JP6189140B2 - マイクロコントローラ - Google Patents

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Description

本発明は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に、本発明は、例えば、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法に関する。特に、本発明は、例えば、マイクロコントローラに関する。なお、マイクロコントローラは、半導体装置の一つであり、「マイクロコントローラユニット」、「MCU」、「μC」等と呼ばれることがある。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能し得る装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路、及び電子機器は全て半導体装置である。
半導体装置の微細化技術の進歩に伴い、マイクロコントローラの集積度は年々高まっている。それに伴い、マイクロコントローラ内部に備えられた各種半導体素子(例えば、トランジスタ等。)のリーク電流が増加し、マイクロコントローラの消費電力が大幅に増加している。このため近年では、マイクロコントローラにおいて、低消費電力化が重要な課題の一つとなっている。
マイクロコントローラの低消費電力化を実現する手段の一つとして、マイクロコントローラを構成する回路ブロックのうち、動作に不要な回路ブロックを低消費電力モードに移行させる技術がある(特許文献1)。
特開平10−301659号公報
電源が遮断された回路ブロックにおいては、電源を遮断した瞬間に集積回路内の全てのノードの論理が揮発するため、電源遮断のタイミングは、実行中の処理が完全に終了した後に限られる。
上記問題を顧み、本発明の一態様では、動作に不必要な回路への電源遮断によって消費電力を低減されたマイクロコントローラなどを提供することを目的の1つとする。または、本発明の一態様は、適切に動作モードの切り替えができる半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、高速に動作モードの切り替えができる半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、電源電圧の供給を遮断するタイミングを適切に制御することができる半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、応答速度の速い半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、正確にデータを読み出すことができる半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、透明な半導体層を用いた半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、信頼性の高い半導体層を用いた半導体装置などを提供することを課題とする。または、本発明の一態様は、新規な半導体装置などを提供することを課題とする。なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本出願で開示される発明の一形態は、電源電位が入力される端子、CPU、不揮発性のメモリ、時間を計測する機能を備え、第1の割り込み信号を出力する第1の周辺回路と、外部機器とのインターフェースであって、第2の割り込み信号を出力する第2の周辺回路と、外部から入力されるアナログ信号を処理し、第3の割り込み信号を出力する第3の周辺回路と、第1乃至第3の割り込み信号の優先度を判断し、第4の割り込み信号を出力する割り込みコントローラと、第1乃至第3の周辺回路、CPU、及び割り込みコントローラ用の第1乃至第5のレジスタと、第1乃至第3の周辺回路、CPU、メモリ、割り込みコントローラ、並びに第1、第4及び第5のレジスタに対して電源電位供給とその停止を行うパワーゲートと、パワーゲートを制御するコントローラと、コントローラ用の第6のレジスタと、を有するマイクロコントローラである。
上記形態のマイクロコントローラにおいて、動作モードとして少なくとも第1乃至第3の動作モードがある。第1の動作モードは、マイクロコントローラの全ての回路をアクティブにするモードである。第2の動作モードは、コントローラ、第1の周辺回路、並びに第1、第2及び第6のレジスタをアクティブにし、他の回路を非アクティブにするモードである。第3の動作モードは、コントローラ、及び第6のレジスタをアクティブし、他の回路を非アクティブにするモードである。CPUの命令により、第1の動作モードから第2又は第3の動作モードへの移行処理が開始される。また、第1の割り込み信号がコントローラへ入力されることにより、第2の動作モードから第1の動作モードへの移行処理が開始される。また、外部からの割り込み信号がコントローラへ入力されることにより、第3の動作モードから第1の動作モードへの移行処理が開始される。
第1、第4及び第5のレジスタは揮発性記憶部と不揮発性記憶部を有し、パワーゲートにより電源供給が遮断される場合に、電源供給が遮断される前に当該揮発性記憶部のデータが当該不揮発性記憶部に退避され、パワーゲートにより電源供給が再開される場合に、当該不揮発性記憶部に退避されたデータを当該揮発性記憶部に書き込まれる。
また、第1のレジスタ等と同様に、他のレジスタに、例えば第3のレジスタにも、揮発性記憶部と不揮発性記憶部を設けることもできる。この場合も、パワーゲートにより電源供給が遮断される場合に、電源供給が遮断される前に当該揮発性記憶部のデータが当該不揮発性記憶部に退避され、パワーゲートにより電源供給が再開される場合に、当該揮発性記憶部に退避されたデータを当該揮発性記憶部に書き込まれるようにする。
上記形態において、前記メモリのメモリセルに、酸化物半導体層が用いられたトランジスタ及びシリコンが用いられたトランジスタを設けることができる。また、レジスタの不揮発性記憶部に酸化物半導体層が用いられたトランジスタ及びシリコンが用いられたトランジスタを設けることができる。
本発明の一態様を用いることにより、動作に不必要な回路への電源遮断することができるため、マイクロコントローラの低消費電力化が可能になる。
また、低消費電力モード時に電源遮断がされるレジスタに不揮発性記憶部を設けることで、電源遮断のタイミングの自由度を広げることが可能であり、また、電源遮断前の状態に高速に復帰させることが可能なマイクロコントローラを提供することが可能になる。
マイクロコントローラの構成の一例を示すブロック図。 マイクロコントローラのレイアウトの一例を示す図。 電源投入時の処理の一例を示すフローチャート。 ActiveモードからNoff1、Noff2モードへの移行処理の一例を示すフローチャート。 Noff1、Noff2モードからActiveモードへの移行処理の一例を示すフローチャート。 レジスタの構成の一例を示す回路図。 RAMのメモリセルの構成の一例を示す回路図。 マイクロコントローラの構成の一例を示す断面図。 マイクロコントローラの構成の一例を示すブロック図。 マイクロコントローラの光学顕微鏡写真。 CPUのレジスタの動作確認のために計測されたマイクロコントローラの入出力端子の信号波形図。 A、B:図11の信号波形の拡大図であり、Activeモードで動作している期間の信号波形図。 マイクロコントローラの構成の一例を示すブロック図。 レジスタの構成の一例を示す回路図。 レジスタの動作の一例を示すタイミングチャート。 消費電力の評価に用いたサンプルプログラムを説明する図。A:駆動2(Centralized backup method)。B:駆動1(Distributed backup method)。 駆動1と駆動2の消費電力の評価結果を示すグラフ。 駆動1、2でのメイン処理期間に対する消費電力の測定結果と、その近似直線(点線)を示す図。 電源供給が再開された後に、メイン処理が開始されるまでのシーケンスを示す図。A:駆動1。B:駆動2。 マイクロコントローラの構成の一例を示すブロック図。 レジスタの構成の一例を示す回路図。 レジスタの動作の一例を示すタイミングチャート。 PMUの状態遷移図。 パワーゲーティングの動作波形を示す図。 A:平均電源電流と繰り返し時間の関係を示すグラフ。B、C:繰り返し時間を説明する図。 マイクロコントローラを含むチップの写真。 FF2のレイアウトを示す図。 試作したFETのV−I特性を示す図。
以下では、図面を用いて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、その形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、発明の実施の形態の説明に用いられる図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略することがある。
(実施の形態1)
図1を用いて、マイクロコントローラの構成及び動作について説明する。図1は、マイクロコントローラ100のブロック図である。
マイクロコントローラ100は、CPU(中央演算装置)110、バスブリッジ111、RAM(ランダムアクセスメモリ)112、メモリインターフェース113、コントローラ120、割り込みコントローラ121、I/Oインターフェース(入出力インターフェース)122、及びパワーゲートユニット130を有する。
マイクロコントローラ100は、更に、水晶発振回路141、タイマー回路145、I/Oインターフェース146、I/Oポート150、コンパレータ151、I/Oインターフェース152、バスライン161、バスライン162、バスライン163、及びデータバスライン164を有する。更に、マイクロコントローラ100は、外部装置との接続部として少なくとも接続端子170−176を有する。なお、各接続端子170−176は、1つの端子または複数の端子でなる端子群を表す。
図2に、マイクロコントローラ100の各回路ブロックのレイアウトの一例を示す。図2のレイアウト図では、図1の一部の回路ブロックの符号を付している。
図2のレイアウト図において、各回路を構成するトランジスタには、シリコン基板から作製されるトランジスタと、酸化物半導体層から作製されるトランジスタがある。図2のレイアウトは、シリコンから作製されるトランジスタのプロセステクノロジを0.35μmとし、酸化物半導体層から作製されるトランジスタのプロセステクノロジを0.8μmとして、設計されたものである。
CPU110はレジスタ185を有し、バスブリッジ111を介してバスライン161−163及びデータバスライン164に接続されている。
RAM112は、CPU110のメインメモリとして機能する記憶装置であり、不揮発性のランダムアクセスメモリが用いられる。RAM112は、CPU110が実行する命令、命令の実行に必要なデータ、及びCPU110の処理によるデータを記憶する装置である。CPU110の命令により、RAM112へのデータの書き込み、読み出しが行われる。
マイクロコントローラ100では、低消費電力モードでは、RAM112の電源供給が遮断される。そのため、電源が供給されていない状態でもデータを保持できる不揮発性のメモリでRAM112を構成する。
メモリインターフェース113は、外部記憶装置との入出力インターフェースである。CPU110が処理する命令により、メモリインターフェース113を介して、接続端子176に接続される外部記憶装置へのデータの書き込み及び読み出しが行われる。
クロック生成回路115は、CPU110で使用されるクロック信号MCLK(以下、MCLKと呼ぶ。)を生成する回路であり、RC発振器等を有する。MCLKはコントローラ120及び割り込みコントローラ121にも出力される。
コントローラ120はマイクロコントローラ100全体の制御処理を行う回路であり、例えば、マイクロコントローラ100の電源制御、並びに、クロック生成回路115及び水晶発振回路141の制御等を行う。また、後述するパワーゲートユニット130の制御も行う。コントローラ120には、接続端子170を介して外部の割り込み信号INT1が入力される。接続端子170は、外部の割り込み信号入力用の端子である。さらに、コントローラ120には、周辺回路(145、150、151)からの割り込み信号(T0IRQ、P0IRQ、C0IRQ)が、バス(161−164)を経由せずに入力される。
割り込みコントローラ121はI/Oインターフェース122を介して、バスライン161及びデータバスライン164に接続されている。割り込みコントローラ121は割り込み要求の優先順位を割り当てる機能を有する。割り込みコントローラ121には、外部の割り込み信号INT1、及び周辺回路(145、150、151)からの割り込み信号(T0IRQ、P0IRQ、C0IRQ)が入力される。割り込みコントローラ121は割り込み信号を検出すると、その割り込み要求が有効であるかを判定する。有効な割り込み要求であれば、コントローラ120に内部の割り込み信号INT2を出力する。
コントローラ120は、外部の割り込み信号INT1が入力されると、CPU110に内部の割り込み信号INT2を出力し、CPU110に割り込み処理を実行させる。
コントローラ120のレジスタ180は、コントローラ120に設けられ、割り込みコントローラ121のレジスタ186はI/Oインターフェース122に設けられている。
以下、マイクロコントローラ100の周辺回路を説明する。CPU110は、周辺回路として、タイマー回路145、I/Oポート150及びコンパレータ151を有する。これらの周辺回路は一例であり、マイクロコントローラ100が使用される電子機器に応じて、必要な回路を設けることができる。
タイマー回路145は、クロック信号TCLK(以下、TCLKと呼ぶ。)を用いて、時間を計測する機能を有する。また、タイマー回路145は、決められた時間間隔で、割り込み信号T0IRQを、コントローラ120及び割り込みコントローラ121のそれぞれの割り込み要求用端子に出力する機能を有する。タイマー回路145は、I/Oインターフェース146を介して、バスライン161及びデータバスライン164に接続されている。
また、タイマー回路145で使用されるTCLKはクロック生成回路140で生成される。TCLKはMCLKよりも低い周波数のクロック信号である。例えば、MCLKの周波数を数MHz程度(例えば、8MHz)とし、TCLKは、数十kHz程度(例えば、32kHz)とする。クロック生成回路140は、マイクロコントローラ100に内蔵された水晶発振回路141と、接続端子172及び接続端子173に接続された発振子142を有する。発振子142の振動子として、水晶振動子143が用いられている。なお、CR発振器等でクロック生成回路140を構成することで、クロック生成回路140の全てのモジュールをマイクロコントローラ100に内蔵することが可能である。
I/Oポート150は、情報の入出力が可能な状態で、接続端子174に外部機器を接続するためのインターフェースであり、デジタル信号の入出力インターフェースである。I/Oポート150は、入力されたデジタル信号に応じて、割り込み信号P0IRQをコントローラ120及び割り込みコントローラ121のそれぞれの割り込み要求用端子に出力する。
接続端子175から入力されるアナログ信号を処理する周辺回路として、コンパレータ151が設けられている。コンパレータ151は、接続端子175から入力されるアナログ信号の電位(または電流)と基準信号の電位(または電流)との大小を比較し、値が0又は1のデジタル信号を発生する。さらに、コンパレータ151は、このデジタル信号の値が1のとき、割り込み信号C0IRQを発生する。割り込み信号C0IRQはコントローラ120及び割り込みコントローラ121のそれぞれの割り込み要求用端子に出力される。
I/Oポート150及びコンパレータ151は共通のI/Oインターフェース152を介してバスライン161及びデータバスライン164に接続されている。ここでは、I/Oポート150、コンパレータ151各々のI/Oインターフェースに共有できる回路があるため、1つのI/Oインターフェース152で構成しているが、もちろんI/Oポート150、コンパレータ151のI/Oインターフェースを別々に設けることもできる。
また、周辺回路のレジスタは、対応する入出力インターフェースに設けられている。タイマー回路145のレジスタ187はI/Oインターフェース146に設けられ、I/Oポート150のレジスタ183及びコンパレータ151のレジスタ184は、それぞれ、I/Oインターフェース152に設けられている。
マイクロコントローラ100は内部回路への電源供給を遮断するためのパワーゲートユニット130を有する。パワーゲートユニット130により、動作に必要な回路に電源供給を行うことで、マイクロコントローラ100全体の消費電力を下げることができる。
図1に示すように、マイクロコントローラ100の破線で囲んだユニット101−104の回路は、パワーゲートユニット130を介して、接続端子171に接続されている。接続端子171は、高電源電位VDD(以下、VDDと呼ぶ。)供給用の電源端子である。
パワーゲートユニット130は、コントローラ120により制御される。パワーゲートユニット130は、ユニット101−104へのVDDの供給を遮断するためのスイッチ回路131及びスイッチ回路132を有する。スイッチ回路131、スイッチ回路132のオン/オフはコントローラ120により制御される。具体的には、CPU110の要求、外部からの割り込み信号INT1、及びタイマー回路145からの割り込み信号T0IRQをトリガーにして、コントローラ120は、パワーゲートユニット130に、スイッチ回路131及びスイッチ回路132の制御信号を出力する。
なお、図1では、パワーゲートユニット130には、2つのスイッチ回路131、132が設けられているが、電源遮断に必要な数のスイッチ回路を設ければよい。本実施の形態では、タイマー回路145及びI/Oインターフェース146(ユニット101)に対して、他の回路と独立して電源供給を制御できるようにスイッチ回路を設ければよい。
また、図1では、ユニット102−104への電源遮断は、共通のスイッチ回路132で行うように図示されているが、このような電源供給経路に限定されるものではない。例えば、CPU110用のスイッチ回路132とは別のスイッチ回路により、RAM112の電源供給を制御できるようにすることができる。また、1つの回路に対して、複数のスイッチ回路を設けることができる。
また、コントローラ120には、パワーゲートユニット130を介さず、常時、接続端子171からVDDが供給される。また、ノイズの影響を少なくするため、クロック生成回路115の発振回路、水晶発振回路141には、それぞれ、VDDの電源回路と異なる外部の電源回路から電源電位が供給される。
コントローラ120及びパワーゲートユニット130等を備えることにより、マイクロコントローラ100を3種類の動作モードで動作させることが可能である。第1の動作モードは、通常動作モードであり、マイクロコントローラ100の全ての回路がアクティブな状態である。この動作モードを「Activeモード」と呼ぶ。
第2、第3の動作モードは低消費電力モードであり、一部の回路をアクティブにするモードである。一方の低消費電力モードでは、コントローラ120、並びにタイマー回路145とその関連回路(水晶発振回路141、I/Oインターフェース146)がアクティブである。他方の低消費電力モードでは、コントローラ120のみがアクティブである。ここでは、前者の低消費電力モードを「Noff1モード」と呼び、後者を「Noff2モード」と呼ぶことにする。
以下、表1に、各動作モードとアクティブな回路との関係を示す。表1では、アクティブにする回路に「ON」と記載している。表1に示すように、Noff1モードでは、コントローラ120と周辺回路の一部(タイマー動作に必要な回路)が動作し、Noff2モードでは、コントローラ120のみが動作している。
なお、クロック生成回路115の発振器、及び水晶発振回路141は、動作モードに関わらず、電源が常時供給される。クロック生成回路115及び水晶発振回路141を非アクティブにするには、コントローラ120からまたは外部からイネーブル信号を入力し、クロック生成回路115及び水晶発振回路141の発振を停止させることにより行われる。
また、Noff1、Noff2モードでは、パワーゲートユニット130により電源供給が遮断されるため、I/Oポート150、I/Oインターフェース152は非Activeになるが、接続端子174に接続されている外部機器を正常に動作させるために、I/Oポート150、I/Oインターフェース152の一部には電力が供給される。具体的には、I/Oポート150の出力バッファ、I/Oポート150用のレジスタ186である。Noff1、Noff2モードでは、I/Oポート150での実質的な機能である、I/Oインターフェース152及び外部機器とのデータの伝送機能、割り込み信号生成機能は停止している。また、I/Oインターフェース152も同様に、通信機能は停止している。
なお、本明細書では、回路が非アクティブとは、電源の供給が遮断されて回路が停止している状態の他、Activeモード(通常動作モード)での主要な機能が停止している状態や、Activeモードよりも省電力で動作している状態を含む。
また、マイクロコントローラ100では、Noff1、Noff2モードからActiveモードへの復帰を高速化するため、レジスタ185−187は、電源遮断時にデータを退避させるバックアップ保持部を更に有する。別言すると、レジスタ185−187は、揮発性のデータ保持部と、不揮発性のデータ保持部を有する。Activeモードでは、レジスタ185−187の揮発性記憶部にアクセスがされ、データの書き込み、読み出しが行われる。
なお、コンパレータ151のレジスタ184のデータは電源遮断時に保持する必要がないため、レジスタ184には、不揮発性記憶部は設けられていない。また、上述したように、Noff1/Noff2モードでも、I/Oポート150には出力バッファを機能させるためレジスタ183も動作させているため、レジスタ183には不揮発性記憶部が設けられていない。
ActiveモードからNoff1/Noff2モードへ移行する際は、電源遮断に先立って、レジスタ185−187の揮発性記憶部のデータは不揮発性記憶部に書き込まれ、揮発性記憶部のデータが初期値にリセットされる。そして、電源が遮断される。
Noff1/Noff2モードからActiveモードへ復帰する際には、レジスタ185−187に電源供給が再開されると、まず揮発性記憶部のデータが初期値にリセットされる。そして、不揮発性記憶部のデータが揮発性記憶部に書き込まれる。
従って、低消費電力モードでも、マイクロコントローラ100の処理に必要なデータがレジスタ185−187で保持されているため、マイクロコントローラ100を低消費電力モードからActiveモードへ直ちに復帰させることが可能になる。
動作モードの切り替えは、CPU110及びコントローラ120の制御により行われる。以下、図3乃至図5を用いて、動作モードの切り替え処理について説明する。
図3は、マイクロコントローラ100への電源投入時のコントローラ120の処理を示すフローチャートである。まず、外部電源からマイクロコントローラ100の一部の回路に電源が供給される(ステップ309、310)。ステップ309では、VDDは、コントローラ120のパワーゲートユニット130の制御部のみに供給される。また、クロック生成回路115の発振器及び水晶発振回路141にも電源が供給される。コントローラ120では、パワーゲートユニット130の制御部が初期化される(ステップ302)。
コントローラ120は、クロック生成回路115及び水晶発振回路141へ発振を開始させるイネーブル信号を出力する(ステップ303)。また、コントローラ120はパワーゲートユニット130へ制御信号を出力し、コントローラ120の全てのスイッチ回路(131、132)をオンにする(ステップ304)。ステップ303では、クロック生成回路115ではMCLKが生成され、クロック生成回路140ではTCLKが生成される。また、ステップ304により、接続端子171に接続されている全ての回路にVDDが供給される。そして、コントローラ120へMCLKの入力が開始され、コントローラ120の全ての回路がアクティブになる(ステップ305)。
コントローラ120は、マイクロコントローラ100の各回路のリセット解除を行い(ステップ306)、CPU110へのMCLKの入力を開始させる(ステップ307)。MCLKの入力により、CPU110が動作を開始し、マイクロコントローラ100がActiveモードで動作する(ステップ308)。
Activeモードから低消費電力モード(Noff1、Noff2モード)への移行は、CPU110のプログラムの実行により決定される。CPU110は、動作モードを低消費電力モードに移行するための要求を、コントローラ120のレジスタ180の低消費電力モード要求用のアドレス(以下、Noff_TRIGと呼ぶ。)に書き込む。また、CPU110は、Noff1、Noff2モードのどちらのモードに移行するかのデータも、レジスタ180の所定のアドレス(以下、Noff_MODEと呼ぶ。)に書き込む。
コントローラ120では、レジスタ180のNoff_TRIGへのデータ書込みをトリガーにして、Noff1またはNoff2モードへの移行処理を開始する。
なお、レジスタ180において、動作モード移行用のデータ記憶部は揮発性記憶部のみで構成される。従って、電源遮断により、Noff_TRIG及びNoff_MODEは、初期化される。ここでは、Noff_MODEの初期値は、Activeモードである。このような設定により、CPU110が停止していてNoff_TRIGの書込みが実行されない状態でも、低消費電力モードからActiveモードへ復帰させることができる。
図4は、ActiveモードからNoff1、Noff2モードへの移行処理を示すフローチャートである。Activeモードにおいて、レジスタ180のNoff_TRIGへの書込みを検出すると(ステップ320、321)、コントローラ120は、Noff_MODEの値から、移行する動作モードを決定する(ステップ322)。ここでは、Noff1モードに移行する場合を例に、図4の処理を説明するが、Noff2モードについても同様である。
コントローラ120は、Noff1モードで電源が遮断されるレジスタ185、186に、データ退避を要求する制御信号を出力する(ステップ323)。レジスタ185、186では、このコントローラ120からの制御信号を受信すると、上述したように揮発性記憶部のデータを不揮発性記憶部に退避する。
次に、コントローラ120は、Noff1モードで電源が遮断される回路をリセットする制御信号を出力し(ステップ324)、CPU110へのMCLKの供給を停止する(ステップ325)。コントローラ120は、パワーゲートユニット130に制御信号を出力し、スイッチ回路132をオフにする(ステップ326)。ステップ326では、ユニット102−104への電源供給が遮断される。そして、コントローラ120は、クロック生成回路115に発振を停止させるイネーブル信号を出力する(ステップ327)。以上により、Noff1モードへ移行する(ステップ328)。
なお、ステップ322で、Noff2モードへ移行すると決定した場合は、ステップ323において、タイマー回路145のレジスタ187でもデータ退避が行われる。ステップ326において、スイッチ回路131もオフになる。ステップ327において、発振を停止させるイネーブル信号が水晶発振回路141にも出力される。
Noff1又はNoff2モードからActiveモードへ移行する場合は、コントローラ120が割り込み信号を受信することをトリガーにして、その処理が実行される。Noff1モードでは、外部の割り込み信号INT1またはタイマー回路145からの割り込み信号T0IRQがトリガーとなり、Noff2モードでは、外部の割り込み信号INT1がトリガーになる。
図5は、Noff1又はNoff2モードからActiveモードへの復帰処理のフローチャートである。ここでは、Noff1モードからActiveモードへの復帰について説明するが、Noff2モードでも同様である。
Noff1又はNoff2モードにおいて、コントローラ120では、割り込み信号を検出すると、クロック生成回路115の発振器にイネーブル信号を出力して、発振を再開させ、クロック生成回路115からコントローラ120へMCLKを出力させる(ステップ350−353)。
コントローラ120は、レジスタ180のNoff_MODEの値から、移行する動作モードを決定する(ステップ354)。Noff1又はNoff2モードでは、Noff_MODEのデータは初期値にリセットされているため、Activeモードが決定される。
コントローラ120はパワーゲートユニット130を制御し、スイッチ回路132をオンにする(ステップ355)。そして、コントローラ120は電源供給が再開されたユニット102−104のリセットを解除し(ステップ356)、CPU110へのMCLKの供給を再開させる(ステップ357)。そして、レジスタ185、186に制御信号を出力し、不揮発性記憶部にバックアップされていたデータを揮発性記憶部に書き戻す(ステップ358)。以上の処理によって、マイクロコントローラ100はActiveモードに復帰する(ステップ359)。
上述したように、Noff1モードでは、コントローラ120はタイマー回路145からの割り込み信号T0IRQにより、マイクロコントローラ100をActiveモードに復帰させることができる。従って、タイマー回路145のタイマー機能を利用することで、マイクロコントローラ100を間欠動作させることが可能である。つまり、割り込み信号T0IRQを一定間隔で出力させることにより、Noff1モードから定期的にActiveモードへ復帰させることができる。そして、Activeモードでは、コントローラ120は、マイクロコントローラ100での処理が完了した判定すると、上述した制御処理を行い、マイクロコントローラ100をNoff1モードにする。
マイクロコントローラ100において、接続端子174、175から入力される信号を処理するには、CPU110を動作させるためにActiveモードにする必要があるが、CPU110の演算処理に要する時間は極短時間である。よって、本実施の形態を適用することで、外部信号を処理する期間以外は、マイクロコントローラ100を低消費電力モード(Noff1モード)で動作させることが可能である。
従って、マイクロコントローラ100は、センシング装置やモニタリング装置などの間欠的な制御で動作する装置に非常に好適である。例えば、マイクロコントローラ100は火災報知機、煙感知器、2次電池の管理装置等の制御装置に好適である。特に、電源がバッテリーである装置では、長期間動作させるために消費電力が問題になる。マイクロコントローラ100では、動作期間の大半は、Activeモードに復帰させるために必要な回路のみが動作しているため、動作中の消費電力を抑えることができる。
従って、本実施の形態により、低消費電力モード導入による低消費電力動作と、低消費電力モードから通常動作モードへの高速復帰も可能なマイクロコントローラを提供することが可能である。
また、電源を遮断する前に必要なデータをレジスタの不揮発性記憶部に退避させることができるため、CPUの処理の終了前でも電源遮断のための処理を開始することができるので、電源遮断のタイミングの自由度を上げることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
図6を用いて、不揮発性と揮発性双方の記憶部を有するレジスタについて説明する。
図6は、不揮発性と揮発性双方の記憶部を備えたレジスタの回路図である。図6には、記憶容量が1ビットのレジスタ200を示す。レジスタ200は、メモリ回路201及びメモリ回路202を有する。メモリ回路201が1ビットの揮発性記憶部であり、メモリ回路202が1ビットの不揮発性記憶部である。なお、レジスタ200には、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタ等のその他の素子を設けることができる。
メモリ回路201には、低電源電位VSS(以下、VSSと呼ぶ。)と高電源電位VDD(以下、VDDと呼ぶ。)が電源電位として入力される。メモリ回路201は、VDDとVSSのとの電位差が電源電圧として供給される期間において、データを保持する。
メモリ回路202は、トランジスタ203、トランジスタ204、容量素子205、トランスミッションゲート206、トランジスタ207、及びインバータ209を有する。
メモリ回路201のデータが反映された電位はトランスミッションゲート206を介してメモリ回路202に入力される。トランジスタ203はこの電位のノードFNへの供給を制御する機能を有する。また、トランジスタ203は、電位V1のノードFNへの供給を制御する機能を有する。図6では、信号WE1によりトランジスタ203のオン/オフが制御される。なお、電位V1は、VSSと同じであってもよいし、VDDと同じであってもよい。
ノードFNがメモリ回路202のデータ記憶部である。トランジスタ203及び容量素子205により、ノードFNの電位が保持される。ノードFNの電位によりトランジスタ204のオン/オフが制御される。トランジスタ204がオンのとき、トランジスタ204を介して電位V1がメモリ回路201に供給される。
信号WE2により、トランスミッションゲート206のオン/オフが制御される。トランスミッションゲート206には、信号WE2の極性を反転した信号と、信号WE2と同じ極性の信号が入力される。ここでは、トランスミッションゲート206は、信号WE2の電位がハイレベルのときオフとなり、その電位がローレベルのときオンとなる。
信号WE2によりトランジスタ207のオン/オフが制御される。ここでは、信号WE2の電位がハイレベルのとき、トランジスタ207はオンとなり、信号WE2の電位がローレベルのとき、トランジスタ207はオフとなる。なお、トランジスタ207の代わりに、トランスミッションゲート等、トランジスタ207以外の形態のスイッチを用いることができる。
メモリ回路202の電荷保持特性を向上させるためには、トランジスタ203のオフ電流が、著しく小さいことが望ましい。トランジスタ203のオフ電流が小さいことで、ノードFNからリークする電荷量を抑えることができるからである。リーク電流が単結晶シリコンのトランジスタと比較し、リーク電流が低いトランジスタとしては、シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い酸化物半導体の薄膜で形成されたトランジスタが挙げられる。
酸化物半導体において、特に、電子供与体(ドナー)となる水分または水素等の不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified OS)は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。そのため、高純度化された酸化物半導体層にチャネル形成領域を有するトランジスタは、オフ電流が著しく小さく、信頼性が高く、トランジスタ203に好適である。
次いで、レジスタ200の動作の一例について、説明する。
Activeモードから低消費電力モードに移行するには、メモリ回路201からメモリ回路202へデータを退避する。データの退避を行う前に、メモリ回路202をリセットするため、トランスミッションゲート206をオフ、トランジスタ207をオン、トランジスタ203をオンにして、ノードFNに電位V1を与える。これにより、ノードFNの電位は初期状態に設定される。
次いで、メモリ回路201からメモリ回路202へのデータの退避を行う。トランスミッションゲート206をオン、トランジスタ207をオフ、トランジスタ203をオンにすることで、メモリ回路201で保持されている電荷量を反映した電位が、ノードFNに与えられる。つまり、メモリ回路201のデータがメモリ回路202に書き込まれたことになる。データの書込み後は、トランジスタ203をオフとすることで、ノードFNの電位が保持される。上記動作により、メモリ回路201のデータがメモリ回路202に保持される。
そして、レジスタ200への電源供給が遮断される。電源遮断処理として、パワーゲートユニット130の制御によりVDDが与えられるノードにVSSが与えられる。トランジスタ203はオフ電流が極めて小さいため、レジスタ200にVDDが供給されていない状態でも、容量素子205またはトランジスタ204のゲート容量に保持された電荷が長期間保持することが可能である。よって、メモリ回路202は、電源供給が遮断されている期間もデータを保持することが可能である。
低消費電力モードからActiveモードへ復帰するには、まずレジスタ200へVDDの供給が再開される。そして、メモリ回路201を初期状態にリセットする。これは、メモリ回路201の電荷を保持しているノードの電位をVSSにすることで行われる。
次いで、メモリ回路202で保持されているデータをメモリ回路201に書き込む。トランジスタ204がオンになると、電位V1がメモリ回路201に与えられる。そして、メモリ回路201では、電位V1が与えられることで、データの保持されるノードに電位VDDが与えられる。トランジスタ204がオフである場合、メモリ回路201では、データの保持されるノードの電位は初期状態電位のままである。上記動作により、メモリ回路202のデータが、メモリ回路201に記憶される。
レジスタ200により、低消費電力モードにて電源供給が停止されるマイクロコントローラ100のレジスタを構成することで、マイクロコントローラ100で処理実行中にデータの退避を短時間で行うことができる。さらに、電源供給を再開後、短時間で電源遮断前の状態に復帰することが可能になる。よって、マイクロコントローラ100において、60秒のように長い期間であっても、ミリ秒程度の短い期間であっても、電源供給の停止させることができる。そのため、低消費電力なマイクロコントローラを提供することができる。
レジスタ200では、メモリ回路202において、ノードFNに保持された電位に従って、トランジスタ204の動作状態(オンまたはオフ)が選択され、その動作状態によって、0又は1のデータが読み出される。そのため、電源遮断期間にノードFNで保持されている電荷量が多少変動していても、元のデータを正確に読み出すことが可能である。
また、メモリ回路202において、ノードFNには、メモリ回路201に保持されている電荷量に対応してVDDまたはVSSが与えられる。そして、トランジスタ204のゲート電圧が閾値電圧に等しくなるときのノードFNの電位を電位V0とすると、電位V0はVDDとVSSの間の値をとり、トランジスタ204の動作状態は、ノードFNが電位V0になったときを境に切り替わることとなる。しかし、電位V0が、VDDとVSSの中央値と等しいとは限らない。例えば、VDDと電位V0の電位差の方が、電位V0とVSSの電位差よりも大きい場合、VDDが保持されているノードFNにVSSを与えるときの方が、VSSが保持されているノードFNにVDDを与えるときの方よりも、ノードFNが電位V0に達するまでの時間を長く要する。そのため、トランジスタ204の動作状態の切り替わりが遅くなってしまう。
そこで、レジスタ200では、メモリ回路201のデータをメモリ回路202に書き込む前に、電位V1をノードFNに与えることで、ノードFNの電位を初期状態に設定することができる。このような動作により、電位V0が、VDDとVSSの中央値より小さい場合でも、電位VSSと等しい電位V1をノードFNに予め与えておくことで、ノードFNに電位VSSを与えるのに要する時間を短くできる。その結果、メモリ回路202へのデータの書き込みを高速に行うことができる。
また、オフ電流の著しく小さいトランジスタ203を備えたレジスタ200は、MRAM等の不揮発性メモリと比較し、データの退避動作、及び復帰動作による消費電力(オーバーヘッド)を抑えることができる。比較例として、磁気抵抗メモリ(MRAM:Magnetoresistive Random Access Memory)を挙げる。一般にMRAMでは書込みに要する電流が50μA〜500μAと言われている。他方、レジスタ200では、容量素子への電荷の供給によりデータの退避を行っているので、データの書き込みに要する電流はMRAMの1/100程度にすることが可能である。よって、レジスタ200では、オーバヘッドと電源の遮断により削減される電力とが等しくなる電源の遮断時間、すなわち損益分岐時間(BET:Break Even Time)を、MRAMでレジスタを構成する場合より短くすることができる。つまり、レジスタ200をマイクロコントローラ100のレジスタに適用することで、動作モード変更時のレジスタのデータ退避による消費電力を抑えることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態3)
図7を用いて、RAM112のメモリセル構造を説明する。図7は、RAM112のメモリセル400の回路図である。メモリセル400は、3つのトランジスタ401−403及び容量素子404を有する。メモリセル400はビット線BL、ワード線RWL、及びワード線WWLに接続されている。ワード線RWLは読出し用のワード線であり、ワード線WWLは書き込み用のワード線である。また、メモリセル400には電源供給線405によりVSSが供給されている。なお、VSSが0Vより高い電位である場合は、電源供給線405の電位を0Vとすることができる。
ビット線BLは、RAM112の読出し回路及び書込み回路に接続されている。またワード線RWL、WWLはロードライバに接続されている。
メモリセル400を不揮発性のメモリ回路として機能させるには、トランジスタ401をレジスタ200のトランジスタ203と同様に、オフ電流が著しく小さいトランジスタとすることが望ましい。それは、メモリセル400では、データとしてノードFN(トランジスタ403のゲート)の電荷を保持しているためである。
以下、読出し動作及び書き込み動作について説明する。メモリセル400にデータを書き込むには、ワード線RWLの電位をローレベルにし、ワード線WWLの電位をハイレベルにして、トランジスタ401のみをオン状態にする。ノードFNには、ビット線BLの電位に応じた電荷が蓄積される。ワード線WWLを一定期間ハイレベルの電位に維持した後、その電位をローレベルに戻すことで、書込み動作が完了する。
読出し動作を行うには、まずビット線BLの電位をハイレベルにする(プリチャージ)。そして、ワード線WWLの電位はローレベルにし、ワード線RWLの電位をハイレベルにして、トランジスタ402をオンにする。トランジスタ403のソース−ドレイン間に、ゲート(ノードFN)の電位に応じた電流が流れる。この電流量に応じてビット線BLの電位が減少する。読出し回路では、このビット線BLの電位の変化量を検出し、メモリセル400に保持されているデータが、0又は1であるかを判定する。
本実施の形態のメモリセル400は、読出し動作、書込み動作共に、1つのトランジスタのオン/オフを制御すればよいため、不揮発性でありながら高速動作が可能なRAMを提供することが可能である。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
マイクロコントローラ100の各回路は、同一半導体基板上に作製することができる。図8に、マイクロコントローラ100の一部の断面構造の一例を示す。なお、図8では、マイクロコントローラ100の回路を構成する主要な素子として、酸化物半導体層にチャネル形成領域を有するトランジスタ860と、シリコン基板にチャネル形成領域を有するpチャネル型のトランジスタ861及びnチャネル型のトランジスタ862を図示している。
トランジスタ860は、RAM112のメモリセル(図7のトランジスタ401)、及びレジスタ185−187(図6のトランジスタ203参照)に適用される。トランジスタ861、862は他のトランジスタに適用される。
図8に示すように、トランジスタ861及びトランジスタ862は半導体基板800上に形成されている。半導体基板800は、例えば、n型またはp型の導電型を有する単結晶シリコン基板、化合物半導体基板(GaAs基板、InP基板、GaN基板、SiC基板、ZnSe基板等)等を用いることができる。図8では、n型の導電性を有する単結晶シリコン基板を用いた場合を例示している。
また、トランジスタ861、862は、素子分離用絶縁膜801により、電気的に分離されている。素子分離用絶縁膜801の形成には、選択酸化法(LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法)またはトレンチ分離法等を用いることができる。なお、半導体基板800としてSOI型の半導体基板を用いてもよい。この場合、素子分離は、半導体層をエッチングにより素子ごとに分割することで行えばよい。
トランジスタ862が形成される領域には、p型の導電性を付与する不純物元素を選択的に導入することにより、pウェル802が形成されている。
トランジスタ861は、不純物領域803及び低濃度不純物領域804と、ゲート電極805と、半導体基板800とゲート電極805の間に設けられたゲート絶縁膜806とを有する。ゲート電極805の周囲には、サイドウォール836が形成されている。
トランジスタ862は不純物領域807、低濃度不純物領域808、ゲート電極809、及びゲート絶縁膜806を有する。ゲート電極809の周囲にはサイドウォール835が形成されている。
トランジスタ861及びトランジスタ862上には、絶縁膜816が設けられている。絶縁膜816には開口部が形成されており、上記開口部に、不純物領域803に接して配線810及び配線811が形成され、不純物領域807に接して配線812及び配線813が形成されている。
そして、配線810は、絶縁膜816上に形成された配線817に接続されており、配線811は、絶縁膜816上に形成された配線818に接続されており、配線812は、絶縁膜816上に形成された配線819に接続されており、配線813は、絶縁膜816上に形成された配線820に接続されている。
配線817乃至配線820上には、絶縁膜821が形成されている。絶縁膜821には開口部が形成されており、絶縁膜821上には、上記開口部において配線820に接続された配線822と、配線823とが形成されている。また、配線822及び配線823上には、絶縁膜824が形成されている。
絶縁膜824上に、酸化物半導体層830を有するトランジスタ860が形成されている。トランジスタ860は、酸化物半導体層830上にソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜832及び導電膜833、ゲート絶縁膜831、並びにゲート電極834を有する。導電膜832は、絶縁膜824に設けられた開口部において、配線822に接続されている。
配線823が、絶縁膜824を間に挟んで酸化物半導体層830と重なる位置に設けられている。配線823は、トランジスタ860のバックゲートとしての機能を有する。配線823は、必要に応じて設けられる。
トランジスタ860は、絶縁膜844及び絶縁膜845に覆われている。絶縁膜844としては、絶縁膜845から放出された水素が酸化物半導体層830に侵入するのを防ぐ機能を有する絶縁膜が好ましい。このような絶縁膜として窒化シリコン膜などがある。
導電膜846が絶縁膜844上に設けられている。絶縁膜844、絶縁膜845、及びゲート絶縁膜831に設けられた開口部において、導電膜846は導電膜832に接している。
酸化物半導体層830の厚さは、2nm以上40nm以下とすればよい。また、酸化物半導体層830は、トランジスタ860のチャネル形成領域を構成するためi型(真性半導体)又はi型に限りなく近いことが望ましい。電子供与体(ドナー)となる水分または水素等の不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減された酸化物半導体層は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。ここでは、このような酸化物半導体層を高純度化された酸化物半導体層と呼ぶことにする。高純度化された酸化物半導体層で作製されたトランジスタは、オフ電流が極めて小さく、信頼性が高い。
オフ電流の小さいトランジスタを作製するため、酸化物半導体層830のキャリア密度は、1×1017/cm以下が好ましい。より好ましくは1×1016/cm以下、1×1015/cm以下、1×1014/cm以下、または1×1013/cm以下である。
酸化物半導体層830を用いることでオフ状態のトランジスタ860のソース−ドレイン電流を室温(25℃程度)にて1×10−18A以下とすることができる。室温(25℃程度)におけるオフ状態のソース−ドレイン電流は、好ましくは1×10−21A以下であり、さらに好ましくは1×10−24A以下である。または85℃にて、この電流値を1×10−15A以下とすることができ、好ましくは1×10−18A以下にし、さらに好ましくは1×10−21A以下にする。なお、トランジスタがオフ状態とは、nチャネル型のトランジスタの場合、ゲート電圧がしきい値電圧よりも十分小さい状態をいう。具体的には、ゲート電圧がしきい値電圧よりも1V以上、2V以上または3V以上小さければ、トランジスタはオフ状態である。
酸化物半導体層を用いたトランジスタのオフ電流が極めて小さくなることは、種々の実験により証明が可能である。例えば、チャネル幅が1×10μmでチャネル長が10μmのトランジスタにおいて、ソース−ドレイン間電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲でのオフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下であるという測定データが得られた。この場合、トランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は100zA/μm以下になる。
別の実験として、容量素子にトランジスタを接続して、容量素子に注入または容量素子から放電する電荷をトランジスタで制御する回路を用いて、オフ電流の測定を行う方法がある。この場合、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移からトランジスタのオフ電流を測定する。その結果、ドレイン電圧が3Vの条件下でトランジスタのオフ電流が数十yA/μmであることが確認された。従って、高純度化された酸化物半導体層でチャネル形成領域を形成したトランジスタは、オフ電流が結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく小さくなる。
酸化物半導体層830は、少なくともインジウム(In)又は亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化亜鉛、In−Zn系酸化物、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物等がある。
また、酸化物半導体層830の結晶構造として、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう。)、及び非晶質が代表的である。酸化物半導体層830としては、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜が好ましい。
以下では、酸化物半導体層830に適用される酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とすればよい。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜などをいう。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、ZnGaの結晶の(311)面に帰属されることから、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜中の一部に、ZnGaの結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
以下、CAAC−OS膜の成膜方法を説明する。例えば、成膜方法の一例として、多結晶である酸化物半導体スパッタリング用ターゲットを用いたスパッタリング法がある。当該スパッタリング用ターゲットにイオンが衝突すると、スパッタリング用ターゲットに含まれる結晶領域がa−b面から劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のスパッタ粒子として剥離することがある。この場合、当該平板状のスパッタ粒子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、CAAC−OS膜を成膜することができる。
平板状のスパッタ粒子は、例えば、a−b面に平行な面の円相当径が3nm以上10nm以下、厚さ(a−b面に垂直な方向の長さ)が0.7nm以上1nm未満である。なお、平板状のスパッタ粒子は、a−b面に平行な面が正三角形または正六角形であってもよい。ここで、面の円相当径とは、面の面積と等しい正円の直径をいう。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の基板温度を高めることで、基板到達後にスパッタ粒子のマイグレーションが起こる。具体的には、基板温度を100℃以上740℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板温度を高めることで、平板状のスパッタ粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、スパッタ粒子の平らな面が基板に付着する。このとき、スパッタ粒子が正に帯電することで、スパッタ粒子同士が反発しながら基板に付着するため、スパッタ粒子が偏って不均一に重なることがなく、厚さの均一なCAAC−OS膜を成膜することができる。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制できる。例えば、成膜室内に存在する不純物濃度(水素、水、二酸化炭素及び窒素など)を低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物濃度を低減すればよい。具体的には、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージを軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体積%とする。
CAAC−OS膜を成膜した後、加熱処理を行ってもよい。加熱処理の温度は、100℃以上740℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下とする。また、加熱処理の時間は1分以上24時間以下、好ましくは6分以上4時間以下とする。また、加熱処理は、不活性雰囲気または酸化性雰囲気で行えばよい。好ましくは、不活性雰囲気で加熱処理を行った後、酸化性雰囲気で加熱処理を行う。不活性雰囲気での加熱処理により、CAAC−OS膜の不純物濃度を短時間で低減することができる。一方、不活性雰囲気での加熱処理によりCAAC−OS膜に酸素欠損が生成されることがある。その場合、酸化性雰囲気での加熱処理によって該酸素欠損を低減することができる。また、加熱処理を行うことで、CAAC−OS膜の結晶性をさらに高めることができる。なお、加熱処理は1000Pa以下、100Pa以下、10Pa以下または1Pa以下の減圧下で行ってもよい。減圧下では、CAAC−OS膜の不純物濃度をさらに短時間で低減することができる。
スパッタリング用ターゲットの一例として、In−Ga−Zn酸化物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末及びZnO粉末を所定のmol数で混合し、加圧処理後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga−Zn−酸化物ターゲットとする。なお、X、Y及びZは任意の正数である。ここで、所定のmol数比は、例えば、InO粉末、GaO粉末及びZnO粉末が、2:2:1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、1:3:2、1:6:4、4:2:3または3:1:2である。なお、粉末の種類、及びその混合するmol数比は、作製するスパッタリング用ターゲットによって適宜変更すればよい。
または、複数回、膜を堆積させる方法でCAAC−OS膜を形成することができる。このような方法の一例を以下に示す。
まず、第1の酸化物半導体層を1nm以上10nm未満の厚さで成膜する。第1の酸化物半導体層はスパッタリング法を用いて成膜する。具体的には、基板温度を100℃以上500℃以下、好ましくは150℃以上450℃以下とし、成膜ガス中の酸素割合を30体積%以上、好ましくは100体積%として成膜する。
次に、加熱処理を行い、第1の酸化物半導体層を結晶性の高い第1のCAAC−OS膜とする。加熱処理の温度は、350℃以上740℃以下、好ましくは450℃以上650℃以下とする。また、加熱処理の時間は1分以上24時間以下、好ましくは6分以上4時間以下とする。また、加熱処理は、不活性雰囲気または酸化性雰囲気で行えばよい。好ましくは、不活性雰囲気で加熱処理を行った後、酸化性雰囲気で加熱処理を行う。不活性雰囲気での加熱処理により、第1の酸化物半導体層の不純物濃度を短時間で低減することができる。一方、不活性雰囲気での加熱処理により第1の酸化物半導体層に酸素欠損が生成されることがある。その場合、酸化性雰囲気での加熱処理によって該酸素欠損を低減することができる。なお、加熱処理は1000Pa以下、100Pa以下、10Pa以下または1Pa以下の減圧下で行ってもよい。減圧下では、第1の酸化物半導体層の不純物濃度をさらに短時間で低減することができる。
第1の酸化物半導体層は、厚さが1nm以上10nm未満であることにより、厚さが10nm以上である場合と比べ、加熱処理によって容易に結晶化させることができる。
次に、第1の酸化物半導体層と同じ組成の第2の酸化物半導体層を10nm以上50nm以下の厚さで成膜する。第2の酸化物半導体層はスパッタリング法を用いて成膜する。具体的には、基板温度を100℃以上500℃以下、好ましくは150℃以上450℃以下とし、成膜ガス中の酸素割合を30体積%以上、好ましくは100体積%として成膜する。
次に、加熱処理を行い、第2の酸化物半導体層を第1のCAAC−OS膜から固相成長させることで、結晶性の高い第2のCAAC−OS膜とする。加熱処理の温度は、350℃以上740℃以下、好ましくは450℃以上650℃以下とする。また、加熱処理の時間は1分以上24時間以下、好ましくは6分以上4時間以下とする。また、加熱処理は、不活性雰囲気または酸化性雰囲気で行えばよい。好ましくは、不活性雰囲気で加熱処理を行った後、酸化性雰囲気で加熱処理を行う。不活性雰囲気での加熱処理により、第2の酸化物半導体層の不純物濃度を短時間で低減することができる。一方、不活性雰囲気での加熱処理により第2の酸化物半導体層に酸素欠損が生成されることがある。その場合、酸化性雰囲気での加熱処理によって該酸素欠損を低減することができる。なお、加熱処理は1000Pa以下、100Pa以下、10Pa以下または1Pa以下の減圧下で行ってもよい。減圧下では、第2の酸化物半導体層の不純物濃度をさらに短時間で低減することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、マイクロコントローラの他の構成例について説明する。
図9は、マイクロコントローラ190のブロック図である。
図1のマイクロコントローラ100と同様に、マイクロコントローラ190は、CPU110、バスブリッジ111、RAM112、メモリインターフェース113、コントローラ120、割り込みコントローラ121、I/Oインターフェース(入出力インターフェース)122、及びパワーゲートユニット130を有する。
マイクロコントローラ190は、更に、水晶発振回路141、タイマー回路145、I/Oインターフェース146、I/Oポート150、コンパレータ151、I/Oインターフェース152、バスライン161、バスライン162、バスライン163、及びデータバスライン164を有する。更に、マイクロコントローラ190は、外部装置との接続部として少なくとも接続端子170−176を有する。また、水晶振動子143を有する発振子142が、接続端子172、及び接続端子173を介してマイクロコントローラ190に接続されている。
マイクロコントローラ190の各ブロックは、図1のマイクロコントローラ100のブロックと同様の機能を有する。表2に、マイクロコントローラ100及びマイクロコントローラ190の各回路の役割を示す。また、マイクロコントローラ190もマイクロコントローラ100と同様に、図3乃至図5に示すフローチャートに従って、動作モードが切り替る。
マイクロコントローラ190では、マイクロコントローラ100との割り込み要求の信号系統が一部異なっている。以下、その点を説明する。
外部の割り込み信号入力用の端子である接続端子170には、外部の割り込み信号INT1及び外部の割り込み信号NMI1が入力される。外部の割り込み信号NMI1はノンマスカブル割り込み信号である。
接続端子170を介して入力された外部の割り込み信号NMI1は、コントローラ120に入力される。コントローラ120に外部の割り込み信号NMI1が入力されると、コントローラ120は直ちにCPU110に内部の割り込み信号NMI2を出力し、CPU110に割り込み処理を実行させる。
外部の割り込み信号INT1は、接続端子170を介して割り込みコントローラ121に入力される。割り込みコントローラ121には、周辺回路(145、150、151)からの割り込み信号(T0IRQ、P0IRQ、C0IRQ)も、バス(161−164)を経由せずに入力される。
コントローラ120は、外部の割り込み信号INT1が入力されると、CPU110に内部の割り込み信号INT2を出力し、CPU110に割り込み処理を実行させる。
また、割り込み信号T0IRQが割り込みコントローラ121を介さず直接コントローラ120に入力される場合がある。コントローラ120は、割り込み信号T0IRQが入力されると、CPU110に内部の割り込み信号NMI2を出力し、CPU110に割り込み処理を実行させる。
マイクロコントローラ100と同様、マイクロコントローラ190のパワーゲートユニット130はコントローラ120により制御される。上述したように、コントローラ120は、CPU110の要求によりパワーゲートユニット130が有するスイッチ回路の一部または全部をオフ状態とする信号を出力する(電源供給の停止)。また、コントローラ120は、外部の割り込み信号NMI1、またはタイマー回路145からの割り込み信号T0IRQをトリガーにして、パワーゲートユニット130が有するスイッチ回路132をオン状態にする信号を出力する(電源供給の開始)。
また、コントローラ120及びパワーゲートユニット130等を備えることにより、マイクロコントローラ190も、マイクロコントローラ100と同様に、3種類の動作モード(Activeモード、Noff1モード及びNoff2モード)で、マイクロコントローラ190を動作させることができる。また、各動作モードでのアクティブな回路と非アクティブな回路は、マイクロコントローラ100と同じである(表1参照)。また、マイクロコントローラ190も、マイクロコントローラ100と同様、動作モードの切り替えはコントローラ120の制御により行われる。コントローラ120は、図3乃至図5のフローに従い動作モードを切り替える。
また、マイクロコントローラ190でも、Noff1/Noff2モードから、Activeモードへの復帰を高速化するため、レジスタ185−187は、揮発性のデータ保持部と、電源遮断時にデータを退避させるバックアップするための不揮発性のデータ保持部を有する。さらに、マイクロコントローラ190では、コンパレータ151のレジスタ184を、レジスタ185−187と同様に、揮発性のデータ保持部と不揮発性のデータ保持部を有する構造としている。
なお、マイクロコントローラ100では、レジスタ184には不揮発性記憶部が設けられていないが、マイクロコントローラ100においても、レジスタ184に、レジスタ185−187と同様に、不揮発性記憶部を設けることもできる。
ActiveモードからNoff1/Noff2モードへ移行する際は、電源遮断に先立って、レジスタ184−187の揮発性記憶部のデータが不揮発性記憶部に書き込まれ、揮発性記憶部のデータが初期値にリセットされる。しかる後、レジスタ184−187への電源が遮断される。
Noff1/Noff2モードからActiveへ復帰するには、レジスタ184−187に電源供給が再開されると、まず揮発性記憶部のデータが初期値にリセットされる。
そして、不揮発性記憶部のデータが揮発性記憶部に書き込まれる。
従って、低消費電力モードでも、マイクロコントローラ190の処理に必要なデータがレジスタ184−187で保持されているため、マイクロコントローラ190を低消費電力モードからActiveモードへ直ちに復帰させることが可能になる。
従って、本実施の形態により、低消費電力モード導入による低消費電力動作と、低消費電力モードから通常動作モードへの高速復帰も可能なマイクロコントローラを提供することが可能である。
従って、マイクロコントローラ190も、センシング装置やモニタリング装置などの間欠的な制御で動作する装置に非常に好適である。例えば、マイクロコントローラ100及び190は火災報知機、煙感知器、2次電池の管理装置等の制御装置に好適である。特に、電源がバッテリーである装置では、長期間動作させるために消費電力が問題になる。マイクロコントローラ190も、マイクロコントローラ100と同様、動作期間の大半はNoff1モードで動作しているため、Activeモードに復帰させるために必要な回路のみが動作しているので、動作中の消費電力を抑えることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、マイクロコントローラの他の構成例について説明する。
図13は、マイクロコントローラ300のブロック図である。
図1のマイクロコントローラ100と同様に、マイクロコントローラ300は、CPU110、RAM112、メモリインターフェース113、コントローラ120、割り込みコントローラ121、及びパワーゲートユニット130を有する。
また、マイクロコントローラ300は、バスブリッジ、バスライン、及びデータバスラインを有する。図13では、マイクロコントローラ300が有するバスブリッジ、バスライン、及びデータバスラインを、バス(BUS)301として示す。
また、図13では、割り込みコントローラ121とバス301とを接続するI/Oインターフェースを省略しており、コントローラ120のレジスタ186が、割り込みコントローラ121に設けられている場合を例示している。
マイクロコントローラ300は、更に、水晶発振回路141、タイマー回路145、I/Oポート150、コンパレータ151を有する。また、図13では示していないが、水晶振動子を有する発振子が、マイクロコントローラ300が有する水晶発振回路141に、接続端子を介して接続されている。
なお、図13では、タイマー回路145とバス301とを接続するI/Oインターフェースを省略しており、レジスタ187が、タイマー回路145に設けられている場合を例示している。
また、図13では、コンパレータ151とバス301とを接続するI/Oインターフェースを省略しており、レジスタ184が、コンパレータ151に設けられている場合を例示している。
マイクロコントローラ300の各ブロックは、図1のマイクロコントローラ100のブロックと同様の機能を有する。
コントローラ120及びパワーゲートユニット130等を備えることにより、マイクロコントローラ300も、マイクロコントローラ100と同様に、3種類の動作モード(Activeモード、Noff1モード及びNoff2モード)で、マイクロコントローラ300を動作させることができる。また、各動作モードでのアクティブな回路と非アクティブな回路は、マイクロコントローラ100と同じである(表1参照)。また、マイクロコントローラ300も、マイクロコントローラ100と同様、動作モードの切り替えはコントローラ120の制御により行われる。
また、マイクロコントローラ300でも、Noff1/Noff2モードから、Activeモードへの復帰を高速化するため、レジスタ185−187は、揮発性のデータ保持部と、電源遮断時にデータを退避させるバックアップするための不揮発性のデータ保持部を有する。さらに、マイクロコントローラ300では、コンパレータ151のレジスタ184を、レジスタ185−187と同様に、揮発性のデータ保持部と不揮発性のデータ保持部を有する構造としている。
ActiveモードからNoff1/Noff2モードへ移行する際は、電源遮断に先立って、レジスタ184−187の揮発性記憶部のデータが不揮発性記憶部に書き込まれ、揮発性記憶部のデータが初期値にリセットされる。しかる後、レジスタ184−187への電源が遮断される。
Noff1/Noff2モードからActiveへ復帰するには、レジスタ184−187に電源供給が再開されると、まず揮発性記憶部のデータが初期値にリセットされる。そして、不揮発性記憶部のデータが揮発性記憶部に書き込まれる。
従って、低消費電力モードでも、マイクロコントローラ300の処理に必要なデータがレジスタ184−187で保持されているため、マイクロコントローラ300を低消費電力モードからActiveモードへ直ちに復帰させることが可能になる。
従って、本実施の形態により、低消費電力モード導入による低消費電力動作と、低消費電力モードから通常動作モードへの高速復帰も可能なマイクロコントローラを提供することが可能である。
従って、マイクロコントローラ300も、センシング装置やモニタリング装置などの間欠的な制御で動作する装置に非常に好適である。例えば、マイクロコントローラ300は火災報知機、煙感知器、2次電池の管理装置等の制御装置に好適である。特に、電源がバッテリーである装置では、長期間動作させるために消費電力が問題になる。マイクロコントローラ300も、マイクロコントローラ100と同様、動作期間の大半はNoff1モードで動作しているため、Activeモードに復帰させるために必要な回路のみが動作しているので、動作中の消費電力を抑えることができる。
マイクロコントローラを実際に作製し、その動作確認を行ったので、本実施例において説明する。
図10にシリコン基板を用いて作製したマイクロコントローラ500の光学式顕微鏡写真を示す。マイクロコントローラ500は、図9を用いて説明したマイクロコントローラ190と同等の回路ブロックの構成及び機能を有する。なお、図10では、図9に図示された回路ブロックに対応する符号の一部を付記している。
なお、図10のマイクロコントローラ500のプロセステクノロジも、図2のマイクロコントローラ100と同様、シリコンから作製されるトランジスタ(Si−FET)は0.35μmであり、酸化物半導体(CAAC−IGZO、c−axis−aligned crystalline In−Ga−Zn−oxide)層から作製されるトランジスタ(CAAC−IGZO−FET)は0.8μmである。また、マイクロコントローラ500のサイズは11.0mm×12.0mmである。
下記の表3に、マイクロコントローラ500の仕様を示す。
マイクロコントローラ500を動作させて、Activeモードから、電源供給が遮断されるNoff2モードへ替わっても、CPU110のレジスタ185内のデータが保持されていることを確認した。図11及び図12の信号波形図を用いて、その結果について、説明する。
データ保持の確認は、Activeモード時にレジスタ185の揮発性記憶部にあるHLレジスタにデータを記憶し、電源供給が停止されるNoff2モードを経て再びActiveモードに復帰した後に、HLレジスタのデータを読み出すことで行った。
図11、図12A及び図12Bは、テクトロニクス社製パターンジェネレータTLA7PG2により生成した信号をマイクロコントローラ500に入力し、マイクロコントローラ500の入出力端子(接続端子)に生じる信号を同社製ロジックアナライザTLA7AA2により測定した結果を示している。
図11、図12A及び図12Bに示す「ADDR」、「DATA」、「CPU_VDD」、「MREQ_B」、「RD_B」、「WR_B」、及び「NMI_B」は、上記ロジックアナライザにより測定した入出力端子の名称である。
「ADDR」端子からは、CPU110が計数しているステップ数(処理数に応じて順次変化する値)、またはCPU110がアクセスするアドレスを検出することができる。また、「DATA」端子からは、マイクロコントローラ500内のCPU110が実行する命令コードや、マイクロコントローラ500が入出力するデータを検出することができる。また、「CPU_VDD」端子からは、CPU110に供給されるVDDの電位を検出することができる。
また、「MREQ_B」端子からは、外部メモリへのアクセス可否を決定する信号を検出することができ、「MREQ_B」端子がLow電位の時に外部メモリへのアクセスが許可され、「MREQ_B」端子がHigh電位の時に外部メモリへのアクセスが拒絶される。また、「MREQ_B」端子がLow電位かつ「RD_B」端子がLow電位の時に外部メモリからのデータの読み出しが許可され、また、「MREQ_B」端子がLow電位かつ「WR_B」端子がLow電位の時に外部メモリへデータの書き込みが許可される。
また、「NMI_B」端子からは、ノンマスカブル割り込み信号を検出することができる。「NMI_B」端子には通常High電位が供給されているが、「NMI_B」端子にLow電位が供給されると割り込み処理が実行される。
なお、High電位とは基準電位よりも高い電位であり、Low電位とは基準電位よりも低い電位である。基準電位が0Vの場合、High電位をプラス電位、Low電位をマイナス電位と言うことができる。また、High電位またはLow電位のどちらか一方を、基準電位と同電位とすることもできる。
また、図11に示す期間511及び期間515は、マイクロコントローラ500がActiveモードで動作している期間である。また、期間512は、マイクロコントローラ500がActiveモードからNoff2モードに移行する前に、各レジスタ内の揮発性記憶部から不揮発性記憶部にデータを移すための退避処理期間である。また、期間513は、マイクロコントローラ500がNoff2モードで動作している期間である。また、期間514は、マイクロコントローラ500がNoff2モードからActiveモードに復帰する前に、各レジスタ内の不揮発性記憶部から揮発性記憶部にデータを戻すための復帰処理期間である。
また、Activeモードで動作している期間511に測定された信号の一部を拡大し、期間591の信号として図12Aに示す。また、Activeモードで動作している期間515に測定された信号の一部を拡大し、期間592の信号として図12Bに示す。
期間511(Activeモード期間)において、レジスタ185の一部であるHLレジスタに、データ”AA55”を記憶させる処理を行った。この処理を処理596と呼ぶ(図12A参照)。処理596中、「ADDR」端子が”0007”である時に「DATA」端子で検出された”21”が、HLレジスタにデータを記憶するための命令コードである。また、それに続いて「DATA」端子で検出された”55”、”AA”が、HLレジスタに記憶するデータを示している。なお、マイクロコントローラ500は1バイト単位でデータを処理するため、先に下位1バイト分の”55”が検出され、次に上位1バイト分の”AA”が検出されている(図11及び図12A)参照。
次に、図4に示すActiveモードからNoff2モードへの移行処理での、マイクロコントローラ500の動作確認について説明する。
この動作確認を行うため、動作モードをNoff2モードに切り替える信号をマイクロコントローラ500に入力した。Noff2モードに切り替える信号がマイクロコントローラ500に入力されると、マイクロコントローラ500はレジスタ(184−187)内の揮発性記憶部に記憶されているデータのうち、電源供給の停止後も保持する必要があるデータを不揮発性記憶部に転送し、不揮発性記憶部に記憶する(期間512)。この時、揮発性記憶部であるHLレジスタに記憶したデータ”AA55”も不揮発性記憶部に転送され、不揮発性記憶部に記憶される。
マイクロコントローラ500は、不揮発性記憶部へのデータの転送及び記憶が終了すると、パワーゲートユニット130を動作させ、各回路ブロックへの電源供給を遮断し、Noff2モードとなる(期間513)。図11中の期間513では、「CPU_VDD」端子への電源供給が停止していることを示している。
次に、図5に示すNoff2モードモードからActiveへの移行処理での、マイクロコントローラ500の動作確認について説明する。
Noff2モードからActiveモードへの復帰は、「NMI_B」端子にLow電位を供給することで開始される。「NMI_B」端子にLow電位が供給されると、パワーゲートユニット130が動作し、各回路ブロックへの電源供給を再開する。続いて、不揮発性記憶部に記憶されていたデータを揮発性記憶部に転送し、揮発性記憶部に記憶する。この時、不揮発性記憶部に記憶したデータ”AA55”もHLレジスタに転送され、HLレジスタに再び記憶される(期間514)。
不揮発性記憶部から揮発性記憶部へのデータ復帰が終了すると、マイクロコントローラ500は復帰したデータを基にActiveモードの動作を再開する(期間515)。
続いて、期間515において、処理597及び処理598を行い、HLレジスタに復帰したデータの確認を行った。
処理597中、「ADDR」端子が”0023”である時に「DATA」端子で検出された”22”が、HLレジスタが記憶しているデータを外部メモリに転送するための命令コードである。また、それに続いて「DATA」端子で検出された”FD”、”7F”が、データの転送先である外部メモリのアドレス”7FFD”を示している。(図11及び図12B参照)。
マイクロコントローラ500は、処理597に続く処理598で、HLレジスタ内のデータを外部メモリへ転送する。なお、前述したが、マイクロコントローラ500は1バイト単位でデータを処理する。また、外部メモリは1つのアドレスに1バイトのデータを記憶する。このため、処理597の命令を受けたマイクロコントローラ500は、処理598において、まずHLレジスタ内の下位1バイト分のデータを外部メモリのアドレス”7FFD”に転送し、次に上位1バイト分のデータを外部メモリのアドレス”7FFE”に転送する。
図12Bより、処理598において、マイクロコントローラ500は、まず「ADDR」端子に”7FFD”を出力し、「DATA」端子にHLレジスタ内の下位1バイト分のデータとして”55”を出力していることが分かる。この時、「MREQ_B」端子と「WR_B」端子にLow電位を供給することで、外部メモリのアドレス”7FFD”に”55”が書き込まれる。
続いて、マイクロコントローラ500は、「ADDR」端子に”7FFE”を出力し、「DATA」端子にHLレジスタ内の上位1バイト分のデータとして”AA”を出力していることが図12Bより分かる。この時、「MREQ_B」端子と「WR_B」端子にLow電位を供給することで、外部メモリのアドレス”7FFE”に”AA”が書き込まれる。
処理597及び処理598における「ADDR」端子及び「DATA」端子の測定結果から、期間515においてHLレジスタにデータ”AA55”が記憶されていることがわかった。よって、マイクロコントローラ500は、Activeモードから、電源供給が遮断されるNoff2モードへ切り替わっても、レジスタ185内のデータを保持していることが確認できた。また、Noff2モードからActiveモードへ復帰した後も、マイクロコントローラ500が正常に動作することが確認できた。
また、電源を遮断する前に必要なデータをレジスタの不揮発性記憶部に退避させることが確認された。つまりマイクロコントローラ500は、CPUの処理の終了前でも電源遮断のための処理を開始することができるため、電源遮断のタイミングの自由度が高い。低消費電力モードから通常動作モードへの高速復帰も可能なマイクロコントローラを提供することが可能であることが確認された。
マイクロコントローラを実際に作製し、その動作確認を行ったので、本実施例において説明する。
本実施例にて動作確認を行ったマイクロコントローラは、図13を用いて説明したマイクロコントローラ300と同等の回路ブロックの構成及び機能を有する。
まず、動作確認を行ったマイクロコントローラの、CPU110が有するレジスタ185の構成について説明する。図14に、本実施例における、記憶容量が1ビットのレジスタ185の構成を示す。
レジスタ185は、図6に示したレジスタ200と同様に、メモリ回路201及びメモリ回路202を有する。
メモリ回路201は、インバータ220乃至インバータ224と、トランスミッションゲート226乃至トランスミッションゲート228と、NAND229及びNAND230を有する。また、メモリ回路202は、トランジスタ203、トランジスタ204、容量素子205、トランスミッションゲート206、トランジスタ207、及びインバータ209を有する。
インバータ220は、クロック信号CLKの電位の極性を反転させたクロック信号CLKbを生成する機能を有する。そして、トランスミッションゲート226、トランスミッションゲート227、及びインバータ222のそれぞれは、クロック信号CLK及びクロック信号CLKbに従って、信号の出力の有無が選択される。
具体的には、トランスミッションゲート226は、クロック信号CLKの電位がL(ローレベル)、クロック信号CLKbの電位がH(ハイレベル)のとき、トランスミッションゲート226の入力端子に供給された信号Dを、NAND229の第1入力端子、及び、メモリ回路202が有するトランスミッションゲート206の入力端子に供給する機能を有する。また、トランスミッションゲート226は、クロック信号CLKの電位がH、クロック信号CLKbの電位がLのとき、ハイインピーダンスとなり、NAND229の第1入力端子、及び、メモリ回路202が有するトランスミッションゲート206の入力端子への、信号Dの供給を停止する機能を有する。
また、具体的に、トランスミッションゲート227は、クロック信号CLKの電位がH、クロック信号CLKbの電位がLのとき、NAND229の出力端子及びトランスミッションゲート228の出力端子から出力された信号をインバータ221の入力端子に供給する機能を有する。また、トランスミッションゲート227は、クロック信号CLKの電位がL、クロック信号CLKbの電位がHのとき、NAND229の出力端子及びトランスミッションゲート228の出力端子から出力された信号の、インバータ221の入力端子への供給を停止する機能を有する。
また、インバータ223は、信号REの電位の極性を反転させた信号REbを生成する機能を有する。また、インバータ224は、信号REbの電位の極性を反転させて、信号REを生成する機能を有する。そして、トランスミッションゲート228、及びNAND229のそれぞれは、信号RE及び信号REbに従って、信号の出力の有無が選択される。
具体的に、トランスミッションゲート228は、信号REの電位がH、信号REbの電位がLのとき、メモリ回路202から出力されるデータを含む信号を、トランスミッションゲート227の入力端子、及びインバータ222の入力端子に供給する機能を有する。また、トランスミッションゲート228は、信号REの電位がL、信号REbの電位がHのとき、ハイインピーダンスとなり、メモリ回路202から出力されるデータを含む信号の、トランスミッションゲート227の入力端子、及びインバータ222の入力端子への供給を停止する機能を有する。
NAND229は2入力のNANDであり、第1入力端子にトランスミッションゲート226から出力される信号Dまたはメモリ回路202のトランスミッションゲート206から出力される信号が供給され、第2入力端子に信号RESETが供給される。そして、NAND229は、信号REの電位がL、信号REbの電位がHのとき、第1入力端子及び第2入力端子に入力された信号に従って、信号を出力する機能を有する。また、NAND229は、信号REの電位がH、信号REbの電位がLのとき、ハイインピーダンスとなり、第1入力端子及び第2入力端子に入力される信号に関わらず、信号の出力を停止する機能を有する。
インバータ222は、クロック信号CLKの電位がH、クロック信号CLKbの電位がLのとき、入力端子に供給された信号が有する電位の極性を反転させて、出力する機能を有する。出力された信号は、NAND229の第1入力端子に供給される。また、インバータ222は、クロック信号CLKの電位がL、クロック信号CLKbの電位がHのとき、ハイインピーダンスとなり、信号のNAND229の第1入力端子への信号の供給を停止する機能を有する。
インバータ221は、トランスミッションゲート227の出力端子、及びNAND230の出力端子から供給される信号の電位を反転させ、信号Qとして出力する機能を有する。また、インバータ221から出力される信号Qは、NAND230の第1入力端子に供給される。
NAND230は2入力のNANDであり、第1入力端子にインバータ221から出力される信号Qが供給され、第2入力端子に信号RESETが供給される。
トランジスタ203は、信号WE1の電位に従って、オン/オフが制御される。また、トランスミッションゲート206は、信号WE2に従って、オン/オフが制御される。具体的に、図14では、トランスミッションゲート206は、信号WE2と、信号WE2の極性がインバータ209により反転させられることで得られる信号により、オン/オフが制御される。トランジスタ207は、信号WE2により、オンまたはオフが選択される。
トランスミッションゲート206及びトランジスタ203がオンであるとき、メモリ回路201が有するノードFN1のデータの1又は0に対応する電位が、ノードFN2に供給される。また、トランジスタ203及びトランジスタ207がオンであるとき、電位V1が、ノードFN2に供給される。
トランジスタ204は、ノードFN2の電位に従って、オン/オフが制御される。トランジスタ204がオンのとき、電位V1がトランジスタ204を介してメモリ回路201に与えられる。容量素子205は、トランジスタ203がオフにあるとき、ノードFN2の電位を保持する機能を有する。
図14に示すレジスタ185では、トランジスタ203にIn−Ga−Zn系酸化物を含むCAAC−OS膜を用い、レジスタ185を構成するトランジスタ203以外のトランジスタはシリコン膜を用いた。そして、図8のように、トランジスタ203及び容量素子205は、シリコン膜を用いたトランジスタ上に積層した。上記構成により、レジスタ185の面積を小さく抑えることができる。
図14に示すレジスタ185にて、メモリ回路201からメモリ回路202へのデータの退避と、レジスタ185への電源供給の遮断と、メモリ回路202からメモリ回路201へのデータの復帰とにおける、入力信号、出力信号、電源電位、及びノードFN2の電位のタイミングチャートを、図15に示す。
マイクロコントローラがActiveモードのときは、信号WE2の電位をハイレベル、信号REの電位をローレベルとすることで、メモリ回路201は、メモリ回路202から電気的に切り離されるため、レジスタ185は、標準的なフリップフロップと同等の性能を示すことができる。さらに、メモリ回路202へのデータの退避と、メモリ回路202からのデータの復帰とを行うために、専用の回路を設ける必要がない。
また、図14に示すレジスタ185では、メモリ回路202へのデータ書き込みの電力が、MRAMを用いたレジスタに比べて小さい。これは、メモリ回路202へのデータ書き込みの電力が容量素子205の容量値によってほぼ決まり、なおかつ、In−Ga−Zn系酸化物を含むCAAC−OS膜を用いたトランジスタ203のオフ電流が小さいので、容量素子205の容量値を小さくできるからである。MRAMを用いたレジスタは、データの退避に要する電力が大きいので、マイクロコントローラに配置される全てのレジスタにMRAMを用いた場合に、全てのレジスタにおいて、同一のタイミングでデータの退避を行うことが難しい。しかし、本発明の一態様では、データの退避に要する電力が小さいので、マイクロコントローラに配置される全てのレジスタが図14に示す構成を有している場合に、上記全てのレジスタにおいて、同一のタイミングでデータの退避を行うことが容易である。
表4に、試作したマイクロコントローラが有するレジスタ185、及びその他の不揮発性メモリセルの特性を示す。よって、電流駆動型の不揮発性メモリセルとは異なり、レジスタ185のビット数が数百ビットあるマイクロコントローラの場合でも、同一タイミングで退避処理が行える。また、電力オーバヘッドが小さいことは、ノーマリオフ駆動を効果的に行うことにつながる。
次いで、図14に示したレジスタ185をCPU110に用いた場合の、本実施例のマイクロコントローラについて、メモリ回路202へのデータの退避を行う場合の動作(駆動1とする)と、メモリ回路202へのデータの退避を行わない場合の動作(駆動2とする)の、消費電力の評価を行った。
駆動1と駆動2では、ActiveモードとNoff2モードを単純に繰り返すサンプルプログラムを用いた。図16に、消費電力の評価に用いられたサンプルプログラムのシーケンスを示す。なお、ActiveモードとNoff2モードの繰り返しの周期をフレーム期間と定義する。図16の例では、1フレーム期間は1000μsであり、駆動周波数8MHzであった。駆動1の消費電力の評価時は、レジスタ185へのデータ書き込み処理を上記サンプルプログラムに追加した。また、駆動2の消費電力の評価時は、データの退避処理及びデータの復帰処理を、上記サンプルプログラムに追加した。そして、駆動1と駆動2の両方において、Activeモードで行われる処理(メイン処理)の内容は同一とし、I/Oポート150への出力処理、レジスタ185のインクリメント処理とした。
図16Bに示すように、駆動1(Distributed backup method)では、電源復帰シーケンス(SQ11)の後、メイン処理(SQ12)、メモリ回路202へのデータの退避処理(SQ13)、電源遮断シーケンス(SQ14)が順次行われた。駆動1における電源復帰シーケンス(SQ11)には、メモリ回路202からメモリ回路201へのデータの復帰処理が含まれていた。メイン処理(SQ12)、メモリ回路202へのデータの退避処理(SQ13)の期間は、512μs、0.5μsであった。また、図16Aに示すように、駆動2(Centralized backup method)では、電源復帰シーケンス(SQ21)の後、データの復帰処理(SQ22)、メイン処理(SQ23)、データの退避処理(SQ24)、電源遮断シーケンス(SQ25)が順次行われた。データの復帰処理(SQ22)、メイン処理(SQ23)およびデータの退避処理(SQ24)の期間は、73.5μs、512μs、69.5μsであった。
駆動1(Distributed backup method)と駆動2(Centralized backup method)の消費電力の評価結果を、図17に示す。図17に示すように、例えば、フレーム期間を1000μs、駆動周波数を8MHzとした場合、消費電力は、駆動1では1075.4μWであり、駆動2では1376.3μWであり、駆動2よりも駆動1の方が、マイクロコントローラの消費電力を約22%低減できることが分かった。また、フレーム期間を500μs、駆動周波数を8MHzとしたときに、駆動2よりも駆動1の方が、消費電力が約227.95μW低いことが分かった。上記消費電力の差は、レジスタ185内で行われるメモリ回路202へのデータの退避とメモリ回路202からのデータの復帰とによって消費される電力が、レジスタ185からのデータの退避処理とレジスタ185へのデータの復帰処理とによって消費される電力に比べて、小さいことによってもたらされる。
次に、図18に、駆動1、駆動2でのメイン処理期間に対する消費電力の測定結果と、それらの近似直線(点線)を示す。インクリメント処理数を変化させることでメイン処理期間を変化させた。消費電力の近似直線は、駆動1ではy=1.98x + 57.52で表され、駆動2ではy=1.98x + 360.64で表される。近似直線の切片が、オーバヘッド電力に相当するので、駆動1(Distributed backup method)のオーバヘッド電力は、駆動2(Centralized backup method)に比べ、約84%≒(1−57.52/360.64)×100%、オーバヘッド電力を削減できたことが図18により分かった。
次いで、図19に、サンプルプログラム(電源供給が再開された後に、メイン処理が開始されるまでのシーケンス)の実行中の信号波形の測定結果を示す。駆動周波数は8MHzである。図19Aは、駆動1の例であり、電源復帰シーケンス(SQ11)開始後から期間T11=14.53μsの信号波形の拡大図と、各信号のアドレスが示されている。また、図19Bは、駆動2の例であり、電源復帰シーケンス(SQ21)開始後から期間T21=88.96μsの信号波形の拡大図と、各信号のアドレスが示されている。なお、図19において、AD1はメイン処理の開始アドレスを表し、AD2はデータの復帰処理の開始アドレスを表す。
駆動1では、電源供給が再開された後、直ちにメイン処理が開始される。よって、駆動1では駆動2よりも、8MHzの駆動周波数で動作させる場合、約74μsだけ、電源供給が再開された後にメイン処理が開始される時間が短縮できることが分かった。短縮できる時間は、マイクロコントローラが有するCPU、アナログ/デジタル周辺回路に搭載しているレジスタの数に比例して増加していくため、レジスタの数が多くて高機能なマイクロコントローラほど、電源供給が再開された後にメイン処理が開始される時間が短縮できるという効果が、顕著に得られることが予測される。
マイクロコントローラを実際に作製し、その動作確認を行ったので、本実施例において説明する。
本実施例にて動作確認を行ったマイクロコントローラの構成を、図20に示す。マイクロコントローラは、IGZO(In−Ga−Zn−oxide)を用いたトランジスタが備えられたレジスタ(IGZO FF)を実装した8bit CISC CPU coreと、パワーマネジメントユニット(PMU)を有する。CPUは、Z80で用いられているような命令セットに加えて、パワーゲーティング用の命令を1つ備えた。
図21に、IGZO FFの回路図を示す。IGZO FFは、通常の動作速度に影響を与えないように、Dタイプフリップフロップ(DFF)に、IGZOを用いたトランジスタ(IGZO FET)を用いた、シャドウ記憶部が付加された構成を有した。
図22に、IGZO FFのタイミングチャートを示す。通常動作(T1)では、ローレベルの電位を有するREにより、マルチプレクサ(MUX)の端子1が選択され、通常のDFFが構成された。シャドウ記憶部へのデータ書き込み(T2)は、CLKの電位をハイレベルに固定してDFFのデータを確定すると共に、WEの電位をハイレベルとすることで行った。電源遮断期間(T3)では、ローレベルの電位を有するWEにより、ノードFの電位(データ)は保持された。電源復帰時(T4)には、REの電位をローレベルとすることで、容量Crを充電した。シャドウ記憶部からのデータの読み出し(T5)は、REの電位をハイレベルとし、ノードFの電位に従った容量Crの電荷の放電により行った。
図23にPMUの状態遷移図を示す。退避動作はプログラムによって制御され、復帰動作は割り込み信号によって制御された。退避時間と復帰時間は評価のためにプログラム可能な構成とした。退避動作はnクロック+33クロックを要し、復帰動作は電源復帰のnクロック+読み出し動作4クロックを要する。nとnはそれぞれ1から4096、51から65586の範囲で設定可能とした。
マイクロコントローラは、チャネル長Lが0.5μmのSiFETと、チャネル長Lが0.8μmのIGZO FETのハイブリッドプロセスで試作した。以下の表5に、実装したIGZO FF(FF1)の測定結果をまとめる。FF1は、IGZO記憶部にL/W=0.8/0.8μmのIGZO FET、1pFの保持容量Csを持つ。500nsの書き込み時間(T2)と10nsの読み出し時間(T5)を得た(VDD=2.5V、VH=3.2V)。
図24に、25MHzで1.8μs(n=12)の退避、3.0μsのパワーオフ、及び2.2μs(n=51)の復帰を行うパワーゲーティングの動作波形を示す。図24に示すように、信号波形SG1、SG2が同じパターンであることから、アクセス可能な88bitの汎用レジスタの値がパワーオフ前後で一致しており、パワーゲーティングが正しく機能していることがわかった。さらに、パワーゲーティングの検証として、ロード、加算、及びストアを含むテストプログラムにおいて、全ての命令間にパワーゲーティングを挿入しても、正しい結果が得られることを確認した。
図25Aに、駆動周波数25MHzにおける平均電源電流と繰り返し時間の関係を示す。ここでは、繰り返し時間とは、図25B、図25Cに示すように、隣接する2つのアクティブ処理間の期間になる。パワーゲーティング(PG)を行わない場合は、繰り返し時間は、図25Bに示すように、1つのテストプログラムが実行される時間である。パワーゲーティングを行う場合は、繰り返し時間は、図25Cに示すように、1つのテストプログラムと1回のパワーゲーティングが実行される時間である。パワーゲーティングには、電源供給再開後のデータの復帰処理と、電源供給停止前のデータの退避処理が含まれる。図25Aに示すとおり、25MHzで4.9μsという損益分岐時間が得られた。損益分岐時間(BET:Break Even Time)は、データの退避及び復帰により消費される電力(オーバーヘッド電力)と、電源の供給の停止により削減される電力とが等しくなる電源の遮断時間に相当する。内訳は、容量全体によるエネルギーの消費が42%(シミュレーションによる)であり、PMUによるエネルギーの消費が39%(実測)であるのに対し、書き込みによるエネルギーの消費はわずか2%未満(シミュレーションによる)となった。よって、IGZO FFは時間粒度の細かいパワーゲーティングに適していると言える。
図26にマイクロコントローラを含むチップの写真を示す。また、以下の表6に、チップの概要を示す。
30nmSi技術を用いたIGZO FF(FF2)をシミュレーションで評価した。FF2では、シャドウ記憶部にL/W=0.3/0.3μmのIGZO FET、2fFの保持容量Csを用いた。これらの値は、IGZO FETの面積オーバヘッドがなく、またその特性が良好である範囲で決めた。
図27にFF2のレイアウトとその要部のサイズを示す。Si回路の面積は、MUXと読み出し回路により、DFFと比較して25%大きく、8.19μmであるのに対して、積層されるIGZO FETは0.14μm、容量Cs(SiO換算膜厚tOX=10nm)は0.54μmと小さい。図28に、試作したL/W=0.3/0.3μmのIGZO FETのV−I特性を示す。IGZO FETはL=0.3μmにおいてもノーマリオフであり、オフ電流は測定下限よりも小さいことがわかった。なお、IGZO FETのゲート絶縁膜の厚さは、SiO換算膜厚tOX=10nmであり、また測定時のドレイン電圧V=1Vである。
上記表5にFF2の特徴をまとめる。HSPICE(回路シミュレータ)により、6.4ns、3.7fJ(VDD=1V、VH=3V)という書き込み特性が得られた。このことは、30nmSi技術を用いた場合でも、試作したマイクロコントローラが時間粒度の細かいパワーゲーティングに適していることを示している。なお、書き込みエネルギーは、最近のMTJ素子と比較しても1桁小さい値であった。試作したマイクロコントローラの面積オーバヘッドは5.7%であった。このうち、IGZO FFによるオーバヘッドは1.7%、PMUによるオーバヘッドは4.0%であった。マイクロコントローラ等のプロセッサの面積オーバヘッドは微細化と共にさらに小さくなる。これは、CPUが複雑化および大規模化するとPMUの面積オーバヘッドが小さくなるためである。
MCLK、TCLK クロック信号
T0IRQ、P0IRQ、C0IRQ、INT、NMI 割り込み信号
100、190、500 マイクロコントローラ
101−104 ユニット
110 CPU
111 バスブリッジ
112 RAM
113 メモリインターフェース
115 クロック生成回路
120 コントローラ
121 割り込みコントローラ
122、146、152 I/Oインターフェース
130 パワーゲートユニット
131、132 スイッチ回路
140 クロック生成回路
141 水晶発振回路
142 発振子
143 水晶振動子
145 タイマー回路
150 I/Oポート
151 コンパレータ
161−163 バスライン
164 データバスライン
170−176 接続端子
180、183−187 レジスタ
FN、FN1、FN2 ノード
200 レジスタ
201、202 メモリ回路
203、204、207 トランジスタ
205 容量素子
206 トランスミッションゲート
209 インバータ
220−224 インバータ
226−228 トランスミッションゲート
229、230 NAND
300 マイクロコントローラ
301 バス
BL ビット線
RWL ワード線
WWL ワード線
400 メモリセル
401−403 トランジスタ
404 容量素子
405 電源供給線
511−515、591、592 期間
596−598 処理
800 半導体基板
801 素子分離用絶縁膜
802 pウェル
803、807 不純物領域
804、808 低濃度不純物領域
805、809 ゲート電極
806、831 ゲート絶縁膜
810−813、817−820、822、823 配線
816、821、824、844、845 絶縁膜
830 酸化物半導体層
832、833、846 導電膜
834 ゲート電極
835、836 サイドウォール
860−862 トランジスタ

Claims (5)

  1. タイマー回路と、
    前記タイマー回路に電気的に接続する第1レジスタと、
    第2レジスタを有するCPUと、
    コントローラと、
    前記タイマー回路、前記第1レジスタ、前記CPU、又は前記第2レジスタへの電源供給及び電源遮断の機能を有するパワーゲートユニットと、を有し、
    動作モードとして、第1乃至第3の動作モードを有し、
    前記第1の動作モードは、前記タイマー回路、前記第1レジスタ、前記CPU、前記第2レジスタ、及び前記コントローラが、アクティブな状態であり、
    前記第2の動作モードは、前記タイマー回路、前記第1レジスタ、及び前記コントローラが、アクティブな状態であり、
    前記第3の動作モードは、前記コントローラが、アクティブな状態であり、
    前記CPUの命令により、前記第1の動作モードから前記第2又は第3の動作モードへ移行し、
    前記タイマー回路が出力する第1の割り込み信号が前記コントローラへ入力されることにより、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ移行し、
    外部からの第2の割り込み信号が前記コントローラへ入力されることにより、前記第3の動作モードから前記第1の動作モードへ移行し、
    前記第1レジスタと前記第2レジスタとは、それぞれ、揮発性の第1メモリと、第1のトランジスタを有する第2メモリと、を有し、
    前記第1のトランジスタのチャネル形成領域は酸化物半導体層を有するマイクロコントローラ。
  2. 請求項1において、
    I/Oポートと、
    前記I/Oポートと電気的に接続する第3レジスタと、
    コンパレータと、
    前記コンパレータと電気的に接続する第4レジスタと、を有し、
    前記I/Oポートと、前記第3レジスタと、前記コンパレータと、前記第4レジスタは、前記第1の動作モードではアクティブな状態であり、前記第2及び前記第3の動作モードでは非アクティブな状態であるマイクロコントローラ。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    割り込みコントローラと、
    前記割り込みコントローラと電気的に接続する第5レジスタと、を有し、
    前記割り込みコントローラと前記第5レジスタとは、前記第1の動作モードではアクティブな状態であり、前記第2及び前記第3の動作モードでは非アクティブな状態であるマイクロコントローラ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記タイマー回路は、所定の時間間隔で前記第1の割り込み信号を出力する機能を有するマイクロコントローラ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記第1の動作モードから前記第2又は前記第3の動作モードに移行する前に、前記第1メモリから前記第2メモリへ、データを退避するマイクロコントローラ。
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