JP5933428B2 - 揮散容器 - Google Patents
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Description
本発明に係る揮散容器は、揮散剤が収容されるカートリッジ体と、前記カートリッジ体が着脱可能に収納されたケース体と、を備える揮散容器であって、前記ケース体は、互いに対向する第1主壁部および第2主壁部と、これらの両主壁部を接続する周壁部と、を備え、前記周壁部には、このケース体の外部に向けて開口し前記カートリッジ体が挿入される挿入口が形成され、前記第1主壁部の内面には、前記両主壁部が対向する対向方向と、前記カートリッジ体が前記挿入口から挿入される挿入方向と、の両方向に直交する直交方向に間隔をあけて配置された一対の支持突部と、前記直交方向に沿って前記一対の支持突部の間に配置された案内突部と、が設けられ、前記案内突部のうち、少なくとも、前記挿入方向の前側に位置する前端部は、前記第2主壁部の内面に設けられた被嵌合部よりも前記挿入方向の前側に位置するとともに、前記一対の支持突部は、前記被嵌合部よりも前記挿入方向の後側に位置し、前記案内突部の前記第1主壁部からの突出量は、前記挿入方向の後側から前側に向かうに従い漸次大きくなり、前記カートリッジ体は、前記案内突部の前端部および前記支持突部により、前記直交方向に沿った第1主壁部側から支持されて、これらの案内突部の前端部および支持突部と、前記第2主壁部と、に前記対向方向に挟み込まれ、前記カートリッジ体には、前記被嵌合部に着脱可能に嵌合された嵌合部が設けられていることを特徴とする。
ケース体内に収納されたカートリッジ体は、案内突部および支持突部により前記第1主壁部側から支持されていて、カートリッジ体のうち、嵌合部を挿入方向に挟む前部および後部の両方が支持されている。したがって、例えばカートリッジ体の前部や後部が対向方向にがたつくこと等が抑えられて、嵌合部の被嵌合部への嵌合が維持され易くなり、カートリッジ体がケース体から不用意に抜け出ることが抑制される。
以上のように、この揮散容器によれば、カートリッジ体を挿入口からケース体内に挿入し、カートリッジ体の前部に案内突部上を挿入方向に摺動させることで、カートリッジ体をケース体内に収納することができるので、カートリッジ体をケース体に容易に装着させることが可能になり、操作性を向上させることができる。
このように、カートリッジ体の前部が案内突部の前端部に到達するときに、単にカートリッジ体を前進させることで、カートリッジ体の後部を前記第2主壁部側に移動させることができるので、カートリッジ体をケース体に一層容易に装着させることができる。
ケース体12は、互いに対向する第1主壁部21および第2主壁部22と、これらの両主壁部21、22を接続する周壁部23と、を備えている。両主壁部21、22は、矩形の板状に形成されている。周壁部23は、両主壁部21、22同士のうち、外周縁部同士を、全周にわたって接続している。前記ケース体12は、中空の偏平直方体状に形成されている。
本体部31は、案内突部27の前端部により、前記第1主壁部21側から支持されている。本体部31は、前記平面視において、前記直交方向Yに長い矩形状をなしていて、この本体部31のうち、前記直交方向Yの両端部が、一対の案内突部27により各別に支持されている。本体部31は、案内突部27の前端部と第2主壁部22とに前記対向方向Zに挟み込まれている。
また本実施形態では、カートリッジ体11のうち、支持突部26に対して前記挿入方向Xの前側に位置する部分には、切り欠き部36が形成されている。切り欠き部36は、カートリッジ体11における前記直交方向Yの両側に一対形成されていて、図示の例では、前記突出フランジ部32に形成されている。切り欠き部36は、前記挿入方向Xの前側および前記第1主壁部21側に向けて開口している。
このとき本実施形態では、カートリッジ体11の前部に、案内突部27上を前記挿入方向Xに摺動させながら、カートリッジ体11の後部の突出フランジ部32に、支持突部26上を前記挿入方向Xに摺動させ、カートリッジ体11の前部および後部をそれぞれ、案内突部27または支持突部26により前記第2主壁部22側に向けて移動させる。ここで前記側面視において、支持突部26の突端縁が第1主壁部21に対してなす傾斜角度が、案内突部27の突端縁が第1主壁部21に対してなす傾斜角度よりも大きいので、カートリッジ体11の後部の前記第2主壁部22側への移動量が、前部の前記第2主壁部22側への移動量よりも大きくなる。したがってこのとき、カートリッジ体11が前進するとともに、カートリッジ体11の後部が、前部を中心として前記第2主壁部22側に回動させられ、単にカートリッジ体11を前進させることで、カートリッジ体11の後部を前記第2主壁部22側に移動させることができる。
例えば図9および図10に示す変形例のように揮散容器40を構成してもよい。この揮散容器40では、案内突部27の前端部は、カートリッジ体11のうち、突出フランジ部32を支持している。また切り欠き部36は、前記平面視において、角部が曲線状に面取りされた矩形状に形成されている。
また、前記実施形態では、規制部28は、第1主壁部21に設けられているものとしたが、これに限られず、例えば第2主壁部に設けられていてもよい。
さらに、ガイド部37および規制部28はなくてもよい。
11 カートリッジ体
12 ケース体
21 第1主壁部
22 第2主壁部
23 周壁部
24 挿入口
25 被嵌合部
26 支持突部
27 案内突部
28 規制部
31 本体部
32 突出フランジ部
34 嵌合部
36 切り欠き部
37 ガイド部
X 挿入方向
Y 直交方向
Z 対向方向
Claims (6)
- 揮散剤が収容されるカートリッジ体と、
前記カートリッジ体が着脱可能に収納されたケース体と、を備える揮散容器であって、
前記ケース体は、互いに対向する第1主壁部および第2主壁部と、これらの両主壁部を接続する周壁部と、を備え、
前記周壁部には、このケース体の外部に向けて開口し前記カートリッジ体が挿入される挿入口が形成され、
前記第1主壁部の内面には、
前記両主壁部が対向する対向方向と、前記カートリッジ体が前記挿入口から挿入される挿入方向と、の両方向に直交する直交方向に間隔をあけて配置された一対の支持突部と、
前記直交方向に沿って前記一対の支持突部の間に配置された案内突部と、が設けられ、
前記案内突部のうち、少なくとも、前記挿入方向の前側に位置する前端部は、前記第2主壁部の内面に設けられた被嵌合部よりも前記挿入方向の前側に位置するとともに、前記一対の支持突部は、前記被嵌合部よりも前記挿入方向の後側に位置し、
前記案内突部の前記第1主壁部からの突出量は、前記挿入方向の後側から前側に向かうに従い漸次大きくなり、
前記カートリッジ体は、前記案内突部の前端部および前記支持突部により、前記直交方向に沿った第1主壁部側から支持されて、これらの案内突部の前端部および支持突部と、前記第2主壁部と、に前記対向方向に挟み込まれ、
前記カートリッジ体には、前記被嵌合部に着脱可能に嵌合された嵌合部が設けられていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1記載の揮散容器であって、
前記支持突部の前記第1主壁部からの突出量は、前記挿入方向の後側から前側に向かうに従い漸次大きくなり、
この揮散容器を前記直交方向から見た側面視において、前記支持突部の突端縁が前記第1主壁部に対してなす傾斜角度は、前記案内突部の突端縁が前記第1主壁部に対してなす傾斜角度よりも大きいことを特徴とする揮散容器。 - 請求項1または2に記載の揮散容器であって、
前記カートリッジ体のうち、前記支持突部に対して前記挿入方向の前側に位置する部分には、前記挿入方向の前側および前記第1主壁部側に向けて開口する切り欠き部が形成されていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項3記載の揮散容器であって、
前記ケース体内には、前記挿入方向に反転させられた前記カートリッジ体が前記挿入口から挿入されることを規制する規制部が設けられていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の揮散容器であって、
前記被嵌合部は、前記第2主壁部に前記対向方向に貫設された貫通孔とされ、
前記嵌合部は、前記カートリッジ体に突設され前記被嵌合部内に嵌合する突部とされていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の揮散容器であって、
前記ケース体内には、このケース体内を前記挿入方向に移動する前記カートリッジ体の前記直交方向への移動を規制するガイド部が設けられていることを特徴とする揮散容器。
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