JP5639618B2 - テールゲート付き車両 - Google Patents
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Description
請求項8に係る発明は、前記副開口の側縁は、前記車体の車幅中央を避けた部位に位置し、
前記テールゲートの少なくとも車幅中央位置には、車室から車外を視認できる窓部が設けられていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、前記窓部は、前記副ドアに形成されている副ドア窓部と、前記テールゲートに形成されているテールゲート窓部とからなり、
前記副ドア窓部は、前記副ドアの車幅方向の両端に渡って形成され、
前記テールゲート窓部は、前記テールゲートの車幅方向の両端に渡って形成されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、前記テールゲート窓部及び前記副ドア窓部は、前記テールゲートに対して略同じ高さに位置していることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、前記テールゲートには、前記テールゲート窓部の近傍に位置する前記副開口の側縁と前記テールゲート窓部との間に、上下間に渡って連続してピラーが形成されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、前記テールゲート窓部は、テールゲート窓パネルによって覆われ、
このテールゲート窓パネルは、前記ピラーの車外側を覆っており、
前記副ドア窓部は、副ドア窓パネルによって覆われ、
前記テールゲート窓パネルの縁と前記副ドア窓パネルの縁とが対向していることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、前記ピラーは、閉断面状に形成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、副開口の側縁は、車体の車幅中央を避けた部位に位置していると共に、テールゲートの車幅中央位置に窓部が設けられている。少なくとも中央位置に窓部が設けられていることにより、最低限の視界を確保することができる。また、副開口の側縁が、窓部を避けた部位に位置していることにより、副開口の側縁が視界の妨げになることを防止する。即ち、本発明による車両は、副ドアが取付けられていながらも、高い視認性を確保することのできる車両ということができる。
請求項9に係る発明では、副ドア窓部は、副ドアの車幅方向の両端に渡って形成され、テールゲート窓部は、テールゲートの車幅方向の両端に渡って形成されている。即ち、窓部は、車幅方向に渡って形成されている。副開口の側縁が視界の妨げになることを防止しつつ広い範囲に窓部を形成することにより、より高い視認性を確保することができる。
請求項10に係る発明では、テールゲート窓部及び副ドア窓部は、テールゲートに対して略同じ高さに位置している。即ち、テールゲート窓部及び副ドア窓部は、連続的に形成されている。高さ方向において連続した視界を得ることができる。
請求項11に係る発明では、テールゲートに形成されている副開口の近傍に、上下方向に渡ってピラーが形成されている。ピラーは、テールゲートに一体的に取付けられている。テールゲートにピラーが形成されていることにより、車両の後方から受け得る外力に対して、剛性を高めることができる。
請求項12に係る発明では、各窓ガラスの1つの縁同士は、互いに直接に対向している。各窓ガラスの縁同士が互いに直接に対向していることにより、車両を後方から見た際に、各窓ガラスが一体的に見え、車両の意匠性を高めることができる。
請求項13に係る発明では、ピラーは、閉断面状に形成されている。閉断面状にすることにより、ピラーの剛性を高めることができる。
なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。
図1に示されたテールゲート付き車両10(以下、「車両10」とする。)は、右ハンドルのワゴン車を例示している。車両10の車室25には、車体11の前方から後方に向かって座席が3列設けられている。
図2〜図4に示されるように、車両10の後部には車幅方向及び上下方向の全体に渡って後部開口30が形成されている。この後部開口30を開閉可能にテールゲート40が取付けられ、このテールゲート40の高さ方向に渡って副開口50が形成されている。この副開口50に開閉可能に副ドア60が取付けられている。
なお、図3の副開口50の幅は、テールゲート40の幅W1に対して、0.7×W1だけある。即ち、図3においては、W2=0.7×W1。
図5に示されるように、副ドア60は、閉断面状のピラー43によって、ヒンジ80を介して支持されている。ピラー43には、副ドア60と車室内とをシールするシール部材85及びヒンジ80が取付けられている。ピラー43を閉断面状にすることにより、ピラー43剛性を高めることができる。
図6に示されるように、各窓ガラス45,65の1つの縁45a,65a同士は、互いに直接に対向している。各窓ガラス45,65の縁45a,65a同士が互いに直接に対向していることにより、車両10を後方から見た際に、各窓ガラス45,65が一体的に見え、車両の意匠性を高めることができる。
図7に示されるように、大きな荷物BCを車両10に積み込む場合には、テールゲート40を上方にスイングさせる。後部開口30が車体11の後部全体に開口しているので、容易に大きな荷物を積み込むことができる。
副開口50は、テールゲート40の略左半分の全範囲にわたって開口している。副ドア60を開けた際の小さな荷物SCの積み卸しは、副開口50から行い、テールゲート40の副開口50が形成されない部位には、副ドア60を支持するためのヒンジ80が取り付けられる。テールゲート40の略左半分の全範囲を副開口50とすることにより、小さな荷物SCの積み卸しに必要な開口の面積を確保しつつ、副ドア60を支持するためのヒンジ80を取り付けるために必要なスペースを十分に確保することができる。
図9(a)及び図10(a)の比較例に示されるように、ピラー143が車幅中央に延びている場合には、ピラー143が後方を走行する他の車両OCの大部分に重なる。大部分に重なるため、乗員は他の車両OCをルームミラー118を介して視認し難い。特に、車両100と後方を走行する他の車両OCとの距離が離れると、他の車両OCがピラー143に完全に重なり、視認できなくなる虞がある。
図11(a)に示されるように、車両10を店舗の駐車場Pに後退させて駐車することや、図11(b)に示されるように、高速道路のサービスエリアのように、運転席とは逆側から他の車両OCが走行している場所に車両10を後退させる場合がある。
副開口50の側縁50b,50cは、車体11の車幅中央C2を避けた部位に位置していると共に、テールゲート40の車幅中央位置C2に窓部70が設けられている。少なくとも中央位置C2に窓部70が設けられていることにより、最低限の視界を確保することができる。また、副開口50の側縁50b,50cが、窓部70を避けた部位に位置していることにより、副開口50の側縁50b,50cが視界の妨げになることを防止する。即ち、本発明による車両10は、副ドア60が取付けられていながらも、高い視認性を確保することのできる車両ということができる。
車体11には、車幅方向中心C1,C2に対しオフセットした運転席12が配置され、ピラー43(第2開閉軸47)は、車体11を後方から見た場合に、運転席12に重なる位置に取付けられている。即ち、ピラー43(第2開閉軸47)は、運転席12に重なる位置に設けられている。車両10の前後方向において、運転席12に重なる部位は、運転者Mnにとって目視するのが困難な部位である。即ち、運転者Mnの視界に入りやすい部位を避けてピラー43(第2開閉軸47)を設けた。運転者Mnの視界に入りやすい部位を避けることにより、運転者Mnの視界を良好に確保することができる。
図12(a)に示されるように、テールゲート240のみを有する車両200は、荷物の積み卸しをする際に、常にテールゲート240を開ける必要がある。テールゲート240を開くと、テールゲート240の高さ分だけテールゲート240が車両の後方に突出する。
図15は実施例2によるテールゲート付き車両を示し、上記図3に対応させて表している。
このように構成した実施例2による車両10Aにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。
図16は実施例3によるテールゲート付き車両を示し、上記図3に対応させて表している。
このように構成した実施例3による車両10Bにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。また、副ドア60Bをスライドドアによって形成することにより、車両後方への突出量をさらに小さくすることができる。なお、実施例3による車両10Bは、ヒンジ(図4、符号80)及び第2開閉軸(図3、符号47)を有していない。
Claims (13)
- 車体の後部に開けられた後部開口を開閉するように、前記車体にテールゲートが支持されている、テールゲート付き車両において、
前記テールゲートに開けられた副開口と、この副開口を車幅方向に開閉する副ドアとを有し、
前記副開口の車幅方向の幅は、前記後部開口の幅よりも小さく、且つ、前記テールゲートの幅に対して略半分に設定され、
前記副開口の車幅方向の一方の側縁は、前記テールゲートの車幅方向の一端の近傍に位置し、
前記副ドアは、前記副開口を前記一方の側縁の方から開き始めるように前記テールゲートに支持され、
前記車体には、車幅中心に対し車幅方向の一方にオフセットした運転席が配置され、
前記副開口の前記一方の側縁は、車幅中心に対し前記運転席とは反対側のみに位置し、
前記副ドアは、前記副開口の他方の側縁に支持されている、ことを特徴とするテールゲート付き車両。 - 前記後部開口は、前記車体の前記後部の高さ方向の略全範囲にわたって開口し、
前記副開口は、前記テールゲートの高さ方向の略全範囲にわたって開口している、ことを特徴とする請求項1記載のテールゲート付き車両。 - 前記後部開口は、前記車体の前記後部の車幅方向の略全範囲にわたって開口している、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテールゲート付き車両。
- 前記副ドアは、前記テールゲートにヒンジによって車幅方向にスイング可能に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のテールゲート付き車両。
- 前記副ドアは、車幅方向の略全範囲にわたる副ドア窓部を有し、
前記テールゲートは、前記副開口を有していない部位のなかの、車幅方向の略全範囲にわたるテールゲート窓部を有し、
前記テールゲート窓部と前記副ドア窓部とは、互いに車幅方向へ連なるように、同じ高さ位置且つ同じ高さ寸法に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のテールゲート付き車両。 - 前記テールゲート窓部と前記副ドア窓部とには、それぞれ窓ガラスが設けられ、
前記各窓ガラスの1つの縁同士は、互いに直接に対向していることを特徴とする請求項5記載のテールゲート付き車両。 - 前記車体には、車幅中心に対し車幅方向の一方にオフセットした運転席が配置され、
前記副開口の車幅中央側の側縁は、車幅中心に対し前記運転席側に位置していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載のテールゲート付き車両。 - 前記副開口の側縁は、前記車体の車幅中央を避けた部位に位置し、
前記テールゲートの少なくとも車幅中央位置には、車室から車外を視認できる窓部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のテールゲート付き車両。 - 前記窓部は、前記副ドアに形成されている副ドア窓部と、前記テールゲートに形成されているテールゲート窓部とからなり、
前記副ドア窓部は、前記副ドアの車幅方向の両端に渡って形成され、
前記テールゲート窓部は、前記テールゲートの車幅方向の両端に渡って形成されていることを特徴とする請求項8記載のテールゲート付き車両。 - 前記テールゲート窓部及び前記副ドア窓部は、前記テールゲートに対して略同じ高さに位置していることを特徴とする請求項9記載のテールゲート付き車両。
- 前記テールゲートには、前記テールゲート窓部の近傍に位置する前記副開口の側縁と前記テールゲート窓部との間に、上下間に渡って連続してピラーが形成されていることを特徴とする請求項10記載のテールゲート付き車両。
- 前記テールゲート窓部は、テールゲート窓パネルによって覆われ、
このテールゲート窓パネルは、前記ピラーの車外側を覆っており、
前記副ドア窓部は、副ドア窓パネルによって覆われ、
前記テールゲート窓パネルの縁と前記副ドア窓パネルの縁とが対向していることを特徴とする請求項11記載のテールゲート付き車両。 - 前記ピラーは、閉断面状に形成されていることを特徴とする請求項11又は請求項12のいずれか1項記載のテールゲート付き車両。
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