾
10jOf、厚み4110fの試験片を射出成形法によ
り作成し、該試験片を用いて曲げ弾性率を測定(JIS
 K 7203に準拠)することにより剛性を評価した
I)耐熱剛性:得られたペレットを用いて長さ130f
f、巾13ff、厚み6.5flの試験片を射出成形法
により作成し、該試験片を用いて熱変形温度を測定(J
IS K 7207に準拠;4、6 kg f / d
荷重)することにより耐熱剛性を評価した。
■)耐衝撃性:得られたベレットを用いて長さ53.5
m、巾13鱈、厚み8.5Mの試験片(ノツチ付)を射
出成形法によシ作成し、該試験片を用いて一30℃にお
けるアイゾツト衝撃強度を測定(JIS K 7110
に準拠)することにより耐衝撃性を評価した。
実施例1〜3、比較例1〜10 後述の第1表に示した各MFR1各アイノアイソタクチ
ックペンタッド分率各エチレン含有量を有する粉末状結
晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体100重量
部に、化合物Aとしてナトリウム−2,2′−メチレン
−ビス−(4,6−シーt−7’チルフエニル)フォス
フェートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第
1表に記載した配合割合でヘンセルミキサー(商品名)
K入れ、3分間攪拌混合した後口径4Offの単軸押出
機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。ま
た比較例1〜10として後述の第1表に示した各MFR
,各アイノアイソタクチックペンタッド分率各エチレン
含有量を有する粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体100重量部に後述の第1表に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例1〜3に準拠して
溶融混線処理してベレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性試験に用いる試験片は、
得られたベレットを樹脂温度250℃、金型温度50″
Cで射出成形によシ調製した。
得られた試験片を用いて前述の試験方法により剛性、耐
熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。
これらの結果を第1表に示した。
実施例4〜6、比較例11〜20 後述の第2表に示した各MFR,各アイノアイソタクチ
ックペンタッド分率各エチレン含有量を有する粉末状結
晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体100重量
部に、化合物Aとしてナトリウム−2,2′−メチレン
−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)7オスフ
エート、無機充填剤として平均粒径2〜3μの微粒子タ
ルクおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第2表
に記載した配合割合でヘンセルミキサー(商品名)K入
れ、3分間攪拌混合した後口径40mの単軸押出機で2
00℃にて溶融混線処理してペレット化した。また比較
例11〜20として後述の第2表に示した各MFR。
各アイソタクチックペンタッド分率および各エチレン含
有量を有する粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体100!量部に後述の第2表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例4〜6に準拠して溶
融混線処理してベレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性試験に用いる試験片は、
得られたベレットを樹脂温度250℃、金型温度50°
Cで射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前述の試験方法によシ剛性、耐
熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。結果を第2表に
示した。
第1〜2表に示される本発明に係わる化合物および添加
剤は下記の通りである。
化合物Atナトリウム−2,2′−メチレン−ビス−(
4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフェート(ア
デカ・アーガス化学■製MARK  NA−11) 造核剤i ;p−t−ブチル安息香酸アルミニウム 造核剤2;1・3,2・4−ジペンジリデンンルビトー
ル 造核剤3;ナトリウム−ビス−(4−t−ブチルフエニ
ル)フォスフェート フェノール系酸化防止剤1 + 2 + 6−ジ−1−
ブチル−p−クレゾール フェノール系酸化防止剤2;テトラキス(メチレン−3
−(3’、5’−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン リン系酸化防止剤1gテト2キス(2,4−ジ−t−ブ
チルフエニル)−4,4’−ビフェニレン−ジ−7オス
7オナイト リン系酸化防止剤25ビス(2,4−ジ−1−ブチルフ
エニル)−ペンタエリスリトール−シフオスファイト Ca −St ;ステアリン酸カルシウム無機充填剤;
タルク(平均粒径2〜3μ)第1表に記載の実施例およ
び比較例は、プロピレン系重合体として各MFRおよび
各アイソタクチックペンタッド分率を有する結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体を用いた場合である
。第1表かられかるように、実施例1〜3は本発明の範
囲内にあるアイソタクチックペンタッド分率を有する結
晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体に化合物A
を配合したものであシ、実施例1〜3と比較例1〜4(
本発明の範囲外にあるアイソタクチックペンタッド分率
を有する結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体
く、化合物Aその他の造核剤を配合したもの)をくらべ
てみると、実施例1〜3は剛性および耐熱剛性が優れて
いることがわかる。また本発明の範囲内にあるアイソタ
クチックペンタッド分率を有する結晶性エチレンープq
ビレ/ブロック共重合体に対して有機造核剤を用いない
比較例5〜7と実施例1〜3をくらべると、比較例5〜
7は剛性および耐熱剛性の改善効果は未だ充分ではない
。さらに本発明の範囲内にあるアイソタクチックペンタ
ッド分率を有する結晶性エチレン−プロピレンブロック
共重合体に化合物A以外の化合物からなる有機造核剤を
用いた比較例8〜10と実施例1〜3をくらべると、比
較例8〜10は剛性および耐熱剛性の改善効果はかなり
認められるものの未だ充分ではなく、実施例1〜3が著
しく剛性および耐熱剛性が優れておυ、化合物Aを用い
ることによシ顕著な相乗効果が認められることがわかる
。すなわち、本発明で得られる剛性および耐熱剛性は、
本発明において限定された範囲内にあるアイソタクチッ
クペンタッド分率を有する結晶性エチレン−プロピレン
ブロック共重合体に化合物Aを用いたときにみられる特
有の効果であるといえる。また、本発明組成物である実
施例1〜3において化合物Aを用いるととKよって剛性
面の向上に伴う耐衝撃性の低下がみられず、比較例1〜
10とくらべても耐衝撃性は何ら遜色のないことが確認
された。
第2表は第1表において用いたプロピレン系重合体に、
化合物Aおよび無機充填剤としてメルクを併用したもの
であり、これについても上述と同様の効果が確聞された
このことから本発明の組成物が、従来から知られた結晶
性エチレン−プロピレンブロック共重合体に造核剤を配
合して々る組成物にくらべて、剛性および耐熱剛性の点
で著しく優れていることがわかり本発明の組成物の顕著
な効果がa認された。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)プロピレン単独重合体のアイソタクチツクペンタ
    ツド分率(P)とメルトフローレート(MFR)との関
    係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.95
    5である第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量
    %であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレ
    ンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合さ
    せてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%
    である結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体1
    00重量部に対して、下記一般式( I )で示されるフ
    ォスフェート系化合物(以下、化合物Aという。)を0
    .01〜1重量部配合してなる高剛性エチレン−プロピ
    レンブロック共重合体組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (但し、式中R_1は直鎖結合、硫黄または炭素数1〜
    4のアルキリデン基を、R_2およびR_3はそれぞれ
    水素または炭素数1〜8の同種もしくは異種のアルキル
    基を、Mは1価〜3価の金属原子を、nは1〜3の整数
    を示す。)(2)一般式(1)において、R_1がメチ
    レン基、R_2およびR_3がt−ブチル基である特許
    請求の範囲第1項に記載の高剛性エチレン−プロピレン
    ブロック共重合体組成物。 (3)化合物Aとしてナトリウム−2,2′−メチレン
    −ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフエニル)フォスフ
    ェートを配合してなる特許請求の範囲第1項に記載の高
    剛性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物。 (4)無機充填剤を配合してなる特許請求の範囲第1項
    に記載の高剛性エチレン−プロピレンブロック共重合体
    組成物。 (5)無機充填剤としてタルク、マイカ、クレー、ウオ
    ラストナイト、ゼオライト、アスペスト、炭酸カルシウ
    ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸バ
    リウム、ケイ酸カルシウム、ガラス繊維、炭素繊維もし
    くはチタン酸カリウムから選ばれた1種以上のものを用
    いる特許請求の範囲第4項に記載の高剛性エチレン−プ
    ロピレンブロック共重合体。
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