JP6154272B2 - 冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置 - Google Patents

冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6154272B2
JP6154272B2 JP2013198773A JP2013198773A JP6154272B2 JP 6154272 B2 JP6154272 B2 JP 6154272B2 JP 2013198773 A JP2013198773 A JP 2013198773A JP 2013198773 A JP2013198773 A JP 2013198773A JP 6154272 B2 JP6154272 B2 JP 6154272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
cooling
refrigerant
flow path
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013198773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015065334A (ja
Inventor
真吾 松浦
真吾 松浦
作本 大輔
大輔 作本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013198773A priority Critical patent/JP6154272B2/ja
Publication of JP2015065334A publication Critical patent/JP2015065334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6154272B2 publication Critical patent/JP6154272B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、冷却基板、冷却基板を備えた素子収納用パッケージ、および素子収納用パッケージを備えた電子装置に関する。
従来から、素子を実装する実装基板と、実装基板上に配置され、貫通孔を有する枠体と、貫通孔に挿通され、枠体の内側および前記枠体の外側に位置した入出力端子とを備えた素子収納用パッケージ、ならびに素子収納用パッケージに素子を収納した実装構造体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような素子収納用パッケージまたは実装構造体では、素子を駆動させると、素子から熱が発生する。素子は枠体によって取り囲まれているため、素子から発生する熱は枠体の内側に籠りやすくなり、熱が枠体の内側に籠ると素子が高温になり、素子が誤作動する可能性があった。
そのため、高温になった素子収納用パッケージまたは実装構造体を冷やすために、素子収納用パッケージまたは実装構造体に、冷却基板を配置する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
冷却基板としては、冷媒導入領域および冷媒排出領域を有する第1基板と、冷媒導入領域から冷媒排出領域へ冷媒を通過させる流路部材と、第1基板上に位置し、流路部材を取り囲んで配置された冷却枠体とを備えている。また、この流路部材は、接合部材を介して第1基板に接合されている。
特開2002−208649号公報 特開2005−166752号公報
上記のような冷却基板では、冷媒が冷媒導入領域から冷媒排出領域へ通過すると、流路部材に圧力が加わる。特に、冷却枠体の角部近傍は冷媒が圧縮されやすく、冷媒の圧力が大きくなる傾向にあるため、冷却枠体の角部近傍に位置する流路部材にも強い圧力が加わり、冷却枠体の角部近傍に位置する流路部材が剥がれてしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性を高めた冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る冷却基板は、冷媒導入領域および冷媒排出領域を有する第1基板と、前記第1基板上であって前記冷媒導入領域および前記冷媒排出領域の間の領域に接合され、前記冷媒導入領域から前記冷媒排出領域へ冷媒を通過させる流路部材と、前記第1基板上に位置し、前記冷媒導入領域、前記冷媒排出領域および前記流路部材を取り囲んで配置された冷却枠体と、前記冷却枠体上に前記流路部材を覆って配置された第2基板とを備え、前記冷却枠体は前記流路部材が嵌合される嵌合部を有しており、前記嵌合部の角
部に切欠きが形成されている。
本発明に係る冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置によれば、耐久性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る素子収納用パッケージおよび電子装置であって、蓋体を外した状態の斜視図である。 図1の冷却基板を一方向から見た斜視図である。 図1の冷却基板の分解斜視図である。 図1の冷却基板を示す平面図である。 図4のI−I線に沿った断面図である。 図1の冷却基板であって、第2基板を外した状態での平面図である。 本発明の他の実施形態に係る冷却基板の要部を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る冷却基板の要部を示す平面図である。
<冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置の構成>
図1に示すように、電子装置1は、実装構造体3と、実装構造体3に取り付けられた冷却基板8とを備えている。
また、実装構造体3は、素子収納用パッケージ2と、素子収納用パッケージ2内に実装された素子31とを備えている。
素子収納用パッケージ2は、蓋体4、実装基板5と、実装基板5の上面に配置され、貫通孔Hを有する枠体6と、貫通孔Hに挿通され、枠体6の内側から枠体6の外側に延在された入出力端子7とを備えている。
素子31は、例えば、半導体素子、トランジスタ、レーザーダイオード、ホトダイオードまたはサイリスタ等の能動素子、あるいは抵抗器、コンデンサ、太陽電池、圧電素子、水晶振動子またはセラミック発振子等の受動素子が挙げられる。
なお、図1に示すように、本実施形態の素子31は、台座部材32を介して実装基板5に配置されている。
素子収納用パッケージ2は、例えばテレビなどの家電機器、携帯電話またはコンピュータ機器等の電子機器あるいはパワーデバイスなどを収納したパワーモジュールに使用される。特に、素子収納用パッケージ2は、マイクロ波、ミリ波などの高周波で用いられる電子機器またはパワーモジュールへの使用に適している。
実装基板5は素子31を支持する機能を有している。実装基板5は、平面視して四角形状である。実装基板5は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を含有する合金で形成される。実装基板5は、熱伝導率を良好にすれば、実装した素子31から発生する熱を効率よく実装基板5に放散させることができる。なお、実装基板5の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
なお、実装基板5の一辺の長さは、例えば5mm以上50mm以下に設定されている。また、実装基板5の厚みは、例えば0.3mm以上3mm以下に設定されている。
また、酸化腐食の防止または素子31をろう付けしやすくするために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、実装基板5の表面にニッケルまたは金などの金属層を形成してもよい。
なお、本実施形態では、実装基板5の形状を矩形状としているが、素子31を実装することが可能であれば、矩形状に限られず、多角形状、円形状または楕円形状等であってもよい。
枠体6は、素子31を外部から保護する機能を有している。枠体6は、実装基板5の上面に配置されている。また、枠体6は、実装基板5の外周端に沿って位置している。また、枠体6は、側部に入出力端子7を挿通させる貫通孔Hが形成されている。枠体6は、ろう材などを介して実装基板5に接合されている。
また、枠体6は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルトなどの金属、あるいはこれらの金属を含有する合金で形成される。枠体6は、熱伝導率を良好にすることで、素子31から発生する熱を枠体6の外部に発散できる。なお、枠体6の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
入出力端子7は、枠体6の内側および外側を電気的に接続する機能を有する。図1に示すように、入出力端子7は枠体6の貫通孔Hに挿通されている。入出力端子7は、枠体6の内外に延在されるセラミック構造体71と、枠体6の外側でセラミック構造体71に接続されるリード端子72とを有している。
セラミック構造体71は、第1誘電体層と、第1誘電体層の上面に位置し、枠体の内外を電気的に接続する信号線路と、第1誘電体層上に信号線路の一部と重なるように配置された第2誘電体層と、第1誘電体層の下面および側面ならびに第2誘電体層の上面および側面に配置された接地導体とを有している。
第1誘電体層および第2誘電体層は、絶縁性材料で形成され、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムまたは窒化珪素等の無機材料、あるいはエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはエチレン樹脂等の有機材料、あるいはアルミナまたはムライト等のセラミック材料、あるいはガラスセラミック材料、あるいはこれらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料で形成される。
接地導体は、第1誘電体層の下面および側面ならびに第2誘電体層の上面および側面に配置されている。信号線路および接地導体は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル、モリブデン、タングステン、マンガンまたはクロム等の金属材料からなる。
第1誘電体層の下面および側面ならびに第2誘電体層の上面および側面に接地導体となる金属層が形成されることで、枠体6に接合しやすくなるので、入出力端子7はろう材などの接合部材を介して貫通孔Hに挿入固定されている。
リード端子72は、外部の電子機器等および素子31を電気的に接続する機能を有している。リード端子72は、ろう材などの導電性の接合部材を介して信号線路に接続されることで、信号線路およびリード端子72が電気的に接続される。
蓋体4は、素子31を保護する機能を有する。また、図1に示すように、蓋体4は素子収納用パッケージ2の開口を封止している。蓋体4はシールリングなどを介して枠体6に接
合されている。蓋体4の材料としては、例えば鉄、銅、銀、ニッケル、クロム、コバルト、モリブデンまたはタングステンなどの金属材料、あるいはこれらの金属材料を複数組み合わせた合金などが挙げられる。
冷却基板8は、内部に冷媒を流すことで、冷却基板8の周囲の熱を吸収し、周囲の温度を低下させる機能を有する。
なお、本実施形態では、冷却基板8を実装構造体3(素子収納用パッケージ2)に取り付けて使用しているが、これには限定されない。冷却基板8は、例えばCPU、LSI、太陽電池モジュールまたは高出力用レーザなどに取り付けて使用してもよい。また、本実施形態の冷却基板8は実装基板5上に配置されているが、蓋体4上に配置してもよい。
冷却基板8は、図3〜図6に示すように、第1基板81と、第1基板81の外縁に沿って第1基板81上に配置された冷却枠体82と、第1基板81上に冷却枠体82に囲まれて配置された流路部材83と、冷却枠体82上に流路部材83を覆って配置された第2基板84とを備えている。
第1基板81は、冷却枠体82および流路部材83を支持する機能を有している。第1基板81は、冷媒導入領域81aおよび冷媒排出領域81bを有している。冷媒導入領域81aおよび冷媒排出領域81bは、冷却枠体82の内側に位置している。すなわち、冷媒導入領域81aおよび冷媒排出領域81bは、冷却枠体82によって取り囲まれている。
冷媒導入領域81aは冷媒が導入される領域である。この冷媒導入領域81aに対向して、第2基板84に設けられた導入部841が配置されている。すなわち、導入部841から流入された冷媒は、第1基板81の冷媒導入領域81aに流れ込むことになる。
冷媒排出領域81bは冷媒が排出される領域である。この冷媒排出領域81bに対向して、第2基板84に設けられた排出部842が配置されている。すなわち、第1基板81の冷媒導入
領域81aに流れ込んだ冷媒は、流路部材83を通過して冷媒排出領域81bに到達し、冷媒排出領域81bから第2基板84の排出部842に流出される。
なお、冷媒は、例えば、水、食塩水、アンモニア水またはフッ素系不活性液体などの液体、フロン、アンモニアまたは二酸化炭素などの気体である。
第1基板81は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を含有する合金で形成できる。
第1基板81は、熱伝導率を良好にして、素子31から発生する熱を冷媒に伝達させ、外部に効率良くに放散させることができる。なお、第1基板81の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
冷却枠体82は、冷媒導入領域81a、冷媒排出領域81bおよび流路部材83を取り囲むように配置されている。また、冷却枠体82は第1基板81および第2基板84の間に配置されている。また、冷却枠体82の外縁は、平面視して第1基板81の外縁と重なるように形成されている。
なお、本実施形態の冷却枠体82は、第1基板81と一体的に形成されているが、これには限定されない。すなわち、冷却枠体82および第1基板81を別体として形成してもよい。別体として形成される場合には、冷却枠体82は、ろう材などを介して第1基板81に接合される。
また、冷却枠体82は嵌合部821を有している。嵌合部821は流路部材83が嵌合される部分である。また、流路部材83は接合部材を介して嵌合部821に嵌合されている。すなわち、
流路部材83および嵌合部821の内面の間には接合部材が介在している。この接合部材とし
ては、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウムなどからなり、ニッケル、カドミウムまたは燐などの添加物を含有させてもよい。
図6に示すように、本実施形態の嵌合部821は矩形状であるが、これには限定されず、
多角形状でもよい。
また、図3および図6に示すように、嵌合部821の角部には切欠きCが形成されている
。本実施形態の切欠きCは、平面視して円弧状に形成されているが、これには限定されない。また、本実施形態では、嵌合部821は4つの角部において切欠きCが形成されている
図6に示すように、本実施形態では、冷却枠体82における冷媒導入領域81a側に位置する角部および冷媒排出領域81b側に位置する角部に切欠きCが形成されている。すなわち、冷媒導入領域81aおよび冷媒排出領域81bの両側の角部に切欠きCが形成されている。
また、冷媒導入領域81a側の角部は冷媒が圧縮されやすく、冷媒の圧力が大きくなりやすいので、切欠きCは少なくとも冷媒導入領域81a側の角部に形成することが好ましい。
また、図3に示すように、本実施形態の切欠きCは、冷却枠体82を貫通している。これによって、冷却枠体82の角部に冷媒が圧縮されることで加わる圧力を切欠きCで分散しやすくなるので、嵌合部821および流路部材83の角部における接合部を起点とした流路部材83に加わる圧力を低減でき、流路部材83の剥がれを低減できる。
なお、切欠きCは、冷却枠体82を貫通していなくてもよい。例えば、冷却枠体82の角部において、第2基板84側から第1基板81側に向かう途中まで切欠きCを形成してもよい。また、冷却枠体82の角部において、第1基板81側から第1基板81側に向かう途中まで切欠きCを形成してもよい。すなわち、冷却枠体82の角部において、冷却部材83の一部が残存してもよい。これにより、冷却枠体82の角部に冷媒が圧縮されることで加わる圧力を分散しつつ、流路部材83を嵌合部821に嵌合する際に、冷却枠体32の残存部分を位置合わせに
利用することで、流路部材83を嵌合部821の所望位置に容易に配置できる。
流路部材83は、冷媒の流れる方向を調整する機能を有している。また、流路部材83は、第1基板81に配置されている。流路部材83は、冷却導入領域81aおよび冷却排出領域81bの間に位置している。流路部材83は、冷却導入領域81aおよび冷却排出領域81bの間の領域において、第1基板81の上面に接合部材を介して接合されている。接合部材としては、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウム等からなり、ニッケル、カドミウムまたは燐等の添加物を含有させてもよい。
すなわち、流路部材83は、第1基板81に接合されているとともに、嵌合部821の内面に
接合されている。なお、接合部材の一部が切欠きCの内面に接合していてもよい。これによって、接合部材が冷却枠体82に接合する面積が増加するので、流路部材83および冷却枠体82の接合強度が向上し、流路部材83が冷却枠体82から剥がれにくくなる。
また、嵌合部821および流路部材83を接合する接合部材の一部が、切欠きCの内面との
間でメニスカスを形成していてもよく、これによって、流路部材83および嵌合部821の角
部における接合強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1基板81および第2基板84を貼り合わせた際に、流路部材83は第2基板84に接合部材を介して接合されている。この接合部材としては、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウムなどからなり、ニッケル、カドミウムまたは燐などの添加物を含有させてもよい。なお、流路部材83は第2基板84に接合していなくてもよい。
流路部材83は、冷媒導入領域81aから冷媒排出領域81bへ冷媒を通過させる。すなわち、図5および図6に示すように、流路部材83は、冷媒導入領域81aから冷媒排出領域81bへ向かう方向(X方向)に冷媒の流れを調整している。
流路部材83は、X方向に冷媒の流れを調整できる部材であればよい。すなわち、流路部材83は、冷媒導入領域81aから流入した冷媒を冷媒導入領域81a側から排出する機能を有すればよい。例えば、図6に示すように、流路部材83は、X方向に貫通する流路貫通部を有する金属部材または合金部材などでもよい。また、冷媒をX方向に通過させるために、X方向に延在して形成された流路溝部を有する金属部材または合金部材などでもよい。また、一枚または複数枚の金属板または合金板を折り曲げ加工し、X方向に延在する凹部および凸部をY方向に交互に配列するように形成することで、凹部内および凸部内を冷媒の流路とする流路凹凸部を有する流路部材83でもよい。
第2基板84は、冷却枠体82上に流路部材83を覆って配置されている。第2基板84は冷却枠体82に接合されている。なお、本実施形態の第2基板84は流路部材83にも接合されている。また、第2基板84上には、導入部841および排出部842が配置されている。図5に示すように、第2基板84は、導入部841および排出部842が配置された部分に、貫通部を有している。
導入部841は、外部の冷媒を第1基板81の冷媒導入領域81aに流入させる機能を有する
。導入部841は、冷媒導入領域81aに重なるように配置されている。排出部842は、冷却基板8の内部の冷媒を第1基板81の冷媒排出領域81bから排出させる機能を有する。排出部842は、冷媒排出領域81bに重なるように配置されている。図4に示すように、導入部841および排出部842は、円筒状であるが、これには限定されない。
冷却基板8では、流路部材83が嵌合される嵌合部821の角部に切欠きCが形成されてい
る。これによって、冷媒が冷媒導入領域81aから冷媒排出領域81bへ通過する際に、冷媒が嵌合部821の角部付近で圧縮した場合でも、切欠きCによって冷却枠体82の角部近傍に
加わる圧力が分散されるので、嵌合部821の角部近傍に位置する流路部材83に加わる圧力
を低減できる。したがって、冷却枠体82の角部近傍で流路部材が剥がれることを抑制できるので、冷却基板8の耐久性を向上させることができる。
また、素子収納用パッケージ2または電子装置1は、上述した冷却基板8を備えることで、素子収納用パッケージ2または電子装置1が高温になることが抑制され、枠体6または入出力端子7にクラックが発生することを低減できるとともに、素子31を正常に作動させることができる。したがって、素子収納用パッケージ2は長期にわたって封止性を維持することができるとともに、電子装置1を正常に作動させることができる。その結果、耐久性が向上した素子収納用パッケージ2および電子装置1を実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
上記実施形態では、冷却枠体82における矩形状の嵌合部821の4つの角部に切欠きCを
形成しているが、これには限定されない。例えば、図7に示すように、冷却枠体82の少なくとも1つの角部に切欠きCを形成してもよい。これにより、冷却枠体82の角部に冷媒が圧縮されることで加わる圧力を分散しつつ、流路部材83を嵌合部821に嵌合する際に、冷
却枠体32の切欠きCが形成されていない角部を位置合わせに利用することで、流路部材83を嵌合部821の所望位置に容易に配置できる。
また、図8に示すように、嵌合部821の対角線上に位置する2つの角部のみに、切欠き
Cを形成してもよい。これによって、流路部材83のX方向における両端部およびY方向における両端部に加わる圧力を効率よく分散できる。さらに、切欠きCを少なくすることで、接合部材が冷却枠体82に接合する面積を確保しやすくなるので、流路部材83および冷却枠体82の接合強度を向上させやすくなる。加えて、流路部材83を嵌合部821に嵌合する際
に、冷却枠体32の切欠きCが形成されていない角部を位置合わせに利用することで、流路部材83を嵌合部821の所望位置に容易に配置できる。
<冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置の製造方法>
ここで、図1に示す冷却基板8、素子収納用パッケージ2および電子装置1の製造方法を説明する。
まず、実装基板5、枠体6、リード端子72のそれぞれを作製する。実装基板5、枠体6のそれぞれは、溶融した金属材料を型枠に鋳込んだ固化させたインゴットに対して、切削加工等の金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。なお、リード端子72は、板状に形成された金属材料を所定形状に切断加工することで製作される。
次に、入出力端子7を作製する。まず、第1誘電体層および第2誘電体層にそれぞれに対応するセラミックグリーンシートを準備する。次に、セラミックグリーンシートを所定形状に加工する。そして、複数のセラミックグリーンシートの所定位置に、例えばスクリーン印刷法を用いて、モリブデンやマンガンを含有した有機溶剤を塗布した金属ペーストからなるメタライズパターンを形成する。そして、セラミックグリーンシートを積層させた状態でセラミックグリーンシートの積層体を同時に焼成した後に、電気めっき法を用いて、メタライズパターンの表面にニッケルおよび金などの金属層を形成することで、セラミック構造体71を作製する。次いで、リード端子72をろう材を介してメタライズパターンに接続することで入出力端子7を作製することができる。
次に、素子収納用パッケージ2を作製する。準備した枠体6を実装基板5の上面に載置し、枠体6の貫通孔Hに入出力端子7を挿入するとともに、実装基板5および枠体6の入出力端子7をろう材を介して接合することで、素子収納用パッケージ2を製作できる。
次に、冷却基板8を準備する。第1基板81、冷却枠体82および第2基板84については、それぞれの形状に合わせた型枠を準備して、それぞれの型枠に溶融した金属材料を鋳込んで固化させたインゴットに対し、従来周知の圧延加工、打ち抜き加工または切削加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作することができる。次いで、銅などからなる金属材料を周知の切削加工などの金属加工法を用いて、冷媒導入領域81aから冷媒排出領域81bの方向に沿った溝部を上下面で互い違いとなるように成型することで、流路部材83を作製する。
次に、第1基板81および冷却枠体82をろう材を介して接合する。さらに、冷却枠体82内に、流路部材83を配置して、接合部材を介して冷却枠体82の内面から第1基板81上にかけて接合する。そして、冷却枠体82上にろう材を介して流路部材83を覆うように第2基板84を配置する。このようにして、冷却基板8を作製することができる。
次に、素子収納用パッケージ2内に素子31を実装し、さらに、蓋体4をろう材を介して枠体6上に接続することで実装構造体3を作製する。
最後に、実装構造体3に準備した冷却基板8を取り付けることで、電子装置1を作製することができる。
1 電子装置
2 素子収納用パッケージ
3 実装構造体
31 素子
32 台座部材
4 蓋体
5 実装基板
6 枠体
7 入出力端子
71 セラミック構造体
72 リード端子
8 冷却基板
81 第1基板
81a 冷媒導入領域
81b 冷媒排出領域
82 冷却枠体
821 嵌合部
83 流路部材
84 第2基板
841 導入部
842 排出部
H 貫通孔
C 切欠き
T 流路貫通部

Claims (5)

  1. 冷媒導入領域および冷媒排出領域を有する第1基板と、
    前記第1基板上であって前記冷媒導入領域および前記冷媒排出領域の間の領域に接合され、前記冷媒導入領域から前記冷媒排出領域へ冷媒を通過させる流路部材と、
    前記第1基板上に位置し、前記冷媒導入領域、前記冷媒排出領域および前記流路部材を取り囲んで配置された冷却枠体と、
    前記冷却枠体上に前記流路部材を覆って配置された第2基板とを備え、
    前記冷却枠体は前記流路部材が嵌合される嵌合部を有しており、
    前記嵌合部の角部に切欠きが形成されている冷却基板。
  2. 前記切欠きは、前記冷却枠体における前記冷媒導入領域側に位置する前記角部に形成されている請求項1に記載の冷却基板。
  3. 前記切欠きは、前記嵌合部における対角線上に位置する2つの前記角部に形成されている請求項1に記載の冷却基板。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の冷却基板と、
    素子を実装する実装基板と、
    前記実装基板上に配置され、貫通孔を有する枠体と、
    前記貫通孔に挿通され、前記枠体の内側および前記枠体の外側に位置した入出力端子とを備えた素子収納用パッケージ。
  5. 請求項4に記載の素子収納用パッケージと、
    前記素子収納用パッケージ内に実装され、前記入出力端子と電気的に接続された素子とを備えた電子装置。
JP2013198773A 2013-09-25 2013-09-25 冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置 Expired - Fee Related JP6154272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198773A JP6154272B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198773A JP6154272B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015065334A JP2015065334A (ja) 2015-04-09
JP6154272B2 true JP6154272B2 (ja) 2017-06-28

Family

ID=52832968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013198773A Expired - Fee Related JP6154272B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6154272B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4687541B2 (ja) * 2005-04-21 2011-05-25 日本軽金属株式会社 液冷ジャケット
JP4169045B2 (ja) * 2006-05-12 2008-10-22 セイコーエプソン株式会社 熱交換器、光源装置及びプロジェクタ
JP5061065B2 (ja) * 2008-08-26 2012-10-31 株式会社豊田自動織機 液冷式冷却装置
JP5445305B2 (ja) * 2010-04-22 2014-03-19 株式会社デンソー 冷却器
JP5768399B2 (ja) * 2011-02-18 2015-08-26 富士通株式会社 冷却装置及び冷却装置の使用方法
JP6006480B2 (ja) * 2011-07-29 2016-10-12 株式会社ティラド 液冷ヒートシンク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015065334A (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11699670B2 (en) High-frequency module
JP6329238B2 (ja) 素子収納用パッケージおよび実装構造体
JP5518086B2 (ja) 素子収納用パッケージおよび実装構造体
JP2007059875A (ja) 放熱部材およびこれを用いた電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JPWO2018216693A1 (ja) 多数個取り配線基板、電子部品収納用パッケージ、および電子装置
JP6082114B2 (ja) 素子収納用パッケージおよび実装構造体
JP7075810B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置、および電子モジュール
JP6154272B2 (ja) 冷却基板、素子収納用パッケージおよび電子装置
WO2018181871A1 (ja) モジュール
JP5905728B2 (ja) 素子収納用パッケージ、および実装構造体
JP6030371B2 (ja) 素子収納用パッケージおよび実装構造体
JP5886637B2 (ja) 冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体
JP6075597B2 (ja) 素子収納用パッケージおよび実装構造体
JP6760788B2 (ja) 半導体パッケージ、および半導体装置
EP3376537A1 (en) Electronic component package
JP2006100410A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP2014049563A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび実装構造体
WO2015029880A1 (ja) 素子収納用パッケージおよび実装構造体
JP6885706B2 (ja) 半導体素子実装用基板および半導体装置
JP2017174872A (ja) 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置
JP6525855B2 (ja) 半導体素子パッケージおよび半導体装置
JP6680634B2 (ja) 半導体素子実装用基板および半導体装置
JP2014175559A (ja) 冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体
JP6219693B2 (ja) 素子収納用パッケージおよびこれを備えた実装構造体
JP2014192165A (ja) 冷却基板、素子収納用パッケージ、および実装構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6154272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees