JP5748973B2 - 揮散剤容器 - Google Patents
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Description
さらには、この種の揮散剤容器については、室内に置いたときの美観などにも配慮した形態が種々提案されている。すなわち、外観を美的に整えた外ケースに、揮散剤を収容した内ケースを着脱自在に設けて、環境保護と共に室内インテリアにも配慮した揮散剤容器が提供されるようになっている。
例えば、内ケース側に設けた揮散剤放出用の開口部(内側開口部)と、外ケース側に設けた大気放出用の開口部(外側開口部)とを、所定の位置関係に設定することで揮散剤の放出効果を促進するように設計してある揮散剤容器にあって、内ケースのセット姿勢を誤ると期待した揮散剤による効果が得られないことにもなる。よって、詰め替えの際には、外ケース内に内ケースを簡易、確実にセットできる揮散剤容器を提供することが望まれる。
前記内ケースは、複数の面をもって外形形状が画定してあると共に、その一部を切欠いて誤セット防止用の凹部が設けられており、
前記外ケースには、前記凹部に対応して、前記内部空間内に突出するようにして誤セット防止用リブが設けられており、前記内ケースが一定姿勢である場合に限り、前記誤セット防止用の凹部が前記誤セット防止用リブに対応して挿入可能とされていると共に、前記内ケースが前記内部空間に収納された後には前記内側開口部と外側開口部とが対向するように設定してあり、
前記外ケースの外側開口部が設けられた正面には、位置規制リブが設けられると共に、該正面と対向する前記外ケースの背面には、前記誤セット防止用リブが設けられており、前記内ケースが前記内部空間に収納された後には、前記位置規制リブが前記内ケースの前面側に当接して該前面側の前後方向位置を規制すると共に前記誤セット防止用リブが前記誤セット防止用の凹部に当接して前記内ケースの背面側の前後方向位置を規制することで、前記内ケースの前後方向での位置決めを行うように設定してあり、
前記外ケースの背面には、前記内ケースの側面に当接して左右方向での位置決めを行う更なる位置規制リブが設けられており、
更に前記内部空間を閉じる底蓋部が着脱自在に設けてある揮散剤容器により達成される。
そして、前記内ケースはレフィル容器とすることができる。
図1は、本発明に従う揮散剤容器の実施の形態を示した図であり、外観となる外ケースの正面である。図2は、図1に示す揮散剤容器(外ケース)の天面の様子を示した平面であり、内部構成を点線で示している図である。図3は、図1に示す揮散剤容器につきX−X矢視での構成を模式的に示した断面構成図である。図4は、図1に示す揮散剤容器の正面断面図であり、内部にセットされる内ケースの状態を2点鎖線で示した図である。図5は、図1に示す揮散剤容器の底面図である。
この外側開口部11は、後述する内ケースに設ける揮散剤を放出するための開口部(以下、内側開口部と称す)と対向するように配置すると、揮散剤の芳香・消臭効果を効率よく作用させることができる好ましい構造となる。
図5は、揮散剤容器の底面図であり、外ケース10の開放部分に底蓋部12が嵌合した状態を示した図となる。底蓋部12には、一対の指掛け部13a、13bが形成してある。更に、揮散剤容器の背面図である図4を参照すると、この図4にも指掛け部13a、13bを示している。
よって、指掛け部13a、13bに、例えば親指と人差し指を掛けて、図5で示している矢印のように内向きに力を作用させると、基部に設けた凸部15a、15bが外ケース10側に設けた凹部10a、10bから外れるので、外ケース10から底蓋部12を簡単に外して、外ケース10内の内部空間を臨むことできる。そして、底蓋部12を外すのは、内部空間に収納している内ケースの揮散剤を使い切ったときの、詰め替え作業時ということになる。
以下では、更に上掲の図1〜図5を参照して、本願発明の揮散剤容器にかかる特徴的な構造を説明する。
下記説明での理解を容易とするため、更に、図6を参照する。この図6は、外ケース10内の内部空間SPに、内ケース30をセットするときの様子を模式的に示した斜視図である。
図6で示すように、内ケース30は、外ケース10の内部空間SPに応じて、4つの側面30a〜30dで取り囲まれた空間の一方を底面30eで閉じることで形作られた、大よそ直方体形状とされている。ただし、ここで例示するものは、側面30a〜30dがそれぞれ底部側(外ケース10内にセットされた状態では背面側、図2で右側)に向うに従って若干、縮径して角部を丸く形成した形状になっている。
例示の場合は、内ケース30右下の奥側に長溝状に切欠いた凹部35が形成してある。そして、外ケース10側には、この誤セット防止用の凹部35に対応して、内部空間SP内に突出するようにして誤セット防止用リブ16が設けられている。この誤セット防止用リブ16は、内ケース30が挿入されたとき、凹部35に対応する位置にあって、その長さ、幅、高さが凹部35に収まる大きさに設定してある。ここで例示の場合、誤セット防止用リブ16の高さ16hは、凹部35の高さと同じとしてある。これは、後述するように、内ケース30をセットした後の位置規制機能も兼ねるように設計してあるためである。また、誤セット防止用リブ16先端の突き当たり側は、図3で示すように、曲線で構成された案内用の傾斜部16rが形成されている。
ここで、上記シート部材は、例えば開口部を設けたフィルム材(窓付フィルム)と、その上を覆う密閉用フィルム材とのフィルム2層構成で形成するのが好ましい。このようにフィルム2層構成とした場合、上を覆う密閉用フィルム材を剥がせば、下側の窓付フィルム側の開口部を開放して揮散剤の放出を行える。これにより、内ケース30を2つの面に開口部を備えた構造とすることができる。
上述したように、外ケース10の天面および側面(例示の場合は正面)には、外側開口部(17、11)が設けてある。そして、この外ケース10の内部空間SPに収容された内ケース30の2つの面(図6で、30aと開口を塞ぐ面)は、外ケース10の天面および正面に応じて設定するのが好ましい。すなわち、外側開口部(11、17)と対向させて、内ケース30側に設けた2面の内側開口部を設定する。
このように外ケース10と内ケース30とが2つ面で共に、開口部を対向させる構造とすると内ケース30に収容した揮散剤をより確実、効果的に周辺環境に放出できる。しかも、この2組の外・内側開口部が互いに対向する配置は、前述した凹部35とリブ16とによる誤セット防止用構造によって、これが確実に実現される。
たとき、内ケース30を所定位置に位置決めするための位置規制リブである。これにより、図1で示すように立てたときに、前後、左右の位置決めがされる。
具体的には、図4で示すように、位置規制リブ18は内ケース30の側面に当接することで、内ケース30が外ケース10の右内壁に押し付ける状態を形成する。これにより左右方向での位置決めが実現される。
そして、図3で示すように、位置規制リブ19は内ケース30の前面側に当接し、背面側については前述した誤セット防止用リブ16が位置規制の機能を兼ねている。これにより前後方向での位置決めが実現される。
10 外ケース
11 外側開口部
12 底蓋部
17 外側開口部
16 誤セット防止用リブ
30 内ケース
31 内側開口部
35 誤セット防止用の凹部
18、19、40 位置規制リブ
SP 内部空間
VS 揮散剤
Claims (4)
- 内部に揮散剤を収容している内ケースと、該内ケースを内部空間に収容可能な直方体形状の外ケースとを含み、更に前記内ケースには揮散剤放出用の内側開口部、前記外ケースの少なくとも正面には大気放出用の外側開口部が設けてある、揮散剤容器であって、
前記内ケースは、複数の面をもって外形形状が画定してあると共に、その一部を切欠いて誤セット防止用の凹部が設けられており、
前記外ケースには、前記凹部に対応して、前記内部空間内に突出するようにして誤セット防止用リブが設けられており、前記内ケースが一定姿勢である場合に限り、前記誤セット防止用の凹部が前記誤セット防止用リブに対応して挿入可能とされていると共に、前記内ケースが前記内部空間に収納された後には前記内側開口部と外側開口部とが対向するように設定してあり、
前記外ケースの外側開口部が設けられた正面には、位置規制リブが設けられると共に、該正面と対向する前記外ケースの背面には、前記誤セット防止用リブが設けられており、前記内ケースが前記内部空間に収納された後には、前記位置規制リブが前記内ケースの前面側に当接して該前面側の前後方向位置を規制すると共に前記誤セット防止用リブが前記誤セット防止用の凹部に当接して前記内ケースの背面側の前後方向位置を規制することで、前記内ケースの前後方向での位置決めを行うように設定してあり、
前記外ケースの背面には、前記内ケースの側面に当接して左右方向での位置決めを行う更なる位置規制リブが設けられており、
更に前記内部空間を閉じる底蓋部が着脱自在に設けてある、ことを特徴とする揮散剤容器。 - 前記内ケースは直方体形状であって、
前記外ケースの天面にも前記外側開口部が設けてあると共に、該外ケースの内部空間に収容された前記内ケースについても前記外ケースに応じた2つの面に、前記外側開口部と対向する前記内側開口部が設けてある、ことを特徴とする請求項1に記載の揮散剤容器。 - 前記底蓋部には前記揮散剤が内ケースから漏れ出たときに外部への漏出を防止する回収部が設けてある、ことを特徴とする請求項1または2に記載の揮散剤容器。
- 前記内ケースが、レフィル容器である請求項1〜3のいずれかに記載の揮散剤容器。
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