JP5507514B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部構造に関する。
大型の荷物、被介護者が乗った車椅子等を車両後部のスペースに搭載するために、車両後部開口から車両の後方にスロープを降ろすことが可能な車両がある(特許文献1参照)。特許文献1に記載された車両では、スロープを収納する場合には、スロープを倒立させた状態で、スロープの側縁に突設されたストライカを、車両後部開口の側辺に設けられたラッチに歯合させることによって固定している。
特許第4246140号公報
特許文献1に記載された車両では、ストライカとラッチが干渉するため、スロープを車内側へと倒すことはできない。しかし、車両の後部スペースの利便性の向上という観点から、スロープを倒立させた状態で収納するだけでなく、スロープをフロアに載置した状態でも収納したいという要望が出てきている。
本発明は、前記事情に鑑みて創作されたものであり、倒立させた状態及びフロアに載置した状態の両方でスロープを収納することが可能な車両後部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、車体後部開口の下辺に回動可能に軸支されたスロープと、前記スロープを前記車体後部開口の側辺に固定可能なロック装置と、を備え、前記スロープ及び前記ロック装置は、前記スロープが倒立状態で前記ロック装置によって固定された第一の状態と、前記ロック装置によるロックが解除された状態で前記スロープが前記第一の状態よりも車体後方へ回動されて地上への移動用スロープを構成する第二の状態と、前記ロック装置によるロックが解除された状態で前記スロープが前記第一の状態よりも車室内へ回動されてフロア上に載置された第三の状態と、を切換可能であり、前記ロック装置は、前記スロープに設けられており、進退可能なピンを有するスライドピン部と、前記車体後部開口の側辺に設けられており、進出した前記ピンが挿通される挿通孔を有するロック部と、を備え、前記ピンは、当該ピンの先端部に設けられた係合部を備え、前記第一の状態において、前記ロック装置は、前記ピンが前記挿通孔に挿通されるとともに前記係合部が前記挿通孔の周縁部の前側に係合することによって、前記スロープを前記車体後部開口の側辺に固定することを特徴とする。
かかる構成によると、スロープを倒立させてロック装置によって固定した第一の状態と、スロープをフロアに載置した第三の状態と、の両方でスロープを収納することが可能であるので、車両の後部スペースのアレンジの自由度が高まり、利便性が向上する。
また、かかる構成によると、進退可能なピンを用いたロック装置を備えるので、簡易な構造によって、スロープのフロアへの回動を許容しつつ倒立状態でもスロープを固定することができる。
また、かかる構成によると、固定位置において係合部がロック部に係合するので、後突等による衝撃によってピンが抜けてスロープが前に倒れることを防ぐことができる。
前記スライドピン部は、前記ピンに設けられたレバーを備え、前記ピンが前記ロック部内に進出した固定位置と、前記ピンが前記ロック部から退出した開放位置とにおいて、前記レバーは、互いに上下逆側に向けられることが望ましい。
また、前記スライドピン部は、前記スロープの倒立状態における背面に固定されるストライカブラケットと、前記ストライカブラケットに固定されて前記ピンを進退可能に保持するストライカアッセンブリと、を備え、前記ピンは、左右方向に延びるピン本体と、前記ピン本体に設けられたレバーと、前記ピン本体の先端部に設けられた前記係合部と、を備え、前記ストライカブラケットは、前記スロープの倒立状態における背面側に前記レバーが移動可能な開口を有する第一の溝と、前記開口の前記ピン退出方向端部から上方に向けて延設された第二の溝と、前記開口の前記ピン進出方向端部から下方に向けて延設された第三の溝と、を備え、前記ピン本体が前記第一の溝に収容された状態において、前記ピン本体の先端部は、前記第一の溝から前記ロック部方向へ突出しており、前記レバー及び前記係合部は、互いに90度ずれて設けられており、前記レバーが前記開口に位置する状態において、前記係合部は、前記挿通孔に挿通可能な下向きとなり、前記レバーが前記第二の溝に位置する状態において、前記係合部は、後ろ向きとなり、前記レバーが前記第三の溝に位置する状態において、前記係合部は、前記挿通孔に挿通されて前記挿通孔の周縁部に係合する前向きとなることが望ましい。
また、前記スライドピン部は、前記ピンに設けられたレバーと、前記レバーが前記ロック部内に進出した固定位置と、前記レバーが前記ロック部から退出した開放位置と、で前記レバーを保持可能な保持部と、を備えることが望ましい。
かかる構成によると、保持部によってレバーを保持するので、固定位置と開放位置とでレバーを安定的に保持してピンの進退を規制することができる。
前記ロック部は、前記ロック部内に進出した前記ピンの先端が嵌入するホルダ部を備えることが望ましい。
かかる構成によると、ピンの先端がホルダ部に嵌入されるので、ピンがガタツキなく固定される。
前記車両後部構造は、前記スロープと前記車体後部開口の下辺との間に設けられたリターンスプリングを備えることが望ましい。
かかる構成によると、リターンスプリングを備えているので、スロープを第二の状態(使用状態)から第一の状態(倒立状態)へと操作するのが容易である。
前記車両後部構造は、前記第三の状態における前記スロープの上面側に設けられたスロープ操作ベルトを備えることが望ましい。
かかる構成によると、スロープ操作ベルトを備えているので、スロープを第三の状態から第一の状態へと操作するのが容易である。
前記スライドピン部は、前記ピンを進出方向へ付勢するスプリングを備え、前記ロック部は、前記挿通孔の前後に設けられており、前記挿通孔から離れるにつれて前記ピンの進出方向へと傾斜する傾斜面を備えることが望ましい。
かかる構成によると、ピンを傾斜面に当接させた状態で移動させ、スプリングの付勢力によってピンを挿通孔へ自動的に挿通させることができるので、操作が容易である。
本発明によれば、倒立させた状態及びフロアに載置した状態の両方でスロープを収納することができる。
本発明の実施形態に係る車両を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係るスロープの使用状態及び収納状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るスロープ及びロック装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るロック装置を示す図である。 本発明の実施形態に係るロック装置の動作例を示す斜視図であり、(a)は固定状態、(b)は中間状態、(c)は開放状態を示す図である。 本発明の変形例に係るロック装置を示す斜視図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る車両を模式的に示す側面図である。図2は、本発明の実施形態に係るスロープの使用状態及び収納状態を示す側面図である。図3は、本発明の実施形態に係るスロープ及びロック装置を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るロック装置を示す図である。図5は、本発明の実施形態に係るロック装置の動作例を示す斜視図であり、(a)は固定状態、(b)は中間状態、(c)は開放状態を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両後部構造が適用された車両1は、フロア10と、左右一対の前席20,20と、左右一対の後席30,30と、左右一対の電動ウインチ40,40と、スロープ50と、左右一対のロック装置70と、を備える。なお、図1及び図2には、左右一対の前席20,20、後席30,30、電動ウインチ40,40及びロック装置70,70のうち、左側の前席20、後席30、電動ウインチ40及びロック装置70が示されている。
<フロア>
フロア10は、車室の床面を構成するものであって、前方から後方に向けて順に、フロントフロア11と、ミッドフロア12と、リアフロア13と、を備える。フロントフロア11には、左右一対の前席20,20が配置されており、ミッドフロア12には、左右一対の後席30,30が配置されている。リアフロア13は、後席30使用時には、車室後部の荷物スペースとして使用される。これらフロントフロア11、ミッドフロア12及びリアフロア13は、ボルト、溶接等によって互いに固定されている。また、フロア10には、前席20と後席30との間、すなわち、フロントフロア11の後端からミッドフロア12の前端にかけて、凹部10aが形成されている。また、フロントフロア11の前端には、凸部10bが形成されており、かかる凸部10bの下方には、燃料容器2が設けられている。また、リアフロア13は、後ろに行くにつれて下がる傾斜面を呈している。
<前席>
左右一対の前席20,20は、運転席及び助手席であり、フロントフロア11の凸部10b上に設けられている。
<後席>
左右一対の後席30,30(図では、ヘッドレストが取り外された状態である)は、ミッドフロア12上に設けられている。かかる後席30,30は、その前下方に形成された凹部10aに格納(いわゆる、ダイブイン)可能に構成されている(図2参照)。本発明において、「後席30が凹部10aに格納可能」とは、「後席30のシートバックを前方へ倒しつつ後席30全体を前下方に移動させ、後席30の少なくとも一部を凹部10a内に収容する」ことをいう。
<電動ウインチ>
左右一対の電動ウインチ40,40は、例えば車椅子を車室後部スペースに引き込むためのウインチであり、それぞれフロントフロア11と前席20との間に設けられている。かかる左右一対の電動ウインチ40,40は、車両1の図示しないバッテリを電源として作動する。
<スロープ>
スロープ50は、車室後端、すなわち、バックドア3によって開閉可能な車体後部開口5(図3参照)近傍に設けられており、車体後部開口5の下辺5aに左右一対のヒンジブラケットHB,HBを介して回動可能に軸支されている。スロープ50は、未使用時には、バックドア3近傍に立設した状態(第一の状態)で収納され、使用時には、バックドア開口から車両1の後方に倒されて展開される。また、スロープ50は、未使用時において、車室側に倒されてリアフロア13上に載置された状態(第三の状態)で収容されることも可能である。また、未使用時の第一の状態において、スロープ50は、ロック装置70,70によって車体後部開口5の左右側辺5b,5bに固定可能である。
ここで、図2を参照して、スロープ50の詳細について説明する。図2に示すように、スロープ50は、下端が車体後部開口5の下辺5a(図3参照)に対して回動可能に取り付けられた第一プレート51と、第一プレート51の展開時上面に対してスライド可能に設けられた第二プレート52と、第二プレート52の展開時上面に対してスライド可能に設けられた第三プレート53と、を備える。また、第一プレート51の倒立時背面(第三の状態における上面)には、把手54が設けられている。
<ロック装置>
左右一対のロック装置70,70は、倒立状態のスロープ50を車体後部開口5の左右側辺5b,5bに固定した固定状態と、スロープ50が回動可能な開放状態と、を切換可能な装置である。図3に示すように、ロック装置70は、スロープ50に設けられたスライドピン部71と、車体後部開口5の側辺5bに設けられたロック部72と、を備える。なお、図4には、左右一対のロック装置70,70のうち、左側のロック装置70が示されている。
≪スライドピン部≫
図4に示すように、スライドピン部71は、ストライカブラケット71aと、ピン71bと、ストライカアセンブリ71cと、保持クリップ71d,71eと、を備える。
ストライカブラケット71aは、金属製の板状部材であり、3本のボルトB1によってスロープ50の倒立時背面、より詳細には、第一プレート51の倒立時背面に固定されている。
ピン71bは、左右方向に延びる円柱棒状を呈するピン本体71b1と、ピン本体71b1から直交方向に延びるレバー71b2と、ピン本体71b1の先端近傍に設けられた突起である係合部71b3と、を備える。係合部71b3は、下向きで後記する挿通孔72a1に挿通可能であり、横向きで挿通孔72a1の周縁に係合可能である。また、レバー71b2と係合部71b3とは、互いに90度ずれて設けられている。
ストライカアセンブリ71cは、ピン71bを進退可能に保持する金属製の板状部材であり、4本のボルトB2によってストライカブラケット71aに固定されている。
ストライカアセンブリ71cには、左右方向に延設されてピン71bのピン本体71b1が収容されるとともに、スロープの倒立時背面側にレバー71b2が移動可能な開口を有する第一の溝71c1と、前記開口のピン退出側端部から上方に向けて延設された第二の溝71c2と、前記開口のピン進出側端部から下方に向けて延設された第三の溝71c3と、が形成されている。ピン本体71b1が第一の溝71c1に収容された状態において、ピン本体71b1の先端は、当該第一の溝71c1からロック部72方向へ突出している。
保持クリップ71dは、ストライカアセンブリ71cに設けられた樹脂製部材であり、レバー71b2の基端部が第二の溝71c2に収容された状態において、レバー71b2の中央部を保持する。
保持クリップ71eは、ストライカアセンブリ71cに設けられた樹脂性部材であり、レバー71b2の基端部が第三の溝71c3に収容された状態において、レバー71b2の中央部を保持する。
≪ロック部≫
ロック部72は、ロックブラケット72aと、アジャストブラケット72bと、ピンホルダ72cと、を備える。
ロックブラケット72aは、進出したピン71bの先端が挿通される縦長の挿通孔72a1を有する断面視略コ字状を呈するとともに、一体に設けられた折り曲げ部72a2を有する金属製のブラケットであり、3本のボルトB3によって車体後部開口5の側辺5bと側辺5bの前側面とに固定されている。より詳細には、ロックブラケット72aの両側の足部がそれぞれボルトB3,B3によって側辺5bの車両内側面に固定されており、折り曲げ部72a2がボルトB3によって側辺5bの前側面に固定されている。すなわち、縦長の挿通孔72a1は、側辺5bから離隔して配置されている。
アジャストブラケット72bは、挿通孔72a1のピン進出側に設けられた断面視略コ字状を呈する金属製のブラケットであり、2本のボルトB4によってロックブラケット72aに固定されている。
ピンホルダ72cは、アジャストブラケット72bに設けられた樹脂製部材である。ピンホルダ72cには、ピン本体71b1の先端が嵌入される孔部72c1が形成されている。孔部72c1の入口側はテーパ形状を呈しており、ピン本体71b1の先端が孔部72c1に好適に案内されるようになっている。
図2及び図3に示すように、車両1は、左右一対のリターンスプリング81,81と、スロープ操作ベルト82と、スロープ固定ベルト83と、をさらに備える。
左右一対のリターンスプリング81,81は、スロープ50と車体後部開口5の下辺5aとの間に設けられており、本実施形態では、車体後部開口5の下辺5aに固定されている。
スロープ操作ベルト82は、スロープ50の把手54に取り付けられている。
スロープ固定ベルト83は、リアフロア13に設けられており、リアフロア13上に載置されたスロープ50の把手54に係止されて車両走行中のスロープ50のバタツキを防止する。
<動作例>
続いて、本発明の実施形態に係る車両1のロック装置70の動作例について、図5を参照して説明する。なお、図5には、左右一対のロック装置70,70のうち、左側のロック装置70が示されている。図示しない右側のロック装置70は、左側のロック装置70と左右対称となっている。
≪固定状態≫
図5(a)に示すように、固定状態において、ピン本体71b1の先端及び係合部71b3は、挿通孔72a1に挿通されており、ピン本体71b1の先端は、ピンホルダ72cの孔部72c1に嵌入される(固定位置)。そして、レバー71b2は、下向きとなって保持クリップ71eによって保持されており、係合部71b3は、前向きとなって挿通孔72a1の周縁と係合可能となっている。すなわち、固定状態においてロック装置70に衝撃が加わってピン本体71b1が挿通孔72a1から抜け出そうとした場合には、係合部71b3が挿通孔72a1の周縁と係合し、ピン本体71b1の抜け出しが防止される。
≪中間状態≫
図5(b)に示すように、固定状態から開放状態へと切り換えられる際に、ユーザは、レバー71b2を操作して保持クリップ71eから取り外し、レバー71b2を90度回転させて後向きにしてからピン本体71b1を退出させる。このとき、係合部71b3は、下向きとなって挿通孔72a1との係合が解除されており、長孔形状を呈する挿通孔72a1を通過することができる。
≪開放状態≫
図5(c)に示すように、開放状態において、ピン本体71b1は完全に退出しており(開放位置)、レバー71b2は、中間状態から90度回転されて上向きとなって保持クリップ71dに保持される。かかる開放状態では、ロック装置70のスライドピン部71及びロック部72は、スロープ50の回動を妨げないように配置されている。すなわち、開放状態において、ピン本体71b1の先端は、スロープ50の側縁よりも車両中央側に位置しており、スライドピン部71は正面視でロック部72と重ならず、ロック部72は正面視でスロープ50と重ならない。したがって、ロック装置70が図5(c)に示す開放状態をとる場合において、スロープ50は、図2に示すように、車体後方へ回動されて地上への移動用スロープを構成する第二の状態と、車室内へ回動されてリアフロア13上へ載置された第三の状態と、に切り換えられる。スロープの収納状態のうち、第一の状態は、車両1の後部スペースの高さを確保することができ、第三の状態は、車両1の後部スペースの前後方向の長さを確保することができる。したがって、スロープ50を第二の状態として荷物等を搬入した場合には、搬入後にスロープ50を第一の状態として収納し、車両1のサイドドアから荷物等を搬入した場合には、荷物等の形状に応じて、スロープ50を第一の状態と第三の状態とのいずれかとして収納しておいてから荷物等を搬入することができる。
ここで、スロープ50が第二の状態から倒立状態である第一の状態へと切り換えられる場合には、左右一対のリターンスプリング81,81がスロープ50を付勢することによって、スロープ50を持ち上げようとするユーザをアシストする。また、スロープ50が第三の状態から倒立状態である第一の状態へと切り換えられる場合には、ユーザは、スロープ操作ベルト82を持ってスロープ50を持ち上げることができる。
本発明の実施形態に係る車両1は、スロープ50を倒立させてロック装置70によって固定した第一の状態と、スロープ50をリアフロア13に載置してスロープ固定ベルト83によって固定した第三の状態と、の両方でスロープ50を収納することが可能であるので、車両1の後部スペースのアレンジの自由度が高まり、利便性が向上する。
また、本発明の実施形態に係る車両1は、進退可能なピン71bを用いたロック装置70を備えるので、簡易な構造によって、スロープ50のリアフロア13への回動を許容しつつ倒立状態でもスロープを固定することができる。
また、本発明の実施形態に係る車両1は、保持クリップ71d,71eによってレバー71b2を保持するので、固定位置と開放位置とでレバー71b2を安定的に保持してピン本体71b1の進退を規制することができる。
また、本発明の実施形態に係る車両1は、固定位置において係合部71b3がロック部72に係合するので、後突等による衝撃によってピン本体71b1が抜けてスロープ50が前に倒れることを防ぐことができる。
また、本発明の実施形態に係る車両1は、ピン本体71b1の先端がピンホルダ(ホルダ部)72cの孔部72c1に嵌入されるので、ピン本体71b1がガタツキなく固定される。
また、本発明の実施形態に係る車両1は、リターンスプリング81,81を備えているので、スロープ50を第二の状態(使用状態)から第一の状態(倒立状態)へと操作するのが容易である。
また、本発明の実施形態に係る車両1は、スロープ操作ベルト82を備えているので、スロープ50を第三の状態から第一の状態へと操作するのが容易である。
<変形例>
続いて、本発明の実施形態に係るロック装置の変形例について、図6を参照して説明する。図6(a)に示すように、変形例に係るロック装置170は、スロープ50に設けられたスライドピン部171と、車体後部開口5の側辺5bに設けられたロック部172と、を備える。なお、図6には、左右一対のロック装置170,170のうち、左側のロック装置170が示されている。
スライドピン部171は、スロープ50に固定されたブラケット171aと、ブラケット171aに収容された進退可能なピン171bと、ブラケット171aに収容されてピン171bを進出方向へ付勢するスプリング171cと、ピン171bに連結された伝達部171dと、スロープ50に固定されており、前記伝達部171dを介してスライドピンを退出方向へ移動させるピン操作部171eと、を備える。
ロック部172は、車体後部開口5の側辺5bに固定されたブラケットである。ロック部172には、進出したピン171bが挿通される挿通孔172aと、挿通孔172aの前後に設けられており、挿通孔172aから離れるにつれてピン171bの進出方向へと傾斜する前後一対の傾斜面172b,172bと、が形成されている。
図6(b)に示すように、かかるロック装置170を備える車両において、ユーザが第二の状態又は第三の状態のスロープ50を倒立させる場合には、ピン171bの先端が傾斜面172bに当接しながら挿通孔172aへ向かって移動する。このとき、ピン171bは傾斜面172bによって押圧され、スプリング171cが縮んでピン171bを進出方向へと付勢するようになる。そして、ピン171bが挿通孔172aへ達したとき、ピン171bの先端がスプリング171cの付勢力によって挿通孔172a内へ自動的に挿通され、スロープ50がロック装置170によって固定される。なお、スロープ50を回動させたい場合には、ユーザは、ピン操作部171eを操作することによって、ピン171bを挿通孔172aから退出させることができる。ピン171bの退出後、ユーザがピン操作部171eの操作を解除すると、ピン171bは、スプリング171cの付勢力によって所定位置まで進出する。
変形例に係るロック装置170を備える車両は、ピン171bを挿通孔172aへ自動的に挿通させることができるので、操作が容易である。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は前記した実施形態及び変形例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、スロープ50は三枚のスライド式に限定されない。また、ロック装置70,170は、固定強度が確保されれば左右いずれか一方だけであってもよい。
1 車両
5 車体後部開口
5a 下辺
5b 側辺
10 フロア
50 スロープ
70,170 ロック装置
71,171 スライドピン部
71b,171b ピン
71b2 レバー
71b3 係合部
71d,71e 保持クリップ(保持部)
72,172 ロック部
72a1,172a 挿通孔
72c ピンホルダ(ホルダ部)
81 リターンスプリング
82 スロープ操作ベルト
172b 傾斜面

Claims (8)

  1. 車体後部開口の下辺に回動可能に軸支されたスロープと、
    前記スロープを前記車体後部開口の側辺に固定可能なロック装置と、
    を備え、
    前記スロープ及び前記ロック装置は、
    前記スロープが倒立状態で前記ロック装置によって固定された第一の状態と、
    前記ロック装置によるロックが解除された状態で前記スロープが前記第一の状態よりも車体後方へ回動されて地上への移動用スロープを構成する第二の状態と、
    前記ロック装置によるロックが解除された状態で前記スロープが前記第一の状態よりも車室内へ回動されてフロア上に載置された第三の状態と、
    を切換可能であり、
    前記ロック装置は、
    前記スロープに設けられており、進退可能なピンを有するスライドピン部と、
    前記車体後部開口の側辺に設けられており、進出した前記ピンが挿通される挿通孔を有するロック部と、
    を備え、
    前記ピンは、当該ピンの先端部に設けられた係合部を備え、
    前記第一の状態において、前記ロック装置は、前記ピンが前記挿通孔に挿通されるとともに前記係合部が前記挿通孔の周縁部の前側に係合することによって、前記スロープを前記車体後部開口の側辺に固定する
    ことを特徴とする車両後部構造。
  2. 前記スライドピン部は、前記ピンに設けられたレバーを備え、
    前記ピンが前記ロック部内に進出した固定位置と、前記ピンが前記ロック部から退出した開放位置とにおいて、前記レバーは、互いに上下逆側に向けられる
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。
  3. 前記スライドピン部は、
    前記スロープの倒立状態における背面に固定されるストライカブラケットと、
    前記ストライカブラケットに固定されて前記ピンを進退可能に保持するストライカアッセンブリと、
    を備え、
    前記ピンは、
    左右方向に延びるピン本体と、
    前記ピン本体に設けられたレバーと、
    前記ピン本体の先端部に設けられた前記係合部と、
    を備え、
    前記ストライカブラケットは、
    前記スロープの倒立状態における背面側に前記レバーが移動可能な開口を有する第一の溝と、
    前記開口の前記ピン退出方向端部から上方に向けて延設された第二の溝と、
    前記開口の前記ピン進出方向端部から下方に向けて延設された第三の溝と、
    を備え、
    前記ピン本体が前記第一の溝に収容された状態において、前記ピン本体の先端部は、前記第一の溝から前記ロック部方向へ突出しており、
    前記レバー及び前記係合部は、互いに90度ずれて設けられており、
    前記レバーが前記開口に位置する状態において、前記係合部は、前記挿通孔に挿通可能な下向きとなり、
    前記レバーが前記第二の溝に位置する状態において、前記係合部は、後ろ向きとなり、
    前記レバーが前記第三の溝に位置する状態において、前記係合部は、前記挿通孔に挿通されて前記挿通孔の周縁部に係合する前向きとなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。
  4. 前記スライドピン部は、
    前記ピンに設けられたレバーと、
    前記レバーが前記ロック部内に進出した固定位置と、前記レバーが前記ロック部から退出した開放位置と、で前記レバーを保持可能な保持部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両後部構造。
  5. 前記ロック部は、前記ロック部内に進出した前記ピンの先端が嵌入するホルダ部を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両後部構造。
  6. 前記スロープと前記車体後部開口の下辺との間に設けられたリターンスプリングを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両後部構造。
  7. 前記第三の状態における前記スロープの上面側に設けられたスロープ操作ベルトを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車両後部構造。
  8. 前記スライドピン部は、前記ピンを進出方向へ付勢するスプリングを備え、
    前記ロック部は、前記挿通孔の前後に設けられており、前記挿通孔から離れるにつれて前記ピンの進出方向へと傾斜する傾斜面を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。
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