JPH0687468A - 車両のシート取付構造 - Google Patents

車両のシート取付構造

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JPH0687468A
JPH0687468A JP4239109A JP23910992A JPH0687468A JP H0687468 A JPH0687468 A JP H0687468A JP 4239109 A JP4239109 A JP 4239109A JP 23910992 A JP23910992 A JP 23910992A JP H0687468 A JPH0687468 A JP H0687468A
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panel
floor panel
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floor
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佳三 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シートパネルをフロアパネルに対して支持する
ガセットを有効利用して、シートの支持強度を高めつ
つ、エンジンサービス時の作業性の向上を図る。 【構成】フロントシート13の下方にエンジン4 の第2サ
ービスホール22を設けたキャブオーバ型車において、上
記フロントシート13をシートスライダ10を介して設置す
るシートパネル14をフロアパネル5 に対して段差状に膨
出して設け、シートパネル14の上面に設けた第2サービ
スホール22をシートパネル材33により覆い、フロアパネ
ル5 の面上より支持する第4ガセット32をシートパネル
材33の後部に設け、該第4ガセット32に回転ヒンジ51の
支軸51a を配置する。そして、回転ヒンジ51のシートパ
ネル材側部材52を上記シートスライダ10に、リヤフロア
パネル側部材53を車幅方向へ延びるクロスメンバ28にそ
れぞれ取付け、シートパネル14よりも高位置の段差部21
b に対してシートパネル材33の車体内方側縁部を略水平
にシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のシート取付構造
に関し、詳しくは、フロアパネルに対して段差状に膨出
するシートパネルに対してシートが設置されるようにし
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、例えば、実開昭61−
97078号公報に開示されるように、フロアパネルの
下方にエンジンが搭載されるようにしたキャブオーバー
タイプのものがあり、このような車両においては、エン
ジンのサービスを行うためのサービスホールが設けら
れ、該サービスホールは、上記シートを設置するための
シートパネルによりシールされつつ覆われており、上記
シートパネルは、エンジンとの干渉を回避しつつシート
上からの視認性が確保されるよう,上記フロアパネルに
対して段差状に膨出して設けられている。そして、上記
フロアパネルとシートパネルとの間には、該シートパネ
ルをフロアパネルに対して開閉自在に支持する回転ヒン
ジが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如く
シートパネルがフロアパネルに対して段差状に膨出して
設けられているものでは、フロアパネルとシートパネル
との間に空間が存在するため、シートの支持強度が低い
ものとなる。
【0004】また、シートパネルとフロアパネルとの間
に回転ヒンジを単に設けただけでは、シートパネル開放
時にシート荷重を伴う大きな荷重が回転ヒンジの支点を
介してフロアパネルに作用し、該フロアパネルが凹んで
シートパネルの開放状態を保てない恐れがある。このた
め、シートパネルを開放してエンジンをサービスする際
の作業性の悪化が危惧される。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、シートパネルをフロアパ
ネルに対して支持するガセットを設け、該ガセットの有
効利用により、シートの支持強度を高めつつ、シートパ
ネル開放時においてエンジンをサービスする際の作業性
の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車両のシ
ート取付構造として、フロアパネルの下方にエンジンが
搭載されているとともに、シートの下方に、上記エンジ
ンのサービスを行うためのサービスホールが設けられて
いる車両を前提とする。そして、上記サービスホール
を、上記シートを設置するためのシートパネルによりシ
ールしつつ覆うとともに、該シートパネルを、上記フロ
アパネルに対して段差状に膨出せしめて設ける。さら
に、上記シートパネルの後部に、該シートパネルの後部
をフロアパネルの面上より支持するガセットを設け、該
ガセットに、上記シートパネルをフロアパネルに対して
開閉自在に支持する回転ヒンジの支点を位置せしめて設
ける構成としたものである。
【0007】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明のシートを限定し、その
シートをスライド移動させるシートスライダを介してシ
ートパネルに設置し、回転ヒンジのシートパネル側を、
上記シートスライダに取付ける構成としたものである。
【0008】また、請求項3記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1または2記載の発明の構成を限定
し、シート後方に位置するフロアパネルには車幅方向へ
延びるクロスメンバを設け、回転ヒンジのフロアパネル
側を、上記クロスメンバに取付ける構成としたものであ
る。
【0009】さらに、請求項4記載の発明が講じた解決
手段は、上記請求項1、2または3記載の発明の構成を
限定し、サービスホールの車体内方側縁部を、シートパ
ネルよりも高位置に位置させるとともに略水平に形成す
る。そして、上記サービスホールの車体内方側縁部に対
してシールするシートパネルの車体内方側縁部のシール
部を、そのサービスホールの車体内方側縁部に対して略
水平にシールするような構成としたものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
シートパネルの後部をフロアパネルの面上より支持する
ガセットにより、フロアパネルと、該フロアパネルに対
して段差状に膨出するシートパネルとの間の空間が支え
られ、フロアパネルに対するシートパネルの支持強度が
高められる。
【0011】また、上記の如くガセットに、シートパネ
ルをフロアパネルに対して開閉自在に支持する回転ヒン
ジの支点が配置されているので、シートパネル開放時に
シート荷重を伴う大きな荷重は、回転ヒンジの支点を介
してガセットで吸収されて、フロアパネルへの直接的な
作用を緩和し、該フロアパネルの凹みを防止してシート
パネルの開放状態を円滑に保つことができる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、シートを
シートパネルに設置するシートスライダに、回転ヒンジ
のシートパネル側が取付けられているので、回転ヒンジ
のシートパネル側の取付強度がシートスライダによって
高められる。
【0013】また、請求項3記載の発明では、シート後
方のクロスメンバに回転ヒンジのフロアパネル側が取付
けられているので、回転ヒンジのフロアパネル側の取付
強度がクロスメンバによって高められ、シートパネル開
放時にシート荷重を伴う大きな荷重が、ガセットおよび
クロスメンバで効果的に吸収されて、フロアパネルへの
直接的な作用をさらに緩和し、該フロアパネルの凹みを
確実に防止することができる。
【0014】さらに、請求項4記載の発明では、シート
パネルよりも高位置となる略水平なサービスホールの車
体内方側縁部に対してシールするシートパネルの車体内
方側縁部におけるシール部は、そのサービスホールの車
体内方側縁部に対して略水平にシールするようになされ
ているので、シートパネルの車体内方側縁部において略
水平となるよう屈曲する水平部分でもってシートパネル
自体の剛性強度が高められる。
【0015】また、サービスホールは、シートパネルよ
りも高位置に位置するように上方へ廻り込んで形成され
ているので、サービスホールの開口面積を効果的に拡大
させることができる。しかも、シートパネルの車体内方
側縁部は、そのサービスホールの車体内方側縁部に対し
て略水平にシールするシール部でもってサービスホール
の車体内方側縁部に対するシール性を高めることができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る車両のシート取付構造によれば、シートパネルの後部
をフロアパネルの面上より支持するガセットを設け、該
ガセットに、シートパネルをフロアパネルに対して開閉
自在に支持する回転ヒンジの支点を配置したので、フロ
アパネルとシートパネルとの間の空間を支えるガセット
でもって、シートパネルを介したフロアパネルに対する
シートの支持強度を高めつつ、シートパネル開放時のシ
ート荷重を伴う大きな荷重のフロアパネルへの直接的な
作用を緩和してシートパネル開放時にシートパネルの開
放状態を円滑に保ちつつエンジンをサービスする際の作
業性の向上を図ることができる。
【0017】また、請求項2記載の発明における車両の
シート取付構造によれば、シートスライダに回転ヒンジ
のシートパネル側を取付けたことにより、回転ヒンジの
シートパネル側の取付強度を高めることができる。
【0018】また、請求項3記載の発明における車両の
シート取付構造によれば、シート後方のクロスメンバに
回転ヒンジのフロアパネル側を取付けたことにより、回
転ヒンジのフロアパネル側の取付強度を高めたので、シ
ートパネル開放時のシート荷重を伴う大きな荷重を効果
的に吸収しつつフロアパネルへの直接的な作用をさらに
緩和して、シートパネル開放時にエンジンをサービスす
る際の作業性の向上をより図ることができる。
【0019】さらに、請求項4記載の発明における車両
のシート取付構造によれば、シートパネルよりも高位置
の略水平なサービスホールの車体内方側縁部に対するシ
ートパネルの車体内方側縁部におけるシール部を、その
サービスホールの車体内方側縁部に対して略水平にシー
ルさせたので、シートパネルの車体内方側縁部における
水平部分でもってシートパネル自体の剛性強度を高める
ことができるとともに、シートパネルよりも高位置に廻
り込むサービスホールの開口面積の効果的な拡大化を図
りつつ、サービスホールの車体内方側縁部に対するシー
トパネルのシール性の向上を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】図4および図5は本発明の実施例に係るシ
ート取付構造を用いた自動車の下部を示し、この自動車
1としては、車体下端部側端位置を前後方向へ延びる断
面略コ字状のフレーム2,2を有するフレーム構造が採
用されており、車室3の下方にエンジン4が搭載される
ようにしたキャブオーバータイプのワンボックスカーが
適用されている。また、上記エンジン4としては、車体
前後方向へ延びる駆動軸(図示せず)を有すると共に左
右に傾斜する左右バンク4a,4bを有するV型6気筒
タイプのものが適用されている。そして、上記車室3内
における車幅方向中央部には、該車室3の床面を構成す
るほぼフラットなフロアパネル5に対して上方へ突出す
るトンネル部6が車室3内の前端位置より後方へ延びて
設けられていて、車体の剛性強度が高められるようにな
っている。該トンネル部6は、その車室3内の前端部分
がフロアパネル5により上方へ突出せしめられて一体成
形されているとともに、残る後側部分が断面略コ字状に
形成されたトンネル材7により形成されている。このト
ンネル材7(トンネル部6の後側部分)の上面は、後方
へ行くに従い高くなるように斜め上方へ傾斜している。
また、上記各フレーム2は、上記フロアパネル5の下面
に接合固着されている。
【0022】上記フロアパネル5は、後述するフロント
シート13に着座する前席乗員の足元床面を構成するフ
ロントフロアパネル11と、後席乗員の足元床面を構成
するリヤフロアパネル12とからなり、このフロアパネ
ル11とリヤフロアパネル12との間に位置する該両パ
ネル間の左右側部つまり後述するフロントシート13の
下方には、上記エンジン4のサービスを行うための第1
サービスホール8,8が設けられている。また、上記各
第1サービスホール8は、フロントシート13(シー
ト)を設置するためのシートパネル14により上方から
覆われているとともに、各第1サービスホール8の周縁
つまりフロアパネル5に対して接合固着されている。そ
して、上記シートパネル14は、上記フロアパネル5
(フロントフロアパネル11およびリヤフロアパネル1
2)に対して上方へ段差状に膨出して設けられている。
また、上記フロントシート13は、シートクッション1
3aとシートバック13bとからなり、上記シートクッ
ション13aの下面は、シートクッション13a下面の
車体左右端位置を前後方向へ延びる左右一対の断面略C
字状のシートスライダ10,10を介して上記シートパ
ネル14の上面に取付けられていて、フロントシート1
3の車体前後方向へのスライド移動を可能にしている。
上記各シートスライダ10は、シートパネル14に対し
てボルト50,…(図1では後端部のみ示す)により締
結固定されている。
【0023】また、図3に示すように、上記フロントフ
ロアパネル11の前部下面には、断面略V字状のフロン
トロアフレーム15の後部上端面が接合固着されてお
り、該フロントロアフレーム15の前部上端面は、後述
するダッシュロアパネル19を介してフロントフロアパ
ネル11の前端部下面に接合固着されている。さらに、
上記フロントフロアパネル11の側方には、前席乗員の
乗降を容易にするステップ部16が設けられている。該
ステップ部16は、フロントフロアパネル11の側端部
下面に内端部上端が接合固着された断面略L字状のステ
ップパネル17と、該ステップパネル17の外端部に上
端部が接合固着されたサイドシル部18aとで構成され
ている。上記ステップパネル17の前部は、上記フロン
トロアフレーム15の後部外方端に内面が接合固着され
て前方へ延び、その前端部がフロントロアフレーム15
の前部後面に接合固着されている。
【0024】上記サイドシル部18aには、その前端部
より上記フロントロアフレーム15の外方端に接合固着
されかつ該フロントロアフレーム15に沿って上方へ延
びるカウルサイド部18bと、上記ステップパネル17
後端位置より上方へ延びるセンタピラー部18cとが一
体的に形成されてなる。上記センタピラー部18cの内
方端下端位置には、上記フレーム2に対して該フレーム
2を下方および外方より抱え込むように抱持する抱持部
20aを内方端に有する第1ガセット20の内端面が接
合固着されており、この第1ガセット20を介した抱持
部20aによるフレーム2への接合固着によって、セン
タピラー部18cの下端の支持剛性強度が効果的に高め
られるようになっている。また、上記フロントフロアパ
ネル11の前端部には、バッテリBや空気調和装置のブ
ロアAなどの補器類を収容する補器収容空間Hと、車室
3とを下部位置において仕切るダッシュロアパネル19
の下端部が接合固着されており、該ダッシュロアパネル
19の外端部は、上記カウルサイド部18bの前端部内
面に接合固着されている。
【0025】そして、上記シートパネル14には、車幅
方向中央部をさらに上方へ膨出させて上記トンネル部6
を後方へ延長させる延長トンネル部21が設けられてい
る。該延長トンネル部21は、延長トンネル材29によ
り構成されているとともに、シートパネル14の上面に
対して車体正面視で段差状に形成され、延長トンネル部
21の最上部21aよりも一段低い略水平な段差部21
bにより、エンジン4のバンク4a,4bとの干渉が回
避されるようにしている。また、上記シートパネル14
は、その上面に縁部を存して開設され、上記エンジン4
のサービスをシートパネル14の上面側から行うための
第2サービスホール22と、下端がフロントフロアパネ
ル11の後部およびトンネル材7の後端にそれぞれ接合
固着されて略直角に起立し、かつシートパネル14の上
面前縁および延長トンネル部21の前縁を構成する前縁
部23aを上端に有する断面略L字状の縦面パネル材2
3と、下端が上記ステップパネル17の内方端後部およ
びサイドシル部18aの上縁後部にそれぞれ接合固着さ
れてセンタピラー部18cに沿って略直角に起立し、か
つシートパネル14の上面側縁を構成する側縁部24a
を上端に有する断面略L字状の側面パネル材24と、前
端が上記延長トンネル部21の後端および上記側面パネ
ル材24の内端後部にそれぞれ接合固着された,シート
パネル14の上面後縁を構成する後縁部25aを前端部
に有し、後方へ行くに従い低くなるように斜め下方へ傾
斜する後面パネル材25と、上記延長トンネル部21の
最上部21aの後方に対応する後面パネル材25に開設
された開口26と、上記延長トンネル部21の最上部2
1aを後面パネル材25の後端まで後方へ突出させるよ
うに上記開口26を閉塞する断面略コ字状の第2ガセッ
ト27と、上記後面パネル材25の後縁部25aに後述
する回転ヒンジ51を介して回動自在に支持され、シー
トパネル14の上面縁部(延長トンネル部21の段差部
21b,縦面パネル材23の前縁部23a,側面パネル
材24の側縁部24aおよび後面パネル材25の後縁部
25a)に対して周縁部が上方より当接して上記第2サ
ービスホール22を覆うシートパネル材33(シートパ
ネル)とからなる。上記シートパネル材33は、該シー
トパネル材33の全周に亘って設けられた中空ゴム製の
シール材9によってシートパネル14の上面縁部に対す
るシールがなされている。また、上記後面パネル材25
の後端は、上記リヤフロアパネル12の前端に接合固着
されている。さらに、上記リヤフロアパネル12の前端
部下面には、車幅方向へ延びる断面略コ字状のクロスメ
ンバ28が接合固着されているとともに、上記フレーム
2,2に接合固着されていて、各フレーム2間において
車幅方向へ延びる閉断面を形成している。そして、上記
フレーム2に対応するフロントフロアパネル11の後端
の一部(延長トンネル部21よりも外方側部分)は、縦
面パネル材23との接合固着部よりも後方へ延設されて
おり、このフレーム2に対応するフロントフロアパネル
11の後端の一部上面と、上記縦面パネル材23の前縁
部23a下面との間には、該両者間に接合固着された車
体側面視で略台形状となる断面略コ字状の第3ガセット
31が接合固着されている。また、上記第3ガセット3
1の前面は縦面パネル材23の後面にも接合固着されて
いて、縦面パネル材23の剛性強度が第3ガセット31
を介したフレーム2により高められるようになってい
る。
【0026】また、上記車室3内におけるシートパネル
14の上部前方には、車体略前後方向へ延びるステアリ
ングシャフト41を支持するための断面略円形状のステ
アリングメンバ42が配設されている。該ステアリング
メンバ42は、車幅方向へ延びて配されており、その各
端部が上記カウルサイド部18bにそれぞれ接合固着さ
れている。また、上記ステアリングメンバ42には、そ
の略中間部を下方に対して支持するためのステアリング
ステー43,43の上端部が接合固着されている。上記
各ステアリングステー43は、その下端部が上記左右の
シートパネル14前側の縦面パネル材23およびフロン
トフロアパネル11に対して接合固着されるよう,下端
部に近付くに従い前後幅を増大させる形状に形成されて
いるとともに、下端部において縦面パネル材23および
フロントフロアパネル11に則して略直角に折り曲げら
れたフランジ部43aを介して縦面パネル材23および
フロントフロアパネル11に締結固定されるようになっ
ている。さらに、上記各ステアリングステー43の下端
部は、上記トンネル部6(トンネル材7)の側壁面に沿
って配されていて、下面がトンネル部6の上面に接合固
着されて側面が上方へ突出する断面略コ字状のブラケッ
ト45の側面に対して締結固定されている。
【0027】そして、本発明の特徴部分として、図1に
示すように、上記フロアパネル5の面上と略一致するフ
レーム2の上面と、該フレーム2の上方に対応する上記
後面パネル材25の後縁部25aとの間には、該両者間
に接合固着された車体側面視で略台形状となる断面略コ
字状の第4ガセット32が設けられている。該第4ガセ
ット32は、上記フロントシート13の車体外側位置に
対応するシートスライダ10の後方への延長線上の下方
に配されていて、後面パネル材25の下面に接合固着さ
れている。また、上記シートパネル材33の後端部と、
上記リヤフロアパネル12の前端部との間には、シート
パネル材33をリヤフロアパネル12に対して後方へ開
放自在に支持する回転ヒンジ51が設けられている。該
回転ヒンジ51は、上記シートパネル材33の内外位置
を後面パネル材25の外面に沿って前方へそれぞれ延び
る内外片52a,52bを有し、かつ該内外片52a,
52bの先端(前端)が上記各シートスライダー10の
後端部にボルト50,50により締結固定される一方、
内外片52a,52bの基端(後端)が一体的に連結さ
れた略コ字状のシートパネル材側部材52と、上記後面
パネル材25の後面に沿って起立する縦面53aを有
し、かつ上記リヤフロアパネル12に沿って後方へ延び
る後端部がリヤフロアパネル12にボルト50,50に
より締結固定された断面略L字状のリヤフロアパネル側
部材53とからなり、上記後面パネル材25の後面上端
に対応する第4ガセット32の上側後端の角部には、上
記回転ヒンジ51の支軸51a(支点)が位置して設け
られている。そして、上記リヤフロアパネル側部材53
の内外位置のリヤフロアパネル12に対する締結固定部
は、上記クロスメンバ28により囲まれた閉断面上のリ
ヤフロアパネル12に対応していて、その閉断面内にお
けるリヤフロアパネル12の裏面に取付けられたウェル
ドナット(図示せず)に対して上記各ボルト50,50
が螺合されて、リヤフロアパネル12を介したクロスメ
ンバ28に対する取付けがなされている。この場合、リ
ヤフロアパネル側部材53の外側位置のリヤフロアパネ
ル12に対する締結固定部は、クロスメンバ28の延長
線上に位置するフレーム2上のリヤフロアパネル12に
対応していて、リヤフロアパネル12を介したクロスメ
ンバ28の延長線上に対する取付けがなされている。
【0028】また、図2に示すように、上記第2サービ
スホール22の車体内方側縁部は、上記延長トンネル部
21の段差部21bまで上方へ廻り込んでシートパネル
14の上面よりも高位置に位置しており、その延長トン
ネル部21の段差部21b(第2サービスホール22の
車体内方側縁部)に対してシールするシートパネル材3
3の車体内方側縁部のシール部33aは、延長トンネル
部21の略水平な段差部21bに対して略水平にシール
するように折曲形成されている。
【0029】したがって、上記実施例では、縦面パネル
材23の前縁部23aをフレーム2上のフロントフロア
パネル11の後端の一部上面に対して支持する第3ガセ
ット31と、後面パネル材25の後縁部25aをフレー
ム2の上面に対して支持する第4ガセット32とによ
り、フロアパネル5と、該フロアパネル5に対して段差
状に膨出するシートパネル14との間の空間が前後で支
えられ、フロアパネル5に対するシートパネル14の支
持強度を高めることができる。
【0030】また、上記の如く第4ガセット32の上側
後端の角部に、シートパネル14をリヤフロアパネル1
2に対して開閉自在に支持する回転ヒンジ51の支軸5
1aが配置されているので、シートパネル材開放時にフ
ロントシート13の荷重を伴う大きな荷重は、回転ヒン
ジ51の支軸51aを介して第4ガセット32で効果的
に吸収されてリヤフロアパネル12への直接的な作用を
緩和し、回転ヒンジ51のリヤフロアパネル側部材53
の取付強度がクロスメンバ28により高められて、上記
シートパネル材開放時の荷重によるリヤフロアパネル1
2の凹みを確実に防止してシートパネル材33の開放状
態を円滑に保つことができ、よってシートパネル材開放
時にエンジン4をサービスする際の作業性の向上を図る
ことができる。また、回転ヒンジ51のリヤフロアパネ
ル側部材53の後端部が、延長線を含むクロスメンバ2
8により囲まれた閉断面上のリヤフロアパネル12に締
結固定されて、回転ヒンジ51のリヤフロアパネル材側
部材53の取付強度をクロスメンバ28により高めるこ
とができるとともに、回転ヒンジ51のシートパネル材
側部材52の内外片52a,52bの先端がシートスラ
イダ10,10の後端部に締結固定されて、回転ヒンジ
51のシートパネル材側部材52の取付強度を各シート
スライダ10により高めることができる。しかも、上記
第4ガセット32の上側後端の角部への回転ヒンジ51
の支軸51aの配置と相俟って、シートパネル材開放時
のフロントシート荷重を伴う大きな荷重を第4ガセット
32およびクロスメンバ28で効果的に吸収しつつリヤ
フロアパネル12への直接的な作用をさらに緩和して、
エンジンサービス時の作業性の向上をより図ることがで
きる。
【0031】さらに、シートパネル14よりも高位置の
第2サービスホール22の車体内方側縁部つまり延長ト
ンネル部21の段差部21bに対してシールするシート
パネル材33の車体内方側縁部におけるシール材9は、
その延長トンネル部21の略水平な段差部21bに対し
て略水平にシールするように屈曲形成されているので、
シートパネル材33の車体内方側縁部において略水平と
なるよう屈曲する水平部分でもってシートパネル材33
自体の剛性強度を高めることができる。
【0032】しかも、第2サービスホール22は、シー
トパネル14よりも高位置に位置するように上方へ廻り
込んで形成されているので、第2サービスホール22の
開口面積を効果的に拡大できる。また、シートパネル材
33の車体内方側縁部は、延長トンネル部21の段差部
21bに対して略水平にシールするシール材9でもって
延長トンネル部21の段差部21bに対するシール性を
高めることができる。この結果、第2サービスホール2
2の開口面積の効果的な拡大化を図りつつ、延長トンネ
ル部21の段差部21bに対するシートパネル材33の
シール性の向上を図ることができる。
【0033】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、第3ガセット31と第4ガセ
ット32とによってフロアパネル5に対して段差状に膨
出するシートパネル14を前後で支えたが、回転ヒンジ
を効果的に補強する上で、シートパネルが第4ガセット
のみによりその後部において支持されるような構成であ
っても良い。
【0034】また、上記実施例では、シートパネル14
の上面に第2サービスホール22を設け、該サービスホ
ール22をシートパネル材33により覆う構成とした
が、シートパネルとリヤフロアパネルとの間に回転ヒン
ジを設け、この回転ヒンジにより開閉するシートパネル
でもって第1サービスホールが覆われるように構成して
も良い。
【0035】さらに、上記実施例では、フロントシート
13外方位置に対応するシートスライダ10の後方への
延長線上の下方に第4ガセット32を配したが、フロン
トシート内方位置に対応するシートスライダの後方への
延長線上の下方に同様の第4ガセットが配されていても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム付近で切断した車体右側におけるシー
トパネル後部付近の斜視図である。
【図2】車体後方より視たシートパネル付近の断面図で
ある。
【図3】車体左側におけるシートパネル付近の斜視図で
ある。
【図4】車室内前部において一部切欠いた状態の側面図
である。
【図5】車室内前部の平面図である。
【符号の説明】
4 エンジン 5 フロアパネル 10 シートスライダ 13 フロントシート(シート) 14 シートパネル 21b 延長トンネル部の段差部(サービスホールの
車体内方側縁部) 22 第2サービスホール(サービスホール) 32 第4ガセット(ガセット) 51 回転ヒンジ 51a 支軸(支点) 52 シートパネル材側部材(シートパネル側) 53 リヤフロアパネル側部材(フロアパネル側)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルの下方にエンジンが搭載さ
    れているとともに、シートの下方に、上記エンジンのサ
    ービスを行うためのサービスホールが設けられている車
    両において、上記サービスホールは、上記シートを設置
    するためのシートパネルによりシールされつつ覆われて
    いるとともに、該シートパネルは、上記フロアパネルに
    対して段差状に膨出して設けられており、上記シートパ
    ネルの後部には、該シートパネルの後部をフロアパネル
    の面上より支持するガセットが設けられ、該ガセットに
    は、上記シートパネルをフロアパネルに対して開閉自在
    に支持する回転ヒンジの支点が位置して設けられている
    ことを特徴とする車両のシート取付構造。
  2. 【請求項2】 シートは、該シートをスライド移動させ
    るシートスライダを介してシートパネルに設置され、回
    転ヒンジのシートパネル側は、上記シートスライダに取
    付けられていることを特徴とする請求項1記載の車両の
    シート取付構造。
  3. 【請求項3】 シート後方に位置するフロアパネルには
    車幅方向へ延びるクロスメンバが設けられ、回転ヒンジ
    のフロアパネル側は、上記クロスメンバに取付けられて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の車両のシ
    ート取付構造。
  4. 【請求項4】 サービスホールの車体内方側縁部は、シ
    ートパネルよりも高位置に位置しているとともに略水平
    に形成されてなり、上記サービスホールの車体内方側縁
    部に対してシールするシートパネルの車体内方側縁部の
    シール部は、そのサービスホールの車体内方側縁部に対
    して略水平にシールするようになされていることを特徴
    とする請求項1、2または3記載の車両のシート取付構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007038888A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Suzuki Motor Corp 車両の室内構造
JP2013249062A (ja) * 2013-07-16 2013-12-12 Yanmar Co Ltd 農作業車

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