JP2006098869A - フォトレジスト組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体や薄型パネルディスプレイの電極パターンを製造する際のリソグラフィー工程に
おいて、感度、解像度、耐熱性など優れた特徴をもつフォトレジスト組成物を提供する。
【解決手段】 一般式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物を含有することを特徴とするフォトレジスト組成物。
【化10】
Figure 2006098869

一般式(I)中、mは1〜2の整数、nは0〜1の整数を示す。
【選択図】 なし

Description

本発明は、フォトレジスト組成物に関するものである。
一般にポジ型フォトレジストには、ナフトキノンジアジド化合物等のキノンジアジド基を有する感光剤とアルカリ可溶性樹脂(例えば、ノボラック型フェノール樹脂)が用いられる。このような組成からなるポジ型フォトレジストはアルカリ溶液による現像によって高い解像力を示し、IC、LSI等の半導体製造、LCDなどの回路パターンの製造に利用されている。また、ノボラック型フェノール樹脂は、芳香環を多く持つことに起因する露光後の高いプラズマドライエッチング性と耐熱性を有しており、これまで、ノボラック型フェノール樹脂とナフトキノンジアジド系感光剤を含有する数多くのポジ型フォトレジストが開発され、大きな成果をあげている。
一般にフォトレジスト用のフェノール樹脂としては、メタ・パラクレゾールとホルムアルデヒドとを酸触媒の存在下で反応させて得られたフェノール樹脂が使用されている。フォトレジストの特性を調整または向上させるために、メタ・パラクレゾールの比率、分子量や分子量分布などの検討がなされ、半導体やLCDなどのリソグラフィー技術に適用されてきた。半導体用フォトレジストでは、高耐熱、高解像度、高感度などの特性が要求されており、耐熱性向上のためにキシレノール、トリメチルフェノールなどのアルキルフェノール類や芳香族アルデヒドなどのモノマー類を用いることが検討され、また、高感度化のためにヒドロキシベンズアルデヒドなどが検討された例があるが十分な効果を有するには至っていないのが現状である(例えば、特許文献1ないし3参照。)。
近年、半導体集積回路の製造工程において、回路パターンの細密化に伴い、高解像度でしかも高感度のフォトレジスト材料が求められている。回路パターンが微細になるほど露光源として用いる光の波長の短波長化が必要であり、250nm以下の波長であるエキシマーレーザーを用いるリソグラフィー用途においては酸を触媒として機能する化学増幅型フォトレジストが使用されている。このようなフォトレジスト材料として、ポリビニルフェノール系樹脂、脂環式アクリル系樹脂、ポリノルボルネン系樹脂等が提案されているが、十分なレジスト特性(解像度、感度等)を有するには至っていないのが現状である(例えば、特許文献4ないし6参照。)。
特開昭62−136637号公報 4〜6頁 表1 特開昭61−185741号公報 4〜5頁 表1 特開昭63−178229号公報 4〜6頁 表2 特開昭62−115440号公報 6〜7頁 実施例1〜5 特開平02−209977号公報 6頁 第II表及び第III表 特開平03−223858号公報 4〜7頁 実施例1〜10
本発明は、上記の問題点を解決し、g線、i線、KrFエキシマレーザーなどの放射線に対して、感度、解像度、耐熱性などにおいて優れた特性を有するフォトレジスト組成物を提供するものである。
このような目的は、下記の本発明(1)〜(5)により達成される。
(1)一般式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物を含有することを特徴とするフォトレジスト組成物。
Figure 2006098869
一般式(I)中、mは1〜2の整数、nは0〜1の整数を示す。
(2)前記ヒドロキシナフタレン化合物が、一般式(II)で表される化合物である前記(1)に記載のフォトレジスト組成物。
Figure 2006098869
(3)前記ヒドロキシナフタレン化合物が、溶剤を含めたフォトレジスト組成物100重量部中において0.1〜10重量部含有する前記(1)または(2)に記載のフォトレジスト組成物。
(4)前記ヒドロキシナフタレン化合物とともに、アルカリ可溶性樹脂とジアゾナフトキノン化合物感光剤を含有する前記(1)乃至(3)のいずれかに記載のフォトレジスト組成物。
(5)前記ヒドロキシナフタレン化合物とともに、酸解離性基で保護されたアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸解離性基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂と、光酸発生剤とを含有する前記(1)乃至(3)のいずれかに記載のフォトレジスト組成物。
本発明は、上記のとおり、特定の構造をもつヒドロキシナフタレン化合物を含有するフォトレジスト組成物であり、これを用いることにより感度、解像度、耐熱性に優れたレジスト特性を発現することより、g線、i線、KrFエキシマレーザーなどの放射線を用いるリソグラフィー用途に対して有用である。
本発明のフォトレジスト組成物(以下、単に「組成物」ということがある)に含有されるヒドロキシナフタレン化合物について説明する。
本発明において、一般式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物は、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物と、ベンゼン環にアルデヒド基をもつ芳香族アルデヒド化合物とを反応させることにより得られるものであり、反応時に塩基性触媒を用いることにより、副生成物の発生が少なく高収率で得ることができる。
Figure 2006098869
一般式(I)中、mは1〜2の整数、nは0〜1の整数を示す。
一般式(I)の化合物を得る反応において、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物がβ−ナフトールで、ベンゼン環にアルデヒド基をもつ化合物がベンズアルデヒドの場合、本発明の化学式(II)で表されるヒドロキシナフタレン化合物が得られる。この場合は、特に副生成物の発生が少なく高収率で所望のヒドロキシナフタレン化合物が得られるため経済的に有利となる。
Figure 2006098869
本発明のフォトレジスト組成物において、前記ヒドロキシナフタレン化合物は、ナフタレン骨格をその構造中に含むことにより、フォトレジスト組成物に使用される一般的なノボラック型フェノール樹脂に比べて低分子量であるにもかかわらず解像度、耐熱性などが低下せず、感度、解像度、耐熱性等のレジスト特性のバランスに優れたフォトレジスト組成物を得ることができる。さらに、一般的なノボラック型フェノール樹脂に比べて低分子量であり、かつ水酸基をその構造中に含むことにより、フォトレジストの感度向上に寄与することができる。また、化学式(II)で表されるヒドロキシナフタレン化合物は、β−ナフトールとベンズアルデヒドとの反応により、副生成物の生成が少なく高収率で得ることができる。
上記ヒドロキシナフタレン化合物の含有量は、本発明の組成物(溶剤を含む)100重量部中において0.1〜10重量部であることが好ましく、さらに好ましくは0.5〜7重量部である。これにより、本発明の組成物は感度、解像度、耐熱性などレジスト特性のバランスに優れたものとなる。ヒドロキシナフタレン化合物の含有量が上記下限値未満であると感度が低下する場合があり、上記上限値を超えると耐熱性が不充分になる場合がある。
次に、本発明の組成物に含有される上記ヒドロキシナフタレン化合物の製造方法について説明する。
一般式 (III)で表されるナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対し、一般式(IV)で表される芳香族アルデヒド化合物を0.5モル以上1.5モル以下の範囲で加え、必要に応じて溶媒を添加する。この系に塩基性触媒をナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対して、0.2モル以上0.8モル以下の範囲で加え加熱、昇温し反応させる。反応終了後、塩基性触媒を酸で中和し水洗除去した後、更に昇温し、系内の反応によって生成した水、未反応のモノマー類を除去することにより目的のヒドロキシナフタレン化合物を得る。
Figure 2006098869
一般式(III)中、mは1〜2の整数を示す。
Figure 2006098869
一般式(IV)中、nは0〜1の整数を示す。
一般式(III)で表されるナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物としては、特に限定されないが、例えば、α−ナフトール、β−ナフトール、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン等が挙げられる。これらの化合物を単独または2種以上を組み合わせて使用しても良い。これらの化合物の中でも特にヒドロキシナフタレン化合物を高収率で得ることができ、経済的にも有利なβ−ナフトールが好ましい。
一般式(IV)で表される芳香族アルデヒド化合物としては、特に限定されないが、例えば、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド、パラヒドロキシベンズアルデヒド等が挙げられる。これらの芳香族アルデヒド化合物を単独または2種以上を組み合わせて使用しても良い。これらの化合物の中でも特にヒドロキシナフタレン化合物を高収率で得ることができるベンズアルデヒドが好ましい。
ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物と芳香族アルデヒド化合物との配合割合は、特に限定されないが、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対して芳香族アルデヒド化合物0.5モル以上1.5モル以下の割合で反応させることが好ましく、特に0.8モル以上1.0モル以下の割合が好ましい。ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対する芳香族アルデヒド化合物のモル数が上記下限値未満の場合、未反応のモノマー類が多く残存し、これを除去するのに長時間の蒸留工程を要し、また歩留まりも低下するので経済的に不利となりやすい。一方、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対する芳香族アルデヒド化合物のモル数が上記上限値を越えると、未反応の芳香族アルデヒド化合物が残存し、これを除去するのに長時間の蒸留工程を要し、また歩留まりも低下するので経済的に不利となりやすい。
反応の際は必要に応じて溶媒を添加することができる。一般的にナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物は常温で固体であるため、溶媒添加により反応系を均一にすることが望ましい。特に芳香族アルデヒド化合物が常温で固体のパラヒドロキシベンズアルデヒドの場合は溶媒を添加することが好ましい。上記反応において、使用する溶媒としては、特に限定されないが、反応に不活性な溶媒を使用することが好ましい。具体的にはブタノール、オクタノール等のアルコール類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、水、等が挙げられる。これらの溶媒の中でも容易に入手でき経済的に有利な水が好ましい。溶媒の添加量は特に限定されないが、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物100重量部に対し100重量部以下の範囲が好ましい。100重量部を越える場合は溶媒除去に長時間要し、廃棄量が増えることになり経済的に不利となりやすい。
次に、上記反応の工程の一例を説明する。
ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物、芳香族アルデヒド化合物、及び溶媒の系を加熱、昇温し、系内の温度が60〜80℃に到達した時点で塩基性触媒を加える。系内の温度が60℃未満の場合、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物や芳香族アルデヒド化合物が完全に溶解していない場合がある。また系内の温度が80℃を越える場合、反応が急激に進行し突沸の危険性がある。
上記反応に用いられる塩基性触媒としては特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等の無機塩基の水溶液、1、8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7等の有機強塩基が挙げられる。これらの塩基性触媒の中でも特にヒドロキシナフタレン化合物を高収率で得ることができる水酸化ナトリウム、1、8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7が好ましい。
塩基性触媒の添加量は特に限定されないが、ナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対して0.2モル以上0.8モル以下、好ましくは0.3モル以上0.6モル以下の範囲である。塩基性触媒の添加量がナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物1モルに対して、上記下限値未満の場合、反応性が乏しく未反応のモノマー類が多く残存する場合があり、上記上限値を越える場合、反応における問題はないが、触媒除去工程に長時間を要し、触媒廃棄量が増えることになり経済的に不利となりやすい。
仮に酸性触媒を用いた場合には水酸基どうしが縮合したキサンテン構造を持つ化合物、例えば一般式(V)で表される化合物が生成し、目的とするヒドロキシナフタレン化合物を高収率で得ることは難しいため好ましくない。
Figure 2006098869
次に、塩基性触媒を加えた後、系内を加熱、昇温して100〜140℃で3〜20時間反応させる。反応温度が100℃未満の場合、反応の進行が遅くなり未反応のモノマーが残存するようになる。また、溶媒あるいは反応により生成する縮合水が還流することにより反応温度が140℃を越えることは通常起こらない。
反応終了後、塩基性触媒を酸で中和し水洗除去する。ここで使用される酸は塩基性触媒と中和塩を生成できるものであれば特に限定されるものではないが、イオン性不純物の原因とならない有機酸が好ましく、特に酢酸が好適に使用される。酸の添加量は塩基性触媒に対して当量が好ましい。
水洗の方法は、反応液がヒドロキシナフタレン化合物を含む有機層と中和塩を含む水層に分離した後、水層を系外に除去できればよく、特に限定されるものではないが、好ましくはメチルイソブチルケトン等の有機溶媒に目的の化合物層を溶解させ、水層と分離させるのが効率的で好ましい。
水洗終了後、未反応のナフタレン骨格に水酸基をもつ化合物、芳香族アルデヒド化合物を除去する。除去の方法は特に限定されるものではないが、減圧蒸留除去、水蒸気を系内に吹き込み共沸除去させる方法、あるいは再結晶法により除去することができる。これらの中でも、高純度でヒドロキシナフタレン化合物を得るには再結晶法が好ましい。
以上のようにして本発明の組成物に用いられるヒドロキシナフタレン化合物を得ることができる。
次に、本発明は、前記ヒドロキシナフタレン化合物とともに、アルカリ可溶性樹脂とジアゾナフトキノン化合物感光剤を含有することを特徴とするフォトレジスト組成物である。
上記本発明の組成物に用いられるアルカリ可溶性樹脂について説明する。
上記アルカリ可溶性樹脂は、アルカリ現像液と親和性を示す酸性官能基を有する樹脂であり、特に限定されないがノボラック型フェノール樹脂が好ましい。
ノボラック型フェノール樹脂はフェノール化合物とアルデヒド化合物を酸性条件下で重縮合することにより得ることができる。
フェノール化合物としては、特に限定されないが、例えば、フェノール、オルソクレゾール、メタクレゾール、パラクレゾール、2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール、2−エチルフェノール、4−エチルフェノール、4−ブチルフェノールカテコール、レゾルシノール、ハイドロキノンなどが挙げられる。
これらを単独で用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、メタクレゾール、パラクレゾール、キシレノール、トリメチルフェノールが好ましい。これらにより得られたノボラック型フェノール樹脂を用いてフォトレジスト組成物を得た場合に、感度、解像度、耐熱性などレジスト特性のバランスに優れたものとなる。
アルデヒド化合物としては、特に限定されないが、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデヒド、シクロヘキシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒドなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドが好ましく、特にホルムアルデヒドが好ましい。ホルムアルデヒドを用いる場合、ホルムアルデヒド源としては特に限定されないが、ホルマリン(水溶液)、パラホルムアルデヒド、アルコール類とのヘミホルマール、トリオキサンなど、ホルムアルデヒドを発生するものであれば使用することができる。
ノボラック型フェノール樹脂を製造する際に使用される酸触媒は、特に限定されないが、例えば、蓚酸、酢酸などの有機カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機スルホン酸、塩酸、硫酸などの無機酸などが挙げられる。これらの中から、単独あるいは2種以上を混合して使用することもできる。
上記酸触媒の量は特に限定されないが、フェノール化合物に対して0.01〜5重量%であることが好ましく、ノボラック型フェノール樹脂、及びこれを用いたフォトレジスト組成物の特性のためには、不純物として残存しないように少量であることが好ましい。
このようにして得られたノボラック型フェノール樹脂を用いてフォトレジスト組成物を得た場合には、感度、解像度、耐熱性などレジスト特性のバランスに優れたものとなる。また低コストであり経済的にも有利である。
ノボラック型フェノール樹脂の重量平均分子量は特に限定されるものではないが、1000〜50000であることが好ましい。さらに好ましくは3000〜30000である。これにより、感度、解像度、耐熱性などのレジスト特性のバランスに優れた組成物用樹脂とすることができる。
重量平均分子量が前記下限値未満であるとフォトレジスト組成物の耐熱性が低下する場合があり、前記上限値を超えると感度が不充分になる場合がある。
この重量平均分子量をコントロールする方法としては、特に限定されないが、ノボラック型フェノール樹脂を製造する際の、フェノール化合物(P)に対するアルデヒド化合物(F)の反応モル比(F/P)を調整することが好ましい。上記重量平均分子量を有するノボラック型フェノール樹脂を製造する場合は、反応モル比を0.2〜1.0とすることが好ましく、さらに好ましくは0.5〜0.8である。これにより、得られる樹脂の重量平均分子量を適正なものにでき、かつ、樹脂のアルカリ溶解性、耐熱性などを好ましいものにすることができる。
次に、ノボラック型フェノール樹脂を製造する手順について説明する。以下に説明する製造方法は一例であり、特にこれに限定されるものではない。
攪拌装置、温度計、熱交換器を備えた反応容器に、フェノール化合物、アルデヒド化合物を仕込み、酸触媒を添加する。反応温度や時間については上記化合物の反応性などによって適宜設定すればよいが、安定して経済的に合成するためには、反応時間を2〜10時間、反応温度は70〜150℃とすることが好ましい。また、必要によっては反応溶媒を使用することもできる。溶媒の種類は特に限定されないが、エチルセロソルブ、メチルエチルケトン等、反応に関与せず、かつ反応により得られる樹脂を溶解する溶媒が好ましい。
更に上記反応終了後、例えば酸触媒を除去するために塩基性化合物を添加して中和し、中和塩を水洗により除去してもよい。水洗水の量と回数は特に限定されないが、水洗回数は、樹脂中の中和塩を除去させることと経済的観点から1〜5回程度が好ましい。また、水洗温度は、特に限定されないが、中和塩の除去効率と作業性の観点から40〜95℃で行うのが好ましい。
上記の反応または水洗終了後、通常常圧下及び/または減圧下で脱水・脱モノマーを行う。脱水・脱モノマーを行う減圧度は特に限定されないが、0.1torr〜200torr程度が好ましい。脱水・脱モノマー後の反応容器からの取り出し温度は、特に限定されないが、樹脂の特性や粘度などにより適宜設定できるが、150〜250℃で取り出すことが好ましい。このようにしてノボラック型フェノール樹脂を得ることができる。
次に本発明の組成物に用いられるジアゾナフトキノン化合物感光剤について説明する。
上記ジアゾナフトキノン化合物感光剤は特に限定されるものではないが、例えば、ナフトキノンジアジドスルホン酸とポリフェノール化合物のエステル化物が好ましい。ナフトキノンジアジドスルホン酸としては特に限定されないが、例えば、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジアジド−6−スルホニル基等の1,2−キノンジアジドスルホニル基を有する化合物を挙げることができ、特に1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル基を有する化合物が好ましい。またポリフェノール化合物としては特に限定されないが、例えば、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4‘−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,4‘−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,3,3’,4,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン等のポリヒドロキシベンゾフェノン類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン等のポリヒドロキシフェニルアルカン類を挙げることができる。
ナフトキノンジアジドスルホン酸とポリフェノール化合物のエステル化反応は、例えばジオキサン、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド等の有機溶媒中、トリエチルアミン、炭酸アルカリまたは炭酸水素アルカリ化合物のような塩基性縮合剤の存在下で行い、完全エステル化または部分エステル化することにより行うことができる。
次に、本発明は、前記ヒドロキシナフタレン化合物とともに、酸解離性基で保護されたアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸解離性基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂と、光酸発生剤とを含有することを特徴とするフォトレジスト組成物である。
上記本発明の組成物に用いられる酸解離性基で保護されたアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸解離性基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂について説明する。
上記酸解離性基で保護されたアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸解離性基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂は、特に限定されるものではないが、例えば付加重合系樹脂に酸解離性基を含有する化合物を反応させることで得ることができる。
付加重合系樹脂としては重合性二重結合を有する単量体の二重結合部分をラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等により付加重合させることで得ることができる。
上記酸解離性基で保護されたアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸解離性基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂としては特に限定されないが、例えば、ポリパラ-tert-ブトキシスチレン、ポリパラ-tert-ブトキシカルボニルオキシスチレン、ポリパラ(1−エトキシ−エトキシ)スチレン、ポリパラテトラヒドロピラニルオキシスチレン、ポリパラ(1−イソプロピロキシ−エトキシ)スチレン、ポリパラ(1−プロピロキシ−エトキシ)スチレン、ポリパラ(1−イソブチロキシ−エトキシ)スチレン、ポリパラ(1−ブチロキシ−エトキシ)スチレン、ポリパラ(1−シクロヘキシルオキシ−エトキシ)スチレンなどが挙げられる。これらの中でもポリパラtert−ブトキシスチレン、ポリパラtert−ブトキシカルボニルオキシスチレン、ポリパラ(1−エトキシ−エトキシ)スチレン、ポリパラテトラヒドロピラニルオキシスチレンが好ましい。これによりフォトレジスト組成物とした場合に高感度とすることができ、耐熱性が向上する。
本発明の組成物に用いられる光酸発生剤について説明する。
上記光酸発生剤としては特に限定されないが、例えば、スルホニウム塩誘導体[スルホン酸エステル(1,2,3−トリ(メチルスルホニルオキシ)ベンゼンなどのアリールアルカンスルホネート(特にC6-10アリールC1-2アルカンスルホネート);2,6−ジニトロベンジルトルエンスルホネート、ベンゾイントシレートナドノアリールベンゼンスルホネート(特にベンゾイル基を有していてもよいC6-10アリールトルエンホスホネート);2−ベンゾイルー2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルトルエンスルホネートなどのアラルキルベンゼンスルホネート類(特にベンゾイル基を有していてもよいC6-10アリール―C1-4アルキルトルエンスルホネート);ジフェニルジスルホンなどのジスルホン酸;ルイス酸塩(トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモン、トリフェニルスルホニウムメタンスルホニルなどのトリアリールスルホニウム塩(特にトリフェニルスルホニウム塩)など)など)]、ホスホニウム塩誘導体、ジアリールハロニウム塩誘導体[ジアリールヨードニウム塩(ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェートなど)などのルイス酸塩など]、ジアゾニウム塩誘導体(パラニトロフェニルジアゾニウムヘキサフルオロホスフェートなどのルイス酸塩など)、ジアゾメタン誘導体、トリアジン誘導体などが挙げられる。特に、ルイス酸塩(ホスホニウム塩などのルイス酸塩)が、フォトレジスト組成物の感度、解像度、耐熱性などのバランスが優れたレジスト特性が得られ、好ましい。
なお、これまで説明した本発明の組成物において、通常上記各物質を溶解する溶媒を使用する。
配合される溶媒としては特に限定されないが、例えば、水、アルコール類、グリコール類、セロソルブ類、ケトン類、エステル類、エーテル類、アミド類、炭化水素類などを挙げることができ、具体的には、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、メトキシエチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、メチルペンチルケトンなどが挙げられる。これらの中でも、溶解性、塗膜安定性、安全性、環境への影響、人体への影響、経済性の観点から、PGMEA、エトキシエチルプロピオネート、乳酸エチルが特に好ましい。これらは単独または2種以上混合して用いることができる。
本発明の組成物には、以上説明した成分のほかにも、必要により、酸化防止剤などの安定剤、可塑剤、界面活性剤、密着性向上剤、溶解促進剤などの種々の添加剤を使用することができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。ここに記載されている「部」および「%」はすべて「重量部」および「重量%」を示し、本発明はこれら実施例により何ら制約されるものではない。
(ヒドロキシナフタレン化合物の合成)
合成例1
攪拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応器にβ−ナフトール750部、ベンズアルデヒド442部を仕込み、昇温させ系内の温度が85℃に達した時に、1、8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7を214部徐々に加えた。その後さらに昇温させ系内の温度を125℃に保ち3時間反応させた。次にメチルイソブチルケトン1000部、酢酸169部を加え中和させた後、水1250部を加え10分間攪拌し、60℃で静置して有機層と水層を分離させた。水層を系外に除去した後、系内を常圧下で130℃まで、さらに80torrの減圧下で160℃まで昇温しながら、水やメチルイソブチルケトンを蒸留除去させた。系内を55℃まで冷却しアセトン3000部を添加した後、40℃以下で12時間静置させ再結晶法により上澄み液を除去し固形分を採取した。得られた固形分をアセトン1000部で洗浄した後、80℃で2時間乾燥して結晶状の化合物520部を得た。
得られた化合物をGPC測定したところ、式(II)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが98%であり、重量平均分子量は380であった。またアセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ190g/eqであった。
合成例2
ベンズアルデヒド442部をサリチルアルデヒド460部に代えた以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物500部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが92%であり、重量平均分子量は418であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ136g/eqであった。
合成例3
ベンズアルデヒド442部をパラヒドロキシベンズアルデヒド460部に代えた以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物510部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが90%であり、重量平均分子量は388であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ124g/eqであった。
合成例4
β−ナフトール750部を2、6−ジヒドロキシナフタレン750部に代えた以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物500部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが95%であり、重量平均分子量は416であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ110g/eqであった。
合成例5
β−ナフトール750部を2、6−ジヒドロキシナフタレン750部に代え、ベンズアルデヒド442部をサリチルアルデヒド460部に増量した以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物490部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが90%であり、重量平均分子量は429であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ91g/eqであった。
合成例6
β−ナフトール750部を2、6−ジヒドロキシナフタレン750部に代え、ベンズアルデヒド442部をパラヒドロキシベンズアルデヒド460部に増量した以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物480部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが88%であり、重量平均分子量は416であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ82g/eqであった。
合成例7
ベンズアルデヒドの仕込み量442部を500部に増量した以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物540部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(II)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが90%であり、重量平均分子量は387であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ193g/eqであった。
合成例8
β−ナフトール750部を2、6−ジヒドロキシナフタレン750部に代え、ベンズアルデヒドの仕込み量442部を500部に増量以外は合成例1と同様にして、ヒドロキシナフタレン化合物530部を得た。この化合物をGPC測定したところ、式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物に相当するピークが87%であり、重量平均分子量は421であった。アセチル化法による水酸基当量測定を行ったところ87g/eqであった。
(ノボラック型フェノール樹脂の合成)
合成例9
攪拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応器に、メタクレゾール600部、パラクレゾール400部、37%ホルマリン525部、蓚酸2部を仕込み、60℃で1時間、100℃で4時間反応を行った後、170℃まで常圧下で脱水し、さらに80torrの減圧下で200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂850部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は8100であった。
(ポリパラヒドロキシスチレンへの酸解離性基付加)
合成例10
攪拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応器に、ポリパラヒドロキシスチレン(丸善石油化学株式会社製・マルカリンカーM、重量平均分子量=12000)1000部、テトラヒドロフラン2000部を仕込み、常温で攪拌し均一溶液とした。この溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネイト360部とトリエチルアミン25部を添加し、60℃で6時間反応させた後、酢酸15部で中和を行った。イオン交換水1500部を加えて水洗を行った後、系内を常圧下で100℃まで、さらに80torrの減圧下で130℃まで昇温しながら、脱水・脱溶剤を行い固形樹脂1250部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は13400であった。
なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定によりポリスチレン標準物質を用いて作成した検量線をもとに計算した。GPC測定はテトラヒドロフランを溶出溶媒とし、流量1.0ml/min、カラム温度40℃の条件で実施した。装置は、
・本体:TOSOH社製・「HLC−8020」
・検出器:波長280nmにセットしたTOSOH社製・「UV−8011」
・分析用カラム:昭和電工社製・「SHODEX KF−802、KF−803、KF−805」
をそれぞれ使用した。
水酸基当量値は、ヒドロキシナフタレン化合物中のフェノール性水酸基をピリジン溶媒中で過剰量の無水酢酸でアセチル化し、アセチル化反応に消費されなかった余剰の無水酢酸を水酸化ナトリウム水溶液で滴定することにより求めた。
(フォトレジスト組成物の調製および評価)
(実施例1〜16、比較例1、2)
合成例1〜8で得られたヒドロキシナフタレン化合物、合成例9で得られたノボラック型フェノール樹脂、合成例10で得られた酸解離性基付加ポリパラヒドロキシスチレン、及びナフトキノンジアジドスルホン酸エステル(東洋合成工業社製 NAC−5)、光酸発生剤(みどり化学社製 TPS−105)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を表1の割合で配合した後、0.2μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製フィルターを用いてろ過してフォトレジスト組成物を得た。
得られたフォトレジスト組成物について、感度、フォーカスマージン、tanθ、耐熱性を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2006098869
Figure 2006098869
(特性の評価方法)
(1)感度(EOP
上記で調製した組成物を、スピンコーターを用いてシリコン基板上に塗布し、90℃、60秒間プリベークして、膜厚0.5μmのレジスト膜を形成した。このレジスト膜について、i線照射装置(レンズ開口数0.57、露光波長365nm)、またはKrFエキシマレーザー照射装置(レンズ開口数0.60、露光波長248nm)を用いて露光した。露光後、直ちに90℃で60秒間ベークして、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイト水溶液により、23℃で60秒間現像し、水洗、乾燥を行い、ポジ型パターンを得た。その際、i線照射については線幅0.50μm、KrFエキシマレーザー照射については線幅0.18μmのラインアンドスペースパターンを1対1の線幅に形成することのできる露光量を感度(EOP)とした。
(2)フォーカスマージン
焦点の位置を上下に移動させて、i線照射については線幅0.50μm、KrFエキシマレーザー照射については線幅0.18μmのラインアンドスペースパターンを再現する最小露光量で露光し、現像を行ったときに、線幅が各々0.50μm、0.18μmのラインアンドスペースパターンを再現できる許容可能な焦点の範囲を測定した。
(3)tanθ
横軸に露光量(mJ/cm2)、縦軸に組成物の現像速度(nm/s)をとり、種々の露光量に対するアルカリ溶解速度をプロットした識別曲線(discrimination curve)を作成した。この曲線の変曲点付近における傾きを正接(tanθ)で表した。
(4)耐熱性
上記で調製した組成物を、ヘキサメチルジシラザン処理したシリコンウエハ上にスピンコーターで乾燥時の膜厚が0.7μmになるように塗布し、110℃において90秒間ホットプレ−ト上で乾燥させた。その後縮小投影露光装置を用い、テストチャ−トマスクを介して露光し、現像液(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液)を用い、50秒間現像した。得られたシリコンウエハ−を、温度を変えたホットプレ−ト上で30分間放置し、シリコウエハ−上のレジストパタ−ンの形状を走査型電子顕微鏡で観察し、135℃でパターン変形が起こらないものを◎、125℃でパターン変形が起こらないものを○、125℃でパターン変形が起こるものを×とした。
実施例1〜16は、ヒドロキシナフタレン化合物を用いて調製した本発明のフォトレジスト組成物であり、感度、解像度、耐熱性に優れ、充分なフォーカスマージンを有するものであった。
一方、比較例1、2はヒドロキシナフタレン化合物を含まないフォトレジスト組成物であり、実施例1〜16と比較して感度、解像度、耐熱性が劣る結果となった。
本発明のフォトレジスト組成物は、感度、解像度、耐熱性に優れたレジスト特性を発現することができるため、半導体や薄型パネルディスプレイの電極パターンをg線、i線、KrFエキシマレーザーなどの放射線を用いて製造する際のリソグラフィー工程に好適に適用される。

Claims (5)

  1. 一般式(I)で表されるヒドロキシナフタレン化合物を含有することを特徴とするフォトレジスト組成物。
    Figure 2006098869
    一般式(I)中、mは1〜2の整数、nは0〜1の整数を示す。
  2. 前記ヒドロキシナフタレン化合物が、一般式(II)で表される化合物である請求項1記載のフォトレジスト組成物。
    Figure 2006098869
  3. 前記ヒドロキシナフタレン化合物が、溶剤を含めたフォトレジスト組成物100重量部中において0.1〜10重量部含有する請求項1または2記載のフォトレジスト組成物。
  4. 前記ヒドロキシナフタレン化合物とともに、アルカリ可溶性樹脂とジアゾナフトキノン化合物感光剤を含有する請求項1乃至3のいずれかに記載のフォトレジスト組成物。
  5. 前記ヒドロキシナフタレン化合物とともに、酸解離性基で保護されたアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸解離性基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂と、光酸発生剤とを含有する請求項1乃至3のいずれかに記載のフォトレジスト組成物。
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