JP2008068762A - 車両の樹脂ルーフ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両ルーフ部1の車幅方向両端部においてそれぞれ車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレール12と、該両ルーフサイドレール12の間を覆う樹脂製のルーフパネル15とを備えた、軽量で廉価な樹脂ルーフ構造を実現する。
【解決手段】車室天井面を形成するトップシーリング17の上側に車両上部全体を覆うように配設されるルーフパネル15の下面にトップシーリングを結合するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両ルーフ部の車幅方向両端部においてそれぞれ車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、該両ルーフサイドレールの間を覆う樹脂製のルーフパネルとを備えた車両の樹脂ルーフ構造に関する技術分野に属する。
従来より、車両ルーフ部のルーフパネルは、該ルーフ部の車幅方向両端部にて車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールにより支持されており、車両全体の軽量化を図るために、該ルーフパネルの材料として、一般的な鋼板等に比べて軽量な樹脂材を使用した車両の樹脂ルーフ構造は知られている。
例えば、特許文献1に示す車両の樹脂ルーフ構造では、上記ルーフサイドレールは、車両外側のアウタパネルと車両内側のインナパネルとを有していて、該アウタパネル及びインナパネルの上下方向の両端部同士を接合して閉断面状に形成されている。そして、該ルーフサイドレールの下部には、上記アウタパネル及びインナパネルのそれぞれの下端部同士を接合してなるフランジ部が形成されており、上記ルーフパネルは、その両端部を該フランジ部に重合させて接着剤にて固定することで該ルーフサイドレールに固定支持されている。尚。上記フランジ部とルーフパネルとの重合部は断面略U字状のウェルトで狭持して覆われている。
また、特許文献2に示す車両の樹脂ルーフ構造では、ルーフサイドレールには車幅方向外側に突出する固定フランジ部が設けられており、上記ルーフパネルは、該ルーフパネルの車幅方向両端部に設けられた結合フランジ部を上記固定フランジ部にボルト及びナットにより締結して該ルーフサイドレールに固定支持されている。
一方、ルーフパネルの下側(車室側)には、通常、車室天井面を形成するトップシーリングが設けられており、該トップシーリングは、その周縁部を車体上部に固定して支持されている。具体的には、該トップシーリングは、例えば車両前側端部を日除け用のサンバイザと共にフロントヘッダに固定し、車幅方向両端部を乗員用の握持部と共にルーフサイドレールに固定し、車両後側端部をファスナによりリヤヘッダに固定することで支持されている。また、トップシーリングの周縁部のうち車両のピラーが位置する部分は、該ピラーの車室側を覆うピラートリムにより支持されており、該ピラートリムの上端部には該支持用のブラケットが設けられている。
特開2001−151154号公報 特開2001−151155号公報
しかしながら、上述のような、トップシーリングの周縁部のみを支持するようにした樹脂ルーフ構造では、上記トップシーリングはその中央部(車室側)に行くにしたがって自重で下側に変形し易くなることから、その剛性を十分に確保する必要があり、この結果、トップシーリングの重量が増大して車両の燃費低下を招くという問題がある。
また、上記ルーフサイドレール、フロントヘッダ及びリヤヘッダには、上記トップシーリングを取付けるための取付部を設ける必要があり、その結果、該取付部を形成するために要する作業工数が増大してコスト増加を招くという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トップシーリングの軽量化を図るとともに該トップシーリングの車両ルーフ部への取付構造に工夫を凝らすことで、軽量且つ廉価な樹脂ルーフ構造を実現しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、トップシーリングの上側に車両上部全体を覆うように配設されるルーフパネルに着目して、該ルーフパネルの下面にトップシーリングを結合するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両ルーフ部の車幅方向両端部においてそれぞれ車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、該両ルーフサイドレールの間を覆う樹脂製のルーフパネルとを備えた車両の樹脂ルーフ構造を対象とする。
そして、上記ルーフパネルの下側に配設されて車室天井面を形成するトップシーリングを備え、上記トップシーリングは、上記ルーフパネルの下面に結合されているものとする。
上記の構成により、車両上部全体を覆うように配設されるルーフパネルの下面を利用して、トップシーリングを支持することができる。従って、車体上部の周縁部に設けられたルーフサイドレールやフロントヘッダによりトップシーリングの周縁部のみを支持するようにした場合に比べて、該トップシーリングの自重による変形を抑制することができる。よってトップシーリングに必要とされる剛性(以下、必要剛性と呼ぶ)を低下させて該ルーフパネルの軽量化を図ることが可能となる。
また、従来、上記ルーフサイドレール、フロントヘッダ及びリヤヘッダには、トップシーリングをファスナ等で固定するための取付孔が設けられていたが、トップシーリングをルーフパネルの下面に結合して支持することで、上記取付孔を形成するための作業工程を廃止してコスト低減を図ることができる。
請求項2の発明では、請求項1記載の車両の樹脂ルーフ構造において、上記ルーフパネルの下面には、該ルーフパネルと一体形成され且つ下側に突出して該ルーフパネル下面に沿って延びるレインフォース部が設けられ、上記レインフォース部には、上記トップシーリングを取付けるためのトップシーリング取付部が設けられており、上記トップシーリングは、該レインフォース部を介して上記ルーフパネルの下面に結合されているものとする。
このことにより、上記レインフォース部が無い場合に比べて、ルーフパネルの剛性を向上させて該ルーフパネルの自重による変形を抑制することができる。
また、上記トップシーリングは、上記ルーフパネルの下面にレインフォース部を介して結合されており、その結果、該ルーフパネルの下面とトップシーリングの上面との間に車両上部全体を覆うような空間が形成される。そして、該空間内に存在する空気からなる空気層が、車両外空間と車室内空間との間に介在して断熱材や吸音材の役割を果たす結果、該車室内の保温性や遮音性を向上させることができる。更に、上記レインフォース部の突出量を変更することにより、上記空気層の厚みを自在に変更して車室内の保温性や遮音性を最適なものとすることができる。
また、上記レインフォース部は、成形性に優れた樹脂製のルーフパネルと一体形成されており、従って、上記トップシーリング取付部を、例えば該トップシーリングを接着固定するための取付面とした場合に、該取付面を所望の形状(曲率や傾斜角等)に容易に成形することができる。
また、トップシーリングを、樹脂製のレインフォース部で支持するようにしたことで、該レインフォース部を形成するための作業工程が必要となるものの、樹脂材に比べて加工性に劣る上記ルーフサイドレールやフロントヘッダ等の鋼板材への上記取付孔の形成工程を廃止することができ、この結果、全体としての作業工数を削減してコスト低減を図ることが可能となる。
請求項3の発明では、請求項2記載の車両の樹脂ルーフ構造において、上記レインフォース部は、車両前後方向に延びるように形成されていて、その断面が閉断面状になっているものとする。
このことにより、ルーフパネル及びトップシーリングの自重による変形をより一層確実に抑制することができる。すなわち、ルーフパネル及びトップシーリングは、通常、車両(車体)上部全体を覆うように構成されていて、一般的な乗用車等においては車両平面視で車両前後方向に延びる縦長の矩形状に形成されている。このため、該ルーフパネル及びトップシーリングの剛性が車両前後方向全体に亘って低下する結果、車両側面視で(車幅方向から見たときに)該ルーフパネル及びトップシーリングの前後方向中間部が前後両端部に対して下側に撓む曲げ変形が生じ易くなる。
しかしながら、本発明によれば、例えば上記レインフォース部を、ルーフパネルの前後方向の略全体に亘って形成することにより、該ルーフパネルの剛性を前後方向全体に亘って可及的に向上させて上記曲げ変形を抑制することができるとともに、上記トップシーリングの前端部から後端部までの全範囲を上記レインフォース部でもって支持して該トップシーリングの曲げ変形をより一層確実に抑制することができる。
また、上記レインフォース部は閉断面状に形成されており、これにより同断面積の中実状のレインフォース部に比べて断面係数を増加させてその剛性をより一層高めることができる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両の樹脂ルーフ構造において、上記ルーフパネル及び上記トップシーリングは、それぞれの車幅方向両端部同士が接合されて車両前後方向に延びる閉断面状のルーフモジュールを形成しているものとする。
このことにより、上記ルーフモジュールを形成しない場合に比べて、ルーフパネル及びトップシーリングの剛性を高めることができる。その結果、車両の走行安定性や安全性の向上を図ることができる。
請求項5の発明では、請求項4記載の車両の樹脂ルーフ構造において、上記ルーフモジュールの車幅方向両端部には、上記ルーフパネル及びトップシーリングの車幅方向両端部同士が接合されてなるサイドフランジ部が形成され、上記サイドフランジ部は、車両前後方向に延びるように形成されており、上記ルーフサイドレールは、互いに車幅方向に並設されたインナパネル及びアウタパネルの上下方向両端部同士を接合して閉断面状に形成されていて、該インナパネル及びアウタパネルの上端部同士が接合されてなるルーフ側フランジ部を有し、上記ルーフ側フランジ部は、車幅方向内側に突出し且つ車両前後方向に延びるように形成されており、上記ルーフモジュールは、上記サイドフランジ部をルーフ側フランジ部に重合することで上記ルーフサイドレールに固定されているものとする。
このことにより、上記ルーフモジュールは、高剛性の車体構成部材であるルーフサイドレールにより支持されることとなり、その結果、車両の樹脂ルーフ構造をより一層強固で高剛性のものとすることができる。
以上説明したように、本発明の車両の樹脂ルーフ構造によると、トップシーリングの上側に車両(車体)上部全体を覆うように配設されるルーフパネルの下面にトップシーリングを結合するようにしたことで、車体上部の周縁部に設けられるルーフサイドレールやフロントヘッダによりトップシーリングの周縁部のみを支持するようにした場合に比べて、該トップシーリングの自重による変形を抑制することができ、従ってトップシーリングの必要剛性を低くして軽量化を図ることができる。また、従来、ルーフサイドレール、フロントヘッダ及びリヤヘッダ等に設けられていたトップシーリング取付用の取付部を廃止してコスト低減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る車両の樹脂ルーフ構造を含む自動車A(車両)を示し、この自動車Aは、車両後部に跳ね上げ式のバックドア5を有する所謂ハッチバックタイプの乗用車であって、車両側面の前側から順にフロントピラー2、センターピラー3及びリヤピラー4を備えていて、これらのピラー2〜4で車両ルーフ部1を支持する構成になっている。上記フロントピラー2とセンターピラー3との間にはフロントサイドドア6が設けられており、同様に、センターピラー3とリヤピラー4との間にはリヤサイドドア7が設けられている。また、上記各ドア5〜7にはそれぞれバックウィンド10、フロントサイドウィンド8及びリヤサイドウィンド9が設けられており、上記車両ルーフ部1の前側にはバックウィンド10に対峙してフロントウィンド22が設けられている。そして、詳しくは後述するが、図2に示すように、この自動車Aの車室天井面には、車室内の乗員が物品を収納するためのストレージボックス11が設けられている。
尚、以下の説明において特に説明しない場合、「前側」「後側」及び「左側」「右側」は、それぞれ自動車Aの車体を基準としてその前側、後側及び左側、右側を意味する。
上記車両ルーフ部1は、該ルーフ部1の車幅方向両端部においてそれぞれ前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレール12と、車幅方向に延びて該ルーフサイドレール12の前端部及び後端部同士をそれぞれ繋ぐフロントヘッダ13及びリヤヘッダ14(図8参照)と、上記両ルーフサイドレール12間を覆う樹脂製のルーフパネル15及び閉塞パネル16と、該ルーフパネル15及び閉塞パネル16よりも下側(車室側)に配設され、車室天井面を構成するトップシーリング17(図2参照)とを備えている。そして、該車両ルーフ部1は、上記ルーフパネル15及びトップシーリング17の車幅方向両端部同士を接合してなるルーフモジュール20(図4参照)を、上記ルーフサイドレール12、フロントヘッダ13及びリヤヘッダ14でもって支持するように構成されている。
上記ルーフサイドレール12は、図3に示すように、アウタ側(車幅方向外側)のアウタパネル25と、インナ側(車幅方向内側)のインナパネル26と、該アウタパネル25及びインナパネル26間に位置するルーフサイドレイン27とからなっていて、該アウタパネル25及びインナパネル26の上下方向両端部同士を、ルーフサイドレイン27を介して接合して閉断面状に形成されている。
上記アウタパネル25及びルーフサイドレイン27は、その上端縁が下端縁よりも車幅方向内側(車室側)に位置するとともに、該下端縁から上端縁にかけて車両外側に膨らむように湾曲して断面略C字状に形成されており、インナパネル26は、その上端縁が下端縁よりも車幅方向内側(車室側)に位置するとともに、該下端縁から上端縁にかけて車室側に膨らむように断面略くの字状に形成されている。そして、ルーフサイドレール12の上部には、アウタパネル25及びインナパネル26の上端部同士が接合されてなる上側フランジ部12a(ルーフ側フランジ部に相当)が形成されており、同様にルーフサイドレール12の下部には、該アウタパネル25及びインナパネル26の下端部同士が接合されてなる下側フランジ部12bが形成されている。
上記上側フランジ部12aは、車幅方向内側に略水平方向に突出し且つ前後方向に延びるように形成されており、上記下側フランジ部12bは、下側に向かって車幅方向外側に広がるように突出し且つ前後方向に延びるように形成されている。ここで、下側フランジ部20bは、ボディ側シール28により狭持して覆われている。また、フロントサイドドア6のドアサッシ6aの上端部には、該ドアサッシ6aとルーフサイドレール12(アウタパネル25)との隙間をシールして塞ぐサッシ側シール23が取付けられている。
上記リヤヘッダ14は、図7に示すように、アウタ側のリヤヘッダアウタ35とインナ側のリヤヘッダインナ36と、該リヤヘッダアウタ35及びリヤヘッダインナ36間に位置するリヤヘッダレイン37とからなっていて、該リヤヘッダアウタ35及びリヤヘッダインナ36の上下方向両端部同士を接合して閉断面状に形成されている。そして、リヤヘッダ14の上部には、上記リヤヘッダアウタ35及びリヤヘッダインナ36の上端部同士が接合されてなる上側フランジ部14aが形成され、リヤヘッダ14の下部には、リヤヘッダアウタ35及びリヤヘッダインナ36の下端部同士が接合されてなる下側フランジ部14bが形成されている。そして、上記リヤヘッダ14の上側フランジ部14a及び下側フランジ部14bは共に、車幅方向に延びるように形成されている。
また、上記リヤヘッダ14の後部上面には、バックドア5を回動支持するヒンジ38が上側に突出して設けられており、該バックドア5は、ヒンジ38回りに回動して車室後部を開閉可能に構成されている。
同様に、上記フロントヘッダ13は、図6に示すように、アウタ側のフロントヘッダアウタ40と、インナ側のフロントヘッダインナ41とからなっていて、該フロントヘッダアウタ40及びフロントヘッダインナ41の上下方向両端部同士を接合して閉断面状に形成されている。そして、該フロントヘッダ13の上部には、上記フロントヘッダアウタ40及びフロントヘッダインナ41の上端部同士が接合されてなる上側フランジ部13aが形成され、該フロントヘッダ13の下部には、フロントヘッダアウタ40及びフロントヘッダインナ41の下端部同士が接合されてなる下側フランジ部13bが形成されている。そして、上記フロントヘッダ13の上側フランジ部13a及び下側フランジ部13bは共に車幅方向に延びるように形成されている。尚、下側フランジ部13bの上面には、フロントウィンド22がシール24を介して接合されている。
一方、図3乃至図7に示すように、上記インナパネル26、フロントヘッダインナ41及びリヤヘッダインナ36の車室側の面には、ルーフサイドトリム29がグロメット30により取付固定されている。ルーフサイドトリム29は、略矩形状の枠状体からなるルーフサイドトリム本体部29a(図11参照)と、該ルーフサイドトリム本体部29aの周縁部から径方向外側に向かって斜め下側に突出し、上記各ピラー2〜4のピラートリム(図示省略)に連設されるピラー連設部29bとを備えている。該ルーフサイドトリム29は、車室側から取付けられて、ルーフサイドレール12、フロントヘッダ13及びリヤヘッダ14のそれぞれと上記トップシーリング17との接合部分、並びに、該ルーフサイドレール12、フロントヘッダ13及びリヤヘッダ14自身を覆い隠すように構成されている。また、ルーフサイドトリム29の車幅方向外側の端部は、上記ボディ側シール28の挿入凹部28aに挿入して支持されている。
一方、上記ルーフパネル15は、その表面が所定のボディ色(本実施形態においてはホワイトとされている)に塗装されていて、図10に示すように、車両平面視において略矩形状に形成されている。該ルーフパネル15の周縁部には、全周に亘って径方向外側に突出するフランジ部15aが設けられている。
また、上記トップシーリング17は、上記ルーフパネル15と同様に樹脂材からなっていて、図9に示すように、車両平面視において前側に開放するコ字状に形成されている。具体的には、該トップシーリング17における上記ストレージボックス11に対応する部分は切欠かれて切欠部17bとされている。また、トップシーリング17の周縁部のうち上記切欠部17bに対応する部分を除く部分には、全周に亘って径方向外側に突出するフランジ部17aが設けられている。
そして、ルーフパネル15のフランジ部15aの下面を、トップシーリング17のフランジ部17aの上面に当接させた状態で接着固定することによって、該ルーフパネル15及びトップシーリング17の車幅方向両端部同士が接合されて上記ルーフモジュール20が形成されている(図4参照)。
上記ルーフモジュール20は、前後方向に延びる閉断面状のモジュール本体部33と、該モジュール本体部33の周縁部から全周に亘って径方向外側に略水平方向に突出するモジュール側フランジ部32とで構成されている。すなわち、上記ルーフモジュール20は、前後方向に延びる閉断面状に形成されているとも言える。
上記モジュール側フランジ部32は、ルーフパネル15のフランジ部15aとトップシーリング17のフランジ部17aとが重合されてなるものであって(図3乃至7参照)、
車両平面視で略矩形状に形成されている。
具体的には、該モジュール側フランジ部32は、ルーフパネル15及びトップシーリング17の車幅方向両端部同士が接合されてなるサイドフランジ部32a(図3及び図4参照)と、ルーフパネル15及びトップシーリング17の前端部同士が接合されてなるフロントフランジ部32b(図6参照)と、該ルーフパネル15及びトップシーリング17の後端部同士が接合されてなるリヤフランジ部32c(図7参照)とで構成されている。
上記サイドフランジ部32aは、ルーフモジュール20の車幅方向両端部のそれぞれにおいて前後方向に延びるように形成されており、上記リヤフランジ部32cは、車幅方向に延びて上記サイドフランジ部32aの後端部同士を連結するように形成されている。また、上記フロントフランジ部32bは、車幅方向に延びてサイドフランジ部32aの前端部同士を連結するように構成されている。尚、フロントフランジ部32bのうち、上記トップシーリング17の切欠部17aに対応する部分は、ルーフパネル15のフランジ部15aのみで構成されている(図5参照)。
そして、上記ルーフモジュール20は、該サイドフランジ部32aの下面を、上記ルーフサイドレール12の上側フランジ部12a(図3及び図4参照)の上面に当接させるとともに、フロントフランジ部32b及びリヤフランジ部32cの下面を、上記フロントヘッダ13の上側フランジ部13a(図5及び図6参照)及びリヤヘッダ14の上側フランジ部14a(図7参照)のそれぞれの上面に当接させた状態で接着することで、該フロントヘッダ13及びリヤヘッダ14並びにルーフサイドレール12に固定支持されている。ここで、フロントヘッダ13、リヤヘッダ14及びルーフサイドレール12と、ルーフパネル15との間に形成された凹部21には、防水用のシール材(図示省略)が埋め込まれている。
また、図10に示すように、上記ルーフパネル15の車幅方向略中央部における前側の部分には、前後方向に延びる縦長の略矩形状の開口部15bが設けられており、ルーフパネル15の下面には、該ルーフパネル15と一体形成されて下側に突出し且つ上記開口部15bの左右両側それぞれを通って前後方向に延びる断面略矩形状の二つの補強用のリブ18(レインフォース部に相当)が設けられている。ここで、リブ18は、図3及び図4に示すように、ルーフサイドレール12よりも車幅方向内側(車室側)に配設され、ルーフパネル15の車幅方向中央と該ルーフパネル15の車幅方向両端それぞれとの略中央を通るように配設されている。すなわち、右側のリブ18は、ルーフパネル15の車幅方向中央と該ルーフパネル15の右側端との略中央を通り、左側のリブ18は、ルーフパネル15の車幅方向中央と該ルーフパネル15の左側端との略中央を通っている。
そして、該リブ18は、ルーフパネル15の前端部から後端部までの全範囲に亘って形成されている。尚、該リブ18は、中実状に形成されていて、その前後方向全体に亘って断面形状が変化しない構成とされている。これにより、リブ18の成形を容易に行うことができる。
また、上記リブ18の下面は、上記トップシーリング17を取付けるための取付面18a(トップシーリング取付部に相当)とされており、該トップシーリング17の上面が該取付面18aに接着固定されている。すなわち、トップシーリング17は、その上面をリブ18の取付面18aに接着固定して、上記ルーフパネル15の下面に結合されて支持されている。言い換えると、トップシーリング17は、リブ18を介してルーフパネル15の下面に結合されている。
また更に、ルーフパネル15の下面には、開口部15bの周縁部に沿って下側に突出する筒状の縦壁部19が形成されている。言い換えると、該縦壁部19は、車両平面視において上記開口部15bを囲むように環状に形成されている。これにより、縦壁部19が補部強材として作用し、この結果、ルーフパネル15の剛性を高めることができる。
この縦壁部19は、後述するように、上記ストレージボックス11内の収納空間31(図3及び図5参照)の側壁部とされるとともに、該収納空間31の下側を開放するように構成されている。
上記縦壁部19の上端部には、ルーフパネル15の上面よりも若干下側に位置するとともに、上記フランジ部15aの上面と連続的に繋がって面一になるように形成された段差面15cが設けられている。すなわち、開口部15bの周縁部には全周に亘って段差面15cが設けられているとも言える。そして、該段差面15cが、上記閉塞パネル16を取付けるための取付面とされている。
上記閉塞パネル16は、ルーフパネル15と同様に樹脂材からなっていて、図3及び図5に示すように、ルーフパネル15の開口部15bを閉塞するように構成されている。具体的には、閉塞パネル16の周縁は、開口部15bの周縁形状に対応するように形成されており、該閉塞パネル16は、上記開口部15bに嵌め込まれて、該閉塞パネル16の下面周縁部を上記段差面15cに当接させた状態で接着することによってルーフパネル15に固定されている。そして、閉塞パネル16及びルーフパネル15の上面同士が連続的に繋がって面一になって車両上面を構成している。ここで、閉塞パネル16は、塗装が施されておらず樹脂材の素材色(本実施形態においては黒色)のままとされており、車両上面は、ルーフパネル15のボディ色であるホワイトと閉塞パネル16の地肌色であるブラックとの二色からなる所謂ツートーンカラーになっている。
更に、上記縦壁部19の下端部には、図5及び図12に示すように、収納空間31を開閉可能に覆う蓋部45が設けられている。
この蓋部45は、前後一対の箱体46と、該箱体46を支持する箱体フレーム47とを備えていて、該箱体フレーム47の上面周縁部を縦壁部19の下面に当接させた状態で接着することによって該縦壁部19に固定されている。
箱体フレーム47は、上記箱体を嵌め込むための前後一対の開口部47f(図5参照)を有する板状のフレーム本体47aと、上記開口部47fの前端部の両側に配設され、箱体46を回動支持するためのヒンジ部47b(図12参照)と、上記一対の開口部47fの間に配設され、収納空間31を二つに仕切る中仕切板47cとを備えている。
上記箱体46は上側に開放する箱状に形成されており、該箱体46の車幅方向の両側面における前方下側の角部には、車幅方向外側に突出する支軸46aが設けられている。
そして、箱体46は、支軸46aを上記ヒンジ部47bで支持することにより該支軸46a回りに回動して、上記開口部47fを開閉可能に構成されている。
また、上記支軸46aよりも後側で且つ箱体46の上端縁よりも若干下側の部位には、車幅方向外側に突出して該箱体46の開度を制限する箱体開度制限片46bが設けられている。この箱体開度制限片46bは、箱体46が開いて所定の開度になったときにフレーム本体47aの上面に当接して、箱体46の開こうとする方向(図5のU方向であって、以下の説明では箱体46の開方向と呼ぶ。)の回動を規制するように構成されている。これにより、箱体46が開き過ぎて、該箱体46に収納された物品(以下、収納物品と呼ぶ)が車室内に落下するのを防止することができる。
一方、箱体46の車幅方向中央部における後端部には、前側に凹むとともに車幅方向両側に側壁面51を有する凹部46cが形成されている。該凹部46c内には、上記箱体46を閉状態と開状態とに切替えるためのロック機能を有するオープンノブ48が設けられている。
このオープンノブ48は、車幅方向に延び且つ上記両側壁面51に連結された支軸49により回動可能に支持されていて、該支軸49により回動支持され且つ略上下方向に延びる支持部48bと、該支持部48bの上端部から後側に向かって延びるオープンノブ係合部48cと、該支持部48bの下端部から前側に向かって延びるオープンノブ操作部48aとを備えている。そして、上記オープンノブ48は、箱体46が閉状態にあるときには、上記支軸46a回りに設けられた捩りコイルスプリング(図示省略)により車両左側から見て時計回りに付勢されて、上記オープンノブ係合部48cが、上記中仕切板47c(又は縦壁部19)から前側に突出する係合凸部50に係合することによって上記箱体46の開方向(図5のU方向)の回動を規制するように構成されている。また一方で、上記オープンノブ48は、上記オープンノブ操作部48aを指で下側に押圧することにより車両左側から見て反時計回りに回動してオープンノブ係合部48cと上記係合凸部50との係合を解除することによって、箱体46の開方向(図5のU方向)の回動を許容するように構成されている。尚、以下の説明では特に断らない限り箱体46が閉じられているものとして説明を行う。
そして、図12に示すように、上記閉塞パネル16と上記縦壁部19と上記蓋部45とでもって上記ストレージボックス11が構成されている。具体的には、閉塞パネル16の下面が収納空間31の上壁面(上壁部)を構成し、縦壁部19の径方向内側の面が収納空間31の側壁面(側壁部)を構成し、上記蓋部45の上面つまりフレーム本体47aの上面及び箱体46の底面46gが収納空間31の底壁面を構成している。このように、縦壁部19を、収納空間31の側壁部として利用するとともに上記ストレージボックス11の一部としたことで、部品点数を削減して軽量化及びコスト低減を図ることが可能となる。
以上の如く上記実施形態1では、ルーフパネル15の下面には、その前端部から後端部までの全範囲に亘って前後方向に延びるリブ18が設けられている。
これにより、ルーフパネル15の剛性を向上させて、その自重による変形や上記収納物品の重みによる変形を抑制することができる。すなわち、ルーフパネル15は車両平面視で前後方向に延びる略矩形状に形成されているため、該ルーフパネル15の剛性が前後方向全体に亘って低下する結果、車両側面視で(車幅方向から見たときに)その前後方向中間部が前後両端部に対して下側に撓む曲げ変形が生じ易くなる。しかしながら、上述のようにリブ18を前後方向に延びるように形成したことで、該ルーフパネル15の剛性を前後方向全体に亘って向上させて上記曲げ変形を確実に抑制することができる。
また、上記実施形態1では、上記リブ18は、ルーフサイドレール12よりも車幅方向内側(車室側)に形成されており、上記トップシーリング17は、その上面をリブ18の下面18a(取付面18a)に接着固定することで、上記ルーフパネル15の下面に結合されて支持されている。これにより、トップシーリング17を、その周縁部よりも車室側の部分にて支持することができ、その結果、該トップシーリング17の自重による変形を抑制することができる。従って、トップシーリング17の必要剛性を低下させて、該トップシーリング17の軽量化を図ることができる。よって、車両全体の軽量化を図って燃費を向上させることができる。
また、従来、上記ルーフサイドレール12、フロントヘッダ13及びリヤヘッダ14には、トップシーリング17をファスナ等で固定するための取付孔が設けられていたが、上述のようにトップシーリング17をリブ18で支持するようにしたことで該リブ18を形成するための作業工程が必要となるものの、樹脂材に比べて加工性に劣る上記ルーフサイドレール12やフロントヘッダ13等の鋼板材への取付孔の形成工程を廃止することができ、この結果、全体としての作業工数を削減してコスト低減を図ることが可能となる。
また、上記実施形態1では、ルーフパネル15は、成形性に優れた樹脂材からなっており、従って、該ルーフパネル15の上面を、所望の空力性能を満たす空力形状に容易に成形することができる。
また、上記実施形態1では、ルーフパネル15の下面とトップシーリング17の上面との間に車両上部全体を覆うような空間20cが形成されている。これにより、該空間20c内に存在する空気からなる空気層が、車両外空間と車室内空間との間に介在して断熱材や吸音材の役割を果たす結果、該車室内の保温性や遮音性を向上させることができる。更に、リブ18の突出量を変更することにより、上記空気層の厚みを自在に変更して車室内の保温性や遮音性を最適なものとすることができる。
また、上記実施形態1では、ルーフパネル15及びトップシーリング17は、それぞれの車幅方向両端部同士が接合されて車両前後方向に延びる閉断面状のルーフモジュール20を形成している。これにより、上記ルーフモジュール20を形成しない場合に比べて、ルーフパネル15及びトップシーリング17の剛性を高めることができる。その結果、車両の走行安定性や安全性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態1では、上記ルーフモジュール20は、そのサイドフランジ部32aの下面を上記ルーフサイドレール12の上側フランジ部12aの上面に当接させた状態で接着して、該ルーフサイドレール12に支持されている。こうすることにより、上記ルーフモジュール20を、高剛性の車体構成部材であるルーフサイドレール12でもって支持することができ、その結果、車両ルーフ部1の剛性をより一層向上させることができる。
(実施形態2)
図14は、本発明の実施形態2を示し、ストレージボックス11及びリブ18の構成を実施形態1とは異ならせたものであって、車室天井面が通常よりも高く設定されたハイルーフ仕様の自動車Aに好適なものである。尚、図12と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。すなわち、本実施形態では、ストレージボックス11は、収納空間31の上壁部を構成するルーフパネル15と、該ルーフパネル15と一体形成されるとともに下側に突出して収納空間31の側壁部を構成する板状の三つの縦壁部19と、該縦壁部19の下面に接着固定されて収納空間31の底壁部を構成する底板60とを備えていて、該収納空間31が後側に開放して車室内に連通するように構成されている。そして、リブ18は、前後方向に延びて縦壁部19の後端部に接続されている。
具体的には、上記ルーフパネル15は、下側に開放する有底箱状に形成されていて、車両上面を構成し且つ略水平方向に延びるルーフパネル本体部15hと、該ルーフパネル本体の前端部から前方下側に延びる前側傾斜部15mと、ルーフパネル本体部15hの後端部から後方下側に延びる後側傾斜部15kと、該ルーフパネル本体部15hの車幅方向両端部から下側に延びるルーフパネル側壁部15pとで構成されている。
上記縦壁部19は、車幅方向に互いに所定の間隔を空けて配設されていて、ルーフパネル15の下面に沿ってその前端部から後側に延びるように形成されている。具体的には、縦壁部19は、車幅方向から見たときに略台形状になるように形成されており、該縦壁部19の上端縁は、前側傾斜部15mの下面に沿って後側に向かって上側に傾斜して延びた後、上記ルーフパネル本体部15hの下面に沿って後側に向かって略水平方向に延びるように形成されている。また、縦壁部19の下端縁は、ルーフパネル15の前端部から後側に向かって略水平方向に延びるように形成されており、縦壁部19の後端縁は略上下方向に延びるように形成されている。そして、縦壁部19の後方下側の角部19aはR面取りされて円弧状に形成されている。
一方、上記三つの縦壁部19の後端部には、上述したように、リブ18がそれぞれ接続されている。該リブ18は、ルーフパネル15と一体形成され且つ該ルーフパネル15の下面から下側に突出して該ルーフパネル下面に沿って延びている。そして、該リブ18は、その断面が略矩形状になるように形成されている。ここで、リブ18の幅と縦壁部19の幅(車幅方向の長さ)とは等しくなっており、これにより、リブ18及び縦壁部19の成形性を向上させることができる。また、縦壁部19とリブ18との境界において、縦壁部19の高さ(上下方向の長さ)はリブ18の高さに比べて十分に大きくなっており、従って、収納物品の重みによるルーフパネル15の変形を確実に抑えることができる。
一方、上記底板60は、縦壁部19の下面に沿って後側に向かって延びた後、縦壁部19の角部19aに沿って湾曲して若干上側に反り上がるように形成されている。すなわち、底板60の後端部は、若干上側に反り上がっており、これにより、車両の加減速時や急停止時の慣性により収納物品が後方に付勢された場合に、底板60の後端部が障壁となって当該物品が車室内に落下するのを防止することができる。
そして、上記ルーフパネル15と縦壁部19と底板60とで囲まれた空間が上記収納空間31とされ、該収納空間31は、車幅方向中央の縦壁部19により二つに仕切られている。具体的には、上記ルーフパネル15の前側傾斜部15m及びルーフパネル本体部15hの下面が、収納空間31の上壁面(上壁部)を構成し、車幅方向両側の二つの縦壁部19の車幅方向内側の面及び車幅方向中央の縦壁部19(以下、中央の縦壁部19と呼ぶ)の車幅方向両側の面が収納空間31の側壁面(側壁部)を構成し、底板60の上面が収納空間31の底壁面を構成している。
尚、トップシーリング17は、図15に示すように、ルーフパネル15と同様に箱状に形成されていて、ストレージボックス11に対応する部分が切欠かれて切欠部17bとされている。そして、トップシーリング17は、その上面を上記リブ18の下面18aに接着固定してルーフパネル15の下面に結合されて支持されている。
以上の如く上記実施形態2では、ルーフパネル15の下面には、前後方向に延びるようにしてリブ18が形成されており、トップシーリング17は、その上面をリブ18の下面18a(取付面18a)に接着固定することで、上記ルーフパネル15の下面に結合されて支持されている。これにより、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記各実施形態では、リブ18は、断面略矩形状の中実状に形成されているが、これに限ったものではなく、例えば図16に示すように、リブ18を閉断面状に形成するようにしてもよい。これにより、同断面積の中実状のリブ18に比べてその剛性を高めることができる。
また、上記実施形態1では、リブ18は、その前後方向全体に亘って断面形状が変化しない構成とされているが、これに限ったものではなく、例えば、リブ18のうち車幅方向から見てストレージボックス11と重複する部分の高さを、該重複部分以外のリブ18の高さに比べて大きくするようにしてもよい。これにより、ルーフパネル15における上記ストレージボックス11に対応する部分及びその周辺部分の剛性をより一層高めることができる。従って、収納物品の重みによるルーフパネル15の変形(撓み)をより一層確実に抑制することが可能となる。
また、上記各実施形態では、リブ18は前後方向に延びるように形成されているが、これに限ったものではなく、例えば車幅方向に延びるように形成してもよい。
また、上記実施形態1では、二つのリブ18が設けられており、上記実施形態2では、三つのリブ18が設けられているが、例えば四つ以上のリブ18を設けるようにしてもよい。これにより、ルーフパネル15の剛性を更に高めることができる。また、リブ18の下面に設けられる取付面18aの数が増える結果、トップシーリング17の自重による変形を可及的に抑制することができ、従って、該トップシーリング17の必要剛性を下げて更なる軽量化を図ることが可能となる。また、リブ18を一つだけ設けるようにしてもよく、この場合、使用する樹脂量を削減してコスト低減を図ることができる。
また、上記各実施形態では、ルーフパネル15及びトップシーリング17の車幅方向両端部同士を接合して前後方向に延びるルーフモジュール20を形成するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、ルーフパネル15のフランジ部15aをリヤヘッダ14の上側フランジ部14a、フロントヘッダ13の上側フランジ部13a及びルーフサイドレール12の上側フランジ部12aで支持するとともに、トップシーリング17の周縁部をルーフサイドトリム29で支持するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ルーフサイドトリム29を設けるようにしているが、必ずしも設ける必要はない。
本発明は、車両ルーフ部の車幅方向両端部においてそれぞれ車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、該両ルーフサイドレールの間を覆う樹脂製のルーフパネルとを備えた車両の樹脂ルーフ構造に有用であり、特に、ルーフパネルの車室側に配設されて車室天井面を形成するトップシーリングを備えた車両の樹脂ルーフ構造に有用である。
本発明の実施形態1に係る樹脂ルーフ構造を備えた車両を示す、前方斜め上方から見た斜視図である。 車両の車室内を後方から見た斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV−V線断面図である。 図1のVI−VI線断面図である。 図1のVII−VII線断面図である。 車両の車体構造を示す、前方斜め上方から見た斜視図である。 トップシーリングを示す、前方斜め上方から見た斜視図である。 ルーフパネルを示す、前方斜め上方から見た斜視図である。 ルーフサイドトリムを示す、前方斜め上方から見た斜視図である。 ストレージボックスの構成を示す分解斜視図である。 実施形態2を示す図5相当図である。 実施形態2を示す図12相当図である。 実施形態2を示す図9相当図である。 他の実施形態を示す図4相当図である。
符号の説明
A 自動車(車両)
1 車両ルーフ部
12 ルーフサイドレール
12a上側フランジ部(ルーフ側フランジ部)
15 ルーフパネル
17 トップシーリング
18 リブ(レインフォース部)
18a取付面(トップシーリング取付部)
20 ルーフモジュール
32aサイドフランジ部
25 アウタパネル
26 インナパネル

Claims (5)

  1. 車両ルーフ部の車幅方向両端部においてそれぞれ車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、該両ルーフサイドレールの間を覆う樹脂製のルーフパネルとを備えた車両の樹脂ルーフ構造であって、
    上記ルーフパネルの下側に配設されて車室天井面を形成するトップシーリングを備え、
    上記トップシーリングは、上記ルーフパネルの下面に結合されていることを特徴とする車両の樹脂ルーフ構造。
  2. 請求項1記載の車両の樹脂ルーフ構造において、
    上記ルーフパネルの下面には、該ルーフパネルと一体形成され且つ下側に突出して該ルーフパネル下面に沿って延びるレインフォース部が設けられ、
    上記レインフォース部には、上記トップシーリングを取付けるためのトップシーリング取付部が設けられており、
    上記トップシーリングは、該レインフォース部を介して上記ルーフパネルの下面に結合されていることを特徴とする車両の樹脂ルーフ構造。
  3. 請求項2記載の車両の樹脂ルーフ構造において、
    上記レインフォース部は、車両前後方向に延びるように形成されていて、その断面が閉断面状になっていることを特徴とする車両の樹脂ルーフ構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両の樹脂ルーフ構造において、
    上記ルーフパネル及び上記トップシーリングは、それぞれの車幅方向両端部同士が接合されて車両前後方向に延びる閉断面状のルーフモジュールを形成していることを特徴とする車両の樹脂ルーフ構造。
  5. 請求項4記載の車両の樹脂ルーフ構造において、
    上記ルーフモジュールの車幅方向両端部には、上記ルーフパネル及びトップシーリングの車幅方向両端部同士が接合されてなるサイドフランジ部が形成され、
    上記サイドフランジ部は、車両前後方向に延びるように形成されており、
    上記ルーフサイドレールは、互いに車幅方向に並設されたインナパネル及びアウタパネルの上下方向両端部同士を接合して閉断面状に形成されていて、該インナパネル及びアウタパネルの上端部同士が接合されてなるルーフ側フランジ部を有し、
    上記ルーフ側フランジ部は、車両前後方向に延びるように形成されており、
    上記ルーフモジュールは、上記サイドフランジ部をルーフ側フランジ部に重合することで上記ルーフサイドレールに固定されていることを特徴とする車両の樹脂ルーフ構造。
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