JP5886637B2 - 冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体 - Google Patents

冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体 Download PDF

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Description

本発明は、冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体に関する。
従来から、誘電体層の一主面に信号線路を形成し、誘電体層の他主面にグランド層を形成した入出力端子を有する素子収納用パッケージが知られている。そして、マイクロ波、ミリ波等の高周波で用いられる入出力端子においては、高周波の信号を効率良く伝送することで高温になりやすい。そこで、素子収納用パッケージまたは実装構造体を冷やすために、帯状に形成された冷却液用流路を設ける技術が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2006−100410号公報
ところで、単に帯状に形成した冷却液用流路を設けた素子収納用パッケージまたは実装構造体は、冷却液が冷却液用流路内にしか流れないため、高温になりやすい虞がある。そのため、小型で特に高温になりやすい、マイクロ波やミリ波等の高周波を用いた入出力端子を実装した素子収納用パッケージまたは実装構造体では、十分に冷却機能を発揮できず、素子収納用パッケージまたは実装構造体にクラックが発生し、封止性が損なわれる虞がある。
本発明は、冷却機能を高めた冷却基板、その冷却基板を用いることで封止性に優れた素子収納用パッケージ、および実装構造体を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る冷却基板は、第1基板と、前記第1基板上に設けられた枠体と、前記第1基板上の前記枠体で囲まれる領域に設けられた、直線上に設けられ且つ内部が空洞であって前記直線に沿った方向の両端が開口した空洞部、および前記空洞部の前記直線に直交する方向の両側面から櫛歯状に突出するとともに、前記空洞部の内部とつながった空間を有し且つ前記直線に沿った方向が開口した凸部を含む空洞管と、前記枠体上に設けられた、前記空洞管を覆う第2基板とを備え、前記空洞管は、前記第1基板上に複数個並んで設けられており、隣接する前記空洞管同士の間では、一方の空洞管の前記凸部と他方の空洞管の前記凸部とが交互に突出しているとともに、前記空洞部の開口している一端から開口している他端までの直線と垂直方向の断面視において、前記凸部の一部が重なるように配置されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る素子収納用パッケージは、前記冷却基板と、前記冷却基板上に設けられた、上面に素子の実装領域を有する実装基板と、前記実装基板上に前記実装領域を取り囲むように設けられた、一部に貫通取付孔を有する封止枠体と、前記貫通取付孔に設けられた、前記枠体内と前記枠体外とを電気的に接続する入出力端子とを備えたことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る実装構造体は、前記素子収納用パッケージと、前記素子収納用パッケージ内に実装された素子と、前記素子収納用パッケージ上に設けられた、前記素子を覆う蓋体とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、冷却機能を高めた冷却基板、その冷却基板を用いることで封止性に優
れた素子収納用パッケージ、および実装構造体を提供することができる。
一実施形態に係る実装構造体の内部を示す概観斜視図である。 素子収納用パッケージの入出力端子の概観を示す概観斜視図である。 素子収納用パッケージの冷却基板の概観を示す概観斜視図である。 冷却基板の内部を示す概観斜視図である。 図4に示す冷却基板の内部を示す平面図である。 図4に示す冷却基板から枠体を取り外した状態を示す概観斜視図である。 図6のA部分を拡大した部分斜視図である。 図6のB部分を拡大した部分斜視図である。 図5のX−Xに沿った断面を示す断面図である。 図5のY−Yに沿った断面を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる素子収納用パッケージの実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
<素子収納用パッケージの概略構成>
図1は、本実施形態に係る実装構造体の内部を示す概観斜視図であって、蓋体を取り外した状態を示している。図2は、図1の素子収納用パッケージ2に用いられる入出力端子2の概観斜視図である。素子収納用パッケージ2は、テレビ等の家電機器、携帯電話又はコンピュータ機器等の電子機器、パワーデバイス等を収納したパワーモジュールに用いるものである。特に、マイクロ波、ミリ波等の高周波で用いられる電子機器の高周波回路やパワーモジュールに用いられる。
実装構造体1は、素子収納用パッケージ2と、素子収納用パッケージ2内に実装された素子3と、素子収納用パッケージ2上に設けられ、素子3を覆う蓋体4とを備えている。
素子収納用パッケージ2は、冷却基板5と、冷却基板5上に設けられ、上面に素子3の実装領域Rを有する実装基板6と、実装基板6上であって実装領域Rを取り囲むように設けられ、一部に貫通取付孔Hを有する封止枠体7と、貫通取付孔Hに設けられ、封止枠体7内と封止枠体7外とを電気的に接続する入出力端子8とを備えている。
素子収納用パッケージ2は、例えば、半導体素子、光半導体素子、パワーデバイストランジスタ、ダイオードまたはサイリスタ等の能動素子、あるいは抵抗器、コンデンサ、太陽電池、圧電素子、水晶振動子またはセラミック発振子等の受動素子からなる素子3を実装するのに用いるものである。
実装基板6は、平面視したとき四角形状に形成された部材である。実装基板6は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。実装基板6は、熱伝導率を良好にして、実装領域Rに実装した素子3から発生する熱を効率良く実装基板6に放散させる機能を備えている。なお、実装基板6の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
また、実装基板6は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。なお、実装基板6の一辺の長さは、例えば5mm以上50mm以下に設定されている。また、実装基板6の厚みは、例えば0.3mm以上3mm以下に設定されてい
る。
また、実装基板6の表面は、酸化腐食の防止、あるいはは実装領域Rに素子3をろう付けしやすくするために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。実装基板6の実装領域Rは、実装基板6の上面に封止枠体7を接続したときに、封止枠体7と接続されない領域である。なお、本実施形態では、実装基板6の形状を四角形状としているが、素子3を実装することが可能であれば、四角形状に限られず、多角形状または楕円形状等であってもよい。
封止枠体7は、実装基板6の実装領域Rの外周に沿って接続され、実装領域Rに実装する素子3を外部から保護するための部材である。また、封止枠体7は、側面の一部に入出力端子8を設ける貫通取付孔Hが形成されている。封止枠体7は、ろう材を介して実装基板6にろう付けされる。なお、ろう材は、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウム等からなり、ニッケル、カドミウムまたは燐等の添加物を含有させてもよい。
また、封止枠体7は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。封止枠体7は、実装領域Rに素子3が実装されている状態で、素子3から発生する熱を封止枠体7の外部に発散させる機能を備えている。なお、封止枠体7の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
入出力端子8は、封止枠体7の貫通取付孔Hに設けられる。入出力端子8は、封止枠体8の内外に延在される第1誘電体層9と、第1誘電体層9の上面に形成され、枠体の内外を電気的に接続する信号線路10と、第1誘電体層9の下面に形成される接地導体11と、信号線路10上に形成される第2誘電体層12とを有している。
信号線路10は、所定の電気信号を伝達する機能を備えている。信号線路10は、例えば、マイクロストリップ線路またはコプレーナ線路として用いる。信号線路10は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル、モリブデン、マンガンまたはクロム等の金属材料からなる。信号線路10の線路幅は、信号線路10に伝わる信号の波長の4分の1以下であって、例えば0.1mm以上5mm以下に設定されている。
信号線路10には、リード端子13が形成される。リード端子13は、外部の電子機器等と素子3とを電気的に接続するための部材である。リード端子13は、ろう材を介して、信号線路10上に接続される。そして、信号線路10とリード端子13とが電気的に接続される。
また、入出力端子8は、第1誘電体層9の下面と側面および第2誘電体層12の側面と上面を取り囲む接地導体11を有している。接地導体11は、共通の電位、例えばアース電位にする機能を備えている。また、接地導体11は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル、モリブデン、マンガンまたはクロム等の金属材料からなる。接地導体11は、平面視して信号線路10と重なる領域に形成されている。封止枠体7は、金属材料からなり、接地導体11と封止枠体7とは電気的に接続されている。
第1誘電体層9および第2誘電体層12は、絶縁性の基板であって、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムまたは窒化珪素等の無機材料、あるいはエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはエチレン樹脂等の有機材料、あるいはアルミナまたはムライト等のセラミック材料、あるいはガラスセラミック材料等から成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、第1誘電体層9および第2誘電体層12の厚みは、信号線路10に伝わる信号の波長の2分の1以下であって、例えば0.3mm
以上5mm以下に設定されている。
また、入出力端子8は、第1誘電体層9および第2誘電体層12を取り囲む接地導体11を有しており、接地導体11が貫通取付孔Hの内壁面と接続されるとともに接地電極に電気的に接続される。そして、信号線路10と第2誘電体層12とが重なる領域、および信号線路10と接地導体11とが重なる領域において信号線路10に伝達される高周波信号の挿入損失と反射損失が増加するのを抑制することができる。
素子収納用パッケージ2に、素子3を半田等のバンプを介してフリップチップ実装することで、実装構造体1を構成することができる。ICまたはLSI、あるいはパワーデバイス等の半導体素子を実装する場合、半導体素子としては、例えばシリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素、ガリウム砒素リン、窒化ガリウムまたは炭化珪素等を用いることができる。
図3は、冷却基板5の概観斜視図であって、第1基板14、枠体15および第2基板17が積層されている状態を示している。また、図4は、冷却基板5の内部を示す概観斜視図であって、第2基板17を取り外した状態を示している。また、図5は、冷却基板5の内部を示す平面図であって、第2基板17を取り外した状態を示している。また、図6は、冷却基板5の概観斜視図であって、枠体15および第2基板17を取り外した状態を示している。また、図7は、図6のA部分であって、空洞管16の一部を拡大した概観斜視図である。また、図8は、図6のB部分であって、空洞管16同士の間を拡大した概観斜視図である。また、図9は、図5のX−Xに沿った断面図であって、第1基板14に設けられた貫通孔Tを示している。図10は、図5のY−Yに沿った断面図であって、空洞管16の内部の空洞を示している。
冷却基板5は、第1基板14と、第1基板14上に設けられた枠体15と、第1基板14上であって枠体15で囲まれる領域に設けられ、直線L上に設けられた内部が空洞の空洞部16aと、空洞部16aの直線Lに直交する方向の両側面から櫛歯状に突出するとともに、空洞部16aの内部とつながった空間を有する凸部16bと、を含む空洞管16と、枠体15上に設けられ、空洞管16を覆う第2基板17と、を備えている。なお、凸部16bは、空洞部16aが配列された直線Lに沿った方向の側面が開口している。
第1基板14は、平面視したとき四角形状に形成された矩形状の外形の部材である。第1基板14は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。第1基板14は、熱伝導率を良好にして、実装領域Rに実装した素子3から発生する熱を第1基板14を介して空洞部16に充填される冷媒に伝達し、外部に効率良くに放散させる機能を備えている。なお、第1基板14の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
また、第1基板14は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。なお、第1基板14の一辺の長さは、例えば10mm以上100mm以下に設定されている。また、第1基板14の厚みは、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
第1基板14には、平面視して第1基板14の対角線上に一対の貫通孔Tが設けられている。貫通孔Tは、冷却基板5の内部に冷媒を流すものである。また、貫通孔Tは、円柱状の形状であって、直径が例えば0.5mm以上5mm以下であって、上下方向の長さが例えば0.5mm以上5mm以下である。なお、冷媒とは、水、食塩水、アンモニア水ま
たはフッ素系不活性液体等の液体、フロン、アンモニアまたは二酸化炭素等の気体である。
枠体15は、第1基板14上に設けられ、第1基板14の主面を取り囲むように設けられている。枠体15は、第1基板14上に例えばろう材を介して接続されている。なお、ろう材は、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウム等からなり、ニッケル、カドミウムまたは燐等の添加物を含有させてもよい。
また、空洞管16は、直線L上に配列された内部が空洞の空洞部16aと、空洞部16aの直線Lに沿った方向の両側面から櫛歯状に突出した凸部16bとを有している。空洞部16aは、直線Lに沿った方向の両端が開口している。また、凸部16bは、内部が空間であって、凸部16bの内部が空洞部16aの内部とつながっている。なお、空洞管16は、複数のコの字型(U−shape)の部材が、空間が連続するように互い違いに接続された形状である。
空洞部16aは、開口している一端から開口している他端までの直線Lの長さが、例えば6mm以上96mm以下であって、凸部16bが無いと仮定したときの、直線Lと直交する方向の長さが、例えば1mm以上5mm以下に設定されている。また、空洞部16aの下端から上端までの長さは、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
凸部16bは、空洞部16aと接続されている一端から突出している他端までの長さが、例えば0.5mm以上4.5mm以下であって、凸部16bの直線Lに沿った方向の長さが、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。また、凸部16bの下端から上端までの長さは、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
空洞管16は、一対の貫通孔Tの間に配置される。また、空洞管16は、第1基板14上に、第1基板14の一辺に沿って配置されるとともに、空洞管16の下面が第1基板14の上面にろう材等によって接合される。その結果、貫通孔Tから第1基板14上に流入した冷媒が、全ての空洞管16の内部を流入することができ、全ての空洞管16を冷却することができるとともに、素子3から第1基板14に伝えられる熱は効率よく空洞管16に伝達され、空洞管16から冷媒を介して放熱される。また、冷媒は、一対の貫通孔Tの一方から他方までの経路で流れ、空洞管16の内部に流入するものと、空洞管16の内部を通らずに空洞管16の側面を通るものがある。空洞管16の内部に流入する冷媒は、空洞管16を内部から冷やすことができ、空洞管16の側面を通る冷媒は、空洞管16の側面を冷やすことができる。
また、空洞管16の内部は、凸部16bが設けられている個所は、空洞部16aとつながっている個所、および直線Lに沿った方向の側面が開口している。そのため、空洞管16の内部に流入した冷媒は、凸部16bの他端に位置する壁によって遮られて、開口した個所から漏れ広がるように流れる。その結果、空洞管16に流入した冷媒は、空洞管16によって遮られずに直線Lの方向に沿って流れるとともに、さらに、凸部16bの他端に位置する壁によって複数の経路に分岐され、複雑に冷媒が空洞管16を直線Lの方向に沿って流れることで、冷媒が空洞管16内で滞留せず、さらにはすぐにすぐに冷却基板5の外部に排出されないようにすることができる。その結果、十分に熱を吸収していない冷媒が無駄に冷却基板5の外部に流れ出るのを低減することができる。熱を吸収する前に冷媒が冷却基板5の外部に流れ出るのを抑えることで、冷却基板5の冷却機能を高めることができる。
空洞管16は、枠体15で囲まれた第1基板14上に、空洞管16の下面の全てが例えばろう材を介して接続されている。なお、ろう材は、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウム
またはマグネシウム等からなり、ニッケル、カドミウムまたは燐等の添加物を含有させてもよい。
空洞管16は、第1基板14上に複数個並んで設けられている。また、凸部16bは、規則的に空洞部16aの側面から突出するようにして配列されている。さらに、凸部16b同士の間の距離が同じ長さになるように設定されている。そして、隣接する空洞管16同士の間では、一方の空洞管16から突出した凸部16bと他方の空洞管16から突出した凸部16bとが交互に突出している。その結果、空洞管16の間には、空洞管16と同形状の隙間が複雑に形成され、空洞管16の間を流れる冷媒が、空洞管16同士の間のそれぞれの位置で同様の方向にムラなく流れることで、素子3からの熱が第1基板14と空洞管16を介してムラなく冷媒に伝達されやすい状態にすることができる。
また、隣接する空洞管16の間で、一方の空洞管16から突出した凸部16bと他方の空洞管16から突出した凸部16bとが、直線Lと垂直方向の断面視において、それぞれの凸部16bの一部が重なるように配置されてもよい。結果、第1基板14の上面に配置される空洞管16を増加させることができるとともに、空洞管16と冷媒との接触面積を増加させることができることにより、空洞管16から冷媒に伝達させる熱を増加させることができる。
空洞管16の上部は平坦であって、第2基板17の下面とろう材等によって接合される。そして、空洞管16の上面を第2基板17の下面と接続することで、素子3の熱を第2基板17から空洞管16を介して冷媒に効果的に伝達させることができ、第2基板17を介して実装基板6の熱を冷媒に伝達させることができる。
本実施形態に係る冷却基板は、冷媒が流入する内部に、冷媒が複雑に流れるとともに滞留することなく、冷媒が空洞管16の表面とムラなく接する複数の個所を意図的に設けることで、十分に熱を吸収していない冷媒が無駄に外部に流れ出るのを抑制することができるとともに、素子3の熱が伝達された冷媒が空洞管16や枠体15の内部に滞留して冷却基板5の外部に排出されずに溜まることを抑制することができる。また、冷媒は、空洞管16および枠体15の内部にムラなく流れることで、素子3から実装基板6、第1基板14および第2基板17を介して空洞管16に伝達される熱を十分に吸収することができ、冷却機能を高めた冷却基板を実現することができる。
また、本実施形態に係る素子収納用パッケージまたは実装構造体は、上述した冷却基板を用いることで、マイクロ波またはミリ波等の高周波を用いた小型のパッケージやパワーモジュールに使用されるパッケージであっても、高温になるのを抑えることで、素子収納用パッケージや入出力端子にクラックが発生するのを抑制することができるとともに、素子を正常に作動させることができることから、素子収納用パッケージは長期にわたって封止性を維持することができるとともに、実装構造体を正常に作動させることができる。その結果、封止性に優れるとともに長期間にわたって正常に作動することができる素子収納用パッケージおよび実装構造体を実現することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<実装構造体の製造方法>
ここで、図1に示す素子収納用パッケージ2の製造方法を説明する。まず、実装基板6、封止枠体7のそれぞれを準備する。実装基板6、封止枠体7のそれぞれは、溶融した金属材料を型枠に鋳込んだ固化させたインゴットに対して、金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。
次に、入出力端子8を準備する。ここでは、第1誘電体層9および第2誘電体層12の材料が、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体またはムライト質焼結体等の場合の、入出力端子8の作製方法について説明する。
具体的には、第1誘電体層9および第2誘電体層12の材料が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムおよび酸化カルシウム等の原料粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して泥漿状にしたものを準備する。
そして、第1誘電体層9および第2誘電体層12の型枠を準備し、枠体内に、泥漿状の酸化アルミ二ウム質の材料を充填し、焼結前の第1誘電体層9、第2誘電体層12を取り出す。なお、第2誘電体層12は、第2誘電体層12が焼結される前には、少なくとも二つの層に分解されている。二つの層は、信号線路10上に積層する板状の第1層と、第1層上に積層する板状の第2層とから成り、これらの層を積層して形成されている。
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、取り出した前駆体の第1誘電体層9の上面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って信号線路10を形成する。また、第1誘電体層9および第2誘電体層12を組み合わせたときに、両者を取り囲む箇所に、例えばスクリーン印刷法を用いて接地導体11を形成する。
次に、前駆体の第1誘電体層9上に前駆体の第2誘電体層12を載せて加圧させることで、両者密着させる。そして、金属ペーストを印刷塗布した積層体を約1600℃の温度で焼成することにより、下地部材が形成されたセラミックからなる入出力端子8を作製することができる。そして、準備した封止枠体7の貫通取付孔Hに、入出力端子8をろう材を介して嵌めて接続する。
次に、冷却基板5を準備する。第1基板14、枠体15、空洞管16および第2基板17については、それぞれの形状に合わせた型枠を準備して、それぞれの型枠に溶融した金属材料を鋳込んで固化させたインゴットに対し、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作することができる。
さらに、準備した第1基板14、枠体15、空洞管16および第2基板17をそれぞれろう材を介して接続することで、冷却基板5を作製することができる。そして、冷却基板5上に実装基板6を設けることで、素子収納用パッケージ2を作製することができる。さらに、素子収納用パッケージ2内の実装領域Rに素子3を実装し、さらに、蓋体4をろう材を介して封止枠体7上に接続することで、実装構造体1を作製することができる。
1 実装構造体
2 素子収納用パッケージ
3 素子
4 蓋体
5 冷却基板
6 実装基板
7 封止枠体
8 入出力端子
9 第1誘電体層
10 信号線路
11 接地導体
12 第2誘電体層
13 リード端子
14 第1基板
15 枠体
16 空洞管
16a 空洞部
16b 凸部
17 第2基板
R 実装領域
H 貫通取付孔
T 貫通孔

Claims (6)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板上に設けられた枠体と、
    前記第1基板上の前記枠体で囲まれる領域に設けられた、直線上に設けられ且つ内部が空洞であって前記直線に沿った方向の両端が開口した空洞部、および前記空洞部の前記直線に直交する方向の両側面から櫛歯状に突出するとともに、前記空洞部の内部とつながった空間を有し且つ前記直線に沿った方向が開口した凸部を含む空洞管と、
    前記枠体上に設けられた、前記空洞管を覆う第2基板とを備え
    前記空洞管は、前記第1基板上に複数個並んで設けられており、
    隣接する前記空洞管同士の間では、一方の空洞管の前記凸部と他方の空洞管の前記凸部とが交互に突出しているとともに、前記空洞部の開口している一端から開口している他端までの直線と垂直方向の断面視において、前記凸部の一部が重なるように配置されていることを特徴とする冷却基板。
  2. 請求項1に記載の冷却基板であって、
    前記第1基板は、矩形状の外形であって、対角線上に一対の貫通孔が設けられているとともに、
    前記第1基板、前記枠体および前記第2基板で囲まれる領域に、前記一対の貫通孔の一方の貫通孔から他方の貫通孔にかけて冷媒が流れることを特徴とする冷却基板。
  3. 請求項1または請求項に記載の冷却基板であって、
    前記空洞管の上部は平坦であって、前記第2基板の下面と接続されていることを特徴とする冷却基板。
  4. 請求項2に記載の冷却基板であって、
    前記冷媒は、前記空洞管の内部および前記空洞管同士の間の少なくとも一方を流れることを特徴とする冷却基板。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の冷却基板と、
    前記冷却基板上に設けられた、上面に素子の実装領域を有する実装基板と、
    前記実装基板上に前記実装領域を取り囲むように設けられた、一部に貫通取付孔を有する封止枠体と、
    前記貫通取付孔に設けられた、前記枠体内と前記枠体外とを電気的に接続する入出力端子とを備えたことを特徴とする素子収納用パッケージ。
  6. 請求項に記載の素子収納用パッケージと、
    前記素子収納用パッケージ内に実装された素子と、
    前記素子収納用パッケージ上に設けられた、前記素子を覆う蓋体とを備えたことを特徴とする実装構造体。
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