JP4715625B2 - 車体構造 - Google Patents
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Description
このため、ヘッドランプ後方の車体側部の車体外表面には、フロントフェンダーが位置することなく、サブウインドウガラスが位置することになり、ヘッドランプの後方の車体側部を効率よく使用することができる。
すなわち、ヘッドランプの後方にサブウインドウガラスが位置することで、ヘッドランプの後方の車体側部を、サブウインドウの視界向上領域等として使用することができるのである。
上記構成によれば、ヘッドランプとガーニッシュとサブウインドウガラスにより透明又は半透明のベルトライン面部を形成できるため、車体側部に車体前後方向に延びる透明又は半透明の領域を構成することができる。
このため、この透明又は半透明の領域で光の反射率が高まり、車体前部の側方部分における、車外からの視認性を高めることができる。
よって、例えば、見通しの悪い交差点等において、自車の車体側部を側方から走行してくる他車の運転者に認識させやすくなり、衝突予防も図ることができ、安全性を高めることができる。
また、ベルトライン面部が車体のベルトライン位置で車体前後方向に延びることで、車体全体の美感も向上することができる。
上記構成によれば、サブウインドウガラスの後方にドアウインドウガラスを設置することで、さらに車体前後方向で広い範囲を透明又は半透明のベルトライン面部の領域にすることができる。
よって、ドアウインドウガラスを利用して透明又は半透明領域を広げることで、さらに衝突安全性を高めることができ、また、車体全体の美感も向上することができる。
上記構成によれば、フロントピラーとボンネットとの連続部分のピラー下部外表面部を下凸の円弧形状に形成することで、ベルトライン凹部の上縁ラインも、下凸の円弧形状に形成して、このベルトライン凹部に収容されるサブウインドウガラス等の上縁部も、下凸の円弧形状に形成することになる。
このため、サブウインドウガラス等を、従来のように略三角形に形成した場合よりも、前端部を上方に反るような形で形成できるため、前端上縁部をより高い位置に設定することができる。
よって、サブウインドウ開口部の前端部の可視領域を広げることができ、車体前部の側方視界をより広げることができる。
なお、この「ピラー下部外表面部」は、フロントピラーの下部やボンネットの後部等の既存の車体部材で構成してもよいし、全く別の部材を設定して構成してもよい。
よって、成形コストを抑えつつも、外観上の見栄えを向上して、サブウインドウ開口部の前端部の可視領域を広げることができる。
上記構成によれば、サブウインドウ開口部に装着するサブウインドウガラスに、ヘッドランプ後端位置まで延びる前側延長部を設けたため、ヘッドランプ後方の車体外表面には、フロントフェンダーが位置することなく、サブウインドウガラスが位置することになる。
このため、ヘッドランプ後方位置にサブウインドウガラスが位置することで、ヘッドランプ後方位置の車体側部を、サブウインドウの視界向上領域等として使用することができ、ヘッドランプの後方の車体側部を効率よく使用することができる。
よって、車体前部の側部にサブウインドウとフロントフェンダーを備えた車体構造であって、ヘッドランプの後方の車体側部を、効率よく使用して、全体として車体構造の機能を高めることができる。
上記構成によれば、ヘッドランプとサブウインドウガラスとでベルトライン面部を構成して、このベルトライン面部の上下幅が車体前方から車体後方に向かうにしたがって徐々に広がることになる。
このため、ヘッドランプの後方位置には、フロントフェンダーが位置することなく、サブウインドウガラスが位置することになる。また、車体側部のヘッドランプとサブウインドウガラスとが、車外から一体的に視認されることになる。
よって、車体の機能部材であるヘッドランプとサブウインドウガラスを車体の装飾部材として使用することができ、車体の美感をより向上することができる。
よって、車体前部の側部にサブウインドウとフロントフェンダーを備えた車体構造において、ヘッドランプ後方の車体側部を効率よく使用して、全体として車体構造の機能を高めることができる。
まず、図1〜図11により、第一実施形態について説明する。図1は本発明の車体構造を採用した自動車の前部右側の全体斜視図、図2はその車体構造の前部側部の側面図、図3はサブウインドウガラス等を分解した分解斜視図、図4はフロントフェンダー等を分解した分解斜視図、図5はサブウインドウ開口部周辺の車体を分解した分解斜視図、図6は図1のA−A線矢視断面図、図7は図1のB−B線矢視断面図、図8は図1のC−C線矢視断面図、図9はフロントフェンダーの車体内方側の斜視図、図10は図9のD−D線矢視断面図、図11は図9のE−E線矢視断面図である。
この車体構造1は、エンジンルームEの上方に前傾して設置されるボンネット2と、エンジンルームEの前方で車幅方向にわたって設置されるフロントバンパー3と、エンジンルームEの側方に車体前後方向にわたって設置されるフロントフェンダー4と、そのフロントフェンダー4の後方に連なるように設置されるフロントドア5と、ボンネット2後方で上方に向って傾斜設置されるフロントウインドウガラス6と、フロントウインドウガラス6の後方で略水平状に配置されるルーフパネル7とを備える。また、フロントフェンダー4内方には、エンジンルームEの側壁上縁を構成するエプロンレインメンバ8を配置している。このエプロンレインメンバ8の上方には、前述のボンネット2が延在している。
なお、ここでフロントピラー52は、前述のフロントウインドウガラス6の側端部を支持して上下方向に延在している。
このため、外観上、ボンネット2とフロントピラー52が連続しているように視認されることになる。
このベルトライン面部Fは、図3に示すように、車体前部の側面部に形成したベルトライン凹部60に、ヘッドランプ10、クリアガーニッシュ20及びサブウインドウガラス30を収容することで構成している(図3では、クリアガーニッシュ20とサブウインドウガラス30を分解した状態を図示)。
これは、前述のようにアッパーフェンダー51の下端縁部51aが下凸状に湾曲形成されていることによるが、このため、サブウインドウガラス30は、従来のものより、前端部分の可視領域を広げることができる。
すなわち、前述したようにフロントピラー52の絞り部61bの上面61b1に、別途、取付けブラケット53を設け、この取付けブラケット53に対して、上方から廻り込むアッパーフェンダー51の上端フランジ部51cを、車幅方向内方側から外方側に延びる締結ボルト51dで締結固定することで、アッパーフェンダー51の上部を取り付けている。
この実施形態の車体構造は、サブウインドウ開口部30Aを含んだ車体前部の側部に、フロントピラー52及びボンネット2とフロントフェンダー4の上縁部に挟まれたベルトライン凹部60を形成し、そのベルトライン凹部60の車体前方側にヘッドランプ10を収容し、車体後方側にサブウインドウガラス30を収容して、フロントピラー52及びボンネット2とフロントフェンダー4との間を連続する車体外表面を形成している。
このため、ヘッドランプ10後方の車体側部の車体外表面には、フロントフェンダー4が位置することなく、サブウインドウガラス30等が位置することになり、ヘッドランプ10の後方の車体側部を効率よく使用することができる。
すなわち、ヘッドランプ10の後方にサブウインドウガラス30等が位置することで、ヘッドランプ10の後方の車体側部を、サブウインドウ開口部30Aの視界向上領域等として使用することができるのである。
これにより、車体側部に車体前後方向に延びる透明又は半透明の領域を構成することができる。
このため、この透明又は半透明の領域で光の反射率が高まり、車体前部の側方部分における、車外からの視認性を高めることができる。
よって、例えば、見通しの悪い交差点等において、自車の車体側部を側方から走行してくる他車の運転者に認識させやすくなり、衝突予防も図ることができ、安全性を高めることができる。
また、ベルトライン面部が車体のベルトライン位置で車体前後方向に延びることで、車体全体の美感も向上することができる。
これにより、車体側部の透明又は半透明領域を、さらに車体前後方向に広く設定することができる。
このため、車体前部の側部における車外からの視認性を、ドアウインドウガラス50も利用して、さらに高めることができる。
よって、さらに透明又は半透明領域を広げることで、安全性を高めることができ、また、車体全体の美感も向上することができる。
これにより、このベルトライン凹部60に収容されるサブウインドウガラス30も、その上縁部が、下凸の円弧形状に形成されることになる。
このため、サブウインドウガラス30を、従来のように略三角形に形成した場合よりも、前端部を上方に反るような形で形成できるため、前端上縁33をより高い位置に設定することができる。
よって、サブウインドウの前端部の可視領域を広げることができ、車体前部の側方視界をより広げることができる。
なお、このアッパーフェンダー51の代わりに、フロントピラー52の下部を下方に延設したり、ボンネット2の後部を後方に延設することで、車体外表面に下凸の円弧形状を構成して「ピラー下部外表面部」として、設定してもよい。
このため、車体側部のヘッドランプ10とサブウインドウガラス30とが、車外からより一体的に視認されることになる。
よって、ヘッドランプ10とサブウインドウガラス30が一体的に視認されることで、車体の機能部材であるヘッドランプ10とサブウインドウガラス30を車体の装飾部材として使用することができ、車体の美感をより向上することができる。
前記車体前部にヘッドランプを設置し、前記サブウインドウ開口部に装着されるサブウインドウガラスに、前記ヘッドランプ後端位置まで延びる前側延長部を設けたものである。
このように、この実施形態の車体構造では、車体前部にヘッドランプ10を設置し、サブウインドウガラス130に、ヘッドランプ10後端位置まで延びる延長部131を設けている。
これにより、ヘッドランプ10の後方位置には、フロントフェンダー4が位置することなく、サブウインドウガラス130が位置することになる。
このため、ヘッドランプ10後方位置の車体側部を、サブウインドウ開口部30Aの視界向上領域等として使用することができ、ヘッドランプ10の後方の車体側部を効率よく使用することができる。
よって、車体前部の側部にサブウインドウとフロントフェンダー4を備えた車体構造であって、ヘッドランプ10の後方の車体側部を、効率よく使用して、全体として車体構造の機能を高めることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
なお、この固定方法も、前述の実施形態同様、特にこのクリップ固定に限定されるものではない。
これにより、樹脂製のピラーガーニッシュ251によって、フロントピラー52とボンネット2との間の空隙部を覆って、補間したことにより、鉄板等では成形しにくい下凸の円弧形状を、樹脂成形によって容易に構成することができる。
よって、成形コストを抑えつつも、外観上の見栄えを向上して、サブウインドウ開口部30Aの前端部の可視領域を広げることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
この発明の透明又は半透明のガーニッシュは、実施形態のクリアガーニッシュ20、クリアガーニッシュ部320に対応し、
以下、同様に、
樹脂製のピラーガーニッシュは、ピラーガーニッシュ251、ピラーガーニッシュ部321に対応し、
前側延長部は、延長部131に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車体構造に適用する実施形態を含むものである。この実施形態では、ミニバンタイプの車体構造で説明をしたが、その他の、セダンタイプ、ワゴンタイプ等々の車体構造で採用してもよい。
F…ベルトライン面部
1…車体構造
2…ボンネット
4…フロントフェンダー
10…ヘッドランプ
20…クリアガーニッシュ
30…サブウインドウガラス
30A…サブウインドウ開口部
51…アッパーフェンダー
52…フロントピラー
60…ベルトライン凹部
130…サブウインドウガラス
131…延長部
251…ピラーガーニッシュ
320…クリアガーニッシュ部
321…ピラーガーニッシュ部
Claims (7)
- 車体前部の側部で、前傾するフロントウインドウガラスの両端部を支持し上下方向に前傾して延在するフロントピラーと、該フロントピラーの下部でサブウインドウガラスを装着するサブウインドウ開口部と、該サブウインドウ開口部の下部から前方に延設されるエプロンレインメンバと、該エプロンレインメンバの上方に延在するボンネットと、該エプロンレインメンバの車幅方向外方で車体側部の外表面をなすフロントフェンダーとを備えた車体構造であって、
前記サブウインドウ開口部を含んだ車体前部の側部に、前記フロントピラー及び前記ボンネットと前記フロントフェンダーの上縁部とで挟まれたベルトライン凹部を形成し、
該ベルトライン凹部の車体前方側にヘッドランプを収容し、車体後方側にサブウインドウガラスを収容して、前記フロントピラー及び前記ボンネットと前記フロントフェンダーとの間を連続させる車体外表面を形成した
車体構造。 - 前記ベルトライン凹部のヘッドランプとサブウインドウガラスとの間に、透明又は半透明の外表面部を有するガーニッシュを収容して、
該ガーニッシュとヘッドランプとサブウインドウガラスにより、車体前後方向に延在するベルトライン面部を形成した
請求項1記載の車体構造。 - 前記フロントピラーの車体後方位置にサイドドアを設け、
該サイドドアの上部にドアウインドウガラスを装着して、
該ドアウインドウガラスを、前記サブウインドウガラスの後方に連なるように設置し、車体側部に、前記ヘッドランプから前記サブウインドウガラスを含んで前記ドアウインドウガラスまで前後方向に連続するベルトライン面部を構成した
請求項1又は2記載の車体構造。 - 前下がりに傾斜した前記フロントピラーと該フロントピラーの傾斜角より小さく傾斜した前記ボンネットとの連続部分において、車体側部の外表面を構成するピラー下部外表面部を設定し、
該ピラー下部外表面部を、側面視で下凸の円弧形状に湾曲するように形成して、
前記ベルトライン凹部の上縁ラインを、該ピラー下部外表面部の形状と略一致するように下凸の円弧形状に湾曲形成した
請求項1〜3いずれか記載の車体構造。 - 前記ピラー下部外表面部を、樹脂製のピラーガーニッシュで構成し、
該ピラーガーニッシュで前記フロントピラーと前記ボンネットとの間に形成される空隙部を覆うとともに、
該ピラーガーニッシュの下縁部を、前記ベルトライン凹部の上縁ラインと略一致させた
請求項4記載の車体構造。 - 車体前部の側部で、前傾するフロントウインドウガラスの両端部を支持し上下方向に前傾して延在するフロントピラーと、該フロントピラーの下部でサブウインドウガラスを装着するサブウインドウ開口部と、該サブウインドウ開口部の下部から前方に延設されるエプロンレインメンバと、該エプロンレインメンバの上方に延在するボンネットと、該エプロンレインメンバの車幅方向外方で車体側部の外表面をなすフロントフェンダーとを備えた車体構造であって、
前記車体前部にヘッドランプを設置し、
前記サブウインドウ開口部に装着されるサブウインドウガラスに、前記ヘッドランプ後端位置まで延びる前側延長部を設けた
車体構造。 - 車体前部の側部で、前傾するフロントウインドウガラスの両端部を支持し上下方向に前傾して延在するフロントピラーと、該フロントピラーの下部でサブウインドウガラスを装着するサブウインドウ開口部と、該サブウインドウ開口部の下部から前方に延設されるエプロンレインメンバと、該エプロンレインメンバの上方に延在するボンネットと、該エプロンレインメンバの車幅方向外方で車体側部の外表面をなすフロントフェンダーとを備えた車体構造であって、
車体前部から車体側部にかけてヘッドランプを設置して、
該ヘッドランプの後方に、前記サブウインドウ開口部に装着されるサブウインドウガラスを連続するように設置することでベルトライン面部を構成し、
該ベルトライン面部の上下幅を、車体前方から車体後方に向かうにしたがい徐々に広がるように設定した
車体構造。
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