JP5531153B2 - 車両の灯火装置及び同装置の取付構造 - Google Patents

車両の灯火装置及び同装置の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、光源として発光ダイオードが適用される車両の灯火装置及び同装置の取付構造に関する。
従来、車両の灯火装置においては、外部から視認した際の外観性(美観)を向上するために、光源が隠れるように構成されているものがある。特に近年、灯火装置のレンズのレンズカットではなく、リフレクタの形状により配光を成立させる技術が進歩したことで、レンズにクリアレンズを選択することが多い。この場合、光源が外部から見えやすくなるため、該光源を隠す構造が要望されている。
例えば、特開2009−51404号公報に開示されているポジションランプは、ポジションバルブをベース部材内部に配設してその前部にレンズを取り付け、該レンズの上部(重合部)をメインパイプサイドカバー(カバー部材)で覆う構造としている。これにより、ポジションランプを正面視した際に、カバー部材によってポジションバルブを隠すことが可能となり、外観性が向上する。この場合、ポジションバルブが出射した光は、重合部を覆うカバー部材によって遮断されるが、カバー部材の下部から露出したレンズの外観部から外部に照射される。
ところで、灯火装置は、上述のポジションランプだけでなく、ヘッドライトのような大きな発光面積を持つものもあり、ヘッドライトのような灯火装置は、外部からの視認方向が正面方向のみに限定されるものではなく、例えば、通行者が屈んだ状態(斜め下方向)から灯火装置を見上げる等、様々な角度から視認されることが予想される。特に、自動二輪車の場合は、自動四輪車に比べてヘッドライトが高い位置に配置されているため、カバー部材によって光源を隠す構成だけでは、例えば、斜め下方向から灯火装置を視認した際に、光源から出射したリフレクタを介さない光(すなわち、直接光)を視認する可能性がある。
また、灯火装置の光源として発光ダイオードが適用されている場合は、発光ダイオードの指向角と視認の角度が一致すると、照度の高い直接光が視認されることになり、視認者に対し不快感を与える可能性もある。
ここで、光源からの直接光の視認を防ぐために、カバー部材をレンズの下方位置まで延在させる構成も考えられるが、この場合は、灯火装置の発光面積が減少してしまうため、特にヘッドライト等においては法規に適合した所望の配光を作ることが難しくなってしまう。また、別の部材をカバー部材等に取り付けて直接光を遮蔽する構成も考えられるが、この場合は、部品点数の増加、灯火装置の複雑化又は外観性の低下等が予測される。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成によって、発光ダイオードの視認や、該発光ダイオードが出射する直接光の視認を広範囲にわたって防ぐことができる車両の灯火装置及び同装置の取付構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車体を構成するカバー部材によって外周が覆われるベース部材と、前記ベース部材の前部に取り付けられ前記カバー部材が有する開口部から露出されるレンズとを有し、前記ベース部材と前記レンズによって形成される空間に発光ダイオードとリフレクタが収容される車両の灯火装置において、前記発光ダイオードは、前記ベース部材に支持され前記空間内に延出する支持部材の所定位置に配設され、前記支持部材は、前記発光ダイオードが配設された前記所定位置の前方且つ近傍に該発光ダイオードよりも高い壁部を備え、前記壁部によって、前記発光ダイオードから直接出射される光を規制することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の灯火装置において、前記支持部材には、前記発光ダイオードを収容する凹部が形成され、前記壁部は、前記凹部における前記発光ダイオードの側周部を囲う内壁のうちの一部であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の灯火装置において、前記ベース部材は、前記支持部材を介して前記発光ダイオードを下向きに支持し、該発光ダイオードと対向する位置に前記リフレクタを配置し、前記壁部は、前記発光ダイオードの中心部と該壁部の先端部を結ぶ仮想直線が前記レンズの前面下方側を通る高さに形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の灯火装置において、前記リフレクタは、上端部から下端部にかけて湾曲形成されるとともに、前記下端部が前記仮想直線と交差するように形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1記載の灯火装置において、前記支持部材は、前記発光ダイオードが実装される基板と、前記基板を支持する基板支持部材によって構成され、前記基板支持部材は、熱伝導性材料で構成され、一方面において前記基板を支持し、さらに該一方面と反対側の他方面が、前記ベース部材に形成された取付開口部から露出するように該ベース部材に取り付けられることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1記載の車両の灯火装置の取付構造において、前記カバー部材は、正面視において前記発光ダイオード及び前記支持部材が隠れるように前記レンズの一部を覆うことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の灯火装置の取付構造において、前記ベース部材は、前記発光ダイオードが配設されている前記支持部材の一面を斜め後方に向かせるように、前記カバー部材の内部に配置されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項6記載の灯火装置の取付構造において、前記開口部は、車幅方向外側に向かって斜め上方へ傾斜する形状に形成されており、前記ベース部材は、前記リフレクタ及び前記支持部材を、前記開口部の上端部の傾斜角度に沿って車幅方向外側に向かって斜め上方に傾斜するように支持することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項5記載の灯火装置の取付構造において、前記基板支持部材の他方面には、前記空間の外側に露出する放熱フィンが設けられ、前記カバー部材には、前記放熱フィンに走行風を流通させるダクトが設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、支持部材が発光ダイオードより高い壁部を該発光ダイオードの前方且つ近傍に備えるため、この壁部によって、カバー部材よりも発光ダイオードに近い位置で該発光ダイオードの直接光を規制することが可能となる。すなわち、カバー部材の形状にかかわらず、壁部によって直接光の視認を防止する視認防止範囲を大幅に広げることを可能としながら、発光面積も十分に確保することができる。さらに、発光ダイオードを保持する支持部材が壁部を備える構成であるため、部品点数を増やすことなく、支持部材に容易に壁部を形成することができる。
請求項2に係る発明によれば、発光ダイオードが支持部材に形成された凹部に収容されることで、正面方向や斜め上下方向からの視認を防止する他に、左右方向等の広い範囲で発光ダイオードの視認や該発光ダイオードの直接光の視認を防ぐことができる。
請求項3に係る発明によれば、発光ダイオードの中心部と壁部の先端部を結ぶ仮想直線がレンズの前面下方側を通る高さに形成されていることで、該仮想直線よりも上側では、リフレクタによる反射光を照射しながら、発光ダイオードが出射する直接光を遮断することが可能となり、光量を確保しつつ直接光の視認を確実に防ぐことができる。
請求項4に係る発明によれば、リフレクタの下端部が仮想直線と交差するように形成されていることで、少なくとも上下方向の角度範囲において、どのような角度から灯火装置を視認しても、壁部とリフレクタによって発光ダイオードが出射する直接光を遮断することが可能となり、該直接光の視認をより確実に防ぐことができる。
請求項5に係る発明によれば、熱伝導性材料で構成された基板支持部材の他方面を取付開口部から露出させることで、発光ダイオードの発光によって生じる熱を効率よく取付開口部から放熱させることができ、熱の影響による発光ダイオードの動作特性の変動を低減することができる。
請求項6に係る発明によれば、カバー部材によって、発光ダイオード及び支持部材が隠れるようにレンズの一部を覆うことで、灯火装置を正面視した際の外観性を向上することができる。
請求項7に係る発明によれば、発光ダイオードが配設されている支持部材の一面を斜め後方に向かせることで、視認防止範囲をさらに広げることができ、発光ダイオードからの直接光の視認を一層容易に防ぐことができる。
請求項8に係る発明によれば、開口部の上端部の傾斜角度に沿って車幅方向外側に向かって斜め上方に傾斜するようにリフレクタ及び支持部材が支持されることで、開口部の上部にあるカバー部材によって、発光ダイオードや支持部材を隠しつつ、該開口部の形状に対してリフレクタを効率よく配設することが可能となる。これにより、リフレクタの小型化を図ることができる。
請求項9に係る発明によれば、ダクトを介して放熱フィンに走行風を流通させることで、該走行風により支持部材を積極的に冷却することができ、発光ダイオードの発光にともなう熱をより容易に放熱することができる。
本発明の実施形態に係る灯火装置が組み込まれた鞍乗型自動二輪車を示す概略側面図である。 図1の自動二輪車の上部左側を示す拡大正面図である。 第1実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。 図3の第1の基板支持部材の変形例を示す一部側面断面図である。 第2実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。 第3実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。 第4実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部正面図である。 図8Aは第5実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部正面断面図、図8Bは第5実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部平面断面図である。 第6実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部平面断面図である。 参考例に係る灯火装置が組み込まれた鞍乗型自動二輪車を概略的に示す側面図である。 図10の自動二輪車を概略的に示す正面図である。 図10の灯火装置とその取付構造を示す一部拡大正面図である。 図10の灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。 図10の灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部平面断面図である。 図14の支持部材とその周辺部を拡大して示す一部平面断面図である。 図13の灯火装置においてロービームを照射する場合の動作を概略的に示す一部側面断面図である。 図13の灯火装置においてハイビームを照射する場合の動作を概略的に示す一部側面断面図である。 第7実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。 図18の第1の支持基板の変形例を示す一部側面断面図である。
以下、本発明に係る車両の灯火装置について好適な実施形態(第1〜第7実施形態)を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る灯火装置(ヘッドライト)10が組み込まれた鞍乗型自動二輪車(以下、単に自動二輪車ともいう)12を示す概略側面図である。以降の説明では、この鞍乗型自動二輪車12を例示して本発明を詳述するが、本発明はこれに限られるものではなく、他の種別の自動二輪車又は原動機付自転車等にも適用可能なことは勿論である。なお、自動二輪車12において、車体の左右に1つずつ対称的に設けられる機構又は構成要素については、左のものの参照符号に「L」を付し、右のものの参照符号に「R」を付すものとする。また、発明の理解を容易にするために、特に指示のない限り、図1において示す矢印方向を基準として、前後及び上下の方向を説明するとともに、車体に着座した運転者から見た方向を基準として、左右の方向(図2の矢印方向参照)を説明していく。
図1に示すように、自動二輪車12は、操舵輪である前輪14、該前輪14を操舵するハンドル16、車体を構成する車体フレーム18、駆動源であるエンジン20、駆動輪である後輪22及び搭乗者が着座するシート24等を備える。
前輪14は、略上下方向に延びる一対のフロントフォーク26の下端側において回転自在に軸支されている。このフロントフォーク26の下部には、前輪用車輪ブレーキ14aが装着される。また、フロントフォーク26は、上端側にハンドル16が連結されるともに、略中間部が車体フレーム18に設けられたヘッドパイプ28に回動自在に支承される。
ハンドル16は、フロントフォーク26との連結部分を中心として車幅方向に左右対称に延設されている。このハンドル16の両端部には運転者が握るグリップが装着される。
車体フレーム18は、例えば、高剛性を有するアルミ鋳造製のチューブフレームを適用することでフレームの本数を少なくする、いわゆるダイヤモンドフレーム型が採用されている。車体フレーム18は、ヘッドパイプ28から左右に分岐して後側に向かって斜め下方に延び、車体の略中間部において湾曲し略下方に延びる左右一対のメインフレーム30と、メインフレーム30の後部にそれぞれ連設され車体の略中間部から該メインフレーム30とともに下方に延びるピボットプレート32と、車体の略中間部においてメインフレーム30に連設され後側に向かって斜め上方に延びる左右一対のシートレール34と、を有する。
また、メインフレーム30には、側面視で三角形状のエンジンハンガ36が垂下されている。エンジンハンガ36は、エンジン20を傾斜させた姿勢で支持する。エンジン20は、シリンダブロック38及びクランクケース40によって構成され、クランクケース40の前端上部がエンジンハンガ36に支持されるとともに、クランクケース40の後端下部がピボットプレート32に支持される。これにより、シリンダブロック38の軸線が前上がりになる姿勢で固定される。エンジン20は、例えば、直列4気筒型を車体フレーム18に搭載することができる。
シリンダブロック38の内部には、燃焼を行う点火プラグ、及び圧縮を行うピストンが収容されている。一方、クランクケース40の内部には、前記ピストンにコンロッドを介して連結されるクランク軸やエンジン出力軸が軸支され、各軸との間に動力伝達機構を構成するクラッチ機構や変速機等が収容されている。エンジン20の回転駆動力は、クランクケース40のエンジン出力軸から無端状のドライブチェーン42に伝達され、該ドライブチェーン42を介して後輪22に伝達される。
また、シリンダブロック38の前方には、エンジン20の放熱を行うラジエータ44が配置される。さらに、エンジン20の上方には、燃料タンク46及び吸気装置48が搭載される。吸気装置48は、シリンダブロック38の後部に接続される吸気ポート50と、この吸気ポート50の上流端に設けられるエアクリーナ52とを備える。エアクリーナ52は、燃料タンク46に覆われるように配置され、車体カバー66の吸気孔(図示せず)から取り込んだ空気の埃等を吸着する。一方、シリンダブロック38の後部には、排気装置54が接続される。排気装置54は、各気筒に個別に対応してシリンダブロック38から下方に延びる複数の排気管56と、各排気管56に連なるようにして後輪22の右側に配置される排気マフラー58と、を有する。
車体フレーム18のピボットプレート32には、スイングアーム60の前端部が上下揺動可能に支承されている。また、スイングアーム60の後端部には、後輪22が回転自在に軸支されるとともに、後輪用車輪ブレーキ22aが装着される。さらに、ピボットプレート32には、運転者が足を載せるステップホルダ32aが装着されている。
一方、シートレール34には、搭乗者(運転者及び同乗者)を乗せるシート24が配設されている。シート24は、運転者が着座するフロントシート24a、及びフロントシート24aの後方で同乗者が着座するリアシート24bからなる、いわゆるタンデム型のシートが採用されている。このシート24の下方には、物品を収容するための収納ボックス62が設けられている。また、シートレール34の中間部には、リアシート24bに乗った同乗者が足を載せるためのピリオンステップ64が設けられている。
自動二輪車12の車体フレーム18には、車体前後方向にかけて該車体の意匠面(外観)を構成する車体カバー66が取り付けられている。この車体カバー66は、例えば、アクロルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、繊維強化プラスチック(FRP)又はポリプロピレン(PP)等の高分子材料により形成されている。
車体カバー66は、ヘッドパイプ28を前方から覆うフロントカウル(以下、カバー部材という)68と、このカバー部材68の側面に連なってエンジン20、排気装置54の排気管56及びラジエータ44を両側から覆うサイドカウル70と、燃料タンク46の後端との間でカバー部材68及びシート24の下方に配置されるリアカウル72と、シートレール34に取り付けられて後輪22を上方から覆うリアフェンダ74と、を有している。
図2は、図1の自動二輪車12の上部左側を示す拡大正面図である。カバー部材(フロントカウル)68は、走行時の空気抵抗等を低減するため、前輪14上方の先端中央部から後方に向かって上方向及び車幅方向両側に緩やかに広がる流線形の意匠面に形成されている。カバー部材68は、左右一対のバックミラー76L、76Rが上部側に取り付けられるとともに、左右一対のヘッドライト(灯火装置)10L、10Rが下部側に取り付けられる。バックミラー76L、76Rは、運転者と対向する面にミラー(図示せず)を有し、その裏面側にはポジションランプ80aとウィンカランプ80bが設けられている。
ヘッドライト10L、10Rは、バックミラー76L、76Rの下方側に形成されたカバー部材68の開口部69L、69Rからレンズ部分が露出するように、カバー部材68の内部に配設される。以降の説明では、第1〜第6実施形態をあげてヘッドライト10L、10Rの特徴事項について詳述する。なお、第1〜第6実施形態の説明では、運転者から見て左側のヘッドライト10Lについて詳述し、このヘッドライト10Lと対称の構成を採り得る右側のヘッドライト10Rの説明については省略する(以下の説明では、構成要素の左側を示すLの符号を省略する)。
〔第1実施形態〕
図3は、第1実施形態に係るヘッドライト10とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。第1実施形態に係るヘッドライト10は、ベース部材82とレンズ84を有する。このヘッドライト10は、ベース部材82とレンズ84を組み付けた状態で、カバー部材68の内側に配置される。また、ヘッドライト10は、光源として発光ダイオード(以下、LEDという)86が適用されている。
ベース部材82は、LED86の発光にともなう温度上昇に耐久可能な合成樹脂材によって成形される。このような合成樹脂材として、例えばBMC(Bulk Molding Compound)樹脂等を採用すると好適である。
ベース部材82は、前部が開口する断面凹形状の箱体として形成されている。ベース部材82の開口面と対向する後側壁部82aの内面側には、支持部材88(第2の基板支持部材106)がねじ止めされる。また、ベース部材82の後側壁部82aを囲う側壁82bの外面側には、ヘッドライト10の灯火を制御するドライバ(駆動回路)90が取り付けられる。さらに、ベース部材82の前部開口端には、箱体の外側方向に突出するフランジ部92が形成されており、このフランジ部92の前面には、レンズ84の後部開口端に係合する装着溝94が形成されている。
レンズ84は、透明度が高い合成樹脂材によって成形され、断面視でベース部材82と逆向きの略凹形状に形成されている。レンズ84は、後部開口端を装着溝94に嵌め込み、ホットメルトや溶着等によって、ベース部材82に組み付けられる。この組付により、ヘッドライト10は、ベース部材82の前方からレンズ84が所定量突出する外形形状(筐体)となり、その内部には、支持部材88、LED86及びリフレクタ96が収容可能な空間98が形成される。
また、ヘッドライト10は、レンズ84がカバー部材68の開口部69よりも大きな外面を有するように構成されている。このため、ヘッドライト10をカバー部材68の内側に配置した状態(ヘッドライト10をカバー部材68で覆った状態)では、レンズ84の上部が開口部69の上部に延在するカバー部材68によって覆われる。
ヘッドライト10の内部に収容される照射用部品(LED86及びリフレクタ96等)は、支持部材88を介してベース部材82に取り付けられる。LED86は、ヘッドライト10の光源として利用可能な光量や色温度を出射するものが適用される。なお、図2及び図3では、ヘッドライト10の光源として一つのLED86を配設した状態を便宜的に図示しているが、通常は、複数のLED86をアレイ状に配設して所望の光量や色温度を得るように構成される。
支持部材88は、LED86が実装される基板100と、ベース部材82に取り付けられ基板100を支持する基板支持部材102(第1の基板支持部材104及び第2の基板支持部材106)と、を含む構成である。
基板100は、上記のとおり複数のLED86が実装されるため、これらのLED86を電気的に接続する電気回路が形成されている。基板100の材料としては、熱伝導性の高いものを適用することが好ましい。これにより、LED86の発光で生じた熱を基板100から基板支持部材102に容易に伝達することができる。基板100に形成された電気回路の入出力端は、配線108を介してドライバ90に接続されている。LED86は、運転者等の灯火操作にともない、ドライバ90から電力供給がなされ、所定の光量で発光する。
基板支持部材102は、基板100と同様に、熱伝導性が高い材料によって成形される。また、基板支持部材102は、熱伝導性とともに外部から視認されることも考慮して、リフレクタ96の表面色に近い材料(例えば、アルミ材等)を選択してもよい。
第1の基板支持部材104は、第2の基板支持部材106に連結され、ヘッドライト10の上部側の空間98において略水平に延出している。また、第1の基板支持部材104は、下面側を臨む面に凹部110が形成されており、この凹部110の底部110aにはLED86を実装した基板100が取り付けられる。したがって、LED86は下向きとなって凹部110に配置される。
凹部110は、基板100を取り付けた状態において、側面視でLED86が凹部110内に収まるように、第1の基板支持部材104の平坦面から所定の深さに形成されている。すなわち、LED86を囲む凹部110の側部110bの高さHは、基板100から突出する該LED86よりも高く形成されている。そして、凹部110の側部のうちLED86の前方に位置する側部110bは、LED86の直接光を規制する壁部112として機能する。この壁部112の作用効果については後述する。
一方、第2の基板支持部材106は、ベース部材82の後側壁部82aにねじ止めされ、その前面(一方面)には第1の基板支持部材104が連結される。また、第2の基板支持部材106は、第1の基板支持部材104が連結される面と反対側の面(他方面)に放熱フィン114を備えている。この放熱フィン114は、第2の基板支持部材106をベース部材82に取り付ける際に、ベース部材82の後側壁部82aに形成された取付開口部116に挿入され、ベース部材82の外面側に突出する。これにより、ベース部材82に第2の基板支持部材106を容易に位置決めすることが可能となり、ヘッドライト10の組立作業の効率化を図ることができる。
また、リフレクタ96は、第1の基板支持部材104の基端側に上端部がねじ止めされ、下端部が空間98内に延出している。これにより、リフレクタ96の下端部寄りの曲面が第1の基板支持部材104により下向きに支持されたLED86と対向する位置に配置される。リフレクタ96は、上端部から下端部に向かって、空間98の上部に配置されたLED86が出射する光を前方に反射させる曲面(例えば、二次曲面)に湾曲形成されている。このリフレクタ96としては、例えば、アルミニウム材の蒸着処理によって表面に薄膜状のアルミニウムが付着されたものを適用することができる。
ヘッドライト10は、上記のLED86、支持部材88(基板100及び基板支持部材102)、リフレクタ96をベース部材82に取り付け、さらにレンズ84が前面に組み付けられることで、一つのユニットとして組み立てられる。次に、このユニットとして組み立てられたヘッドライト10と、カバー部材68の取付構造について説明する。
ヘッドライト10は、ベース部材82が車体側のフレーム(又はカバー部材68)に取り付けられることで、カバー部材68の内側の所定位置に固定される。この場合、照射用部品(LED86及びリフレクタ96等)が支持部材88を介してベース部材82に取り付けられるため、このベース部材82が所定の角度で固定されることで、ヘッドライト10の光軸を安定的に設定することができる。
ヘッドライト10をカバー部材68の内側に配置した状態では、ヘッドライト10のレンズ84は、カバー部材68によって一部が隠され、他の部分が外部に露出される。具体的には、図2及び図3に示すように、レンズ84の下部側が開口部69の下端部に係合し、この下部側から開口部69の上端部までのレンズ部分(外観部84a)が外部に露出し、開口部69の上端部からさらに上部側にあるレンズ部分(重合部84b)がカバー部材68に重合することで隠される。これにより、ヘッドライト10をカバー部材68の内側に配置した状態では、レンズ84の外観部84aのみが視認される。
第1実施形態に係るヘッドライト10及びヘッドライト10の取付構造は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、このヘッドライト10を適用した場合の作用効果について説明する。
ヘッドライト10は、空間98の上側(すなわち、正面視でレンズ84の重合部84bと重なる位置)において、第1の基板支持部材104を介してLED86及び基板100を支持している。このため、ヘッドライト10を灯火しない状況でヘッドライト10を正面視すると、カバー部材68の開口部69からは、外観部84aのみが視認される。この場合、ヘッドライト10は、LED86、基板100及び第1の基板支持部材104が開口部69上部のカバー部材68によって隠されるとともに、第2の基板支持部材106がリフレクタ96によって隠されることになり、第1の基板支持部材104から下方に延出するリフレクタ96だけが視認される。したがって、ヘッドライト10を正面視しても、LED86や基板100を視認することがなく、ヘッドライト10の外観性を向上することができる。
また、ヘッドライト10を灯火すると、LED86が出射した光は、ほとんどの光線がリフレクタ96に直進し、該リフレクタ96によって反射されて車体の前方方向に照射される。一方、LED86から出射され前方方向に向かう一部の光線は、LED86の前方に存在する壁部112によって直進が遮断される。したがって、ヘッドライト10を正面視した際には、リフレクタ96が反射した光線のみが視認される。すなわち、ヘッドライト10は、リフレクタ96による反射光を照射しながら、LED86が出射する直接光を遮断することが可能となり、光量を確保しつつ直接光の視認を確実に防ぐことができる。
また、ヘッドライト10を斜め下方向から視認した場合は、壁部112によってLED86の視認が防止される。この場合、LED86と壁部112の位置関係に応じて、LED86の視認防止範囲が設定される。すなわち、LED86の中心部と壁部112の先端部を結ぶ仮想直線Lよりも上側においてヘッドライト10を視認すると、LED86は壁部112によって隠れることになり、LED86の視認が防止される。
一方、仮想直線Lよりも下側からヘッドライト10を視認すると、LED86を視認することになる。しかしながら、LED86の視認範囲は、カバー部材68のみによって隠す構成と比べて充分狭くなり、またこの視認範囲には前輪14が存在するため、LED86が視認される機会を大幅に少なくすることができる。したがって、ヘッドライト10の外観性を向上することができる。
ヘッドライト10を灯火すると、LED86から出射されて視認範囲に向かう光線のみがレンズ84から外部に直接出射される。すなわち、仮想直線Lよりも上側(視認防止範囲)に向かう光線が壁部112によって遮断され、仮想直線Lよりも下側(視認範囲)の光線が僅かに漏れることになる。このため、壁部112によって、LED86が出射する直接光の視認機会を大幅に低下させることができる。
さらに、第1実施形態のヘッドライト10は、第2の基板支持部材106の後面側に放熱フィン114を備えており、LED86の発光にともない、LED86から基板100、該基板100から第1の基板支持部材104を介して第2の基板支持部材106に伝達されてきた熱を放熱することができる。放熱フィン114は、第1の基板支持部材104の連結部分近傍に形成されることで、放熱フィン114までの熱の伝達がスムーズに行われる。また、ベース部材82の外側に放熱フィン114が突出していることで、ヘッドライト10の外側で放熱を行うことができ、放熱フィン114による放熱効果が向上する。このように、LED86及び支持部材88の放熱を行うことで、熱的影響によるLED86の発光特性の変動を低減することができる。
なお、第2の基板支持部材106に放熱フィン114を設けずに、ベース部材82の取付開口部116から第2の基板支持部材106の表面を露出する構成とするだけでも、LED86の発光によって生じる熱を効率よく取付開口部116から放熱させることができることは勿論である。また、カバー部材68に走行風を取り込むダクト(図示せず)を設け、走行風をベース部材82の後面に案内して放熱フィン114に流通させることで、支持部材88を積極的に冷却することができ、LED86の発光にともなう熱を容易に放熱することができる。
図4は、図3の第1の基板支持部材104の変形例を示す一部側面断面図である。ヘッドライト10は、第1の基板支持部材104に凹部110を設けずに、LED86の前方に壁部120を突出形成させる構成としてもよい。このように、壁部120を突出形成させる構成としても、ヘッドライト10を斜め下方から視認した際に、LED86の視認やLED86からの直接光の視認を抑止することができる。
以上のように、第1実施形態に係るヘッドライト10では、支持部材88がLED86より高い壁部112、120を該LED86の前方且つ近傍に備えるため、この壁部112、120によって、カバー部材68よりもLED86に近い位置で該LED86の直接光を規制することが可能となる。すなわち、カバー部材68の形状にかかわらず、壁部112、120によって直接光の視認を防止する視認防止範囲を大幅に広げることを可能としながら、発光面積も十分に確保することができる。このため、例えば、視認者が屈んだ状態でヘッドライト10を視認した際に、LED86の直接光によって不快感を与える可能性を大幅に低減することができる。
また、ヘッドライト10は、LED86を支持する支持部材88に壁部112、120を備える構成であるため、部品点数を増やすことなく、従来から光源の支持に用いられている支持部材をそのまま利用して、壁部112、120を容易に形成することもできる。
さらに、LED86が支持部材88に形成された凹部110に収容される構成では、正面方向や斜め上下方向からの視認を防止する他に、左右方向等の広い範囲でLED86の視認や該LED86の直接光の視認を防ぐことができる。
〔第2実施形態〕
図5は、第2実施形態に係るヘッドライト10Aとその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。なお、以降の第2〜6実施形態の説明において、第1実施形態に係るヘッドライト10と同一の構成又は同一の機能を有する構成には、同一の符号を付し詳細な説明については省略する。
第2実施形態に係るヘッドライト10Aは、凹部130及びリフレクタ132の形状が第1実施形態に係るヘッドライト10とは異なる。第1の基板支持部材104に形成される凹部130は、第1実施形態の凹部110と比較して、平坦面に対し底部130aがより深い位置に形成されている。LED86及び基板100は、この底部130aに取り付けられることで、LED86の前方に備える壁部134の高さHがより高くなる。このため、第2実施形態に係るヘッドライト10Aは、LED86の中心部と該LED86の前方に位置する壁部134の先端部を結ぶ仮想直線Lの傾きが、第1実施形態の仮想直線Lの傾きよりも急となっている。
また、第2実施形態のリフレクタ132は、第1実施形態のリフレクタ96よりも湾曲面が大きく形成されており、第1の基板支持部材104に上端部を接続した状態では、下端部が前方に延出して上記の仮想直線Lと交差する構成となっている。
したがって、ヘッドライト10Aは、開口部69に露出している外観部84aが全て視認防止範囲となる。すなわち、仮想直線Lよりも上側でヘッドライト10Aを視認した場合は、第1の基板支持部材104の凹部130によって、LED86の視認が防止される。また、仮想直線Lよりも下側でヘッドライト10Aを視認した場合は、リフレクタ132によって、LED86の視認が防止される。
つまり、仮想直線Lとリフレクタ132の下端部とが交差するように、凹部130及び/又はリフレクタ132の形状を設計すればよい。
このように、第2実施形態に係るヘッドライト10Aによれば、上下方向においてどのような方向からヘッドライト10Aを視認しても、壁部134とリフレクタ132によってLED86の直接光を遮断することができる。
〔第3実施形態〕
図6は、第3実施形態に係るヘッドライト10Bとその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。第3実施形態に係るヘッドライト10Bは、カバー部材68に対してヘッドライト10Bを斜め下方に傾かせて配置した点で他の実施形態に係るヘッドライト10、10Aとは異なる。この場合、ヘッドライト10Bのベース部材142は、後側壁部142aに対し側壁142bが斜め下方に傾いて形成されており、基板支持部材144は、斜め下方に傾いた上側の側壁142bに取り付けられる。また、レンズ146は、カバー部材68にヘッドライト10Bを配設した際の傾きを考慮した断面形状に形成され、ベース部材142の前部に組み付けられる。
基板支持部材144は、一方面(下側の面)に凹部148を備えるとともに、その反対面(上側の面)に放熱フィン150を備えている。この凹部148には、LED86を実装した基板100が取り付けられる。上記のとおり、基板支持部材144は、ベース部材142の上部において傾斜した側壁142bに取り付けられるため、凹部148に取り付けられた基板100を斜め後下方を臨むように支持することができる。したがって、基板100に実装されたLED86も、斜め後下方を臨むように凹部148内に配置される。また、放熱フィン150は、ベース部材142の側壁142bに形成された取付開口部152に挿入され、該ベース部材142の上側に向かって突出する。
リフレクタ96は、上端部が基板支持部材144に接続されており、LED86から斜め後方に向かって出射される光線を、前方に反射させる曲面に湾曲形成されている。
一方、ヘッドライト10Bが内側に配置されるカバー部材68には、開口部69の上方にダクト156が形成されている。このダクト156は、走行時に、カバー部材68の前面から走行風を取り込み、該カバー部材68内部に走行風を流通させる。
第3実施形態に係るヘッドライト10Bは、ヘッドライト10Bを斜め下方向から視認した際に、LED86が出射した直接光の視認を、より簡単な構成で防ぐことができる。すなわち、ヘッドライト10Bをカバー部材68に取り付けた状態では、LED86が斜め後方を臨むことで、LED86の中心部と該LED86の前方に位置する壁部112の先端部を結ぶ仮想直線Lをより下方向に傾かせることができる。このため、壁部112によるLED86の視認防止範囲をさらに広げることができ、LED86からの直接光の視認を一層確実に防ぐことができる。
また、基板支持部材144をベース部材142に取り付けた状態では、凹部148の裏面側に形成された放熱フィン150が上部に存在することで、LED86から生じた熱を容易に上方(基板100及び基板支持部材144)に伝達して、放熱フィン150に導くことができ、放熱効率を向上することができる。さらに、放熱フィン150が上部に存在することで、放熱フィン114がベース部材82の裏面側に存在する構成(ヘッドライト10、10A)と比較して、カバー部材68に形成したダクト156からの走行風を放熱フィン150に案内し易くなり、走行風によって放熱フィン150を容易に冷却することが可能となる。その結果、放熱フィン150の冷却が促進され、LED86や基板100、基板支持部材144の放熱効率を向上することができる。
〔第4実施形態〕
図7は、第4実施形態に係るヘッドライト10Cとその取付構造を概略的に示す一部正面図である。第4実施形態に係るヘッドライト10Cは、カバー部材160の開口部162が車幅方向外側に向かって斜め上方に傾斜して形成されている点で、他の実施形態に係るヘッドライト10、10A、10Bとは異なる。この場合、ヘッドライト10Cは、この開口部162の形状に係合するようにベース部材164及びレンズ166が成形され、カバー部材160の内側に配設される。すなわち、ヘッドライト10Cのレンズ166は、外観部166aが開口部162に沿うように左側に向かって斜め上方へ傾斜して形成され、重合部166bが開口部162の上端部に沿ってカバー部材160の内側に延在するように形成されている。
ベース部材164は、このレンズ166の後部開口端に係合する開口面に形成されており、開口部162の上端部の傾斜角度に沿って車幅方向外側に向かって斜め上方に傾斜するように、リフレクタ96及び支持部材88(基板100及び基板支持部材102)を支持している。この場合、ヘッドライト10Cを正面視すると、車体の先端中央部を中心として開口部162の傾斜角度と合うように、リフレクタ96及び第1の基板支持部材104が所定角度傾斜してベース部材164に取り付けられる。したがって、第1の基板支持部材104に取り付けられる基板100も、正面視で傾斜して配置される。
このように、ベース部材164が第1の基板支持部材104を傾斜して支持することで、開口部162の上部にあるカバー部材160によって、LED86や支持部材88を隠しつつ、該開口部162の形状に対してリフレクタ96を効率よく配設することが可能となる。すなわち、ベース部材164がLED86とリフレクタ96を同じように傾斜させているため、LED86が出射する光をリフレクタ96に当てその反射光を確実に前方に照射することができる。このように、開口部162が傾斜している構成では、リフレクタ96を傾斜させることで、例えば、リフレクタ96を略水平に配置するよりも、該リフレクタ96の小型化を図ることができる。
また、ヘッドライト10Cを斜め下方向から視認した際には、ヘッドライト10、10A、10Bと同様に、第1の基板支持部材104に形成された凹部110(壁部112)によって、LED86の視認やLED86からの直接光の視認を抑止することができる。
〔第5実施形態〕
図8Aは第5実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部正面断面図、図8Bは第5実施形態に係る灯火装置とその取付構造を概略的に示す一部平面断面図である。第5実施形態に係るヘッドライト10Dは、第4実施形態の開口部162に対してヘッドライト10Dの光源(LED86)をベース部材172の側面に備える点で他の実施形態に係るヘッドライト10、10A、10B、10Cとは異なる。
この場合、ベース部材172及びレンズ174は、正面視で平行四辺に形成されており(図8A参照)、平面視で断面略凹形状に形成されている(図8B参照)。ベース部材172の後側壁部172aには、基板支持部材176が取り付けられる。この基板支持部材176は、一方の端部が屈曲し、平面視で斜め前方に延出する延出部178を有している。LED86が実装される基板100は、この延出部178の内側の面に取り付けられる。また、延出部178の前端部には、内側に向かって突出する壁部180が形成されている。この壁部180は、LED86の前方においてLED86よりも高く形成されている。
一方、リフレクタ182は、延出部178に配設されたLED86と対向するように横向きに湾曲形成されて、基板支持部材176に取り付けられている。LED86が出射した光線は、このリフレクタ182によって反射され、ヘッドライト10Dの前方に照射される。
また、基板支持部材176の延出部178が形成されている一方面と反対側の面には、放熱フィン184が一体成形されている。放熱フィン184には、LED86の発光にともなう熱が延出部178、基板支持部材176を介して伝達され、この放熱フィン184において放熱が行われる。
ヘッドライト10Dは、カバー部材160の内側に配置されると、LED86が配設された側方部分(延出部178)が隠される。このため、ヘッドライト10Dを正面視した際に、LED86及び延出部178の視認が防止される。また、ヘッドライト10Dを斜め横方向から視認した場合は、LED86の中心部と該壁部180の先端部を結ぶ仮想直線Lよりも左側(視認防止範囲)に向かう光線が壁部180によって遮断されるので、壁部180によって、LED86が照射する直接光の横方向からの視認機会も大幅に低減させることができる。
〔第6実施形態〕
図9は、第6実施形態に係るヘッドライト10Eとその取付構造を概略的に示す一部平面断面図である。第6実施形態に係るヘッドライト10Eは、基板支持部材190をベース部材172の側壁172bに取り付けた点で他の実施形態に係るヘッドライト10、10A、10B、10C、10Dとは異なる。この基板支持部材190には、基板100が取り付けられる面の反対面に放熱フィン192が形成されており、ベース部材172に基板支持部材190を取り付けた状態では、この放熱フィン192がベース部材172の側方に突出する。一方、カバー部材160には、放熱フィン192と対向する位置(すなわち、開口部162の側方)に、走行時の走行風をカバー部材160の内側に取り込むダクト194が設けられている。この構成により、ヘッドライト10Eでは、ダクト194から走行風を取り込んで放熱フィン192に流通させることができ、基板支持部材190の放熱効率を向上することが可能となる。
〔参考例〕
また、自動二輪車のヘッドライト(灯火装置)は、車体の斜め下方を比較的広い範囲にわたって照射するロービームと、該ロービームよりも前方方向で比較的狭い範囲をスポット照射するハイビームとの2種類の配光パターンを備えるように構成されてもよい。この場合、ヘッドライトは、ロービームとハイビームの配光に加え、熱影響を考慮した構成とすることが望まれる。次に、光源としてLEDを備えるヘッドライトにおいて、簡単な構成によって、ロービームとハイビームの照射を行うことができるとともに、発光ダイオードの発光により生じる熱を容易に放熱させることで、安定的な照射を行うことができる車両のヘッドライト、及びヘッドライトの取付構造について説明する。
図10は、参考例に係るヘッドライト210が組み込まれた鞍乗型自動二輪車212を概略的に示す側面図である。なお、以降の説明では、第1実施形態に係るヘッドライト10の説明時と同様に、自動二輪車212において、車体の左右に1つずつ対称的に設けられる機構又は構成要素については、左のものの参照符号に「L」を付し、右のものの参照符号に「R」を付し、特に指示のない限り、図10において示す矢印方向を基準として、前後及び上下の方向を説明するとともに、車体に着座した運転者から見た方向を基準として、左右の方向(図11の矢印方向参照)を説明していく。
図10に示すように、自動二輪車212は、操舵輪である前輪214、該前輪214を操舵するハンドル216、車体を構成する車体フレーム218、駆動源であるエンジン220、駆動輪である後輪222及び搭乗者が着座するシート224等を備える。
前輪214は、略上下方向に延びる一対のフロントフォーク226の下端側に回転自在に軸支されている。前輪214の側面には、前輪用ブレーキディスク214aが装着され、また上部には円弧状のフロントフェンダ228が取り付けられている。フロントフォーク226は、上端側にハンドル216が連結されるともに、略中間部が車体フレーム218の前端部にあるヘッドパイプ229に回動自在に支承される。また、フロントフォーク226の上部には、メータ類が収容されるメータユニット230及びヘッドライト210が取り付けられている。
ハンドル216は、フロントフォーク226との連結部分を中心として車幅方向に左右対称に延設されている。このハンドル216の両端部には運転者が握るグリップが装着される。
車体フレーム218は、いわゆるダブルクレードル型であり、例えば、高剛性を有するアルミ鋳造製のチューブフレームによって構成される。車体フレーム218は、ヘッドパイプ229から左右に分岐して後側に向かって緩やかに斜め下方に延び、車体の略中間部において湾曲し略下方に延びる左右一対のメインフレーム232と、メインフレーム232の前端部において左右に分岐し該メインフレーム232の下側を斜め下方に延び、湾曲部234aを介して略水平に後側に延びる左右一対のダウンパイプ234と、車体の略中間部においてメインフレーム232に連設され後側に向かって斜め上方に延びる左右一対のシートレール236と、それぞれのメインフレーム232の下部に配設される左右一対のピボットプレート238と、これらピボットプレート238から後側に向かって斜め上方に延び前記シートレール236に接続される左右一対の補強用のステー240と、を有する。
また、前輪214の後方でメインフレーム232とダウンパイプ234の間には、エンジン220が配設されている。エンジン220としては、例えば、直列4気筒型を適用することができる。このエンジン220は、メインフレーム232の下部に固定されるクランクケース242と、クランクケース242の前部上方に連結されるシリンダブロック244と、を有している。
シリンダブロック244の内部には、燃焼を行う点火プラグ、及び圧縮を行うピストンが収容されている。一方、クランクケース242の内部には、前記ピストンにコンロッドを介して連結されるクランク軸やエンジン出力軸が軸支され、各軸との間に動力伝達機構を構成するクラッチ機構や変速機等が収容されている。エンジン220の回転駆動力は、クランクケース242のエンジン出力軸から無端状のドライブチェーン246に伝達され、該ドライブチェーン246を介して後輪222に伝達される。
また、シリンダブロック244の前方には、エンジン220の放熱を行うラジエータ248が配設され、シリンダブロック244の後方には、吸気装置(エアクリーナ250)が配設されている。さらに、シリンダブロック244には、排気装置252が接続される。排気装置252は、各気筒に個別に対応してエンジン220前方から下方に延びる複数の排気管254と、排気管254に連なり車体フレーム218の下方から車体右側を後側に延びる排気マフラー256と、を備えている。
また、車体フレーム218のピボットプレート238には、スイングアーム258の前端部が上下揺動可能に支承されている。このスイングアーム258の後端上部とシートレール236の間には、リアクッション260が介装されている。また、スイングアーム258の後端部には、後輪222が回転自在に軸支されるとともに、後輪用ブレーキディスク222aが装着される。さらに、ピボットプレート238には、後側に延びるピリオンステップ262が固定されており、運転者及び同乗者が足を載せるステップホルダ262aが装着されている。
左右一対のメインフレーム232の上部には、これらを跨ぐように燃料タンク264が配設されている。この燃料タンク264の後方でシートレール236の上部には、搭乗者(運転者及び同乗者)を乗せるシート224が配設される。シート224は、運転者が着座するフロントシート224a、及びフロントシート224aの後方で同乗者が着座するリアシート224bからなる、いわゆるタンデム型のシートが採用されている。
シートレール236の後部には、リアウィンカ266が取り付けられるともに、側面視で略円弧状のリアフェンダ268が取り付けられている。また、リアフェンダ268には、テールランプ268a及びライセンスプレート268bが取り付けられている。
次に、参考例に係る自動二輪車212のヘッドライト210及びその取付構造について具体的に説明する。図11は、図10の自動二輪車212を概略的に示す正面図であり、図12は、図10のヘッドライト210とその取付構造を示す一部拡大正面図である。ヘッドライト210は、図11に示すように、単灯式の前照灯として構成され、前輪214上部において上下方向に延在するフロントフォーク226に取り付けられる。この場合、ヘッドライト210は、1つのユニットとして組み付けられた後に、取付部材270(図10参照)を介して、左右一対のフロントフォーク226に挟まれるように取り付けられる。また、ヘッドライト210は、図10及び図11に示すように、メータユニット230と係合するようにフロントフォーク226の上部に固定される。なお、車両側面視でメータユニット230とヘッドライト210の一部が重なる位置関係に配置されていれば、メータユニット230とヘッドライト210は係合しなくてもよい。
参考例に係るメータユニット230は、運転者と対向する上面にスピードメータ272及びタコメータ274を備える。この場合、スピードメータ272とタコメータ274は、車幅方向に並べられ、車体の中心軸に対し左右対称に配設される。これら2つのメータ272、274は、計器の表示面のみが露出するようにカバー部材276の内部に収容される。
メータユニット230のカバー部材276は、2つのムーブメントタイプのメータ272、274を収容する所定の厚みを有している。このカバー部材276の下面には、スピードメータ272とタコメータ274の配設部分として膨出する2つの山部278とこれら2つの山部278の間に挟まれる谷部280が形成され、山部278及び谷部280の連なりの一部が円弧状の切欠き部282に形成されている(図12参照)。
メータユニット230は、カバー部材276の下面が斜め前方を向くようにフロントフォーク226に取り付けられる(図10参照)。このメータユニット230に対し、ヘッドライト210は正面方向を向くようにフロントフォーク226に取り付けられる。メータユニット230及びヘッドライト210の取付状態では、ヘッドライト210の筐体210a上部(主に、ベース部材290)が切欠き部282に入り込み、カバー部材276の下面との間で当接状態を形成する。これにより、自動二輪車212の前方上部は、ヘッドライト210とメータユニット230が一体となった外観に構成される。
また、カバー部材276の谷部280には、2つのメータ272、274の並び方向と直交する凹溝284が形成されている。ヘッドライト210及びメータユニット230の取付状態では、ヘッドライト210の筐体210aの一部が凹溝284に入り込むとともに、その他の部分が凹溝284の周辺部分に当接することで、凹溝284と筐体210aが囲う通路(流路286)が形成される(図13参照)。この流路286の作用効果については後述する。
図13は、図10のヘッドライト210とその取付構造を概略的に示す一部側面断面図であり、図14は、同じく図10のヘッドライト210とその取付構造を概略的に示す一部平面断面図であり、図15は、図14の支持部材296とその周辺部を拡大して示す一部平面断面図である。参考例に係るヘッドライト210は、筐体210aを構成するベース部材290及びレンズ292を有し、このベース部材290とレンズ292によって形成される空間294内に、支持部材296、発光ダイオード(以下、LEDという)298及びリフレクタ300が収容されている。
ベース部材290は、上記メータユニット230のカバー部材276に係合する外形形状に形成されている。すなわち、ベース部材290は、正面視で円形に形成されており(図12参照)、側面断面視では、側壁290bが後側壁部290aから前方の開口面に向かってテーパ状に拡径する断面略凹形状に形成されている(図13参照)。
このベース部材290は、LED298の発光にともなう温度上昇に耐久可能な合成樹脂材によって成形される。このような合成樹脂材として、例えばBMC(Bulk Molding Compound)樹脂等を採用すると好適である。
ベース部材290の後側壁部290aは、内面側に支持部材296(第2の支持基板310)がねじ止めされ、外面側にヘッドライト210の灯火を制御するドライバ(駆動回路)302が取り付けられる(図14参照)。さらに、ベース部材290の前部開口端には、該ベース部材290の外側方向に突出するフランジ部304が形成されており、このフランジ部304の前面には、レンズ292の後部開口端に係合する装着溝306が形成されている。
レンズ292は、透明度が高い合成樹脂材によって成形され、正面視で前記ベース部材290に係合する円形に形成され(図12参照)、側面断面視で略円弧状に形成されている(図13参照)。このレンズ292は、後部開口端を装着溝306に嵌め込むことで、ベース部材290に組み付けられる。
図13及び図14に示すように、ヘッドライト210の内部に収容される照射用部品(LED298及びリフレクタ300等)は、支持部材296を介してベース部材290に取り付けられる。支持部材296は、空間294内において前後方向に延在する平板状の第1の支持基板308(第1の基板支持部材)と、ベース部材290にねじ止めされ上下方向に延在する平板状の第2の支持基板310(第2の基板支持部材)と、第1の支持基板308の上面に配設される上面側実装基板312と、第1の支持基板308の下面に配設される下面側実装基板314とによって構成されている。また、支持部材296は、熱伝導性が高い材料によって形成されている。
第1の支持基板308は、第2の支持基板310の空間294を臨む一方面310aに対し直交するように連結されている。この第2の支持基板310によって第1の支持基板308は前後方向への延出が支持されている。また、第1の支持基板308は、空間294内の上下方向中間部において略水平に延出しており、平板状の上下両面の所定位置には、上面側実装基板312又は下面側実装基板314を介して、複数のLED298が配設されている。
一方、第2の支持基板310は、第1の支持基板308が連結される一方面310aとは反対側の他方面310bに、平板状からなる複数の放熱板(放熱フィン316:放熱手段)を備えている。この放熱フィン316は、第2の支持基板310をベース部材290に取り付ける際に、ベース部材290の後側壁部290aに形成された取付開口部318に挿入され、ベース部材290の外面側に突出する。これにより、ベース部材290に第2の支持基板310を容易に位置決めすることが可能となり、ヘッドライト210の組立作業の効率化を図ることができる。
なお、第1の支持基板308、第2の支持基板310及び放熱フィン316は、別体としてそれぞれ成形し、互いを連結する構成としてもよいが、一つの部材として一体成形することで、部品点数を少なくすることができ、製造コストの低減や組立作業の効率化を図ることができる。
第1の支持基板308の上下両面に配設される複数のLED298は、ヘッドライト210の光源として利用可能な光量や色温度を出射するものが適用される。ここで、参考例に係る複数のLED298は、第1の支持基板308の上面に配設されるロービーム用LED298aと、第1の支持基板308の下面に配設されるハイビーム用LED298bによって構成されている。ロービーム用LED298aは、車体の斜め下方を比較的広い範囲にわたって照射するロービームの光源であり、ハイビーム用LED298bは、ロービームよりも前方方向で比較的狭い範囲をスポット照射するハイビームの光源である。なお、ロービーム用LED298aとハイビーム用LED298bは、同種類のLEDを採用すれば、部品コストを低減することができ、ヘッドライト210の生産性が向上する。逆に、別種類のLEDを採用してもよく、例えば、ロービームとハイビームとで光量の異なるLEDを用いることができる。
第1の支持基板308の上面には、複数(参考例では4つ)のロービーム用LED298aが車幅方向に並んで配設される。4つのロービーム用LED298aは、上面側実装基板312を介して第1の支持基板308上面の所定位置に配設される。上面側実装基板312には、所定の電気回路(図示せず)がプリントされており、この電気回路の入出力端子が配線320を介してドライバ302に接続されている。4つのロービーム用LED298aは、上面側実装基板312に実装することで直列接続される。そして、ロービーム用LED298aは、運転者によるロービームの灯火操作にともない、ドライバ302から電力供給がなされ、所定の光量でそれぞれ発光する。
一方、第1の支持基板308の下面には、複数(参考例では2つ)のハイビーム用LED298bが車幅方向に並んで配設される。2つのハイビーム用LED298bは、下面側実装基板314を介して第1の支持基板308下面の所定位置に配設される。下面側実装基板314にも所定の電気回路が形成されており、2つのハイビーム用LED298bは、下面側実装基板314への実装によって直列接続される。ハイビーム用LED298bは、運転者によるハイビームの灯火操作にともない、ドライバ302から電力供給がなされ、所定の光量でそれぞれ発光する。
また、参考例に係るヘッドライト210は、ロービーム用LED298aがハイビーム用LED298bよりも放熱フィン316寄りに配設される。すなわち、図14及び図15に示すように、第1の支持基板308を平面視した場合、上面側実装基板312が第2の支持基板310の近傍に配置され、下面側実装基板314がこの上面側実装基板312よりも前方に配置される。
より具体的に、4つのロービーム用LED298aと2つのハイビーム用LED298bの配置関係について説明すると、4つのロービーム用LED298aは、第1の支持基板308の後側において、放熱フィン316と等距離になるように車幅方向に並ぶとともに、各ロービーム用LED298a間が、所定間隔の隙間を有するように配置されている。
一方、2つのハイビーム用LED298bは、第1の支持基板308の前側において、ハイビーム用LED298bから放熱フィン316に向かって最小経路を通る仮想直線Xが、4つのロービーム用LED298aの配置位置の間(隙間)を通るように構成されている。また、2つのハイビーム用LED298bは、第1の支持基板308の下面において該2つのハイビーム用LED298bの各々が、放熱フィン316と等距離になるように車幅方向に並んで配置されている。
このように、ヘッドライト210は、4つのロービーム用LED298aと2つのハイビーム用LED298bを、平面視(前後方向及び車幅方向)で互いに重ならない位置に配置している。このロービーム用LED298aとハイビーム用LED298bの配置関係による作用効果については後述する。
図13に戻り、ヘッドライト210のリフレクタ300は、ロービーム用LED298aから出射される光を反射するロービーム用リフレクタ300aと、ハイビーム用LED298bから出射される光を反射するハイビーム用リフレクタ300bとによって構成されている。このリフレクタ300は、例えば、アルミニウム材の蒸着処理によって表面に薄膜状のアルミニウムが付着されたものを適用することができる。
ロービーム用リフレクタ300aは、基端部322aが第2の支持基板310の空間294を臨む一方面310aにねじ止めされることで、第1の支持基板308の上方に配置される。ロービーム用リフレクタ300aは、ロービーム用LED298aから出射される光をロービームとして反射する曲面(例えば、二次曲面)に形成されている。また、ロービーム用リフレクタ300aは、第1の支持基板308の上面との間に所定の隙間324が形成されるように、第2の支持基板310に取り付けられる。上面側実装基板312は、後側の一部が隙間324に入り込むように、第1の支持基板308上面に配設される。これにより、ロービーム用LED298aを放熱フィン316に一層近づけることが可能となる。
一方、ハイビーム用リフレクタ300bは、ハイビーム用LED298bから出射される光をハイビームとして反射する曲面(例えば、二次曲面)に形成されている。ハイビーム用リフレクタ300bは、基端部326aが第1の支持基板308の下面において、上面側実装基板312と重なる位置にねじ止めされる。これにより、ハイビーム用リフレクタ300bは、ロービーム用リフレクタ300aよりも前方に取り付けられる。その結果、ハイビーム用LED298bが出射する光を近い位置で反射することが可能となり、光の損失を低減することができる。
ここで、参考例に係るリフレクタ300は、ロービーム用リフレクタ300aの前端部322bの突出位置と、ハイビーム用リフレクタ300bの前端部326bの突出位置が略一致している。これにより、ヘッドライト210は、正面視でロービーム用リフレクタ300aとハイビーム用リフレクタ300bが同じように上下方向に曲面を描き、且つ中心から車幅方向に広がる扇状として視認される(図12参照)。すなわち、ヘッドライト210は、ロービーム用リフレクタ300aとハイビーム用リフレクタ300bの前端部322b、326bが一致していることで、正面視した際に、リフレクタ300が対称性を有するように視認されるため、外観性(美観)が向上する。また、側面視においても、上下方向で出っ張りのないレンズ面とすることができる。
参考例に係るヘッドライト210及びヘッドライト210の取付構造は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、このヘッドライト210を適用した場合の作用効果について説明する。図16は、図13のヘッドライト210においてロービームを照射する場合の動作を概略的に示す一部側面断面図であり、図17は、図13のヘッドライト210においてハイビームを照射する場合の動作を概略的に示す一部側面断面図である。
ヘッドライト210は、運転者によりロービームの灯火操作が行われると、ドライバ302(図14参照)を駆動制御して、4つのロービーム用LED298aから所定の光量の光を出射する。なお、ロービーム用LED298aは常時点灯であってもよい。図16に示すように、ロービーム用LED298aは、その指向角に基づき上方又は斜め上方に向かって光線を出射する。空間294の上方に配置されたロービーム用リフレクタ300aは、ロービーム用LED298aが出射した光線を反射面(曲面)によって所定の方向に反射する。これにより、ヘッドライト210は、車体の前方で斜め下方に向かうロービーム用の配光を得ることができる。
また、上述のとおり、第1の支持基板308には、4つのロービーム用LED298aが車幅方向に並べられて配設されている(図15参照)。このため、4つのロービーム用LED298aは、車幅方向に広がりをもって光を出射し、ロービーム用リフレクタ300aにより反射されるロービームも車幅方向(左右方向)に広がって斜め下方に照射される。すなわち、ヘッドライト210は、車幅方向の並ぶロービーム用LED298aとロービーム用リフレクタ300aによって、車体の斜め下方を比較的広い範囲にわたって明るく照射することができる。
一方、運転者によりハイビームの灯火操作が行われると、ヘッドライト210は、ドライバ302(図14参照)を駆動制御して、2つのハイビーム用LED298bから所定の光量の光を出射する。この場合、ハイビーム用LED298bは、常時点灯ではない。図17に示すように、ハイビーム用LED298bは、その指向角に基づきハイビーム用リフレクタ300bに向かって光線を出射する。空間294の下方に配置されたハイビーム用リフレクタ300bは、ハイビーム用LED298bからの光線を反射面(曲面)によって所定の方向に反射し、ハイビーム用の配光を得ることができる。これにより、ヘッドライト210は、ロービームよりも前方に向かうスポット照射となるハイビームを照射することができる。
以上のように、参考例に係るヘッドライト210は、4つのロービーム用LED298aとロービーム用リフレクタ300aにより、ロービームとして広範囲に広がる配光でも充分な明るさを得ることができ、2つのハイビーム用LED298bとハイビーム用リフレクタ300bにより、ハイビームとしてスポット照射をする配光も得ることができる。
ここで、ロービーム用LED298aは、図16に示すように、上面側実装基板312を介して、第1及び第2の支持基板308、310に支持されているため、ロービーム用LED298aの発光により生じる熱を、上面側実装基板312及び第1の支持基板308を介して、第2の支持基板310に容易に伝達することができる。同様に、ハイビーム用LED298bも下面側実装基板314を介して、第1及び第2の支持基板308、310に支持されているため、ハイビーム用LED298bの発光により生じる熱を、下面側実装基板314及び第1の支持基板308を介して、第2の支持基板310に容易に伝達することができる(図17参照)。
図16及び図17に示すように、第2の支持基板310の他方面310bには、放熱フィン316が設けられているため、この放熱フィン316により第2の支持基板310に伝達されてきた熱を容易に放熱することができる。その結果、LED298の動作特性を安定化させることができ、ロービーム及びハイビームの安定的な照射を行うことが可能となる。
また、ヘッドライト210は、ロービーム用LED298aをハイビーム用LED298bより放熱フィン316寄りに配設したことにより、ハイビームよりも点灯機会が多く常時点灯されるロービーム用LED298aの放熱を効率的に行うことができる。この場合、ロービーム用LED298aとハイビーム用LED298bが、互いに重ならない位置に配設されるため、第1の支持基板308の一部にロービーム用LED298aとハイビーム用LED298bから生じる熱が集中することを回避でき、この熱による第1の支持基板308の変形等を防ぐことができる。さらに、ロービーム用LED298aとハイビーム用LED298bが相互に熱の影響を及ぼすことを低減することもできる。
また上述のとおり、ヘッドライト210は、上面側実装基板312の一部が第1の支持基板308とロービーム用リフレクタ300aの隙間324に入り込むことで、ロービーム用LED298aが第2の支持基板310の近傍に配設されている。これにより、ロービーム用LED298aから放熱フィン316までの距離が短くなり、熱の伝達をより容易に行うことができる。その結果、ロービーム用LED298aを灯火した際の放熱効率をより向上させることができる。さらに、第1の支持基板308を前後方向に短く形成することができるため、ヘッドライト210の小型化を図ることが可能となる。
これに加えて、ヘッドライト210は、4つのロービーム用LED298aが車幅方向に並べられて配設されていることで、各ロービーム用LED298aから放熱フィン316までの距離を一様に短くすることができ、放熱効率をより一層向上することができる。
また、図15に示すように、ヘッドライト210は、2つのハイビーム用LED298bから放熱フィン316に向かって最小経路を通る仮想直線Xが、4つのロービーム用LED298aの配置位置の間を通るよう構成されていることで、ロービーム用LED298aとハイビーム用LED298bを前後方向、及び車幅方向で互いに重ならないように離間して配置させることができ、熱の影響が相互に及ぶことをより一層低減することができる。
さらに、ヘッドライト210は、2つのハイビーム用LED298bの各々が、放熱フィン316と等距離になるように配置され、且つ車幅方向に並んで配置されることで、各々のハイビーム用LED298bから放熱フィン316へ容易に熱を伝達することができ、放熱効率を一層向上することができる。
またさらに、図16及び図17に示すように、ヘッドライト210の上部には、凹溝284と筐体210aによって構成される流路286が形成されている。この流路286は、カバー部材276の下面に沿って斜め上下方向に刻設されており、一方の開口部286aがメータユニット230の前部でヘッドライト210の上方に形成され、他方の開口部286bがメータユニット230の下部でヘッドライト210の後方に形成される。
ヘッドライト210とメータユニット230を共にフロントフォーク226に取り付けた状態では、流路286(開口部286b)の下部に放熱フィン316が配置される。このため、流路286は、自動二輪車212の走行時に、前方(開口部286a)から走行風を取り込み、下方(開口部286b)に走行風を案内して、メータユニット230の下方に位置する放熱フィン316に走行風を送ることができる。
これにより、放熱フィン316は、走行時の走行風によって冷却されることになり、LED298の発光にともなう熱を放熱フィン316において容易に放熱することができる。また、放熱フィン316は、複数の放熱板が上下方向に延在するように第2の支持基板310に設けられることで、流路286から送られてきた走行風を上側から下側に向けて容易に案内することができ、放熱フィン316による放熱効率を高めることができる。
なお、参考例に係るヘッドライト210及びヘッドライト210の取付機構は、上述の構成に限定されるものではなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。例えば、ロービーム用LED298a及びハイビーム用LED298bは、上面側実装基板312及び下面側実装基板314を介さずに、支持部材296に直接配設する構成とすれば、熱の伝達をよりスムーズに行うことが可能となる。
また、参考例においては、複数のロービーム用LED298a及び複数のハイビーム用LED298bがそれぞれ車幅方向に並べられて配置されているが、これに限らず、車両前後方向に並べて配置するようにしてもよい。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態に係るヘッドライト210Aについて説明する。図18は、第7実施形態に係るヘッドライト210Aとその取付構造を概略的に示す一部側面断面図である。なお、以降の第7実施形態の説明において、参考例に係るヘッドライト210と同一の構成又は同一の機能を有する構成には、同一の符号を付し詳細な説明については省略する。
第7実施形態に係るヘッドライト210Aは、第1の支持基板332(支持部材330)に2つの凹部334(第1の凹部334a、第2の凹部334b)が設けられる点で、第1〜第6実施形態に係るヘッドライト10、10A〜10E及び参考例に係るヘッドライト210と異なる。
第1の凹部334aは、第1の支持基板332の上面側且つ第2の支持基板310寄りに設けられ、第2の凹部334bは、第1の支持基板332の下面側且つ第1の凹部334aよりも前方に設けられる。すなわち、第1の支持基板332を側面断面視した場合、上面側に開口する第1の凹部334aと、下面側に開口する第2の凹部334bとが前後方向に並設される。そして、2つの凹部334a、334b間の中間壁部336は、互いの凹部334a、334bの一方の壁部を構成している。
第1の凹部334aには、上面側実装基板312を介してロービーム用LED298aが配設される。一方、第2の凹部334bには、下面側実装基板314を介してハイビーム用LED298bが配設される。
すなわち、ロービーム用LED298aは、第1の凹部334aに収容されることで、ヘッドライト210Aの正面方向からの視認が防止される。この場合、ロービーム用LED298aの視認防止範囲を規定する仮想直線L1は、該ロービーム用LED298aが配設される第1の凹部334aの前方側の壁部(中間壁部336)によって、その角度が規定される。
特に、ロービーム用LED298aは、光源の指向方向が上側を向いているため、仮想直線L1がロービーム用リフレクタ300aの前端部322bと交差するように中間壁部336(第1の凹部334a)又はロービーム用リフレクタ300aの形状を設計することが好ましい。これにより、上下方向においてどのような方向からヘッドライト210Aを視認しても、中間壁部336とロービーム用リフレクタ300aよってロービーム用LED298aの視認を防止するとともに、直接光を遮断することができる。
一方、ハイビーム用LED298bは、第2の凹部334bに収容されることで、ヘッドライト210Aの正面方向からの視認が防止される。ハイビーム用LED298bの視認防止範囲を規定する仮想直線L2は、該ハイビーム用LED298bが配設される第2の凹部334bの前方側の壁部(先端壁部338)によって、その角度が規定される。
ハイビーム用LED298bは、光源の指向方向が下方向を向いており、この下方向には前輪214(図10参照)が存在する。このため、先端壁部338は、ハイビーム用LED298bが視認される機会を少なくする適切な高さに設定すればよい。これにより、ハイビーム用LED298bの視認やハイビーム用LED298bからの直接光の視認を抑止することができる。
また、第7実施形態に係る支持部材330も、参考例の支持部材296と同様に、ロービーム用LED298a又はハイビーム用LED298bの発光時に生じる熱を第2の支持基板310に容易に伝達することができ、第2の支持基板310の後背側の放熱フィン316から放熱することができる。
図19は、図18の第1の支持基板332の変形例を示す一部側面断面図である。ヘッドライト210Aの第1の支持基板332aは、凹部334を設けずに、ロービーム用LED298a及びハイビーム用LED298bの配設位置の前方にそれぞれ壁部340を突出形成してもよい。このように壁部340によって、ロービーム用LED298a及びハイビーム用LED298bを隠す構成としても、各LED298a、298bの視認やLED298a、298bからの直接光の視認を抑止することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。

Claims (9)

  1. 車体を構成するカバー部材(68、160)によって外周が覆われるベース部材(82、142、164、172)と、前記ベース部材(82、142、164、172)の前部に取り付けられ前記カバー部材(68、160)が有する開口部(69、162)から露出されるレンズ(84、146、166、174)とを有し、前記ベース部材(82、142、164、172)と前記レンズ(84、146、166、174)によって形成される空間(98)に発光ダイオード(86)とリフレクタ(96、132、182)が収容される車両の灯火装置(10、10A、10B、10C、10D、10E)において、
    前記発光ダイオード(86)は、前記ベース部材(82、142、164、172)に支持され前記空間(98)内に延出する支持部材(88)の所定位置に配設され、
    前記支持部材(88)は、前記発光ダイオード(86)が配設された前記所定位置の前方且つ近傍に該発光ダイオード(86)よりも高い壁部(112、120、134、180)を備え、前記壁部(112、120、134、180)によって、前記発光ダイオード(86)から直接出射される光を規制することを特徴とする車両の灯火装置(10、10A、10B、10C、10D、10E)。
  2. 請求項1記載の灯火装置(10、10A)において、
    前記支持部材(88)には、前記発光ダイオード(86)を収容する凹部(110、130)が形成され、
    前記壁部(112、134)は、前記凹部(110、130)における前記発光ダイオード(86)の側周部を囲う内壁のうちの一部であることを特徴とする車両の灯火装置(10、10A)。
  3. 請求項1記載の灯火装置(10、10A、10B、10C)において、
    前記ベース部材(82、142、164)は、前記支持部材(88)を介して前記発光ダイオード(86)を下向きに支持し、該発光ダイオード(86)と対向する位置に前記リフレクタ(96、132)を配置し、
    前記壁部(112、120、134)は、前記発光ダイオード(86)の中心部と該壁部(112、120、134)の先端部を結ぶ仮想直線(L)が前記レンズ(84、146、166)の前面下方側を通る高さに形成されていることを特徴とする車両の灯火装置(10、10A、10B、10C)。
  4. 請求項3記載の灯火装置(10A)において、
    前記リフレクタ(132)は、上端部から下端部にかけて湾曲形成されるとともに、前記下端部が前記仮想直線(L)と交差するように形成されていることを特徴とする車両の灯火装置(10A)。
  5. 請求項1記載の灯火装置(10、10A、10B、10C、10D、10E)において、
    前記支持部材(88)は、前記発光ダイオード(86)が実装される基板(100)と、前記基板(100)を支持する基板支持部材(102、144、176、190)によって構成され、
    前記基板支持部材(102、144、176、190)は、熱伝導性材料で構成され、一方面において前記基板(100)を支持し、さらに該一方面と反対側の他方面が、前記ベース部材(82、142、164、172)に形成された取付開口部(116、152)から露出するように該ベース部材(82、142、164、172)に取り付けられることを特徴とする車両の灯火装置(10、10A、10B、10C、10D、10E)。
  6. 請求項1記載の車両の灯火装置(10、10A、10B、10C、10D、10E)の取付構造において、
    前記カバー部材(68、160)は、正面視において前記発光ダイオード(86)及び前記支持部材(88)が隠れるように前記レンズ(84、146、166、174)の一部を覆うことを特徴とする車両の灯火装置(10、10A、10B、10C、10D、10E)の取付構造。
  7. 請求項6記載の灯火装置(10B)の取付構造において、
    前記ベース部材(142)は、前記発光ダイオード(86)が配設されている前記支持部材(88)の一面を斜め後方に向かせるように、前記カバー部材(68)の内部に配置されることを特徴とする車両の灯火装置(10B)の取付構造。
  8. 請求項6記載の灯火装置(10C)の取付構造において、
    前記開口部(162)は、車幅方向外側に向かって斜め上方へ傾斜する形状に形成されており、
    前記ベース部材(164)は、前記リフレクタ(96)及び前記支持部材(88)を、前記開口部(162)の上端部の傾斜角度に沿って車幅方向外側に向かって斜め上方に傾斜するように支持することを特徴とする車両の灯火装置(10C)の取付構造。
  9. 請求項5記載の灯火装置(10B、10E)の取付構造において、
    前記基板支持部材(144、190)の他方面には、前記空間(98)の外側に露出する放熱フィン(150、192)が設けられ、
    前記カバー部材(68、160)には、前記放熱フィン(150、192)に走行風を流通させるダクト(156、194)が設けられることを特徴とする車両の灯火装置(10B、10E)の取付構造。
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