JP5625192B2 - フォトレジスト組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体やLCDを製造する際のリソグラフィ−に使用されるフォトレジスト用フェノール樹脂、それが含まれるフォトレジスト組成物、及びその製造方法に関するものである。
一般にポジ型フォトレジスト組成物は、ノボラック型フェノール樹脂などのアルカリ可溶性樹脂と、ナフトキノンジアジド化合物等のキノンジアジド基を有する感光剤とを含むものが用いられる。このようなポジ型フォトレジスト組成物は、アルカリ溶液による現像によって高い解像力を示す。また、ノボラック型フェノール樹脂は、露光後のドライエッチングに対し、芳香環を多く持つ構造に起因する高い耐熱性も有する。そのため、これまでノボラック型フェノール樹脂とナフトキノンジアジド系感光剤とを含有する数多くのポジ型フォトレジスト組成物が開発、実用化され、ICやLSI等の半導体製造、LCDなどの回路基材の製造に利用されている。
携帯電話などのフレキシブルプリント配線基板の分野においては、解像度は、30〜300μm程度でよいため、ネガ型ドライフィルムフォトレジストが広く使用されている。ネガ型ドライフィルムフォトレジストを用いると、基板表面の微細加工が困難である。一方、ポジ型フォトレジスト組成物を用いると、例えば、0.3μm程度の微細な寸法から、数十〜数百μm程度の大きな寸法幅のものまで、多種多様な基板表面の微細加工が可能である(例えば、特許文献1および2参照)。
特開平06−59445号公報 特開平08−44053号公報
しかし、ポジ型フォトレジスト組成物から形成されるドライフィルムは、膜質が脆く柔軟性に欠けるため、それをロール状の製品とすることに難点がある。また、ロール状の製品として製造されても、それを使用する際に不具合が生じやすい。そのため、ポジ型フォトレジスト組成物を用いたドライフィルムは実用化に至っていない。そこで本発明は、高い柔軟性を示し且つ、高耐熱性・高感度で、高い解像度を可能にするフォトレジスト用フェノール樹脂、それが含まれるフォトレジスト組成物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、メタクレゾ−ル及びパラクレゾールの少なくとも一つを含有するメチルフェノール類(a)と、グルタルアルデヒド(Glutaraldehyde)及びアジプアルデヒド(Adipaldehyde)の少なくとも一つを含有するジアルデヒド類(b)とを縮合することにより、高い柔軟性を示し且つ、高耐熱性・高感度で、高い解像度を可能にするフォトレジスト用フェノール樹脂を得ることができることを見出した。すなわち、本発明は、メタクレゾ−ル及びパラクレゾールの少なくとも一つを含有するメチルフェノール類(a)と、グルタルアルデヒド及びアジプアルデヒドの少なくとも一つを含有するジアルデヒド類(b)とを縮合反応して得られることを特徴とするフォトレジスト用フェノール樹脂である。また、本発明は、前記フォトレジスト用フェノール樹脂を含有することを特徴とするフォトレジスト組成物である。さらに、本発明は、メタクレゾ−ル及びパラクレゾールの少なくとも一つを含有するメチルフェノール類(a)と、グルタルアルデヒド及びアジプアルデヒドの少なくとも一つを含有するジアルデヒド類(b)とを縮合反応する工程を備えたことを特徴とするフォトレジスト用フェノール樹脂の製造方法である。
以上のように、本発明によれば、高い柔軟性を示し且つ、高耐熱性・高感度で、高い解像度を可能にするフォトレジスト用フェノール樹脂、それが含まれるフォトレジスト組成物、及びその製造方法を提供することができる。
本発明に係るフォトレジスト用フェノール樹脂において、前記メチルフェノール類(a)は、メタクレゾール(m−クレゾール)若しくはパラクレゾール(p−クレゾール)の単独物、又は、メタクレゾール及びパラクレゾールの混合物を含有するが、メタクレゾ−ル及びパラクレゾールの少なくとも一つからなることが好ましい。メチルフェノール類(a)がメタクレゾール及びパラクレゾールの混合物を含む場合は、混合比について特に制限はないが、メタクレゾール1モルに対して、パラクレゾールが0.05〜20モルであることが好ましく、0.5〜2モルであることがさらに好ましい。
前記メチルフェノール類(a)は、メタクレゾ−ル及びパラクレゾール以外のメチルフェノール類を含んでいてもよい。そのようなメチルフェノール類としては、オルトクレゾール(o−クレゾ−ル)、キシレノ−ル類、及びトリメチルフェノ−ル類が挙げられる。キシレノ−ル類としては、2,3−キシレノ−ル、2,4−キシレノ−ル、2,5−キシレノ−ル、2,6−キシレノ−ル、3,4−キシレノ−ル、及び3,5−キシレノ−ルの各構造異性体が挙げられる。トリメチルフェノ−ル類としては、2,3,5−トリメチルフェノ−ル、及び2,3,6−トリメチルフェノ−ルの各構造異性体が挙げられる。メタクレゾール及びパラクレゾール以外のメチルフェノール類の総使用量は、主成分となるメタクレゾール及びパラクレゾールの総使用量を超えるものではなく、メタクレゾール及びパラクレゾールの総使用量の0.3倍モル以下であることが好ましい。
本発明に係るフォトレジスト用フェノール樹脂において、前記ジアルデヒド類(b)は、グルタルアルデヒド及びアジプアルデヒドの少なくとも一つを含有するが、グルタルアルデヒド及びアジプアルデヒドの少なくとも一つからなることが好ましい。
前記ジアルデヒド類(b)は、グルタルアルデヒド及びアジプアルデヒド以外のジアルデヒド類を含んでいてもよい。そのようなジアルデヒド類としては、スクシンアルデヒド等が挙げられ、これらが好適に用いられる。グルタルアルデヒド以外のジアルデヒド類の総使用量は、グルタルアルデヒドとアジプアルデヒドとの合計のモル数に対して、当モル以下であることが好ましい。ジアルデヒド類(b)は、架橋基として用いられる。
ジアルデヒド類(b)とメチルフェノール類(a)とのモル比(b/a)は、0.10〜0.70であることが好ましく、0.15〜0.50であることがさらに好ましく、0.20〜0.35であることが特に好ましい。0.10より低いと、フォトレジスト用フェノール樹脂の重量平均分子量が小さくなり、そのため溶解速度が大きくなり、溶解時の反応制御が難しくなる傾向があり好ましくない。0.70より大きいと、フォトレジストとしての解像度が低下してくる場合があり好ましくない。
メチルフェノール類(a)とジアルデヒド類(b)との縮合反応には、酸触媒を用いることが好ましい。酸触媒としては、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、及びメタンスルホン酸などの有機スルホン酸、蓚酸などの有機ジカルボン酸、並びに塩酸、及び硫酸などの無機酸を挙げられ、酸強度の高い、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、及びメタンスルホン酸などの有機スルホン酸、並びに塩酸、及び硫酸などの無機酸であることが好ましい。酸触媒の使用量は、メチルフェノール類(a)に対して、例えば、0.01重量%から5重量%とすることができるが、フォトレジスト組成物の特性を良好にするためには、極力少なくすることが好ましい。
メチルフェノール類(a)とジアルデヒド類(b)との縮合反応には、反応溶媒を用いることができる。メチルフェノール類自体やジアルデヒド類を溶解する水に反応溶媒としての役割を担わせてもよいし、場合によっては縮合反応に影響を及ぼさない有機溶媒を用いてもよい。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、及びプロピレングリコールなどのアルコール類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、及び1,2−ジエトキシエタン等のポリオールのエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のポリオールのエステル類;並びに、テトラヒドロフラン、及びジオキサン等の環状エーテル類が挙げられる。好ましくは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のポリオールのエステル類;並びに、テトラヒドロフラン、及びジオキサン等の環状エーテル類であり、さらに好ましくは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のポリオールのエステル類であり、特に好ましくは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートである。有機溶媒の使用量は、通常、反応原料100重量部当り、20〜1000重量部である。
反応温度は、使用するメチルフェノール類(a)及びジアルデヒド類(b)の配合割合にもよるが、通常は50〜200℃、好ましくは70〜180℃、より好ましくは80〜180℃である。50℃より低いと重合が非常に遅く、200℃より高いと反応の制御が難しくなり、目的のフォトレジスト用フェノール樹脂を安定的に得ることが困難となる。反応時間は、反応温度にもよるが、通常は20時間以内である。反応圧力は、通常は常圧下で行われるが、若干の加圧ないし減圧下でも行うことができる。
縮合反応終了後、反応を停止するために塩基を添加して酸触媒を中和し、続いて酸触媒を除去するために水を加えて水洗を実施することが好ましい。酸触媒を中和するための塩基としては、特に限定されることはなく、酸触媒を中和し、水に可溶な塩を形成するものであれば使用可能であり、例えば、金属水酸化物、及び金属炭酸塩などの無機塩基、並びにアミンや有機アミンなどの有機塩基が挙げられ、有機アミンであることが好ましい。無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸カルシウムが挙げられる。有機塩基としては、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、及びトリブチルアミンが挙げられる。
酸触媒を中和するための塩基の使用量は、酸触媒の量にもよるが、酸触媒を中和し、反応系内のpHが4〜8の範囲に入るような量で使用することが好ましい。水洗に用いられる水洗水の量と回数は、特に限定されないが、経済的観点も含めて、酸触媒を実使用に影響ない程度の量まで除去できる量と回数であればよく、水洗回数としては、1〜5回程度が好ましい。水洗温度は、特に限定されないが、酸触媒除去の効率と作業性の観点から、40〜95℃で行うのが好ましい。フォトレジスト用フェノール樹脂と水洗水の分離が悪い場合は、フォトレジスト用フェノール樹脂の粘度を低下させる溶媒の添加や水洗温度を上昇させることが効果的である。このような溶媒種は特に限定されないが、フェノ−ル樹脂を溶解し、粘度を低下させるものであれば使用することができる。
酸触媒を除去した後、一般的には、反応系の温度を130℃〜230℃に上げて、減圧下、例えば5〜50torrの圧力下で、反応系内に存在する未反応原料や有機溶媒等の揮発分を留去して、フォトレジスト用フェノール樹脂を回収することができる。
本発明に係るフォトレジスト用フェノール樹脂の重量平均分子量は、特に限定されないが、フォトレジスト組成物の性能や製造上のハンドリング性から、2000〜60000であることが好ましく、4000〜50000であることがさらに好ましく、5000〜50000であることがもっとも好ましい。重量平均分子量が2000より小さい場合は、感度が高すぎて耐熱性に劣り、60000より大きい場合は、感度が低すぎて実使用に向かない場合がある。
本発明に係るフォトレジスト用フェノール樹脂の軟化点は、耐熱性の観点から、140℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがさらに好ましく、160℃以上であることが特に好ましい。軟化点が140℃より低いと、フォトレジストとして使用する場合に、耐熱性に劣る場合がある。
本発明に係るフォトレジスト組成物は、本発明に係るフォトレレジスト用フェノール樹脂を含み、さらに感光剤を含むことが好ましい。
感光剤としては、キノンジアジド基を含む化合物であることが好ましく、1,2−キノンジアジド化合物であることがさらに好ましい。キノンジアジド基を含む化合物としては、従来キノンジアジド−ノボラック系レジストで用いられている公知の感光剤のいずれのものをも用いることができる。このような感光剤としては、ナフトキノンジアジドスルホン酸クロライドやベンゾキノンジアジドスルホン酸クロライド等と、これら酸クロライドと縮合反応可能な官能基を有する低分子化合物又は高分子化合物とを反応させることによって得られる化合物が好ましい。
ナフトキノンジアジドスルホン酸クロライドやベンゾキノンジアジドスルホン酸クロライドなどの酸クロライドとしては、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォニルクロライド、及び1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォニルクロライドが好ましい。
酸クロライドと縮合可能な官能基としては水酸基、及びアミノ基が挙げられ、水酸基が好ましい。水酸基を含む酸クロライドと縮合可能な化合物としては、ハイドロキノン、レゾルシン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、及び2,2’,3,4,6’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン等のヒドロキシベンゾフェノン類、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン、及びビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン等のヒドロキシフェニルアルカン類、並びに、4,4’,3”,4”−テトラヒドロキシ−3,5,3’,5’−テトラメチルトリフェニルメタン、及び4,4’,2”,3”,4”−ペンタヒドロキシ−3,5,3’,5’−テトラメチルトリフェニルメタン等のヒドロキシトリフェニルメタン類を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、また2種以上を組合せて用いてもよい。
感光剤の配合量は、フォトレジスト用フェノール樹脂100重量部当たり、通常は、5〜50重量部、好ましくは、10〜40重量部である。これよりも少ないと、フォトレジスト組成物として十分な感度が得られないことがあり、またこれよりも多いと成分の析出の問題が起こることがあるので注意が必要である。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、部は重量部を示す。
成分の含有量および樹脂の物性値等の分析方法は以下の通りである。
(1)(GPC測定方法)
型式 :HLC−8220 東ソー(株)製
カラム :TSK−GEL Hタイプ G2000H×L 4本
G3000H×L 1本
G4000H×L 1本
測定条件 :カラム圧力 13.5MPa
溶離液 :テトラヒドロフラン(THF)フローレート 1ml/min
温度 :40℃
検出器 スペクトロフォトメーター(UV−8020)RANGE 2.56
WAVE LENGTH 254nm とRI
[実施例1]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール200部(1.85モル)、50重量%グルタルアルデヒド水溶液76.0部(0.38モル)、パラトルエンスルホン酸0.4部を三つ口フラスコに入れ、100℃で10h反応させた後、80℃まで冷却してトリエチルアミン0.3部添加し、イオン交換水110部を添加して攪拌、静置した。静置することにより分離した分離水のpHを5.5〜7.0となるように調整し、分離水を除去した。この操作を2回行った。その後、180℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、実施例1に係るフォトレジスト用フェノール樹脂164部得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.5%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は4497であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例2]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール200部(1.85モル)、50重量%グルタルアルデヒド水溶液85.3部(0.43モル)、パラトルエンスルホン酸0.4部を三つ口フラスコに入れ、100℃で10h反応させた後、80℃まで冷却してトリエチルアミン0.3部添加し、イオン交換水110部を添加して攪拌、静置した。静置することにより分離した分離水のpHを5.5〜7.0となるように調整し、分離水を除去した。この操作を2回行った。その後、180℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、実施例2に係るフォトレジスト用フェノール樹脂166部得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.5%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は8090であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例3]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール200部(1.85モル)、50重量%グルタルアルデヒド水溶液113.8部(0.57モル)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100部及びパラトルエンスルホン酸0.4部を三つ口フラスコに入れ、100℃で10h反応させた後、80℃まで冷却してトリエチルアミン0.3部添加し、イオン交換水110部を添加して攪拌、静置した。静置することにより分離した分離水のpHを5.5〜7.0となるように調整し、分離水を除去した。この操作を2回行った。その後、200℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、実施例3に係るフォトレジスト用フェノール樹脂170部得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、2.3%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は49142であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例4]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール100部(0.93モル)、パラクレゾール100部(0.93モル)、50重量%グルタルアルデヒド水溶液74.2部(0.37モル)、パラトルエンスルホン酸0.4部を三つ口フラスコに入れ、100℃で10h反応させた後、80℃まで冷却してトリエチルアミン0.3部添加し、イオン交換水110部を添加して攪拌、静置した。静置することにより分離した分離水のpHを5.5〜7.0となるように調整し、分離水を除去した。この操作を2回行った。その後、180℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、実施例4に係るフォトレジスト用フェノール樹脂158部得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.7%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は9362であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例5]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール200部(1.85モル)、50重量%グルタルアルデヒド水溶液227.7部(1.14モル)及び蓚酸0.1部を三つ口フラスコに入れ、100℃で16h反応させた後、イオン交換水110部を添加して攪拌、静置した。静置することにより分離した分離水を除去した。この操作を2回行った。その後、180℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、実施例5に係るフォトレジスト用フェノール樹脂110部得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、13.2%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は2520であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例6]
メタクレゾール160部(1.48モル)、パラクレゾール40部(0.37モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液74.2部(0.37モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例6に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジス用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、2.0%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は4668であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例7]
メタクレゾール120部(1.11モル)、パラクレゾール80部(0.74モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液59.3部(0.30モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例7に係るノボラック型の実施例7に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、3.0%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は3490であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例8]
メタクレゾール120部(1.11モル)、パラクレゾール80部(0.74モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液77.9部(0.39モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例8に係るノボラック型の実施例8に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.1%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は9500であった。縮合条件を表1に、得られたノボラック型レジスト樹脂の物性を表3に示す。
[実施例9]
メタクレゾール100部(0.93モル)、パラクレゾール100部(0.93モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液59.3部(0.30モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例9に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、4.2%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は3980であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例10]
メタクレゾール80部(0.74モル)、パラクレゾール120部(1.11モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液59.3部(0.30モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例10に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.6%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は4790であった。縮合条件を表1に、得られたフォトレジスト用フェノール樹脂の物性を表3に示す。
[実施例11]
メタクレゾール80部(0.74モル)、パラクレゾール120部(1.11モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液74.2部(0.37モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例11に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、3.2%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は8625であった。縮合条件を表1に、得られたノボラック型レジスト樹脂の物性を表3に示す。
[実施例12]
メタクレゾール40部(0.37モル)、パラクレゾール160部(1.48モル)、及び50重量%グルタルアルデヒド水溶液74.2部(0.37モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例12に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.5%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は4543であった。縮合条件を表1に、得られたノボラック型レジスト樹脂の物性を表3に示す。
[実施例13]
メタクレゾール200部(1.85モル)、100重量%アジプアルデヒド63.3部(0.56モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例13に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、4.6%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は3095であった。縮合条件を表1に、得られたノボラック型レジスト樹脂の物性を表3に示す。
[実施例14]
メタクレゾール200部(1.85モル)、100重量%アジプアルデヒド84.4部(0.74モル)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ノボラック型の実施例14に係るフォトレジスト用フェノール樹脂を得た。得られたフォトレジスト用フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、3.8%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は6726であった。縮合条件を表1に、得られたノボラック型レジスト樹脂の物性を表3に示す。
[比較例1]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール80部(0.74モル)、パラクレゾール120部(1.11モル)、42重量%ホルマリン水溶液81.3部(1.14モル)及び蓚酸0.8部を三つ口フラスコに入れ、100℃で10h反応させた後、180℃まで昇温して脱水した。その後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、比較例1に係るノボラック型フェノール樹脂150部得た。得られたノボラック型フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、8.5%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は5940であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型フェノール樹脂の物性を表4に示す。
[比較例2]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール200部(1.85モル)、40重量%グリオキザール水溶液134.3部(0.93モル)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート60部及びパラトルエンスルホン酸0.4部を三つ口フラスコに入れ、100℃で8h反応させた後、80℃まで冷却してトリエチルアミン0.3部添加し、イオン交換水110部を添加して攪拌、静置した。静置することにより分離した分離水のpHを5.5〜7.0となるように調整し、分離水を除去した。この操作を2回行った。その後、180℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、比較例2に係るノボラック型フェノール樹脂198部得た。得られたノボラック型フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、13.2%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は1096であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型フェノール樹脂の物性を表4に示す。
[比較例3]
メタクレゾール200部(1.85モル)、及び40重量%グリオキザール水溶液161.1部(1.11モル)を使用した以外は、比較例2と同様にして、比較例3に係るノボラック型フェノール樹脂を得た。得られたノボラック型フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、13.8%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は1674であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型フェノール樹脂の物性を表4に示す。
[比較例4]
メタクレゾール80部(0.74モル)、パラクレゾール120部(1.11モル)、及び40重量%グリオキザール水溶液107.4部(0.74モル)を使用した以外は、比較例2と同様にして、比較例4に係るノボラック型フェノール樹脂を得た。得られたノボラック型フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、11.0%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は1189であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型フェノール樹脂の物性を表4に示す。
[比較例5]
メタクレゾール200部(1.85モル)、42重量%ホルマリン水溶液39.7部(0.56モル)及び蓚酸0.8部を三つ口フラスコに入れ、100℃で10h反応させた後、180℃まで昇温して脱水した。その後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、比較例5に係るノボラック型フェノール樹脂105部得た。得られたノボラック型フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、23.1%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は612であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型レジスト樹脂の物性を表4に示す。
[比較例6]
メタクレゾール200部(1.85モル)、及び40重量%グリオキザール水溶液80.6部(0.56モル)を使用した以外は、比較例2と同様にして、比較例6に係るノボラック型フェノール樹脂を得た。得られたノボラック型フェノール樹脂中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、16.7%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は621であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型フェノール樹脂の物性を表4に示す。
[比較例7]
温度計、仕込・留出口および攪拌機を備えた容量500容量部のガラス製フラスコにメタクレゾール59.5部(0.55モル)、2,3−キシレノール42.8部(0.35モル)、3,4−キシレノール12.2部(0.1モル)、40重量%グリオキザール水溶液108.8部(0.75モル)、及び蓚酸2.5部を三つ口フラスコに入れ、100℃で2h反応させた後、ジオキサン115部、37重量%ホルマリン水溶液40.6部(0.50モル)添加し、さらに2h反応させた。その後、180℃まで昇温して脱水した後、30torrで2時間減圧蒸留を行い、ノボラック型フェノール樹脂95部得た。得られたノボラック型フェノール樹脂を酢酸エチルに溶解し30%溶液とし、溶液の1.15倍のメタノールを添加した後、溶液の0.75倍の純水を添加し、攪拌した。その後、2層に分離した下層を取り出し、濃縮し乾燥して比較例7に係るノボラック型フェノール樹脂を得た。得られたノボラック型フェノール樹脂75部の中のダイマー以下の低分子量成分は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)測定の結果、1.1%であった。また、GPC測定による重量平均分子量は8210であった。縮合条件を表2に、得られたノボラック型フェノール樹脂の物性を表4に示す。
Figure 0005625192
Figure 0005625192
《評価例1》溶解速度の評価
実施例1乃至14に係るフォトレジスト用フェノール樹脂、及び比較例1乃至7に係るノボラック型フェノ−ル樹脂をそれぞれPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に溶解し、樹脂溶液を調合した。これを0.2ミクロンメンブレンフィルタ−で濾過した。これを4インチシリコンウェハー上に約1.5μmの厚みになるようにスピンコーターで塗布し、110℃で60秒間ホットプレ−ト上で乾燥させた。次いで現像液(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液)を用い、完全に膜が消失するまでの時間を計測した。初期膜厚を溶解するまでの時間で割った値を溶解速度とした。結果を表3及び4に示す。
《評価例2》柔軟性の評価
実施例1乃至14に係るフォトレジスト用フェノール樹脂、及び比較例1乃至7に係るノボラック型フェノ−ル樹脂をそれぞれPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に溶解し、樹脂溶液を調合した。これを0.2ミクロンメンブレンフィルタ−で濾過した。これを厚さ50μmのポリイミドフィルム上に約5.0μmの厚みになるように塗布し、110℃で90秒間ホットプレ−ト上で乾燥させた。次いで180度に折り曲げて、折り曲げ箇所の状態を下記基準で目視により評価した。
○:樹脂粉末の飛散がない
×:樹脂粉末の飛散がある
結果を表3及び4に示す。
Figure 0005625192
Figure 0005625192
《評価例3》フォトレジスト組成物の感度
実施例1乃至14に係るフォトレジスト用フェノール樹脂、及び比較例1乃至7に係るノボラック型フェノ−ル樹脂それぞれ20部と、ナフトキノン1,2−ジアジド−5−スルホン酸の2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンエステル5部とをPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に溶解し、レジスト溶液を調合した。これを0.2ミクロンメンブレンフィルタ−で濾過し、レジスト液とした。これを4インチシリコンウェハー上に約1.5μの厚みになるようにスピンコーターで塗布し、110℃、60秒間ホットプレ−ト上で乾燥させた。その後、縮小投影露光装置を用い、露光時間を段階的に変えて露光した。次いで現像液(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液)を用い、60秒間現像した。リンス、乾燥後、未露光部の残膜厚から残膜率を求めた。また解像度は、テストチャートマスクを用い、下記基準で評価した。
○:2.0μライン&スペースが解像できる
×:2.0μライン&スペースが解像できない
結果を表5及び6に示す。
《評価例4》フォトレジスト組成物の柔軟性
実施例1乃至14に係るフォトレジスト用フェノール樹脂、及び比較例1乃至7に係るノボラック型フェノ−ル樹脂それぞれ32部と、ナフトキノン1,2−ジアジド−5−スルホン酸の2、3、4、4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンエステル8部とをPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に溶解し、レジスト溶液を調合した。これらを0.2ミクロンメンブレンフィルタ−で濾過し、レジスト液とした。これを厚さ50μmのポリイミドフィルム上に約5.0μmの厚みになるように塗布し、110℃で90秒間ホットプレ−ト上で乾燥させた。その後、現像液(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液)を用い、60秒間浸漬した。リンス、乾燥させた後、180度に折り曲げて、折り曲げ箇所の状態を下記基準で目視により評価した。
○:レジスト膜のヒビ割れがない
×:レジスト膜のヒビ割れがある
結果を表5及び6に示す。
Figure 0005625192
Figure 0005625192
《評価例5》フォトレジスト用フェノール樹脂の物性
フェノ−ル樹脂の貯蔵弾性率およびtanδの立ち上がり温度
得られた実施例1乃至14に係るフォトレジスト用フェノール樹脂、及び比較例1乃至7に係るノボラック型フェノ−ル樹脂をそれぞれ溶融し、長さ10mm×直径10mmの円柱状の試験片を作成した後、粘弾性スペクトロメータ EXSTAR DMS6100(セイコーインスツルメンツ(株)製)を用い、振動周波数1Hz、昇温速度3℃/分、30〜140℃の温度範囲で長さ方向について圧縮モードで貯蔵弾性率(E’)及びtanδを測定した。得られた貯蔵弾性率−温度曲線の中から70℃における貯蔵弾性率の値(Pa)を、フェノ−ル樹脂の貯蔵弾性率とした。なお、貯蔵弾性率(E’)が低い方が柔軟性が良いことを示している。tanδについては、得られたtanδ−温度曲線の中から立ち上がりの温度(℃)を耐熱性の指標とした。なお、数値が高い方が耐熱性が高いことを示している。結果を表7に示す。
Figure 0005625192

Claims (3)

  1. メタクレゾール及びパラクレゾールの少なくとも一つを含有するメチルフェノール類(a)と、グルタルアルデヒド及びアジプアルデヒドの少なくとも一つを含有するジアルデヒド類(b)とを縮合反応して得られたフォトレジスト用フェノール樹脂を含有することを特徴とするフォトレジスト組成物。
  2. さらに感光剤を含有することを特徴とする請求項に記載のフォトレジスト組成物。
  3. 前記感光剤がキノンジアジド基を含む化合物であることを特徴とする請求項に記載のフォトレジスト組成物。
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