JP6018154B2 - 車体構造 - Google Patents
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これにより、延出部を治具で押さえ付けた状態で締結部を締結できるので、ドアを車体に精度よく組み付けることができる。
さらに、締結部を回避させて延出部を治具で押さえ付けることにより、締結部を減らす必要がない。これにより、ドアを車体に安定させた状態に組み付けることができる。
これに対して、請求項1のように、ドア外端部よりドア内方にのみ締結部を締結することにより、ヒンジをコンパクトにすることができる。
これにより、締結部材よりも車外側に締結工具(インパクトレンチなど)を差し込むための作業穴などを不要にでき、簡易な構成とすることができる。
ここで、ガーニッシュから脚部を車内方向へ向けて延出させることにより、ガーニッシュを成形する際に、ガーニッシュの外表面のうち、脚部に相当する部位にヒケが発生することが考えられる。そこで、脚部をヒンジ側の端部に形成するようにした。
これにより、ガーニッシュがゲート支軸に対して直交する方向にずれることを脚部で規制することができる。
ここで、締結部を延出軸に対して対称に設けないことが考えられる。この場合、ドアを開放した際に、延出軸の一方側に設けた締結部と、延出軸の他方側に設けた締結部とに荷重が偏って作用することが考えられる。
これにより、ドアを開放した際に発生する荷重を各締結部で均等にバランスよく受け止めることができる。
図1、図2に示すように、車体構造10は、車体11の後部11aにテールゲート開口13を備え、車体11の後部11aにおいて水平方向に向けて複数のゲート支軸14を備え、複数のゲート支軸14を軸に回動してテールゲート開口13を開閉するテールゲート15を備えている。
ゲート本体16は車体11の後部11aを形成する部材である。
上ゲート外表部材18および下ゲート外表部材19は、ゲート本体16の外表面を形成する樹脂製の部材である。
一方、テールゲート15が下方に閉じられることによりテールゲート15が略鉛直に配置される。この状態においてテールゲート開口13がテールゲート15で閉塞される。
サブドア30は、ゲート本体16の右辺部23に上ドアヒンジ24および下ドアヒンジ25を介して回動自在に支持されるドア本体31と、ドア本体31の上部に設けられたドア窓ガラス32とを備えている。
また、アウタパネル37の上半部で上外表部材(外表部材)38が形成されている。
上外表部材38の表面および意匠部材41の表面でサブドア30の外表面が形成される。
上インナパネル35のヒンジ側端部35aに隣接して端壁部35bが形成され、端壁部35bが上ドアヒンジ24を介してゲート本体16の右辺部23の中央23aに支持されている。
上外表部材38が平坦に形成され、上外表部材38でドア本体31の上半部の上ドア外表面38bが形成されている。
段差状に形成されたヒンジ側端部38aが、上ゲート外表部材18のドア側端部18aと車内外方向(矢印C−D方向)において重なるように配置されている。これにより、上外表部材38および上ゲート外表部材18間の上離間部43が上外表部材38のヒンジ側端部38aで覆われる。
樹脂製の意匠部材41でドア本体31の下半部の下ドア外表面41aが形成されている。下ドア外表面41aおよび上ドア外表面38bでドア本体31のドア外表面が形成される。
上ドアヒンジ24のドア支軸48は、テールゲート15のゲート支軸14(図1参照)に対して直交する方向に向けて配置されている。
ドア本体31に複数のボルト・ナットで上ドアヒンジ24が取り付けられ、上ドアヒンジ24の固定部45が右辺部23の中央23aに配置される。この状態で、固定部45の車内28側からスタッドボルト54のねじ部54aにナット55が締め付けられることにより、上ドアヒンジ24が右辺部23の中央23aに複数の締結部47で取り付けられる。
これにより、締結工具(インパクトレンチなど)を差し込むための作業穴などを、スタッドボルト54よりも車外29側(すなわち、上外表部材38側)に備える必要がなく、簡易な構成とすることができる。
ここで、複数のゲート支軸14が水平方向に向けて設けられることにより、テールゲート15が複数のゲート支軸14を軸にして上下方向に回動自在に開閉される。テールゲート15のゲート本体16にサブドア30が設けられている。よって、テールゲート15を開閉する際に、テールゲート15とともにサブドア30も上下方向に回動する。
これにより、テールゲート15を上下方向に開閉する際に、開閉により発生する荷重F1を複数の締結部47で好適に支えることができ、テールゲートのゲート本体16にサブドア30を確実に保持できる。
ここで、複数の締結部47を延出軸57に対して対称に設けないことも考えられる。この場合、サブドア30を開放した際に、延出軸57の一方側に設けた締結部47と、延出軸57の他方側に設けた締結部47とに荷重が偏って作用することが考えられる。
これにより、サブドア30を開放した際に発生する荷重F2を各締結部47で均等にバランスよく受け止めることができる。
また、複数の締結部47が上外表部材38のヒンジ側端部38aよりドア内方(矢印A方向)にのみ設けられている。
さらに、複数の締結部47を回避させてヒンジ延出部46を治具59で押さえ付けることにより、締結部47の個数を減らす必要がない。これにより、サブドア30をテールゲート15に安定させた状態に組み付けることができる。
そこで、上外表部材38のヒンジ側端部38aよりドア内方にのみ複数の締結部47を締結するようにした。これにより、固定部45のドア外方への張出しを抑え、上ドアヒンジ24をコンパクトにできる。
締結部67は、上ドアヒンジ24の締結部47(図4参照)と同じ構成であり、各構成部材に締結部47と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
テールゲート15を閉じた状態において、膨出部74は、下ドアヒンジ25の車外29側に配置された平坦な頂部75と、頂部75の上端75aから上方へ向けて下り勾配に延ばされた上傾斜部76と、頂部75の下端75bから下方へ向けて下り勾配に延ばされた下傾斜部77とを有する。
下傾斜部77は、下ドアヒンジ25の回動中心79よりもドア外方に延出する下外方延出部(外方延出部)77aを有している。さらに、下外方延出部77aは、ドア外方に延出するにつれて、車内方向へも向かうように延出されている。
これにより、アウタパネル37およびインナパネル34は上外方延出部76aおよび下外方延出部77a(すなわち、膨出部74)で上下方向(すなわち、ゲート支軸14(図1参照)に対して直交する矢印E方向)と車内外方向(矢印C−D方向)への剛性が高められている。
よって、下アウタパネル39のヒンジ側端部39aが下ドアヒンジ25の回動中心79よりドア外方(矢印B方向)に位置している場合と比べて、サブドア30の開時にヒンジ側端部39aが車内28側に回り込む距離を小さくできる。
これにより、下ドアヒンジ25(特に、固定部65)とヒンジ側端部39aとの干渉が防止され、サブドア30を矢印方向に大きく開放できる。さらに、回動中心79近傍の空間82を広く確保できるので、ヒンジレイアウトの設計の自由度が向上する。
意匠部材41のヒンジ側端部41bは、意匠部材41の下ドア外表面41aのうち、ドア幅方向(矢印A−B方向)において開放端30b(図1参照)とは反対側の右側縁部30a(図1参照)である。
下ゲート外表部材19の外表面19bと意匠部材41の下ドア外表面41aとが略面一に配置されている。意匠部材41は、ヒンジ側端部41bに形成された意匠延長部(延長部)85を有する。
よって、意匠部材41が下ドアヒンジ25と多少干渉した場合でも、意匠部材41(すなわち、サブドア30)に損傷が生じることを抑えることができる。これにより、意匠部材41のヒンジ側端部41bや意匠延長部85を下アウタパネル39のヒンジ側端部39aより下ゲート外表部材19側に延長させることが可能になり、車体11の外観性を良好に確保できる。
これにより、下ゲート外表部材19および意匠部材41間の下離間部83を意匠延長部85で一層良好に覆うことができ、車体11の外観性を一層良好に確保できる。
これにより、車外29側から車体構造10の内部構造を視認することを上下方向に連続した領域で防止できる。
よって、下アウタパネル39のヒンジ側端部39aを意匠延長部85から離すことができる。これにより、意匠延長部85と下アウタパネル39のヒンジ側端部39aとが干渉することを防止できる。
これにより、意匠部材41およびアウタパネル間に車内外方向(矢印C−D方向)の空間94が確保される。よって、クリップ91用の台座92を収容する空間94を容易に確保できる。
例えば、前記実施例では、テールゲート15に取り付けたドアに本発明を適用させる例について説明したが、これに限定するものではなく、車体自体に取り付けるドアに本発明を適用させることも可能である。
例えば、ボルトを使用した場合でも、意匠部材41およびアウタパネル間の空間にボルトの頭部あるいはナットを収容することが可能である。
例えば、連結手段としてボルト・ナットや接着剤などの他の連結手段を用いることも可能である。
11 車体
13 テールゲート開口
14 ゲート支軸
15 テールゲート
16 ゲート本体(車体の後部)
18 上ゲート外表部材(ガーニッシュ)
22 ドア開口(開口)
24 上ヒンジ(ヒンジ)
25 下ヒンジ(ヒンジ)
30 サブドア(ドア)
38 上外表部材(外表部材)
38a 上外表部材のヒンジ側端部(外表部材のドア外端部)
46 ヒンジ延出部(延出部)
47 締結部
48 ドア支軸
54 スタッドボルト(締結部材)
55 ナット(被締結部材)
57 延出軸
61 脚部
61b ヒンジ延出部の一方側の部位(上ヒンジの一方)
61c ヒンジ延出部の他方側の部位(上ヒンジの他方)
Claims (7)
- 車体に設けられた開口を開閉するようにドアがヒンジにより車体に回動自在に支持され、
前記ドアは、外表面を形成する外表部材を有し、
前記ヒンジは、前記外表部材のドア外端部よりもドア外方に延出する延出部を有し、
前記ヒンジを前記車体に締結する締結部が前記ドア外端部よりドア内方にのみ設けられていることを特徴とする車体構造。 - 前記車体はテールゲート開口を有し、該テールゲート開口において水平方向に向けてゲート支軸を有し、該ゲート支軸を軸に回動して前記テールゲート開口を開閉するテールゲートを有し、
前記テールゲートに前記ヒンジを介して前記ドアが設けられ、前記ヒンジは前記ゲート支軸に対して直交する方向に向けてドア支軸を有し、
前記締結部が前記ゲート支軸に対して直交する方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。 - 前記締結部は、
前記ヒンジの車外側に固定される締結部材と、
前記ヒンジの車内側から前記締結部材に締め付けられる被締結部材と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体構造。 - 前記車体には該車体の外表面を形成するガーニッシュが設けられ、前記ガーニッシュは前記延出部の車外側を覆うように形成されることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
- 前記ガーニッシュは、車内方向へ向けて延出する脚部を有し、
前記脚部はヒンジに取り付けられていることを特徴とする請求項4記載の車体構造。 - 前記脚部は、
前記ゲート支軸に対して直交する方向において、前記ヒンジの一方と他方との両方が前記車体に取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の車体構造。 - 前記延出部の延出方向を延出軸として、前記締結部は前記延出軸に対して対称に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体構造。
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