JP2007265501A - ディスクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】カートリッジ本体の大型化を招くことなく、記録再生装置等に対する誤挿入を防止し得るディスクカートリッジを提供する。
【解決手段】上シェル4、およびディスクアクセス用の開口部が形成された下シェル3を有してディスク状情報媒体を収容するカートリッジ本体2を備え、上シェル4は、その中央部領域A1のカートリッジ本体2の厚み方向における高さが挿入方向に対して直交する幅方向の端部領域A2よりも高く形成されると共に、中央部領域A1の高さと等しいかまたは低い高さで厚み方向において突出する少なくとも1つの誤挿入防止用凸部21(21A〜21C)が端部領域A2に形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】上シェル4、およびディスクアクセス用の開口部が形成された下シェル3を有してディスク状情報媒体を収容するカートリッジ本体2を備え、上シェル4は、その中央部領域A1のカートリッジ本体2の厚み方向における高さが挿入方向に対して直交する幅方向の端部領域A2よりも高く形成されると共に、中央部領域A1の高さと等しいかまたは低い高さで厚み方向において突出する少なくとも1つの誤挿入防止用凸部21(21A〜21C)が端部領域A2に形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、カートリッジ本体内にディスク状情報媒体が収容されたディスクカートリッジに関するものである。
記録データの大容量化に伴い、カートリッジケース内に光ディスク等のディスク状情報媒体を収容したディスクカートリッジ対する記録容量の一層の大容量化が望まれている。この場合、ディスク状情報媒体における記録領域の拡大(ディスク状情報媒体の大径化)によって大容量化を図るときには、そのディスク状情報媒体を収容するためのカートリッジケースの大型化に起因してディスクカートリッジの携帯性や収納性が悪化する。したがって、既存のディスクカートリッジにおけるカートリッジケースの形状や大きさを維持しつつ、ディスク状情報媒体の記録密度の向上やデータ記録層の多層化を図ることにより、カートリッジケースの大型化を招くことなく記録容量を大容量化するのが好ましい。
しかしながら、既存のディスクカートリッジと、このディスクカートリッジと形状および大きさが同様の新規格のディスクカートリッジとでは、ディスク状情報媒体に対する記録データの記録方法が相違する(記録密度や記録層の数が相違する)。したがって、既存のディスクカートリッジに対する記録再生が可能に構成されている既存の記録再生装置では、新規格のディスクカートリッジに対する記録再生ができないにも拘わらず、カートリッジケースの形状および大きさが同様であることに起因して、新規格のディスクカートリッジが誤って挿入されるおそれがある。
この場合、この種の記録再生装置(例えば、ビデオカメラ)では、挿入されたディスクカートリッジ内のディスク状情報媒体に対するディスクアクセス時において、そのディスク状情報媒体のディスク種別をチェックする。したがって、既存の記録再生装置に新規格のディスクカートリッジが挿入されたときには、ディスク種別のチェック結果がディスクエラーメッセージとして表示されるため、このメッセージによって誤挿入を認識することが可能となっている。しかしながら、ディスクアクセス時にディスク状情報媒体から種別情報を読み出してディスク種別をチェックする場合、ディスクカートリッジの挿入からディスクエラーメッセージの表示までに長時間を要する。このため、例えば既存のビデオカメラによる撮影(録画)の開始直前にディスクカートリッジをセットする際に新規格のディスクカートリッジを誤挿入したときには、正しいディスクカートリッジに入れ替えを完了するまでに非常に長い時間を要することとなる。この結果、撮影すべき重要なシーンを撮り逃すおそれがある。
一方、特開2001−357650号公報には、上記の例における新規格のディスクカートリッジのカートリッジケースに誤挿入防止用の凹部および凸部を形成することにより、記録データの記録再生が不能な既存の記録再生装置に対するディスクカートリッジの挿入自体を阻止する構成が開示されている。具体的には、新規格のディスクカートリッジにおけるカートリッジ本体(本体ケース)には、記録再生装置等に対する挿入方向の先端部側に誤挿入防止用の凹部が形成されると共に、挿入方向に対して直交する幅方向の両側壁のうちの一方に誤挿入防止用の凸部が側方に突出するようにして形成されている。この場合、この新規格のディスクカートリッジに対する記録再生が可能な新規格の記録再生装置では、誤挿入防止用の凹部に係合可能な凸部と、誤挿入防止用の凸部の進入を許容する凹部とがカートリッジホルダに形成されている。
これに対して、既存のディスクカートリッジでは、上記の誤挿入防止用の凹部や凸部が形成されていない。このため、この既存のディスクカートリッジに対してのみ記録再生が可能に構成されている既存の記録再生装置のカートリッジホルダには、誤挿入防止用の凹部に係合可能な凸部と、誤挿入防止用の凸部の進入を許容する凹部と存在しない。したがって、新規格のディスクカートリッジを既存の記録再生装置に装填しようとしたときには、カートリッジ本体に形成されている誤挿入防止用の凸部がカートリッジホルダに当接する結果、誤挿入が阻止される。一方、既存のディスクカートリッジを新規格の記録再生装置に装填しようとしたときには、カートリッジホルダに形成されている凸部がカートリッジ本体の先端部に当接する結果、誤挿入が阻止される。
特開2001−357650号公報(第2−4頁、第1−5図)
ところが、従来のディスクカートリッジには、以下の問題点がある。すなわち、従来のディスクカートリッジでは、カートリッジ本体の側壁に誤挿入防止用の凸部を形成することにより、このディスクカートリッジが既存の記録再生装置に誤挿入される事態を回避するように構成されている。しかし、従来のディスクカートリッジでは、側壁に形成した凸部の存在により、既存のディスクカートリッジと比較して、カートリッジ本体の最大幅が凸部の突出長の分だけ広くなっている(カートリッジ本体が大型化している)。したがって、この新規格のディスクカートリッジを収容するための収容ケースを既存のディスクカートリッジ用の収容ケースよりも一回り大きく形成する必要が生じる。このため、例えば、既存のディスクカートリッジ用の収容ケースと新規格のディスクカートリッジ用の収容ケースとを棚に並べて保管する際に、その美観が著しく悪化するという問題点がある。
また、最大幅の差異に起因して、既存のディスクカートリッジを収容可能に形成された収容ラック(一例として、ディスクカートリッジの幅方向の両端部を把持するタイプの収容ラック)に既存のディスクカートリッジよりも幅が広い新規格のディスクカートリッジを挿入することができないと共に、収容ラックを新規格のディスクカートリッジに適合させた場合には、新規格のディスクカートリッジよりも幅が狭い既存のディスクカートリッジを把持させることが困難となるおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、カートリッジ本体の大型化を招くことなく、記録再生装置等に対する誤挿入を防止し得るディスクカートリッジを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るディスクカートリッジは、第1シェル、およびディスクアクセス用の開口部が形成された第2シェルを有してディスク状情報媒体を収容するカートリッジ本体を備え、前記第1シェルは、その中央部領域の前記カートリッジ本体の厚み方向における高さが挿入方向に対して直交する幅方向の端部領域よりも高く形成されると共に、当該中央部領域の高さと等しいかまたは低い高さで前記厚み方向において突出する少なくとも1つの凸部が前記端部領域に形成されている。
また、本発明に係るディスクカートリッジは、前記凸部は、前記端部領域における前記第1シェルの縁部側に位置する領域に形成されている。
さらに、本発明に係るディスクカートリッジは、前記凸部は、前記端部領域における前記挿入方向に対して中央部に位置する領域に形成されている。
また、本発明に係るディスクカートリッジは、前記凸部は、前記端部領域における前記挿入方向に対して先端側に位置する領域に形成されている。
さらに、本発明に係るディスクカートリッジは、前記凸部は、前記幅方向に沿って長い平面視長方形形状に構成されている。
本発明に係るディスクカートリッジによれば、その中央部領域の高さが端部領域よりも高くなるように第1シェルを形成すると共に、中央部領域の高さと等しいかまたは低い高さで厚み方向において突出する少なくとも1つの凸部を端部領域に形成したことにより、本発明に係るディスクカートリッジのカートリッジ本体と形状や大きさが同様であって本発明における凸部が形成されていないカートリッジ本体を有するディスクカートリッジのみに対応している記録再生装置に対して、本発明に係るディスクカートリッジを挿入しようとしても、凸部が記録再生装置の案内部に当接して(引っ掛かりが生じて)挿入が阻止される。したがって、ディスク状情報媒体に対する記録再生が行えない上記の記録再生装置に対してディスクカートリッジが誤って挿入される事態を確実に回避することができる。また、ディスク状情報媒体から種別情報を読み出してディスク種別をチェックするのとは異なり、記録再生装置に対するディスクカートリッジの挿入時において誤挿入を瞬時に認識させることができる。したがって、誤挿入しようとしたディスクカートリッジに代えて、その記録再生装置(例えば、ビデオカメラ)によって記録再生が可能なディスクカートリッジを速やかにセットすることができるため、撮影(録画)すべき重要なシーンを撮り逃すことなく、そのシーンの冒頭から確実に撮影することができる。さらに、凸部の高さが第1シェルの中央部領域の高さと等しいかまたは低い高さであるため、この凸部の存在に起因してカートリッジ本体が大型化する事態を回避することができる。したがって、カートリッジ本体に凸部が形成されているディスクカートリッジと、凸部が形成されていないディスクカートリッジとにおいて、収容ケースや収容ラックを共用することができる。
また、本発明に係るディスクカートリッジによれば、端部領域における第1シェルの縁部側に位置する領域に凸部を形成したことにより、ディスクカートリッジ等を挿入方向に案内する案内部に凸部が確実に当接する結果、本発明における凸部が形成されていないディスクカートリッジのみに対応している記録再生装置に対して本発明に係るディスクカートリッジが誤って挿入される事態を一層確実に回避することができる。
さらに、本発明に係るディスクカートリッジによれば、端部領域における挿入方向に対して中央部に位置する領域に凸部を形成したことにより、ディスクカートリッジの挿入時にある程度押し込んだ状態において凸部が記録再生装置の案内部に当接するため、挿入方向や挿入姿勢の誤りに起因してディスクカートリッジを挿入できないのではなく、記録再生が不可のディスクカートリッジを挿入したことを認識させることができる。
また、本発明に係るディスクカートリッジによれば、端部領域における挿入方向に対して先端側に位置する領域に凸部を形成したことにより、ディスクカートリッジを記録再生装置に挿入しようとしたときに、挿入直後に凸部が案内部に当接する結果、端部領域における挿入方向に対して中央部に位置する領域や後端側に位置する領域に凸部を形成した構成と比較していち早く誤挿入を認識させることができる。
さらに、本発明に係るディスクカートリッジによれば、幅方向に沿って長い平面視長方形形状となるように凸部を構成したことにより、記録再生装置毎に案内部の形状や押さえの位置等が僅かに相違していたとしても、ディスクカートリッジの挿入時に凸部を押さえに対して確実に当接させることができる。したがって、ディスクカートリッジの誤挿入を確実に回避することができる。また、ディスクカートリッジの外観を見ただけで凸部が形成されていないタイプのディスクカートリッジとは相違するタイプの情報媒体であることを認識させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るディスクカートリッジの最良の形態について説明する。
最初に、ディスクカートリッジ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1〜3に示すディスクカートリッジ1は、各種記録データの記録および再生が可能に構成されたカートリッジ式の情報媒体であって、カートリッジ本体2、ディスクトレイ5、シャッタ部材6およびロック部材7などを備えてカートリッジ本体2内に光ディスク9が収納されて構成されている。この場合、光ディスク9は、一例として、片面仕様の書き換え型のディスク状情報媒体(ディスク状情報記録媒体)であって、その中心部には、記録再生装置にクランプさせるための直径15mm程度の中心孔(図示せず)が形成されている。この光ディスク9は、図1,3に示す矢印Iの向き(本発明における挿入方向)でディスクカートリッジ1が記録再生装置に挿入された状態において、カートリッジ本体2の上シェル4に取り付けられた円板状のクランピングプレート(図示せず)が記録再生装置によって引き寄せられることによって記録再生装置にクランプされる。一方、図1,2に示すように、カートリッジ本体2は、互いに嵌合可能に(重ね合わせが可能に)形成された下シェル3および上シェル4を備えている。
下シェル3は、本発明における第2シェルに相当し、一対の下シェル本体11a,11bを備えて、一例として、ポリカーボネート(または、ABS樹脂等)を用いて射出成形されている。この下シェル3は、上シェル4に嵌合させた状態(上シェル4に重ね合わせて一体化させた状態)において、両下シェル本体11a,11bの間にディスクアクセス用の開口部15が形成されるように構成されている。この場合、開口部15は、記録データの記録再生時において、カートリッジ本体2内の光ディスク9に対するディスクアクセス(記録再生装置によるクランプや、光学ヘッドを介してのレーザービームの照射等)が可能となるようにその開口幅および開口長等が規定されている。
具体的には、図1に示すように、開口部15は、下シェル3の一方の外縁部(同図における手前側の縁部)から中心部を挟んで対向する他方の外縁部(同図における奥側の縁部)に亘る帯状となるように形成されている。これにより、開口部15は、カートリッジ本体2内に収容された状態の光ディスク9における中心孔の周囲を含む中心部領域を挟んで互いに対向する一対の外縁部領域間に亘る帯状の領域を露出可能な形状および大きさとなっている。この構成により、このディスクカートリッジ1では、2つの光学ヘッドを同時に用いて光ディスク9に対する記録データの記録および再生を行うことが可能となっている。また、両下シェル本体11a,11bの裏面側(カートリッジ本体2の内面側)には、シャッタ部材6のスリット(図示せず)に挿入されて、ディスクトレイ5の回動に伴ってシャッタ部材6をスライドさせるための回動用凸部(図示せず)がそれぞれ形成されている。
上シェル4は、本発明における第1シェルに相当し、一例として、透過性を有するポリカーボネートを用いて射出成形されている。また、図2に示すように、このディスクカートリッジ1では、上シェル4における幅方向(上記の挿入方向に対して直交する方向)の端部領域A2よりも、中央部領域A1の一部(図3における領域A1b)の方がカートリッジ本体2の厚み方向(同図における上下方向)において高くなるように形成されている。具体的には、図3に示すように、中央部領域A1のうちの挿入方向における先端部側の領域A1aの高さが端部領域A2と同じ高さ(すなわち、端部領域A2と領域A1aとが面一)で、かつ中央部領域A1のうちの挿入方向における後端部側および中央部側の領域A1b(同図において網線で塗り潰した領域)の高さが端部領域A2および領域A1aの高さよりも高くなるように形成されている。この場合、上シェル4内面(カートリッジ本体2の内側)における中央部には、リング状の取付け部材(図示せず)によってクランピングプレートが取り付けられている。したがって、このディスクカートリッジ1では、上シェル4における中央部領域A1のうちの領域A1bをカートリッジ本体2の厚み方向で外向きに突出させることで、カートリッジ本体2の内部にクランピングプレートや取付け部材を位置させる空間を形成しつつ、ディスクカートリッジ1の美観を向上させている。
また、上シェル4における端部領域A2のうちの一方(挿入方向の手前側から見て左側、つまり図3において左側の端部領域A2)には、カートリッジ本体2の厚み方向において外側に突出し、かつ幅方向に沿って長い平面視長方形形状のリブで構成された誤挿入防止用凸部21が形成されている。この場合、誤挿入防止用凸部21は、本発明における凸部に相当し、その高さが上記の領域A1aと等しい高さ(「中央部領域の高さと等しいかまたは低い高さ」の一例)となるように形成されている。また、このディスクカートリッジ1では、ディスクカートリッジ1の挿入方向における中央部領域Ab(本発明における「中央部の領域」の一例)であって、かつ、上シェル4の縁部領域A2a(本発明における「縁部側の領域」の一例)に上記の誤挿入防止用凸部21が形成されている。この場合、後述するように、ディスクカートリッジ1に対する記録再生が可能に構成された記録再生装置にディスクカートリッジ1を挿入したときには、記録再生装置の案内部51(図6参照)がこの縁部領域A2aに接触しつつディスクカートリッジ1を所定の記録再生位置に案内する。
ディスクトレイ5は、光ディスク9を載置可能な浅皿状に形成されると共に、下シェル3の開口部15と同様の大きさ、同様の形状の開口部(図示せず)が形成されて、光ディスク9と共にカートリッジ本体2内に回動可能に収容されている。この場合、ディスクトレイ5の側板には、記録再生装置のシャッタ開閉手段が噛合可能な噛合用歯部(図示せず)が形成されている。さらに、ディスクトレイ5の側板には、光ディスク9に対するディスクアクセスを規制している常態においてロック部材7(図1参照)が係合してカートリッジ本体2に対する回動を規制するための切り欠きや、記録再生装置のシャッタ開閉手段が係合してディスクトレイ5を回動させるための切り欠きなどが形成されている。また、ディスクトレイ5における底板の下面(光ディスク9が載置される側の面に対する裏面)には、シャッタ部材6を軸支するための支持軸(図示せず)が形成されている。この支持軸は、ディスクトレイ5の射出成形時において底板と一体的に成形されて、シャッタ部材6を回動可能に軸支する。
シャッタ部材6は、ディスクトレイ5の支持軸を挿通可能な軸受孔(図示せず)と、下シェル3の回動用凸部を挿通可能なスリット(図示せず)とが形成されて、図3に示すように、全体として平板状に形成されている。このシャッタ部材6は、支持軸を軸受孔に挿通させるようにしてディスクトレイ5に対して回動可能に軸支された状態で、下シェル3とディスクトレイ5との間に挟み込まれるようにしてカートリッジ本体2内に収容されている。
一方、図4に示すディスクカートリッジ1xは、上記のディスクカートリッジ1とカートリッジ本体2xの形状や大きさが同様で、光ディスク9とは記録データの記録方法が相違する(記録密度や記録層の数が相違する)光ディスク(図示せず:以下、この光ディスクを「光ディスク9x」ともいう)がカートリッジ本体2x内に収容されている。この場合、このディスクカートリッジ1xのカートリッジ本体2xは、上シェル4xに誤挿入防止用凸部21が形成されていない点を除き、ディスクカートリッジ1のカートリッジ本体2とほぼ同様に構成されている。したがって、ディスクカートリッジ1xにおいてディスクカートリッジ1と同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
次に、ディスクカートリッジ1,1xの使用方法について、図面を参照して説明する。
ディスクカートリッジ1,1xに対する記録データの記録や再生に際しては、例えば、記録再生装置の挿入口(図示せず)にディスクカートリッジ1,1xを挿入する。この際に、挿入されたディスクカートリッジ1,1xは、一例として、記録再生装置のローディング機構によって装置内部に引き込まれる。この場合、この種のディスクカートリッジに対する記録再生が可能に構成された記録再生装置では、ディスクカートリッジの幅方向における両端部(ディスクカートリッジの両側壁、および図3に示す縁部領域A2aに相当する領域)に接触しつつディスクカートリッジを記録再生位置(または、排出位置)に案内する案内部が配設されている。具体的には、ディスクカートリッジ1xのみに対応している記録再生装置には、図4,5に示す案内部61xが配設され、ディスクカートリッジ1,1xの双方に対応している記録再生装置には、図6,7に示す案内部51が配設されている。
この場合、案内部61xは、ディスクカートリッジ1x(カートリッジ本体2x)の下面(下シェル3)および上面(上シェル4x)における幅方向の縁部に接触可能な一対の押さえ62xを備えて記録再生装置内に配置されている。この案内部61xでは、両押さえ62x間の距離がディスクカートリッジ1x(カートリッジ本体2x)における端部領域A2の厚みとほぼ等しくなるように規定されている。一方、案内部51は、ディスクカートリッジ1(カートリッジ本体2)の下面(下シェル3)および上面(上シェル4)における縁部に接触可能な一対の押さえ52を備えて記録再生装置内に配置されている。この案内部51では、両押さえ52間の距離がディスクカートリッジ1,1x(カートリッジ本体,2x)における端部領域A2の厚みとほぼ等しくなるように規定されると共に、上シェル4に接触させられる押さえ52には、誤挿入防止用凸部21の通過を許容する逃げ52aが形成されている。
まず、ディスクカートリッジ1xのみに対応している記録再生装置にディスクカートリッジ1xを挿入したときには、図4に示すように、案内部61xの両押さえ62xがカートリッジ本体2xの下面および両面に接触して、ディスクカートリッジ1xをその厚み方向(同図における上下方向)において遊びをもってがたつかせることなく摺動させつつ挿入方向(同図における手前方向)に案内する。この結果、記録再生装置のシャッタ開閉手段(図示せず)によってディスクトレイ5が回動させられるのに伴い、シャッタ部材6がディスクトレイ5に対して回動させられる。これにより、開口部15が開口されてカートリッジ本体2x内の光ディスク9xに対するディスクアクセスが許容される。
一方、この記録再生装置にディスクカートリッジ1を挿入しようとしたときには、図5に示すように、両押さえ62xのうちの上側の押さえ62xに上シェル4の誤挿入防止用凸部21が当接する結果、記録再生装置内へのディスクカートリッジ1の挿入が阻止される。この結果、開口部15が閉塞されてカートリッジ本体2内の光ディスク9に対するディスクアクセスが規制された状態が維持される。この場合、このディスクカートリッジ1では、ディスクカートリッジ1の挿入方向における中央部領域Abに誤挿入防止用凸部21が形成されている。したがって、記録再生装置に対してディスクカートリッジ1をある程度押し込んだ後に、誤挿入防止用凸部21が押さえ62xに当接して、それ以上奥深くまで挿入される事態が回避される。
これに対して、例えば、記録再生装置に対する挿入方向を誤って逆向き(後ろ向き)に挿入しようとしたときや、記録再生装置に対する挿入姿勢を誤って表裏反転させた状態において挿入しようとしたときには、記録再生装置に対するディスクカートリッジ1の挿入を開始した直後にディスクカートリッジ1が内部機構に当接して(引っ掛かりが生じて)、それ以上の挿入が阻止される。したがって、記録再生装置に対してある程度押し込んでそれ以上の挿入が阻止されたときには、挿入方向や挿入姿勢の誤りに起因してディスクカートリッジ1を挿入できないのではなく、記録再生が不可のディスクカートリッジを挿入したことを認識させることが可能となる。
また、ディスクカートリッジ1,1xの双方に対応している記録再生装置にディスクカートリッジ1を挿入したときには、図6に示すように、案内部51の両押さえ52がカートリッジ本体2の下面および両面に接触して、ディスクカートリッジ1をその厚み方向(同図における上下方向)において遊びをもってがたつかせることなく摺動させつつ挿入方向(同図における手前方向)に案内する。この場合、この案内部51では、カートリッジ本体2の上面に接触する側の押さえ52に逃げ52aが形成されているため、前述した案内部61xを有する記録再生装置にディスクカートリッジ1を挿入したときとは異なり、押さえ52に対する誤挿入防止用凸部21の当接が回避されて、ディスクカートリッジ1を十分に奥深くまで挿入することが可能となっている。この結果、記録再生装置のシャッタ開閉手段(図示せず)によってディスクトレイ5が回動させられるのに伴い、シャッタ部材6がディスクトレイ5に対して回動させられる。これにより、開口部15が開口されてカートリッジ本体2内の光ディスク9に対するディスクアクセスが許容される。
一方、ディスクカートリッジ1,1xの双方に対応している記録再生装置に誤挿入防止用凸部21が形成されていない上記のディスクカートリッジ1xを挿入したときには、図7に示すように、案内部51の両押さえ52がカートリッジ本体2の下面および両面に接触して、ディスクカートリッジ1をその厚み方向(同図における上下方向)において遊びをもってがたつかせることなく摺動させつつ挿入方向(同図における手前方向)に案内する。この結果、記録再生装置のシャッタ開閉手段(図示せず)によってディスクトレイ5が回動させられるのに伴い、シャッタ部材6がディスクトレイ5に対して回動させられる。これにより、開口部15が開口されてカートリッジ本体2x内の光ディスク9xに対するディスクアクセスが許容される。
このように、このディスクカートリッジ1によれば、その中央部領域A1(領域A1a)の高さが端部領域A2よりも高くなるように上シェル4を形成すると共に、中央部領域A1(領域A1a)の高さと等しいかまたは低い高さ(この例では、等しい高さ)で厚み方向において突出する少なくとも1つの誤挿入防止用凸部21を端部領域A2に形成したことにより、ディスクカートリッジ1のカートリッジ本体2と形状や大きさが同様であって誤挿入防止用凸部21が形成されていないカートリッジ本体(上記の例におけるカートリッジ本体2x)を有するディスクカートリッジ(この例では、ディスクカートリッジ1x)のみに対応している記録再生装置に対して、ディスクカートリッジ1を挿入しようとしても、誤挿入防止用凸部21が案内部61xに当接して(引っ掛かりが生じて)挿入が阻止される。したがって、光ディスク9に対する記録再生が行えない上記の記録再生装置に対してディスクカートリッジ1が誤って挿入される事態を確実に回避することができる。また、ディスク状情報媒体から種別情報を読み出してディスク種別をチェックするのとは異なり、記録再生装置に対するディスクカートリッジの挿入時において誤挿入を瞬時に認識させることができる。したがって、誤挿入しようとしたディスクカートリッジに代えて、その記録再生装置(例えば、ビデオカメラ)によって記録再生が可能なディスクカートリッジを速やかにセットすることができるため、撮影(録画)すべき重要なシーンを撮り逃すことなく、そのシーンの冒頭から確実に撮影することができる。さらに、誤挿入防止用凸部21の高さが上シェル4の中央部領域A1(領域A1a)の高さと等しいかまたは低い高さであるため、この誤挿入防止用凸部21の存在に起因してカートリッジ本体2が大型化する事態を回避することができる。したがって、誤挿入防止用凸部21が形成されているディスクカートリッジ1と、誤挿入防止用凸部21が形成されていないディスクカートリッジ1xとにおいて、収容ケースや収容ラックを共用することができる。
また、このディスクカートリッジ1によれば、端部領域A2における上シェル4の縁部側に位置する縁部領域A2aに誤挿入防止用凸部21を形成したことにより、ディスクカートリッジ1等を挿入方向に案内する案内部61xに誤挿入防止用凸部21が確実に当接する結果、上記の記録再生装置に対してディスクカートリッジ1が誤って挿入される事態を一層確実に回避することができる。
また、このディスクカートリッジ1によれば、端部領域A2における挿入方向に対する中央部に位置する領域(中央部領域Ab)に誤挿入防止用凸部21を形成したことにより、ディスクカートリッジ1の挿入時にある程度押し込んだ状態において誤挿入防止用凸部21が案内部61xに当接するため、挿入方向や挿入姿勢の誤りに起因してディスクカートリッジ1を挿入できないのではなく、記録再生が不可のディスクカートリッジを挿入したことを認識させることができる。
さらに、このディスクカートリッジ1によれば、幅方向に沿って長い平面視長方形形状となるように誤挿入防止用凸部21を構成したことにより、記録再生装置毎に案内部61xの形状や押さえ62xの位置等が僅かに相違していたとしても、ディスクカートリッジ1の挿入時に誤挿入防止用凸部21を押さえ62xに対して確実に当接させることができる。したがって、ディスクカートリッジ1の誤挿入を確実に回避することができる。また、ディスクカートリッジ1の外観を見ただけでディスクカートリッジ1xとは相違するタイプの情報媒体であることを認識させることができる。
なお、本発明は、上記した構成に限定されない。例えば、上記のディスクカートリッジ1では、上シェル4の端部領域A2における挿入方向の中央部領域Abに誤挿入防止用凸部21を形成しているが、図3に破線で示すように、上シェル4の端部領域A2における挿入方向に対して先端部側に位置する先端側領域Aaに誤挿入防止用凸部21Aを形成することもできる。このように、先端側領域Aaに誤挿入防止用凸部21Aを形成したディスクカートリッジ1によれば、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に挿入しようとしたときに、挿入直後に誤挿入防止用凸部21が案内部61xに当接する結果、中央部領域Abや後端側領域Acに誤挿入防止用凸部21を形成した構成と比較していち早く誤挿入を認識させることができる。
また、上シェル4の端部領域A2のうちの一方に誤挿入防止用凸部21(21A)を形成した例について説明したが、例えば図3に破線で示すように、誤挿入防止用凸部21(または誤挿入防止用凸部21A)とは逆側の端部領域A2にも誤挿入防止用凸部21B(または誤挿入防止用凸部21C)を形成することができる。さらに、本発明における誤挿入防止用凸部21の形状は、幅方向に長いリブ状に限定されず、円柱状、角柱状、円錐状および角錐状等の各種の形状を採用することができる。
また、本発明におけるディスク状情報媒体としては、上記した書き換え型の光ディスク9に限定されず、再生専用タイプの光ディスクや、追記型の光ディスクなどの各種の光ディスクが含まれるばかりでなく、光磁気ディスクや磁気ディスクも含まれる。また、上記したディスクカートリッジ1では、別個独立した下シェル本体11a,11bを有する下シェル3を備えてカートリッジ本体2が構成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、図8に示すディスクカートリッジ1Aのように、ディスクカートリッジ1における下シェル3に代えて、連結部11c,11dによって下シェル本体11a,11bを一体的に連結した下シェル3Aを採用してカートリッジ本体2Aを構成することもできる。
さらに、ディスクアクセス用の開口部の開口形状は、上記の例のようにカートリッジ本体2の前後方向に長い長方形形状の開口形状に限定されるものではなく、カートリッジ本体の左右方向に長い長方形形状の開口形状や、方形形状のカートリッジ本体における対角線方向に長い長方形形状の開口形状であってもよい(図示せず)。この場合、本発明に係るディスクカートリッジとしては、2つの光学ヘッドを同時に用いた記録再生が可能なタイプに限定されず、単一の光学ヘッドを用いた記録再生が可能な開口部を下シェル3に形成したタイプのディスクカートリッジが含まれる(図示せず)。
1,1A ディスクカートリッジ
2,2A カートリッジ本体
3,3A 下シェル
4 上シェル
9 光ディスク
21,21A〜21C 誤挿入防止用凸部
51,61x 案内部
52,62x 押さえ
52a 逃げ
A1 中央部領域
A1a,A1b 領域
A2 端部領域
A2a 縁部領域
Aa 先端側領域
Ab 中央部領域
Ac 後端側領域
2,2A カートリッジ本体
3,3A 下シェル
4 上シェル
9 光ディスク
21,21A〜21C 誤挿入防止用凸部
51,61x 案内部
52,62x 押さえ
52a 逃げ
A1 中央部領域
A1a,A1b 領域
A2 端部領域
A2a 縁部領域
Aa 先端側領域
Ab 中央部領域
Ac 後端側領域
Claims (5)
- 第1シェル、およびディスクアクセス用の開口部が形成された第2シェルを有してディスク状情報媒体を収容するカートリッジ本体を備え、
前記第1シェルは、その中央部領域の前記カートリッジ本体の厚み方向における高さが挿入方向に対して直交する幅方向の端部領域よりも高く形成されると共に、当該中央部領域の高さと等しいかまたは低い高さで前記厚み方向において突出する少なくとも1つの凸部が前記端部領域に形成されているディスクカートリッジ。 - 前記凸部は、前記端部領域における前記第1シェルの縁部側に位置する領域に形成されている請求項1記載のディスクカートリッジ。
- 前記凸部は、前記端部領域における前記挿入方向に対して中央部に位置する領域に形成されている請求項1または2記載のディスクカートリッジ。
- 前記凸部は、前記端部領域における前記挿入方向に対して先端側に位置する領域に形成されている請求項1または2記載のディスクカートリッジ。
- 前記凸部は、前記幅方向に沿って長い平面視長方形形状に構成されている請求項1から4のいずれかに記載のディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006087910A JP2007265501A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006087910A JP2007265501A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | ディスクカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007265501A true JP2007265501A (ja) | 2007-10-11 |
Family
ID=38638343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006087910A Withdrawn JP2007265501A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007265501A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012040262A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Kao Corp | 揮散剤容器 |
JP2016212958A (ja) * | 2015-04-29 | 2016-12-15 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006087910A patent/JP2007265501A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012040262A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Kao Corp | 揮散剤容器 |
JP2016212958A (ja) * | 2015-04-29 | 2016-12-15 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
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