JP2014192165A - 冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体 - Google Patents

冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐久性を高めた冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体を提供することを目的とする。
【解決手段】 冷却基板8であって、第1基板81と、第1基板81上に設けられ、第1基板81の外縁に沿って設けられた冷却枠体82と、第1基板81上であって冷却枠体82内に設けられ、上に凸、下に凸と規則的に板体が折れ曲がって形成された屈曲部材83と、冷却枠体82上に屈曲部材83を覆って設けられた第2基板84と、を備え、屈曲部材83は、少なくとも第1基板81の上面と下に凸の箇所とが直接接触しているか、第2基板84の下面と上に凸の箇所とが直接接触している。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却基板、冷却基板を備えた素子収納用パッケージ、および素子収納用パッケージを備えた実装構造体に関する。
従来から、誘電体層の一主面に信号線路を形成し、誘電体層の他主面にグランド層を形成した入出力端子を有する素子収納用パッケージが知られている。そして、マイクロ波、ミリ波等の高周波で用いられる入出力端子においては、高周波の信号を効率良く伝送することで高温になりやすい。そこで、素子収納用パッケージまたは実装構造体を冷やすために、当該素子収納用パッケージまたは実装構造体の下面に、帯状に形成された冷却液用流路を設ける技術が提案されている(下記特許文献1参照)。さらに、冷却液用流路は、二枚の板材を貼り合わせて、貼り合った面に溝が形成されており、該溝が流路として機能する技術が提案されている(下記特許文献2参照)。
特開2006−100410号公報 特開2009−239043号公報
ところで、素子収納用パッケージまたは実装構造体の下面の熱引きにおいて、素子収納用パッケージまたは実装構造体内で発生した熱は、熱伝導率が大きい箇所を通る途中に冷却液で冷やされる。流路を基板に溝を掘って形成する技術では、冷媒が流路に流れているときと流れていないときとで温度差が大きく、その影響が基板全体に及ぶため、基板にクラックが発生する虞が大きかった。
本発明は、耐久性を高めた冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る冷却基板は、第1基板と、前記第1基板上に設けられ、前記第1基板の外縁に沿って設けられた冷却枠体と、前記第1基板上であって前記冷却枠体内に設けられ、上に凸、下に凸と規則的に板体が折れ曲がって形成された屈曲部材と、前記冷却枠体上に前記屈曲部材を覆って設けられた第2基板と、を備え、前記屈曲部材は、少なくとも前記第1基板の上面と前記下に凸の箇所とが直接接触しているか、前記第2基板の下面と前記上に凸の箇所とが直接接触している。
本発明の一実施形態に係る素子収納用パッケージは、前記冷却基板と、前記冷却基板上に設けられた実装基板と、前記実装基板上に設けられ、貫通孔を有する枠体と、前記貫通孔に設けられ、前記枠体内から前記枠体外に延在された入出力端子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る実装構造体は、前記素子収納用パッケージと、前記素子収納用パッケージ内に実装され、前記入出力端子と電気的に接続された半導体素子と、前記素子収納用パッケージ上に設けられ、前記半導体素子を覆った蓋体と、を備えている。
本発明によれば、耐久性を高めた冷却基板と、素子収納用パッケージおよび実装構造体を提供することができる。
一実施形態に係る実装構造体の内部を示す概観斜視図である。 素子収納用パッケージの入出力端子の概観を示す概観斜視図である。 素子収納用パッケージの冷却基板の概観を示す概観斜視図である。 冷却基板の内部を示す概観斜視図である。 図4に示す冷却基板の内部の屈曲部材の一部を示す概観斜視図である。 図4のX−Xに沿った断面であって、冷却基板内を示した断面図である。 図6のA部分の拡大断面図である。 冷却基板内を示した平面図である。 図8のY−Yに沿った断面であって、冷却基板内を示した断面図である。 一変形例に係る冷却基板の内部を示す概観斜視図である。 一変形例に係る冷却基板の内部を示す平面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる冷却基板、素子収納用パッケージまたは実装構造体の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
<実装構造体の構成>
図1は、本実施形態に係る実装構造体の内部を示す概観斜視図であって、蓋体を取り外した状態を示している。図2は、図1の素子収納用パッケージに用いられる入出力端子の概観斜視図である。素子収納用パッケージは、テレビ等の家電機器、携帯電話またはコンピュータ機器等の電子機器、あるいはパワーデバイス等を収納したパワーモジュールに用いるものである。特に、マイクロ波、ミリ波等の高周波で用いられる電子機器の高周波回路やパワーモジュールに用いられる。また、本実施形態では、冷却基板を素子収納用パッケージに取り付けた構造を示すが、冷却基板はCPU、太陽電池モジュールまたは高出力用レーザを取り付けて使用することができる。
実装構造体1は、素子収納用パッケージ2と、素子収納用パッケージ2内に実装された素子3と、素子収納用パッケージ2上に設けられ、素子3を覆う蓋体4とを備えている。素子収納用パッケージ2は、実装基板5と、実装基板5上に設けられ、貫通孔Hを有する枠体6と、貫通孔Hに設けられ、枠体6内から枠体6外に延在された入出力端子7と、実装基板5の下面に設けられた冷却基板8と、を備えている。また、冷却基板8は、第1基板81と、第1基板81上に設けられ、第1基板81の外縁に沿って設けられた冷却枠体82と、第1基板81上であって冷却枠体82内に設けられ、上に凸、下に凸と規則的に板体が折れ曲がって形成された屈曲部材83と、冷却枠体82上に屈曲部材83を覆って設けられた第2基板84と、を備えている。なお、屈曲部材83は、少なくとも第1基板81の上面と下に凸の箇所とが直接接触しているか、第2基板84の下面と上に凸の箇所とが直接接触している。
素子収納用パッケージ2は、例えば、半導体素子、光半導体素子、パワーデバイストランジスタ、ダイオードまたはサイリスタ等の能動素子、あるいは抵抗器、コンデンサ、太陽電池、圧電素子、水晶振動子またはセラミック発振子等の受動素子からなる素子3を実装するのに用いるものである。
実装基板5は、平面視したとき四角形状に形成された部材である。実装基板5は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、あるい
はこれらの金属材料を含有する合金から成る。実装基板5は、熱伝導率を良好にして、実装領域Rに実装した素子3から発生する熱を効率良く実装基板5に放散させる機能を備えている。なお、実装基板5の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
また、実装基板5は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。なお、実装基板5の一辺の長さは、例えば5mm以上50mm以下に設定されている。また、実装基板5の厚みは、例えば0.3mm以上3mm以下に設定されている。
また、実装基板5の表面は、酸化腐食の防止、あるいは実装領域Rに素子3をろう付けしやすくするために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。実装基板5の実装領域Rは、実装基板5の上面に枠体6を接続したときに、枠体6と接続されない領域である。なお、本実施形態では、実装基板5の形状を四角形状としているが、素子3を実装することが可能であれば、四角形状に限られず、多角形状または楕円形状等であってもよい。
枠体6は、実装基板5の実装領域Rの外周に沿って接続され、実装領域Rに実装する素子3を外部から保護するための部材である。また、枠体6は、側面の一部に入出力端子7を設ける貫通孔Hが形成されている。枠体6は、ろう材を介して実装基板5にろう付けされる。なお、ろう材は、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウム等からなり、ニッケル、カドミウムまたは燐等の添加物を含有させてもよい。
また、枠体6は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。枠体6は、実装領域Rに素子3が実装されている状態で、素子3から発生する熱を枠体6の外部に発散させる機能を備えている。なお、枠体6の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
入出力端子7は、枠体6の貫通孔Hに設けられる。入出力端子7は、枠体6の内外に延在される第1誘電体層71と、第1誘電体層71の上面に形成され、枠体の内外を電気的に接続する信号線路72と、第1誘電体層71上に信号線路72の一部と重なるように設けられた第2誘電体層73と、第1誘電体層71の下面に形成される接地導体74と、信号線路72上に設けられるリード端子75を有している。
第1誘電体層71および第2誘電体層73は、絶縁性の基板であって、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムまたは窒化珪素等の無機材料、あるいはエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはエチレン樹脂等の有機材料、あるいはアルミナまたはムライト等のセラミック材料、あるいはガラスセラミック材料等から成る。または、これらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から成る。なお、第1誘電体層71および第2誘電体層73の厚みは、信号線路72に伝わる信号の波長の2分の1以下であって、例えば0.3mm以上5mm以下に設定されている。
信号線路72は、所定の電気信号を伝達する機能を備えている。信号線路72は、例えば、マイクロストリップ線路またはコプレーナ線路として用いる。信号線路72は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル、モリブデン、タングステン、マンガンまたはクロム等の金属材料からなる。信号線路72の線路幅は、信号線路72に伝わる信号の波長の4分の1以下であって、例えば0.1mm以上5mm以下に設定されている。
信号線路72には、リード端子75が形成される。リード端子75は、外部の電子機器等と素子3とを電気的に接続するための部材である。リード端子75は、ろう材を介して、信号線路72上に接続される。そして、信号線路72とリード端子75とが電気的に接続される。
また、入出力端子7は、第1誘電体層71の下面と側面および第2誘電体層73の側面と上面を取り囲む接地導体74を有している。接地導体74は、共通の電位、例えばアース電位にする機能を備えている。また、接地導体74は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル、モリブデン、タングステン、マンガンまたはクロム等の金属材料からなる。接地導体74は、平面視して信号線路72と重なる領域に形成されている。枠体6は、金属材料からなり、接地導体74と枠体6とはろう材や半田等の導電性接合部材を介して電気的に接続されている。
また、入出力端子7は、第1誘電体層71および第2誘電体層73を取り囲む接地導体74を有しており、接地導体74が貫通孔Hの内壁面と接続されるとともに接地電極に電気的に接続される。そして、信号線路72と第2誘電体層73とが重なる領域、および信号線路72と接地導体74とが重なる領域において信号線路72に伝達される高周波信号の挿入損失と反射損失が増加するのを抑制することができる。
素子収納用パッケージ2に、素子3を半田等のバンプを介してフリップチップ実装することで、実装構造体1を構成することができる。ICまたはLSI、あるいはパワーデバイス等の半導体素子を実装する場合、半導体素子としては、例えばシリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素、ガリウム砒素リン、窒化ガリウムまたは炭化珪素等を用いることができる。
ここで、図3から図9を用いて、冷却基板8を説明する。図3は、冷却基板8の概観斜視図であって、複数の部材が積層されている状態を示している。図4は、冷却基板8の内部を示した概観斜視図である。図5は、冷却基板8内に設けられる、一枚の金属板を折り曲げて溝が形成された屈曲部材の一部を示した概観斜視図である。図6は、図4のX−Xに沿った断面の一部であって、冷却基板8の断面図である。図7は、図6のA部分の拡大断面図であって、屈曲部材の断面形状を示している。図8は、冷却基板8内を示した平面図である。図9は、図8のY−Yに沿った断面であって、冷却基板8の断面図である。
冷却基板8は、内部に冷媒を流して、冷却基板8の周囲の熱を吸収して、周囲が高温になるのを抑制するものである。冷却基板8は、第1基板81と、第1基板81上に設けられた冷却枠体82と、第1基板81上であって冷却枠体82で囲まれる領域に設けられ、一枚の金属板を幾度も折り曲げて溝が形成された屈曲部材83と、第1基板81上に屈曲部材83を覆うように設けられた第2基板84とを有している。なお、第1基板81には、冷媒導入部81aおよび冷媒排出部81bが設けられている。
第1基板81は、平面視したとき四角形状に形成された矩形状の外形の部材である。第1基板81は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。第1基板81は、熱伝導率を良好にして、実装領域Rに実装した素子3から発生する熱を第2基板84を介して冷媒に伝達し、外部に効率良くに放散させる機能を備えている。なお、第1基板81の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
また、第1基板81は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。なお、第1基板81の一辺の長さは、例えば10mm以上100mm以下
に設定されている。また、第1基板81の厚みは、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
第1基板81には、図8に示すように、平面視して第1基板81の中央部分を挟むように、冷媒導入部81aと冷媒排出部81bが設けられている。冷媒導入部81aは、冷却基板8の内部に冷媒を流すためのものである。また、冷媒排出部81bは、冷却基板8の内部の冷媒を外部に流すためのものである。冷媒導入部81aおよび冷媒排出部81bは、円柱状の形状であって、直径が例えば0.5mm以上5mm以下であって、上下方向の長さが例えば0.5mm以上5mm以下である。なお、冷媒とは、水、食塩水、アンモニア水またはフッ素系不活性液体等の液体、フロン、アンモニアまたは二酸化炭素等の気体である。
冷却枠体82は、第1基板81上に設けられ、第1基板81の主面を取り囲むように設けられている。冷却枠体82の外縁は、平面視して第1基板81の外縁と一致するように形成されている。冷却枠体82は、第1基板81の上面に例えばろう材を介して接続されている。また、冷却枠体82の上部は、第2基板84の下面に例えばろう材を介して接続されている。
屈曲部材83は、第1基板81と第2基板84の間に設けて、冷媒の流れる方向を調整するものである。屈曲部材83は、図5に示すように、一枚の金属板を何度も折り曲げて上方に開口する凹部、および下方に開口する凹部が形成されている。屈曲部材83は、折り曲げる前の金属板の厚みに対応する厚みを有している。屈曲部材83の厚みは、0.3mm以上3mm以下である。また、屈曲部材83は、規則的に折り曲げられており、冷却枠体82の上下方向の長さに相当する大きさに設定されている。屈曲部材83の上下方向の長さは、折り曲げた後の金属板の上下方向の長さであって、1mm以上10mm以下である。なお、屈曲部材83は、折り曲げ加工しやすい金属材料からなり、例えば銅、アルミニウム、鉄またはステンレス合金等からなる。
屈曲部材83は、図5に示すように、折り曲げ加工した後、下方に開口した凹部と、上方に開口した凹部が連続して交互に形成されている。そして、図6または図7に示すように、屈曲部材83は、折り曲げた箇所の外表面の下端が、第1基板81の上面と直接接触している。また、屈曲部材83は、折り曲げた箇所の外表面の上端が、第2基板84の下面と直接接触している。なお、本実施形態では、屈曲部材83は、第1基板81および第2基板84の両基板と直接接触した構造を示しているが、これに限られない。屈曲部材83は、少なくとも第1基板81および第2基板84のどちらか一方と直接接触していればよい。
冷却基板8の内部の複数の空隙Cは、図6に示すように、屈曲部材83の下方に開口した凹部と第1基板81の上面、屈曲部材83の上方に開口した凹部と第2基板84の下面との間で挟まれた箇所に相当する。屈曲部材83のみでは、閉空間を形成しないが、第1基板81および第2基板84で挟まれることで、閉空間を形成することができる。
また、屈曲部材83は、第1基板81上であって冷却枠体82内に設けられる。屈曲部材83は、上に凸、下に凸と規則的に板体が折れ曲がって形成されている。そして、屈曲部材83は、何度も規則的に折れ曲がって上方に開口した凹部、または下方に開口した凹部が形成されるため、冷却基板8内には、一方向に沿って複数の空隙Cが配列される。
屈曲部材83の上に凸の凸部が第2基板84の下面と当接する。また、屈曲部材83の下に凸の凸部が第1基板81の上面と当接する。そして、屈曲部材83は、凸部の周囲において第1基板81または第2基板84と当接していない箇所に接合部材85が設けられ
ている。
接合部材85は、屈曲部材83を第1基板81や第2基板84と接合するものである。接合部材85は、図7に示すように、凸部と第1基板81の上面との隙間、凸部と第2基板84の下面との隙間に入り込んでいる。そして、接合部材85によって、第1基板81と屈曲部材83を接合し、第2基板84と屈曲部材83を接合している。なお、接合部材85は、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウム等からなり、ニッケル、カドミウムまたは燐等の添加物を含有させてもよい。
複数の空隙Cは、図6または図7に示すように、下部が平らで上部が湾曲した箇所と、下部が湾曲して上部が平らな箇所が交互に存在する。空隙Cの平坦な箇所は、第1基板81の上面の平らな部分や、第2基板84の下面の平らな部分に相当する。空隙Cは、冷媒が通る箇所であって、平らな箇所は冷媒と触れることになる。そして、第1基板81の上面または第2基板84の下面から冷媒に熱が伝達され、冷媒によって熱が外部に輸送される。
複数の空隙Cの内部に平坦な箇所を設けることで、熱を吸収するばらつきを小さくすることができる。さらに、実装基板5や第2基板84が平坦に形成されていることもあって、複数の空隙Cの内部に平坦な箇所を設けることで、熱引きのばらつきを効果的に抑制することができる。なお、複数の空隙Cは、開口している一端から開口している他端までの長さが、例えば0.2mm以上5mm以下であって、上下方向の長さが、例えば0.7mm以上9.7mm以下に設定されている。
また、複数の空隙Cの内部における平坦な箇所は、屈曲部材83の凸部と第1基板81の上面との隙間、および第2基板84の下面との隙間に入り込んでいる接合部材85と連続して、接合部材85が被覆されてもよい。その結果、第1基板81、第2基板84、屈曲部材83との間で生じる応力が接合部材85によって緩和され易くなり、第1基板81、第2基板84、屈曲部材83、接合部材85が応力によって破損することが抑制される。
空隙Cは、図7に示すように、空隙Cの内面は平坦な箇所以外は湾曲している。また、図7に示すように、第2基板の下面から屈曲部材83の側面にかけて形成された接合部材85の側面は冷媒がスムーズに空隙C内を流れるように、湾曲している。仮に、接合部材85の側面に角部があると、冷媒と角部の接触面積が大きくなり、冷媒の流速が落ちる虞がある。そこで、本実施形態のように、接合部材85の形状を内側に凹むように丸みを持たせた側面にすることで、冷媒の流速を良好に維持することができる。
また、空隙Cは、開口端の水平方向の幅が底部の水平方向の幅より大きくてもよい。即ち、空隙Cが底部と開口部とからなり、開口部の水平方向の幅が底部より大きい。これにより、素子3からの熱は実装基板5を介して第2基板84から空隙C内の冷媒に伝達され易くなり、冷媒の熱は第1基板81を介して外部に放熱され易くなる。
また、接合部材85が被着する箇所において、図7に示すように、屈曲部材83の厚みが薄くなる箇所Pが設けられている。屈曲部材83に厚みが薄くなる箇所Pを設けることで、当該箇所Pが弾性変形し易くなり、屈曲部材83自体が曲がりやすくなる。その結果、第1基板81や第2基板84に対する屈曲部材83からの応力を緩和することができ、冷却基板8が破壊されるのを抑制することができる。
冷却基板8は、図3に示すように矩形状の外形であって、図8に示すように第1基板81には、上下方向に貫通して設けられた、冷媒導入部81aおよび冷媒排出部81bが設
けられている。複数の空隙Cは、冷媒導入部81aと冷媒排出部81bの間に挟まれる。また、複数の空隙Cは、第1基板81上に、第1基板81の一辺に沿って配置される。そして、冷媒が、冷媒導入部81aから冷媒排出部81bにかけて複数の空隙Cに沿って流れる。その結果、冷媒導入部81aから第1基板81上に流入した冷媒が、全ての空隙Cの内部を流入する。素子3から実装基板5を介して第2基板84に伝えられる熱は効率よく冷却基板8内に伝達され、冷媒を介して外部に熱を輸送することができる。また、冷媒は、冷媒導入部81aから冷媒排出部81bまでの経路で流れ、空隙C内に流れるものと、空隙C内に流れないものがある。空隙Cの内部に流入する冷媒は、屈曲部材83を内部から冷やすことができ、空隙Cの内部に流入しない冷媒は、屈曲部材83を外表面から冷やすことができる。
本実施形態に係る冷却基板8は、板体を規則的に折れ曲げて形成した屈曲部材83を内部に設け、屈曲部材83の上に凸あるいは下に凸の箇所を第1基板81や第2基板84に直接接触させる。屈曲部材83を第1基板81または第2基板84に直接接触させることで、第1基板81や第2基板84が熱膨張を起こして上下方向に伸縮しても、折れ曲がった屈曲部材83が弾性変形して、その応力を緩和することができ、冷却基板8が破壊されにくくすることができる。
また、本実施形態に係る素子収納用パッケージまたは実装構造体は、上述した冷却基板を用いることで、マイクロ波またはミリ波等の高周波を用いた小型のパッケージやパワーモジュールに使用されるパッケージであっても、高温になるのを抑えることで、素子収納用パッケージや入出力端子にクラックが発生するのを抑制することができるとともに、素子を正常に作動させることができることから、素子収納用パッケージは長期にわたって封止性を維持することができるとともに、実装構造体を正常に作動させることができる。その結果、封止性に優れるとともに長期間にわたって正常に作動することができる素子収納用パッケージおよび実装構造体を実現することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。例えば、図10に示すように、上述した屈曲部材83を複数の屈曲部材83xに分割して、第1基板81上に設けた構造であっても構わない。屈曲部材83が分割されていることで、屈曲部材83に生じる熱応力を分散させることができ、屈曲部材83が破壊されるのを抑制することができる。また、上述した実施形態では、図8に示すように、平面視して第1基板81の中央部分を挟むように、冷媒導入部81aと冷媒排出部81bを設けたが、これに限られない。第1基板81の対角線上に設けたり、屈曲部材83の溝に沿った方向に設けても良い。
また、第1基板81上に実装される冷却枠体82の内面の形状は、矩形状に限定されず、例えば多角形状にしても構わない。図11に示すように、冷媒導入部81aと冷媒排出部81bとの間は、屈曲部材83の空隙Cに直交する平面方向の幅を最も大きくし、冷媒導入部81aが設けられた領域から屈曲部材83が設けられた領域に向かって当該平面方向の幅を大きくし、屈曲部材83が設けられた領域から冷媒排出部81bが設けられた領域に向かって当該平面方向の幅を小さくすることで、冷媒の流れを意図的に方向付けすることができる。
<実装構造体の製造方法>
ここで、図1に示す素子収納用パッケージ2の製造方法を説明する。まず、実装基板5、枠体6のそれぞれを準備する。実装基板5、枠体6のそれぞれは、溶融した金属材料を型枠に鋳込んだ固化させたインゴットに対して、金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。
次に、入出力端子7を準備する。ここでは、第1誘電体層71および第2誘電体層73の材料が、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体またはムライト質焼結体等の場合の、入出力端子7の作製方法について説明する。
具体的には、第1誘電体層71および第2誘電体層73の材料が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムおよび酸化カルシウム等の原料粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して泥漿状にしたものを準備する。
そして、第1誘電体層71および第2誘電体層73の型枠を準備し、型枠体内に、泥漿状の酸化アルミ二ウム質の材料を充填し、焼結前の第1誘電体層71、第2誘電体層73を取り出す。なお、第2誘電体層73は、第2誘電体層73が焼結される前には、少なくとも二つの層に分解されている。二つの層は、信号線路72上に積層する板状の第1層と、第1層上に積層する板状の第2層とから成り、これらの層を積層して形成されている。
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、取り出した前駆体の第1誘電体層71の上面に対して、例えばスクリーン印刷法を用いて、金属ペーストを塗って信号線路72を形成する。また、第1誘電体層71および第2誘電体層73を組み合わせたときに、両者を取り囲む箇所に、例えばスクリーン印刷法を用いて接地導体74を形成する。
次に、前駆体の第1誘電体層71上に前駆体の第2誘電体層73を載せて加圧させることで、両者密着させる。そして、金属ペーストを印刷塗布した積層体を約1600℃の温度で焼成することにより、下地部材が形成されたセラミックからなる入出力端子7を作製することができる。そして、準備した枠体6の貫通孔Hに、入出力端子7をろう材を介して嵌めて接続する。
次に、冷却基板8を準備する。第1基板81、冷却枠体82および第2基板84については、それぞれの形状に合わせた型枠を準備して、それぞれの型枠に溶融した金属材料を鋳込んで固化させたインゴットに対し、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作することができる。また、屈曲部材83は、一枚の金属板を圧延加工を施して、何度も規則的に湾曲するように折り曲げて形成することができる。
さらに、準備した第1基板81と冷却枠体82とをろう材を介して接続する。さらに、冷却枠体82内に、屈曲部材83を配置して、接合部材85を介して屈曲部材83の側部から第1基板81上にかけて接合する。そして、事前に屈曲部材83の凸部周囲に接合部材85を被着させておき、さらに冷却枠体82上にろう材を介して屈曲部材83を覆うように第2基板84を設けることで、第2基板84の下面と屈曲部材83の凸部とを直接接触するようにして、接合部材85で両者を接合することができる。このようにして、冷却基板8を作製することができる。そして、冷却基板8上に実装基板5を設けることで、素子収納用パッケージ2を作製することができる。さらに、素子収納用パッケージ2内の実装領域Rに素子3を実装し、さらに、蓋体4をろう材を介して枠体6上に接続することで、実装構造体1を作製することができる。
1 実装構造体
2 素子収納用パッケージ
3 素子
4 蓋体
5 実装基板
6 枠体
7 入出力端子
71 第1誘電体層
72 信号線路
73 第2誘電体層
74 接地導体
75 リード端子
8 冷却基板
81 第1基板
81a 冷媒導入部
81b 冷媒排出部
82 冷却枠体
83 屈曲部材
84 第2基板
85 接合部材
H 貫通孔
R 実装領域
C 空隙

Claims (5)

  1. 冷却基板であって、
    第1基板と、
    前記第1基板上に設けられ、前記第1基板の外縁に沿って設けられた冷却枠体と、
    前記第1基板上であって前記冷却枠体内に設けられ、上に凸、下に凸と規則的に板体が折れ曲がって形成された屈曲部材と、
    前記冷却枠体上に前記屈曲部材を覆って設けられた第2基板と、を備え、
    前記屈曲部材は、少なくとも前記第1基板の上面と前記下に凸の箇所とが直接接触しているか、前記第2基板の下面と前記上に凸の箇所とが直接接触していることを特徴とする冷却基板。
  2. 請求項1に記載の冷却基板であって、
    前記屈曲部材は、前記第1基板または前記第2基板に対して接合部材を介して接続されていることを特徴とする冷却基板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の冷却基板であって、
    前記第1基板には上下方向に貫通して設けられた、冷媒導入部および冷媒排出部が設けられていることを特徴とする冷却基板。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の冷却基板と、
    前記冷却基板上に設けられた実装基板と、
    前記実装基板上に設けられ、貫通孔を有する枠体と、
    前記貫通孔に設けられ、前記枠体内から前記枠体外に延在された入出力端子と、を備えたことを特徴とする素子収納用パッケージ。
  5. 請求項4に記載の素子収納用パッケージと、
    前記素子収納用パッケージ内に実装され、前記入出力端子と電気的に接続された素子と、前記素子収納用パッケージ上に設けられ、前記素子を覆った蓋体と、を備えたことを特徴とする実装構造体。
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