JP6697293B2 - 固定構造 - Google Patents

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    • B60R3/002Running boards

Description

本発明は、重ね合わせた第1部材と第2部材を係止具により固定する固定構造に関する。
従来、この種のものとして、車両のサイドドアの下方に設ける車両用サイドステップにおいて、該サイドステップは、前記車両に乗り降りする際の踏み段となるサイドステップ構成部分を有する樹脂製のモール本体部と、前記サイドステップ構成部分の上面に取り付けるステップ蓋部と、前記サイドステップ構成部分の下面に設けられ該サイドステップ構成部分を補強する金属製の補強パネルとを有し、全体として車両の前後方向に長く形成され、前記モール本体部のサイドステップ構成部分は、ステップ蓋部を取り付けるための上面部分を備え、前記上面部分には、この上面部分をボルト等の固定具によって補強パネルに固定するための固定用穴等が形成されている車両用サイドステップ(例えば特許文献1)がある。
前記車両用サイドステップでは、重ね合わせた部材同士の固定に、ボルト等の固定具を用いるため、固定構造の高さ寸法が少なくともボルトの長さ以上必要となり、部材厚さ方向にスペースを要するという問題がある。
また、上記のように長尺な部材同士を固定した場合、材質により熱膨張率が異なるため、部材の固定箇所に無理な力が加わる虞もある。
さらに、ボルト等の固定具を用いる場合、部材の一方にボルト頭部が露出するため、そのままでは外観意匠性を損ねる面がある。また、着脱の際にボルトを捩じ込む作業と緩める作業が必要になるため、部材同士を簡単に着脱することができなかった。
特開2007−185823号公報
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、取付スペースを取らない固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、互いに長手方向に延びる第1部材と第2部材を重ね合わせ、重ね合わせた前記第1部材と前記第2部材とを係止具により固定する固定構造において、前記第1部材には、第1部材側孔部が形成され、前記第2部材には、前記第1部材側孔部に対応して係止部が形成され、前記第1部材と前記第2部材とは前記係止部が前記第1部材側孔部を貫通するように重ね合され、前記係止部には、前記第1部材と前記第2部材との重ね合わせ面の方向に沿って、前記係止具が前記長手方向に対して交差方向に差し入れられ、前記第1部材と前記第2部材は熱膨張率が異なり、前記第1部材側孔部の前記交差方向の寸法は、前記第1部材側孔部に前記係止部を挿通可能なように前記係止部の前記交差方向の寸法より大きく形成され、前記第1部材と前記第2部材が固定点で固定されていると共に、前記固定点と前記第1部材側孔部が前記長手方向に並び、前記第1部材側孔部が前記係止部よりも前記長手方向に長く形成されていると共に、前記係止部が前記第1部材側孔部を貫通した状態で、前記第1部材側孔部と前記係止部の隙間は、前記長手方向の隙間が前記交差方向の隙間より広いことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記第1部材に対して前記第2部材の熱膨張率が大きいことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記第1部材が金属製であり、前記第2部材が合成樹脂製であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記第1部材には更に第3部材が重ね合されており、前記第3部材には、前記係止具が前記係止部に着脱可能となるように前記第1部材側孔部よりも前記交差方向に長い第3部材側孔部が形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記係止部は、前記係止具を挿通する挿通受け部と、前記挿通受け部に設けられ前記係止具の厚さ方向一側が係合する第2部材側係合部とを備え、前記係止具の厚さ方向他側は、前記第1部材側孔部の前記交差方向の両側に係合することを特徴とする。
請求項1の構成によれば、スペースを要することなく、熱伝導率の異なる第1部材と第2部材を固定できる。
請求項2の構成によれば、熱膨張率の異なる異種材料であってもスペースを要することなく固定できる。
請求項3の構成によれば、金属と合成樹脂の異材を容易に固定できる。
請求項4の構成によれば、外観を高めつつ、着脱のためのスペースを確保できる。
請求項5の構成によれば、係止具が、第1部材と第2部材側係合部とに係合することにより、第1部材と第2部材を重ね合わせた状態で確実に固定できる。
本発明の実施例1を示す固定構造の斜視図である。 同上、第1部材と第2部材の分解斜視図である。 同上、第1部材の第1部材側孔部に第2部材の係止部を挿通した状態の斜視図である。 同上、サイドステップの平面図である。 同上、図4のA−A線断面図である。 同上、要部の拡大断面図である。 同上、固定前の固定構造の底面図である。 同上、サイドステップの底面図である。 同上、角パイプを図示省略した要部の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の固定構造の実施例について説明する。
図1〜図9は本発明の実施例1を示し、本発明の固定構造を車両のサイドステップに適用した例を示している。同図に示すように、サイドステップ1は、サイドステップ1の踏み面を構成する第1部材2と、この第1部材2の上面に重ね合わせて固定される第2部材3と、前記第1部材2の下面に重ね合わせて固定される化粧板たる合成樹脂製の第3部材4とを備え、それら第1部材2,第2部材3及び第3部材4はそれぞれ平板部2H,3H,4Hを有する。尚、サイドステップ1における下面が一側面であり、上面が他側面である。そして、前記第1部材2は、金属製の板材からなり、荷重を受ける部材であるサイドステップ本体を構成し、サイドステップ1の構造部材である。また、前記第3部材4は合成樹脂製であって、意匠を施したり、滑り止め部を形成したりするのに適している。
前記第1部材2と第2部材3は、車両(図示せず)の長手方向に延びる長尺物であり、図4に示すように、平板部3Hは平板部2Hに比べて幅狭に形成されている。前記第1部材2には、第1部材側孔部たる第1孔部11が穿設され、この第1孔部11に対応して、前記第2部材3の一側面3Mには係止部12が突設されている。また、前記第1孔部11の長手方向の縁同士は平行に形成されている。
前記第1孔部11は前記長手方向に長く形成された矩形形状をなす。前記係止部12は、略コ字型をなし、前記長手方向両側の側板部13,13と、これら側板部13,13の端部を連結する板状の連結部14とを一体に備え、この連結部14は前記第2部材3の一側面3Mと略平行に形成され、前記係止部12の内部に挿通受け部15が設けられている。
前記側板部13の高さ寸法は前記第1部材2の板厚寸法より大きい。また、前記第1孔部11の前記長手方向の寸法は、前記係止部12の前記長手方向の寸法より大きく形成されている。さらに、前記長手方向と交差する幅方向の寸法は、前記第1孔部11と前記連結部14とで略同一であり、係止部12を挿通可能なように、前記第1孔部11の前記幅方向の寸法が僅かに大きく形成されている。
そして、前記係止部12の先端側を前記第1孔部11に挿通すると共に、前記第1部材2の一側面2Mと第2部材3の他側面を重ね合わせた状態で、前記係止部12の挿通受け部15内に、係止具16が挿入される。この係止具16は、合成樹脂製や金属製のものが用いられ、好ましくは第2部材3と同じ合成樹脂製が好ましい。
図3及び図7などに示すように、前記係止具16は、平板状をなる係止具本体20を有し、この係止具本体20の左右側面の先端側には、前記側板部13,13の一側端面13T,13Tに当接する当接段部21,21が形成され、これら当接段部21,21から先端側に向かって抜け止め防止部たる一対の弾性爪片22,22が突設されている。
前記弾性爪片22は、杆状の基部23と、この基部23の先端左右外側に設けた先端係止爪部24とを一体に備え、前記先端係止爪部24は、案内部たる斜めの案内面25と、この案内面25の基端に設けた爪係止部26を有し、前記案内面25は、先端側から基端側に左右方向外側に向くように傾斜している。また、前記爪係止部26と前記当接段部21とは平行をなす。
前記案内面25の先端側には、係止具幅方向の先端面27が形成され、また、前記案内面25の基端側には、係止具長さ方向の基端面28が設けられている。さらに、一対の前記基部23,23の外側面の間隔は、両側の前記側板部13,13の内面の間隔に対応し、この間隔に比べて、一対の前記先端係止爪部24,24の前記基端面28,28の間隔が広い。
そして、一対の先端係止爪部24,24を、前記側板部13,13の間に挿入すると、側板部13の一側端面13Tに案内面25が係合し、一対の先端係止爪部24,24の間隔が狭まるように、弾性爪片22,22が弾性変形し、弾性爪片22,22が係止部12を通過すると、弾性復元力により、爪係止部26,26が側板部13,13の他側端面に係止する。
また、前記爪係止部26と前記当接段部21との間隔Lは、前記係止部12の長さ方向に略対応し、前記係止部12の側板部13の長さL1より僅かに広い。さらに、前記一対の基部23,23間の基端側が中央部29により一体に連結され、この中央部29の先端面29Sは、前記爪係止部26と前記当接段部21との間に位置する。尚、中央部29は前記係止具本体20に一体に設けられている。
前記係止具16の厚さ方向の一側面31には、幅方向に間隔をおいて一対の突条32,32が長さ方向に形成され、これら一対の突条32,32の一側面により楔部33,33を構成している。それら一対の突条32,32の左右外側間隔は、前記両側の側板部13,13の内面間隔より狭い。また、前記楔部33は、先端側から基端側に向かって高くなるように形成されている。尚、前記突条32は、前記中央部29の先端面29S近傍から係止具本体20の基端面20Kに渡って形成されている。また、図6などに示すように、前記連結部14の内面14Nは、前記楔部33に対応して斜めに形成されている。即ち、内面14Nの一側面3Mからの高さは、一側端面13T側から他側端面側に向かって低くなるように傾斜している。
図2に示すように、前記第部材の一側面Mには、その周囲に一段高い縁枠部41が設けられている。前記係止部12は、前記一側面3Mの幅方向中央側に設けられ、また、前記一側面3Mには、幅方向一方の前記縁枠部41から係止部12まで連続する一定幅の凸面部42が形成され、この凸面部42は、前記縁枠部41の面一であり、係止部12内にも形成されている。
次に、第1部材2と第2部材3の固定方法について説明する。第1孔部11と係止部12とは、第1部材2と第2部材3を重ね合わせて固定した状態の所定位置に設けられており、第1部材2と第2部材3を重ね合わせると共に、第1孔部11に係止部12を挿通する。この重ね合わせた状態で、第1部材2の一側面2Mと、一側端面13Tにおける前記連結部14の内面14Nとの間隔は、前記楔部33における係止具16の最大厚さT未満、最小厚さt以上であって、最大厚さTと最小厚さtの略平均以下である。
第1部材2の長手方向と交差する方向から、図3に示すように、第1部材2の他側面に沿うようにして、係止部12の挿通受け部15内に一対の弾性爪片22,22を挿入すると、一対の先端係止爪部24,24の間隔が狭まるように弾性変形する。そして、弾性変形した先端係止爪部24,24が挿通受け部15を通過する前に、楔部33,33が連結部14の内面14Nに当接し、ここからさらに係止具16を挿入すると、楔部33,33の楔作用により、係止具16が第1部材2に圧接すると共に楔部33,33が連結部14の内面14Nに圧接する。このようにして挿通受け部15に係止具16を圧入することにより、第1部材2と第2部材3とを圧接させる力が発生する。
楔部33の厚さ寸法は、先端係止爪部24の他側面が第1孔部11の他側の縁に達した後、該楔部33が内面14Nに当たるように設定することが好ましく、係止後は、図6に示すように、楔部33の先端側が内面14Nに圧接する。
そして、先端係止爪部24を側板部13の他側縁に係止することにより、係止部12に係止具16が固定される。この状態で、係止具16の他側面が第1孔部11の一側(図6中で左側)において、第1部材2の一側面2Mに圧接すると共に、先端係止爪部24側の他側面が第1孔部11の他側(図6中で右側)において、第1部材2の一側面2Mに圧接し、確実な固定状態が得られる。
前記固定状態においては、長尺な第1部材2と第2部材3の熱膨張率の違いにより、第1孔部11と係止部12とに長手方向の位置ずれが発生したとしても、第1孔部11が長手方向に長く形成されているため、この範囲で係止部12が移動可能となるため、前記位置ずれを吸収することができる。例えば、図8において、仮に中央右寄りの点をサイドステップ1における固定点39とすると、温度変化により熱膨張が起こると前記固定点39から左右に第1部材2と第2部材3が伸長し、熱膨張率の高い第2部材3が第1部材2より長く伸び、これを固定点39の右側の第1孔部11と係止部12の相対移動により吸収することができる。
図4及び図5などに示すように、前記第1部材2の平板部2Hの周囲には側面部2Sが設けられている。また、前記第1部材2の一側面2Mには前記第3部材4が固定され、前記第3部材4の一側面には第4部材5が固定され、前記第3部材4の平板部4Hの周囲には側面部Sが設けられている。即ち、上から第2部材3,第1部材2,第3部材4と第4部材5が重ね合されている。尚、第4部材5は、金属などの硬質材からなる補強プレートであり、サイドステップ1の構造部材である。
図9に示すように、前記係止具16及び第1孔部11に対応して、前記第3部材4には、第3部材側孔部たる第3孔部53が穿設されていると共に、前記第4部材5には、第4部材側孔部たる第4孔部54が穿設されている。それら第3孔部53及び第4孔部54は、前記係止具16を前記係止部12に係止及び係止解除可能な大きさを有する。
具体的には、係止部12の他端部とこれに対向する孔部53,54の縁部53A,54Aとの間隔が前記先端係止爪部24の長さ以上であり、係止部12の一端部とこれに対向する孔部53,54の縁部53B,54Bとの間隔が前記係止具16の長さ以上であり、且つ、孔部53,54の幅は前記係止具16の幅以上である。
従って、第1部材2の一側面2Mに係止具16の他側面を当てた状態で、係止具16をスライドすることにより、係止部12に係止具16を係止することができる。一方、係止具16を外す場合は、一対の先端係止爪部24,24を狭めて、係止具16を逆方向に移動することにより、係止を解除し、取り外すことができる。
また、前記第4部材5の平板部5Hの一側面には、骨組み構造部材たる金属製の角パイプ61,62が取り付けられており、前記角パイプ61,62には、車両に取付けるブラケット63が複数設けられている。さらに、前記第4部材5の側面部5Sの下端には、車両に取付ける取付け部64が複数設けられている。そして、金属製の第4部材5及び角パイプ61,62は荷重を受ける部材である構造部材である。
前記第部材の側面部Sの下部外面に、合成樹脂製のガーニッシュ65を設けることにより、サイドステップ1の意匠性を向上している。
このように本実施例では、請求項1に対応して、互いに長手方向に延びる第1部材2と第2部材3を重ね合わせ、重ね合わせた第1部材2と第2部材3とを係止具16により固定する固定構造において、第1部材2には、第1部材側孔部たる第1孔部11が形成され、第2部材3には、第1孔部11に対応して係止部12が形成され、第1部材2と第2部材3とは係止部12が第1孔部11を貫通するように重ね合され、第1孔部11は係止部12よりも前記長手方向に長く形成され、係止部12には、第1部材2と第2部材3との重ね合わせ面たる一側面2Mの方向に沿って、係止具16が前記長手方向に対して交差方向に差し入れ、第1部材2と第2部材3は熱膨張率が異なり、第1孔部11の前記交差方向の寸法は、第1孔部11に係止部12を挿通可能なように係止部12の前記交差方向の寸法より大きく形成され、第1部材2と第2部材3が固定点39で固定されていると共に、固定点39と第1孔部11が前記長手方向に並び、第1孔部11が係止部12よりも前記長手方向に長く形成されていると共に、係止部12が第1孔部11を貫通した状態で、第1孔部11と係止部12の隙間は、前記長手方向の隙間が前記交差方向の隙間より広いから、スペースを要することなく、熱伝導率の異なる第1部材2と第2部材3を固定することができ、取付作業性に優れると共に、外観意匠性に優れたものとなる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、第1部材2に対して第2部材3の熱膨張率が大きいから、熱膨張率の異なる異種材料であってもスペースを要することなく固定することができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、第1部材2が金属製であり、第2部材3が合成樹脂製であるから、金属と合成樹脂の異材を容易に固定することができる。また、係止部12を設ける第2部材3が合成樹脂製であるから、係止部12の成形が容易となる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、第1部材2には更に第3部材4が重ね合されており、第3部材4には、係止具16が係止部12に着脱可能となるように第1部材側孔部たる第1孔部11よりも前記交差方向に長い第3部材側孔部たる第3孔部53が形成されているから、外観意匠性を高めつつ、着脱のためのスペースを確保することができる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、係止部12は、係止具16を挿通する挿通受け部15と、挿通受け部15に設けられ係止具16の厚さ方向一側が係合する第2部材側係合部たる内面14Nとを備え、係止具16の厚さ方向他側は、第1部材側孔部たる第1孔部11の前記交差方向の両側に係合するから、係止具16が、第1部材内面14Nとに係合することにより、第1部材2と第2部材3を重ね合わせた状態で確実に固定することができる。
以下、実施例上の効果として、一対の弾性爪片22,22を備えることにより、係止具16を係止部12に着脱可能に取り付けることができ、第1部材2と第2部材3の固定だけでなく、固定解除も行うことができる。また、係止具16の一側面31には、複数の突条32,32が長さ方向に形成され、これら一対の突条32,32の一側面により傾斜した楔部33,33を構成し、さらに、内面14Nも斜めに形成したから、楔部33,33
の楔作用により固定を確実に行うことができる。また、楔部33,33の間に間隔を設けたから、長期固定後にも外し易いものとなる。
また、係止部12は、両側板部13,13と連結部14とを備えた枠型形状をなすから、強度的に優れたものとなる。また、前記一側面3Mには、幅方向一方の前記縁枠部41から係止部12まで連続する一定幅の凸面部42を設け、この凸面部42に対応して、係止具16が配置されるから、第1部材2を凸面部42と係止具16の他側面とにより面接触状態で挟持することができる。さらに、係止部12を第2部材3の下面である一側面3Mに設けたから、固定構造を下に隠すことができる。また、合成樹脂製の第2部材3の下に、車両に取り付ける角パイプ61,62を配置したから、第1孔部11及び係止部12を有するサイドステップ1の下部に、角パイプ61,62が配置されることにより、図8に示したように、角パイプ61,62との間のスペースを利用して係止部12に係止具16を係止することができ、取付スペースを取らないと共に、第2部材3の取付作業を容易に行うことができる。
さらに、前記第4部材5には、第4部材側孔部たる第4孔部54が穿設され、前記第4孔部54は、係止具16が係止部12に着脱可能となるように第1部材側孔部たる第1孔部11よりも前記交差方向に長く形成されているから、第4部材5を外すことなく、係止具16を取り外すことができる。また、第4部材5は、合成樹脂製の化粧板であるから、サイドステップ1の外観意匠性を向上することができる。
尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、係止部を下面に設けたが、第1部材の上面に係止部を設け、第2部材に係止部を挿通する孔部を設けてもよい。また、第1部材と第2部材とを上下方向に重ね合わせる以外にも、各種の向きで重ね合わせたものの固定構造に本発明を用いることができる。さらに、実施例では、第1部材と第2部材を直接重ね合わせたが、第1部材と第2部材との間に他の部材を挟んで間接的に重ね合わせてもよい。また、実施例では、自動車などの車両に用いるサイドステップを例にして説明したが、サイドステップ以外の車両装備品に用いたり、車両以外の物品に用いたりしてもよい。
1 サイドステップ
2 第1部材(サイドステップ本体)
2M 一側面(重ね合わせ面)
3 第2部材
3M 一側面
4 第3部材
11 第1孔部(第1部材側孔部)
12 係止部
14N 内面(第2部材側係合部)
15 挿通受け部
16 係止具
39 固定点
53 第3孔部(第3部材側孔部)

Claims (5)

  1. 互いに長手方向に延びる第1部材と第2部材を重ね合わせ、重ね合わせた前記第1部材と前記第2部材とを係止具により固定する固定構造において、
    前記第1部材には、第1部材側孔部が形成され、
    前記第2部材には、前記第1部材側孔部に対応して係止部が形成され、
    前記第1部材と前記第2部材とは前記係止部が前記第1部材側孔部を貫通するように重ね合され、
    前記係止部には、前記第1部材と前記第2部材との重ね合わせ面の方向に沿って、前記係止具が前記長手方向に対して交差方向に差し入れられ、
    前記第1部材と前記第2部材は熱膨張率が異なり、
    前記第1部材側孔部の前記交差方向の寸法は、前記第1部材側孔部に前記係止部を挿通可能なように前記係止部の前記交差方向の寸法より大きく形成され、
    前記第1部材と前記第2部材が固定点で固定されていると共に、前記固定点と前記第1部材側孔部が前記長手方向に並び、
    前記第1部材側孔部が前記係止部よりも前記長手方向に長く形成されていると共に、前記係止部が前記第1部材側孔部を貫通した状態で、前記第1部材側孔部と前記係止部の隙間は、前記長手方向の隙間が前記交差方向の隙間より広いことを特徴とする固定構造。
  2. 前記第1部材に対して前記第2部材の熱膨張率が大きいことを特徴とする請求項1記載の固定構造。
  3. 前記第1部材が金属製であり、前記第2部材が合成樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2記載の固定構造。
  4. 前記第1部材には更に第3部材が重ね合されており、前記第3部材には、前記係止具が前記係止部に着脱可能となるように前記第1部材側孔部よりも前記交差方向に長い第3部材側孔部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定構造。
  5. 前記係止部は、前記係止具を挿通する挿通受け部と、前記挿通受け部に設けられ前記係止具の厚さ方向一側が係合する第2部材側係合部とを備え、前記係止具の厚さ方向他側は、前記第1部材側孔部の前記交差方向の両側に係合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固定構造。
JP2016051853A 2016-03-16 2016-03-16 固定構造 Active JP6697293B2 (ja)

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