JP7247667B2 - フォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びフォトレジスト組成物 - Google Patents

フォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びフォトレジスト組成物 Download PDF

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Description

本発明は、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物、及びフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を含むフォトレジスト組成物に関する。
近年、集積回路半導体の回路パターンの線幅は、集積度の高密度化とともに微細化の一途を辿っている。また、液晶表示素子などでも同様に線幅が細くなり、微細化する傾向となっている。ディスプレイパネルの大型化、低コスト化が進む中、大型基板上で簡便な工程で安定して配線形成することが可能な技術が必要とされている。
また、従来半導体分野で使用されているフォトリソグラフィー技術の中で、レジスト膜をパターニングしたのち、エッチングにより配線形成する工程が普及しているが、その技術を液晶表示素子の製造工程でも応用している流れがある。
それに伴い、フォトレジスト用樹脂材料に対する要求性能も高度化かつ多様化している。特に回路パターンの微細化により、レジスト膜と下層(SiO膜等)との接触面積が小さくなるため、レジスト膜と下層との密着性の向上が要求されている。レジスト膜と半導体基板との密着性が不十分な場合には、図1に示すように、基板10上のSiO膜11上に設けられたレジスト膜12の端部13に剥離現象が見られる。
こうした状態でウェットエッチングが行われると、剥離したレジスト膜12の端部13からエッチング液が入り込む。その結果、図2に示すように、想定したエッチングサイズよりも広範囲のSiO膜11がエッチングされて、いわゆるサイドエッチング14が生じる。この場合には、微細な回路パターンを精度よく形成することが困難となる。レジスト膜の端部の剥離を抑制して微細な回路パターンを精度よく形成するために、フォトレジスト組成物には優れた密着性が求められる。
フォトレジスト用途に最も広く用いられているフェノール樹脂としては、クレゾールノボラック型フェノール樹脂が挙げられる(例えば、特許文献1)。
特開平2-55359号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなクレゾールノボラック型フェノール樹脂は、前述した高度化かつ多様化が進む昨今の市場要求性能に対応できるものではなく、密着性も十分ではない。
そこで、本発明の目的は、密着性に優れるフォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びフォトレジスト組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、2種類の特定のノボラック型フェノール樹脂を、特定の割合でポリマーブレンドして得られるフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を用いたフォトレジスト組成物が、優れた密着性を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の事項に関する。
1. 下記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)と下記一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)とを(A)と(B)との質量比が5~95:95~5となる量で含むことを特徴とするフォトレジスト用フェノール樹脂組成物。
Figure 0007247667000001

(一般式(1)中、Rは、水素原子、又は炭素数1以上8以下の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基を表し、それぞれ同一又は異なっていてもよい。ただし、Rの少なくとも一つは炭素数1以上8以下の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基である。pは、1以上3以下であり、それぞれ同一又は異なっていてもよい。qは、1以上3以下であり、それぞれ同一又は異なっていてもよい。ただし、p+q≦4である。nは、0以上の整数を表す。)
Figure 0007247667000002

(一般式(4)中、Rは、水素原子、炭素数1~6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基、炭素数3~6の環状アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子を表す。aは、1又は2である。bは、1以上3以下であり、bが2以上の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよい。ただし、a+b≦4である。なお、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に一般式(4)で示されるユニットが複数含まれる場合、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に含まれる複数のa、b及びRは、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
2. 前記1に記載のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物と感光剤とを含むことを特徴とするフォトレジスト組成物。
本発明によれば、密着性に優れるフォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びフォトレジスト組成物を提供することができる。
レジスト膜端部の剥離現象を説明する模式図である。 レジスト膜の下層(SiO膜)のサイドエッチングを説明する模式図である。 密着性の評価方法を説明するための模式図である。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)と、前記一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)とをポリマーブレンド(混合)して得られる。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、前記ノボラック型フェノール樹脂(A)と前記ノボラック型フェノール樹脂(B)とを所定の配合比で含むことにより、フォトレジスト組成物としたときに、密着性が優れたものとなる。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、密着性に優れるので、例えば、図1に示したような、レジスト膜12の端部13における剥離現象を抑制することができる。ウエットエッチングを行った際には、レジスト膜12の端部13の剥離部分からエッチング液が入り込むことは回避され、図2に示されるように想定したエッチングサイズよりも広範囲の半導体基板11がエッチングされるのを抑制することができる。
〔ノボラック型フェノール樹脂(A)〕
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物において、ノボラック型フェノール樹脂(A)は、前記一般式(1)で示される。
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)において、Rは、フェノール性水酸基を有するベンゼン環に結合する置換基を表す。Rは、水素原子、又は炭素数1以上8以下の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基を表し、ノボラック型フェノール樹脂(A)の構造中に含まれる複数のRは、それぞれ同一又は異なっていてもよい。ただし、Rの少なくとも一つは炭素数1以上8以下の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基である。
すなわち、ノボラック型フェノール樹脂(A)は、フェノール性水酸基を有するベンゼン環に置換基Rとしてアルキル基が結合したアルキル置換フェノール骨格を、必ず有している。Rは、好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t-ブチル基、プロピル基、ビニル基、オクチル基である。Rがメチル基である場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性の特に優れたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることができる。
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)において、qは、前記置換基Rの数を表す。qは、1以上3以下の整数であり、それぞれ同一又は異なっていてもよい。ここで、qにおける「それぞれ同一又は異なっていてもよい」とは、ノボラック型フェノール樹脂(A)の構造中に含まれる複数のqが、それぞれ同一又は異なっていてもよいことを示す。qが全て1である場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性のバランスの優れたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることができる。
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)において、pは、フェノール性水酸基の数を表す。pは、1以上3以下の整数であり、それぞれ同一又は異なっていてもよい。ここで、pにおける「それぞれ同一又は異なっていてもよい」とは、ノボラック型フェノール樹脂(A)の構造中に含まれる複数のpが、それぞれ同一又は異なっていてもよいことを示す。ただし、前述の置換基Rの数qとの和p+qが4以下である。pが全て1の場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性のバランスの優れたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることができる。フェノール性水酸基の数が少ない場合、適切なアルカリ溶解速度を有するフォトレジスト組成物が得られる。
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)において、nは、繰り返し数を表し、0以上の整数である。
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)は、様々な分子量を有する高分子の集合体なので、nの値は、該集合体における平均値n’として表すことができる。
前記平均値n’は、ノボラック型フェノール樹脂(A)のGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で測定される、ポリスチレン換算による重量平均分子量(Mw)が、1000~50000となるような値であることが好ましく、1500~30000となるような値であることがより好ましく、1500~25000となるような値であることがさらに好ましく、3000~15000となるような値であることが特に好ましく、6000~13000となるような値であることが最も好ましい。
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で測定されるポリスチレン換算による重量平均分子量(Mw)が、上述の範囲であることが、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物とするときの製造上のハンドリング性や、フォトレジスト組成物としたときの感度、残膜率、解像度、耐熱性の観点からは好ましい。重量平均分子量が1000より小さい場合は、感度が高過ぎたり耐熱性に劣る場合があり、50000より大きい場合は、感度が低い場合がある。
また、前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)において、より好ましい態様の一つは、一般式(1)の全てのp及びqが1(p=1、q=1)であり、全ての置換基Rがメチル基である、下記一般式(2)で示されるクレゾールノボラック樹脂である。
Figure 0007247667000003

(一般式(2)中、nは、0以上の整数を表す。)
ノボラック型フェノール樹脂(A)が、前記一般式(2)で示されるクレゾールノボラック樹脂の場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性をバランスよく備えたフォトレジスト組成物を得ることができる。
前記一般式(2)で示される好ましい態様の一つであるノボラック型フェノール樹脂(A)において、メチル基は、フェノール性水酸基に対して、オルト、メタ、又はパラ位の何れの置換位置にあってもよい。フェノール性水酸基に対してメタ位にメチル基が置換されたフェノール骨格と、パラ位にメチル基が結合したフェノール骨格とを共に有する構造である場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性をバランスよく備えたフォトレジスト組成物を得ることができる。
ノボラック型フェノール樹脂(A)は、フェノール性水酸基に対してメタ位にメチル基が置換されたフェノール骨格と、パラ位にメチル基が結合したフェノール骨格とからなる構造であることがより好ましい。メタ位:パラ位のモル比は、後述する原料仕込みの際のフェノール化合物(a1)のモル比を調節することにより、調整することができる。その際、前記一般式(2)が有するメタ位にメチル基が置換されたフェノール骨格と、パラ位にメチル基が結合したフェノール骨格とが、メタ位:パラ位の原料仕込みの際のモル比が20~80:80~20となる量であることが好ましく、30~70:70~30となる量であることがより好ましく、40~60:60~40となる量であることがさらに好ましく、40~50:60~50となる量であることが特に好ましい。
ノボラック型フェノール樹脂(A)の構造中のフェノール骨格におけるメチル基の位置は、レジスト組成物のエッチング耐性やアルカリ溶解性に影響を及ぼす。パラ位にメチル基が結合したフェノール骨格を多くすることで、密着性の高いフォトレジスト組成物を得ることができる。パラ位の割合は、50%を超えることが好ましい。メタ位の割合が多い場合には、アルカリ溶解速度が速くなって残膜率が低下するという不都合が生じるおそれがある。メタ位の割合が50%までであれば、そのおそれはない。
〔ノボラック型フェノール樹脂(A)の製造方法〕
前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)は、下記一般式(3)で示されるフェノール化合物(a1)とホルムアルデヒド(a2)とを、酸性触媒下で縮重合反応させることで得ることができる。
<フェノール化合物(a1)>
ノボラック型フェノール樹脂(A)の製造において、使用されるフェノール化合物(a1)は、下記一般式(3)で示される。
Figure 0007247667000004

(一般式(3)中、R、p及びqは、前記一般式(1)における定義と同じである。)
一般式(3)で示されるフェノール化合物の例としては、特に限定されないが、p=1の化合物としては、フェノール、m-クレゾール、p-クレゾール、o-クレゾール、2,3-キシレノール、2,4-キシレノール、2,5-キシレノール、2,6-キシレノール、3,4-キシレノール、3,5-キシレノール、2,3,5-トリメチルフェノール、2,3,6-トリメチルフェノール、4-t-ブチルフェノール、p-オクチルフェノール、ジブチルフェノールなどが挙げられる。
また、p=2の化合物としては、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノンなどが挙げられる。中でも、レゾルシンが好適である。
また、P=3の化合物としては、ヒドロキシキノール、フロログリシノール、ピロガロールなどが挙げられる。
これらのフェノール化合物は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。ただし、Rが炭素数1以上8以下の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基であるアルキル置換フェノール化合物を必須成分として含む。
特に、フォトレジスト組成物としたときに、感度、残膜率、解像度、耐熱性をバランスよく備える観点から、フェノール化合物(a1)として、m-クレゾール、p-クレゾール、o-クレゾールのクレゾール類を用いることが好ましく、m-クレゾール、p-クレゾールを用いることがより好ましく、m-クレゾールとp-クレゾールとを組み合わせて用いることがさらに好ましい。
m-クレゾールとp-クレゾールとを組み合わせて用いる場合に、m-クレゾール:p-クレゾールのモル比が20~80:80~20となる量であることが好ましく、30~70:70~30となる量であることがより好ましく、40~60:60~40となる量であることがさらに好ましく、40~50:60~50となる量であることが特に好ましい。
<ホルムアルデヒド(a2)>
また、ホルムアルデヒド(a2)としては、特に制限はないが、ホルムアルデヒド水溶液を用いてもよく、また、パラホルムアルデヒド、トリオキサンなど酸存在下で分解してホルムアルデヒドとなる重合物を用いてもよい。好ましくは、取り扱いの容易なホルムアルデヒド水溶液であり、市販の42%ホルムアルデヒド水溶液をそのまま好適に使用することができる。
<フェノール化合物(a1)とホルムアルデヒド(a2)とのモル比(a2/a1)>
ノボラック型フェノール樹脂(A)の製造において、フェノール化合物(a1)とホルムアルデヒド(a2)とを反応させる際には、フェノール化合物(a1)1モルに対して、ホルムアルデヒド(a2)を、好ましくは0.2~1.0モル、より好ましくは0.5~0.9モルとする。
フェノール化合物(a1)とホルムアルデヒド(a2)とのモル比を上記範囲とすることで、本発明に使用されるノボラック型フェノール樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)を好ましい範囲とすることができる。
<酸触媒>
ノボラック型フェノール樹脂(A)の製造における縮重合反応の反応条件は、通常のフェノール樹脂を調製する際に適用される従来公知の反応条件で構わない。すなわち、使用する酸触媒としては、フェノール成分とホルムアルデヒド成分とを反応させる能力のある酸であれば、特に限定されず、例えば、蓚酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機スルホン酸、塩酸、硫酸などの無機酸などを単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。中でも、硫酸、蓚酸又はp-トルエンスルホン酸が特に好ましい。
酸触媒の使用量は、フェノール成分(a1)に対して0.01~1質量%程度である。ノボラック型フェノール樹脂(A)をフォトレジスト用組成物に使用する場合、樹脂中に残存した酸触媒がフォトレジストの特性に影響を及ぼすことがあるため、極力少ない方が好ましい。好ましい使用量は、その種類によっても異なり、蓚酸の場合は0.3~1.0質量%、硫酸の場合は0.05~0.1質量%、p-トルエンスルホン酸の場合は0.1~0.5質量%程度使用するのがよい。
<反応溶媒>
反応溶媒としては、原料のホルムアルデヒドに含まれる水が溶媒の役割を担うことができるが、水以外に、必要によって反応に影響を及ぼさない有機溶媒を使用することもできる。これらの有機溶媒としては、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタンなどのエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル類などが挙げられる。
反応溶媒の使用量は、反応原料100質量部あたり、20~1000質量部が好ましい。
<反応温度>
縮重合反応の反応温度は、特に限定されず、通常50~200℃、好ましくは70~180℃、より好ましくは80~170℃である。50℃よりも低いと反応が進みにくく、200℃を超えると反応の制御が難しくなり、目的とするノボラック型フェノール樹脂(A)を安定的に得ることが難しくなる。
<反応時間、反応圧力>
縮重合反応の反応時間は、反応温度にもよるが、通常は0.1~20時間程度である。また、縮重合反応は、通常は常圧で行われるが、加圧下或いは減圧下で行ってもよい。
<後処理>
縮重合反応終了後の後処理としては、反応を完全に停止するために塩基を添加して酸触媒を中和し、続いて酸触媒を除去するために水を加えて水洗を行うことが好ましい。
酸触媒の中和のための塩基としては、特に限定されることはなく、酸触媒を中和し、水に可溶となる塩を形成するものであれば使用可能である。金属水酸化物や金属炭酸塩などの無機塩基ならびにアミンや有機アミンなどの有機塩基が挙げられる。無機塩基としては、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウムなどが挙げられる。有機塩基のアミンあるいは有機アミンの具体例としては、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、トリブチルアミンなどが挙げられる。好ましくは、有機アミンが使用される。使用量は、酸触媒の量にもよるが、酸触媒を中和し、反応系内のpHが4~8の範囲に入るような量で使用することが好ましい。
水洗で用いる水の量と水洗の回数は特に限定されないが、経済的観点も含めて、酸触媒を実使用に影響ない程度の量まで除去するために、水洗回数としては1~5回程度が好ましい。また、水洗の温度は、特に限定されないが、触媒種除去の効率と作業性の観点から40~95℃で行うのが好ましい。水洗中、ノボラック型フェノール樹脂(A)と水洗水との分離が悪い場合は、混合液の粘度を低下させるために溶媒の添加や水洗の温度を上昇させることが効果的である。溶媒種は特に限定されないが、ノボラック型フェノール樹脂(A)を溶解し、粘度を低下させるものであれば使用することができる。
酸性触媒を除去した後は、通常は、反応系の温度を130~230℃に上げて、例えば20~50torrの減圧下、反応混合物中に残存している未反応原料、有機溶媒などの揮発分を留去することによって、目的のノボラック型フェノール樹脂(A)を好適に分離回収することができる。
[ノボラック型フェノール樹脂(B)]
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物において、ノボラック型フェノール樹脂(B)は、下記一般式(4)で示されるユニットを構造中に含む。本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、ノボラック型フェノール樹脂(B)を所定の割合で含むことにより、フォトレジスト組成物としたときに密着性が優れたものとなる。
Figure 0007247667000005

(一般式(4)中、Rは、水素原子、炭素数1~6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基、炭素数3~6の環状アルキル基、フェニル基、又はハロゲンを表す。aは、1又は2である。bは、1以上3以下であり、bが2以上の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよい。ただし、a+b≦4である。なお、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に一般式(4)で示されるユニットが複数含まれる場合、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に含まれる複数のa、b及びRは、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
前記一般式(4)で表されるユニットにおいて、Rは、フェノール性水酸基を有するベンゼン環に結合する置換基を表す。Rは、水素原子、炭素数1~6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基、炭素数3~6の環状アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子を表す。Rは、好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t-ブチル基、プロピル基であり、より好ましくは、水素原子又はメチル基である。Rが水素原子の場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性及び密着性のバランスの優れたフォトレジスト組成物を得ることができる。さらに、製造時のハンドリング性も良好となる。
前記一般式(4)で示されるユニットにおいて、bは、前記置換基Rの数を表す。bは、1以上3以下の整数であり、bが2以上の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよい。bが1の場合の場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性及び密着性のバランスの良好なフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることができる。
また、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に一般式(4)で示されるユニットが複数含まれる場合、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に含まれる複数のb及びRは、それぞれ同一又は異なっていてもよい。
前記一般式(4)で示されるユニットにおいて、aは、フェノール性水酸基の数を示す。aは、1又は2である。ただし、前述の置換基Rの数bとの和a+bは4以下である。aが1の場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性及び密着性のバランスの優れたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることができる。
また、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に一般式(4)で示されるユニットが複数含まれる場合、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に含まれる複数のaは、それぞれ同一又は異なっていてもよい。すなわち、ノボラック型フェノール樹脂(B)は、構造中に1価フェノール(a=1)の骨格と2価フェノール(a=2)の骨格とを同一の構造内に含みうる。
一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)のGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で測定されるポリスチレン換算による重量平均分子量(Mw)は、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物とするときの製造上のハンドリング性やフォトレジスト組成物としたときの性能から、300~10000が好ましく、500~8000がより好ましく、500~5000がさらに好ましく、1000~2000が特に好ましく、1200~1700が極めて好ましい。重量平均分子量が300より小さい場合は、感度が高すぎたり耐熱性に劣る場合があり、10000より大きい場合は、感度が低い場合がある。
一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)の好ましい態様の一つは、下記一般式(5)で示されるノボラック型フェノール樹脂である。
Figure 0007247667000006
アリーレン骨格を有する、一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)のより好ましい態様の一つは、上記一般式(5)の全てのaが1(a=1)であり、全ての置換基Rが水素原子である繰り返し単位からなる、下記一般式(5’)で示されるノボラック型フェノール樹脂である。
Figure 0007247667000007
一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)が、前記一般式(5)又は(5’)で示されるノボラック型フェノール樹脂の場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性及び密着性のバランスの優れたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることができる。また、製造時のハンドリング性も良好となる。
〔一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)の製造方法〕
一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)は、下記一般式(6)で示されるフェノール化合物(b1)と下記一般式(7)で示されるベンゼン環を含む化合物(b2)とを縮合反応させることによって好適に得ることができる。縮合反応は、無触媒で行ってもよいが、酸触媒の存在下で行うことが好ましい。
<フェノール化合物(b1)>
アリーレン骨格を有する、一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)の製造において、使用されるフェノール化合物(b1)は、下記一般式(6)で示される。
Figure 0007247667000008

(一般式(6)中、R、a及びbは、前記一般式(4)における定義と同じである。)
一般式(6)で示されるフェノール化合物の例としては、特に限定されないが、a=1の化合物としては、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、プロピルフェノール、ブチルフェノール、ヘキシルフェノール、ノニルフェノール、キシレノール、ブチルメチルフェノールなどの1価フェノール化合物が挙げられる。中でも、フェノールが好適である。
また、a=2の化合物としては、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノンなどの2価フェノールなどを好適に挙げることができる。中でも、レゾルシンが好適である。
これらのフェノール化合物は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、フォトレジスト組成物としたときに感度、残膜率、解像度、耐熱性をバランスよく備える観点から、フェノールを単独で用いることが特に好ましい。
<ベンゼン環を含む化合物(b2)>
一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)の製造において、使用されるベンゼン環又はビフェニル環を含む化合物(b2)は、前記一般式(6)で示されるフェノール化合物(b1)を架橋する成分であり、下記一般式(7)で示される。
Figure 0007247667000009

(一般式(7)中、Xは、アルコキシ基又はハロゲン原子を表す。)
前記一般式(7)で示されるベンゼン環を含む化合物(b2)において、Xは、アルコキシ基又はハロゲン原子を表す。
アルコキシル基としては、特に制限はないが、炭素数1~6個の脂肪族アルコキシ基が好ましい。具体的には、メトキシ基及びエトキシ基が挙げられるが、フェノール化合物との反応性及び入手のし易さから、メトキシ基が好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられるが、フェノール化合物との反応性及び入手のし易さから、塩素原子が好ましい。
前記一般式(7)で示されるベンゼン環を含む化合物としては、1,4-ジ(メトキシメチル)ベンゼン、1,3-ジ(メトキシメチル)ベンゼン、1,2-ジ(メトキシメチル)ベンゼン、1,4-ジ(クロロメチル)ベンゼン、1,3-ジ(クロロメチル)ベンゼン、1,2-ジ(クロロメチル)ベンゼンなどを好適に挙げることができる。1,4-ジ(メトキシメチル)ベンゼン又は1,4-ジ(クロロメチル)ベンゼンを用いた場合には、感度、残膜率、解像度、耐熱性及び密着性のバランスの優れたフォトレジスト組成物を得ることができる。
これらの前記一般式(7)で示されるベンゼン環を含む化合物(b2)は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、前記一般式(6)で示されるフェノール化合物(b1)を架橋する成分として、ベンゼン環を含む化合物(b2)と併せて、本発明の効果を妨げない範囲内でホルムアルデヒドを共に用いることができる。
<フェノール化合物(b1)とベンゼン環を含む化合物(b2)とのモル比(b2/b1)>
ノボラック型フェノール樹脂(B)の製造において、フェノール化合物(b1)とベンゼン環を含む化合物(b2)とを反応させる際には、フェノール化合物(b1)1モルに対して、ベンゼン環を含む化合物(b2)を、好ましくは0.1~1.0モル、より好ましくは0.3~0.6モルとする。
フェノール成分(b1)とビフェニル環を含む化合物(b2)とのモル比を上記範囲とすることで、本発明に使用されるアリーレン骨格を有するユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)の重量平均分子量(Mw)を好ましい範囲とすることができる。
ノボラック型フェノール樹脂(B)の製造において、<酸触媒>、<反応溶媒>、<反応温度>、<反応時間、反応圧力>及び<後処理>などの諸条件については、従来公知の条件により製造することができる。例えば、前述のノボラック型フェノール樹脂(A)の製造方法におけるものと同等の条件により製造することができる。
〔フォトレジスト用フェノール樹脂組成物〕
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、前記一般式(1)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)と、前記一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)とをポリマーブレンド(混合)して得られる。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、ノボラック型フェノール樹脂(A)とノボラック型フェノール樹脂(B)との混合比率は、ノボラック型フェノール樹脂(A)とノボラック型フェノール樹脂(B)との合計の質量を100としたとき、ノボラック型フェノール樹脂(A)とノボラック型フェノール樹脂(B)との質量比が5~95:95~5であり、好ましくは、10~90:90~10、より好ましくは30~90:70~10、さらに好ましくは50~90:50~10、特に好ましくは60~90:40~10、極めて好ましくは70~90:30~10である。
ノボラック型フェノール樹脂(B)が占める割合が、5質量%未満であると、フォトレジスト組成物としたときの密着性の効果が小さくなり、一方、95質量%を越えると、フォトレジスト組成物としたときの感度が高すぎたり耐熱性に劣る場合があり、取り扱い上好ましくない。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物のGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で測定されるポリスチレン換算による重量平均分子量(Mw)は、フォトレジスト組成物としたときの性能から、300~12000が好ましく、5000~12000がより好ましく、6000~11000がさらに好ましく、7000~10000が特に好ましい。重量平均分子量が300より小さい場合は、感度が高すぎたり耐熱性に劣る場合があり、12000より大きい場合は、感度が低い場合がある。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物のアルカリ溶解速度(DR)は、フォトレジスト組成物としたときの感度、残膜率、解像度の観点からは、好ましくは50~2000Å/sであり、より好ましくは100~1500Å/sである。アルカリ溶解速度が速すぎても、遅すぎてもフォトレジスト組成物としたとき取り扱い性が悪くなる傾向にある。なお、本明細書におけるアルカリ溶解速度は、後述する実施例において記載した方法で測定したアルカリ溶解速度である。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)は、耐熱性とハンドリングの観点からは、50~110℃であることが好ましく、80~110℃であることがより好ましい。
〔フォトレジスト用フェノール樹脂組成物の製造方法〕
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物の製造方法において、ポリマーブレンド(混合)の方法としては、ノボラック型フェノール樹脂(A)とノボラック型フェノール樹脂(B)とを均一に混合できる方法であれば特に限定されない。例えば、ノボラック型フェノール樹脂(A)とノボラック型フェノール樹脂(B)とを溶融混合して得ることができる。
具体的には、一つの製造方法として、あらかじめ合成釜でノボラック型フェノール樹脂(A)を合成して、その中にノボラック型フェノール樹脂(B)を添加して溶融混合した後に後処理を行って、本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を製造することが可能である。場合によっては、あらかじめ合成釜でノボラック型フェノール樹脂(B)を合成して、その中にノボラック型フェノール樹脂(A)を添加して溶融混合した後に処理することで本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得ることもできる。
また、フォトレジスト組成物を製造する際に、上記各々のノボラック型フェノール樹脂及び後述するその他の添加剤を適当な溶剤に溶解してフォトレジスト組成物として得ることもできる。
〔フォトレジスト組成物〕
本発明のフォトレジスト組成物は、本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物とさらに感光剤(C)とを含有する。
感光剤(C)としては、ノボラック型フェノール樹脂を含むフォトレジストの感光剤として公知のものを使用できる。感光剤(C)としては、キノンジアジド基を有するキノンジアジド化合物が好ましく、特に、1,2-キノンジアジド化合物又はその誘導体が好ましい。
キノンジアジド化合物を用いることで、露光した部分は溶解促進効果によりアルカリ溶解速度が大きくなり、逆に露光しない部分は溶解抑制効果によりアルカリ溶解速度が小さくなり、この露光部と未露光部の溶解速度の差によって、コントラストの高い、シャープなレジストパターンを得ることができる。
キノンジアジド化合物としては、従来、キノンジアジド-ノボラック系レジストで用いられている公知の化合物を用いることができる。このようなキノンジアジド基を含む化合物としては、ナフトキノンジアジドスルホン酸クロライドやベンゾキノンジアジドスルホン酸クロライドなどと、これらの酸クロライドと縮合反応可能な官能基を有する化合物とを反応させることによって得られた化合物が好ましい。ここで、酸クロライドと縮合反応可能な官能基としては、水酸基、アミノ基などが挙げられるが、特に水酸基が好適である。酸クロライドと縮合反応可能な水酸基を有する化合物としては、例えば、ハイドロキノン、レゾルシン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4’-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,6’-ペンタヒドロキシベンゾフェノンなどのヒドロキシベンゾフェノン類、ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4-トリヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)プロパンなどのヒドロキシフェニルアルカン類、4,4’,3”,4”-テトラヒドロキシ-3,5,3’,5’-テトラメチルトリフェニルメタン、4,4’,2”,3”,4”-ペンタヒドロキシ-3,5,3’,5’-テトラメチルトリフェニルメタンなどのヒドロキシトリフェニルメタン類などを挙げることができる。これらの化合物は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、酸クロライドであるナフトキノンジアジドスルホン酸クロライドやベンゾキノンジアジドスルホン酸クロライドの具体例としては、例えば、1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルフォニルクロライド、1,2-ナフトキノンジアジド-4-スルフォニルクロライドなどが好ましいものとして挙げられる。
感光剤(C)の配合量は、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物100質量部に対して、5~50質量部が好ましく、より好ましくは10~40質量部である。感光剤(C)の配合量が5質量部よりも少ないと、感光性樹組成物として十分な感度が得られない場合があり、また、50質量部よりも多いと、成分の析出の問題が起こる場合がある。
本発明のフォトレジスト組成物は、上記の感光剤(C)の他に、フォトレジスト組成物の慣用成分である、酸化防止剤などの安定剤、可塑剤、界面活性剤、密着性向上剤、溶解促進剤、溶解阻害剤などを適宜添加することができる。所定の成分を、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)に溶解し、メンブレンフィルターで濾過することで、本発明のフォトレジスト組成物が得られる。
本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びそれを使用した本発明のフォトレジスト組成物は、高集積半導体を製造する際のリソグラフィーや液晶用の薄膜フィルムトランジスター(TFT)材料に好適に使用できる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
[1]ノボラック型フェノール樹脂(A)、ノボラック型フェノール樹脂(B)
ノボラック型フェノール樹脂の分析方法及び評価方法は、次の通りである。
(1)重量平均分子量(Mw)
以下の条件でGPC測定を行い、ポリスチレン換算による重量平均分子量を求めた。
型式:Waters e2695 Waters(株)製
カラム:Shodex製 LF-804 1本
測定条件:カラム圧力 2.7MPa
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
フローレート:1mL/min
温度:40℃
検出器:UV-Visible Detector 2489
WAVE LENGTH:254nm
インジェクション量:100μmL
試料濃度:5mg/mL
(2)アルカリ溶解速度(DR)
ノボラック型フェノール樹脂3gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)9gに溶解し、樹脂溶液を調合した。これらを0.2ミクロンメンブレンフィルターで濾過した。これを4インチシリコンウェハー上に約1.5μmの厚みになるようにスピンコーターで塗布し、110℃のホットプレート上で60秒間乾燥させた。次いで、現像液(1.60%テトラメチルアンモニウムヒドロオキシド水溶液)を用い、完全に膜が消失するまでの時間を計測した。初期膜厚を溶解するまでの時間で割った値を溶解速度とした。
(3)ガラス転移温度(Tg)
以下の条件でDSC測定を行い、ガラス転移点(Tg)を求めた。
型式:TAインスツルメント製 Q-2000
測定環境:N(50ml/min.)雰囲気
昇温速度:10℃/min.
測定条件:200℃×1hr⇒40-200℃熱サイクル
ノボラック型フェノール樹脂(A)としては、下記(A1),(A2),(A3),(A4)及び(A5)を準備する。それぞれの合成例を、以下に示す。
〔合成例A1〕ノボラック型フェノール樹脂(A1)
温度計、仕込・留出口及び攪拌機を備えた容量1000mLのガラス製フラスコに、m-クレゾール75.8g(0.70モル)、p-クレゾール113.8g(1.05モル)、42%ホルマリン77.71g(1.09モル)、及び蓚酸0.7gを収容し、100℃で5時間反応させた。その後、180℃まで昇温して脱水した。さらに、30torrで2時間減圧蒸留を行って未反応原料などを除去し、メタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A1)142gを得た。
得られたメタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A1)は、重量平均分子量が5900であり、アルカリ溶解速度が470Å/s、ガラス転移温度(Tg)が106℃であった。
なお、メタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A1)は、一般式(1)におけるRがメチル基、pが1、qが1の化合物である。
〔合成例A2〕ノボラック型フェノール樹脂(A2)
42%ホルマリンを75.25g(1.05モル)に変更した以外は、合成例A1と同様にして、メタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A2)を得た。(A2)は、重量平均分子量が6100であり、アルカリ溶解速度が150Å/秒、ガラス転移温度(Tg)が98℃であった。
なお、メタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A2)は、一般式(1)におけるRがメチル基、pが1、qが1の化合物である。
〔合成例A3〕ノボラック型フェノール樹脂(A3)
温度計、仕込・留出口及び攪拌機を備えた容量1000mLのガラス製フラスコに、m-クレゾール80.0g(0.74モル)、p-クレゾール80.0g(0.74モル)、42%ホルマリン70.9g(0.99モル)、及び蓚酸0.6gを収容し、100℃で5時間反応させた。その後、180℃まで昇温して脱水した。さらに、30torrで2時間減圧蒸留を行って未反応原料などを除去し、ノボラック型フェノール樹脂(A3)144gを得た。
得られたメタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A3)は、重量平均分子量が12700であり、アルカリ溶解速度が150Å/sであり、ガラス転移温度(Tg)が108℃であった。
なお、メタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A3)は、一般式(1)におけるRがメチル基、pが1、qが1の化合物である。
〔合成例A4〕ノボラック型フェノール樹脂(A4)
温度計、仕込・留出口及び攪拌機を備えた容量1000mLのガラス製フラスコに、m-クレゾール80.0g(0.74モル)、p-クレゾール80.0g(0.74モル)、42%ホルマリン69.8g(0.98モル)、及び蓚酸0.6gを収容し、100℃で5時間反応させた。その後、180℃まで昇温して脱水した。さらに、30torrで2時間減圧蒸留を行って未反応原料などを除去し、ノボラック型フェノール樹脂(A4)144gを得た。
得られたメタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A4)は、重量平均分子量が9800であり、アルカリ溶解速度が256Å/sであり、ガラス転移温度(Tg)が106℃であった。
なお、メタ-パラクレゾールノボラック型フェノール樹脂(A4)は、一般式(1)におけるRがメチル基、pが1、qが1の化合物である。
〔合成例A5〕ノボラック型フェノール樹脂(A5)
温度計、仕込・留出口及び攪拌機を備えた容量1000mLのガラス製フラスコに、m-クレゾール94.2g(0.87モル)、p-クレゾール62.8g(0.58モル)、42%ホルマリン73.2g(1.02モル)、及び蓚酸0.55gを収容し、100℃で10時間反応させた。その後、180℃まで昇温して脱水した。さらに、30torrで2時間減圧蒸留を行って未反応原料などを除去し、クレゾールノボラック型フェノール樹脂(A5)112gを得た。
得られたノボラック型クレゾール樹脂(A5)は、重量平均分子量が12600であり、アルカリ溶解速度が225Å/sであり、ガラス転移温度(Tg)が111℃であった。
なお、クレゾールノボラック型フェノール樹脂(A5)は、一般式(1)におけるRがメチル基、pが1、qが1の化合物である。
ノボラック型フェノール樹脂(B)は下記一般式(8)で表され、下記(B1)又は(B2)を用いる。下記一般式(8)で表される化合物は、上記一般式(4)におけるRが水素原子、aが1、bが1の化合物である。
Figure 0007247667000010
ノボラック型フェノール樹脂(B1)
重量平均分子量が1600、アルカリ溶解速度が3861Å/s、ガラス転移温度(Tg)が37℃である。
ノボラック型フェノール樹脂(B2)
重量平均分子量が4500、アルカリ溶解速度が63Å/s、ガラス転移温度(Tg)が47℃である。
ノボラック型フェノール樹脂(A)及びノボラック型フェノール樹脂(B)の評価結果を、下記表1にまとめる。
Figure 0007247667000011
[2]フォトレジスト用フェノール樹脂組成物、フォトレジスト組成物
次に、本発明のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びそれを用いたフォトレジスト組成物の実施例を示す。
なお、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物及びフォトレジスト組成物の分析方法や評価方法は次の通りである。
<フォトレジスト用フェノール樹脂組成物>
(1)重量平均分子量(Mw)、(2)アルカリ溶解速度(DR)、及び(3)ガラス転移温度(Tg)について、前記ノボラック型フェノール樹脂の分析方法や評価方法と同じ方法により行った。
<フォトレジスト組成物>
図3を参照して、密着性の評価方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、基板10上に形成されたSiO膜11(厚さ1000Å)上に、スピンコーターでフォトレジスト組成物を塗布し、110℃のホットプレート上で90秒間乾燥させて、厚みが1.5μm(15000Å)のレジスト膜12を形成した。
次いで、マスクアライナーを用い、所定幅のラインとスペースとを有するテストチャートマスクを介して露光を行った。次いで、2.38重量%TMAH水溶液により、25℃で60秒間浸漬揺動現像を行った。その結果、図3(b)に示すように、所定の幅のレジストパターン12aが所定の間隔で形成された。なお、テストチャートマスクとしては、ライン及びスペースの幅が10μmのものと、20μmのものを用意し、それぞれを用いてレジストパターン12aを形成した。
レジストパターン12aが形成された基板10を、23℃に温めたエッチング液に静かに浸漬して、210秒間エッチング処理を行った。エッチング液としては、ステラケミファ製バッファードフッ酸63SABHF(フッ化アンモニウム30%、フッ化水素酸6%)を用いた。エッチング処理によって、パターニングされたSiO膜11aが、図3(c)に示すように得られた。
その後、アセトンを用いてレジストパターン12aを剥離し、図3(d)に示すように、パターニングされたSiO膜11aの表面を露出した。次いで、純水で洗浄し更に乾燥させた。
電子顕微鏡を用いて、エッチング処理後の表面を観察し、パターニングされたSiO膜11aの頂部幅Wを計測した。後述する比較例1(ノボラック型フェノール樹脂(A1)のみを用いた場合)の頂部幅を基準値(W0)として、下記数式により密着性(%)を算出した。算出された数値が大きいほど、密着性が優れている。
Figure 0007247667000012
〔実施例1〕
ノボラック型フェノール樹脂(A2)とノボラック型フェノール樹脂(B1)とを溶融混合して、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物を調製した。具体的には、温度計、仕込・留出口及び攪拌機を備えた容量500mLのガラス製フラスコに、ノボラック型フェノール樹脂(A2)80gとノボラック型フェノール樹脂(B1)20gとを、下記表2に示す配合比で収容し、185℃の温度条件下で溶融混合した。
得られたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物は、重量平均分子量(Mw)が5300であり、アルカリ溶解速度(DR)が300Å/sであり、ガラス転移温度(Tg)が81℃である。
得られたフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を用いて、フォトレジスト組成物を調整した。具体的には、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物20gと、感光剤としての1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルフォニルクロライド5gとを、75gのPGMEAに溶解した後、0.2ミクロンメンブレンフィルターで濾過して、フォトレジスト組成物を得た。
このフォトレジスト組成物の特性を評価し、その結果を、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物の評価結果とともに、下記表2にまとめる。
〔実施例2~9、比較例1~8〕
ノボラック型フェノール樹脂(A)とノボラック型フェノール樹脂(B)とを、下記表2に示す処方で用い、実施例1と同様の方法により溶融混合してフォトレジスト用フェノール樹脂組成物を得た。各フォトレジスト用フェノール樹脂組成物について、重量平均分子量(Mw)、アルカリ溶解速度(DR)、及びガラス転移温度(Tg)を調べた。
さらに、各フォトレジスト用フェノール樹脂組成物を用いて、実施例1と同様の方法によりフォトレジスト組成物を調製した。各フォトレジスト組成物の特性を評価し、その結果を、フォトレジスト用フェノール樹脂組成物の評価結果とともに下記表2にまとめる。
Figure 0007247667000013
表2に示す結果から、各実施例で得られた本発明のフォトレジスト組成物は、10μm及び20μmのいずれの幅でも、密着性の優れたパターンを形成できることがわかる。
10…基板 11…SiO膜 11a…パターニングされたSiO
12…レジスト膜 12a…レジストパターン 13…端部
14…サイドエッチング
W,W0…頂部幅

Claims (2)

  1. 下記一般式(2)で示されるノボラック型フェノール樹脂(A)と下記一般式(4)で示されるユニットを構造中に含むノボラック型フェノール樹脂(B)とを(A)と(B)との質量比が5~95:95~5となる量で含むことを特徴とするフォトレジスト用フェノール樹脂組成物。
    Figure 0007247667000014

    (一般式(2)nは、0以上の整数を表す。メタ位にメチル基が結合したフェノール骨格と、パラ位にメチル基が結合したフェノール骨格とが、メタ位:パラ位の原料仕込みの際のモル比が40~50:60~50である。
    Figure 0007247667000015

    (一般式(4)中、Rは、水素原子、炭素数1~6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基、炭素数3~6の環状アルキル基、フェニル基、又はハロゲン原子を表す。aは、1又は2である。bは、1以上3以下であり、bが2以上の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよい。ただし、a+b≦4である。なお、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に一般式(4)で示されるユニットが複数含まれる場合、ノボラック型フェノール樹脂(B)の構造中に含まれる複数のa、b及びRは、それぞれ同一又は異なっていてもよい。)
  2. 請求項1に記載のフォトレジスト用フェノール樹脂組成物と感光剤とを含むことを特徴とするフォトレジスト組成物。
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