JP4098273B2 - スライドドア付き車両の車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、スライドドア付き車両の車体構造に関する。
従来、スライドドア付き車両において、スライドドアの後方に延在するスライドレールを覆うべくレールカバーを設定したものがある(例えば、特許文献1参照。)。このレールカバーは、その下部がスライドレールと車幅方向でラップするように設けられ、該レールカバーの下縁部と車体パネルとの間にドア支持アーム導出用の間隙のみを残してスライドレールを覆うようになっている。このようなレールカバーの上縁部は、スライドレール上方のリアサイドガラスの下縁部と共にパーティングラインを形成するように設けられることで、リアサイドガラス周辺でのパネル継ぎ目線の発生を抑えている。
実公平5−17249号公報
しかしながら、上述のような構成を採用しても、リアサイドガラス後方のリアピラー周辺ではレールカバーと車体パネルとの間のパネル継ぎ目線が生じることがあり、車両の外観に影響を与えてしまうことから、このような点の改善が要望されている。
また他方で、レールカバーがリアサイドガラスの下縁部からスライドレールに渡って設けられることで比較的大型の部品となることから、このようなレールカバーの車体への組み付け性の改善も要望されている。
そこでこの発明は、レールカバーと車体パネルとの間のパネル継ぎ目線の発生を抑えて車両の美観を向上させると共に、該レールカバーの車体への組み付け性を向上できるスライドドア付き車両の車体構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、スライドドア(例えば実施例のリアドア3)を案内するために車体側面に設けられるスライドレール(例えば実施例のセンタスライドレール6)を覆うレールカバー(例えば実施例のレールカバー10)を有し、該レールカバーは、リアサイドガラス(例えば実施例のリアサイドガラス8)の下縁部に沿うように延びるカバー部(例えば実施例のカバー部11)と、該カバー部の後端部からリアピラー(例えば実施例のリアピラー16)に沿うように延びる延長部(例えば実施例の延長部12)とを有してなり、前記延長部が、前記カバー部の後部上縁部から上方に突出するようにして上下方向に延在し、前記レールカバーが、車体側面視でL字形状をなすことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記レールカバーが、前記カバー部の後端部において車体に対して前後方向及び上下方向で位置決めされることを特徴とする。
この構成によれば、リアピラー周辺での車体パネルとレールカバーとのパネル継ぎ目線の発生を抑えることが可能となる。また、カバー部と延長部とを有することで比較的大型となるレールカバーを、カバー部と延長部との連続部であるカバー部の後端部においてバランス良く位置決めすることで、レールカバー全体の組み付け精度を良好かつ容易に確保することが可能となる。
請求項3に記載した発明は、前記レールカバーが、前記カバー部の前端部において上下方向で位置決めされることを特徴とする。
この構成によれば、レールカバーの上下位置及び傾きの精度を良好かつ容易に確保することが可能となる。
請求項4に記載した発明は、前記延長部の後縁部が後方に臨むように設けられ、かつ該延長部の後縁部と車体パネルとの間に遮蔽部材(例えば実施例の遮蔽カバー50)が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、延長部の後縁部が後方に臨むことでリアピラー周辺でのパネル継ぎ目線の発生が抑えられると共に、これに伴い延長部の後縁部と車体パネルとの間に生じる隙間を遮蔽部材により隠すことが可能となる。
請求項5に記載した発明は、前記レールカバーが、中空の閉断面構造を有することを特徴とする。
この構成によれば、比較的大型となるレールカバーの重量を抑えつつその剛性を高めることが可能となる。
請求項6に記載した発明は、前記レールカバーに、対向する内面間に介在する弾性部材(例えば実施例のシール材36)が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、レールカバーに振動が加わった際の反響音の発生を防止することが可能となる。
請求項1〜3に記載した発明によれば、リアピラー周辺での車体パネルとレールカバーとのパネル継ぎ目線の発生を抑えることが可能となり、車両の美観を向上できる。また、レールカバー全体の組み付け精度を良好かつ容易に確保することが可能となり、レールカバーの組み付け作業性を向上できる。
請求項4に記載した発明によれば、リアピラー周辺でのパネル継ぎ目線の発生を抑えると共に、レールカバーと車体パネルとの間の間隙を隠すことが可能となり、車両の美観をより一層向上できる。
請求項5に記載した発明によれば、レールカバーの重量を抑えつつその剛性を高めることが可能となり、該レールカバーの取り回しを容易にして組み付け作業性をさらに向上できる。
請求項6に記載した発明によれば、レールカバーに振動が加わった際の反響音の発生を防止することが可能となり、車両の商品性を向上できる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す車両1は、1ボックスタイプの車体前部に比較的小型のエンジンルームを備える所謂1.5ボックスタイプの乗用自動車であり、その車体側部開口を開閉するフロントドア2及びリアドア3の内、フロントドア2は、その前縁近傍の上下方向に沿うヒンジ軸を中心に回動するヒンジ開閉式のドアとして構成され、リアドア3は、車体側面に沿うように前後方向にスライドするスライド開閉式のドアとして構成される。
リアドア3は、その前縁上端部及び下端部が、それぞれ車体側部開口の上縁部及び下縁部に配設される前後方向に長いアッパスライドレール4及びロアスライドレール5にスライド可能に支持されると共に、後縁部の上下方向略中央部が、車体開口部の後方に配設される前後方向に長いセンタスライドレール6にスライド可能に支持される。
各スライドレール4,5,6は車体外方から見えないようにするために、アッパスライドレール4及びロアスライドレール5においてはそれぞれ閉状態のリアドア3により覆い隠され、センタスライドレール6においては車体とは別体に設けられたレールカバー10により覆い隠されるようになっている。
図2,3を併せて参照して説明すると、レールカバー10は、前後方向に延在して実際にセンタスライドレール6を遮蔽するカバー部11と、該カバー部11の後部上縁部から上方に突出するようにして上下方向に延在する延長部12とを有してなり、車体側面視で概ねL字形状をなすものである。
リアドア3のドアガラス7の後方には車体側面視で概ね角形をなすリアサイドガラス8が設けられ、このリアサイドガラス8の下縁部に沿うようにカバー部11が設けられると共に、リアサイドガラス8の後縁部に沿うように延長部12が設けられる。
ここで、カバー部11の後端部及び延長部12の車内側には、車体のルーフ14とリアフェンダ15とに渡るようにリアピラー16が配設されており(図7参照)、したがって延長部12はリアピラー16に沿うように設けられているともいえる。
図4に示すように、リアフェンダ15には、リアサイドガラス8の下縁部からその下方に位置するセンタスライドレール6の周辺に渡って、車体外面に対して車幅方向内側に変化してなる凹部18が形成されており、この凹部18が形成された部位に、リアフェンダ15に代わって車体外面を構成するべく、レールカバー10のカバー部11が取り付けられる。
一方、リアピラー16のアウタ部分を構成するピラーアウタ16aは、車体外面に対して車内側に変化するように設けられており(図7参照)、このピラーアウタ16aに代わって車体外面を構成するべくレールカバー10の延長部12が設けられている。
ここで、リアフェンダ15におけるリアサイドガラス8の直下となる部位の車内側には、概ねハット型断面を有して前後方向に延びるレインフォース19が接合されており、該レインフォース19とリアフェンダ15とが閉断面構造を形成することで、車体骨格の一部をなすガラス下メンバが構成されている。
レインフォース19の上側接合フランジ部19aは、リアフェンダ15におけるリアサイドガラス8用のウェザーストリップ21を支持する支持フランジ部22に車内側から重合してこれに接合され、レインフォース19の下側接合フランジ部19bは、リアフェンダ15における凹部18内の下側に配されるセンタスライドレール6と略同一高さとなる部位に車内側から重合してこれに接合される。
センタスライドレール6は、車幅方向外側に開放される概ねコの字形の断面形状を有して前後方向に延在するもので、その底壁部6aには車幅方向内側に突出してリアフェンダ15及びレインフォース19の下側接合フランジ部19bを貫通するウェルドボルト6bが複数立設され、これら各ウェルドボルト6bに車内側からナット6cを螺着し締め込むことで、センタスライドレール6がガラス下メンバの直下となる部位に固定される。
センタスライドレール6内には、その長手方向に移動自在なローラユニット24が配設され、このローラユニット24にドア支持アーム25の一端部が連結される。ドア支持アーム25は、カバー部11の下部により車外側から覆われるようにして外部と画定される凹部18内のレール配置空間部K内を、センタスライドレール6を避けつつ下方に延びた後に屈曲し、カバー部11の下縁部と凹部18の下縁部との間に形成された間隙S1から車幅方向外側に延出してリアドア3との結合部に至る。
ここで、前記間隙S1の上下幅は、センタスライドレール6が車体外面に露出した場合と比べて目立たなくするために、センタスライドレール6の上下幅よりも狭くなるように設定されている。なお、符号26は荷室トリム部材を示す。
図2,3に示すように、レールカバー10のカバー部11は、リアドア3のドア後部パーティングラインP1から後方に延び、車体の隅部を回り込んで車体後部開口を開閉するテールゲート27のゲート側部パーティングラインP2に至るように設けられる。レールカバー10の上縁部はリアサイドガラス8の下縁部と共にガラス下部パーティングラインP3を形成しており、カバー部11の下縁部は、ドア支持アーム25導出用の前記間隙S1の上縁部を形成し、かつその後端部においては間隙S1の後方に位置するリアコンビランプ28の上縁部と共にランプ上部パーディングラインP4の一部を形成している。
レールカバー10の延長部12は、カバー部11の後端部からリアピラー16に沿うようにして上方に位置するほど前方に位置するように若干傾斜しつつ上方に延び、車体のルーフ14の後端部に至るように設けられる。延長部12の前縁部はリアサイドガラス8の後縁部と共にガラス後部パーティングP5を形成しており、延長部12の後縁部は、車体の隅部を回り込むように設けられるテールゲートガラス29の側縁部と共に前記ゲート側部パーティングラインP2の上半部を形成している。
ここで、延長部12の後縁部は、カバー部11の後端部と共に後方に臨むように、換言すれば車体後端に臨むように設けられており、したがってテールゲート27とは前後方向で対向するように設けられる。なお、延長部12の上端部とルーフ14との間には、テールゲートガラス29の上縁部に沿って設けられるリフレクタ31と連続するようにサイドリフレクタ32が設けられる。
図4,5,6に示すように、レールカバー10は、鋼板製のカバーアウタ34及びカバーインナ35をその外縁部分においてヘミング加工を施すことにより一体的に接合してなる中空の閉断面構造を有するものである。このレールカバー10において、カバーアウタ34とカバーインナ35とが近接する部位には、互いに対向する内面に渡るように、硬化後にも弾性を有する弾性部材としてのシール材36が充填されている。
図5に示すように、カバーインナ35におけるカバー部11の後端部(延長部12の下端部)の車内側となる部位には、リアフェンダ15に設けられた第一固定部41aに対応する第一台座部41bが設けられる。この第一台座部41bは、前記第一固定部41aが形成する外側面に当接する内側面を形成してなるものである。
第一台座部41bには、その内側面中央から車幅方向内側に首下部分を突出させるウェルドボルト37が立設され、該ウェルドボルト37の首下部分を挿通可能な第一ボルト挿通孔41cが第一固定部41aの外側面中央に設けられる。ウェルドボルト37は、その首下部分の基部に円柱状の軸部38が形成された段付きボルトとされる。
以下同様の構成を有するものとして、図3を参照して説明すると、カバーインナ35におけるカバー部11の前端部の車内側となる部位には、リアフェンダ15に設けられた第二固定部42aに対応する第二台座部42bが設けられ、該第二台座部42bに立設されたウェルドボルト37に対応する第二ボルト挿通孔42cが第二固定部42aに設けられる(図4参照)。
また、カバーインナ35における延長部12の上端部の車内側となる部位には、リアフェンダ15に設けられた第三固定部43aに対応する第三台座部43bが設けられ、該第三台座部43bに立設されたウェルドボルト37に対応する第三ボルト挿通孔43cが第三固定部43aに設けられる。
さらに、カバーインナ35における第一台座部41bと第二台座部42bとの間には、リアフェンダ15における第一固定部41aと第二固定部42aとの間に概ね等ピッチとなるように設けられた第四,第五,第六固定部44a,45a,46aにそれぞれ対応する第四,第五,第六台座部44b,45b,46bが設けられ、これら各台座部に立設されたウェルドボルト37にそれぞれ対応する第四,第五,第六ボルト挿通孔44c,45c,46cが各固定部に設けられる。
図4,5に示すように、ウェルドボルト37の軸部38は、レールカバー10を車体に取り付けた状態で対応するボルト挿通孔に挿通されるようになっており、この状態の首下部分に軸部38の逃げが形成された専用ナット39を螺着しこれを締め込むことで、レールカバー10が車体に固定されるようになっている。
ここで、レールカバー10の車体に対する位置決めについて図3を参照して説明すると、まず、レールカバー10全体の位置決めの基準とするべく、延長部12とカバー部11との連続部であるカバー部11の後端部の位置決めを行う。具体的には、第一ボルト挿通孔41cをウェルドボルト37の軸部38に全周に渡って整合する円孔として設定しておくことで、カバー部11の後端部において前後方向及び上下方向の位置決めがなされる。なお、該後端部の左右方向での位置決めは、第一台座部41bと第一固定部41aとが当接することでなされる。
次いで、レールカバー10の上下位置及び傾きを確定するべく、前後方向に長いカバー部11の前端部の位置決めを行う。具体的には、第二ボルト挿通孔42cをウェルドボルト37の軸部38に上下方向で整合する一方前後方向では遊びを有する長孔として設定しておくことで、カバー部11の長手方向での公差を吸収しつつレールカバー10全体の上下方向での位置決めがなされると共に、第一ボルト挿通孔41cを中心とした傾きが決定される。なお、該前端部の左右方向での位置決めも上記同様、第二台座部42bと第二固定部42aとが当接することでなされる。
その後、上下方向に長い延長部12の上端部において、第三ボルト挿通孔43cをウェルドボルト37の軸部38に対して全周に渡って遊びを有する例えば円孔として設定しておくことで、延長部12の長手方向(上下方向)及びこれと略直交する方向(前後方向)での公差を吸収可能とされる。そして、該上端部の左右方向での位置決めが、第三台座部43bと第三固定部43aとが当接することで行われることで、カバー部11の前後端部において左右方向の位置決めがなされることと併せて、レールカバー10全体の左右位置及び傾きが確定される。
上述の如くレールカバー10を車体に対して位置決めした後に専用ナット39を用いて各台座部と固定部とを結合することで、レールカバー10の組み付け精度が良好かつ容易に確保される。この状態でレールカバー10の車体への固定はほぼ完了しているが、最後に延長部12に対して比較的長さを有するカバー部11の第一台座部41bと第二台座部42bとの間に位置する第四,第五,第六台座部44b,45b,46bと第四,第五,第六固定部44a,45a,46aとを専用ナット39を用いて結合することで、レールカバー10の車体への固定が完了する。
ここで、レールカバー10におけるカバー部11の前後端部及び延長部12の上端部の車体への固定は、車両製造ラインにおける溶接区つまり塗装前の工程で行われる。また、レールカバー10におけるカバー部11の中間部分の車体への固定は、車両製造ラインにおける組み付け区つまり塗装後の工程において行われる。
上述の如く、溶接区においてレールカバー10の車体への固定を概ね完了させておけば、車体とレールカバー10との塗色ムラを防止できるし、レールカバー10と車体との間に予めシール材を介在させておくことで、組み立て区においてレールカバー10を取り外してシール後に再度組み付けるといった手間が発生することなく、レールカバー10と車体との間のシール性及び防音性を良好に確保できる。
図4に示すように、リアフェンダ15の支持フランジ部22に取り付けられるウェザーストリップ21は、支持フランジ部22の車幅方向外側に配されるリアサイドガラス8に密接するようになっている。なお、リアサイドガラス8は、その前縁部が弾性ヒンジにより支持されることで開閉可能とされる。ウェザーストリップ21の下縁部車外側には保持リップ21aが設けられ、該保持リップ21aの内部にレールカバー10の上縁部が入り込んで保持されている。
ところで、図6,7に示すように、延長部12とピラーアウタ16aとの間には適宜間隙S2が設けられる。この間隙S2は、延長部12の後縁部が後方に臨むことに伴い車体後端において後方に向かって開放されることとなるが、このような間隙S2がテールゲート27開時に車両後方から見えないようにするために、延長部12の後縁部とピラーアウタ16aの後縁部との間には例えば樹脂製の遮蔽カバー(遮蔽部材)50が設けられる。
遮蔽カバー50は、断面略L字形をなしてリアピラー16に沿うように延在するもので、概ね車幅方向と平行をなす底壁部51と、該底壁部51の外側縁部から概ね後方に向かって延びる側壁部52とを有してなる。遮蔽カバー50の底壁部51は、ピラーアウタ16aの後壁部16bと共に車体後部開口側部のドリップ部の底部を構成するべく前記後壁部16bにその後方から重なるように設けられ、底壁部51の外側縁部に立設される側壁部52は、レールカバー10の延長部12の後縁部に車内側から重なるように設けられる。
底壁部51の内側縁部には、その裏面側(前側)にピラーアウタ16aの後壁部16bに密接する内側シール部材53が設けられ、側壁部52の後縁部には、その車外側に延長部12の後縁部に密接する外側シール部材54が設けられる。これら各シール部材53,54により、レールカバー10とピラーアウタ16aとの間の間隙S2内への水の浸入が抑制されている。
遮蔽カバー50は、その裏面側にリアピラー16に沿うように複数(この実施例では三つ)並設された固定用クリップ55を、これらに対応してピラーアウタ16aの後壁部16bに形成されたクリップ孔55aに係合させることで車体に固定される。また、遮蔽カバー50の上端部は、浮き防止用にマジックファスナ56を介してリアピラー16上端部に固定される。なお、底壁部51における各固定用クリップ55の車幅方向外側の部位には、緩衝材57aを介してピラーアウタ16aの後壁部16bに当接するぐらつき防止用のリブ部57が設けられる。
以上説明したように、上記実施例におけるスライドドア付き車両の車体構造は、スライドドアとして構成されるリアドア3を案内するために車体側面に設けられるセンタスライドレール6を覆うレールカバー10を有し、該レールカバー10は、リアサイドガラス8の下縁部に沿うように延びるカバー部11と、該カバー部11の後端部からリアピラー16に沿うように延びる延長部12とを有してなり、かつこのレールカバー10が、前記カバー部11の後端部において車体に対して前後方向及び上下方向で位置決めされるものである。
この構成によれば、リアピラー16周辺での車体パネルとレールカバー10とのパネル継ぎ目線の発生を抑えることが可能となるため、車両の美観を向上できるという効果がある。
また、カバー部11と延長部12とを有することで比較的大型となるレールカバー10を、カバー部11と延長部12との連続部であるカバー部11の後端部においてバランス良く位置決めすることで、レールカバー10全体の組み付け精度を良好かつ容易に確保することが可能となるため、レールカバー10の組み付け性を向上できるという効果がある。
ここで、上記スライドドア付き車両の車体構造においては、前記レールカバー10が、前記カバー部11の前端部において上下方向で位置決めされることで、レールカバー10の上下位置及び傾きの精度を良好かつ容易に確保することが可能となる。
また、上記スライドドア付き車両の車体構造においては、前記延長部12の後縁部が後方に臨むように設けられ、かつ該延長部12の後縁部と車体パネルとの間に遮蔽カバー50が設けられることで、リアピラー16周辺でのパネル継ぎ目線の発生が抑えられると共に、これに伴い延長部12の後縁部と車体パネルとの間に生じる隙間を遮蔽部材により隠すことが可能となるため、車両の美観をより一層向上できるという効果がある。
さらに、上記スライドドア付き車両の車体構造においては、前記レールカバー10が、中空の閉断面構造を有することで、レールカバー10の重量を抑えつつその剛性を高めることが可能となるため、該レールカバー10の取り回しを容易にして組み付け作業性をさらに向上できるという効果がある。
しかも、上記スライドドア付き車両の車体構造においては、中空の閉断面構造を有する前記レールカバー10に、対向する内面間に介在する弾性部材としてのシール材36が設けられることで、レールカバー10に振動が加わった際の反響音の発生を防止することが可能となるため、車両の商品性を向上できるという効果がある。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えばレールカバー10が樹脂製の部品であってもよい。同様に、遮蔽カバー50が鋼板製の部品であってもよい。
また、上記実施例における構成は一例であり、パワースライドドアではなく手動のみで開閉する周知のスライドドアを有する車両や、通常の1ボックスタイプの車両にも適用可能であることはもちろん、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における車両を右前方から見た斜視図である。 上記車両の後部を右後方から見た斜視図である。 車体右側のレールカバーを左方から見た側面図である。 図3におけるA−A線に沿う断面図である。 図3におけるB−B線に沿う断面図である。 図3におけるC−C線に沿う断面図である。 車体後部開口の右側縁部を概ね後方から見た説明図である。
符号の説明
3 リアドア(スライドドア)
6 センタスライドレール(スライドレール)
8 リアサイドガラス
10 レールカバー
11 カバー部
12 延長部
16 リアピラー
36 シール材(弾性部材)
50 遮蔽カバー(遮蔽部材)

Claims (6)

  1. スライドドアを案内するために車体側面に設けられるスライドレールを覆うレールカバーを有し、該レールカバーは、リアサイドガラスの下縁部に沿うように延びるカバー部と、該カバー部の後端部からリアピラーに沿うように延びる延長部とを有してなり、前記延長部が、前記カバー部の後部上縁部から上方に突出するようにして上下方向に延在し、前記レールカバーが、車体側面視でL字形状をなすことを特徴とするスライドドア付き車両の車体構造。
  2. 前記レールカバーが、前記カバー部の後端部において車体に対して前後方向及び上下方向で位置決めされることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア付き車両の車体構造。
  3. 前記レールカバーが、前記カバー部の前端部において上下方向で位置決めされることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドドア付き車両の車体構造。
  4. 前記延長部の後縁部が後方に臨むように設けられ、かつ該延長部の後縁部と車体パネルとの間に遮蔽部材が設けられることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のスライドドア付き車両の車体構造。
  5. 前記レールカバーが、中空の閉断面構造を有することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のスライドドア付き車両の車体構造。
  6. 前記レールカバーに、対向する内面間に介在する弾性部材が設けられることを特徴とする請求項5に記載のスライドドア付き車両の車体構造。
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