JP5640595B2 - 画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5640595B2
JP5640595B2 JP2010208611A JP2010208611A JP5640595B2 JP 5640595 B2 JP5640595 B2 JP 5640595B2 JP 2010208611 A JP2010208611 A JP 2010208611A JP 2010208611 A JP2010208611 A JP 2010208611A JP 5640595 B2 JP5640595 B2 JP 5640595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
transfer
unit
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010208611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012063642A (ja
Inventor
彰人 奥津
彰人 奥津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010208611A priority Critical patent/JP5640595B2/ja
Priority to US13/231,089 priority patent/US8755735B2/en
Publication of JP2012063642A publication Critical patent/JP2012063642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5640595B2 publication Critical patent/JP5640595B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/23Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 specially adapted for copying both sides of an original or for copying on both sides of a recording or image-receiving material
    • G03G15/231Arrangements for copying on both sides of a recording or image-receiving material
    • G03G15/232Arrangements for copying on both sides of a recording or image-receiving material using a single reusable electrographic recording member
    • G03G15/234Arrangements for copying on both sides of a recording or image-receiving material using a single reusable electrographic recording member by inverting and refeeding the image receiving material with an image on one face to the recording member to transfer a second image on its second face, e.g. by using a duplex tray; Details of duplex trays or inverters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6502Supplying of sheet copy material; Cassettes therefor
    • G03G15/6508Automatic supply devices interacting with the rest of the apparatus, e.g. selection of a specific cassette

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成プログラムに関する。
画像形成装置で行われる両面印刷では、用紙積載部から給紙した用紙の例えば表面に対して印刷を行い(表面印刷という)、その用紙が反転〜両面径路を経由して表裏逆に再度印刷を行う(裏面印刷という)。印刷を行う際には、感光体上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写位置に用紙が到達する必要があり、1枚の用紙に対して表面印刷を行って裏面印刷を行う場合には、表面印刷時に転写位置にあった用紙は、反転して所定の径路(反転〜両面径路)を経て転写位置に再度到達することになる。従って、両面印刷を行う場合、表面印刷から裏面印刷までに用紙が反転〜両面径路を経由する分、片面を連続で印刷する場合に比べ、2面分の用紙についてその搬送距離が長くなる。これにより、用紙の転写位置への到達が遅れ、両面印刷の単位時間当たりの印刷面数(生産性という)が片面印刷に対して低下してしまうことがある。
これに対して、両面印刷時の生産性を向上させる技術として、両面印刷時に印刷順序を入れ替える方法が実施されている。この方法をインタリーフ制御という。この方法は、反転〜両面径路に、表面印刷済みの用紙を点在させることを前提として、表面印刷済みの用紙に対する裏面印刷よりも、反転〜両面径路に点在可能な枚数分の用紙に対する表面印刷を先に行い、その後、反転〜両面径路に点在させていた表面印刷済みの用紙に対する裏面印刷と、用紙積載部から新たに給紙した用紙に対する表面印刷とを交互に行う方法である。これにより、用紙が表面印刷後に反転〜両面径路を経由して転写位置に到達するまでの時間を有効に活用することができる。ただしインタリーフ制御には、反転〜両面径路に用紙を複数点在させるためのメカ的な構成が必要なため、実施できる条件に制限がある。このためインタリーフ制御を実施できない場合は、1枚の用紙に対して表面印刷の後で反転〜両面径路を経由して転写位置まで搬送し裏面印刷を行い、続いて次の用紙に対して同様に表面印刷及び裏面印刷を行うという従来通りの印刷順序にて両面印刷を行うことになる。
ところで、従来の両面印刷では、インタリーフ制御の実施有無に関わらず、表面印刷済みの用紙に対して行われる裏面印刷の次に新たに表面印刷対象用紙(表面印刷対象用紙という)を用紙積載部から新規に給紙するタイミングは、先行して裏面印刷を行う対象の用紙(裏面印刷対象用紙という)の給紙タイミングよりも後である。そのため、裏面印刷対象用紙の給紙位置から転写位置への用紙到達時間に対して、表面印刷対象用紙の給紙位置(用紙積載部)から転写位置への用紙到達時間が長くなるような搬送レイアウトでは生産性が低下してしまうという恐れがあった。
近年では、表面印刷対象用紙の給紙位置から転写位置までの距離が長い場合においても両面印刷時の生産性の低下を抑制する画像形成装置が開発されている。例えば、特許文献1の技術では、給紙タイミングを転写順と給紙順との両方で管理し、両面印刷時のインタリーフ制御にて、表面印刷済みの用紙に対して裏面印刷を行った後新たに表面印刷対象用紙が給紙される用紙積載部から転写位置への距離が長い場合に、給紙順を入れ替えて、裏面印刷対象用紙よりも先に当該用紙積載部からの給紙を行う。
しかし、特許文献1の技術では、インタリーフ制御を実施しない場合に両面印刷時の生産性が低下してしまうという問題を解決することは困難であった。また、特許文献1の技術では、印刷要求がある限り、距離や特定の用紙積載部からの給紙などの条件に合致すれば、表面印刷対象用紙を先に給紙してしまうので、規定の生産性を満足するのに必要な用紙枚数に対して実際にそれ以上の用紙が給紙される可能性がある。これにより用紙制御に関わるソフト制御が複雑になり、そのために使用するRAM(Random Access Memory)などのメモリ資源の消費が増える恐れがある。
また、先に給紙した表面印刷対象用紙と先行して裏面印刷対象用紙との印刷順や紙間を保証しなければならない。即ち、用紙積載部から給紙した表面印刷対象用紙はどこかでタイミングを調整しないと、先行の裏面印刷対象用紙を追い越したり、ぶつかって紙詰まりが起きてしまったりする可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、両面印刷時に生産性の低下を抑制しつつ、裏面印刷を行う対象の用紙及び表面印刷を行う用紙の印刷順番や紙間を保証可能な画像形成装置及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、用紙を収容する用紙積載手段から用紙を給紙させ、当該用紙を転写手段のある転写位置まで搬送させる第1給紙制御手段と、感光体上に形成されたトナー像を前記用紙の表面又は裏面に転写する転写手段と、前記用紙の両面に対して各々転写を行う場合、表面に対する転写が既に行なわれた前記用紙を反転させた後、第1の給紙位置を介して当該用紙を前記転写位置まで搬送させる第2給紙制御手段と、複数枚数の用紙の両面に対する印刷を指示する印刷ジョブに応じて、インタリーフ制御により転写を行う場合、前記複数枚数の各用紙の各面に対して各々転写を行う順番を決定する第1決定手段と、前記印刷ジョブに応じて、前記第1決定手段が決定した順番に基づいて、用紙毎に、表面に対する転写に際して、前記第1給紙制御手段を制御して、前記用紙積載手段から用紙を給紙させて、当該用紙の表面に対して前記転写手段の行う転写を制御し、裏面に対する転写に際して、前記第2給紙制御手段を制御して、前記第1の給紙位置から用紙を給紙させて、当該用紙の裏面に対して前記転写手段の行う転写を制御する実行制御手段と、表面に対して転写済且つ裏面に対する転写対象の第1の用紙を前記第1の給紙位置から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間、及び、前記第1の用紙の裏面に対する転写に後続の表面に対する転写対象の第2の用紙を前記用紙積載手段から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間の差を用いて、前記第1の用紙を前記第1の給紙位置から給紙させた後に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させた場合に生産性が低下するか否かを判断する判断手段と、生産性が低下すると前記判断手段が判断した場合に、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させると決定する実施決定手段とを有する第2決定手段とを備え、前記実行制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1給紙制御手段を制御して、前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させ、前記第1給紙制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とを変えることなく且つ前記第1の用紙及び前記第2の用紙の紙間が所定の紙間距離以上であるよう、前記用紙積載手段から前記転写位置までの前記第2の用紙の搬送を制御することを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置で用いられるコンピュータを、用紙を収容する用紙積載手段から用紙を給紙させ、当該用紙を転写手段のある転写位置まで搬送させる第1給紙制御手段と、感光体上に形成されたトナー像を前記用紙の表面又は裏面に転写する転写手段において、前記用紙の両面に対して各々転写を行う場合、表面に対する転写が既に行なわれた前記用紙を反転させた後、第1の給紙位置を介して当該用紙を前記転写位置まで搬送させる第2給紙制御手段と、複数枚数の用紙の両面に対する印刷を指示する印刷ジョブに応じて、インタリーフ制御により転写を行う場合、前記複数枚数の各用紙の各面に対して各々転写順番を決定する第1決定手段と、前記印刷ジョブに応じて、前記第1決定手段が決定した順番に基づいて、用紙毎に、表面に対する転写に際して、前記第1給紙制御手段を制御して、前記用紙積載手段から用紙を給紙させて、当該用紙の表面に対して前記転写手段の行う転写を制御し、裏面に対する転写に際して、前記第2給紙制御手段を制御して、前記第1の給紙位置から用紙を給紙させて、当該用紙の裏面に対して前記転写手段の行う転写を制御する実行制御手段と、表面に対して転写済且つ裏面に対する転写対象の第1の用紙を前記第1の給紙位置から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間、及び、前記第1の用紙の裏面に対する転写に後続の表面に対する転写対象の第2の用紙を前記用紙積載手段から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間の差を用いて、前記第1の用紙を前記第1の給紙位置から給紙させた後に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させた場合に生産性が低下するか否かを判断する判断手段と、生産性が低下すると前記判断手段が判断した場合に、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させると決定する実施決定手段とを有する第2決定手段として機能させるためのプログラムであって、前記実行制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1給紙制御手段を制御して、前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させ、前記第1給紙制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とを変えることなく且つ前記第1の用紙及び前記第2の用紙の紙間が所定の紙間距離以上であるよう、前記用紙積載手段から前記転写位置までの前記第2の用紙の搬送を制御することを特徴とする。
本発明によれば、両面印刷時に生産性の低下を抑制しつつ、裏面印刷を行う対象の用紙及び表面印刷を行う用紙の印刷順番や紙間を保証可能になる。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を例示する図である。 図2は、印刷時の用紙の搬送径路の概略を例示する図である。 図3は、画像形成装置のシステム構成を例示する図である。 図4は、画像形成装置において本実施の形態特有に実現される各種機能を模式的に例示する図である。 図5は、4枚の用紙に対して両面印刷を行う場合にインタリーフ枚数に応じた印刷順番を示す図である。 図6は、両面印刷時にプレフィードを実施する場合の搬送径路の状態の概略を例示する図である。 図7は、画像形成装置が印刷ジョブを受け付けてインタリーフ制御のために行う処理の手順の概要を示すフローチャートである。 図8は、画像形成装置が生成した印刷プロセスを実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、プレフィード実施判断処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図10は、ステップS14のプレフィード給紙処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図11は、再給紙位置給紙制御処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図12は、再給紙位置給紙制御処理を行う際の搬送径路の状態の概略を例示する図である。 図13は、再給紙位置給紙制御処理を行う際の搬送径路の状態の概略を例示する図である。 図14は、トレイ給紙位置給紙制御処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図15は、両面給紙位置給紙制御処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図16は、プレフィード処理の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。 図17は、転写前位置〜排紙制御処理の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置及び画像形成プログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態では、画像形成装置としてレーザプリンタを例にして説明する。本実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の概要について図1を用いて説明する。画像形成装置は、感光体ドラム1、現像ローラ2、帯電ローラ3、クリーニングブレード4、転写ローラ5及びレジストローラ6を含む画像形成部と、定着ユニット7と、光学系を含む書き込みユニット8、給紙トレイ9A,9B,9Cと、給紙コロ12と、手差しトレイ9Eと、分岐爪14と、両面搬送径路16を有する再給紙(両面)ユニット15と、排紙ローラ17とを備え、コピー機能及びプリンタ機能の各印刷機能を実現させる。
給紙トレイ9A,9B,9C及び手差しトレイ9Eにはそれぞれ用紙が収容される用紙積載部であり、各ユニットは、収容された用紙を給紙コロ12の駆動により給紙する。この用紙は、レジストローラ6まで搬送されて、画像形成部へ供給される。尚、給紙トレイ9A,9B,9Cを各々区別する必要がない場合には、単に給紙トレイ9と記載する場合がある。再給紙ユニット15は、表面に画像が形成された用紙を反転して画像形成部まで再度搬送する、即ち、再給紙する。定着ユニット7は、加熱ローラ7aと加圧ローラ7bで構成され、加熱ローラ7aにはローラ内部の軸方向と平行に発熱部を保持し、表面には表面温度を検出するためのサーミスタが設置され、定着に必要な温度を制御できるようになっている。書き込みユニット8に含まれる光学系は、ポリゴンミラーや、シリンドリカルレンズや、レーザーダイオード(LD)を含む。
この画像形成装置において、感光体ドラム1は図示しないモータにより矢視方向に駆動される。この感光体ドラム1は帯電ローラ3によって表面が一様に帯電され、書き込みユニット8から射出される画像データに基づいて変調されたレーザービームによって走査されて静電潜像を形成し、現像ローラ2によってトナーが付着される現像処理によってトナー像を形成する。そして、給紙タイミングで給紙トレイ9、手差しトレイ9E又は再給紙ユニット15のいずれかの給紙コロ12及び給紙ローラ13が駆動されて、用紙18がレジストローラ6に搬送され、感光体ドラム1上のトナー像の先端が合うようタイミングがレジストローラ6において調整されて(位置合わせ)、レジストローラ6の駆動により、転写位置に送出される。尚、レジストローラ6のある位置付近を転写前位置という。また、給紙トレイ9,手差しトレイ9Eから転写前位置までの間及びレジストローラ6付近には、用紙の有無を検出する複数のセンサ(不図示)が設けられている。
感光体ドラム1上のトナー像は、転写位置に位置する用紙に転写ローラ5によって転写される。その後、当該用紙が定着ユニット7に搬送され、そこでトナー像に熱と圧力が加えられ、トナー像が当該用紙に定着され、当該用紙は、分岐爪14と排紙ローラ17によって矢視E方向にある排紙トレイ19に排紙される。
尚、両面印刷の場合は、片面に画像が形成された用紙が分岐爪14によって再給紙ユニット15へ送られ、反転〜両面径路を介して反転させた後に給紙コロ12及び給紙ローラ13によってレジストローラ6まで再度搬送され、所定のタイミングでレジストローラ6によって画像形成部へ搬送される。そして、当該用紙に対して裏面のトナー像が転写され、定着ユニット7によってそのトナー像が定着された後、分岐爪14と排紙ローラ17とによって排紙トレイ19に排紙される。
ここで、印刷時の用紙の搬送径路の概略について図2を用いて説明する。片面印刷においては、給紙トレイ9,手差しトレイ9Eのいずれかから用紙が給紙され、給紙ローラ13によりレジストローラ6まで搬送され、トナー像の転写と用紙との位置合わせがレジストローラ6により行われて、転写ローラ5によりトナー像が転写される転写位置まで搬送されて、トナー像が用紙に転写され、その後、トナー像が用紙に定着ユニット7により定着されて、表面印刷が行われる。その後、分岐爪14により排紙ローラ17側に搬送径路が切り替えられて、表面印刷済みの用紙が排紙ローラ17に搬送されて排紙される。
一方、両面印刷においては、表面印刷が行われた後、分岐爪14により再給紙ユニット15側の反転〜両面径路に搬送径路が切り替えられ、表面印刷済みの用紙が反転〜両面径路において反転させられた後に給紙コロ12及び給紙ローラ13によってレジストローラ6まで再度搬送され、トナー像の転写と用紙との位置合わせがレジストローラ6において調整されて転写位置まで搬送され、裏面のトナー像が用紙に転写され、トナー像が用紙に定着ユニット7により定着されることにより、裏面印刷が行われる。その後、分岐爪14により排紙ローラ17側に搬送径路が切り替えられて、表面印刷済み及び裏面印刷済みの用紙が排紙ローラ17に搬送されて排紙トレイ19に排紙される。
尚、反転〜両面径路と、表面印刷が行われる際の搬送径路との合流地点を径路合流部という。反転〜両面径路において、レジストローラ6から径路合流部側に第1所定距離離れた位置を両面給紙位置として、この両面給紙位置において、転写位置に先行して搬送される用紙との紙間が調整される。即ち、両面給紙位置付近に搬送された用紙が、転写位置に先行して搬送される用紙(先行用紙という)より先に転写位置に搬送されたり、先行用紙とぶつかったりしないように、レジストローラ6まで搬送される給紙タイミングが調整される。このため、両面給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動及び駆動の停止が制御されて、両面給紙位置付近に搬送された用紙のレジストローラ6までの搬送が制御される。
ところで、同図に示されるように、給紙トレイ9A,9B,9Cはこの順に、転写位置までの距離が離れていることになる。従って、給紙トレイ9Cから用紙を給紙する場合には、給紙トレイ9Aから用紙を給紙する場合に比べて、転写位置まで到達する時間が掛かり、生産性が低下する恐れがある。即ち、両面印刷時に、裏面印刷を行う印刷プロセスに後続して表面印刷を行う印刷プロセスで用いる新たな用紙を例えば給紙トレイ9Cから給紙させる場合、裏面印刷を行う印刷プロセスで用いる用紙を両面給紙位置から転写位置まで搬送させるタイミングで給紙トレイ9Cから用紙の給紙を開始すると、当該用紙が転写位置まで到達するのに時間が掛かるため、裏面印刷を行った後にすぐに表面印刷を行うことができず、生産性が低下する恐れがある。
従って、本実施の形態においては、このような両面印刷時の生産性の低下を抑制するために、表面印刷が行われる際の搬送径路から給紙トレイ9側に第2所定距離離れた位置を再給紙位置として、両面印刷時にインタリーフ制御を実施する場合には、当該再給紙位置において、転写位置に先行して搬送される用紙との紙間を調整させる。即ち、再給紙位置付近に搬送された用紙が、転写位置に先行して搬送される用紙(先行用紙)より先に転写位置に搬送されたり、先行用紙とぶつかって紙詰まりしたりしないように、レジストローラ6までの用紙の搬送のタイミングを調整する。再給紙位置付近には、用紙の有無を検出するセンサが設けられている。このセンサの検出結果に応じて、再給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動及び駆動の停止が制御されて、両面給紙位置付近に搬送された用紙のレジストローラ6までの搬送が調整される。これらの制御は、後述のコントローラ及びエンジン制御部によって行われる。詳細については後述する。
尚、インタリーフ制御を実施する場合には、反転〜両面径路において、後述のインタリーフ枚数分の用紙を点在させるための構成が必要となる。これはインタリーフ制御を実施する上で紙詰まりを起こさないために必要な前提条件である。反転〜両面径路において用紙を点在させる手段としては、用紙のサイズの制約やコスト的な面から、用紙を反転〜両面径路上の各待機位置で待機させたり各待機位置から搬送させたりするローラが用いられ、このローラの駆動及び駆動の停止を制御することにより、実現される。また、反転〜両面径路に用紙の有無を検出するセンサを複数設け、このセンサの検出結果に応じて、各用紙の搬送される速度や前後の用紙の距離が算出されて、この算出結果に応じて、用紙の搬送制御が実現される。特に両面給紙位置付近には少なくとも1つのセンサが設けられる。これらの制御は、後述のコントローラ及びエンジン制御部によって行われる。尚、反転〜両面径路において各用紙を待機させるためのトレイを別途設けるようにしても良い。
次に、画像形成装置のシステム構成について図3を用いて説明する。画像形成装置は、IOB(Input Output Board)30と、PSU(Power Supply Unit)31と、エンジン制御部(EGB)32と、コントローラ33と、HDD34と、NVRAM35と、各インタフェースとを備える。IOB30は、エンジン制御部32の制御の下、上述の画像形成部や給紙コロ12及び給紙ローラ13や排紙ローラ17を駆動させるためのモータや、書き込みユニット8に含まれる光学系に含まれるポリゴンミラーを駆動させるためのポリゴンモータや、給紙トレイ9A,9B,9Cにセットされる用紙を検出するセンサや定着ユニット7における定着温度を検出するサーミスタなどの各種センサや、ユーザからの操作入力を受け付けたり情報を表示したりするオペレーションパネルや、クラッチなどの各負荷を制御する。オペレーションパネルからは、印刷を指示する操作入力が入力され得る。
エンジン制御部32は、CPU(Central Processing Unit)と、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)及びRAMとを有する。エンジン制御部32のCPUは、コントローラ33の制御の下、ROMに記憶された各種プログラムを実行することにより、IOB30を制御して、各負荷を制御し、書き込みユニット8に含まれる光学系に含まれるLDやファンを制御し、各種機能を実現させる。各インタフェースは、例えば、SDカードインタフェースや、MemoriyDIMMや、IEEE1284や、IEEE1394や、IEEE802.11bや、Bluetoothや、外部の情報処理装置と通信を行う通信インタフェースである。通信インタフェースを介して、外部の情報処理装置から、印刷を指示する印刷指示データが受信され得る。
コントローラ33は、CPUと、各種データや各種プログラムを記憶するROM及びRAMとを有し、画像形成装置全体を制御して、各種機能を実現させる。具体的には例えば、コントローラ33のCPUは、ROMやHDD34やNVRAM35に記憶された各種プログラムを実行することにより、各インタフェースを介した入出力を制御し、通信インタフェースを介して受信された印刷指示データを取得したり、オペレーションパネルを介したユーザからの印刷を指示する操作入力を受け付けたりし、当該印刷指示データや当該操作入力に応じて、印刷ジョブを受け付けて画像処理を行って上述の印刷を制御する。尚、印刷ジョブには、用紙のサイズや用紙の紙質や変倍率の指定などの各種印刷条件が含まれ得るが、説明の簡便化のため、これらの印刷条件については説明を省略する。本実施の形態においては、印刷ジョブに、両面印刷を行う指示、両面印刷を行う対象の用紙の枚数及び各用紙の各面に印刷を行う各画像がそれぞれ少なくとも含まれている場合について主に説明する。HDD(Hard Disk Drive)34及びNVRAM35はそれぞれ、各種データや各種プログラムを記憶する。PSU31は、AC(Alternating Current)電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換し、IOB30を介して直流電圧を各負荷に供給する。
次に、コントローラ33のCPU及びエンジン制御部32のCPUの各種プログラムを実行することにより画像形成装置において本実施の形態特有に実現される各種機能について説明する。図4は、画像形成装置において本実施の形態特有に実現される各種機能を模式的に例示する図である。当該機能は、上述の印刷ジョブを受け付けて印刷プロセスを生成しその印刷順番を管理するブロックと、印刷プロセスの実行を制御するブロックとに大きく分けられる。前者のブロックは、印刷プロセス管理部40と、印刷順管理部41と、インタリーフ枚数記憶部42とを有する。印刷プロセス管理部40と、印刷順管理部41とは、コントローラ33のCPUのプログラム実行時にエンジン制御部32の例えばRAM上に生成されるものである。インタリーフ枚数記憶部42は、例えばHDD34の記憶領域に記憶されるものである。また、後者のブロックは、印刷プロセス実行制御部50と、第1搬送制御部51と、再給紙位置制御部52と、第2搬送制御部53と、プレフィード管理部54と、紙詰まり防止間隔管理部55と、生産性間隔管理部56と、転写位置合わせタイミング調整部57と、印刷順番キュー58と、プレフィード設定枚数記憶部59と、プレフィード済み枚数記憶部60と、プレフィード順番キュー61と、印刷プロセス記憶部62とを有する。印刷プロセス実行制御部50と、第1搬送制御部51と、再給紙位置制御部52と、第2搬送制御部53と、プレフィード管理部54と、紙詰まり防止間隔管理部55と、生産性間隔管理部56と、転写位置合わせタイミング調整部57とは、エンジン制御部32のCPUのプログラム実行時にコントローラ33の例えばRAM上に生成されるものである。印刷プロセス記憶部62と、印刷順番キュー58と、プレフィード済み枚数記憶部60と、プレフィード順番キュー61とは、エンジン制御部32の例えばRAMの記憶領域に記憶されるものである。プレフィード設定枚数記憶部59は、エンジン制御部32の例えばROMの記憶領域に記憶されるものである。
印刷プロセス管理部40は、印刷指示データやユーザからの操作入力に応じて、印刷ジョブを受け付けて、当該印刷ジョブをページ単位の印刷プロセスに分解して印刷プロセスを生成し、後述の印刷順管理部41が決定した印刷順番で印刷プロセスの実行を印刷プロセス実行制御部50に要求する。具体的には例えば、印刷ジョブが、4枚の用紙に対して両面印刷を行うことを指示するものである場合、印刷プロセス管理部40は、当該印刷ジョブを各用紙の面毎に印刷プロセスを生成する。この結果、1枚目の表面印刷、1枚目の裏面印刷、2枚目の表面印刷、2枚目の裏面印刷、3枚目の表面印刷、3枚目の裏面印刷、4枚目の表面印刷及び4枚目の裏面印刷の8つの印刷プロセスが生成される。
印刷順管理部41は、印刷ジョブが両面印刷を行うことを指示するものである場合、インタリーフ制御により印刷プロセスが実行されるように、印刷プロセス管理部40が生成した印刷プロセスの印刷順番を決定する。
ここで、両面印刷時のインタリーフ制御について説明する。インタリーフ制御は、従来技術欄で説明したように、両面印刷時の生産性を向上させる手段として広く一般的に用いられている。このインタリーフ制御では、表面印刷済みの用紙が反転〜両面径路にて転写位置へ再度戻るまでの時間をうまく活用するために、印刷プロセスの印刷順番を効率的に並び替える。並び替える際に、1枚目から何枚の用紙を連続して表面印刷を行った後に1枚目の裏面印刷を開始させるかによって印刷プロセスの印刷順番は変動する。1枚目から連続して表面印刷を行う用紙の枚数をインタリーフ枚数という。即ち、インタリーフ枚数をn(n:1以上の正整数)とすると、以下の(a)〜(c)の原理によって印刷順番が決定される。
(a)先頭で表面をn枚分連続して印刷する
(b)n枚よりも多い面数が未印刷である場合(未印刷の枚数>n)、表面及び裏面を交互に印刷する
(c)最後に裏面をn枚分連続して印刷する
図5は、4枚の用紙に対して両面印刷を行う場合にインタリーフ枚数に応じた印刷順番を示す図である。インタリーフ枚数が1枚であるときは、従来通り、インタリーフ制御を実施しない場合と同様であり、用紙毎に交互の面の印刷順番となる。インタリーフ枚数が2枚のときは、同図に示されるように、印刷順番は、1枚目の表面、2枚目の表面、1枚目の裏面、3枚目の表面、2枚目の裏面、4枚目の表面、3枚目の裏面、4枚目の裏面の順となる。インタリーフ枚数が3枚のときは、印刷順番は、1枚目の表面、2枚目の表面、3枚目の表面、1枚目の裏面、4枚目の表面、2枚目の裏面、3枚目の裏面及び4枚目の裏面の順となる。4枚以上の両面印刷を行う場合も上述の(a)〜(c)の原理で印刷順番が決定される。
図4の説明に戻る。印刷順管理部41は、印刷ジョブが両面印刷を行うことを指示するものである場合、上述したインタリーフ制御の原理及び後述のインタリーフ枚数記憶部42に記憶されたインタリーフ枚数に応じて、印刷プロセス管理部40が生成した印刷プロセスの印刷順番を決定する。例えば、印刷ジョブが、4枚の用紙に対して両面印刷を行うことを指示するものである場合且つインタリーフ枚数が2枚である場合、上述の8つの印刷プロセスについて、1枚目の表面、2枚目の表面、1枚目の裏面、3枚目の表面、2枚目の裏面、4枚目の表面、3枚目の裏面及び4枚目の裏面の順に印刷順番が決定される。インタリーフ枚数記憶部42は、インタリーフ枚数を記憶する。インタリーフ枚数の値は、予め設定されているものとするが、規定の生産性を満たすための枚数は画像形成装置の構成の違いに応じて異なり得るため、例えば、オペレーションパネルを介した管理者の操作に応じて適宜変更可能である。
印刷プロセス実行制御部50は、印刷プロセス管理部40から要求された印刷プロセスが実行されるよう各負荷を制御する。具体的には、印刷プロセス実行制御部50は、印刷プロセス管理部40から要求された印刷プロセスを印刷プロセス記憶部62に記憶させると共に、印刷順番キュー58にキューイングし、印刷順番キュー58に先頭にキューイングされている印刷プロセスの実行を制御すべく、給紙位置から転写前位置までの用紙の搬送制御を第1搬送制御部51に要求する。給紙位置とは、表面印刷を行う印刷プロセスの場合は、給紙トレイ9A,9B,9Cのいずれかの位置(トレイ給紙位置という)に相当し、裏面印刷を行う印刷プロセスの場合には、反転〜両面径路における両面給紙位置に相当する。そして、印刷プロセス実行制御部50は、給紙位置から転写前位置までの搬送制御が終了すると、印刷プロセス記憶部62に記憶された当該印刷プロセスに転写搬送フラグを対応付け、当該印刷プロセスを印刷順番キュー58から削除することにより印刷順番キュー58を更新し、転写前位置から排紙までの用紙の搬送制御を第2搬送制御部53に要求する。転写搬送フラグとは、印刷プロセスで用いる用紙の給紙位置から転写前位置までの搬送が終了した旨を示すフラグである。尚、転写前位置まで用紙が搬送されれば、以降は転写位置でトナー像が転写される用紙の印刷順番が替わることは起こり得ないものとする。従って、印刷プロセス記憶部62において転送搬送フラグが対応付けられた印刷プロセスについては、その次の印刷順番の印刷プロセスとの印刷順番は保証されることになる。
プレフィード管理部54は、印刷順番キュー58にキューイングされている両面印刷に係る印刷プロセスのうち、印刷順番が1つ前の印刷プロセスに後続する印刷プロセスに対して、所定のプレフィード条件を用いて、プレフィードを実施するか否かを決定し、当該決定結果に応じて、給紙のタイミングを制御する。プレフィードとは、両面印刷時に、印刷順番が1つ前の印刷プロセスで用いる用紙より先に、当該印刷プロセスに後続する印刷プロセスで用いる用紙を給紙することである。後続する印刷プロセスで用いる用紙を先に給紙(プレフィード)可能な最大の枚数は、予め設定されている。当該枚数をプレフィード設定枚数という。当該プレフィード設定枚数はプレフィード設定枚数記憶部59に記憶されている。所定のプレフィード条件とは、以下の(A)〜(C)である。
(A)印刷順番が1つ前の印刷プロセスが、裏面印刷を行うものであり、当該印刷プロセスに後続する印刷プロセスが、表面印刷を行うものである
(B)印刷順番が1つ前の印刷プロセスで用いる用紙を給紙した後に、当該印刷プロセスに後続する印刷プロセスで用いる用紙を給紙すると生産性が低下する
この場合の具体的な条件:
(B-1)両面給紙位置から転写位置までに用紙の搬送に掛かる時間+第1の所定の紙間距離の搬送に掛かる時間<トレイ給紙位置から転写位置までに用紙の搬送に掛かる時間
(B-2)両面給紙位置から転写位置までの距離+第1の所定の紙間距離<トレイ給紙位置から転写位置までの距離
(B-3)後続する印刷プロセスで用いる用紙が給紙される給紙トレイは、転写位置まで用紙が搬送されるのに時間が掛かる給紙トレイ(生産性低下トレイという)である
(C)印刷を行うことに対して用紙の給紙順に課金を行わない
尚、(B)の条件においては、(B-1)〜(B-3)の少なくとも1つの条件が満たされれば良い。(B-1)については、プレフィード管理部54は、両面給紙位置から転写位置までの距離と、用紙が搬送される速度とを用いて、計算することができる。両面給紙位置から転写位置までの距離は、例えば、予め設定されてROMなどに記憶させておいたものを用いる。用紙が搬送される速度は、当該距離と、反転〜両面径路に設けられたセンサで検出された用紙の有無とを用いて、計算することができる。第1の所定の紙間距離とは、所定の生産性を満たすための用紙間隔かつ先行する用紙の後ろ後端とぶつからない距離であり、第1の所定の紙間距離の値及び第1の所定の紙間距離の搬送に掛かる時間の値のうち少なくとも一方は予め設定されてROMに記憶されている。この条件を用いる場合には、計算が必要となるが、両面印刷時に生産性が低下する場合を正確に判断することができ、ロバスト性も高い。(B-2)については、両面給紙位置から転写位置まで用紙が搬送される速度と、トレイ給紙位置から転写位置まで用紙が搬送される速度とが同じであることが前提となる。これらの速度が異なる場合には、誤差が生じる可能性があるが、(B-1)に比べて、計算が簡素となる。(B-3)については、上述した給紙トレイ9A,9B,9Cのうち少なくとも1つを、生産性低下トレイとして予め設定しておくことで、プレフィード管理部54は、印刷プロセスで用いる用紙の給紙される給紙トレイが、予め生産性低下トレイとして設定された給紙トレイか否かを判断することができる。例えば、給紙トレイ9A,9B,9Cのうち転写位置までの距離が一番離れている給紙トレイ9Cを生産性低下トレイして予め設定し、当該給紙トレイ9Cを識別するためのトレイ識別情報をROMなどに予め記憶させておく。(C)の条件があるのは、印刷を行うことに対して課金を行う場合且つ給紙トレイ9から用紙が給紙される順に残金が減算される場合、プレフィードの実施により用紙の給紙順が変更されると、残金不足になる恐れがあるからである。このため、印刷順番と用紙の給紙順とを合わせる必要があり、この場合にプレフィードが実施されないようにする。
尚、各印刷プロセスで用いる用紙が給紙される給紙トレイは、印刷ジョブにおいてユーザからの指定により予め設定されるようにしても良いし、印刷プロセス管理部40が印刷ジョブを印刷プロセスに分解する際に各々設定するようにしても良いし、印刷プロセス管理部40が、所定の設定方法に応じて、用紙1枚毎に給紙トレイ9A,9B,9Cのいずれかを各々設定するようにしても良い。
プレフィード管理部54は、印刷順番キュー58にキューイングされている両面印刷に係る印刷プロセスについて、以上のような所定のプレフィード条件を満たすか否かを判断して、プレフィードを実施するか否かを決定し、プレフィードを実施すると決定した場合、プレフィードの実施によりトレイ給紙位置から用紙を給紙させる給紙タイミングを制御して、第1搬送制御部51を制御して、当該用紙をプレフィードさせる。具体的には、プレフィード管理部54は、用紙をプレフィードさせる印刷プロセスを後述のプレフィード順番キュー61にキューイングし、第1搬送制御部51を制御して、プレフィード順番キュー61に先頭にキューイングされている印刷プロセスで用いる用紙のプレフィードを実施させる際に、後述のプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されたプレフィード済み枚数と、プレフィード設定枚数記憶部59に記憶されているプレフィード設定枚数とを参照し、プレフィード済み枚数がプレフィード設定枚数より小さい場合且つ先行して給紙トレイ9から給紙された用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上である場合、第1搬送制御部51を制御して、当該印刷プロセスで用いる用紙をトレイ給紙位置から給紙させることにより、当該用紙をプレフィードさせる。尚、第2の所定の距離とは、紙詰まりしない距離、即ち、前後の用紙がぶつからない距離のことであり、予め設定されているものである。その後、プレフィード管理部54は、プレフィード済み枚数を1インクリメントしてプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されたプレフィード済み枚数を更新し、プレフィード順番キュー61から当該印刷プロセスを削除して、プレフィード順番キュー61を更新する。また、プレフィード管理部54は、プレフィードさせた用紙が再給紙位置まで到達した場合、当該用紙を用いる印刷プロセスに対する印刷順番及びプレフィードさせた用紙と当該用紙に先行する用紙との紙間に応じて、再給紙位置制御部52を制御して、当該用紙を再給紙位置に待機させたり、当該用紙を再給紙位置から給紙させたりする。また、プレフィード管理部54は、両面給紙位置から給紙させた用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番が1つ後の印刷プロセスが、表面印刷を行うものである且つプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されているプレフィード済み枚数が1以上である場合、プレフィード済み枚数を1デクリメントしてプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されたプレフィード済み枚数を更新する。
プレフィード済み枚数記憶部60は、プレフィードされている用紙の枚数であるプレフィード済み枚数を記憶する。プレフィード順番キュー61は、プレフィード管理部54の制御の下、印刷プロセスをキューイングする。プレフィード設定枚数記憶部59は、プレフィード設定枚数を記憶する。プレフィード設定枚数の値は、予め設定されているものとするが、例えば、オペレーションパネルを介した管理者の操作に応じて適宜変更可能である。
ここで、両面印刷時にプレフィードを実施する場合の搬送径路の状態の概略について図6を用いて説明する。両面印刷では、まず、インタリーフ枚数に応じて、表面印刷を行う対象の用紙が給紙トレイ9から連続して給紙されて連続して印刷され、印刷後の用紙が反転〜両面径路にインタリーフ枚数に応じて点在する。そして、両面給紙位置に到達した用紙から順に転写前位置まで搬送されてその後転写位置まで搬送されて裏面印刷が行われることになるが、本実施の形態においては、エンジン制御部32は、先行して裏面印刷を行う用紙が両面給紙位置から転写前位置まで搬送される前に、裏面印刷後に表面印刷を行う新たな用紙をプレフィード設定枚数だけ先に連続して給紙トレイ9から給紙させる。この結果、画像形成装置の搬送径路内には「インタリーフ枚数+プレフィード設定枚数」の用紙が給紙されていることになる。
図4の説明に戻る。第1搬送制御部51は、印刷プロセス実行制御部50からの要求に応じて、プレフィード管理部54の制御の下、紙詰まり防止間隔管理部55を制御して、給紙位置から転写前位置までの用紙の搬送を制御する。具体的には、第1搬送制御部51は、給紙トレイ9に含まれる給紙コロ12及び給紙ローラ13や両面給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動及び駆動の停止を制御する。また、第1搬送制御部51は、反転〜両面径路における両面給紙位置に用紙が到達したか否かを、両面給紙位置付近に設けられたセンサの検出結果に基づいて検出する。再給紙位置制御部52は、プレフィード管理部54の制御の下、給紙トレイ9から給紙されてプレフィードされた用紙の再給紙位置における待機及び当該再給紙位置を経る搬送を制御すべく、再給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動及び駆動の停止を制御する。第2搬送制御部53は、印刷プロセス実行制御部50からの要求に応じて、転写位置合わせタイミング調整部57及び生産性間隔管理部56を制御して、転写前位置から排紙までの用紙の搬送を制御する。具体的には、第2搬送制御部53は、転写位置合わせタイミング調整部57及び生産性間隔管理部56を制御して、レジストローラ6の駆動及び駆動の停止を制御すると共に、転写ローラ5、定着ユニット7及び分岐爪14までの搬送と、分岐爪14の切り替えとを制御する。両面印刷時には、第2搬送制御部53は、表面印刷を行った用紙に対して分岐爪14を反転〜両面径路側に切り替えて、当該用紙を反転させて両面給紙位置まで搬送させ、裏面印刷を行った用紙に対して分岐爪14を排紙ローラ17側へ切り替えて、排紙ローラ17により当該用紙を排紙トレイ19へ排紙させる。
転写位置合わせタイミング調整部57は、第2搬送制御部53の制御の下、転写位置でのトナー像の転写と用紙との位置合わせを調整して、レジストローラ6を駆動させる。紙詰まり防止間隔管理部55は、第1搬送制御部51の制御の下で給紙位置から転写前位置までの間で先行して搬送される用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上であるか否かを検出する。具体的には、紙詰まり防止間隔管理部55は、給紙位置から転写前位置までの間の搬送径路に設けられたセンサにより検出される用紙の有無と、給紙ローラ13により用紙が搬送される速度とにより前後の用紙の紙間を計算して、当該紙間と、第2の所定の紙間距離との比較により、上述の検出を行う。生産性間隔管理部56は、第2搬送制御部53の制御の下で転写前位置から排紙までの間で先行して搬送される用紙との紙間が第1の所定の紙間距離以上であるか否かを検出する。具体的には、生産性間隔管理部56は、転写前位置付近に設けられたセンサにより検出される用紙の有無と、レジストローラ6により用紙が搬送される速度とにより前後の用紙の紙間を計算して、当該紙間と、第2の所定の紙間距離との比較により、上述の検出を行う。
尚、第1決定手段は、以上で説明した印刷順管理部41により実現される。実行制御手段は、印刷プロセス実行制御部50により実現される。第1給紙制御手段は、印刷プロセス実行制御部50、第1搬送制御部51及び第2搬送制御部52の全部又は一部により実現される。第2給紙制御手段は、印刷プロセス実行制御部50、第1搬送制御部51及び第2搬送制御部52の全部又は一部により実現される。第3給紙制御手段は、再給紙位置制御部52により実現される。第2決定手段は、プレフィード管理部54により実現される。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置が行う処理の手順について説明する。まず、画像形成装置が印刷ジョブを受け付けてインタリーフ制御のために行う処理の手順の概要について図7を用いて説明する。画像形成装置のコントローラ33は、印刷プロセス管理部40の機能により、印刷指示データやユーザからの操作入力に応じて、両面印刷に係る印刷ジョブを受け付けると(ステップS1)、当該印刷ジョブをページ単位の印刷プロセスに分解して印刷プロセスを生成する(ステップS2)。そして、コントローラ33は、印刷順管理部41の機能により、上述したインタリーフ制御の原理及びインタリーフ枚数記憶部42に記憶されたインタリーフ枚数に応じて、ステップS2で生成された印刷プロセスの印刷順番を決定する(ステップS3)。そして、コントローラ33は、印刷プロセス管理部40の機能により、ステップS2で生成した印刷プロセスをステップS3で決定された印刷順番でエンジン制御部32に送り、印刷プロセスの実行を要求する(ステップS4)。具体的には例えば、印刷ジョブが、4枚の用紙に対して両面印刷を行うことを指示するものである場合、1枚目の表面印刷、2枚目の表面印刷、1枚目の裏面印刷、3枚目の表面印刷、2枚目の裏面印刷、4枚目の表面印刷、3枚目の裏面印刷及び4枚目の裏面印刷の8つの印刷プロセスがエンジン制御部32に送られる。
次に、画像形成装置が生成した印刷プロセスを実行する処理の手順について図8を用いて説明する。画像形成装置のエンジン制御部32は、印刷プロセス実行制御部50の機能により、コントローラ33から送られた印刷プロセスを印刷プロセス記憶部62に記憶させると共に印刷順番キュー58にキューイングし(ステップS10)、印刷順番キュー58に先頭にキューイングされている印刷プロセスが、表面印刷を行うものであるか否かを判断する(ステップS11)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS11:YES)、エンジン制御部32は、プレフィード管理部54の機能により、プレフィード実施判断処理を行う(ステップS12)。
ここで、ステップS12のプレフィード実施判断処理の詳細な手順について図9を用いて説明する。エンジン制御部32は、プレフィード管理部54の機能により、上述の所定のプレフィード条件のうち(A)の条件を満たすか否かを判断する(ステップS120)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS120:NO)、ステップS124に進み、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS120:YES)、エンジン制御部32は、上述の所定のプレフィード条件のうち(B)の条件を満たすか否かを判断する(ステップS121)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS121:NO)、ステップS124に進み、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS121:YES)、エンジン制御部32は、上述の所定のプレフィード条件のうち(C)の条件を満たすか否かを判断する(ステップS122)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS122:NO)、ステップS124に進み、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS122:YES)、エンジン制御部32は、プレフィードを実施すると決定する(ステップS124)。一方、ステップS124では、エンジン制御部32は、プレフィードを実施しないと決定する。
図8の説明に戻る。エンジン制御部32は、プレフィードを実施するとステップS12で決定した場合(ステップS13:YES)、プレフィード給紙処理を行い(ステップS14)、プレフィードを実施しないとステップS12で決定した場合(ステップS13:NO)、トレイ給紙位置給紙制御処理を行う(ステップS16)。
ここで、ステップS14のプレフィード給紙処理の詳細な手順について図10を用いて説明する。エンジン制御部32は、プレフィード管理部54の機能により、用紙をプレフィードさせる印刷プロセスをプレフィード順番キュー61にキューイングし(ステップS140)、プレフィード順番キュー61に先頭にキューイングされている印刷プロセスがある場合(ステップS141:YES)、プレフィード済み枚数記憶部60に記憶されたプレフィード済み枚数を参照し(ステップS142)、当該プレフィード済み枚数と、プレフィード設定枚数記憶部59に記憶されているプレフィード設定枚数とを比較して、プレフィード済み枚数がプレフィード設定枚数より小さいか否かを判断する(ステップS143)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS143:NO)、プレフィード可能な最大枚数の用紙が既にプレフィードされているため、ステップS143に戻り、エンジン制御部32は、プレフィード済み枚数がプレフィード設定枚数より少なくなるまでプレフィードの実施を待機する。一方、ステップS143の判断結果が肯定的である場合(ステップS143:YES)、エンジン制御部32は、紙詰まり防止間隔管理部55の機能により、先行して給紙されている用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上であるか否かを検出する(ステップS144)。当該紙間が第2の所定の紙間距離より小さい場合(ステップS144:NO)、ステップS144に戻り、当該紙間が第2の所定の紙間距離以上である場合(ステップS144:YES)、エンジン制御部32は、第1搬送制御部51の機能により、当該印刷プロセスで用いる用紙を給紙する給紙トレイ9の給紙ローラ13を駆動させて、当該用紙をトレイ給紙位置から給紙させることにより、当該用紙をプレフィードさせる(ステップS145)。このプレフィードの実施により、両面印刷における表面印刷を行う印刷プロセスについて、印刷順番通りに用紙が再給紙位置まで搬送されることになる。従って、エンジン制御部32は、プレフィード管理部54の機能により、プレフィード済み枚数を1インクリメントしてプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されたプレフィード済み枚数を更新し(ステップS146)、プレフィード順番キュー61から当該印刷プロセスを削除して、プレフィード順番キュー61を更新する(ステップS147)。この結果、プレフィード順番キュー61にキューイングされている新たな先頭の印刷プロセスが、次のプレフィードの対象となり、用紙の給紙順が保証される。
図8の説明に戻る。エンジン制御部32は、以上のステップS14の処理の後、ステップS15で、再給紙位置給紙制御処理を行う。ここで、ステップS15の再給紙位置給紙制御処理の詳細な手順について図11を用いて説明する。エンジン制御部32は、第1搬送制御部51の機能によりステップS14でプレフィードさせた用紙が再給紙位置まで到達したか否かを判断する(ステップS150)。例えば、エンジン制御部32は、再給紙位置付近に設けられたセンサで用紙が検出された場合に、用紙が再給紙位置まで到達したと判断する。ステップS150の判断結果が肯定的である場合(ステップS150:YES)、エンジン制御部32は、当該用紙を転写前位置まで搬送しても印刷順番が保証されるか否かをプレフィード管理部54の機能により判断する(ステップS151)。具体的には、当該用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番キュー58において印刷順番が1つ前であった印刷プロセスに対して印刷プロセス記憶部62において転写搬送フラグが対応付けられている場合、印刷順番が1つ前の印刷プロセスで用いる用紙が転写前位置まで既に搬送されているので、それに後続する印刷プロセスで用いる用紙を転写前位置まで搬送しても、印刷プロセスの印刷順番は変わらずに保証される。従って、この場合、ステップS151の判断結果は肯定的となり、ステップS153に進む。一方、当該用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番キュー58において印刷順番が1つ前であった印刷プロセスに対して印刷プロセス記憶部62において転写搬送フラグが対応付けられていない場合、印刷順番が1つ前の印刷プロセスで用いる用紙が転写前位置までまだ搬送されていないので、それに後続する印刷プロセスで用いる用紙を転写前位置まで先に搬送してしまうと、印刷プロセスの印刷順番は変わる可能性があり保証されなくなる。このため、この場合、ステップS151の判断結果が否定的となり、ステップS152で、エンジン制御部32は、再給紙位置制御部52の機能により、再給紙位置まで到達した用紙を再給紙位置で待機させるべく、再給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動を停止させる。尚、エンジン制御部32が、用紙の搬送のタイミングを時間の計測により計る制御を行う場合には、当該時間の計測を一時停止する。その後、ステップS151に戻る。
また、ステップS153では、エンジン制御部32は、紙詰まり防止間隔管理部55の機能により、再給紙位置から転写前位置までの間で先行して搬送される用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上であるか否かを検出する。当該判断結果が否定的である場合(ステップS153:NO)、エンジン制御部32は、ステップS152と同様にして、再給紙位置制御部52の機能により、再給紙位置まで到達した用紙を再給紙位置で待機させて、ステップS153に戻る。ステップS153の判断結果が肯定的である場合(ステップS153:YES)、エンジン制御部32は、再給紙位置まで到達した用紙を再給紙位置で待機させたか否かを判断し(ステップS155)、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS155:YES)、再給紙位置制御部52の機能により、再給紙位置にある用紙の待機を解除させるべく、再給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動を開始させることにより、再給紙位置から当該用紙を給紙させる(ステップS156)。尚、エンジン制御部32が、用紙の搬送のタイミングを時間の計測により計る制御を行う場合には、ステップS152又はステップS154で一時停止した時間の計測を再開して、当該計測に応じて、再給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動を開始させることにより、再給紙位置から当該用紙を給紙させる。ステップS155の判断結果が否定的である場合にも、再給紙位置にある当該用紙が給紙される。
ここで、再給紙位置給紙制御処理を行う際の搬送径路の状態の概略について図12〜13を用いて説明する。図12に例示される再給紙位置に到達した用紙(印刷順2)を用いる印刷プロセスの印刷順番が2番であり、両面給紙位置にある用紙(印刷順1)を用いる裏面印刷を行う印刷プロセスの印刷順番が1番である場合、1番の印刷プロセスが先行するため、2番の印刷プロセスで用いる用紙(印刷順2)は、図11のステップS152で再給紙位置で待機させられる。この他にも当該用紙に後続してプレフィードされている用紙がある場合には、印刷順2の用紙の待機に合わせて待機させられる。尚、前後の用紙の紙間が第2の所定の紙間距離以上となるように給紙トレイ9から給紙されているため、前後の用紙がぶつかることはない。
そして、先行して裏面印刷を行う対象の用紙(印刷順1)が両面給紙位置から転写位置へ向かった後、図11のステップS151の判断結果が肯定的となる。更に、再給紙位置に待機させられた用紙(印刷順2)の先端が、印刷順1の用紙の後端とぶつからない間隔が空いた場合、即ち、印刷順2の用紙と印刷順1の用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上になった場合には、図11のステップS153の判断結果が肯定的となり、図13に例示されるように、再給紙位置からの給紙が開始されることになる。この結果、再給紙位置で待機される印刷順2の用紙が印刷順1の用紙にぶつからなくなると共に、印刷順1の用紙に対する裏面印刷の終了後に時間をかけることなく印刷順2の用紙(実際には印刷順番が2番から1番に繰り上がった印刷プロセスで用いる用紙)に対して表面印刷を行うことが可能になる。即ち、裏面印刷を行う対象の用紙と、当該裏面印刷後に表面印刷を行う対象の新たな用紙との間隔を従来に比べて縮めることができるため、両面印刷時の生産性の低下を抑制することができる。
尚、再給紙位置から印刷順2の用紙の給紙に伴い、印刷順2の用紙の待機に合わせて待機させられており後続してプレフィードされていた用紙の搬送も開始される。そして、後続してプレフィードされる用紙が再給紙位置に到達した場合は、図12の状態に戻る。また、印刷順番が1番の裏面印刷を行う対象の用紙が両面給紙位置から転写位置へ向かった時点で、プレフィードされて再給紙位置に待機している用紙の、印刷順番が1番の裏面印刷を行う印刷プロセスで用いる用紙に対する先行性はなくなる。このため、新たに裏面印刷を行う印刷プロセス(同図では印刷順番が3番の印刷プロセス)で用いる用紙に対する先行性を確保するために、給紙トレイ9から新たに用紙をプレフィードさせることが可能になる。
図8の説明に戻る。エンジン制御部32は、以上のステップS15の処理の後、ステップS20に進む。次に、ステップS16のトレイ給紙位置給紙制御処理の詳細な手順について図14を用いて説明する。エンジン制御部32は、給紙トレイ9から用紙を転写前位置まで搬送しても印刷順番が保証されるか否かをプレフィード管理部54の機能により判断する(ステップS160)。尚、給紙トレイ9A,9B,9Cのうちいずれの給紙トレイから給紙させるかは上述したように設定されているものとする。具体的には、エンジン制御部32は、上述のステップS151と同様に、当該用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番キュー58において印刷順番が1つ前であった印刷プロセスに対して印刷プロセス記憶部62において転写搬送フラグが対応付けられているか否かにより判断する。当該判断結果が否定的である場合、ステップS160に戻り、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS160:YES)、エンジン制御部32は、紙詰まり防止間隔管理部55の機能により、再給紙位置から転写前位置までの間で先行して搬送される用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上であるか否かを検出する(ステップS161)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS161:NO)、ステップS161に戻り、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS161:YES)、エンジン制御部32は、第1搬送制御部51の機能により、給紙トレイ9から用紙を給紙させる(ステップS162)。
図8の説明に戻る。エンジン制御部32は、以上のステップS16の処理の後、ステップS20に進む。一方、ステップS11の判断結果が否定的である場合(ステップS11:NO)、印刷順番キュー58に先頭にキューイングされている印刷プロセスは、裏面印刷を行うものである。この場合、エンジン制御部32は、第1搬送制御部51の機能により、当該印刷プロセスで用いる用紙が両面給紙位置に到達したか否かを検出する(ステップS17)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS17:NO)、ステップS17に戻り、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS17:YES)、エンジン制御部32は、両面給紙位置給紙制御処理を行う(ステップS18)。
ここで、ステップS18の両面給紙位置給紙制御処理の詳細な手順について図15を用いて説明する。エンジン制御部32は、両面給紙位置から用紙を転写前位置まで搬送しても印刷順番が保証されるか否かをプレフィード管理部54の機能により判断する(ステップS180)。具体的には、エンジン制御部32は、上述のステップS151と同様に、当該用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番キュー58において印刷順番が1つ前であった印刷プロセスに対して印刷プロセス記憶部62において転写搬送フラグが対応付けられているか否かにより判断する。当該判断結果が否定的である場合(ステップS180:NO)、エンジン制御部32は、第1搬送制御部51の機能により、両面給紙位置まで到達した用紙を両面給紙位置で待機させるべく、両面給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動を停止させる(ステップS181)。尚、エンジン制御部32が、用紙の搬送のタイミングを時間の計測により計る制御を行う場合には、当該時間の計測を一時停止する。その後、ステップS180に戻る。一方、ステップS180の判断結果が肯定的である場合(ステップS180:YES)、エンジン制御部32は、紙詰まり防止間隔管理部55の機能により、両面給紙位置から転写前位置までの間で先行して搬送される用紙との紙間が第2の所定の紙間距離以上であるか否かを検出する(ステップS182)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS182:NO)、エンジン制御部32は、ステップS181と同様にして、第1搬送制御部51の機能により、両面給紙位置まで到達した用紙を両面給紙位置で待機させて(ステップS183)、ステップS182に戻る。一方、ステップS182の判断結果が肯定的である場合(ステップS182:YES)、エンジン制御部32は、両面給紙位置まで到達した用紙を両面給紙位置で待機させたか否かを判断し(ステップS184)、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS184:YES)、第1搬送制御部51の機能により、両面給紙位置にある用紙の待機を解除させるべく、両面給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動を開始させることにより、両面給紙位置から当該用紙を給紙させる(ステップS185)。尚、エンジン制御部32が、用紙の搬送のタイミングを時間の計測により計る制御を行う場合には、ステップS181又はステップS183で一時停止した時間の計測を再開して、当該計測に応じて、両面給紙位置付近に配設された給紙ローラ13の駆動を開始させることにより、両面給紙位置から当該用紙を給紙させる。ステップS184の判断結果が否定的である場合にも、両面給紙位置にある当該用紙が給紙される。
図8の説明に戻る。エンジン制御部32は、以上のステップS18の処理の後、プレフィード処理を行う(ステップS19)。ここで、ステップS19のプレフィード処理の詳細な処理の手順について図16を用いて説明する。エンジン制御部32は、印刷プロセス記憶部62を参照して、図8のステップS18で両面給紙位置から給紙させた用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番が1つ後の印刷プロセスは、表面印刷を行うものである且つプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されているプレフィード済み枚数は1以上であるか否かをプレフィード管理部54の機能により判断する(ステップS190)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS190:YES)、エンジン制御部32は、プレフィード済み枚数を1デクリメントしてプレフィード済み枚数記憶部60に記憶されたプレフィード済み枚数を更新する(ステップS191)。この処理によって、図10のステップS143でプレフィードの実施を待機している用紙が、プレフィード可能になる。即ち、先行して裏面印刷を行う印刷プロセスで用いる用紙が、両面給紙位置から給紙された時点で、当該印刷プロセスより印刷順番が後の印刷プロセスで用いる用紙でありプレフィードされていた用紙のうち、転写前位置までの搬送径路において先頭にある用紙を用いる印刷プロセスが、次の印刷順番となる。
一方、図8のステップS18で両面給紙位置から給紙させた用紙を用いる印刷プロセスより印刷順番が1つ前の印刷プロセスが、表面印刷済みで裏面印刷を行うものでない場合(ステップS190:NO)、プレフィードの実施の対象ではなく、プレフィード済み枚数記憶部60に記憶されているプレフィード済み枚数が0である場合(ステップS190:NO)、プレフィードされている用紙が存在せず、プレフィード済み枚数を更新する必要がないため、エンジン制御部32は、処理を終了する。
図8の説明に戻る。エンジン制御部32は、以上のステップS19の処理の後、ステップS20に進む。ステップS20では、給紙位置から転写前位置までの搬送制御が終了して、用紙が転写前位置まで到達すると、エンジン制御部32は、印刷プロセス実行制御部50の機能により、印刷プロセス記憶部62に記憶された、当該用紙を用いる印刷プロセスに対して転写搬送フラグを対応付け、当該印刷プロセスを印刷順番キュー58から削除することにより印刷順番キュー58を更新する(ステップS20)。この結果、印刷順番キュー58にキューイングされている新たな先頭の印刷プロセスが、次の印刷順番として実行の対象となり、印刷順番が保証される。
そして、エンジン制御部32は、第2搬送制御部の機能により、転写前位置〜排紙制御処理を行う(ステップS21)。ここで、ステップS21の転写前位置〜排紙制御処理の詳細な処理の手順について図17を用いて説明する。エンジン制御部32は、第2搬送制御部53の機能により、レジストローラ6の駆動を停止させて、転写前位置で用紙を待機させて(ステップS210)、生産性間隔管理部56の機能により、第1の所定の紙間間隔以上であるか否かを検出する(ステップS211)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS211:NO)、ステップS211に戻り、当該判断結果が肯定的である場合(ステップS211:YES)、エンジン制御部32は、転写位置合わせタイミング調整部57の機能により、転写位置でのトナー像の転写と用紙との位置合わせを調整して、レジストローラ6を駆動させて、用紙を転写位置まで搬送させる(ステップS212)。次いで、エンジン制御部32は、当該用紙に対して転写ローラ5により感光体ドラム1上のトナー像を転写させ(ステップS213)、当該用紙を定着ユニット7まで搬送し、定着ユニット7によりトナー像を当該用紙に定着させて(ステップS214)、当該用紙を分岐爪14まで搬送させる。そして、エンジン制御部32は、印刷プロセス記憶部62を参照して、当該用紙を用いた印刷プロセスが裏面印刷を行うものか否かを判断する(ステップS215)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS215:YES)、エンジン制御部32は、第2搬送制御部53の機能により、分岐爪14を排紙ローラ17側に切り替えて、排紙ローラ17により当該用紙を排紙トレイ19へ排紙させる(ステップS217)。ステップS215の判断結果が否定的である場合(ステップS215:NO)、エンジン制御部32は、第2搬送制御部53の機能により、分岐爪14を反転〜両面径路側に切り替えて、当該用紙を反転させて両面給紙位置へ搬送させる(ステップS216)。以上の処理を、エンジン制御部32は、印刷順番キュー58にキューイングした全ての印刷プロセスについて行う。
以上のように、画像形成装置は、両面印刷時に、インタリーフ枚数やインタリーフ制御の有無に関わらず、先行して裏面印刷を行う対象の用紙を給紙するより先に、後続して表面印刷を行う対象の用紙をトレイ給紙位置から給紙してプレフィードさせ、プレフィードさせた用紙を再給紙位置で適宜待機させる。これにより、両面印刷時において印刷順番を保って前後の用紙の間隔を縮めることができ、両面印刷時の生産性の低下を抑制することができる。また、画像形成装置は、用紙をプレフィードさせる際には、先行して搬送される用紙とぶつからない距離を保ってプレフィードさせるよう制御することで、プレフィードの際の紙詰まりの発生を抑制することができる。
また、画像形成装置は、所定のプレフィード条件として両面印刷時の生産性が低下する条件を満たすと判断した場合にのみプレフィードを実施することで、両面印刷時の生産性が低下しない場合にはプレフィードのための制御を省くことができ、画像形成装置の処理負担を軽減することができる。
また、プレフィード設定枚数を適宜変更可能とすることで、両面印刷時の生産性を抑制するのに必要な枚数を、画像形成装置の構成や印刷状況に応じて、適宜変更することができる。これにより、両面印刷時の生産性を抑制するのに過剰な枚数のプレフィードを防止して、プレフィードさせる用紙の枚数を減らすことで、プレフィードのために同時に駆動させる負荷が減り、瞬間消費電力や騒音などを減らすことができる。また、画像形成装置のシステム構成を簡素化することができ、RAMなどのメモリの消費を抑制することができる。
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した実施の形態において、画像形成装置で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。
上述した実施の形態において、画像形成装置は、印刷機能としてコピー機能及びプリンタ機能を実現させるようにしたが、いずれか一方の印刷機能のみを実現させるものであっても良い。また、画像形成装置は、カラー印刷を行うものであっても、モノクロ印刷を行うものであっても良い。
上述した実施の形態において、インタリーフ制御の原理の(b)において、「未印刷の用紙の枚数―n=1」の場合は、生産性をより向上させるために、最終枚目の印刷を両面印刷ではなく片面印刷とするようにしても良い。どちらの方が生産性が向上するかは、機械構成的に両面印刷の生産性が片面印刷に比べて幾らまで出せるかといったことや、両面印刷と片面印刷との切り替えのために、最後に連続して裏面印刷を行う際に掛かる時間がどの位であるかといったことなどに依存する。また、前後の用紙で線速が異なり画像形成装置内の負荷が競合する場合などの特定の条件下では、両面印刷時にインタリーフ制御を実施しないようにしても良い。
上述した実施の形態においては、1枚の印刷用紙に対して表面を先に裏面を後にして印刷を行うようにしたが、裏面を先に表面を後にして印刷を行うようにしても良い。
上述した実施の形態においては、印刷プロセス管理部40と、印刷順管理部41と、インタリーフ枚数記憶部42とを有する。印刷プロセス管理部40と、印刷順管理部41とは、コントローラ33のCPUにより実現され、印刷プロセス実行制御部50と、第1搬送制御部51と、再給紙位置制御部52と、第2搬送制御部53と、プレフィード管理部54と、紙詰まり防止間隔管理部55と、生産性間隔管理部56と、転写位置合わせタイミング調整部57とはエンジン制御部32のCPUにより実現されるようにしたが、これに限らず、各部の全部をエンジン制御部32のCPU又はコントローラ33のCPUにより実現されるようにしても良いし、各部のうち一部のいずれがコントローラ33のCPU又はエンジン制御部32のCPUにより実現されるかは限定されない。
上述の実施の形態においては、図14のステップS161の後、エンジン制御部32は、用紙を給紙させる対象の給紙トレイ9に用紙が収容されていることや(用紙の残量が0である場合もある)、給紙トレイ9から転写位置までの搬送径路が存在することや(給紙トレイ9が抜かれていて搬送径路が存在しない場合がある)や、印刷を行うことに対して課金を行う場合に残金があることなどの各給紙条件を確認する確認処理を行うようにしても良い。当該確認処理において各給紙条件の少なくとも1つが確認できなかった場合には、エンジン制御部32は、ステップS162の処理を行わないようにしても良い。
尚、両面印刷時における表面印刷を行う対象の用紙間の順序性は、プレフィードの実施の有無に関わらず変わらないため、当該確認処理において各給紙条件の少なくとも1つが確認できなかった場合であっても、先行して印刷を行う対象の用紙に対してその影響はない。
また、同様に、図15のステップS182の後、エンジン制御部32は、印刷を行うことに対して課金を行う場合に残金があることなどの各給紙条件を確認する確認処理を行うようにしても良い。当該確認処理において各給紙条件の少なくとも1つが確認できなかった場合には、エンジン制御部32は、ステップS184、S185の処理を行わないようにしても良い。
上述の実施の形態においては、図11のステップS152又はS154で用紙を再給紙位置で待機させる場合、当該用紙に後続してプレフィードされている用紙についても待機させるようにした。これらの各用紙を搬送させる給紙ローラ13の駆動及び駆動の停止を各々別個のモータにより制御し、これらの各用紙の待機及び待機の解除を別個に制御するようにしても良い。例えば、再給紙位置で待機させる用紙に後続してプレフィードされている用紙については、前者の用紙に対してぶつからない位置まで搬送してから適宜待機させるようにし、再給紙位置で待機させた用紙を再給紙位置からの給紙を開始させる場合には、当該用紙に後続してプレフィードされている用紙については、先行する用紙と第2の所定の紙間距離が開いた時点で搬送を開始させるようにしても良い。
上述の実施の形態においては、第1の所定の紙間距離と、第2の所定の紙間距離とは、同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。
1 感光体ドラム
2 現像ローラ
3 帯電ローラ
4 クリーニングブレード
5 転写ローラ
6 レジストローラ
7 定着ユニット
7b 加圧ローラ
7a 加熱ローラ
8 書き込みユニット
9,9A,9B,9C 給紙トレイ
9E 手差しトレイ
12 給紙コロ
13 給紙ローラ
14 分岐爪
15 再給紙ユニット
16 反転〜両面径路
17 排紙ローラ
19 排紙トレイ
30 IOB
31 PSU
32 エンジン制御部
33 コントローラ
34 HDD
40 印刷プロセス管理部
41 印刷順管理部
42 インタリーフ枚数記憶部
50 印刷プロセス実行制御部
51 第1搬送制御部
52 再給紙位置制御部
53 第2搬送制御部
54 プレフィード管理部
55 紙詰まり防止間隔管理部
56 生産性間隔管理部
57 転写位置合わせタイミング調整部
58 印刷順番キュー
59 プレフィード設定枚数記憶部
60 プレフィード済み枚数記憶部
61 プレフィード順番キュー
62 印刷プロセス記憶部
特開2002−096977号公報

Claims (8)

  1. 用紙を収容する用紙積載手段から用紙を給紙させ、当該用紙を転写手段のある転写位置まで搬送させる第1給紙制御手段と、
    感光体上に形成されたトナー像を前記用紙の表面又は裏面に転写する転写手段と、
    前記用紙の両面に対して各々転写を行う場合、表面に対する転写が既に行なわれた前記用紙を反転させた後、第1の給紙位置を介して当該用紙を前記転写位置まで搬送させる第2給紙制御手段と、
    複数枚数の用紙の両面に対する印刷を指示する印刷ジョブに応じて、インタリーフ制御により転写を行う場合、前記複数枚数の各用紙の各面に対して各々転写順番を決定する第1決定手段と、
    前記印刷ジョブに応じて、前記第1決定手段が決定した順番に基づいて、用紙毎に、表面に対する転写に際して、前記第1給紙制御手段を制御して、前記用紙積載手段から用紙を給紙させて、当該用紙の表面に対して前記転写手段の行う転写を制御し、裏面に対する転写に際して、前記第2給紙制御手段を制御して、前記第1の給紙位置から用紙を給紙させて、当該用紙の裏面に対して前記転写手段の行う転写を制御する実行制御手段と、
    表面に対して転写済且つ裏面に対する転写対象の第1の用紙を前記第1の給紙位置から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間、及び、前記第1の用紙の裏面に対する転写に後続の表面に対する転写対象の第2の用紙を前記用紙積載手段から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間の差を用いて、前記第1の用紙を前記第1の給紙位置から給紙させた後に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させた場合に生産性が低下するか否かを判断する判断手段と、生産性が低下すると前記判断手段が判断した場合に、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させると決定する実施決定手段とを有する第2決定手段とを備え、
    前記実行制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1給紙制御手段を制御して、前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させ、
    前記第1給紙制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とを変えることなく且つ前記第1の用紙及び前記第2の用紙の紙間が所定の紙間距離以上であるよう、前記用紙積載手段から前記転写位置までの前記第2の用紙の搬送を制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判断手段は、前記用紙積載手段から前記転写位置までの距離及び前記第1の給紙位置から前記転写位置までの距離の差を用いて、生産性が低下するか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断手段は、生産性が低下するものとして予め設定された前記用紙積載手段から前記第2の用紙を給紙する場合に、生産性が低下すると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙積載手段から前記転写位置までの間にある第3の給紙位置での前記第2の用紙の待機及び待機の解除を制御する第3給紙制御手段を更に備え、
    前記第1給紙制御手段は、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を給紙させると前記第2決定手段が決定した場合且つ前記第1の用紙が前記転写位置まで搬送されておらず、前記第2の用紙を給紙させると、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とが変わる可能性がある場合、前記第3給紙制御手段により前記第2の用紙を前記第3の給紙位置に待機させ、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を給紙させると前記第2決定手段が決定した場合、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とが変わらない場合且つ前記第1の用紙及び前記第2の用紙の紙間が所定の紙間距離以上である場合、前記第3給紙制御手段による待機を解除して前記第2の用紙を前記第3の給紙位置から給紙させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写手段の行なう転写とのタイミングを調整して前記転写手段に対して転写を行なう対象の用紙を送り出すレジストローラを更に備え、
    前記第3の給紙位置は、前記用紙積載手段から前記レジストローラのある位置までの間にあり、
    前記第3給紙制御手段は、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を給紙させると前記第2決定手段が決定した場合且つ前記第1の用紙が前記転写位置まで搬送されておらず、前記第2の用紙を給紙させると、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とが変わる可能性がある場合、前記第3給紙制御手段により前記第2の用紙を前記第3の給紙位置に待機させ、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を給紙させると前記第2決定手段が決定した場合、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とが変わらない場合且つ前記第1の用紙及び前記第2の用紙の紙間が所定の紙間距離以上である場合、前記第3給紙制御手段による待機を解除して前記第2の用紙を前記第3の給紙位置から給紙させ、前記第2の用紙を前記レジストローラのある位置まで搬送させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の用紙よりも先に給紙可能な前記第2の用紙の最大の枚数を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記枚数を変更する変更手段とを更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段は、前記印刷を行うことに対して課金を行う場合且つ前記用紙積載手段から用紙が給紙される順に残金を減算する場合、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を給紙させないと決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置で用いられるコンピュータを、
    用紙を収容する用紙積載手段から用紙を給紙させ、当該用紙を転写手段のある転写位置まで搬送させる第1給紙制御手段と、
    感光体上に形成されたトナー像を前記用紙の表面又は裏面に転写する転写手段において、前記用紙の両面に対して各々転写を行う場合、表面に対する転写が既に行なわれた前記用紙を反転させた後、第1の給紙位置を介して当該用紙を前記転写位置まで搬送させる第2給紙制御手段と、
    複数枚数の用紙の両面に対する印刷を指示する印刷ジョブに応じて、インタリーフ制御により転写を行う場合、前記複数枚数の各用紙の各面に対して各々転写順番を決定する第1決定手段と、
    前記印刷ジョブに応じて、前記第1決定手段が決定した順番に基づいて、用紙毎に、表面に対する転写に際して、前記第1給紙制御手段を制御して、前記用紙積載手段から用紙を給紙させて、当該用紙の表面に対して前記転写手段の行う転写を制御し、裏面に対する転写に際して、前記第2給紙制御手段を制御して、前記第1の給紙位置から用紙を給紙させて、当該用紙の裏面に対して前記転写手段の行う転写を制御する実行制御手段と、
    表面に対して転写済且つ裏面に対する転写対象の第1の用紙を前記第1の給紙位置から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間、及び、前記第1の用紙の裏面に対する転写に後続の表面に対する転写対象の第2の用紙を前記用紙積載手段から前記転写位置まで搬送するのに掛かる時間の差を用いて、前記第1の用紙を前記第1の給紙位置から給紙させた後に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させた場合に生産性が低下するか否かを判断する判断手段と、生産性が低下すると前記判断手段が判断した場合に、前記第1の用紙よりも先に前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させると決定する実施決定手段とを有する第2決定手段として機能させるためのプログラムであって、
    前記実行制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1給紙制御手段を制御して、前記第2の用紙を前記用紙積載手段から給紙させ、
    前記第1給紙制御手段は、前記第2決定手段の決定に応じて、前記第1の用紙の裏面に対する転写順番と、前記用紙積載手段から給紙された前記第2の用紙の表面に対する転写順番とを変えることなく且つ前記第1の用紙及び前記第2の用紙の紙間が所定の紙間距離以上であるよう、前記用紙積載手段から前記転写位置までの前記第2の用紙の搬送を制御する
    ことを特徴とするプログラム。
JP2010208611A 2010-09-16 2010-09-16 画像形成装置及び画像形成プログラム Active JP5640595B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010208611A JP5640595B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 画像形成装置及び画像形成プログラム
US13/231,089 US8755735B2 (en) 2010-09-16 2011-09-13 Image forming apparatus and program product for image forming

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010208611A JP5640595B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 画像形成装置及び画像形成プログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014222015A Division JP5958520B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 画像形成装置及び画像形成プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012063642A JP2012063642A (ja) 2012-03-29
JP5640595B2 true JP5640595B2 (ja) 2014-12-17

Family

ID=45817893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010208611A Active JP5640595B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 画像形成装置及び画像形成プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8755735B2 (ja)
JP (1) JP5640595B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5195860B2 (ja) * 2010-09-28 2013-05-15 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP5549701B2 (ja) * 2012-04-02 2014-07-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2014178359A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、印刷制御方法、印刷制御プラグラム
JP6291861B2 (ja) * 2014-01-22 2018-03-14 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP6503723B2 (ja) * 2014-12-12 2019-04-24 富士ゼロックス株式会社 印刷装置、印刷方法、印刷プログラム、及び印刷物の製造方法
JP6957209B2 (ja) * 2017-05-31 2021-11-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6965027B2 (ja) * 2017-05-31 2021-11-10 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6984520B2 (ja) * 2018-03-28 2021-12-22 沖電気工業株式会社 シート状媒体搬送装置、画像形成装置及びシート状媒体搬送方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63313172A (ja) * 1987-06-16 1988-12-21 Canon Inc 両面記録装置の制御方法
DE4002785A1 (de) * 1989-02-01 1990-08-02 Ricoh Kk Verfahren zum erzeugen beidseitiger kopien in einer bilderzeugungseinrichtung
JP3294536B2 (ja) * 1997-07-14 2002-06-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2000086042A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000172144A (ja) * 1998-12-02 2000-06-23 Kyocera Mita Corp 複写機におけるスタックレス両面連続複写方法
JP2000321827A (ja) * 1999-05-10 2000-11-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2001125445A (ja) * 1999-10-25 2001-05-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および複合機
JP3943842B2 (ja) * 2000-03-10 2007-07-11 株式会社リコー 両面画像記録装置
JP2002096977A (ja) 2000-09-20 2002-04-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005195808A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4684814B2 (ja) * 2005-09-06 2011-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5038106B2 (ja) * 2007-11-19 2012-10-03 キヤノン株式会社 画像形成装置及び方法、並びにプログラム
JP5232526B2 (ja) * 2008-05-08 2013-07-10 理想科学工業株式会社 印刷装置
JP2010105350A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US8755735B2 (en) 2014-06-17
US20120070214A1 (en) 2012-03-22
JP2012063642A (ja) 2012-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5640595B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP5445480B2 (ja) 印刷装置
JP5162195B2 (ja) 画像形成装置
JP6261312B2 (ja) 画像形成装置
JP2013088476A (ja) 画像形成装置
JP6743647B2 (ja) 画像形成装置
JP5958520B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP6238694B2 (ja) 画像形成装置
JP2018045032A (ja) タンデム方式の画像形成装置とその制御方法および画像形成システム
JP6682338B2 (ja) 画像形成装置
JP2011253073A (ja) 画像形成装置
US10906762B2 (en) Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus
JP6252107B2 (ja) 画像形成装置
JP2007272004A (ja) 画像形成装置、シート搬送制御方法、シート搬送制御プログラム
JP5303526B2 (ja) 画像形成装置
US8641030B2 (en) Control apparatus for controlling stapling and image forming apparatus for controlling stapling
JP5732183B2 (ja) 画像形成装置
JP6696440B2 (ja) 画像形成装置
JP5335484B2 (ja) 画像形成装置
JP7230260B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP6562668B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2018205406A (ja) 画像形成装置
JP2015210391A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP7327989B2 (ja) 画像形成装置
JP2019163125A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140709

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141013

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5640595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151