JP6298832B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の後面に車幅方向に亘って後部窓パネルが配置されている車両に関する。
車体の後面に車幅方向に亘って後部窓パネルが配置されている車両として、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1には、いわゆるワゴン車が示されている。この車両は、車体の後面の略全体に配置され水平方向にスイングするヒンジドアと、このヒンジドアの略全体に形成されている開口と、この開口を開平可能なテールゲートと、からなる。テールゲートには、車幅方向に亘って窓パネルが取り付けられている。
窓パネルは、運転者が車外を視認するために、透視可能な部材である。即ち、窓パネルが大きい場合には、運転者の後方の視界を大きく確保することができる。一方、窓パネルが大きいと、窓パネルの価格が高価になる、取付性が悪化する、重量が増加する等の問題が生じる。
実開平5−35425号公報
本発明は、広い視界を確保することのできる窓パネルが搭載された、車両の提供を課題とする。
発明によれば、車体の後面に車幅方向に亘って後部窓パネルが配置されている車両において、
前記後部窓パネルの下辺は、車両を後方から見て、運転席の側方に配置されている他席側の下辺の方が、運転席側の下辺よりも、下方に偏倚されており、
前記運転席側の下辺と前記他席側の下辺との接続部は、車幅中心に配置されており、
前記車体の後面には、車幅方向の一部にサブドア開口が形成され、このサブドア開口を開閉可能なサブドアが設けられ、
前記サブドア開口の縁に沿って延びるピラーは、車両を後方から見た状態において、車幅中心よりも前記運転席側において上下方向に延びており、
前記サブドアは、前記ピラーに取り付けられているヒンジを介して支持され、
前記ヒンジは、前記後部窓パネルよりも下方に配置されている車両が提供される。
好ましくは、前記サブドアは、前記他席側の端部から開く。
好ましくは、前記他席側水平部の下方に近接して、前記サブドアを開操作するためのサブドア用アウタハンドルが配置され、
前記サブドア用アウタハンドルは、前記ヒンジと同じ高さに位置している。
また、本発明によれば、車体の後面に車幅方向に亘って後部窓パネルが配置されている車両において、
前記後部窓パネルの下辺は、車両を後方から見て、運転席の側方に配置されている他席側の下辺の方が、運転席側の下辺よりも、下方に偏倚されており、
前記運転席側の下辺と前記他席側の下辺との接続部は、車幅中心に配置されており、
前記車体の後面には、車幅方向の一部にサブドア開口が形成され、このサブドア開口を開閉可能なサブドアが設けられ、
前記サブドア開口の縁に沿って延びるピラーは、車両を後方から見た状態において、車幅中心よりも前記運転席側において上下方向に延びており、
記他席側水平部の下方において、前記他席側の端部から車幅中央に向かって延びるガーニッシュに、前記サブドアを開操作するためのサブドア用アウタハンドルは設けられ、
前記ガーニッシュの車幅中央側の端部は、前記接続部の延長線に沿って、前記接続部に平行に延びる車両が提供される
好ましくは、前記後部窓パネルを払拭するためのワイパー装置を有し、
前記ワイパー装置の停止状態において、前記ワイパー装置のブレードは、前記他席側の下辺の近傍に停止している。
好ましくは、前記ワイパー装置の停止状態を基準として、前記ワイパー装置は、ピボット軸と、このピボット軸から下方に向かって延びるワイパーアームと、このワイパーアームの先端から車幅外方に向かって水平方向に沿って延びる前記ブレードとからなる。
好ましくは、前記ピボット軸は、車幅中心よりも運転席側に位置している。
本発明では、後部窓パネルの下辺は、運転席側に対して、他席側の下辺の方が下方に偏倚されている。窓パネルの下辺がより下方に位置している他席側の下辺の方が、運転席側に比べて、視界が広く確保されている。運転者にとって、運転席の後方は、視認の困難な部位である。一方、他席の後方は、容易に視認することができる。このため、車両の後方を確認する場合には、運転者は、他席の後方を視認する。視認する頻度が高い他席側の後方の視界を広く確保することができ、有益である。一方、運転席側の視界については相対的に狭くし、後部窓パネル全体としての小型化・軽量化を図ることができる。即ち、広い視界を確保しつつも、後部窓パネルの高価格化や取付性の悪化を抑制することができる。
さらに、本発明では、運転席側の下辺と他席側の下辺との接続部は、車幅中心に配置されている。接続部を車幅中心に配置することにより、車幅の中心位置を容易に認識することができる。これにより、車両の駐車時等、後退時における車両の操作性を向上させることができる。
さらに、本発明では、サブドアが設けられると共に、サブドア開口の縁に沿って延びるピラーは、運転席側において上下方向に延びる。サブドアが設けられることにより、乗降性を向上させることができる。一方、サブドア開口の縁に沿って延びるピラーは、視界を遮る部材である。このようなピラーは、運転席側に設けられている。運転席側は、運転者にとって視認しがたい部位である。このため、運転席側にピラーを設けることにより、ピラーの設置による視界の悪化を抑制することができる。
さらに、本発明では、サブドアを支持するヒンジは、後部窓パネルよりも下方に配置されている。即ち、サブドアは、ピラーのうち、主に後部窓パネルよりも下方の部位によって支持される。このため、後部窓パネルよりも下方の部位に比べて、後部窓パネルに重なる位置のピラーを細くすることができる。後部窓パネルに重なる位置のピラーを細くすることにより、より広い視界を確保することができる。
加えて、ヒンジは、後部窓パネルの高さ方向の幅が短い部位の下方に設けられている。通常、車体後面の高さは一定であるため、ヒンジの取り付けられている部位は、後部窓パネル以外の部位の幅が長い部分ということができる。このため、2つのヒンジを離して取り付けることができ、サブドアの支持剛性を高めることができる。
さらに、本発明では、サブドアが車幅端部から開くため、長尺の荷物の収納時に、車幅方向に対して荷物を少しだけ傾ければよい。つまり、傾き角が小さくてすむ。少しだけ傾ければよいため、荷物の収納スペースが狭い場合であっても、容易に長尺の荷物を収納することができる。さらに、少ない開放量であっても、長尺の荷物を入れることができる。
加えて、サブドアが他席側の車幅端部から開くため、サブドアを開操作する操作者も、この近傍に立ってサブドアを操作する。後部窓パネルのなかの他席側の部位は、下方に偏倚されることで運転者によって容易に認識できるようになっているため、この近傍に立っている作業者を容易に認識することができる。
さらに、本発明では、サブドア用アウタハンドルは、ヒンジと同じ高さに位置している。サブドア用アウタハンドルを操作する際にヒンジに加わり得る、ねじり方向の力を小さくすることができる。
加えて、他席側水平部の下方に近接して、サブドア用アウタハンドルが配置されている。車両の後面の内の、左右のどちらか一方にしかサブドア用アウタハンドルは取り付けられないため、車両の後面が非対称となる。しかし、他席側水平部の下方に近接して、サブドア用アウタハンドルが配置されていることにより、外観性を高めることができる。
さらに、本発明では、ガーニッシュの車幅中央側の端部は、傾斜縁の延長線に沿って、傾斜縁に平行に延びる。傾斜縁の形状と連続した形状のガーニッシュにサブドア用アウタハンドルを設けることにより、外観性を高めることができる。
さらに、本発明では、ワイパー装置の停止状態において、ワイパー装置のブレードは、後部窓パネルの下辺が下方に偏倚されている部位に停止している。即ち、下方に偏倚されている部位まで払拭することができる。より広い範囲を払拭することができ、望ましい。加えて、後部窓パネルの表面に、収まりよくワイパーブレードを停止させることができる。
さらに、本発明では、ワイパー装置は、ピボット軸と、ピボット軸から下方に向かって延びるワイパーアームと、ワイパーアームの先端から車幅外方に向かって水平方向に沿って延びるブレードとからなる。後部窓パネルの下辺に沿ってワイパーアーム及びブレードを配置することができ、見栄えが向上する。また、ピボット軸を後部窓パネルの面上に配置することができ、見栄えが向上する。
さらに、本発明では、ピボット軸は、車幅中心よりも運転席側に位置している。ワイパーアームが下側に偏倚しているため、ワイパー装置が作動し、ブレードが鉛直方向に向いた際には、ブレードはピボット軸よりも他席側に位置することとなる。ピボット軸が車幅中心よりも運転席側に位置していることにより、より車幅中心線に近い部位でブレードを鉛直方向に向けることができる。
本発明の実施例による車両を上方から見た状態の透視図である。 図1に示された車両の背面図である。 図2に示された車両の分解図である。 図2の4矢視図である。 図2の5−5線断面図である。 図2に示されたテールゲートを開放した状態について説明する図である。 図2に示されたサブドアを開放した状態について説明する図である。 図2に示されたサブドアを開放した際のサブドアの開放量について説明する図である。 図2に示されたサブドアを開放し、荷物を収容する際の作用を説明する図である。 図1に示された助手席の乗員がサブドアを開放する際の作用を説明する図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例>
実施例による車両について説明する。
図1には、車両10の一例として、右ハンドルのワゴン車が示されている。車両10は、車室11の前方にエンジンルーム12が形成され、このエンジンルーム12には、走行用動力源としてのエンジン13が搭載されている。車室11内には、乗員が着座するための座席が3列に設けられている。
車室11の前部の右側には、運転席15が設けられ、この運転席15の隣に助手席16(他席16)が設けられている。車幅中心を通り前後方向に延びる中心線C1は、運転席15及び助手席16によって挟まれている。即ち、運転席15は、車幅中心C1に対して右側にオフセットした位置に配置され、助手席16は、車幅中心C1に対して、左側にオフセットした位置に配置されている。以下、適宜、車両右側を「運転席側」といい、車両左側を「助手席側」という。即ち、本実施例において、運転席側は車両右側ということができ、助手席側は車両左側ということができる。これらの運転席15及び助手席16は、車両10を側方から見た場合に、互いに重なっており、これらを纏めて、適宜、第1列シートという。
運転席15及び助手席16(第1列シート15,16)の後方には、3人が着座可能な第2列シート17が、車幅方向に亘って設けられている。この第2列シート17(中列シート17)の後方には、3人が着座可能な第3列シート18(後列シート18)が、車幅方向に亘って設けられている。第2列シート17は、2つのシートが車幅方向に連続して設けられることにより、1つのベンチ型のシートとされている。第2列シート17を構成する2つのシートは、それぞれ、折りたたみ可能に構成される。
第3列シート18の構成も第2列シート17と同様であり、詳細な説明は省略する。車室11の後端部、即ち、第3列シート18の後部には、荷物を載置可能な荷室11aが形成されている。
フロントウインドウ21の上部車幅中央には、乗員Mnが後方を確認するためのルームミラー22が取り付けられている。また、車体25前部の左右端部には、乗員が側方及び後方を確認するためのサイドミラー23,23が取り付けられている。図2、図3に基づいて、車両10をさらに詳細に説明する。
図2、図3に示されるように、車体25の後端において、車幅方向及び上下方向の全体に亘って後部開口30が形成されている。この後部開口30を開閉可能に、テールゲート40が取り付けられている。テールゲート40の一部は、閉じ状態において車両の後面を構成する。
このテールゲート40の車幅方向の一部には、高さ方向の全体に亘ってサブドア開口50(乗降用開口50)が形成されている。サブドア開口50は、乗員の乗降のために形成されている開口であり、車両10の助手席側の端部から車幅中央(車幅中央において上下に延びる中心線C2参照。)を越える位置まで形成されている。このサブドア開口50には、開閉可能にサブドア60(乗降用サブドア60)が取り付けられている。サブドア60は、テールゲート40及びサブドア60の閉じ状態において、車両10の後面の一部を構成する。
以下、適宜、「車幅中央において上下に延びる中心線C2」を、「車幅中心C2」という。
車両10の後面に車幅方向に亘って後部窓パネル78が配置されている。後部窓パネル78は、テールゲート40に固定されているテールゲート側窓パネル48と、サブドア60に固定されているサブドア側窓パネル68とからなる。テールゲート側窓パネル48及びサブドア側窓パネル68は、車幅方向に亘って連続的に設けられている。これらのテールゲート側窓パネル48の後面と、サブドア側窓パネル68の後面とは、略面一に配置されている。
後部窓パネル78には、テールゲート側窓パネル48及びサブドア側窓パネル68の両方を払拭するためのワイパー装置90が備えられている。このワイパー装置90は、テールゲート側窓パネル48及びサブドア側窓パネル68の両方に跨って作動し、これらを払拭する。
テールゲート40の後面部40aとサブドア60の後面部60aとに跨って、ナンバープレート28を配置するためのライセンス凹部72が、車室11に向かって凹状に形成されている。ライセンス凹部72は、テールゲート40の後面部40aに形成されているテールゲート側凹部42と、サブドア60の後面部60aに形成されているサブドア側凹部62とからなる。
ライセンス凹部72の上部は、凹部ガーニッシュ79によって覆われている。凹部ガーニッシュ79は、テールゲート側凹部42の上部を覆っているテールゲート側ガーニッシュ49と、サブドア側凹部62の上部を覆っているサブドア側ガーニッシュ69とからなる。テールゲート側ガーニッシュ49及びサブドア側ガーニッシュ69は、連続して車幅方向に延びている。
車両10の後面には、排出口26が臨んでいる。排出口26は、エンジン(図1、符号13)において発生した排気ガス(排出物)を車外へ排出する部位であり、排気系部品の先端部分である。排出口26は、車両10を後方から見た状態において、サブドア開口50に重ならないよう、運転席側にオフセットされている。
後部開口30は、略矩形(略正方形を含む)を呈し、車体25のルーフ27近傍に幅方向に亘って形成されている上縁30aと、この上縁30aの両端から車体の車幅方向端部に沿って下げられる左右の側縁30b,30c(bは右側(運転席側)の側縁を示す添え字。cは左側(助手席側)の側縁を示す添え字。)と、これらの左右の側縁30b,30cの下端同士を結ぶ下縁30dとから形成されている。
テールゲート40は、車体25の上部に水平方向に延びる第1開閉軸L1を中心にスイングするよう、車体25の後部に取り付けられている。テールゲート40は、上下方向にスイングする。
テールゲート40の下端には、テールゲート40を係止するための電気解錠式のテールゲート用ラッチ装置41(テールゲートロック手段41)が取り付けられている。テールゲート用ラッチ装置41は、後部開口30の下縁30dの中央に取り付けられるテールゲート用ストライカ31に係止されることによってロックされる(ラッチ状態となる)、周知のラッチ装置である。
テールゲート用ラッチ装置41の開放操作は、テールゲート側凹部42の右端部に設けられているテールゲートハンドル43によって行われる。ここで、車体25の後面を形成する部位のなかの、サブドア60を除いた部位を残余部Zaという。即ち、テールゲートハンドル43は、残余部Zaに取り付けられているということもできる。
サブドア開口50は、略矩形を呈し、後部開口30の上縁30aに沿って形成されている上縁50aと、この上縁50aの右側の端部から下げられている右側縁50bと、上縁50aの左側の端部から下げられ後部開口30の側縁30cに沿って延びている左側縁50cと、これらの側縁50b,50cの下端同士を結ぶ下縁50dとから形成されている。
サブドア開口50の幅方向中央において上下に延びる中心線C3は、車両の中央において上下に延びる中心線C2に対して左側にオフセットされている。即ち、サブドア開口50の中心線C3は、車幅中央において上下に延びる中心線C2に対して、助手席側にオフセットされた部位に位置している。残余部Zaは、車両背面視において、車幅中心C2よりも運転席15側に形成されている。
サブドア開口50の右縁部50b(運転席側の側縁部)は、車幅中心C2よりも運転席側に位置している。サブドア開口50の右縁部50bに沿って、サブドア60を支持するピラー44が、上下方向に延びる。ピラー44は、車両を後方から見た状態において、運転席(図1、符号15)に重なる位置において、上下方向に延びる。ピラー44は、車両を後方から見た場合に後部窓パネル78と重なる部位が、他の部位に比べて細く形成されている。ピラー44のなかの他の部位に比べて細く形成されている部位を細い部位44aという。
ピラー44のなかの、後部窓パネル78よりも下方に位置する太い部位44bには、サブドア60を水平方向に回転可能に支持する2つのヒンジ45,45が取り付けられている。ピラー44が車幅中心C2よりも運転席側に設けられていることにより、ヒンジ45,45は、車幅中心C2よりも運転席側に設けられている。
サブドア60は、2つのヒンジ45,45を介してピラー44に支持されており、いわゆる横開きの構成とされている。2つのヒンジ45の中心を通り、鉛直方向に延びている軸を第2開閉軸L2といい、この第2開閉軸L2を中心にサブドア60はスイングする。サブドア60は、車体25の前後方向、且つ、水平方向にスイングする。このとき、サブドア60は、運転席側とは逆側の他端部(後部開口30の左側縁30c側)から開く。
サブドア60の助手席側の端部には、サブドア60を係止するための、電気解錠式のサブドア用ラッチ装置61(サブドアロック手段61)が取り付けられている。サブドア用ラッチ装置61は、サブドア開口50の左側縁50cに取り付けられるサブドア用ストライカ51に係止されることによってロックされる(ラッチ状態となる)、周知のラッチ装置である。
サブドア60の助手席側の端部から車幅中心C2に向かって、ハンドル用ガーニッシュ66(ガーニッシュ66)が取り付けられている。このハンドル用ガーニッシュ66によって、サブドア60の開放操作を行うためのサブドア用アウタハンドル63(サブドア解錠手段63)が支持されている。
詳細は後述するが、サブドア60の車内側面部には、サブドア60の開放操作を行うためのサブドア用インナハンドルが、さらに配置されている。即ち、サブドア60には、サブドア用アウタハンドル63及びサブドア用インナハンドルの2つのサブドア用ハンドルが、取り付けられている。
サブドア用アウタハンドル63は、上側のヒンジ45と同じ高さに位置していると共に、後部開口30の左側縁30cの近傍において、車幅方向に沿って掴むことができるよう、車幅中央に向かって開口している。さらに、サブドア用アウタハンドル63は、テールゲートハンドル43よりも上方に位置している。
サブドア60のなかの、サブドア用アウタハンドル63とテールゲートハンドル43との間には、テールゲート40のロック操作又はアンロック操作を行うと共に、サブドア60のロック操作又はアンロック操作を行うためのロックスイッチ67が配置されている。ロックスイッチ67は、1つ配置されている。
ここで、ロックスイッチ67を操作することによる、ロック又はアンロックとは、テールゲートハンドル43、サブドア用アウタハンドル63及びサブドア用インナハンドルによる操作の有効・無効を切り替えるものである。即ち、ロックスイッチ67を操作してロック状態とした場合には、テールゲートハンドル43を操作しても、テールゲート用ラッチ装置41が作動しない。また、ロックスイッチ67を操作してアンロック状態とした場合には、テールゲートハンドル43を操作することにより、テールゲート用ラッチ装置41が作動する。サブドア用ラッチ装置についても同様である。
ロックスイッチ67を押すことにより、ロック又はアンロックを切り替える機構については、周知の機構が採用される。
後部窓パネル78は、後部開口30の上縁30aに沿って車幅方向に延びる上辺78aと、この上辺78aの右端部から下がる右辺78bと、上辺78aの左端部から下がる左辺78cと、これらの右辺78bの下端から左辺78cの下端までを結び一部が傾斜している下辺78dとからなる。
後部窓パネル78の上辺78aは、テールゲート側窓パネル48の上辺及びサブドア側窓パネル68の上辺によって構成される。後部窓パネル78の右辺78bは、テールゲート側窓パネル48の右辺によって構成される。後部窓パネル78の左辺78cは、サブドア側窓パネル68の左辺によって構成される。
後部窓パネル78の下辺78dは、運転席側の端部から車幅中心C2まで略水平に延びる運転席側水平部81a(運転席側の下辺81a)と、車幅中心C2から助手席側の端部に向かって下がり勾配に延びる傾斜縁81b(接続部81b)と、この傾斜縁81bの下端から助手席側の端部まで延びる助手席側水平部81c(他席側の下辺81c)とからなる。これにより、後部窓パネル78の下辺78dは、助手席側の下辺の方が、運転席側の下辺よりも、下方に偏倚されている。
傾斜縁81bは、運転席側水平部81aと助手席側水平部81cとを接続する接続部ということもできる。接続部には、傾斜縁の様に縁形状をしている物に限定されず、変曲点も含まれる。変曲点の方が、車幅中心C2を認識する効果が高いため、より好ましい。
後部窓パネル78の下辺78dの運転席側水平部81aは、サブドア側窓パネル68の下辺の一部及びテールゲート側窓パネル48の下辺によって構成されている。傾斜縁81b及び助手席側水平部81cは、サブドア側窓パネル68の下辺の残部によって構成される。
助手席側水平部81cの下方の部位には、ハンドル用ガーニッシュ66が取り付けられている。ハンドル用ガーニッシュ66の車幅中央側の端部66aは、後部窓パネル78の傾斜縁81bの延長線に沿って、傾斜縁81bに平行に延びる。
ワイパー装置90は、車幅中心C2よりも運転席15側に位置しているピボット軸91と、このピボット軸91から車幅外方且つ下方に向かって延びるワイパーアーム92と、このワイパーアーム92の先端から車幅外方に向かって水平方向に沿って延びるブレード93とからなる。図2に示されるように、ワイパー装置90の停止状態において、ブレード93は、後部窓パネル78の助手席側水平部81cの上方に沿って停止している。この位置を停止位置という。
図4及び図5に示されるように、サブドア側ガーニッシュ69の右端部からテールゲート側ガーニッシュ49に向かって延出部69aが延びている。延出部69aは、車両10を後方から見た場合に、テールゲート側ガーニッシュ49に重なる位置まで延びている。
テールゲートハンドル43は、テールゲート側ガーニッシュ49によって覆われていると共に、下方から掴むことができるよう、下方が開口している。101は、ライセンスランプである。
図3も合わせて参照し、テールゲート40の閉じ状態において、テールゲート40は、テールゲート用ラッチ装置41によって閉じ状態が保たれている。このテールゲート用ラッチ装置41は、テールゲートハンドル43を操作することによってラッチ状態を解除することができる。テールゲート40を開く際には、テールゲートハンドル43を掴んだまま、テールゲート40の開方向に向かって力を加える。
サブドア60については、サブドア60のスイングの方向が変わるのみであり、詳細な説明を省略する。サブドア用アウタハンドル63は、車幅方向に沿って操作可能に、車幅内側が開口している。なお、車幅外側が開口していてもよい。
なお、排出口26から排出される排出物としては、排気ガスの他に水が挙げられる。燃料電池車において、スタックにおいて発生した水は、排出口26から外部に排出される。即ち、走行用駆動系には、モータを作動させる、エネルギー源としてのスタックが含まれる。本発明において、走行用駆動系には、走行用動力源、及び、このエネルギー源が含まれる。
また、後部窓パネル78には、ガラスの他、樹脂製のパネル等、透明のパネルであれば任意の素材を採用することができる。
さらに、ラッチ装置には、周知の電気解錠式のラッチ装置の他に、機械的な構成のものも採用できる。
図6及び図7において、車両10の作用を説明する。
図6に示されるように、大きな荷物BCを車両10に積み込む場合には、テールゲート40を上方にスイングさせる。後部開口30が車両10の後面全体に開口しているので、容易に大きな荷物BCを積み込むことができる。
図7に示されるように、サブドア開口50は、テールゲート40の車幅方向の一部であって、高さ方向の略全範囲に亘って開口している。サブドア開口50を用いることにより、車両10の後部から人が乗降することができる。
特に、サブドア60の車内側の面には、サブドア用ラッチ装置(図3、符号61)を解除可能なサブドア用インナハンドル64が設けられている。サブドア用インナハンドル64(サブドア解錠手段64)は、サブドア60の開放端側に配置されている。サブドア用インナハンドル64が設けられていることにより、車内側からの操作によって、サブドア60を開閉することができ、車体25後部から乗員が降車することができる。即ち、車内側からも乗員が乗降することができることにより、乗降性が高まる。
加えて、小さな荷物SCを車両10に積み込む場合には、サブドア60を水平方向にスイングさせる。サブドア60は、サブドア開口50の車幅方向の端部側の側縁50cから開き始める。サブドア60は、テールゲート40の一部であるため、テールゲート40よりも軽い。テールゲート40よりも軽いので、開閉操作が容易であり、操作性に優れる。このようなサブドア開口50を有する車両10は、以下において説明するような効果をさらに奏する。
図8〜図10において、サブドア60の作用について説明する。
図8(a)に示されるように、テールゲート240のみを有する車両200は、荷物の積み卸しをする際に、常にテールゲート240を開ける必要がある。テールゲート240を開くと、テールゲート240の高さ分だけテールゲート240が車両の後方に突出する。
一方、図8(b)に示されるように、実施例による車両10は、テールゲートの一部に取り付けられたサブドア60を有している。サブドア60は、テールゲート40の一部に取り付けられている。サブドア60の幅がテールゲートの高さよりも小さい場合には、テールゲート40を開いた場合に比べ、車両10後部へのサブドア60の突出量を突出差δだけ抑えることができる。車両10後部への突出量を抑制することにより、車両10の周りの設置物がサブドア60の開閉に干渉することを抑制することができる。即ち、荷物の積み卸し作業を行うのに、狭いスペースがあれば足りる。
図9(a)に示されるように、比較例による車両300は、サブドア360が車幅中央から車幅端部に向かって開閉する。即ち、サブドア360が、車幅中央側の側縁350bから開く。このような車両300の荷室311aに、ゴルフバックやベビーカー等の長尺の荷物Caを入れる際には、サブドア360に接触しないよう、荷物Caを車幅に対して十分に傾ける必要がある。つまり、傾き角θ1が大きい。しかし、傾けた状態で荷物Caを入れようとすると、荷物Caの先端が後部シート318に接触し、うまく収納できないことがある。
一方、図9(b)に示されるように、実施例による車両10のサブドア60は、車幅方向端部から車幅中央に向かって開く。サブドア60が車幅中央に向かって開いているため、長尺の荷物Caの収納時に、車幅方向に対して荷物Caを少しだけ傾ければよい。つまり、傾き角θ2が小さくてすむ。少しだけ傾ければよいため、収納時に第3列シート18(後列シート18)が干渉しない。第3列シートが干渉しないため、容易に長尺の荷物Caを収納することができる。
図2も併せて参照し、操作者Mn1がヒンジ45の後方に立って、テールゲート40の開放を行うことがある。このとき、同時に、第三者が車室側から外に向かってサブドア60を開けようとすることが考えられる。サブドア60は、他端部30cから開くため、テールゲート40の操作者Mn1に到達するまでに時間がかかる。これにより、サブドア60の操作者Mn1への接触を抑制することができる。
さらに、後部窓パネル78のなかの助手席側の部位は、下方に偏倚されることで運転者(図1、符号Mn)によって容易に認識できるようになっている。このため、操作者Mn1を容易に認識することができる。
図10(a)に示されるように、比較例による車両300によれば、テールゲート340の運転席側の端部近傍からサブドア360が開き始める。サブドア360を開くためのドア用ノブは、サブドア360が開き始める部位の近傍、即ち、運転席側の端部に取り付けられている。このサブドア360を開ける乗員は、まず、助手席316から車両300の後部コーナ部まで移動する。そして後部コーナ部から車両300の後部右端まで移動し、サブドア360を開ける。
一方、図10(b)に示されるように、実施例による車両10によれば、テールゲート40の車幅方向の端部近傍からサブドア60が開き始める。サブドア60を開くためのサブドア用アウタハンドル(図2、符号63)は、サブドア60が開き始める部位の近傍に取り付けられている。このサブドア60を開ける乗員は、まず、助手席16から車両10の後部コーナ部まで移動する。車両10の後部コーナ部とテールゲート40の車幅方向の端部とは、近接しているため、サブドア用アウタハンドルもこの近傍に取り付けられている。このため、乗員は、車両後方を車幅中央まで移動することなく、サブドア60を開くことができる。車両後方を車幅中央まで移動しない分、車両周縁の移動距離を短くすることができる。
加えて、排出口26は、サブドア開口(図3、符号50)に対して、車幅方向にオフセットされている。これにより、乗員は、排出口26を避けて乗降することができる。即ち、乗員は、排気ガスや水などの排出物を避けて乗降することができる。高い乗降性を有する車両10ということができる。
図1及び図2も併せて参照し、運転席12は中心線C1,C2に対して一方にオフセットして配置され、サブドア開口50の一方の側縁(図4、符号50c)は運転席12とは反対側に位置している。即ち、サブドア開口50のサブドア60が開き始める方の側縁が助手席16側に位置している。車道近傍において荷物の積み卸しをする際には、車道から離れた位置で作業を行うことが望ましい。本発明によれば、サブドア60を助手席16側の端部から開き始める構成とすることにより、車道から離れた位置において荷物の積み卸し作業を容易に行うことができる。
さらに、側縁50cは、サブドア開口50の左右の側縁50b,50cのうち、排出口26から遠い方の側縁50cということもできる。排出口26から遠い方の側縁50cからサブドア60を開けるため、乗員は、さらに排気ガスや水などの排出物を避けて乗降することができる。
サブドア60の車外側の面であって、開始端側の側縁50cの近傍には、サブドア60を開閉するサブドア用アウタハンドル63(サブドア解錠手段63)が取り付けられている。サブドア用アウタハンドル63が開始端側に位置するため、車両10外側からサブドア60を開ける際に、乗員は排出口26に近づくことなく車両10に乗降することができる。
さらに、サブドア用インナハンドル64は、サブドア60が閉じられた状態において、サブドア開口50の中心線C3よりも他端部50c側に設けられている。サブドア60の開放開始端側にサブドア用インナハンドル64が設けられているので、サブドア用インナハンドル64の操作時に乗員が開放開始端側に位置することになり、乗降をより円滑に行うことができる。
さらに、本発明は、以下の効果を奏する。
図2に戻り、テールゲート40は、テールゲート40の後面部40a(残余部)に取り付けられているテールゲートハンドル43を握って操作される。このため、テールゲート40を開く際に、誤ってサブドア60が開かれることを防止できる。正確にテールゲート40の開閉操作を行うことができる。
加えて、サブドア60を介さずに、直接、テールゲート40の開閉操作を行うことができる。このため、操作者の操作力を直接テールゲート40に伝えることができる。これにより、操作荷重を安定してテールゲート40に伝えることができる。
さらに、テールゲートハンドル43は、下方から掴むことができるよう、下方に向かって開口し、サブドア用アウタハンドル63は、車幅方向に沿って掴むことができるよう、車幅方向に向かって開口している。即ち、テールゲートハンドル43を掴む方向は、テールゲート40のスイング方向に一致し、サブドア用アウタハンドル63を掴む方向は、サブドア60のスイング方向に一致している。各ドア40,60のスイング方向と、各ハンドル43,63を掴む方向を一致させることにより、2つある操作ハンドル43,63の混同を防止し、操作性を高めることができる。
さらに、サブドア用アウタハンドル63は、テールゲートハンドル43よりも上方に位置している。即ち、高さ方向の異なる位置に、テールゲートハンドル43及びサブドア用アウタハンドル63が取り付けられている。これにより、2つある操作ハンドル43,63の混同を防止し、操作性を高めることができる。
加えて、テールゲートハンドル43がサブドア用アウタハンドル63よりも下方に位置していることにより、より小さな操作力によって、テールゲート40を操作することができる。また、サブドア用アウタハンドル63がテールゲートハンドル43よりも上方に位置していることにより、立った状態によってサブドア60を容易に操作することができる。
さらに、サブドア用アウタハンドル63は、サブドア60の両側縁のうち、他端部50c側の側縁の近傍に位置している。これにより、テールゲートハンドル43からサブドア用アウタハンドル63までの距離を長く確保することができる。2つある操作ハンドル43,63の混同をより防止することができ、操作性を高めることができる。
さらに、テールゲートハンドル43は、ライセンス凹部72のなかの、サブドア60とは車幅方向反対側の端部に位置している。ライセンス凹部72の端部にテールゲートハンドル43が位置していることにより、直感的にテールゲートハンドル43の位置を把握することができる。
加えて、テールゲートハンドル43を操作する操作者を、よりヒンジ45から離れた位置に立たせることができる。不意にサブドア60が開いた場合などに、テールゲートハンドル43の操作者へのサブドア60の接触をより確実に抑制することができる。
さらに、ロックスイッチ67が、サブドア用アウタハンドル63と、テールゲートハンドル43との車幅方向間に1つ配置されている。テールゲート40及びサブドア60のロックスイッチ67を共通にすることにより、部品点数を削減することができる。
さらに、それぞれのハンドル43,63の間にロックスイッチ67が配置されるため、ハンドル43,63及びロックスイッチ67を操作する際の体の移動量を少なくできる。
加えて、サブドア60を支持するヒンジ45は、後部窓パネル78よりも下方に配置されている。即ち、サブドア60は、ピラー44のうち、主に後部窓パネル78よりも下方の部位によって支持される。このため、後部窓パネル78よりも下方の部位に比べて、ピラー44の上部を細くすることができる。後部窓パネル78に重なる位置のピラー44を細くすることにより、より広い視界を確保することができる。
加えて、ヒンジ45は、後部窓パネル78の高さ方向の幅が短い部位の下方に設けられている。通常、車体後面の高さ方向の長さは一定であるため、ヒンジ45の取り付けられている部位は、後部窓パネル78以外の部位の幅が長い部分ということができる。このため、2つのヒンジ45を離して取り付けることができ、サブドア60の支持剛性を高めることができる。
さらに、サブドア用アウタハンドル63は、上のヒンジ45と同じ高さに位置している。サブドア用アウタハンドル63を操作する際にヒンジ45に加わり得る、ねじり方向の力を小さくすることができる。
加えて、ガーニッシュ66の車幅中央側の端部は、傾斜縁81bの延長線に沿って、傾斜縁81bに平行に延びる。傾斜縁81bの形状と連続した形状のガーニッシュ66にサブドア用アウタハンドル63を設けることにより、外観性を高めることができる。
さらに、ワイパー装置90の停止状態において、ワイパー装置90のブレード93は、後部窓パネル78の下辺78dが下方に偏倚されている部位に停止している。即ち、下方に偏倚されている部位まで払拭することができる。より広い範囲を払拭することができ、望ましい。加えて、後部窓パネル78の表面に、収まりよくブレード93を停止させることができる。
加えて、ワイパー装置90は、ピボット軸91と、ピボット軸91から車幅外方且つ下方に向かって延びるワイパーアーム92と、ワイパーアーム92の先端から車幅外方に向かって水平方向に沿って延びるブレード93とからなる。後部窓パネル78の下辺に沿ってワイパーアーム92及びブレード93を配置することができ、見栄えが向上する。また、ピボット軸91を後部窓パネル78の面上に配置することができ、見栄えが向上する。
図1も併せて参照し、後部窓パネル78の下辺78dは、運転席側に対して、助手席側の方が下方に偏倚されている。後部窓パネル78の下辺78dがより下方に位置している助手席側の方が、運転席側に比べて、視界が広く確保されている。運転者Mnにとって、運転席15の後方は、視認の困難な部位である。一方、助手席16の後方は、容易に視認することができる。このため、車両10の後方を確認する場合には、運転者Mnは、助手席16の後方を視認する。視認する頻度が高い助手席側の後方の視界を広く確保することができ、有益である。一方、運転席側の視界については相対的に狭くし、後部窓パネル78全体としての小型化・軽量化を図ることができる。即ち、広い視界を確保しつつも、後部窓パネル78の高価格化や取付性の悪化、重量の増加を抑制することができる。
さらに、運転席側水平部81aと助手席側水平部81cとを接続する傾斜縁81bは、車幅中心に配置されている。傾斜縁81bを車幅中心C2に配置することにより、車幅の中心位置を容易に認識することができる。これにより、車両10の駐車時等、後退時における車両10の操作性を向上させることができる。
加えて、サブドア60を支持するピラー44は、運転席15側において上下方向に延びる。サブドア60を支持するピラー44は、視界を遮る部材である。このようなピラー44が運転席15側に設けられている。運転席15側は、運転者Mnにとって視認しがたい部位である。このため、運転席15側にピラー44を設けることにより、ピラー44の設置による視界の悪化を抑制することができる。
加えて、助手席側水平部81cの下方に近接して、サブドア用アウタハンドル63が配置されている。車両10の後面のうちの、左右のどちらか一方にしかサブドア用アウタハンドル63は取り付けられないため、車両10の後面が非対称となる。しかし、助手席側水平部81cの下方に近接して、サブドア用アウタハンドル63が配置されていることにより、外観性を高めることができる。
さらに、ピボット軸91は、車幅中心C2よりも運転席15側に位置している。ワイパーアーム92が下側に偏倚しているため、ワイパー装置90が作動し、ブレード93が鉛直方向に向いた際には、ブレード93はピボット軸91よりも助手席16側に位置することとなる。ピボット軸91が車幅中心C2よりも運転席15側に位置していることにより、より車幅中心C2に近い部位でブレード93を鉛直方向に向けることができる。
図2及び図5に示されるように、サブドア側ガーニッシュ69のテールゲート側の端部からテールゲート側ガーニッシュ49に向かって延びる延出部69aは、車両を後方から見た場合に、テールゲート側ガーニッシュ49に重なる位置まで延びている。即ち、テールゲート側ガーニッシュ49とサブドア側ガーニッシュ69との間に必然的に形成される隙間は、車両背面視において延出部69aによって塞がれている。これにより、外観性を高めることができる。
さらに、テールゲートハンドル43が、サブドア60とは反対側の他端部50cに設けられているため、挿入されている部位との干渉を防止することができる。
尚、実施例において、右ハンドルのワゴン車を例に説明したが、本発明は、左ハンドルのワゴン車や、バス等のワゴン車以外の車両にも適用可能である。即ち、実施例は、本発明の一例に過ぎず、作用・効果を奏する限りにおいて、本発明はこれらの形式のものに限られるものではない。
本発明のテールゲート付き車両は、ワゴン車に好適である。
10…車両
15…運転席
16…助手席(他席)
25…車体
44…ピラー
45…ヒンジ
50…サブドア開口
60…サブドア
63…サブドア用アウタハンドル
66…ハンドル用ガーニッシュ(ガーニッシュ)
66a…(ハンドル用ガーニッシュの車幅中心側の)端部
67…ロックスイッチ
78…後部窓パネル
78d…(後部窓パネルの)下辺
81a…運転席側水平部(運転席側の下辺)
81b…傾斜縁(接続部)
81c…助手席側水平部(他席側の下辺)
90…ワイパー装置
91…ピボット軸
92…ワイパーアーム
93…ブレード
C2…車幅中心

Claims (7)

  1. 車体の後面に車幅方向に亘って後部窓パネルが配置されている車両において、
    前記後部窓パネルの下辺は、車両を後方から見て、運転席の側方に配置されている他席側の下辺の方が、運転席側の下辺よりも、下方に偏倚されており、
    前記運転席側の下辺と前記他席側の下辺との接続部は、車幅中心に配置されており、
    前記車体の後面には、車幅方向の一部にサブドア開口が形成され、このサブドア開口を開閉可能なサブドアが設けられ、
    前記サブドア開口の縁に沿って延びるピラーは、車両を後方から見た状態において、車幅中心よりも前記運転席側において上下方向に延びており、
    前記サブドアは、前記ピラーに取り付けられているヒンジを介して支持され、
    前記ヒンジは、前記後部窓パネルよりも下方に配置されている車両。
  2. 前記サブドアは、前記他席側の端部から開く請求項記載の車両。
  3. 前記他席側水平部の下方に近接して、前記サブドアを開操作するためのサブドア用アウタハンドルが配置され、
    前記サブドア用アウタハンドルは、前記ヒンジと同じ高さに位置している請求項又は請求項記載の車両。
  4. 車体の後面に車幅方向に亘って後部窓パネルが配置されている車両において、
    前記後部窓パネルの下辺は、車両を後方から見て、運転席の側方に配置されている他席側の下辺の方が、運転席側の下辺よりも、下方に偏倚されており、
    前記運転席側の下辺と前記他席側の下辺との接続部は、車幅中心に配置されており、
    前記車体の後面には、車幅方向の一部にサブドア開口が形成され、このサブドア開口を開閉可能なサブドアが設けられ、
    前記サブドア開口の縁に沿って延びるピラーは、車両を後方から見た状態において、車幅中心よりも前記運転席側において上下方向に延びており、
    前記他席側水平部の下方において、前記他席側の端部から車幅中央に向かって延びるガーニッシュに、前記サブドアを開操作するためのサブドア用アウタハンドルは設けられ、
    前記ガーニッシュの車幅中央側の端部は、前記接続部の延長線に沿って、前記接続部に平行に延びる車両。
  5. 前記後部窓パネルを払拭するためのワイパー装置を有し、
    前記ワイパー装置の停止状態において、前記ワイパー装置のブレードは、前記他席側の下辺の近傍に停止している請求項1〜請求項のいずれか1項記載の車両。
  6. 前記ワイパー装置の停止状態を基準として、前記ワイパー装置は、ピボット軸と、このピボット軸から下方に向かって延びるワイパーアームと、このワイパーアームの先端から車幅外方に向かって水平方向に沿って延びる前記ブレードとからなる請求項記載の車両。
  7. 前記ピボット軸は、車幅中心よりも運転席側に位置している請求項記載の車両。
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