JP5940212B2 - ギンコライドの抽出分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、植物の抽出分野、具体的には、ギンコライドの抽出分離方法に関する。
前世紀60年代から、多くの国が現代分離技術を使用してイチョウ葉の化学成分に対する研究を行っており、薬理実験及び臨床検証によって、イチョウ葉の多くの面の生物活性がそれに含有されている特定の化学成分に関わっていることを発見した。ドイツDr.Willar Schwabeは初めてイチョウ葉の1種の簡単な抽出物を登録し、1972年に特許(W Schwabe DE176708及びDE2117429)を出願し、当該抽出物はEGb761と名付けられ、心脳血管疾患及び神経系疾患の治療に使用され、顕著な治療効果を有し、且つ毒性・副作用を有しない。ギンコライド系化合物(ginkgolids)は強い血小板活性化因子(PAF)拮抗作用を有する。イチョウ製剤が治療薬としてリストされている国はドイツ、フランス及び中国が挙げられ、その他の国では保健食品または非処方薬として用いられており、米国で開発されたイチョウ保健食品は既にFDAの承認を得た。
ギンコライドはテルペノイドに属し、テルペンラクトンと呼ばれ、セスキテルペンラクトン及びジテルペノイドから構成され、イチョウ葉の重要な活性成分の一種である。ビロバリド(bilobalide)はセスキテルペンラクトンに属し、1967年にR.T.Major及び1969年にK.Weingesに分離して得られ、現在イチョウ葉から発見された唯一のセスキテルペンラクトン化合物である。ギンコライドA、B、C、M、J(ginkgolid A、B、C、M、J)はジテルペノイド化合物であり、1932年にS.Furukawaによって初めてイチョウ葉から分離され、1967年にやっとK.Nakanish、M.Maruyama及びK.Okabeらによってさらに分離及びその化学構造が確定された。構造から見ると、ビロバリド類分子骨格は15つの炭素原子によって構成され、相互に縮合している4つの五員環を有し、そのうち1つは五員炭素環で、3つは五員ラクトン炭素環であり、五員環には1つの天然生成物にめったに見られないt−ブチルが連接される。ビロバリドは非常に強い生物活性を有し、神経の成長を促進する作用を有し、脳細胞ミトコンドリアが酸化ストレスによる機能変化を防止でき、高齢者の記憶機能を改善し、アルツハイマー型認知症の発生を防止することができ、及び脳、脊髄神経の脱髄疾患を防止する作用を有し、その神経への営養、神経への保護作用はギンコライドより強い。ギンコライドBは抗炎症、抗ショック、心脳血管保護、急性膵炎治療等の作用を有する。ギンコライド類化合物の分子骨格は20つの炭素原子によって構成され、6つの五員環を有し、そのうち、2つは五員炭素環で、3つは五員ラクトン環で、1つはテトラヒドロフラン環であり、2つの五員炭素環がスピロの形でつながっており、それ以外の環が縮合の形でつながっており、1つの剛性蘢状の特殊な立体化学構造を形成される。ギンコライド分子は共に天然生成物にめったに見られないt−ブチルを有する。ギンコライドはジテルペノイド類及びセスキテルペンラクトン類を含み、ジテルペノイドは主にギンコライドA、B、C、J、M等を有し、セスキテルペンラクトンはビロバリドを有する。
20世紀70年代初期にPAFが発見されて以降、薬理学者はギンコライドに対する研究を行い、ギンコテルペンラクトンが強い血小板活性化因子拮抗剤であり、免疫システム、中枢神経システム、虚血性損傷に対して保護作用を有し、且つ抗ショック、抗アレルギー及び抗炎症作用を有することを明確化した。ギンコライドA、B、C、M、Jの構造の相違点は含有されているヒドロキシル基の数及びヒドロキシル基の連接する位置が異なっていることにある。ギンコライドが共に強い血小板活性化因子拮抗剤で、イチョウ葉内の特殊な生理活性の重要成分である。
Figure 0005940212
ギンコライドは血小板活性化因子PAF受容体に対して強大な特異性阻害作用を有し、そのうち、ギンコライドの抗PAF活性が一番高い。PAFは血小板及び複数種の炎症組織の分泌により生成された1種の内因性リン脂質で、今まで発見された最も有効な血小板凝集惹起剤であり、多くの病気の発生、発展と深く関わっている。一方、ギンコライドは最も臨床応用性を持っている天然PAF受容体拮抗剤と認められ、その拮抗作用活性が化学構造と深く関わっている。ラクトン構造におけるR3がヒドロキシル基またはヒドロキシル基の数が増加する時、PAFに対する拮抗活性が弱くなり、一方、R2がヒドロキシル基且つR3がHである時、活性が顕著に増強され、そのうち、ギンコライドBのPAFに対して生じる拮抗作用が最も強い。
ギンコライドの抽出及び純化する方法が比較的多く、主に溶媒抽出法、カラム抽出法、溶媒抽出-カラム抽出法、超臨界抽出法及びクロマトグラフまたはカラムクロマトグラフィー純化法等を有する。前記方法は全て、高い含有量のギンコライドを有効に分離できず、且つギンコライドの各組成の割合が確定できないため、臨床使用上の薬効がそれぞれ違っており、その含有量が高くないため、ある程度の安全リスクが存在し、完成した薬理毒性及び臨床試験データがないため、前記方法は全て試験段階となっており、薬品の生産過程には実施されておらず、中国ではギンコライド注射液に関する特許があるが、その組成は全て本発明と異なっており、ICH加盟国の多数のオフィシャルウェブサイトを検索した結果、これまではその他のギンコライド注射剤製品はまだ市販されていない。現在、ギンコライド類成分の測定にはHPLC−UV法、HPLC−MS及びHPLC−ELSD法が多く使用され、これらの方法はギンコライドの各成分の含有量に対してのみ測定できる、その製品における副作用物質に対する厳しい制御が欠乏しているため、薬品の品質特性を誠実に反映できず、1つの完備した薬品品質制御体系を形成できず、ギンコライドの発明特許は非常に多いが、制御方法が簡単すぎて、ギンコライドの組成の割合が一定化されていないため、漢方薬注射剤にすることができず、臨床の治療効果及び応用の安全性を保証できない。
中国、ドイツ等の国ではギンコライドに関する特許及び発表が多くされているが、本発明の工程プロセス、品質制御技術及び臨床適応症はその他の発明特許とまったく異なる点を有し、特に異なる分離純化プロセスにより得たテルペンラクトンの成分がそれぞれ違っており、今まで4種の成分(ギンコライドA、B、C及びビロバリド)の割合が固定しているギンコライド有効部位組成物の抽出プロセスに関する発表はなく、ギンコライドにおける4種の成分のフィンガープリント制御技術及び残留可能な大きい分子、蛋白質に対する検査方法の発表もなかった。本発明により調製されたギンコライド注射液は既に国家食品薬品監督管理局の許可番号、国薬準字:Z20110035を得ており、現在世界で初めてのイチョウ有効部位注射剤であり、製品の構造がはっきりと明確である。
本発明が解決しようとする技術的課題は、ギンコライドの抽出分離方法を提供することであり、当該抽出分離方法では組成が固定しているギンコライドを得ることができる。当該方法のステップは以下の通りである。
ステップA、抽出:イチョウ葉を粉砕し、有機溶媒を加えて抽出を行い、濃縮された抽出液に抗酸化剤を加え、pH調節剤を用いてpH値を4〜5に調節し、濃縮して冷蔵する。
なお、抽出有機溶媒はエタノール、アセトンまたは酢酸エチルで、濃度が50〜80%v/vで、用量が5〜12倍の量で、最も好適な用量が6〜10倍であり、
抽出方法は還流抽出または煎じ抽出である。
1) 還流抽出:
50%〜80%v/vエタノール:抽出温度が75〜85℃で、抽出回数が2〜3回で、時間が1〜2時間/回であり、
50%〜80%v/vアセトン:抽出温度が45〜55℃で、抽出回数が2〜3回で、時間が1〜2時間/回であり、
50%〜80%v/v酢酸エチル:抽出温度が55〜65℃で、抽出回数が2〜3回で、時間が1〜2時間/回であり、
真空度:−0.02〜0.08MPa
好ましい抽出条件が:3回抽出して、毎回1.5時間で、エタノールの適当な濃度が65%v/vで、アセトンの適当な濃度が50%v/vで、酢酸エチルの適当な濃度が60%v/vである。
2) 煎じ抽出:
50%〜80%v/vエタノール:抽出温度が80〜90℃で、抽出回数が2〜3回で、時間が1〜2時間/回であり、
50%〜80%v/vアセトン:抽出温度が50〜60℃で、抽出回数が2〜3回で、時間が1〜2時間/回であり、
50%〜80%v/v酢酸エチル:抽出温度が60〜65℃で、抽出回数が2〜3回で、時間が1〜2時間/回であり、
好ましい抽出条件が:3回抽出して、毎回1.5時間で、エタノールの適当な濃度が65%v/vで、アセトンの適当な濃度が50%v/vで、酢酸エチルの適当な濃度が60%v/vである。
抽出液が濃縮過程において熱を受けた後はギンコライドが分解されやすいため、保護剤及びpH調節剤を添加することが必要である。保護剤を添加する目的はギンコライドが熱を受けて酸化分解されることを防止することにあり、使用可能な抗酸化剤は主にセリン、メチオニン、アスパラギン、トレオニンを含む中性アミノ酸のうちの少なくとも1種であり、メチオニンが好ましい。
pH調節剤が主に有機弱酸であり、クエン酸、リンゴ酸、ソルビン酸のうちの少なくとも1種を含み、好ましくはクエン酸でpH値を調節し、その弱酸性を利用して安定剤とし、ギンコライドのアルカリ性条件における開環を防止する。その原因はギンコライドの構造が5員環で、弱酸性下で安定であり、クエン酸が弱酸であることであるため、ギンコライドのアルカリ条件における開環を防止できる。
ステップAの冷蔵の目的は油水分離させることによって、水における脂溶性不純物を除去することにある。
ステップB、抽出:濃縮液をまずノルマルヘキサンまたは石油エーテルで2〜3回抽出し(好ましくは等体積のノルマルヘキサンまたは石油エーテルで抽出する)、水相は脂溶性溶媒で4〜5回抽出し(好ましくは等体積の酢酸エチルで抽出する)、さらに水飽和2ーブタノール(n−ブタノール)−酢酸エチル混合溶媒で4〜5回抽出し(好ましくは等体積の水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出する)、有機相抽出液を併せて、減圧濃縮する。
なお、まずノルマルヘキサンまたは石油エーテルで抽出を行う目的は葉緑素、ギンコール酸等の不純物を除去することにある。
さらに脂溶性溶媒でギンコライドを抽出し、使用可能な脂溶性溶媒は酢酸エチル、蟻酸エチル、アセトン、ブタノンのうちの少なくとも1種である。
ギンコテルペンラクトンが酢酸エチルに溶けやすく、ギンゲチンは酢酸エチルにおいて溶解性が比較的低く、熱水及び含水アルコールにおいて溶解度が比較的大きいため、酢酸エチルを用いてギンコライドを抽出することができ、ギンゲチン類化合物と分離させ、分離し得たギンコライド粗生成物はさらに活性炭、シリカゲルまたは樹脂カラム吸着クロマトグラフィーによって不純物を除去することができ、その後含水アルコールにおいて結晶させれば純度の比較的高いギンコライドを得ることができる。
ステップC、カラムクロマトグラフィー:抽出液をポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを経由させ、順に1〜5BV水、3〜5BV20%〜40%v/vエタノール、2〜3BV60%〜90%v/vエタノールで、溶出液の流速を2〜3BV/hに制御しながら、溶出を行い、溶出液を併せて、減圧濃縮し、乾燥する。
ステップD、結晶析出:カラムクロマトグラフィーされた後の乾燥物を沸騰水に加え、撹拌して溶解させ、冷却し、上澄み液を等体積の酢酸エチル、蟻酸エチルまたはアセトンで4〜5回抽出し、抽出液を併せて、減圧濃縮し、蒸発乾燥させ、5〜8倍量の30%〜50%v/vエタノールを加えて加熱撹拌して溶解させ、ろ過を行い、冷蔵し、結晶を析出させ、ろ過して、ろ液Iとして用意しておき、結晶を30%〜50%v/vエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶Iを得る。
ろ液Iをアルコール含有量が10%〜30%v/vになるまで濃縮し、冷蔵して、結晶を析出させ、ろ過を行い、ろ液IIとして用意しておき、結晶を30%〜50%v/vエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶IIを得る。
ろ液IIを濃縮し、0.1%〜0.5%(g/L)の活性炭を加えて吸着させ、ろ過を行い、ろ液をアルコール含有量が10%〜30%v/vになるまで濃縮し、冷蔵し、結晶を析出させ、ろ過して、ろ液IIIとして用意しておき、結晶を30%〜50%v/vエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶IIIを得る。
ろ液IIIを濃縮し、活性炭−シリカゲルカラム(体積比1:1〜1:3)を通過させ、まず30%〜50%v/vエタノールで溶出し、さらに70%〜90%v/vエタノールで溶出し、溶出液を収集してアルコール含有量が10%〜30%v/vになるまで濃縮し、冷蔵し、結晶を析出させ、ろ過を行って結晶を得、ろ液IVとして用意しておき、結晶を30%v/vエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶IVを得る。
ろ液IVを濃縮し、冷蔵して、結晶を析出させ、ろ過を行い、結晶を30%v/vのエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶Vを得る。
母液における残留ギンコライドに対するHPLCの検出結果に基づき、ろ液IVに対して結晶化を行うか否かを考慮する。
ステップE、結晶の混合:結晶I、II、III、IV、Vを混合して均一化させ、粉砕を行って、類白色の結晶組成物を得る。当該結晶組成物の有効部位(ビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCの和)のHPLC含有量は95%より高い。
本発明の抽出分離方法を使用して得たギンコライドのパラメータは以下の通りである。
a)性状:類白色または微黄色結晶粉末である。酢酸エチルに溶けやすく、メタノール、エタノールに溶け、水にはほとんど溶けない。
b)水分:5.0%より低い。
c)蛋白質:595nmの吸光度が0.05より小さい。
d)タンニン、樹脂、シュウ酸塩、カリウムイオン:検出されていない。
e)残留溶媒:エタノール及び酢酸エチルとも0.5%より低く、ノルマルヘキサンが0.029%より低く、カプロラクタムが0.0015%より低い。
f)総ギンコール酸:HPLC法で測定した総ギンコール酸の含有量が5ppmより低い。
g)大分子及び重合体:ゲルクロマトグラフィーで測定した結果、残留大分子及び重合体は検出されていない。LC−MS法で測定した結果、分子量が1000より大きい大分子物質及び重合体は検出されていない。
h)重金属:10ppmより低い。
i)ヒ素塩:2ppmより低い。
k)異常毒性:調製された0.2mg/ml溶液が静脈注射法投与に適する。
l)フィンガープリント:HPLC法によって測定し、ビロバリド標準物、ギンコライドA標準物、ギンコライドB標準物、ギンコライドC標準物を参照物質とし、漢方薬クロマトフィンガープリントの類似度評価システムに基づき、4つの共通ピークの類似度は0.95より大きい。
m)含有量:HPLC法によって測定し、乾燥品に基づいて計算し、ビロバリド(C1518)25.0〜50.0%、ギンコライドA(C2024)20.0〜45.0%、ギンコライドB(C202410)10.0〜30.0%、ギンコライドC(C202411)5.0〜15.0%を含有し、且つビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCの総含有量は95%より大きい。
図1は、溶出体積の溶出率に対する影響である。 図2は、エタノール流速の溶出率に対する影響である。 図3は、ギンコライドのLC−MSスペクトル(分子量400〜1000)である。 図4は、ギンコライドのLC−MSスペクトル(分子量400〜3000)である。 図5は、ギンコライドの標準フィンガープリントである。共通ピークにおけるピーク2:ギンコライドC、ピーク3:ビロバリド、ピーク4:ギンコライドA、ピーク5:ギンコライドB。
以下は、本発明のギンコライド調製方法における重要条件をスクリーニングする試験である。
一、抽出方法をスクリーニングする試験
方法一、濃縮液をまず等体積のノルマルヘキサンで2〜3回抽出し、水相を8倍量のブタノン−アセトン(4:6)で温熱下において5回抽出し、抽出液を併せて、減圧濃縮する。
方法二、濃縮液をまず等体積のノルマルヘキサンで2〜3回抽出し、水相をさらに等体積の酢酸エチルで4〜5回抽出し、等量の水飽和ブタノール−酢酸エチル(7:3)で4〜5回抽出し、抽出液を併せて、減圧濃縮し、乾燥する。
以上の2種類の抽出分離純化方法のスクリーニング試験に、HPLC−ELSD法で、2種の試験におけるギンコライドの総含有量をそれぞれ測定し、その試験結果を表1に示す。
Figure 0005940212
方法二で得たラクトンの総含有量が比較的高く、酢酸エチル及び2−ブタノールが安全性の非常に高い溶剤であるため、方法二を選択して抽出分離純化のプロセスとする。
二、クロマトグラフィー条件をスクリーニングする試験
抽出液はまだ大量のギンゲチン類物質及びその他の不純物を含有しているため、純度の非常に高いギンコライドを得るために、フラボノイドをギンコライドから有効に分離しなければならず、現在、一般的に使用されている分離方法はポリアミド樹脂分離法、アルミナカラムクロマトグラフィー法及びシリカゲルカラムクロマトグラフィー法を含み、発明者は研究過程及び結果を以下の通り比較する。
方法一、抽出液をポリアミド樹脂カラムを通過させ、まず2〜3倍量の30%エタノールで溶出し、次は70%エタノールで溶出し、溶出の速度が2BV/hであり、溶出液を濃縮し、蒸発して乾燥させる。
方法二、抽出液を酸性アルミナカラムを通過させ、抽出液を等量の酸化アルミニウムと混合させ、加熱乾燥し、乾式方法でカラムクロマトグラフィーし、4〜6倍量の酢酸エチルで溶出し、溶出速度は2BV/hであり、溶出液を濃縮し、蒸発して乾燥させる。
方法三、抽出液をシリカゲルカラムを通過させ、抽出液を等量のカラムクロマトグラフィーシリカゲルと混合させ、加熱乾燥し、乾式方法でカラムクロマトグラフィーし、まず4〜6倍量の石油エーテル−酢酸エチル(2:1)で溶出し、溶出速度は2BV/hであり、さらにノルマルヘキサン−酢酸エチル(5:1)で溶出し、溶出速度は2BV/hであり、溶出液を濃縮し、蒸発して乾燥させる。
HPLC−ELSD法で3種の試験におけるギンコライドの総量に対してそれぞれ測定を行い、試験結果は表2に示す。
Figure 0005940212
結果から分かるように、ポリアミド樹脂カラムを使用して得たギンコライドの含有量が比較的高く、分離効果が比較的良い。
ポリアミド樹脂がフラボノイドに対して比較的良い吸着作用を有するため、ギンコライドからギンゲチンを有効に分離させ、カラムクロマトグラフィー溶出プロセスのパラメータに対して有効に考察することができる。
1、 水洗体積の選択:蒸留水で樹脂カラムを洗浄することは非常によい不純物の除去作用を有し、5BVの水で樹脂カラムを洗浄し、流速が1〜2BV/hであり、流出した色が濃い色から薄くなり、水洗液5BVを収集し、流出液が澄明で、測定結果は、水体積が3BVに達した時に、カラム内の水溶性不純物が既にほぼ無くなり、ギンコライドが検出されないため、3BVの水洗体積を選択する。溶出体積が溶出率に対する影響は図1に示される。
2、 エタノール溶出濃度の溶出効果に対する影響:抽出液をそれぞれ異なるポリアミドカラムにクロマトグラフィーさせ、30分間吸着させ、まず3BV水で洗浄し、さらにそれぞれ10%、30%、40%、50%、70%、90%のエタノールで溶出し、流速が1BV/hで、それぞれエタノール溶出液を収集し、各濃度の溶出液におけるギンコライドの量を測定し、エタノールの濃度の増加に伴って、溶出量及び溶出率が共に増大したが、40%のエタノールになった後、溶出量の増大が徐々にゆっくりとなって、90%のエタノールになった時には溶出量の差があまりなく、30%のエタノールの溶出が既にほぼ最もよい溶出率になったため、30%のエタノールを最適な溶出濃度とする。
3、 エタノール脱着流速の溶出効果に対する影響:抽出液をそれぞれ異なるポリアミドカラムにクロマトグラフィーさせ、30分間吸着させ、まず3BV水で洗浄し、さらに40%エタノールで溶出し、流速が1BV/hである。より好適なエタノール脱着流速を選ぶため、それぞれ1、2、3、4、5BV/hの流速でカラムクロマトグラフィーし、溶出して3BV溶出液を収集し、ギンコライドの量を測定する。溶出流速が脱着率と非常に大きな関連性を有し、流速の向上に伴って、脱着率が増加するが、3BV/hに達する時に逆に降下し、これは速度の増加によってエタノール溶出液が吸着されていたギンコライドとうまく交換できなくなり、従って、よい溶出の効果を奏することができなくなる。好適な流速は2〜3BV/hである。エタノール流速の溶出率に対する影響は図2に示す。
三、結晶化条件をスクリーニングする試験
カラムクロマトグラフィーして、抽出した後に抽出物におけるギンコライドの含有量が増加し、フラボノイド類の物質も有効に分離されたが、ギンコライドの含有量がまだ注射剤の要求に達することができず、更なる結晶化・純化が必要である。ギンコライドはエタノール、酢酸エチル等の溶媒において溶けやすいが、水、ノルマルヘキサン等の溶媒において溶けないため、極性の適する混合溶媒を結晶化溶媒として選択するしかない。
(1)30%v/vエタノール溶媒:結晶化予定の抽出物10gを取り、それぞれ4、6、8、10倍量の30%エタノールを加え、加熱溶解し、低温(0〜6℃)で静置し、ろ過を行い、減圧乾燥し、それぞれ結晶の重量を測定し、試験結果は表3に示す。
Figure 0005940212
結晶化させる時に5〜8倍量の30%エタノールを添加することは比較的好適で、析出された結晶が比較的多い。
(2)ノルマルヘキサン−酢酸エチル(8:1)溶媒:結晶化予定の抽出物10gを取り、それぞれ4、6、8、10倍量のノルマルヘキサン−酢酸エチル(8:1)混合溶媒を加え、加熱溶解し、低温(0〜6℃)で静置し、ろ過を行い、減圧乾燥し、それぞれ結晶の重量を測定し、試験結果は表4に示す。
Figure 0005940212
ノルマルヘキサン−酢酸エチル混合溶媒の析出した結晶の量は30%エタノール溶媒の析出した結晶の量より少ない。
(3)10%v/v酢酸エチル溶媒:結晶化予定の抽出物10gを取り、それぞれ4、6、8、10倍量の10%v/v酢酸エチルを加え、加熱溶解し、低温(0〜6℃)で静置し、ろ過を行い、減圧乾燥し、それぞれ結晶の重量を測定し、試験結果は表5に示す。
Figure 0005940212
10%v/v酢酸エチル溶媒の析出した結晶の量は30%エタノール溶媒の析出した結晶の量より少ない。
実験結果に基づき、結晶化溶媒は5〜8倍量の30%エタノールを選択するのが比較的好適である。
以下、本発明の方法でギンコライドを調製する実例である。
イチョウ葉の粗粉末50kgに、65%エタノールを加えて加熱還流し、1.5時間/回で、3回(10、8、6倍量)抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、減圧濃縮し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続けて、低温放置し、ろ過する。まず等量のノルマルヘキサンで抽出し、さらに等量の酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過し、まず水で溶出し、続いて30%エタノールで溶出し、さらに70%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。2〜3倍量の沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置し、放冷し、酢酸エチルで抽出し、減圧濃縮し、エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を濃縮し続けて、エタノールを30%になるまで加えて、静置し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、B、Cである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びBである)を得る。ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過させ、まず2倍量の30%エタノールで溶出し、さらに4倍量の70%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、エタノールを30%まで加えて、放冷し、静置し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得る。ろ液を濃縮し、エタノールを30%になるまで加えて、放冷し、静置し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶Vを得る。結晶を混合して均一化させ、ギンコライド91.6gを得、HPLC含有量が97.2%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が42.5%、ギンコライドA(C2024)が25.4%、ギンコライドB(C202410)が18.7%、ギンコライドC(C202411)が10.6%である。
イチョウ葉の粗粉末200kgに、6倍量の80%エタノールを加えて加熱還流し、1.5時間/回で、3回抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、ろ液を減圧しエタノールの匂いがなくなるまでエタノールを回収し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続けて、低温放置し、ろ過する。まずノルマルヘキサンで抽出し、さらに酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過し、まず30%エタノールで溶出し、さらに70%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置放冷し、酢酸エチルで抽出し、減圧濃縮し、エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を濃縮し続けて、エタノールを加え、静置して結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、B、Cである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、エタノールを加え、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びBである)を得る。ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過し、まず2倍量の30%エタノールで溶出し、さらに4倍量の70%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、エタノールを30%になるまで加えて、放冷し、静置し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得る。ろ液を濃縮し、エタノールを30%になるまで加えて、放冷し、静置し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶Vを得る。結晶を混合して均一化させ、ギンコライド362.8gを得、HPLC含有量が96.8%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が31.2%、ギンコライドA(C2024)が28.8%、ギンコライドB(C202410)が28.2%、ギンコライドC(C202411)が8.6%である。
イチョウ葉の粗粉末200kgに、8倍量の75%エタノールを加えて加熱還流し、1.5時間/回で、3回抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、ろ液を減圧しエタノールの匂いがなくなるまでエタノールを回収し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続けて、低温放置し、ろ過する。まずノルマルヘキサンで抽出し、さらに酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過させ、まず30%エタノールで溶出し、続いて75%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置放冷し、酢酸エチルで抽出し、減圧濃縮し、エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を濃縮し続けて、エタノールを加え、静置して結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、B、Cである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、エタノールを加え、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びBである)を得る。ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過させ、60%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得、結晶を混合して均一化させ、ギンコライド375.5gを得、HPLC含有量が97.1%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が35.8%、ギンコライドA(C2024)が28.5%、ギンコライドB(C202410)が26.2%、ギンコライドC(C202411)が6.6%である。
イチョウ葉の粗粉末200kgに、10倍量の75%エタノールを加えて加熱還流し、1.5時間/回で、3回抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、ろ液を減圧しエタノールの匂いがなくなるまでエタノールを回収し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続けて、低温放置し、ろ過する。まずノルマルヘキサンで抽出し、さらに酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過させ、まず25%エタノールで溶出し、続いて65%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置放冷し、酢酸エチルで抽出し、減圧濃縮し、50%エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を濃縮し続けて、エタノールを加え、静置して結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、B、Cである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びBである)を得る。ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過させ、60%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得、ろ液を濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶Vを得る。結晶を混合して均一化させ、ギンコライド362.2gを得、HPLC含有量が96.5%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が35.5%、ギンコライドA(C2024)が26.0%、ギンコライドB(C202410)が26.2%、ギンコライドC(C202411)が8.8%である。
イチョウ葉の粗粉末200kgに、8倍量の60%エタノールを加えて加熱還流し、1.5時間/回で、3回抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、ろ液を減圧し酢酸エチルを回収し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続いて、低温放置し、ろ過する。まず石油エーテルで抽出し、水相はさらに酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過させ、まず30%エタノールで溶出し、続いて75%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置放冷し、アセトンで抽出し、乾燥まで減圧濃縮し、50%エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を濃縮し続けて、エタノールを加え、静置して結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、B、Cである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、エタノールを加え、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びBである)を得る。ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過させ、60%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得る。結晶を混合して均一化させ、ギンコライド350.6gを得、HPLC含有量が97.4%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が40.0%、ギンコライドA(C2024)が22.5%、ギンコライドB(C202410)が27.2%、ギンコライドC(C202411)が10.3%である。
イチョウ葉の粗粉末200kgに、8倍量の50%アセトンを加えて加熱還流し、1.5時間/回で、3回抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、ろ液を減圧しアセトンを回収し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続いて、低温放置し、ろ過する。まず石油エーテルで抽出し、水相をさらに酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過させ、まず30%エタノールで溶出し、続いて70%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置放冷し、酢酸エチルで抽出し、乾くまで減圧濃縮し、30%エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を濃縮し続けて、エタノールを加え、静置して結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、B、Cである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、エタノールを加え、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びBである)を得、ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過させ、60%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得る。ろ液を濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶Vを得る。結晶を混合して均一化させ、ギンコライド343.5gを得、HPLC含有量が96.2%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が38.2%、ギンコライドA(C2024)が28.3%、ギンコライドB(C202410)が24.2%、ギンコライドC(C202411)が9.3%である。
イチョウ葉の粗粉末200kgに、8倍量の70%エタノールを加えて沸騰し初めまで加熱し、1.5時間/回で、3回抽出し、抽出液を併せて、ろ過を行い、ろ液を減圧しエタノールを回収し、0.05%メチオニンを加えて撹拌溶解し、クエン酸溶液でpH値を4〜5まで調節し、濃縮し続いて、低温放置し、ろ過する。まず石油エーテルで抽出し、水相をさらに酢酸エチルで抽出し、最後に水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で抽出し、ポリアミド(30〜60メッシュ)樹脂カラムを通過させ、まず30%エタノールで溶出し、続いて70%エタノールで溶出し、溶出液を併せて、減圧濃縮する。沸騰水に加え、撹拌溶解し、静置放冷し、酢酸エチルで抽出し、乾燥まで減圧濃縮し、30%エタノールを加えて加熱して撹拌溶解し、ろ過し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶I(主にはビロバリド及びギンコライドBである)を得る。ろ液を続けて濃縮し、エタノールを加え、静置して結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶II(主にはギンコライドA、Bである)を得る。ろ液に薬用炭を加え、撹拌して吸着させ、ろ過し、濃縮し、エタノールを加え、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶III(主にはギンコライドA及びCである)を得る。ろ液を濃縮し、薬用炭−シリカゲル(1:1)カラムを通過させ、60%エタノールで溶出し、溶出液を収集し、濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶IVを得る。ろ液を濃縮し、放冷し、結晶を析出させ、ろ過を行い、乾燥して、結晶Vを得る。結晶を混合して均一化させ、ギンコライド362.6gを得、HPLC含有量が97.4%であり、そのうち、ビロバリド(C1518)が36.5%、ギンコライドA(C2024)が25.3%、ギンコライドB(C202410)が28.2%、ギンコライドC(C202411)が7.4%である。
前記のように、本発明に用いる抽出分離純化方法を採用することにより純度の比較的高く、組成が相対的安定するギンコライドを得ることができ、そのうち、ビロバリド(C1518)25.0〜50.0%、ギンコライドA(C2024)20.0〜45.0%、ギンコライドB(C202410)10.0〜30.0%、ギンコライドC(C202411)5.0〜15.0%を含有し、且つビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCの総量が95%より大きい。
本発明のギンコライドの各項目の測定方法及び測定結果は以下の通りである。
a)性状:類白色または微黄色結晶性粉末。
酢酸エチルに溶けやすく、メタノール、エタノールに溶け、水にほとんど溶けない。
b)水分:60℃で減圧し乾燥減量が5.0%より小さい。
c)蛋白質:595nmでの吸光度が0.05より小さい。
本発明のギンコライド約24mgを取り、エタノール2mlを加えて溶解した後、水を加えて50mlまで希釈し、試料溶液とする。ブラッドフォード法(Bradford法)に基づいて測定し、対応する試薬をブランクとし、595nmでの吸光度が0.05より小さい。
d)タンニン、樹脂、シュウ酸塩、カリウムイオン
採用可能な測定方法は、
タンニン:蛋白質測定項目用の試料溶液1mlを取り、希酢酸1滴を加え、さらにゼラチン塩化ナトリウム試液5滴を加え、振り混ぜて、10分間放置し、混濁または沈殿物は認められない。
樹脂:蛋白質測定項目用の試料溶液5mlを取り、塩酸1滴を加え、30分間放置し、樹脂状物質の析出は認められない。
シュウ酸塩:蛋白質測定項目用の試料溶液2mlを取り、希酢酸でpH値を1〜2まで調節し、ろ過を行い、ろ液をアンモニア水でpH値5〜6まで調節し、3%塩化カルシウム溶液3滴を加え、10分間放置し、混濁または沈殿物は認められない。
カリウムイオン:蛋白質測定項目用の試料溶液2mlを取り、10mlネスラー比色管に入れ、アルカリ性ホルムアルデヒド溶液0.6ml、3%EDTA溶液2滴、3%テトラフェニルホウ酸ナトリウム溶液0.5mlを加え、水を加えて10mlまで希釈し、また、標準塩化カリウム溶液0.8mlを別に取り、同様な方法で試験し、試料溶液の濁度が標準溶液より高くない。
結果:タンニン、樹脂、シュウ酸塩、カリウムイオンが検出されていない。
e)残留溶媒
(1)エタノール、酢酸エチル及びノルマルヘキサン:エタノール及び酢酸エチルの含有量が共に0.5%より低く、ノルマルヘキサンの含有量が0.029%より低い。
(2)樹脂残留量:カプロラクタムの含有量が0.0015%より低い。
f)総ギンコール酸:ギンコール酸の含有量が5ppmより低い。
g)大分子及び重合体:ゲルスペクトル法で測定した結果、残留大分子及び重合体は検出されていない。LC−MS法で測定した結果、分子量が1000より高い大分子及び重合体は検出されていない。
測定方法:
(1)ゲルクロマトグラフィーカラム:Phenomenex BioSep−SEC−S2000、300×7.8mm、5μm、移動相:0.71%(うち、0.02%のアジ化ナトリウムを含有する)硫酸ナトリウム溶液、カラム温度:35℃、検出器温度:35℃、流速:0.5ml/min。結果:残留大分子及び重合体が検出されていない。
(2)HPLC−MS連用法の移動相:メタノール−水(90:10)、カラム:Agilent RX−C18(2.1×50mm)、カラム温度:25℃、流速:0.3ml/min。結果:分子量が1000より高い大分子及び重合体が検出されていない。
h)重金属:10ppmより低い。
i)ヒ素塩:2ppmより低い。
k)異常毒性:調製された0.2mg/ml溶液が静脈注射法の投与に適する。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド約25mgを取り、エタノール2mlで溶解した後塩化ナトリウム注射液を加えて0.2mg/ml溶液を調製する。
検査法:体重17〜20gのマウス5匹を取り、マウスの尾静脈に試料溶液0.5mlを注入し、48時間以内に死亡が認められない。
l)フィンガープリント:HPLC法で測定し、60分間のフィンガープリントを記録する。漢方薬クロマトフィンガープリントの類似度評価システムに基づき、4つの共通ピークの類似度が0.95より大きい。
m)含有量:HPLC法で測定し、乾燥品に基づいて計算し、ビロバリド(C1518)25.0〜50.0%、ギンコライドA(C2024)20.0〜45.0%、ギンコライドB(C202410)10.0〜30.0%、ギンコライドC(C202411)5.0〜15.0%を含有し、且つビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCの総量が95%より大きい。
l)フィンガープリント及びm)含有量測定に採用された測定方法が同様で、条件が以下の通りで、オクタデシルシリル基結合シリカゲルを充填剤とし、メタノール−テトラヒドロフラン−水(25:10:65)を移動相とし、蒸発型光散乱検出器を使用し、ドリフトチューブ温度が105℃、キャリアガスの流速が:3.00L/min、カラム温度が40℃で、理論段数がビロバリドビップに基づいて計算すると2500より低くないはずである。ビロバリドピークとギンコライドCピークとの分離度が1.5より大きいはずである。
n)発熱因子検査:体温の上昇が0.6℃より低い。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド20mgを精密に量り、2mlエタノールを加えて溶解させ、さらに100mlの0.9%塩化ナトリウム注射液に加える。
検査方法:家兎3匹を取り、その正常体温を測定した後15分以内に、家兎体重に基づいて1kg当たりに5ml、試料溶液を耳静脈から注射し、30分毎に体温を1回測定し、合計6回測定し、体温の上昇は全て0.6℃より低く、且つ3匹の家兎の体温の上昇が合計1.3℃より低いはずである。
発明者は、本発明の技術的効果を証明するために、前記発明内容に対して大分子及び重合体の測定研究及び説明を行った。以下の試験は本発明をさらに説明及び解釈するために用いられるが、本発明を制限するものではない。
(1)試験機器及び試薬
Agilent 1200型高速液体クロマトグラフ、紫外検出器、示差屈折率検出器。
Phenomenex BioSep−SEC−S2000ゲルクロマトグラフカラム。
デキストラン標準物質D2000(ブルーデキストラン2000)、中検所、ロット番号140646−2000−01
グルコース標準物質(D0)、含有量:99.5%、ロット番号086K0166、SIGMA。
超純水はMillipore−Q超純水システムによって製造される。
その他の試薬は分析級試薬である。
(2)移動相の選択
0.71%(うち、0.02%のアジ化ナトリウムを含有する)硫酸ナトリウム溶液を移動相とする。
(3)検出器の選択
汎用型検出器の示差屈折率検出器を選び、当該検出器は屈折係数の差異が存在する物質に対して全て良好な応答を有する。
(4)決定されるクロマトグラフィーの条件
クロマトグラフカラム:Phenomenex BioSep−SEC−S2000、300×7.8mm、5μm
移動相:0.71%(うち、0.02%のアジ化ナトリウムを含有する)硫酸ナトリウム溶液
カラム温度:35℃、検出器温度:35℃、流速:0.5ml/min
Figure 0005940212
(6)方法論研究
1.デキストラン及びグルコースの標準物質にそれぞれ移動相を加えて10mg/mlの溶液を調整し、それぞれ標準物質の溶液20μlを精密に取り、クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録し、結果、デキストランは保持時間9.816’にてピークが現れ、グルコースは保持時間18.712’にてピークが現れることから、ゲルクロマトグラフィー法を採用すると、分子量の大きい物質が先にピークが現れ、分子量の小さい物質が後にピークが現れることを示す。
2.本発明のギンコライド約10mgを取り、エタノール2mlを加え、デキストラン標準物質溶液(10mg/ml)1mlを加え、混合して均一化させ、10μlを精密に取り、クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録し、結果、保持時間9.698’にデキストランが検出され、ギンコライド注射液の成分のピークが全て18分以後に現れることから、分子量180〜450のピーク現れ時間が約18分間で、分子量5000〜2000000のピーク現れ時間が約9分間で、ゲルクロマトグラフィー法を用いることによって大分子物質の検出は可能であることを示す。
本品には大分子及び重合体を含有しないことを検証するため、さらにLC−MS試験を行った。
クロマトグラフィー条件:メタノール−水(90:10)を移動相とし、Agilent RX−C18(2.1×50mm)クロマトグラフカラム、カラム温度が25℃、流速が0.3ml/minである。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド10mgを精密に量って、10mlメスフラスコに入れ、適量の1%酢酸を加えて溶解させ、移動相を加えてメモリまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
LC−MS連用テスト:所定の試験方法に基づき、それぞれ試料溶液10μlを取り、400〜1000及び400〜3000分子量範囲内にそれぞれ測定し、クロマトグラムを記録する。試験結果は表6に示す。
Figure 0005940212
LC−MS連用で分子量の測定結果から、ギンコライドA(分子量408.5)、ギンコライドB(分子量424.4)、ギンコライドC(分子量440.4)がそれぞれ検出され、本発明のギンコライドの有効成分と完全に一致し、測定された分子量範囲が400〜3000の間であるため、ビロバリドに対しては測定せず、本発明のギンコライドには分子量が700以上である物質が検出されず、その他の異なる分子量の物質はその他の不純物が存在する可能性があり、LC−MSのギンコライドにおける異なる成分に対する分子量測定結果から、本品には大分子または重合体を含有しないことを表明した。ギンコライドLC−MSスペクトルは図3〜4に示す。
ギンコライド品質制御−総ギンコール酸検査
クロマトグラフィー条件及びシステム適用性試験:オクタデシルシリル基結合シリカゲルを充填剤とし、メタノール−1%氷酢酸(90:10)を移動相とし、流速が1.0ml/minで、検出波長が310nmである。理論段数がギンコール酸に基づいて計算すると4000より低くないはずである。
標準物質溶液の調製:ギンコール酸標準物質適量を取り、精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりに5μgを含有する溶液を調整して標準物質溶液にし、また、総ギンコール酸標準物質適量を別に取り、精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりに100μgを含有する溶液を調整して位置決め用標準溶液にする。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド5gを取り、精密に量り、フラスコに入れ、ノルマルヘキサン50mlを加え、加熱して2時間還流させ、取り出し、放冷し、ろ過を行い、残渣を少量のノルマルヘキサンでさらに洗浄し、ろ液と洗浄液とを併せて、水浴上に置いて蒸発乾燥させ、残渣はメタノール溶液を加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
測定方法:試料溶液、標準物質溶液及び位置決め用標準溶液それぞれ20μlを精密に取り、液体クロマトグラフに注入し、試料溶液における、総ギンコール酸標準物質と対応するクロマトグラムピークのピーク合計面積を計算し、ギンコール酸標準物質外部標準法で総ギンコール酸含有量を計算し、総ギンコール酸が5ppmより小さい。
発明者は本発明の技術的効果を証明するために、前記発明内容に対して研究及び説明を行った。以下の試験は本発明をさらに説明及び解釈することに用いられるが、本発明を制限しない。
a、方法一
試料溶液の調製:本発明のギンコライド5gを取り、精密に量り、フラスコに入れ、石油エーテル(60〜90℃)50mlを精密に加え、2時間還流し、取り出し、放冷し、ろ過を行い、残渣を少量の石油エーテルでさらに1回洗浄し、ろ液と洗浄液を併せ、水浴上に置いて蒸発乾燥し、残渣はメタノールを加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液(1)とする。
ブランクサンプル溶液の調製:石油エーテル(60〜90℃)50mlを取り、コニカルフラスコに入れ、2時間還流し、水浴上に置いて蒸発乾燥し、残渣はメタノールを加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、ブランク溶液(1)とする。
b、方法二(石油エーテルの代わりにノルマルヘキサンを使用する)
試料溶液の調製:本発明のギンコライド5gを取り、精密に量り、フラスコに入れ、ノルマルヘキサン50mlを精密に加え、2時間還流し、取り出し、放冷し、ろ過を行い、残渣を少量のノルマルヘキサンでさらに1回洗浄し、ろ液と洗浄液を併せ、水浴上に置いて蒸発乾燥し、残渣はメタノールを加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液(2)とする。
ブランクサンプル溶液の調製:ノルマルヘキサン50mlを取り、フラスコに入れ、2時間還流し、水浴上に置いて蒸発乾燥し、残渣はメタノールを加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、ブランク溶液(2)とする。
測定方法:試料溶液及びブランク溶液それぞれ20μlを精密に取り、液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。試験結果は表7に示す。
Figure 0005940212
試験結果から、方法一(石油エーテル)を使用したサンプルの調製では、ブランク溶液にはクロマトグラフピークが検出され、そのピークの面積が試料溶液に検出されたクロマトグラフピークの面積とほぼ一致しているため、ブランク試験には干渉が存在することを示し、一方、方法二(ノルマルヘキサン)のサンプルの調製では、ブランク溶液及び試料溶液と共にクロマトグラフピークが検出されなかったため、発明者は方法二を使用して添加回収試験を行うことによって、方法二の実行可能性を証明する。
c、総ギンコール酸の添加回収試験
試料溶液の調製:本発明のギンコライド5gを取り、精密に量り、フラスコに入れ、濃度が1.032mg/mlである総ギンコール酸標準物質溶液0.2mlを精密に加え、さらにノルマルヘキサン50mlを精密に加え、2時間還流し、放冷し、ろ過を行い、残渣を少量のノルマルヘキサンでさらに洗浄し、ろ液と洗浄液を併せ、水浴に置いて蒸発乾燥し、残渣はメタノールを加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
標準物質溶液の調製:濃度が1.032mg/mlである総ギンコール酸標準物質溶液0.2mlを精密に量り、2mlメスフラスコに入れ、メタノールを加えてメモリまで希釈し、振り混ぜて、標準物質溶液とする。
測定方法:試料溶液及び標準物質溶液それぞれ20μlを精密に取り、液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。
結果、試料溶液は総ギンコール酸標準物質のクロマトグラフと対応する位置に総ギンコール酸のクロマトグラフピークが検出され、ピーク面積から見て、試料溶液と標準物質溶液とのピーク面積が一致しているため、回収率が比較的よいことを示す。試験結果は表8に示す。
Figure 0005940212
d、再現性試験
標準物質溶液の調製:ギンコール酸標準物質適量を取り、精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりに5μgを含有する溶液を調整して標準物質溶液とする。また、総ギンコール酸標準物質適量を別に取り、精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりに100μgを含有する溶液を調整して位置決め用標準溶液とする。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド5gを取り、精密に量り、トータル6部を量り、それぞれフラスコに入れ、ノルマルヘキサン50mlを加え、2時間還流させ、放冷し、ろ過を行い、残渣を少量のノルマルヘキサンで洗浄し、ろ液と洗浄液とを併せて、水浴上に置いて蒸発乾燥させ、残渣はメタノール溶液を加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
測定方法:試料溶液、標準物質溶液及び位置決め用標準溶液それぞれ20μlを精密に取り、液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。試験結果は表9に示す。
Figure 0005940212
試験結果は、本発明のギンコライドにはギンコール酸が含有されていないことを示した。
e、回収率試験
試料溶液の調製:本発明のギンコライド5gを取り、精密に量り、合計3回分を量り、それぞれフラスコに入れ、濃度が3.04μg/mlであるギンコール酸標準物質溶液1.6ml、2.0ml、2.4mlをそれぞれ加え、さらにノルマルヘキサン50mlをそれぞれ加え、2時間還流させ、放冷し、ろ過を行い、残渣を少量のノルマルヘキサンで洗浄し、ろ液と洗浄液を併せて、水浴上に置いて蒸発乾燥させ、残渣はメタノール溶液を加えて溶解し且つ2mlまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
標準物質溶液の調製:再現性試験項目と同じである。
測定方法:試料溶液、標準物質溶液それぞれ20μlを精密に取り、液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。各濃度は3回測定し、合計9回である。回収率、RSD値を計算する。試験結果は表10に示す。
Figure 0005940212
試験結果は、回収率が比較的良いことを示した。
ギンコライド品質制御−フィンガープリント検査
クロマトグラフィー条件及びシステム適用性試験:オクタデシルシリル基結合シリカゲルを充填剤とし、メタノール−テトラヒドロフラン−水(25:10:65)を移動相とし、蒸発型光散乱検出器を使用し、ドリフトチューブ温度が105℃、キャリアガス流速が3.00L/minで、カラム温度が40℃で、理論段数はビロバリドピークに基づいて計算すると2500より低くないはずである。ビロバリドピークとギンコライドCピークとの分離度は1.5より大きいはずである。
参照物質溶液の調製:ビロバリド標準物質、ギンコライドA標準物質、ギンコライドB標準物質、ギンコライドC標準物質をそれぞれ適量に精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりにそれぞれ0.15mg、0.12mg、0.1mg、0.1mgを含有する混合溶液を調整し、振り混ぜて、参照物質溶液とする。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド6mgを取り、精密に量り、10mlメスフラスコに入れ、メタノール1mlを加えて溶解させ、移動相を加えてメモリまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
測定方法:参照物質溶液及び試料溶液それぞれ20μlを精密に取り、液体クロマトグラフに注入し、60分間のクロマトグラムを記録する。
漢方薬クロマトフィンガープリント類似度評価システムに基づき、試料のフィンガープリントと標準フィンガープリントとの類似度が0.95より大きい。
発明者は、本発明の技術的効果を証明するために、前記発明内容に対して研究及び説明を行った。以下の試験は本発明をさらに説明及び解釈するために用いられるが、本発明を制限するものではない。
ギンコライドのフィンガープリントにおいて、ピーク2はギンコライドC、ピーク3はビロバリド、ピーク4はギンコライドA、ピーク5はギンコライドBであり、本製品における有効部位4つの特徴ピークは全てフィンガープリントにおけるピークとそれぞれ対応できる。ギンコライド標準フィンガープリントは図5に示す。
まず国家薬典委員会2004年フィンガープリント指定ソフトウエアである漢方薬クロマトフィンガープリント類似度評価システムA版を使用して、10ロットのギンコライドに対してそれぞれ標準フィンガープリントを生成し、異なるロットの試料のフィンガープリントと標準フィンガープリントに対して、類似度ソフトウエアを使用して類似度を計算する。試験結果は表11に示す。
Figure 0005940212
10ロットのギンコライドのフィンガープリントの類似度が全て0.95より大きい。
ギンコライド品質制御−残留溶媒測定
(1)エタノール、酢酸エチル及びノルマルヘキサン
試料溶液の調製:本発明のギンコライド約0.1gを取り、精密に量り、ヘッドスペースボトルに入れ、N,N−ジメチルホルムアミド5mlを精密に加えて溶解させ、密封し、試料溶液とする。
標準物質溶液の調製:エタノール、酢酸エチル及びノルマルヘキサンを適量に取り、精密に量り、N,N−ジメチルホルムアミドを使用して定量希釈を行い1ml当たりにそれぞれ約30μgを含有する溶液を調整し、精密に5mlを量り、ヘッドスペースボトルに入れ、密封し、標準物質溶液とする。
測定方法:6%シアノプロピルフェニル−94%ジメチルポリシロキサン(または極性の類似するもの)を固定液とし、開始温度50℃で、3分間保持し、40℃/minの速度で温度を160℃まで上げ、3分間保持し、サンプル注入口の温度が200℃、検出器温度が250℃、ヘッドスペースボトルの平衡温度が80℃、平衡時間が30分である。標準物質溶液を取ってヘッドスペースボトルに注入し、各成分ピークの間の分離度が要件を満たすべきで、さらに試料溶液及び標準物質溶液を取ってそれぞれヘッドスペースボトルに注入し、クロマトグラムを記録し、外部標準法に基づいてピーク面積を計算する。
エタノール及び酢酸エチルの含有量が共に0.5%より低く、ノルマルヘキサンの含有量が0.029%より低い。
(2)樹脂残留量
標準物質溶液の調製:適量のN,N−ジメチルホルムアミドを取り、精密に量り、水で1ml当たりに約0.1mgを含有する溶液を調整し、振り混ぜて、内部標準液とし、カプロラクタムを適量に量り、内部標準液を加えて1ml当たりに約37.5μgのカプロラクタムを含有する溶液を調整し、標準物質溶液とする。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド約2.5gを取り、精密に量り、コニカルフラスコに入れ、ノルマルヘキサン25mlを加え、2時間還流し、取り出し、放冷し、ろ過を行い、少量のノルマルヘキサンで洗浄し、ろ液と洗浄液を併せ、60℃の水浴で蒸発乾燥し、残渣は内部標準液1mlを加えて溶解させ、試料溶液とする。
測定方法:ポリエチレングリコール(PEG−20M)(または極性の類似するもの)を固定液とし、開始温度100℃、2分間保持し、40℃/minの速度で温度を160℃まで上げ、3分間保持し、さらに40℃/minの速度で温度を220℃まで上げ、7分間保持し、サンプル注入口の温度が240℃で、検出器温度が260℃である。標準物質溶液及び試料溶液をそれぞれ1μl精密的に取り、ガスクロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。内部標準法に基づいてピーク面積を計算し、試料溶液におけるカプロラクタムのピーク面積と内部標準ピーク面積との比が、標準物質溶液におけるカプロラクタムのピーク面積と内部標準ピーク面積との比より小さい。
カプロラクタムは検出されていない。
ギンコライド品質制御−含有量測定
クロマトグラフィー条件及びシステム適用性試験:オクタデシルシリル基結合シリカゲルを充填剤とし、メタノール−テトラヒドロフラン−水(25:10:65)を移動相とし、蒸発型光散乱検出器を使用し、ドリフトチューブ温度が105℃で、キャリアガス流速が3.00L/minで、カラム温度が40℃で、理論段数はビロバリドピークに基づいて計算すると2500より低くないはずである。ビロバリドピークとギンコライドCピークとの分離度は1.5より大きいはずである。
標準物質溶液の調製:ビロバリド標準物質、ギンコライドA標準物質、ギンコライドB標準物質、ギンコライドC標準物質をそれぞれ適量に精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりにそれぞれ0.15mg、0.12mg、0.1mg、0.1mgを含有する混合溶液を調整し、振り混ぜて、標準物質溶液とする。
試料溶液の調製:本発明のギンコライド6mgを取り、精密に量り、10mlメスフラスコに入れ、メタノール1mlを加えて溶解させ、移動相を加えてメモリまで希釈し、振り混ぜて、試料溶液とする。
測定方法:標準物質溶液10μl、20μl及び試料溶液10〜20μlをそれぞれ精密に取り、高速液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録し、外部標準二点法対数方程式を使用してビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB及びギンコライドCの含有量をそれぞれ計算する。
乾燥品に基づいて計算すると、ビロバリド(C1518)42.5%、ギンコライドA(C2024)25.4%、ギンコライドB(C202410)18.7%、ギンコライドC(C202411)10.6%を含有し、且つビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCの総量が97.2%である。
ギンコライド品質制御−異常毒性検査
試料溶液の調製:本発明のギンコライドを取り、塩化ナトリウム注射液を加えて1ml当たりに0.2mgを含有する溶液を調整する。
検査方法:体重17〜20gのマウス5匹を取り、マウスの尾静脈にそれぞれ試料溶液0.5mlを注入し、48時間内に死亡が認められない。
ギンコライド品質制御−発熱因子検査
試料溶液の調製:本発明のギンコライド10mgを取り、0.9%塩化ナトリウム注射液50mlに加え、振り混ぜる。
検査方法:家兎3匹を取り、その正常体温を測定した後15分以内に、家兎の体重に基づいて、1kg当たりに5ml試料溶液を耳静脈から徐々に注入し、30分毎に体温を1回測定し、合計6回で測定し、体温の上昇は全て0.6℃より低く、且つ3匹の家兎の体温上昇が合計1.3℃より低い。
ギンコライド注射液品質制御−関連物質検査
注射液処方:
ギンコライド:テルペンラクトンに基づいて計算すると 1〜10mg/ml
グリセリン 0.2〜0.5ml/ml
エタノール 0.4〜0.7ml/ml
注射用水 0〜0.5ml/ml。
調製方法は、
a)調製:エタノールとグリセリンを混合し、ギンコライドを加えて、溶解させ、エタノールまたは注射用水を全量まで補充追加し、5〜10%のクエン酸溶液または1〜10%の塩酸溶液でpH値を3.2〜3.8まで調節する。
b)ろ過除菌する。
c)充填密封する。
d)滅菌する。
(1)蛋白質:ギンコライド注射液2mlを取り、水を加えて50mlを調整し、試料溶液とする。クマシーブリリアントブルーG−250約50mgを量り、25mlエタノールに溶解させ、さらに85%(w/v)リン酸50mlを加え、水を加えて500mlに希釈し、振り混ぜて、ろ過し、ろ液5mlを精密に量ってテストチューブに入れ、さらに1ml試料溶液を加え、振り混ぜて、3分間放置する。同様な方法でブランクを調製し、波長595nmの吸光度を測定し、試料溶液の吸光度が0.05より小さい。
(2)タンニン:蛋白質検査項目用の試料溶液1mlを取って希酢酸1滴を加え、さらにゼラチン塩化ナトリウム溶液5滴を加え、振り混ぜて、10分間放置し、混濁または沈殿物が認められない。
(3)樹脂:蛋白質検査項目用の試料溶液5mlを取って、塩酸1滴を加え、30分間放置し、樹脂状物質の析出が認められない。
(4)シュウ酸塩:蛋白質検査項目用の試料溶液2mlを取って、希塩酸でpH値を1〜2に調節し、ろ過を行い、ろ液はアンモニア水でpH値を5〜6に調節し、3%塩化カルシウム溶液3滴を加え、10分間放置し、混濁または沈殿物が認められない。
(5)カリウムイオン:蛋白質検査項目用の試料溶液2mlを取って、10mlネスラー比色管に入れ、アルカリ性ホルムアルデヒド溶液0.6ml、3%EDTA溶液2滴、3%テトラフェニルホウ酸ナトリウム溶液0.5mlを加え、水を加えて10mlまで希釈し、また、標準塩化カリウム溶液0.8mlを取り、同様な方法で試験し、濁度が標準溶液より低い。
ギンコライド注射液品質制御−溶血及び凝集検査
試料溶液の調製:ギンコライド注射液(実施例14に基づいて調製する)6mlを取り、0.9%塩化ナトリウム注射液100mlに加えて振り混ぜる。
検査方法:清潔なガラステストチューブ5本を取り、番号を付け、1、2番チューブは試料用チューブで、3番チューブは陰性対照用チューブで、4番チューブは陽性対照用チューブで、5番チューブは試料対照用チューブである。表12に示す順に2%赤血球懸濁液、0.9%塩化ナトリウム溶液、蒸留水を逐次に加え、混合して均一化させた後37℃±0.5℃の恒温器に入れて恒温させる。
Figure 0005940212
テストチューブ内の溶液が澄み切った赤色を呈し、底には細胞が残留していないまたは少量の赤血球が残留していれば、溶血が発生しているとする。もし赤血球が全部沈み、上澄み液が無色澄明で、または上澄み液が色あり澄明であるが、1、2番チューブ及び5番チューブの肉眼観察結果が顕著な差異が無ければ、溶血が発生していないことを示す。3時間後に観察する結果、溶血及び凝集反応は認められない。
ギンコライド注射液品質制御−フィンガープリント検査
クロマトグラフィー条件及びシステム適用性試験:オクタデシルシリル基結合シリカゲルを充填剤とし、メタノール−テトラヒドロフラン−水(25:10:65)を移動相とし、蒸発型光散乱検出器を使用し、ドリフトチューブ温度が105℃で、キャリアガス流速が3.00L/minで、カラム温度が40℃で、理論段数はビロバリドピークに基づいて計算すると2500より低くないはずである。ビロバリドピークとギンコライドCピークとの分離度は1.5より大きいはずである。
参照物質溶液の調製:ビロバリド標準物質、ギンコライドA標準物質、ギンコライドB標準物質、ギンコライドC標準物質をそれぞれ適量に精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりにそれぞれ0.15mg、0.12mg、0.1mg、0.1mgを含有する混合溶液を調整し、振り混ぜて、参照物質溶液とする。
試料溶液の調製:「含有量測定」項目における試料溶液を取る。
測定方法:参照物質溶液及び試料溶液それぞれ20μlを精密に量り、液体クロマトグラフに注入し、60分間のクロマトグラムを記録する。
漢方薬クロマトフィンガープリント類似度評価システムに基づき、試料フィンガープリントと標準フィンガープリントとの類似度が0.95より大きい。
ギンコライド注射液品質制御−含有量測定
クロマトグラフィー条件及びシステム適用性試験:オクタデシルシリル基結合シリカゲルを充填剤とし、メタノール−テトラヒドロフラン−水(25:10:65)を移動相とし、蒸発型光散乱検出器を使用し、ドリフトチューブ温度が105℃で、キャリアガス流速が3.00L/minで、カラム温度が40℃で、理論段数はビロバリドピークに基づいて計算すると2500より低くないはずである。ビロバリドピークとギンコライドCピークとの分離度は1.5より大きいはずである。
標準物質溶液の調製:ビロバリド標準物質、ギンコライドA標準物質、ギンコライドB標準物質、ギンコライドC標準物質をそれぞれ適量に精密に量り、メタノールを加えて1ml当たりにそれぞれ0.15mg、0.12mg、0.1mg、0.1mgを含有する混合溶液を調整し、振り混ぜて、標準物質溶液とする。
試料溶液の調製:ギンコライド注射液(実施例14に基づき調製する)1mlを精密に量り、リン酸塩緩衝液(pH6.5)14mlを加え、振り混ぜて、Extrelut−20カラムを通過させ、15分間吸着させ、酢酸エチル100mlを使用して溶出し、溶出液を収集し、水浴上で蒸発乾燥し、残渣は移動相で溶解させ且つ10mlのメスフラスコに移入し、移動相を加えてメモリまで希釈し、振り混ぜて、0.45μm微多孔膜を使用してろ過し、試料溶液とする。
測定方法:標準物質溶液をそれぞれ10μl、20μl、及び試料溶液15μlを精密に取り、高速液体クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録し、外部標準二点法対数方程式を使用してビロバリド、ギンコライドA、ギンコライドB及びギンコライドCの含有量をそれぞれ計算する。
ギンコライド注射液は1ml当たりにギンコテルペンラクトン5.15mgを含有する。
ギンコライド注射液は、1ml当たりにギンコテルペンラクトンの含有量が、ビロバリド(C1518)、ギンコライドA(C2024)、ギンコライドB(C202410)及びギンコライドC(C202411)の総量に基づいて計算すると1〜10mgで、好ましくは4.25〜5.75mgである。

Claims (15)

  1. ギンコライドの抽出分離方法であって、
    イチョウ葉を粉砕し、有機溶媒を加えて抽出を行い、濃縮された抽出液に抗酸化剤を加え、pH調節剤を用いてpH値を4〜5に調節し、濃縮し、冷蔵し、
    前記抽出に使う有機溶媒がエタノール、アセトンまたは酢酸エチルであり、濃度が50〜80%v/vで、用量が5〜12倍である、抽出ステップA、
    冷蔵された後の濃縮液をまずノルマルヘキサンまたは石油エーテルで2〜3回抽出し、水相を脂溶性溶媒で4〜5回抽出し、さらに水飽和2−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒または水飽和n−ブタノール−酢酸エチル混合溶媒で4〜5回抽出し、有機相抽出液を併せて、減圧濃縮する、抽出ステップB、
    抽出濃縮液をポリアミド樹脂カラムに通過させ、順に1〜5BVの水、3〜5BVの20%〜40%v/vのエタノール、2〜3BVの60%〜90%v/vのエタノールで溶出し、溶出液の流速を2〜3BV/hに制御しながら、溶出を行い、溶出液を併せて、減圧濃縮し、乾燥する、カラムクロマトグラフィーステップC、
    カラムクロマトグラフィーされた後の乾燥物を沸騰水に加え、撹拌して溶解させ、冷却し、上澄み液を等体積の酢酸エチル、蟻酸エステルまたはアセトンで4〜5回抽出し、抽出液を併せて、減圧濃縮し、蒸発乾燥させ、5〜8倍量の30%〜50%v/vエタノールを加えて加熱撹拌して溶解させ、ろ過を行い、冷蔵し、結晶を析出させ、ろ過して、ろ液Iとして用意しておき、結晶を30%〜50%v/vのエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶Iを得、
    ろ液Iをアルコール含有量が10%〜30%v/vになるまで濃縮し、冷蔵して、結晶を析出させ、ろ過を行い、ろ液IIとして用意しておき、30%〜50%v/vのエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶IIを得、
    ろ液IIを濃縮し、0.1%〜0.5%の活性炭を加えて吸着させ、ろ過を行い、ろ液をアルコール含有量が10%〜30%v/vになるまで濃縮し、冷蔵し、結晶を析出させ、ろ過して、ろ液IIIとして用意しておき、結晶を30%〜50%v/vのエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶IIIを得、
    ろ液IIIを濃縮し、活性炭−シリカゲルカラムクロマトグラフィーし、まず30%〜50%v/vのエタノールで溶出し、さらに70%〜90%v/vのエタノールで溶出し、溶出液を収集してアルコール含有量が10%〜30%v/vになるまで濃縮し、冷蔵し、結晶を析出させ、ろ過を行い、ろ液IVとして用意しておき、結晶を30%v/vエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶IVを得、
    ろ液IVを濃縮し、冷蔵して、結晶を析出させ、ろ過を行い、結晶を30%v/vのエタノールで洗浄し、減圧乾燥して、結晶Vを得る、結晶析出ステップD、
    結晶I、II、III、IV、Vを混合して均一化させ、粉砕を行って、ギンコライドを得る、結晶混合ステップE、を含むことを特徴とするギンコライドの抽出分離方法。
  2. ステップAの前記抽出方法が還流抽出または煎じ抽出であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  3. 前記還流抽出はエタノール、アセトンまたは酢酸エチルを使用して抽出を行い、そのうち、異なる抽出溶媒の濃度及び抽出条件が以下の通りであり、
    エタノール:濃度が50%〜80%v/v、抽出温度が75〜85℃、抽出回数が2〜3回、時間が1〜2時間/回であり、
    アセトン:濃度が50%〜80%v/v、抽出温度が45〜55℃、抽出回数が2〜3回、時間が1〜2時間/回であり、
    酢酸エチル:濃度が50%〜80%v/v、抽出温度が55〜65℃、抽出回数が2〜3回、時間が1〜2時間/回であることを特徴とする請求項2に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  4. 前記還流抽出はエタノール、アセトンまたは酢酸エチルを使用して抽出を行い、そのうち、異なる抽出溶媒の濃度及び抽出条件が以下の通りであり、
    エタノール:濃度が65%v/v、抽出温度が75〜85℃、抽出回数が3回、時間が1.5時間/回であり、
    アセトン:濃度が50%v/v、抽出温度が45〜55℃、抽出回数が3回、時間が1.5時間/回であり、
    酢酸エチル:濃度が60%v/v、抽出温度が55〜65℃、抽出回数が3回、時間が1.5時間/回であることを特徴とする請求項3に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  5. 前記煎じ抽出はエタノール、アセトンまたは酢酸エチルを使用して抽出を行い、そのうち、異なる抽出溶媒の濃度及び抽出条件が以下の通りであり、
    エタノール:濃度が50%〜80%v/v、抽出温度が80〜90℃、抽出回数が2〜3回、時間が1〜2時間/回であり、
    アセトン:濃度が50%〜80%v/v、抽出温度が50〜60℃、抽出回数が2〜3回、時間が1〜2時間/回であり、
    酢酸エチル:濃度が50%〜80%v/v、抽出温度が60〜65℃、抽出回数が2〜3回、時間が1〜2時間/回であることを特徴とする請求項2に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  6. 前記煎じ抽出はエタノール、アセトンまたは酢酸エチルを使用して抽出を行い、そのうち、異なる抽出溶媒の濃度及び抽出条件が以下の通りであり、
    エタノール:濃度が65%v/v、抽出温度が80〜90℃、抽出回数が3回、時間が1.5時間/回であり、
    アセトン:濃度が50%v/v、抽出温度が50〜60℃、抽出回数が3回、時間が1.5時間/回であり、
    酢酸エチル:濃度が60%v/v、抽出温度が60〜65℃、抽出回数が3回、時間が1.5時間/回である、ことを特徴とする請求項5に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  7. ステップAの前記抗酸化剤が中性のアミノ酸であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  8. ステップAの前記抗酸化剤がセリン、メチオニン、アスパラギンまたはトレオニンのうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  9. ステップAの前記抗酸化剤がメチオニンであることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  10. ステップAの前記pH調節剤が有機弱酸であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  11. ステップAの前記pH調節剤がクエン酸、リンゴ酸またはソルビン酸のうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  12. ステップAの前記pH調節剤がクエン酸であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  13. ステップBの前記脂溶性溶媒が酢酸エチル、蟻酸エステル、アセトン、ブタノンのうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  14. カラムクロマトグラフィーステップCの前記ポリアミド樹脂カラムにおけるポリアミド樹脂の粒度が30〜60メッシュである、ことを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
  15. 結晶析出ステップDの前記活性炭−シリカゲルカラムにおける活性炭とシリカゲルとの体積比が1:1〜1:3であることを特徴とする請求項1に記載のギンコライドの抽出分離方法。
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