JP2014234118A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない部品点数において良好な視界を得ることができる技術を提供すること。
【解決手段】車両10は、互いに隣接して車体11に形成されている窓開口部64及び副窓開口部44と、窓開口部64を覆う窓パネル65と、副窓開口部44を覆う副窓パネル45と、窓パネル65と副窓パネル45との両方を払拭するワイパー装置90と、からなる。ワイパー装置90は、窓パネル65と副窓パネル45との間の境界Boを越えて、窓パネル65から副窓パネル45まで連続して払拭可能なワイパーブレード93を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイパー装置を有する車両に関する。
ワイパー装置を有する車両の従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示される車両のテールゲートには、リヤ窓パネルを払拭するワイパー装置が取り付けられている。ワイパー装置は、テールゲートに取り付けられているピボット軸と、このピボット軸に取り付けられリヤ窓パネルの表面を払拭するワイパーブレードとからなる。
特許文献2に示される車両には、車体の後部にテールゲートが取り付けられている。このテールゲートには、観音開きのドアが取り付けられている。テールゲートは、上下方向にスイングし、観音開きのドアは、左右方向にスイングする。
特許文献2に示される車両のドアに窓パネルを取付け、この窓パネルを払拭するために特許文献1にしめされるワイパー装置を採用することが考えられる。このとき、それぞれの窓パネルを払拭するために、それぞれのドアにワイパー装置を取り付けると、部品コストが高まる。一方、ワイパー装置を一つのみとした場合には、片方の窓パネルのみしか払拭することができず、良好な視界を得る点において改良の余地がある。
特開2006−15902号公報 実用新案登録第2514650号公報
本発明は、少ない部品点数において良好な視界を得ることができる技術の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、互いに隣接して車体に形成されている窓開口部及び副窓開口部と、
前記窓開口部を覆う窓パネルと、
前記副窓開口部を覆う副窓パネルと、
前記窓パネルと前記副窓パネルとの両方を払拭するワイパー装置と、からなり、
前記ワイパー装置は、前記窓パネルと前記副窓パネルとの間の境界を越えて、前記窓パネルから前記副窓パネルまで連続して払拭可能なワイパーブレードを有することを特徴とする車両が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記窓開口部から前記副窓開口部に向かって延びる方向を隣接方向とし、前記窓開口部の隣接方向の長さは、前記副窓開口部の隣接方向の長さよりも長く、
前記ワイパー装置は、前記ワイパーブレードのピボット軸をさらに有し、
このピボット軸は、前記境界よりも前記窓開口部側に位置している構成とされている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記窓開口部および前記副窓開口部は、車体の後面に車幅方向に隣接して形成され、
前記境界は、車幅方向中央よりも車幅方向一端側に偏倚している構成とされている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記ピボット軸は、前記境界よりも車幅方向中央に近い部位に設けられている構成とされている。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記副窓パネルのうちの車外から車内を視認可能な部位を視認可能部とし、前記ワイパーブレードは、前記副窓パネルの視認可能部を跨る長さに設定されている構成とされている。
請求項6に記載のごとく、好ましくは、前記窓パネルは、前記副窓パネルに対して相対移動可能に設けられ、
前記ワイパーブレードは、前記ワイパー装置の停止時に、前記境界よりも前記窓パネル側に位置している構成とされている。
請求項7に記載のごとく、好ましくは、前記窓パネルは、ヒンジによって車外側に向かって開くように支持され、
前記ヒンジは、前記境界に沿って設けられている構成とされている。
請求項8に記載のごとく、好ましくは、前記ワイパーブレードは、第1反転位置及び第2反転位置の2つの反転位置において反転すると共に、これらの反転位置間を往復し、
前記第1反転位置は、一部が前記境界と重なっている構成とされている。
請求項9に記載のごとく、好ましくは、前記ワイパーブレードは、第1反転位置及び第2反転位置の2つの反転位置において反転すると共に、これらの反転位置間を往復し、
前記第1反転位置の前記ピボット軸側の端部は、前記境界と重なっている構成とされている。
請求項1に係る発明では、ワイパー装置は、窓パネルと副窓パネルとの間の境界を越えて、窓パネルから副窓パネルまで連続して払拭可能なワイパーブレードを有する。ワイパーブレードは、窓パネルと副窓パネルとの間の境界を越えて作動する。境界を越えて作動するため、窓パネル及び副窓パネルの各表面を1つのワイパー装置によって払拭することができる。ワイパー装置を1つとすることにより、部品コストを抑制することができる。さらに、少ない部品点数において、良好な視界を得ることができる。
請求項2に係る発明では、ピボット軸は、境界よりも窓開口部側に位置し、窓開口部の隣接方向の長さは、副窓開口部の隣接方向の長さよりも長い。仮に、隣接方向に直行する方向の長さが一定であるとする。この場合、窓開口部の面積が副窓開口部の面積よりも大きくなる。また、窓開口部の方が副窓開口部よりも大きい場合には、窓パネルの方が副窓パネルよりも大きくなる。面積の大きな窓開口部側にピボット軸が位置する。このことにより、窓パネルの払拭面積を副窓パネルの払拭面積よりも広くすることができる。それぞれの窓パネルの大きさに合わせた払拭面積を確保することができる。即ち、払拭面積の最大化が可能となる。
請求項3に係る発明では、境界は、車両後面の車幅方向中央よりも車幅方向一端側に偏倚している。通常の車両には、車室前部の車幅中央にルームミラーが取り付けられている。ルームミラーの中央は、乗員にとって視認しやすい部位であり、視認性に対する影響が大きい。境界が偏倚していることにより、ルームミラーの中央に境界が映り込むことを防止することができる。これにより、ルームミラーを介しての視界を良好にすることができる。
請求項4に係る発明では、ピボット軸は、境界よりも車幅方向中央に近い部位に設けられている。即ち、ピボット軸は、境界と車幅方向中央線との間に設けられている。より、車幅方向中央に近い部位にピボット軸を設けることにより、ワイパーブレードによる払拭面積を広く確保することができる。
請求項5に係る発明では、ワイパーブレードは、副窓パネルの視認可能部を跨る長さに設定されている。窓パネルの表面に比べて払拭面積の小さい副窓パネルの表面についても十分な払拭面積を確保することができる。
請求項6に係る発明では、窓パネルは、副窓パネルに対して相対移動可能に設けられている。加えて、ワイパー装置の停止時に、ワイパーブレードは、境界よりも窓パネル側に位置している。即ち、ワイパー装置の停止時において、ピボット軸及びワイパーブレードは、共に窓パネル側に配置されている。仮に、ピボット軸が窓パネル側に位置すると共にワイパーブレードが副窓パネル側に位置している場合には、窓パネルを移動させる際に、ワイパーブレードが窓パネルの移動を妨げることがある。これを防止するために、ピボット軸及びワイパーブレードを共に同じ部材である窓プレート側に配置する。このため、窓パネルの円滑な移動を確保することができる。
請求項7に係る発明では、境界に沿って設けられているヒンジによって、窓パネルは、車外側に向かって開くように支持されている。境界に沿ってヒンジが設けられていることにより、窓パネルをスイングさせた場合に、副窓パネルが干渉することを防止することができる。加えて、ワイパーブレードが境界を跨がないことにより、窓パネルが副窓パネルに近づいた場合においても、ワイパーブレードが窓パネルのスイングを干渉することが防止される。
請求項8に係る発明では、ワイパーブレードが反転する第1反転位置は、一部が境界と重なっている。ワイパーブレードの先端には、通常、ブレードラバーが取り付けられている。第1反転位置と境界とが重なっている位置において、ブレードラバーの先端は、窓パネル及び副窓パネルの各表面に接触しない状態にある。ワイパーブレードの移動方向が反転する第1反転位置においては、ブレードラバーの先端も反転させる必要がある。ブレードラバーの先端を、窓パネル及び副窓パネルの各表面に接触しない状態にすることにより、容易にブレードラバーの先端を反転させることができる。
請求項9に係る発明では、ワイパーブレードが反転する第1反転位置のピボット軸側の端部は、境界と重なっている。ワイパーブレードの先端には、通常、ブレードラバーが取り付けられている。ワイパーブレードが境界に交差する場合には、ブレードラバーの摩耗が他の部位よりも早まる可能性がある。しかし、スイング動作時の移動量が最も少ないピボット軸側の端部を境界に重ねることにより、ブレードラバーの摩耗を抑制する。これにより、摩耗からの払拭性の低下による視認性の低下を抑制することができる。
本発明の実施例による車両の透視図である。 図1に示された車両の背面図である。 図1に示された車両の分解斜視図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 図5の6部拡大図である。 図2に示されたワイパー装置の作用を説明する図である。 図7に示されたワイパー装置の概略を説明する概略図である。 図8に示されたワイパー装置を説明するフロー図である。 図6に示された窓パネルの作用を説明する図である。 図9に示されたワイパーブレードに取り付けられているブレードラバーの反転時の作用を説明する図である。 図1に示されたテールゲートを開いた場合の作用説明図である。 図1に示されたドアを開いた場合の作用説明図である。 図1に示された車両の走行時におけるルームミラーの作用説明図である。 図1に示された車両の駐車時における作用説明図である。 図1に示されたドアの詳細を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dwは下を示している。
本発明の実施例による車両について説明する。
図1に示された車両10は、右ハンドルのワゴン車を例示している。車両10の車室25には、車体11の前方から後方に向かって座席が3列設けられている。また、車室25の前方のエンジンルームErには、エンジンEgが搭載されている。
車室25内には、第1列の座席として運転席12と助手席13とが設けられている。運転席12と助手席13とは、車幅方向中央において前後方向に延びる中心線C1を挟むようにして配置されている。即ち、運転席12及び助手席13は、中心線C1に対してオフセットして配置されている。右ハンドル車においては、中心線C1の右に運転席12が設けられ、中心線C1の左に助手席13が設けられている。
第2列及び第3列には、それぞれ車幅方向に延びると共に3人が着座可能な第2列シート14及び第3列シート15が設けられている。第3列シート15の後部には、荷物を載置するための荷室16が形成されている。この荷室16へ荷物を積み卸しするためのテールゲート40がスイング可能に取付けられている。荷室16は、車室25の一部を構成する。
フロントウインドウ17の車幅中央には、乗員Mnが後方を確認するためのルームミラー18が取付けられている。また、車体11前部の左右端部には、乗員が側方及び後方を確認するためのサイドミラー19,19が取付けられている。
図2及び図3に基づいて、車両10をさらに詳細に説明する。
図2及び図3に示されるように、車両10の後面には車幅方向及び上下方向の全体に渡って後部開口30(第1ドア開口30)が形成されている。この後部開口30を開閉可能に、テールゲート40(第1ドア40)が取付けられている。テールゲート40は、閉じ状態において車両の後面を構成する。このテールゲート40の高さ方向の全体に渡って乗降用開口50(第2ドア開口50)が形成されている。乗降用開口50は、乗員の乗降のために形成されている開口であり、テールゲート40の車幅方向の一部に形成されている。この乗降用開口50には、開閉可能に乗降用ドア60(第2ドア60)が取付けられている。
車両10の後面に形成されている後部開口30は、略矩形(略正方形を含む)を呈し、車体11のルーフ27近傍に幅方向に渡って形成されている上縁30aと、この上縁30aの両端から車体の車幅方向端部に沿って下げられる左右の側縁30b,30c(bは右側の側縁を示す添え字。cは左側の側縁を示す添え字。)と、これらの左右の側縁30b,30cの下端同士を結ぶ下縁30dとから形成されている。
テールゲート40に形成されている乗降用開口50の近傍に、上下方向に渡ってピラー43が形成されている。ピラー43は、テールゲート40に一体的に形成されている。テールゲート40にピラー43が形成されていることにより、車両10の後方から受け得る外力に対して、剛性を高めることができる。
テールゲート40の上部には、車室から車外を確認するための開口である副窓開口部44が形成されている。副窓開口部44は、ガラス製の副窓パネル45(隣接パネル45)によって覆われている。副窓パネル45は、副窓開口部44を覆うと共に、ピラー43の車外側をも覆っている。
乗降用開口50は、略矩形を呈し、後部開口30の上縁30aに沿って形成されている上縁50aと、この上縁50aの一端から下げられピラー43に沿って延びている側縁50bと、上縁50aの他端から下げられ後部開口30の側縁30cに沿って延びている側縁50cと、これらの側縁50b,50cの下端同士を結ぶ下縁50dとから形成されている。
車幅中央において上下方向に延びている中心線C2は、乗降用開口50の側縁50b,50cによって挟まれている。即ち、乗降用開口50の左右の側縁50b,50cは、車幅中央を避けた部位にオフセットされている。テールゲート40に開口されている乗降用開口50の車幅方向の幅は、当然に後部開口30の幅よりも小さい。上下方向に延びている中心線C2は、テールゲート40の回転軸である第1開閉軸28に直交している。
副窓パネル45の表面45sの端部には、略コの字状にセラミック層46が形成されている。セラミック層46は、黒色のセラミックペーストを焼き付けて形成されている層である。セラミック層46によって、副窓パネル45を車体11に接着するための接着剤を覆っている。即ち、セラミック層46は、目隠しの役割を果たすものである。
副窓パネル45の表面45sのうちのセラミック層46よりも内側の部位は、車外から車内を視認することができる視認可能部A1である。仮に、セラミック層46が形成されない副窓パネル45においては、前後方向を基準として、副窓パネル45のうちの副窓開口部44の内縁に重なる部位が視認可能部となる。
乗降用ドア60は、2つのヒンジ80,80を介してピラー43に支持されており、いわゆる横開きの構成とされている。2つのヒンジ80,80の中心を通り、鉛直方向に延びている軸を第2開閉軸47といい、この第2開閉軸47を中心に乗降用ドア60はスイングする。
乗降用ドア60の上部には、副窓開口部44に連続して、車室から車外を確認するための開口である窓開口部64が形成されている。窓開口部64は、ガラス製の窓パネル65によって覆われている。窓パネル65は、副窓パネル45に隣接して設けられている。
特に図2に示されるように、第2開閉軸47は、窓パネル65と副窓パネル45との境界Boに沿っている。乗降用ドア60は、車体11の前後方向、且つ、水平方向にスイングする。即ち、窓パネル65は、副窓パネル45の厚み方向に対して相対移動可能に設けられている。
乗降用ドア60には、窓パネル65及び副窓パネル45の各表面65s,45sを払拭するためのワイパー装置90が設けられている。ワイパー装置90は、乗降用ドア60に取り付けられているピボット軸91と、このピボット軸91から副窓パネル45の表面45sに沿って延びているワイパーアーム92と、このワイパーアーム92の先端に取り付けられているワイパーブレード93とからなる。
ピボット軸91は、乗降用ドア60に取り付けられており、境界Boよりも窓開口部64側に位置している。ワイパー装置90の詳細は、後述する。
副窓開口部44と、窓開口部64とは、同じ高さである(上下方向の長さが同じである)と共に、高さ方向の同じ位置に位置している。このことにより、副窓開口部44と、窓開口部64とは、車幅方向に一体的に連続している。
特に図3に示されるように、車幅方向を基準として、窓開口部64の車幅方向の長さL1は、副窓開口部44の車幅方向の長さL2よりも長い。即ち、窓開口部64から副窓開口部44に向かって延びる方向を隣接方向とした場合には、窓開口部64の隣接方向の長さL1は、副窓開口部44の隣接方向の長さL2よりも長いということが言える。
図2に戻り、窓開口部64と副窓開口部44との境界Boは、車幅中央において上下方向に延びている中心線C2に対して、運転席側にオフセットされている。境界Boは、ピラー43に重なっている。
副窓開口部44と窓開口部64とをまとめて、適宜「窓部70」という。窓部70は、車幅方向の全体に渡って形成されている。全体に渡って形成されているため、当然に、窓部70は、少なくとも車幅中央位置には形成されている。ピラー43は、副窓開口部44の近傍に位置する乗降用開口50の側縁50bと、副窓開口部44との間に、上下間に渡って連続して形成されている。
乗降用開口50は、テールゲート40の半分以上の範囲にわたって開口している。乗降用開口50の幅を後部開口30の半分以上確保することにより、荷物の積み卸しや人の乗降に十分なスペースを確保することができる。また、乗降用ドア60の突出量を抑えることにより、車両10の周りの設置物が乗降用ドア60に干渉することを抑制する。
図3を参照して、テールゲート40の車幅中央を上下に延びている中心線C2を通って、車体前後方向に延びる面を中央面CPとした場合に、窓部70が、中央面CPに重なる位置に形成されている。
図1及び図2を参照して、車幅方向の端部に沿って延びている乗降用開口50の側縁50cは、車体前後方向に延びている中心線C1及び車体上下方向に延びている車幅中心C2に対して、運転席12とは反対側に位置している。一方、車幅中央側の乗降用開口50の側縁50bは、車体前後方向に延びている中心線C1及び車体上下方向に延びている車幅中心C2に対して、運転席12側に位置している。
ピラー43、第2開閉軸47及び境界Boは、車体11を後方から見た場合に、運転席12に重なる位置に取付けられている。また、第2開閉軸47は、乗降用開口50の側縁50bの側部に延びている。この乗降用開口50の側縁50bは、運転席12側の側縁ということができる。
図2に示されるように、窓パネル65の表面65sの端部には、略コの字状にセラミック層66が形成されている。セラミック層66は、副窓パネル45に形成されているセラミック層46と同じものであり、詳細な説明は省略する。
窓パネル65の表面65sのうちのセラミック層66よりも内側の部位は、車外から車内を視認することができる視認可能部A2である。仮に、セラミック層66が形成されない窓パネル65においては、前後方向を基準として、窓パネル65のうちの窓開口部64の内縁に重なる部位が視認可能部となる。
セラミック層46,66は、共に略コの字状に形成され、コの字の開口同士が向かい合わせに配置されており、全体が略ロの字を呈している。
なお、副窓パネル45及び窓パネル65には、ガラスの他、樹脂製のパネル等、透明のパネルであれば任意の素材を採用することができる。
図4において乗降用ドア60の取付構造を詳細に説明する。
図4に示されるように、乗降用ドア60は、閉断面状のピラー43によって、ヒンジ80を介して支持されている。ピラー43には、乗降用ドア60と車室内とをシールするシール部材85及びヒンジ80が取付けられている。
ヒンジ80は、略L字状を呈し、ピラー43に取付けられる底部81と、この底部81から車体後方に向かって延びているアーム部82と、このアーム部82の先端に取付けられ乗降用ドア60をスイング可能に支持するピン83と、底部81及びアーム部82間に渡されると共にこれらを補強する補強部84とからなる。乗降用ドア60には、被取付部材67が締結され、この被取付部材67にピン83が通されている。
乗降用ドア60は、ヒンジ80によってテールゲート40に取付けられている。乗降用ドア60は、車体前後方向にスイング可能である。ヒンジ80によって乗降用ドア60をスイング可能に支持しているので、乗降用ドア60の支持構造が簡略化できる。
図5及び図6において副窓パネル45と窓パネル65との詳細を説明する。
図5及び図6に示されるように、窓パネル65の表面65sに沿って副窓パネル45が設けられている。各窓パネル45,65の1つの縁101,111同士は、互いに直接に対向している。各窓パネル45,65の縁101,111同士が互いに直接に対向していることにより、車両を後方から見た際に、各窓パネル45,65が一体的に見え、車両の意匠性を高めることができる。
さらに、副窓パネル45の表面45sと、窓パネル65の表面65sとは、全体が連続して配置されている。即ち、副窓パネル45の表面45sと、窓パネル65の表面65sとは、面一に配置されている。これにより、さらに車両の意匠性を高めている。
窓パネル65の縁111は、副窓パネル45に最も近接する窓パネル先端部112と、この窓パネル先端部112から窓パネル65の表面65sまで延び面取り形状を呈する第1面取り部113と、窓パネル先端部112から窓パネル65の裏面65rまで延び面取り形状を呈する第2面取り部114とからなる。
特に図5に示されるように、窓パネル先端部112は、窓パネル65の厚さ中央C4よりも窓パネル65の表面65s側に位置している。窓パネル65の表面65sに沿う方向を基準として、第1面取り部113の長さL3よりも、第2面取り部114の長さL4の方が長い。このように構成した理由については後述する。
副窓パネル45の縁101の形状も同様である。即ち、副窓パネル45の縁101は、窓パネル65に最も隣接する副窓パネル先端部102と、この副窓パネル先端部102から副窓パネル45の表面45sまで延び面取り形状を呈する第3面取り部103と、副窓パネル先端部102から副窓パネル45の裏面45rまで延び面取り形状を呈する第4面取り部104とからなる。副窓パネル先端部102は、窓パネル65の厚さ中央C4よりも副窓パネル45の表面45s側に位置している。
副窓パネル45の表面45sに沿う方向を基準として、第3面取り部103の長さL5よりも、第4面取り部104の長さL6の方が長い。
図7においてワイパー装置90を詳細に説明する。
図7に示されるように、ワイパー装置90は、窓パネル65及び副窓パネル45の各表面65s,45sを払拭可能な構成とされている。
ピボット軸91は、境界Boと、車幅中央において上下方向に延びている中心線C2との間に位置している。即ち、ピボット軸91は、境界Boよりも車幅方向中央に近い部位に設けられている。
ワイパーブレード93は、窓パネル65と副窓パネル45との間の境界Boを越えて、窓パネル65から副窓パネル45まで連続して払拭可能である。
ワイパー装置90を作動させると、ワイパーブレード93は、想像線によって示される位置まで窓パネル65の表面65s上及び副窓パネル45の表面45s上を払拭する。想像線によって示されるワイパーブレード93は、実線によって示されるワイパーブレード93の位置までスイングする。
即ち、実線によって示されるワイパーブレード93及び想像線によって示されるワイパーブレード93のそれぞれの位置において、ワイパーブレード93は反転する。想像線によって示されるワイパーブレード93の位置を、第1反転位置R1という。実線によって示されるワイパーブレード93の位置を、第2反転位置R2という。ワイパーブレード93は、第1反転位置R1と第2反転位置R2との間を往復する。
第1反転位置R1のピボット軸91側の端部R1aは、境界Boと重なっている。第2反転位置R2は、窓パネル65の表面65sに位置する。ワイパー装置90を停止させると、ワイパーブレード93は、第2反転位置R2において停止する。即ち、ワイパーブレード93は、ワイパー装置90の停止時に、境界Boよりも窓パネル65側に位置している。
第1反転位置R1において、ワイパーブレード93の先端は、副窓パネル45側のセラミック層46に達している。即ち、ワイパーブレード93は、副窓パネル45の視認可能部A1を跨る長さに設定されている。
ワイパー装置90は、窓パネル65と副窓パネル45との間の境界Boを越えて、窓パネル65から副窓パネル45まで連続して払拭可能なワイパーブレード93を有する。ワイパーブレード93は、窓パネル65と副窓パネル45との間の境界Boを越えて作動する。境界Boを越えて作動するため、窓パネル65及び副窓パネル45の各表面65s,45sを1つのワイパー装置90によって払拭することができる。ワイパー装置90を1つとすることにより、部品コストを抑制することができる。さらに、少ない部品点数において、良好な視界を得ることができる。
加えて、モールや充填部材などを用いることなく窓パネル65と副窓パネル45とを近づけることができる。このため、外観を向上させると共に、広い視界を確保することができる。
ピボット軸91は、境界Boよりも車幅方向中央線C2に近い部位に設けられている。即ち、ピボット軸91は、境界Boと車幅方向中央線C2との間に設けられている。より、車幅方向中央線C2に近い部位にピボット軸91を設けることにより、ワイパーブレード93による払拭面積を広く確保することができる。
ワイパーブレード93は、副窓パネル45の視認可能部A1を跨る長さに設定されている。窓パネル65の表面65sに比べて払拭面積の小さい副窓パネル45の表面45sについても十分な払拭面積を確保することができる。
図3も併せて参照し、ピボット軸91は、境界Boよりも窓開口部64側に位置し、窓開口部64の車幅方向の長さL1は、副窓開口部44の車幅方向の長さL2よりも長い。即ち、面積の大きな窓開口部64側にピボット軸91が位置する。このことにより、窓パネル65の払拭面積を副窓パネル45の払拭面積よりも広くすることができる。それぞれの窓パネル65,45の大きさに合わせた払拭面積を確保することができる。即ち、払拭面積の最大化が可能となる。
図8においてワイパー装置90をさらに詳細に説明する。
図8に示されるように、ステアリングホイール121の近傍には、ワイパー装置90を操作するためのワイパースイッチ122がスイング可能に取り付けられている。このワイパースイッチ122は、制御部123に繋げられている。制御部123は、ワイパースイッチ122の操作に基づき、モータ124を制御する。また、制御部123には、ワイパーブレード93が窓パネル65の表面65s上に位置するか否かを検出する位置センサ125が繋がれている。
運転者がワイパースイッチ122をスイングさせると、この情報が制御部123に伝わる。制御部123は、モータ124の作動又は停止を制御すると共に、モータ124を作動させる際には、モータ124の回転速度も制御する。モータ124の回転速度が上がると、ワイパーブレード93のスイングする速さも速くなる。ワイパースイッチ122をオフにすると、ワイパーブレード93は、窓パネル65の表面65sにおいて停止する。このとき、ワイパーブレード93は、副窓パネル45の表面45s上には位置しない。
より詳細には、ワイパーブレード93は、窓パネル65の表面65s上の第2反転位置(図7、符号R2)において停止する。即ち、第2反転位置は、ワイパー装置90を停止させた際のワイパーブレード93の停止位置ということもできる。
図9も併せて参照し、ステップ(以下、「ST」と記す。)1において、制御部123は、ワイパースイッチ122がオフであるかを判断する。ワイパースイッチ122がオンである場合(NOの場合)には、ST2に進む。制御部123は、ワイパースイッチ122の操作に従って、ワイパー装置90(モータ124)を制御する。
ワイパースイッチ122がオフである場合(YESの場合)には、ST3に進む。この場合、位置センサ125は、ワイパーブレード93が窓パネル65の表面65sに位置するかを検出する。
具体的には、位置センサ125は、境界Boの上方に位置し、境界Boに向けられている。境界Boにワイパーブレード93が掛かっていない場合には、ワイパーブレード93は検出されない。この場合、ワイパーブレード93は、窓パネル65の表面65sに位置している。境界Boにワイパーブレード93が掛かっていない場合(YESの場合)には、終了する。
図8の想像線によって示されるように、境界Boにワイパーブレード93が掛かっている場合には、位置センサ125は、ワイパーブレード93を検出する。この場合、ワイパーブレード93の少なくとも一部が副窓パネル45に掛かっていることになる。ワイパーブレード93の少なくとも一部が副窓パネル45に掛かっている場合には、ワイパーブレード93は、窓パネル65の表面65sに位置しているとは言えない。この場合(NOの場合)、ST4に進む。制御部123は、ワイパーブレード93を窓パネル65の表面65sまで移動させる。
以上により、ワイパー装置90の停止時に、ワイパーブレード93は、境界Boよりも窓パネル65側に位置している。即ち、ワイパー装置90の停止時において、ピボット軸91及びワイパーブレード93は、共に窓パネル65側に配置されている。仮に、ピボット軸91が窓パネル65側に位置すると共にワイパーブレード93が副窓パネル45側に位置している場合には、窓パネル65を移動(スイング)させる際に、ワイパーブレード93が窓パネル65の移動を妨げることがある。これを防止するために、ピボット軸91及びワイパーブレード93を共に同じ部材である窓パネル65側に配置する。このため、窓パネル65の円滑な移動を確保することができる。
図4も併せて参照し、境界Boに沿って設けられているヒンジ80によって、窓パネル65は、車外側に向かって開くように支持されている。境界Boに沿ってヒンジ80が設けられていることにより、窓パネル65をスイングさせた場合に、副窓パネル45が干渉することを防止することができる。加えて、ワイパーブレード93が境界Boを跨がないことにより、窓パネル65が副窓パネル45に近づいた場合においても、ワイパーブレード93が窓パネル65のスイングを干渉することが防止される。
図10(a)の比較例に示されるように、ワイパーブレードの先端に取り付けられているブレードラバー293aが窓パネル265に向かって移動すると、ブレードラバー293aの先端が面取り部213に接触する。
面取り部213の長さαのうち、図10(b)に示されるように、ブレードラバー293aの先端は、長さβだけ接触する。この接触する長さが長い場合には、ブレードラバー293aの摩耗する量が大きくなる。
図10(c)、図10(d)の実施例及び図6に示されるように、窓パネル先端部112は、パネルの厚さ中央C4よりも窓パネル65の表面65s側に位置している。加えて、窓パネル先端部112から窓パネル65の表面65sまで延びている第1面取り部113の長さL3よりも、窓パネル先端部112から窓パネル65の裏面65rまで延びている第2面取り部114の長さL4の方が長い。表面部65sから裏面部65rまでが2つの面取り部113,114によって形成されることにより、ブレードラバー93aの摩耗を抑制することができる。
さらに、窓パネル先端部112がパネルの厚さ中央C4よりも窓パネル65の表面65s側に位置すると共に、第1面取り部113の長さL3が第2面取り部114の長さL4よりも短いため、ブレードラバー93aが窓パネルの縁111に接触する長さL3が短い。これにより、さらにブレードラバー93aの摩耗を抑制することができる。即ち、ワイパーブレード93が窓パネル65の外部まで移動するワイパー装置90において、ブレードラバー93aの長寿命化を図ることができる。副窓パネル先端部112も窓パネル先端部112と同じ形状を呈しており、同様のことが言える。
図11(a)に示されるように、ブレードラバー93aは、窓パネル65の表面65sを払拭しながら副窓パネル45に向かって移動する。図11(b)に示されるように、境界Boにおいて、ブレードラバー93aの撓みが解消され、又は、撓みが小さくなる。そして、第1反転位置R1において、図11(c)に示されるように、ブレードラバー93aは反転し、窓パネル65の表面を払拭しながら図11(a)とは逆の向きに移動する。
ブレードラバー93a(ワイパーブレード)の移動方向が反転する第1反転位置R1においては、ブレードラバー93aの先端も反転させる必要がある。ブレードラバー93aの先端を、窓パネル65及び副窓パネル45の各表面65s,45sに接触しない状態にすることにより、容易にブレードラバー93aの先端を反転させることができる。
図6も併せて参照し、ワイパーブレード93が境界Boに交差する場合には、ブレードラバー93aの摩耗が他の部位よりも早まる可能性がある。しかし、スイング動作時の移動量が最も少ないピボット軸91側の端部を境界Boに重ねることにより、ブレードラバー93aの摩耗を抑制する。これにより、摩耗からの払拭性の低下による視認性の低下を抑制することができる。
図12及び図13において、車両10の作用を説明する。
図12に示されるように、大きな荷物BCを車両10に積み込む場合には、テールゲート40を上方にスイングさせる。後部開口30が車両10の後面全体に開口しているので、容易に大きな荷物を積み込むことができる。
図13に示されるように、後部開口30は、車両10の後面の高さ方向の略全範囲にわたって開口し、乗降用開口50は、テールゲート40の高さ方向の略全範囲にわたって開口している。乗降用開口50を用いることにより、車両10の後部から人が乗降することができる。
加えて、小さな荷物SCを車両10に積み込む場合には、乗降用ドア60を水平方向にスイングさせる。乗降用ドア60は、乗降用開口50の車幅方向の端部側の側縁50cから開き始める。乗降用ドア60は、テールゲート40の一部であるため、テールゲート40よりも軽い。テールゲート40よりも軽いので、開閉操作が容易であり、操作性に優れる。
図14において車両10の走行中の作用について説明する。
図14(a)の比較例に示されるように、ピラー143が車幅中央に延びている場合には、ピラー143が後方を走行する他の車両OCの大部分に重なる。大部分に重なるため、乗員は他の車両OCをルームミラー118を介して視認し難い。
図14(b)の実施例に示されるように、車体の右側(運転席側)に配置されているピラー43は、ルームミラー18の視界の一部を遮る。しかし、ピラー43が右側に寄せられていることにより、車両の後方を走行する他の車両OCをルームミラー18により確認することができる。このピラー43に重なっている境界Boについても同様のことが言える。
図1も参照して、境界Boは、車両後面の車幅方向中央よりも車幅方向一端側に偏倚している。ルームミラー18の中央は、乗員Mnにとって視認しやすい部位であり、視認性に対する影響が大きい。境界Boが偏倚していることにより、ルームミラー18の中央に境界Boが映り込むことを防止することができる。これにより、ルームミラー18を介しての視界を良好にすることができる。
図15において後退させる場合における車両の作用を説明する。
図15(a)に示されるように、車両10を店舗の駐車場Pに後退させて駐車することや、図15(b)に示されるように、高速道路のサービスエリアのように、運転席とは逆側から他の車両OCが走行している場所に車両10を後退させる場合がある。
図15(c)も参照して、車両10を後退させる場合においても、ピラー43が運転席に重なる部位に配置されていることにより、運転者は広い視界を得ることができる。
以上に説明した図14及び図15に加え、図2も参照して以下のようにいうことができる。
乗降用開口50の側縁50b,50cは、車体11の車幅中央C2を避けた部位に位置していると共に、テールゲート40の車幅中央位置C2に窓部70が設けられている。少なくとも中央位置C2に窓部70が設けられていることにより、最低限の視界を確保することができる。また、乗降用開口50の側縁50b,50cが、窓部70を避けた部位に位置していることにより、乗降用開口50の側縁50b,50cが視界の妨げになることを防止する。即ち、本発明による車両10は、乗降用ドア60が取付けられていながらも、高い視認性を確保することのできる車両ということができる。
加えて、窓開口部64は、乗降用ドア60の車幅方向の両端に渡って形成され、副窓開口部44は、テールゲート40の車幅方向のうち、窓開口部64の形成されていない部位に渡って形成されている。即ち、窓部70は、車幅方向に渡って形成されている。乗降用開口50の側縁50b,50cが視界の妨げになることを防止しつつ広い範囲に窓部70を形成することにより、より高い視認性を確保することができる。
さらに、副窓開口部44及び窓開口部64は、テールゲート40に対して略同じ高さに位置している。即ち、副窓開口部44及び窓開口部64は、連続的に形成されている。高さ方向において連続した視界を得ることができる。
さらに図1を参照して、以下のことがいえる。
車体11には、車幅方向中心C1,C2に対しオフセットした運転席12が配置され、ピラー43(第2開閉軸47)は、車体11を後方から見た場合に、運転席12に重なる位置に取付けられている。即ち、ピラー43(第2開閉軸47)は、運転席12に重なる位置に設けられている。車両10の前後方向において、運転席12に重なる部位は、運転者Mnにとって目視するのが困難な部位である。即ち、運転者Mnの視界に入りやすい部位を避けてピラー43(第2開閉軸47)を設けた。運転者Mnの視界に入りやすい部位を避けることにより、運転者Mnの視界を良好に確保することができる。
加えて、乗降用開口50の車幅中央側の側縁50bは、中心線C1,C2に対し運転席12側に位置している。乗降用開口50の車幅中央側の側縁50bが運転席12側に位置していることにより、窓開口部64と副窓開口部44との境界も運転席12側に位置する。運転者Mnが視認し難い運転席12後方の部位に、窓開口部64と副窓開口部44との境界を位置させることにより、運転者Mnの視界をより確保することができる。
図16において、乗降用ドア60の作用について説明する。
図16(a)に示されるように、テールゲート240のみを有する車両200は、荷物の積み卸しをする際に、常にテールゲート240を開ける必要がある。テールゲート240を開くと、テールゲート240の高さ分だけテールゲート240が車両の後方に突出する。
一方、図16(b)に示されるように、実施例による車両10は、テールゲートの一部に取付けられた乗降用ドア60を有している。乗降用ドア60は、テールゲート40の一部に取付けられている。乗降用ドア60の幅がテールゲートの高さよりも小さい場合には、テールゲート40を開いた場合に比べ、車両10後部への乗降用ドア60の突出量を突出差δだけ抑えることができる。車両10後部への突出量を抑制することにより、車両10の周りの設置物が乗降用ドア60の開閉に干渉することを抑制することができる。即ち、荷物の積み卸し作業を行うのに、狭いスペースがあれば足りる。
尚、本発明に係る車両は、右ハンドル車を例に説明したが、左ハンドル車にも適用可能である。この場合、乗降用開口及びドアを車両後部の略右半分に設けることにより、運転席とは逆側の端部からドアが開くよう構成する等、適宜変更を行うことができる。これらの形式のものに限られるものではない。
本発明の車両は、ワゴンタイプの車両に好適である。
10…車両
11…車体
44…副窓開口部
45…副窓パネル
64…窓開口部
65…窓パネル
80…ヒンジ
90…ワイパー装置
91…ピボット軸
93…ワイパーブレード
A1…(副窓パネル側の)視認可能部
A2…(窓パネル側の)視認可能部
Bo…境界
L1…窓開口部の車幅方向(隣接方向)の長さ
L2…副窓開口部の車幅方向(隣接方向)の長さ
R1…第1反転位置
R2…第2反転位置

Claims (9)

  1. 互いに隣接して車体に形成されている窓開口部及び副窓開口部と、
    前記窓開口部を覆う窓パネルと、
    前記副窓開口部を覆う副窓パネルと、
    前記窓パネルと前記副窓パネルとの両方を払拭するワイパー装置と、からなり、
    前記ワイパー装置は、前記窓パネルと前記副窓パネルとの間の境界を越えて、前記窓パネルから前記副窓パネルまで連続して払拭可能なワイパーブレードを有することを特徴とする車両。
  2. 前記窓開口部から前記副窓開口部に向かって延びる方向を隣接方向とし、前記窓開口部の隣接方向の長さは、前記副窓開口部の隣接方向の長さよりも長く、
    前記ワイパー装置は、前記ワイパーブレードのピボット軸をさらに有し、
    このピボット軸は、前記境界よりも前記窓開口部側に位置していることを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 前記窓開口部および前記副窓開口部は、車体の後面に車幅方向に隣接して形成され、
    前記境界は、車幅方向中央よりも車幅方向一端側に偏倚していることを特徴とする請求項2記載の車両。
  4. 前記ピボット軸は、前記境界よりも車幅方向中央に近い部位に設けられていることを特徴とする請求項3記載の車両。
  5. 前記副窓パネルのうちの車外から車内を視認可能な部位を視認可能部とし、前記ワイパーブレードは、前記副窓パネルの視認可能部を跨る長さに設定されていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の車両。
  6. 前記窓パネルは、前記副窓パネルに対して相対移動可能に設けられ、
    前記ワイパーブレードは、前記ワイパー装置の停止時に、前記境界よりも前記窓パネル側に位置していることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項記載の車両。
  7. 前記窓パネルは、ヒンジによって車外側に向かって開くように支持され、
    前記ヒンジは、前記境界に沿って設けられていることを特徴とする請求項6記載の車両。
  8. 前記ワイパーブレードは、第1反転位置及び第2反転位置の2つの反転位置において反転すると共に、これらの反転位置間を往復し、
    前記第1反転位置は、一部が前記境界と重なっていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の車両。
  9. 前記ワイパーブレードは、第1反転位置及び第2反転位置の2つの反転位置において反転すると共に、これらの反転位置間を往復し、
    前記第1反転位置の前記ピボット軸側の端部は、前記境界と重なっていることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1項記載の車両。
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