JP2017217965A - スロープユニット構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロープユニット上に被搭載物が搭載された際のスロープユニットの撓み量を抑制すること。【解決手段】車体フロアに固定されたヒンジを回動軸としてスロープユニット12を回動させることで、展開・収納可能なスロープユニット構造体10において、スロープユニット12が車外へ展開されて接地面に接地された際、車体側のスロープ12aは、ヒンジ22を回動軸として収納方向と反対方向に回動することを抑制する回動抑制機構32を備え、回動抑制機構32は、車体側のスロープ12aに設けられたスロープ側突起46と、ヒンジ22に設けられてスロープ側突起46と当接するヒンジ側突起48とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、スロープユニット構造体に関する。
例えば、特許文献1には、車両後部に配設されたヒンジを回動軸として回動可能に軸支され、車外に展開すると共に車室内に収納可能なスロープユニットを備えた車両後部構造が開示されている。
特許文献1では、車外に展開されたスロープユニットを接地面に接地し、このスロープユニットに沿って、例えば、被介護者が乗った車椅子等の被搭載物を車室内へ移動している。
特許第5507514号公報
ところで、特許文献1に開示された車両後部構造では、車両後部に配設されたヒンジを介してスロープユニットの回動動作が許容されている。このため、スロープユニットの展開時に車椅子等がスロープユニット上に位置する場合、車椅子や被介護者の自重等でスロープユニットが撓み、車椅子や被介護者がスロープユニット上を移動するときのスロープユニットの傾斜角度(上り勾配)が大きくなるおそれがある。
このスロープユニットの傾斜角度(上り勾配)を抑制するために、スロープユニットの両側に配設されたサイドレールの断面係数を大きくすることで、スロープユニットの撓み量を軽減することが考えられる。しかしながら、サイドレールの断面係数を大きくすると、従来と比較して車幅方向に沿ったサイドレールの幅寸法が増大する。これにより、両側のサイドレールの間に配置されたスロープユニットの道幅(車幅方向の幅)が狭くなり、車椅子がスロープユニット上を移動するときに支障となるおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、スロープユニット上に被搭載物が搭載された際のスロープユニットの撓み量を抑制することが可能なスロープユニット構造体を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、少なくとも1以上のスロープで構成されたスロープユニットを有し、車体に固定されたヒンジを回動軸として前記スロープユニットを回動させることで、展開・収納可能なスロープユニット構造体において、前記スロープユニットが車外へ展開されて接地面に接地された際、車体側の前記スロープが前記ヒンジを回動軸として収納方向と反対方向に回動することを抑制する回動抑制機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、回動抑制機構が、ヒンジを回動軸としてスロープユニットに対し収納方向と反対方向に回動することを抑制するストッパとして機能することで、スロープユニット上に被搭載物が搭載された際のスロープユニットの撓み量を抑制することができる。また、本発明では、被搭載物が車体側へ移動するときのスロープユニットの上り勾配が大きくなることを防止することができる。さらに、本発明では、スロープユニットの所望の撓み剛性を確保することで、被搭載物が移動するときにスロープユニットの道幅(車幅方向の幅)が狭くなることを回避することができる。
また、本発明は、前記回動抑制機構が、車体側の前記スロープに設けられたスロープ側突起と、前記ヒンジに設けられて前記スロープ側突起と当接するヒンジ側突起とを有することを特徴とする。
本発明によれば、回動抑制機構をスロープ側突起及びヒンジ側突起からなる簡素な構造とすることで、スロープユニット構造体の小型・軽量化を達成することができると共に、スロープユニットから付与される荷重をヒンジが固定された車体で好適に支持することができる。
さらに、本発明は、前記スロープ側突起及び前記ヒンジ側突起の少なくともいずれか一方が、前記スロープ側突起と前記ヒンジ側突起との当接位置を調整する当接位置調整機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、当接位置調整機構を設けることで、例えば、スロープやヒンジの組付誤差、製造誤差を吸収することができると共に、劣化した場合の当接不良を抑制することができる。
さらにまた、本発明は、前記スロープ側突起と前記ヒンジ側突起との少なくともいずれか一方の当接面に、緩衝材が付設されていることを特徴とする。
本発明によれば、当接面に緩衝材を付設することで、スロープ側突起とヒンジ側突起とが当接するときの打音を抑制することができる。また、スロープユニットが撓んだ際、スロープ側突起とヒンジ側突起との当接面の角度が変化した場合であっても、緩衝材によって当接面同士を均一に当接させることができる。
さらにまた、本発明は、前記回動抑制機構が、車体側の前記スロープの側面から車幅方向に向かって突出する突出部と、前記ヒンジに設けられて前記突出部が臨む溝部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、突出部が溝部内に臨んだ状態に保持されて突出部が外部に露出することがない。このため、本発明では、被搭載物や介護者がスロープユニット上を移動するときに突出部に接触することを好適に回避することができる。
本発明では、スロープユニット上に被搭載物が搭載された際のスロープユニットの撓み量を抑制することが可能なスロープユニット構造体を得ることができる。
本発明の実施形態に係るスロープユニット構造体のスロープユニットを車両後方に引き出して接地面に接地した状態を示す斜視図である。 図1に示すスロープユニット構造体の動作説明に供される模式側面図である。 (a)は、ヒンジ及び回動抑制機構を示す斜視図、(b)は、ヒンジ及び回動抑制機構の動作説明に供される側面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係るスロープユニット構造体の一部省略側面図、(b)は、調整用ねじ部材の拡大斜視図、(c)は、当接位置調整機構の変形例を示す一部省略側面図である。 (a)は、他の実施形態に係る当接位置調整機構の斜視図、(b)は、当接板の斜視図、(c)は、他の実施形態に係る当接位置調整機構の動作説明に供される説明図である。 (a)は、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体の一部省略側面図、(b)は、(a)の部分拡大模式図、(c)は、(b)の変形例を示す部分拡大模式図である。 (a)は、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体の分解斜視図、(b)は、車体側のスロープの側面に設けられたピン部材を示す側面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)、「上下」は、鉛直上下方向をそれぞれ示している。
先ず、本発明の実施形態に係るスロープユニット構造体10の動作について、図2に基づいて概略説明する。
スロープユニット構造体10は、車室16内に載置された収納状態(図2参照)から、スロープユニット12の全体を一対のヒンジ22を回動軸として車外側(時計回り方向)へ回動させることにより、略上下方向に沿って起立した起立状態(図2参照)となる。続いて、さらにヒンジ22を回動軸としてスロープユニット12を車室外方向(時計回り方向)へ回動させながら、スロープユニット12を構成する各スロープ12a〜12cを車室外方向に向かってそれぞれスライドさせることで、スロープユニット12の車両後方端部が接地面に接地した展開状態(接地状態)(図1及び図2参照)となる。
このように、スロープユニット構造体10は、スロープユニット12が車室16内に収納された収納状態、起立状態、及び、車室外へ展開されて接地される展開状態(接地状態)へ簡便に移行することができる。
さらに、前記とは逆に、展開状態(接地状態)から、各スロープ12a〜12cを車両前方にそれぞれスライドさせて積層した後、ヒンジ22を回動軸としてスロープユニット12を車室16側へ回動させることにより、略上下方向に沿って起立した起立状態(図2参照)となる。さらに、起立状態からヒンジ22を回動軸としてスロープユニット12を車室16側(反時計回り方向)へ回動させることにより、車室16内に載置された収納状態(図2参照)へ移行することができる。
図1に示されるように、車両14は、車室16を構成する車体フロア18を備えている。車体フロア18には、車両後方に向かうにつれて徐々に下方に位置するように傾斜した傾斜面20(図2参照)が設けられている。この傾斜面20には、車室16内に収納されたスロープユニット12が載置される。傾斜面20の車両後方位置には、車体フロア18に固定された一対のヒンジ22が配設されている。一対のヒンジ22は、車幅方向に沿った両側に所定間隔離間して車体後部縦壁に近接する位置にそれぞれ配置されている。
スロープユニット構造体10は、例えば、車体後部開口部24を開閉するバックドア26(テールゲート)が設けられた車両14に用いられる。なお、スロープユニット構造体10は、バックドア26を有する車両14に限定されるものではなく、例えば、図示しない左右のリヤドアを有する車両にも適用することが可能である。
スロープユニット構造体10は、スロープユニット12を備えている。このスロープユニット12は、長手方向に沿って相互にスライド可能な複数のスロープ12a〜12cによって構成されている。各スロープ12a〜12cは、図1に示される展開状態(接地状態)において、最も車体側に近接する位置に配置されるスロープ12aと、接地面側に位置するスロープ12cと、車体側のスロープ12aと接地面側のスロープ12cとの間に配置される中央のスロープ12bとから構成されている。
なお、最も車体側に近接する位置に配置されるスロープ12aは、「車体側のスロープ」として機能するものであり、以下、車体側のスロープ12aという。また、接地面側のスロープ12cの上面には、リング状の取っ手15が連結されている(図1参照)。
各スロープ12a〜12cは、被搭載物(例えば、図示しない車椅子)が搭載される矩形で平板状のパネル部28と、パネル部28の車幅方向に沿った両側に対向して連結される側壁からなる一対のサイドレール部30、30とをそれぞれ備えている。各スロープ12a〜12cにおいて、各サイドレール部30は、その軸直方向の断面形状がそれぞれ同じに形成されている。なお、本実施形態では、スロープユニット12を3枚のスロープ12a〜12cで構成する場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、少なくも1枚以上のスロープで構成されていればよい。
さらに、スロープユニット構造体10は、車体フロア18の車体後部に取り付けられ、スロープユニット12の一端部を回動可能に軸支する一対のヒンジ22と、スロープユニット12の車外への展開時、車体側のスロープ12aが収納方向と反対方向に回動することを抑制する回動抑制機構32とを備える。スロープユニット12は、車体フロア18に固定された一対のヒンジ22を回動軸として車室内外を回動可能に配設されている。
一対のヒンジ22は、それぞれ同一構成からなり、車体フロア18の車幅方向に沿った一側(右側)と他側(左側)とにそれぞれ線対称形状に配置されている。このため、一側(右側)に配置されたヒンジ22を詳細に説明して、他側(左側)に配置されたヒンジ22の説明を省略する。
図3(a)は、ヒンジ及び回動抑制機構を示す斜視図、図3(b)は、ヒンジ及び回動抑制機構の動作説明に供される側面図である。
ヒンジ22は、平板状の板体が断面略L字状に屈曲して形成された縦壁部34a及び横壁34bを一体的に有する固定部材36を備えている。縦壁部34aには、中空の円筒体からなり車幅方向の内側に向かって突出する軸部38が連結されている。軸部38は、横壁部34bと略平行に延在するように構成されている。この軸部38は、貫通孔40内に回動可能に軸着されている。貫通孔40は、車体側のスロープ12aのサイドレール部30の車両前方端部30aに形成されている。
なお、本実施形態では、軽量化を達成するために軸部38を中空のパイプ材で形成しているが、剛性を高めるために図示しない中実のロッド部材で形成してもよい。横壁34bには、一対のボルト42が締結される一対のボルト締結孔44が形成されている。このボルト締結孔44に対してボルト42を締結することで、ヒンジ22(固定部材36)が車体フロア18の車体後部に固定される。
回動抑制機構32は、車体側のスロープ12aに設けられたスロープ側突起46と、ヒンジ22に設けられてスロープ側突起46と当接可能なヒンジ側突起48とを有する。
スロープ側突起46は、車体側のスロープ12aのサイドレール部30の車両前方端部30aの側面(展開時に下面)に設けられている。このスロープ側突起46は、車幅方向に沿って延在し、軸直断面が略矩形状からなる突条部によって形成されている。なお、スロープ側突起46は、スロープユニット12の展開時にヒンジ側突起48に対して車両後方から当接する。
なお、本実施形態では、スロープ側突起46をサイドレール部30と一体的に形成した場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、スロープ側突起46をサイドレール部30と別体で構成し、図示しない締結手段や接合手段を介して両者を一体的に結合するようにしてもよい。また、ストッパとして機能するスロープ側突起46を、サイドレール部30に取り付けることがなく、サイドレール部30から分離させたスロープ12aの下方の車体(例えば、リヤバンパの上面やフロアの上面等)に取り付けるようにしてもよい。このようにすることで、スロープ12aが収納方向と反対方向に回動することを抑制することができる。さらに、ヒンジ22から分離させた場合のストッパは、1つの部材でスロープ12aの回動を抑制するように構成し、又は、2つの部材でストッパを構成するようにしてもよい。さらにまた、このストッパは、位置調整可能に設けられるようにしてもよい。
ヒンジ側突起48は、軸直断面が略矩形状からなり、固定部材36の横壁34bの上面に突出する突条部によって形成されている。この突条部は、横壁34bの車幅方向に沿った一端から縦壁34aを有する他端に連続して形成されている。ヒンジ側突起48の他端は、縦壁34aの壁面と一体的に結合されることで、剛性・強度を向上させている。
なお、本実施形態では、ヒンジ側突起48を固定部材36の横壁34bと一体的に形成した場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ヒンジ側突起48を固定部材36(横壁34b)と別体で構成し、図示しない締結手段や接合手段を介して両者を一体的に結合するようにしてもよい。
また、本実施形態では、車両前方側から見たヒンジ側突起48の形状が、均一な幅を有する帯状(横長の長方形)に形成されているが、これに限定されるものではない。車両前方側から見たヒンジ側突起48の形状を、例えば、縦壁部34aに連続する一側部分を均一な幅を有する帯状部(横長の長方形)とし、他側部分を横壁部34bに向かって立ち下がる傾斜面を有する三角形部として、帯状部と三角形部とを組み合わせた台形形状としてもよい。
本実施形態に係るスロープユニット構造体10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
スロープユニット12が収納状態及び起立状態を経由して展開状態に移行した際、車体側のスロープ12aのスロープ側突起46がヒンジ22を回動軸として一体的に回動し、固定部材36のヒンジ側突起48と当接する。可動側のスロープ側突起46が固定側のヒンジ側突起48に当接することで、スロープユニット12が収納方向と反対方向へ回動することが抑制される。この場合、スロープユニット12の接地時にスロープ側突起46とヒンジ側突起48とが当接することが好ましい。
なお、車体側のスロープ12aのスロープ側突起46と、固定部材36のヒンジ側突起48とは、スロープユニット12の展開時に非当接状態にあって、スロープユニット12上に被搭載物が搭載されて被搭載物の自重がスロープユニット12に対して付与されたときに初めて当接するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、回動抑制機構32が、ヒンジ22を回動軸としてスロープユニット12に対し収納方向と反対方向に回動することを抑制するストッパとして機能することで、スロープユニット12上に被搭載物(例えば、車椅子等)が搭載された際のスロープユニット12の撓み量を抑制することができる。また、本実施形態では、被搭載物が車体側へ移動するときのスロープユニット12の上り勾配が大きくなることを防止することができる。さらに、本実施形態では、スロープユニット12の所望の撓み剛性を確保することで、被搭載物がスロープユニット12上を移動するときにスロープユニット12の道幅(パネル部28の車幅方向の幅)が狭くなることを回避することができる。
さらにまた、本実施形態では、回動抑制機構32をスロープ側突起46及びヒンジ側突起48からなる簡素な構造とすることで、スロープユニット構造体10の小型・軽量化を達成することができると共に、スロープユニット12から付与される荷重をヒンジ22が固定された車体フロア18で好適に支持することができる。
さらにまた、本実施形態では、スロープユニット12の所望の撓み剛性を確保することで、各スロープ12a〜12cを構成するサイドレール部30の軸直方向の断面積を従来と比較して縮小することができる。また、車体側、中央、及び、接地面側の各スロープ12a〜12cを構成するサイドレール部30の軸直方向の断面形状を共通化することで、サイドレール部30を製造する金型の個数を抑制して、金型コストを低減することができる。
さらにまた、本実施形態では、回動抑制機構32を構成するスロープ側突起46及びヒンジ側突起48の当接面の面積を比較的大きくすることで、当接面における面圧を低減することができる。
さらにまた、本実施形態では、固定部材36の横壁部34bの上面から突出するヒンジ側突起48の車幅方向端部が縦壁部34aまで延在して縦壁部34aと一体的に結合させることで、ヒンジ側突起48の剛性・強度を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、スロープ側突起46とヒンジ側突起48との当接面を、横壁部34bの上面と直交する平坦面(図3(b)参照)としているが、これに限定されるものではない。例えば、この横壁部34bの上面と交差する傾斜面、凹凸面、曲面、曲面を含む複合面等によって形成してもよい。また、スロープ側突起46の車両後方側のコーナー部、及び、ヒンジ側突起48の車両前方側のコーナー部に、それぞれスロープ側突起46及びヒンジ側突起48の剛性・強度を補強する補強部を設けるようにしてもよい。さらに、当接面の形状と補強部との両者を併設するようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、スロープ側突起46とヒンジ側突起48との当接位置(当接面の位置)を、車体側のスロープ12aの車両前方端部30aの下方で、軸部38の中心Oを通る仮想線(鉛直線)S上に配設しているが、これに限定されるものではない。
例えば、当接位置を、軸部38の中心Oを通る仮想線(鉛直線)Sよりも車両後方位置で、且つ、車体側のスロープ12aの車両前方端部30aの下方位置に配設するようにしてもよい。また、例えば、当接位置を、軸部38の中心Oを通る仮想線(鉛直線)Sよりも車両前方位置で、且つ、車体側のスロープ12aの車両前方端部30aの下方位置に配設するようにしてもよい。さらに、例えば、当接位置を、軸部38の中心Oを通る仮想線(鉛直線)S上で、且つ、車体側のスロープ12aの車両前方端部30aの上方位置に配設するようにしてもよい。さらにまた、例えば、当接位置を、軸部38の中心Oを通る仮想線(鉛直線)Sよりも車両後方位置で、且つ、車体側のスロープ12aの車両前方端部30aの上方位置に配設するようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、スロープ側突起46及びヒンジ側突起48に代替して、図示しないサイドパネルやルーフに連結された紐やケーブル等を、車体側のスロープ12aに連結することによってストッパ機能を発揮するようにしてもよい。
次に、他の実施形態に係るスロープユニット構造体10aについて説明する。なお、以下に示される実施形態及び変形例において、図3(a)、図3(b)に示されるスロープユニット構造体10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図4(a)は、本発明の他の実施形態に係るスロープユニット構造体の一部省略側面図、図4(b)は、調整用ねじ部材の拡大斜視図、図4(c)は、当接位置調整機構の変形例を示す一部省略側面図である。
他の実施形態に係るスロープユニット構造体10aでは、スロープユニット12のスロープ側突起46と、固定部材36のヒンジ側突起48との当接位置を調整する当接位置調整機構50が設けられている点で、図3(a)、図3(b)に示すスロープユニット構造体10と相違している。
この当接位置調整機構50は、固定部材36のヒンジ側突起48に形成され、ヒンジ側突起48の軸直方向に貫通するねじ孔52と、このねじ孔52に螺入される調整用ねじ部材54とから構成されている。調整用ねじ部材54は、外径面に形成されてねじ孔52のねじ部に対して螺合するねじ部56と、軸方向の一端部に形成されるマイナス溝58とを有する。この場合、例えば、図示しないマイナスドライバの先端部をマイナス溝58に挿入しながら調整用ねじ部材54を所定方向に回転させることにより、ねじ孔52に対する調整用ねじ部材54のねじ込み量を調整することができる。
ねじ孔52に対する調整用ねじ部材54のねじ込み量を調整することで、ヒンジ用突起48の側面60(図4(a)参照)から突出する調整用ねじ部材54の頂部の突出量を調整することができる。これにより、調整用ねじ部材54とスロープ側突起46とが当接する位置を自在に調整することができる。
本実施形態では、当接位置調整機構50を設けることで、例えば、車体側のスロープ12aやヒンジ22の組付誤差、製造誤差を吸収することができると共に、スロープ側突起46及びヒンジ側突起48が劣化した場合の当接不良を抑制することができる。
なお、図4(c)の変形例に係る当接位置調整機構50aに示されるように、スロープ側突起46に対してねじ孔52を形成すると共に、このねじ孔52調整用ねじ部材54を螺入して当接する位置を調整するようにしてもよい。
次に、他の実施形態に係る当接位置調整機構60について説明する。図5(a)は、他の実施形態に係る当接位置調整機構の斜視図、図5(b)は、当接板の斜視図、図5(c)は、他の実施形態に係る当接位置調整機構の動作説明に供される説明図である。
他の実施形態に係る当接位置調整機構60は、側面視して略台形状からなり、固定部材36の横壁部34bの上面から上方に向かって膨出する膨出部61と、膨出部61の形状に対応し膨出部61の上面を被覆する当接板62とから構成される。当接板62は、厚さ寸法tのみが異なる数種の当接板を備えている。
本実施形態では、スロープ側突起46が設けられておらず、車体側のスロープ12aが直接的に当接板62に当接する。この場合、所望の厚さ寸法tを有する当接板62を予め選択しておき、膨出部60に載置することで、車体側のスロープ12aとの当接位置を調整することができる。すなわち、厚さ寸法tのみが異なる他の当接板62a(図5(c)参照)と交換することで、当接位置を簡便に変更することができる。
次に、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体10bについて説明する。
図6(a)は、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体の一部省略側面図、図6(b)は、図6(a)の部分拡大模式図、図6(c)は、図6(b)の変形例を示す部分拡大模式図である。
さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体10bでは、互いに当接するスロープ側突起46とヒンジ側突起48との間に緩衝材64を介装している点で図3(a)、図3(b)に示すスロープユニット構造体10と相違している。
図6(a)及び図6(b)は、ヒンジ側突起48に緩衝材64を付設した場合を示し、図6(c)は、スロープ側突起46に緩衝材64を付設した場合を示している。スロープ側突起46及びヒンジ側突起48の少なくともいずれか一方の当接面に、緩衝材64が付設されていればよい。なお、図示していないが、例えば、2つに分割された緩衝材64をヒンジ側突起48及びスロープ側突起46の両方にそれぞれ設けてもよい。
本実施形態では、当接面に緩衝材64を付設することで、スロープ側突起46とヒンジ側突起48とが当接するときの打音を抑制することができる。また、スロープユニット12が撓んだ際、スロープ側突起46とヒンジ側突起48との当接面の角度が変化した場合であっても、緩衝材64によって当接面同士を均一に当接させることができる。
次に、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体10cについて説明する。
図7(a)は、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体の分解斜視図、図6(b)は、車体側のスロープの側面に設けられたピン部材を示す側面図である。
図7(a)、図7(b)に示されるように、さらに他の実施形態に係るスロープユニット構造体10cでは、回動抑制機構32aとして、固定部材36の縦壁部34aで軸部38の外周に近接する位置に形成された円弧状の溝部70と、車体側のスロープ12aの側面13に固着され、この側面13から車幅右方向に向かって突出するピン部材(突出部)72とを有する。溝部70は、軸部38を有する縦壁部34aの一面から他面に向けて貫通するスリット状に形成されたもの、及び、縦壁部34aの一面から他面に向けて窪む有底の凹部状に形成されたものの両者が含まれる。
ピン部材72は、円弧状の溝部70内に臨むように設けられていると共に、車体側のスロープ12aと一体的に回動する。円弧状の溝部70内に対してピン部材72が臨むことにより、車体側のスロープ12aが回動動作するときにガイドされる。
スロープユニット12が展開状態となった際、車体側のスロープ12aと一体的に回動するピン部材72は、円弧状の溝部70の下方側の終端74に当接する。これにより、車体側のスロープ12aの回動動作が規制される。この結果、車体側のスロープ12aは、ヒンジ22を回動軸として収納方向と反対方向に回動することが抑制される。
本実施形態では、突出部72が溝部70内に臨んだ状態に保持されて突出部72が外部に露出することがない。このため、本実施形態では、被搭載物や介護者がスロープユニット12上を移動するときに突出部72に接触することを好適に回避することができる。
なお、溝部70に臨む突出部72に代替して、サイドレール部30の側面に図示しない突起部を設け、この突起部を、固定部材36の縦壁部34aに設けられた図示しないヒンジ壁突起部に当接させることで、ストッパ機能を発揮するようにしてもよい。
10、10a、10b、10c スロープユニット構造体
12 スロープユニット
12a スロープ(車体側のスロープ)
13 側面
14 車両
16 車室
22 ヒンジ
32、32a 回動抑制機構
46 スロープ側突起
48 ヒンジ側突起
50、50a 当接位置調整機構
64 緩衝材
70 溝部
72 突出部

Claims (5)

  1. 少なくとも1以上のスロープで構成されたスロープユニットを有し、車体に固定されたヒンジを回動軸として前記スロープユニットを回動させることで、展開・収納可能なスロープユニット構造体において、
    前記スロープユニットが車外へ展開されて接地面に接地された際、車体側の前記スロープが前記ヒンジを回動軸として収納方向と反対方向に回動することを抑制する回動抑制機構を備えることを特徴とするスロープユニット構造体。
  2. 請求項1記載のスロープユニット構造体において、
    前記回動抑制機構は、車体側の前記スロープに設けられたスロープ側突起と、前記ヒンジに設けられて前記スロープ側突起と当接するヒンジ側突起とを有することを特徴とするスロープユニット構造体。
  3. 請求項2記載のスロープユニット構造体において、
    前記スロープ側突起及び前記ヒンジ側突起の少なくともいずれか一方は、前記スロープ側突起と前記ヒンジ側突起との当接位置を調整する当接位置調整機構を備えることを特徴とする車両用スロープ構造。
  4. 請求項2又は請求項3記載の車両用スロープ構造において、
    前記スロープ側突起と前記ヒンジ側突起との少なくともいずれか一方の当接面には、緩衝材が付設されていることを特徴とするスロープユニット構造体。
  5. 請求項1記載のスロープユニット構造体において、
    前記回動抑制機構は、車体側の前記スロープの側面から車幅方向に向かって突出する突出部と、前記ヒンジに設けられて前記突出部が臨む溝部とを有することを特徴とするスロープユニット構造体。
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