JP5847306B2 - 車体側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の側部に形成されているドア開口の下縁が、ステップガーニッシュによって覆われている技術の改良に関する。
乗用車等の一般の車両における車体の側部には、サイドドアによって開閉されるドア開口が形成されている。このドア開口の下縁の高さは、乗員の乗り降りを容易にするために、低く設定されている。例えば、ドア開口の下縁は、サイドシルの上面によって構成されている。サイドシルの構成については、例えば特許文献1に開示されているように知られている。また、ドア開口の下縁がステップガーニッシュによって覆われた技術については、例えば特許文献2に開示されているように知られている。
特許文献1に開示されている車体は、品質の向上や軽量化を図るために、部位毎に異なる板材によって構成し、これらの板材を繋ぎ合わせている。例えば、センタピラーの下端及びリヤピラーの下端はサイドシルに重ねられ且つ接合されている。つまり、サイドシルを成す板材に対し、センタピラーやリヤピラーを成す板材が重ね合わされ且つ接合されることによって、サイドシルの一部が構成される。このように、サイドシルは、板材同士が重ね合わせられ且つ接合された、段差状の接合部分を有している。
一般に、ドアの縁にはシール部材が設けられている。このシール部材は、ドアが閉じられた状態において、サイドシルの車幅方向外側の側面に接触してシールする。特許文献1に開示されている車体のように、サイドシルに接合部分を有していると、シール部材によるシール性能を高める上で不利である。また、ドア開口の下縁が、サイドシルの上面によって構成されている場合に、この上面に接合部分が露出していると、外部から見えるので、車体の外観性を高める上で改良の余地がある。
特許文献2に開示されている車体は、ドア開口の下縁にステッププレート(ステップガーニッシュ)が設けられている。このステッププレートは、乗員の足を載せることが可能なアルミニウム製品であり、周囲を化粧用の樹脂カバーによって囲われている。この結果、ステッププレート自体の外観性が高まる。
特許文献1で知られている技術に、特許文献2で知られている技術を単に組み合わせただけでは、シール部材によってサイドシルの接合部分のシール性能を高めることはできない。また、ドア開口の下縁の外観性を高めることもできない。
特開2011−195107公報 特開平11−310083号公報
本発明は、複数の板材の重ね合わせによる接合部分を有したサイドシルを含んでいる車体において、ドア開口の下縁の外観性を高めるとともに、ドア開口周りのシール性能を高める技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車体の側部の下部において車体前後方向に延びているサイドシルと、前記サイドシルの上面を開口下縁として前記車体の側部に形成されているドア開口とを含み、前記サイドシルは、複数の板材が重ね合わされ且つ接合された構成の接合部分を有し、前記ドア開口は、ドア下縁部分にドア用シール部材を備えたドアによって開閉されるものであり、前記ドアが閉じられた状態において、前記サイドシルの車幅方向外側の側面のなかの、上部のシール接触部に、前記ドア用シール部材が接触することによってシール可能な車体側部構造であって、前記サイドシルのなかの、前記ドア開口に位置する部位には、この部位の少なくとも一部を覆って乗員の足を載せることが可能なステップガーニッシュが設けられ、前記ステップガーニッシュは、硬質樹脂製のガーニッシュ本体と軟質樹脂製のガーニッシュ端末部とから成る、一体成型品であり、前記ガーニッシュ本体は、前記サイドシルの上面から前記シール接触部を含む前記側面の上部にわたって覆うとともに、前記接合部分をも覆っており、前記ガーニッシュ端末部は、前記ガーニッシュ本体の車体前後方向の端に一体に形成され、少なくとも前記シール接触部を覆っており、前記ガーニッシュ端末部の肉厚は、前記ガーニッシュ本体に一体に形成された基端から先端へ向かって漸減している車体側部構造が提供される。
請求項2に係る発明では、好ましくは、前記ガーニッシュ本体の中央部から前記ガーニッシュ端末部の先端にかけての肉厚が連続して漸減するように、前記ガーニッシュ本体の肉厚が漸減している。
請求項3に係る発明では、好ましくは、前記ステップガーニッシュは、前記サイドシルに取付けられた状態において、前記サイドシルの前記上面及び前記側面に対して縁が弾性を有して接するように、前記サイドシルに取り付ける前の状態においては、前記サイドシルの前記上面及び前記側面に対して中央部分が浮く方向に湾曲している。
請求項4に係る発明では、好ましくは、前記ガーニッシュ端末部の先端のなかの、前記サイドシルの前記上面に接する部分の肉厚は、前記シール接触部に接する部分の肉厚よりも大きい。
請求項5に係る発明では、好ましくは、前記サイドシルの車幅方向外側の前記側面は、前記ガーニッシュ本体によって覆われていない部分が、サイドシルガーニッシュによって覆われており、前記ガーニッシュ本体は、前記サイドシルの前記側面を覆うための側壁の下端から前記サイドシルガーニッシュの上面に沿って車幅方向外側へ延びた下フランジを有し、前記下フランジは前記サイドシルガーニッシュの上面に載置されている。
請求項6に係る発明では、好ましくは、前記ドア開口の前記開口下縁には、開口用シール部材が設けられ、前記開口用シール部材は、前記ドアが閉じられた状態において、前記ドアの内面の下縁が接触してシールするための部材であり、前記ガーニッシュ本体は、前記サイドシルの前記上面を覆う上壁部の、車幅方向の内端から上方へ延びた上フランジを有し、前記上フランジの上端は、前記開口用シール部材の下端近傍に位置している。
請求項1に係る発明では、ステップガーニッシュは、ガーニッシュ本体とガーニッシュ端末部とから成る一体成型品である。ガーニッシュ本体は、サイドシルの上面からシール接触部を含む側面の上部にわたって覆うとともに、接合部分をも覆っている。この接合部分は、少なくとも2つの板材が重ね合わされ且つ接合されることによって、サイドシルの一部が構成される。ドア開口の下縁に位置している段差状の接合部分を、ガーニッシュ本体によって覆うことによって、ドア開口の下縁の外観性を高めることができる。しかも、ガーニッシュ本体は硬質樹脂によって構成されているので、剛性が大きく、乗員の足を載せることが可能である。
上述のように、サイドシルの車幅方向外側の側面の上部は、ガーニッシュ本体によって覆われている。ガーニッシュ本体の車体前後方向の端とサイドシルの側面の上部との間には、ガーニッシュ本体の厚み分の段差ができる。これに対し、ガーニッシュ端末部は軟質樹脂によって構成されているので、柔軟性に富んでいる。しかも、ガーニッシュ端末部の肉厚は、ガーニッシュ本体に一体に形成された基端から先端へ向かって漸減している。このようなガーニッシュ端末部は、ガーニッシュ本体の車体前後方向の端に一体に形成され、少なくともシール接触部を覆っている。つまり、ガーニッシュ端末部は、前記段差を解消する緩やかなスロープ状となる。従って、サイドシルの車幅方向外側の側面の上部と、ドア用シール部材との間に隙間が発生しない。ドア開口とドアとの間のシール性能を高めることができる。
このように、請求項1に係る発明では、ドア開口の下縁の外観性を高めるとともに、ドア開口周りのシール性能を高めることができる。
請求項2に係る発明では、ガーニッシュ本体の中央部からガーニッシュ端末部の先端にかけての肉厚が、連続して漸減している。つまり、ガーニッシュ本体の肉厚は、中央部よりも車体前後方向の端の方が小さい。この端の肉厚が小さくなった分だけ、ガーニッシュ端末部の基端の肉厚も小さくてすむ。この基端の肉厚が小さくなった分、ガーニッシュ端末部の基端から先端までの長さは、短くてすむ。ガーニッシュ端末部が短いので、ガーニッシュ本体にガーニッシュ端末部を一体に成型するための、成形用型のキャビテイに溶融樹脂を満遍なく十分に充填することができる。溶融樹脂の充填を良好に行うことができるので、ガーニッシュ端末部の品質を高めることができる。
請求項3に係る発明では、ステップガーニッシュは、樹脂製品であるから弾性変形が可能であり、サイドシルに取り付ける前の状態において、サイドシルの上面及び側面に対して中央部分が浮く方向に湾曲している。このステップガーニッシュは、サイドシルの上面及び側面に重ねられ、自己の弾性力に抗して押し付けられることにより、これらの上面及び側面に対し中央部分が重なる。ステップガーニッシュは、この状態でサイドシルに取り付けられる。ガーニッシュ端末部の先端には、サイドシルの上面及び側面に対する押し付け力が作用している。従って、これらの上面及び側面に対し、ガーニッシュ端末部の先端を隙間無く密接させることができる。隙間が無いので、ドア開口の下縁の外観性を一層高めるとともに、ドア開口周りのシール性能を一層高めることができる。
請求項4に係る発明では、ガーニッシュ端末部の先端において、サイドシルの上面に接する部分の肉厚は、シール接触部に接する部分の肉厚よりも大きい。つまり、ガーニッシュ端末部の先端のなかの、シール接触部に接する部分は、ドア用シール部材との間に隙間が生じないように、薄肉のままである。これに対し、ガーニッシュ端末部の先端のなかの、サイドシルの上面に接する部分は、ドア開口の下縁の外観性を高めるだけなので、シール接触部に接する部分の肉厚よりも、厚肉にすることが可能である。ガーニッシュ端末部の先端の一部を厚肉に設定したので、成形用型のキャビテイのなかの、前記先端に対応する部位に、溶融した軟質樹脂を満遍なく十分に充填することができる。溶融樹脂の充填を一層良好に行うことができるので、ガーニッシュ端末部の全体の品質を高めることができる。この結果、ガーニッシュ端末部全体の剛性を一層高めることができる。
請求項5に係る発明では、サイドシルの車幅方向外側の側面は、ガーニッシュ本体によって覆われていない部分が、サイドシルガーニッシュによって覆われている。ガーニッシュ本体は、サイドシルの側面を覆うための側壁の下端からサイドシルガーニッシュの上面に沿って車幅方向外側へ延びた下フランジを有する。この下フランジは、サイドシルガーニッシュの上面に載置されている。サイドシルガーニッシュの上面と下フランジとの間には、摩擦抵抗が生じる。このため、ガーニッシュ本体の側壁が車幅方向外側へ変形することを抑制できる。しかも、下フランジは、側壁の下端から車幅方向外側へ延びるとともに、サイドシルガーニッシュの上面に載置されているので、側壁の下端とサイドシルガーニッシュの上面との間に隙間が有っても、見えにくい。このため、ドア開口の下縁の外観性を一層高めることができる。
請求項6に係る発明では、ガーニッシュ本体は、サイドシルの上面を覆う上壁部の、車幅方向の内端から上方へ延びた上フランジを有する。この上フランジの上端は、ドア開口の下縁に設けられている開口用シール部材の、下端近傍に位置している。ドアが閉じられたときに、開口用シール部材は弾性変形して潰れることにより、上フランジの上端に接触する。開口用シールは、上フランジの上端に当たることよって、下方への変形が規制されるので、ドアの内面の下縁との間の接触圧が増す。この結果、ドアの内面の下縁と開口用シール部材との間のシール性が増して、防水性及び遮音性を増すことができる。特に、ドアが閉じられた状態において、ドア用シール部材と開口用シール部材とによる二重シールを十分に確保することができるので、防水性及び遮音性を一層増すことができる。
本発明に係る自動車の車体側部のドア周りの側面図である。 図1に示された車体の側面図である。 図1の3−3線に沿った断面図である。 図2に示されたサイドシルにサイドシルガーニッシュ及びステップガーニッシュが取り付けられた構成の斜視図である。 図4に示されたステップガーニッシュの要部を拡大した図である。 図4の6矢視図である。 図6に示されたサイドシルからサイドシルガーニッシュが取り外された構成図である。 図7に示されたサイドシルからステップガーニッシュが取り外された構成図である。 図4の9矢視図である。 図9に示されたステップガーニッシュの底面図である。 図7の11−11線に沿った断面図である。 図3の12−12線に沿った断面図である。 図9の13−13線に沿った断面図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、自動車10(車両10)は、車体11に左右の前ドア21と左右の後ドア22とを備えた、いわゆる4ドア車である。
車体11は、左右のサイドシル12と、左右のフロントピラー13と、左右のセンタピラー14と、左右のリヤピラー15と、左右のルーフサイドレール16と、を含む。左右のサイドシル12は、車体11の左右の側部において、車体11の前後方向に延びている。左右のフロントピラー13は、左右のサイドシル12の前端部から上に延びている。左右のセンタピラー14は、左右のサイドシル12の長手方向途中の部位から上に延びている。左右のリヤピラー15は、左右のサイドシル12の後端部から上に延びている。左右のルーフサイドレール16は、左右のフロントピラー13の上端と、左右のセンタピラー14の上端と、左右のリヤピラー15の上端との間に掛け渡されている。
図2に示されるように、車体11は、品質の向上や軽量化を図るために、部位毎に異なる板材によって構成され、これらの板材を繋ぎ合わせている。例えば、左右のセンタピラー14の下端及び左右のリヤパネル17の下端は左右のサイドシル12に重ねられ且つ接合されている。つまり、左右のサイドシル12を成す板材に対し、左右のセンタピラー14や左右のリヤピラー15を成す板材が重ね合わされ且つ接合されることによって、左右のサイドシル12の一部が構成される。このように、左右のサイドシル12は、板材同士が重ね合わせられ且つ接合された、段差状の接合部分31を有している。
次に、左のサイドシル12について説明する。右のサイドシル12は、左のサイドシル12に対して左右対称形である他には同じ構成なので、説明を省略する。
図2及び図3に示されるように、左のサイドシル12は、車体11の前後方向に均一な略矩形の閉断面形状に形成されている。つまり、サイドシル12は、車幅方向の内側に位置するサイドシルインナ32と、車幅方向の外側に位置するサイドシルアウタ33と、から成る閉断面体である。
サイドシルインナ32及びサイドシルアウタ33の各々は、略ハット状断面に形成されている。詳しく述べると、サイドシルインナ32は、車幅方向外側に開口した略U字状に形成されるとともに、開口した上端から上に延びる上部フランジ34と、開口した下端から下に延びる下部フランジ35と、が一体に形成されている。一方、サイドシルアウタ33は、車幅方向内側に開口した略U字状に形成されるとともに、開口した上端から上に延びる上部フランジ34と、開口した下端から下に延びる下部フランジ35と、が一体に形成されている。サイドシル12は、上部フランジ34,34同士及び下部フランジ35,35同士が接合されることによって構成される。
このように構成されている、略矩形状断面のサイドシル12の外面は、略水平に且つ平坦な上面36と、略水平に且つ平坦な下面37と、上面36に対して略垂直に且つ平坦な車幅方向外側の側面38(外面38)と、上面36に対して略垂直に且つ平坦な車幅方向内側の側面39(内面39)と、の4面から成る。上部フランジ34,34は、上面36の幅方向中央から起立していることになる。下部フランジ35,35は、下面37の幅方向中央から垂下していることになる。
図2に示されるように、車体11の左右の側部には、前側に位置する左右のドア開口41と、後側に位置する左右のドア開口42と、が形成されている。これらのドア開口41,42は、自動車10に乗り降りするための乗降口である。各ドア開口41,42の下縁の高さは、乗員の乗り降りを容易にするために、低く設定されている。このようにするために、各ドア開口41,42の下縁(開口下縁)は、左右のサイドシル12の上面36によって構成されている。
つまり、前側に位置する左右のドア開口41は、左右のサイドシル12と左右のフロントピラー13と左右のセンタピラー14と左右のルーフサイドレール16とによって囲まれた開口である。また、後側に位置する左右のドア開口42は、左右のサイドシル12と左右のセンタピラー14と左右のリヤピラー15と左右のルーフサイドレール16とによって囲まれた開口である。
図1、図2及び図3に示されるように、前側に位置する左右のドア開口41は、周縁に開口用シール部材(ドアオープニングシール)43が設けられており、左右の前ドア21によって開閉される。後側に位置する左右のドア開口42は、周縁に開口用シール部材44(ドアオープニングシール44)が設けられており、左右の後ドア22によって開閉される。これらの開口用シール部材43,44は、各ドア開口41,42の周縁に沿った環状のラバー製品である。つまり、これらの開口用シール部材43,44は、左右のドア開口41,42がドア21,22によって閉じられた状態において、ドア21,22の内面の周縁(シール面)が接触することにより、車体内外のシールをするための弾性部材である。
さらに、前側に位置する左右のドア開口41の周縁には、開口用シール部材43の外周を包囲するように位置したシール接触部(シール面)45が形成されている。また、後側に位置する左右のドア開口42の周縁にも、開口用シール部材43の外周を包囲するように位置したシール接触部(シール面)46が形成されている。これらのシール接触部45,46は、各ドア開口41,42の周縁に沿って形成された環状の平坦面である。
左右の前ドア21は、左右のフロントピラー13に図示せぬヒンジによって開閉可能に取り付けられている。左右の後ドア22は、左右のセンタピラー14に図示せぬヒンジによって開閉可能に取り付けられている。
次に、左の後ドア(サイドドア)22について詳しく説明する。右の後ドア22は、左の後ドア22に対して左右対称形である他には同じ構成なので、説明を省略する。また、左右の前ドア(サイドドア)21は、左の後ドア22に対して全体の輪郭が異なる他には、実質的に同じ構成なので、説明を省略する。
図3に示されるように、左のドア22は、外側のドアアウタパネル23と内側のドアインナパネル24とから成る、中空状の部材である。ドアアウタパネル23の縁とドアインナパネル24との縁とが結合されることによって、ドア22の周縁部25が形成されている。このドア22の周縁部25には、ドア用シール部材26が設けられている。
このドア用シール部材26は、ドア開口42の周縁に沿った環状に形成されたラバー製品であり、開口用シール部材44よりも一回り大径である。つまり、ドア用シール部材26は、開口用シール部材44の外周を包囲するように位置しており、ドア開口42がドア22によって閉じられた状態において、ドア開口42のシール接触部46に接触してシールするための弾性部材である。ドア開口42がドア22によって閉じられた状態において、ドア開口42の周縁は、開口用シール部材44及びドア用シール部材26によって、二重にシールされる。
上述のように、各ドア開口41,42の下縁(開口下縁)は、左右のサイドシル12の上面36によって構成されている。しかし、左右のサイドシル12は、板材同士が重ね合わせられ且つ接合された、段差状の接合部分31を有している。この接合部分31がシール接触部46に重なる部位又は横切る部位には、段差を有することになる。サイドシル12に段差状の接合部分31を有しているので、ドア用シール部材26によるシール性能を高める上で、不利である。また、ドア開口42の下縁が、サイドシル12の上面36によって構成されているので、この上面36に接合部分31が露出していると、外部から見えるので、車体11の外観性を高める上で不利である。
これに対し、本実施例は、サイドシル12のなかの、ドア開口42に位置する部位には、この部位の少なくとも一部を覆って乗員の足を載せることが可能なステップガーニッシュ50が設けられている。以下、ステップガーニッシュ50について詳しく説明する。
図4に示されるように、サイドシル12には、サイドシル12の上面36及び車幅方向外側の側面38の上部を覆うようにして、ステップガーニッシュ50が設けられる。ステップガーニッシュ50は、硬質樹脂製のガーニッシュ本体51と、軟質樹脂製のガーニッシュ端末部52とから成る、一体成型品である。ステップガーニッシュ50は、ドア開口42の下縁に沿って延びており、サイドシル12の上面36の接合部分31及び側面38の接合部分31を覆っている。接合部分31,31が、ステップガーニッシュ50により覆い隠されて、外部から見えないので、車体11の外観性が高められる。
ステップガーニッシュ50下方のサイドシル12の側面38は、車幅方向外方からサイドシルガーニッシュ70により覆われている。サイドシルガーニッシュ70は、サイドシル12に沿って延びる部材であり、ドア開口41,42の下方及びセンタピラー14の下方にまで配置される。
図3及び図4に示されるように、ガーニッシュ本体51は、サイドシル12の上面36を覆う上壁53と、この上壁53の車幅方向の外端から下方に延ばされる側壁54と、この側壁54の下端から車幅方向外側に延ばされる下フランジ55と、上壁53の車幅方向の内端から上方に延ばされる上フランジ56と、から成る。上フランジ56の上部に、車幅方向の内側に屈曲する上屈曲部57が設けられる。
ドア22が閉められた状態において、開口用シール部材44は、上フランジ56の上屈曲部57にも接触し、弾性変形することでドア22とステップガーニッシュ50とをシールし、より一層シール性が向上する。
側壁54は、サイドシル12の側面38の上部を覆うものである。下フランジ55は、サイドシルガーニッシュ70の上面71に沿って延びており、サイドシルガーニッシュ70の上面71に載置されている。下フランジ55を上面71に載置させることで、サイドシルガーニッシュ70とサイドシル12との隙間を隠すことができ、外観性の向上を図ることができる。また、下フランジ55とサイドシルガーニッシュ70の上面71との間には、摩擦抵抗が生じるので、ドアを閉めること等によってガーニッシュ本体51に外力が加わり、側壁54が車幅方向外方へ変形することを抑制できる。
ドア22の周縁部25には、ドア用シール部材26が設けられる。このドア用シール部材26は、ドア22が閉じられた状態において、サイドシル12の車幅方向外側の側面38のなかのシール接触部46、及びステップガーニッシュ50の側壁54のシール接触部46に押されるように接触してシールする。
なお、実施例では、ステップガーニッシュ50を車体11の後側左のドア開口42に設けたが、これに限定されず、車体11の前側左右のドア開口41及び車体11の後側左右のドア開口42の両方に設けても差し支えない。
図5に示されるように、サイドシル12は、サイドシルアウタ33とリヤパネル17との2つの板材が重ね合わされ接合される接合部分31を有する。ステップガーニッシュ50は、接合部分31を覆うようにして配置される。ガーニッシュ本体51は、上壁53に複数の溝部58が設けられており、これらの溝部58は、ガーニッシュ本体51の長手方向に沿って延びている。これらの溝部58により、ガーニッシュ本体51の剛性を向上させることができる。
ガーニッシュ端末部52の下端に、すなわちシール接触部46の下方に、ガーニッシュ本体51の下フランジ55に連続するようにして下フランジ55が設けられる。ガーニッシュ端末部52に下フランジ55を設けることで、ガーニッシュ端末部52の先端にいくほど薄肉になるものの、下フランジ55部分が肉厚となり、樹脂による成型性を高めることができる。さらには、軟質樹脂で成型されるガーニッシュ端末部52であっても、下端側の剛性を高めることができる。
また、ガーニッシュ端末部52の上部に、ガーニッシュ本体51の上フランジ56に連続するようにして上フランジ56が設けられ、ガーニッシュ端末部52の上端に、ガーニッシュ本体51の上屈曲部57に連続するようにして上屈曲部57が設けられる。ガーニッシュ端末部52に上フランジ56及び上屈曲部57を設けることで、ガーニッシュ端末部52の先端にいくほど薄肉になるものの、上フランジ56及び上屈曲部57が肉厚となり、樹脂による成型性を高めることができる。さらには、軟質樹脂で成型されるガーニッシュ端末部52であっても、上端側の剛性を高めることができる。
次にサイドシルに、ステップガーニッシュ及びサイドシルガーニッシュを取り付けた状態について説明する。
図6に示されるように、サイドシル12の側方にサイドシルガーニッシュ70が取り付けられている。サイドシル12の上部のドア開口42が位置する部位に、ステップガーニッシュ50が設けられている。サイドシル12の接合部分31,31は、車両側面視において、L字形状を呈する。接合部分31,31の上側は、ステップガーニッシュ50及び、開口用シール部材44により覆われ、接合部分31,31の下側は、サイドシルガーニッシュ70により覆われ、接合部分31,31を外部から隠すことができる。
サイドシルガーニッシュ70の上面71に、ステップガーニッシュ50の下フランジ55が載せられる。この下フランジ55は、サイドシルガーニッシュ70の長手方向に沿って、上面71に載置されている。サイドシル12の接合部分31、31の下部は、サイドシルガーニッシュ70により覆われている。ステップガーニッシュ50の上フランジ56の上端は、開口用シール部材44の下端近傍に位置している。
次にサイドシルガーニッシュを外した状態について説明する。
図7に示されるように、サイドシル12の接合部分31、31の上部は、ステップガーニッシュ50により覆われている。ステップガーニッシュ50の側壁54は、センタピラー14のシール接触部46及びリヤパネル17のシール接触部46と連続するように配置される。
次にステップガーニッシュを外した状態について説明する。
図8に示されるように、サイドシル12は、サイドシルアウタ33とセンタピラー14とが接合された接合部分31と、サイドシルアウタ33とリヤパネル17とが接合された接合部分31と、を有する。ドア22(図3)が閉じられた状態におけるドア用シール部材26が接触するシール接触部46は、センタピラー14、サイドシルアウタ33及びリヤパネル17に、連続的に設けられている。
次にステップガーニッシュを取り付けた状態を平面図に基づいて説明する。
図9に示されるように、サイドシル12の上面36の一部が、ステップガーニッシュ50の上壁53により覆われる。サイドシル12の側面38の一部が、ステップガーニッシュ50の側壁54により覆われる。また、ステップガーニッシュ50の車幅方向内側端は、平面視において開口用シール部材44に隠されている。これにより、上方からの埃などが、ステップガーニッシュ50の内側端とサイドシル12との隙間に入ることを防止することができる。また、ステップガーニッシュ50は、車幅方向において、サイドシル12の上面36の幅と同等の幅を有するので、乗員が足を載せやすく、乗員の乗降性が向上する。
次にステップガーニッシュの取付けを底面図に基づいて説明する。
図10に示されるように、ステップガーニッシュ50の上壁53の裏面61に座面62が設けられ、この座面62にクリップ63、63が設けられる。座面62は、その周辺よりも厚肉化されており、支持剛性の向上が図られている。サイドシル12(図9)の上面36に取付穴(不図示)を設け、これらの取付穴にクリップ63、63を差し込むことで、ステップガーニッシュ50がサイドシル12に固定される。
なお、ステップガーニッシュ50の裏面61と、サイドシル12の上面36とを、接着剤により接着しても差し支えない。
次にステップガーニッシュの厚さをサイドシルの側面の断面図に基づいて説明する。
図11に示されるように、センタピラー14は、サイドシルアウタ33に溶接されている。ガーニッシュ端末部52は、ガーニッシュ本体51の端62に一体に形成される。接合部分31は、内側に窪んでおり、ガーニッシュ本体51により覆われる。
ガーニッシュ本体51の中央の肉厚はL0であり、ガーニッシュ本体51の接合部分31近傍の肉厚はL1であり、ガーニッシュ本体51の端62の肉厚はL2である。また、ガーニッシュ端末部52の端62近傍の肉厚はL3であり、ガーニッシュ端末部52の先端の肉厚はL4である。
ガーニッシュ端末部52の肉厚は、ガーニッシュ本体51の端62から先端へ向かって漸減しており、ガーニッシュ本体51の中央部からガーニッシュ端末部52の先端にかけての肉厚が連続するように、ガーニッシュ本体51の肉厚が漸減している。すなわち、L4<L3、L3=L2、L2<L1<L0である。
ガーニッシュ端末部52だけでなく、ガーニッシュ本体51を先端に向けて漸減させることで、ガーニッシュ本体51の端62における肉厚を、ガーニッシュ本体51の中央部より薄くでき、ガーニッシュ端末部52の基端部の肉厚L3を薄くすることができる。結果、ガーニッシュ端末部52の端62から先端までの長さ、Sを短くすることができる。
また、想像線によって示されたステップガーニッシュ50は、サイドシル12に取り付ける前の状態を示し、サイドシル12の側面38に対して中央部が浮くように湾曲している。実線によって示されたステップガーニッシュ50は、サイドシル12に取り付けた状態を示し、サイドシル12の側面38に対して縁が弾性を有して接する。結果、ガーニッシュ端末部52を、サイドシル12の側面38に密着させることができる。
また、想像線によって示されたドア22を矢印のように移動させて、ドア22を閉める。なお、後側のシール接触部46には、想像線によって示されたドア用シール部材26が密着する。
次にドアを閉めた状態について説明する。
図12に示されるように、ステップガーニッシュ50とサイドシル12は滑らかに接続される。すなわち、シール接触部46に段差はなく、シール接触部46が滑らかに連続している。ドア用シール部材26は、ガーニッシュ本体51、ガーニッシュ端末部52及びサイドシル12に対して、隙間がなく密着する。結果、ドア22とサイドシル12のシール性の向上を図ることができる。
次にステップガーニッシュの厚さをサイドシルの上面の断面図に基づいて説明する。
図13に示されるように、ガーニッシュ端末部52は、ガーニッシュ本体51の端62に一体に形成される。接合部分31は、ガーニッシュ本体51により覆われる。
ガーニッシュ端末部52の肉厚は、ガーニッシュ本体51の端62から先端へ向かって漸減しており、ガーニッシュ本体51の中央部からガーニッシュ端末部52の先端にかけての肉厚が連続するように、ガーニッシュ本体51の肉厚が漸減している。
ガーニッシュ本体51の上壁53から連続するガーニッシュ端末部52において、ガーニッシュ端末部52の先端の厚さは、L5である。図10に示された、側壁54から連続するガーニッシュ端末部52の厚さL4と比較すると、L4<L5である。すなわち、厚さL5を肉厚にすることで、ガーニッシュ先端部52の軟質樹脂の成形充填性を高めることができるとともに、ガーニッシュ端末部52全体の剛性の向上を図ることができる。
また、接続部分31の上方には、硬質樹脂製のガーニッシュ本体51が配置されるので、乗員が足を載せても、接合部分31の窪みに沿って変形することはなく、ステップガーニッシュ50の形状を保つことができる。
以上に述べた車体側部構造をまとめて以下に記載する。
図2〜図4、図11、図12に示されるように、ステップガーニッシュ50は、ガーニッシュ本体51とガーニッシュ端末部52とから成る一体成型品である。ガーニッシュ本体51は、サイドシル12の上面36からシール接触部46を含む側面38の上部にわたって覆うとともに、接合部分31をも覆っている。この接合部分31は、少なくとも2つの板材が重ね合わされ且つ接合されることによって、サイドシル12の一部が構成される部分である。ドア開口42の下縁に位置している段差状の接合部分31を、ガーニッシュ本体51によって覆うことによって、ドア開口42の下縁の外観性を高めることができる。しかも、ガーニッシュ本体51は硬質樹脂によって構成されているので、剛性が大きく、乗員の足を載せることが可能である。
サイドシル12の車幅方向外側の側面38の上部は、ガーニッシュ本体51によって覆われている。ガーニッシュ本体51の車体前後方向の端とサイドシル12の側面38の上部との間には、ガーニッシュ本体51の厚み分の段差ができる。これに対し、ガーニッシュ端末部52は軟質樹脂によって構成されているので、柔軟性に富んでいる。しかも、ガーニッシュ端末部52の肉厚は、ガーニッシュ本体51に一体に形成された基端から先端へ向かって漸減している。このようにガーニッシュ端末部52は、ガーニッシュ本体51の車体前後方向の端に一体に形成され、少なくともシール接触部46を覆っている。つまり、ガーニッシュ端末部52は、段差を解消する緩やかなスロープ状となる。従って、サイドシル12の車幅方向外側の側面38の上部と、ドア用シール部材26との間に隙間が発生しない。ドア開口42とドア22との間のシール性能を高めることができる。
このように、ドア開口42の下縁の外観性を高めるとともに、ドア開口42周りのシール性能を高めることができる。
図11に示されるように、ガーニッシュ本体51の中央部からガーニッシュ端末部51の先端にかけての肉厚が、連続して漸減している。つまり、ガーニッシュ本体51の肉厚は、中央部よりも車体前後方向の端の方が小さい。この端の肉厚が小さくなった分だけ、ガーニッシュ端末部52の基端の肉厚も小さくてすむ。この基端の肉厚が小さくなった分、ガーニッシュ端末部52の基端から先端までの長さは、短くてすむ。ガーニッシュ端末部52が短いので、ガーニッシュ本体51にガーニッシュ端末部52を一体に形成するための、成形用型のキャビテイに溶融樹脂を満遍なく十分に充填することができる。溶融樹脂の充填を良好に行うことができるので、ガーニッシュ端末部52の品質を高めることができる。
図11〜図13に示されるように、ステップガーニッシュ50は、樹脂製品であるから弾性変形が可能であり、サイドシル12に取り付ける前の状態において、サイドシル12の上面36及び側面38に対して中央部分が浮く方向に湾曲している。このステップガーニッシュ50は、サイドシル12の上面36及び側面38に重ねられ、自己の弾性力に抗して押し付けられることにより、これらの上面36及び側面38に対し中央部分が重なる。ステップガーニッシュ50は、この状態でサイドシル12に取り付けられる。ガーニッシュ端末部52の先端には、サイドシル12の上面36及び側面38に対する押し付け力が作用している。従って、これらの上面36及び側面38に対し、ガーニッシュ端末部52の先端を隙間無く密接させることができる。隙間が無いので、ドア開口42(図6参照)の下縁の外観性を一層高めるとともに、ドア開口42周りのシール性能を一層高めることができる。
図11〜図13に示されるように、ガーニッシュ端末部52の先端において、サイドシル12の上面36に接する部分の肉厚は、シール接触部46に接する部分の肉厚よりも大きい。つまり、ガーニッシュ端末部52の先端のなかの、シール接触部46に接する部分は、ドア用シール部材26との間に隙間が生じないように、薄肉のままである。これに対し、ガーニッシュ端末部52の先端のなかの、サイドシル12の上面36に接する部分は、ドア開口42の下縁の外観性を高めるだけなので、シール接触部46に接する部分の肉厚よりも、厚肉にすることが可能である。ガーニッシュ端末部52の先端の一部を厚肉に設定したので、成形用型のキャビテイのなかの、先端に対応する部位に、溶融した軟質樹脂を満遍なく十分に充填することができる。溶融樹脂の充填を一層良好に行うことができるので、ガーニッシュ端末部52の全体の品質を高めることができる。この結果、ガーニッシュ端末部52全体の剛性を一層高めることができる。
図3に示されるように、サイドシル12の車幅方向外側の側面38は、ガーニッシュ本体51によって覆われていない部分が、サイドシルガーニッシュ70によって覆われている。ガーニッシュ本体51は、サイドシル12の側面38を覆うための側壁54の下端からサイドシルガーニッシュ70の上面71に沿って車幅方向外側へ延びた下フランジ55を有する。この下フランジ55は、サイドシルガーニッシュ70の上面71に載置されている。サイドシルガーニッシュ70の上面71と下フランジ55との間には、摩擦抵抗が生じる。このため、ガーニッシュ本体51の側壁54が車幅方向外側へ変形することを抑制できる。しかも、下フランジ55は、側壁54の下端から車幅方向外側へ延びるとともに、サイドシルガーニッシュ70の上面71に載置されているので、側壁54の下端とサイドシルガーニッシュ70の上面71との間に隙間が有っても、見えにくい。このため、ドア開口42の下縁の外観性を一層高めることができる。
図3に示されるように、ガーニッシュ本体51は、サイドシル12の上面36を覆う上壁53部の、車幅方向の内端から上方へ延びた上フランジ56を有する。この上フランジ56の上端は、ドア開口42の下縁に設けられている開口用シール部材44の、下端近傍に位置している。ドア22が閉じられたときに、開口用シール部材44は弾性変形して潰れることにより、上フランジ56の上端に接触する。開口用シール部材44は、上フランジ56の上端に当たることよって、下方への変形が規制されるので、ドア22の内面の下縁との間の接触圧が増す。この結果、ドア22の内面の下縁と開口用シール部材44との間のシール性が増して、防水性及び遮音性を増すことができる。特に、ドア22が閉じられた状態において、ドア用シール部材26と開口用シール部材44とによる二重シールを十分に確保することができるので、防水性及び遮音性を一層増すことができる。
尚、実施例においては、ガーニッシュ本体51及びガーニッシュ端末部52をサイドシル12に対して湾曲させたが、これに限定されず、ガーニッシュ本体51を直線的に形成し、ガーニッシュ端末部52のみをサイドシル12に対して湾曲させて形成しても差し支えない。
本発明の車体は、サイドシルの上面を下縁として、車体の側部に形成されているドア開口と、このドア開口を開閉するドアと、を有する自動車に好適である。
10…自動車(車両)、11…車体、12…左右のサイドシル、14…左右のセンタピラー(板材)、17…左右のリヤパネル(板材)、21…前ドア(ドア)、22…後ドア(ドア)、26…ドア用シール部材、31…接合部分、33…サイドシルアウタ(板材)、36…サイドシルの上面、38…サイドシルの側面(外面)、41…前側左右のドア開口、42…後側左右のドア開口、43…前側の開口用シール部材(ドアオープニングシール)、44…後側の開口用シール部材(ドアオープニングシール)、45…前側のシール接触部(シール面)、46…後側のシール接触部(シール面)、50…ステップガーニッシュ、51…ガーニッシュ本体、52…ガーニッシュ端末部、53…上壁、54…側壁、55…下フランジ、56…上フランジ、62…ガーニッシュ本体の端、70…サイドシルガーニッシュ、71…サイドシルガーニッシュの上面。

Claims (6)

  1. 車体の側部の下部において車体前後方向に延びているサイドシルと、前記サイドシルの上面を開口下縁として前記車体の側部に形成されているドア開口とを含み、前記サイドシルは、複数の板材が重ね合わされ且つ接合された構成の接合部分を有し、前記ドア開口は、ドア下縁部分にドア用シール部材を備えたドアによって開閉されるものであり、前記ドアが閉じられた状態において、前記サイドシルの車幅方向外側の側面のなかの、上部のシール接触部に、前記ドア用シール部材が接触することによってシール可能な車体側部構造であって、
    前記サイドシルのなかの、前記ドア開口に位置する部位には、この部位の少なくとも一部を覆って乗員の足を載せることが可能なステップガーニッシュが設けられ、
    前記ステップガーニッシュは、硬質樹脂製のガーニッシュ本体と軟質樹脂製のガーニッシュ端末部とから成る、一体成型品であり、
    前記ガーニッシュ本体は、前記サイドシルの上面から前記シール接触部を含む前記側面の上部にわたって覆うとともに、前記接合部分をも覆っており、
    前記ガーニッシュ端末部は、前記ガーニッシュ本体の車体前後方向の端に一体に形成され、少なくとも前記シール接触部を覆っており、
    前記ガーニッシュ端末部の肉厚は、前記ガーニッシュ本体に一体に形成された基端から先端へ向かって漸減していることを特徴する車体側部構造。
  2. 前記ガーニッシュ本体の中央部から前記ガーニッシュ端末部の先端にかけての肉厚が連続して漸減するように、前記ガーニッシュ本体の肉厚が漸減している、請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記ステップガーニッシュは、前記サイドシルに取付けられた状態において、前記サイドシルの前記上面及び前記側面に対して縁が弾性を有して接するように、前記サイドシルに取り付ける前の状態においては、前記サイドシルの前記上面及び前記側面に対して中央部分が浮く方向に湾曲している、請求項1に記載の車体側部構造。
  4. 前記ガーニッシュ端末部の先端のなかの、前記サイドシルの前記上面に接する部分の肉厚は、前記シール接触部に接する部分の肉厚よりも大きい、請求項1に記載の車体側部構造。
  5. 前記サイドシルの車幅方向外側の前記側面は、前記ガーニッシュ本体によって覆われていない部分が、サイドシルガーニッシュによって覆われており、前記ガーニッシュ本体は、前記サイドシルの前記側面を覆うための側壁の下端から前記サイドシルガーニッシュの上面に沿って車幅方向外側へ延びた下フランジを有し、前記下フランジは前記サイドシルガーニッシュの上面に載置されている、請求項1に記載の車体側部構造。
  6. 前記ドア開口の前記開口下縁には、開口用シール部材が設けられ、前記開口用シール部材は、前記ドアが閉じられた状態において、前記ドアの内面の下縁が接触してシールするための部材であり、前記ガーニッシュ本体は、前記サイドシルの前記上面を覆う上壁部の、車幅方向の内端から上方へ延びた上フランジを有し、前記上フランジの上端は、前記開口用シール部材の下端近傍に位置している、請求項1に記載の車体側部構造。
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