JP6583352B2 - 自動車のリフトゲート支持構造 - Google Patents
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Description
すなわち、車室後部に設けられた荷室の後部荷室開口(いわゆるリフトゲート開口)が形成された車両において、左右一対のルーフサイドレール間におけるルーフパネル後端部を段下げして、ヒンジ部材の取付け座を形成し、ルーフパネルの車幅方向全幅よりも内側の位置における上記取付け座に対して左右一対のヒンジ部材が取付けられたものである。
この特許文献2に開示されたものは、ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びる凹溝形状のルーフモヒカン部を備え、該ルーフモヒカン部に車体側ヒンジ部のヒンジ基部を取付ける一方、車両前後方向に比較的長いゲート側ヒンジ部を、リフトゲートの前部側面に固定し、上記ヒンジ基部の車幅方向内側の立上り部に、ヒンジピンを介してゲート側ヒンジ部の前端を枢着したものである。
因りに、車両前後方向に延びるルーフサイドレールの閉断面が上記凹部によって狭小化されると剛性上不利となるので、上記構成により当該凹部を可及的小さくするものである。
図面は自動車のリフトゲート支持構造を示し、図1は当該リフトゲート支持構造を備えた自動車の側面図、図2はヒンジ部材の取付け構造を示す斜視図、図3は図2の背面図、図4の(a)は車両後部を斜め上方から見た状態で示す要部斜視図、(b)は図4の(a)のA−A線矢視断面図である。
また、上記左右のルーフサイドレール11後部から下方に夫々リヤピラー14が延設され、上記左右のルーフサイドレール11後部の間に上記ルーフパネル10後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダ1が設けられ、該左右のリヤピラー14と上記ルーフパネル10後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口(荷室開口15参照)を開閉可能に覆うリフトゲート20が設けられている。
そして、上述のパネル部13の車幅方向内端部13aから上方に延びる縦壁13bを一体形成し、この縦壁13bの上端から車幅方向内側に延びる内片部13cを一体形成し、この内片部13cと上述の外片部10cとをスポット溶接手段等により接合固定して、上述のルーフモヒカン部12(ルーフ接続部)を構成したものである。
上述のリフトゲート20は、図4に示すように、リフトゲートアウタ21とリフトゲートインナ22とリヤウインドガラス23とを有しており、リフトゲートアウタ21とリフトゲートインナ22とはヘミング加工部にて一体化されている。
上述のリフトゲート20は次に述べるヒンジ部材30を介して車体に取付けられている。
なお、図中、4はリヤクウォータウインド、5はリヤフェンダパネル、6はリヤバンパ、7はルーフモヒカン部12に配設されるモヒカンモール、11cはルーフサイドレール11の車幅方向上部内端(いわゆるルーフサイドレール11の上縁ライン)である。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示す。
図5は自動車のリフトゲート支持構造の実施例2を示す要部斜視図、図6の(a)はヒンジ部材の取付け構造を示す平面図、図6の(b)は図6の(a)のB−B線矢視断面図、図7の(a)はリフトゲートを取外して車体後部を斜め上方から見た状態で示す要部斜視図、図7の(b)は図6の(a)のC−C線矢視断面図である。
因りに、車両前後方向に延びるルーフサイドレール11の閉断面が上記凹部によって狭小化されると剛性上不利となるので、上記構成により当該凹部を可及的小さくするものである。
図8に示すこの実施例3では、ルーフモヒカン部12の後端部の車幅方向の寸法を、それよりも前方の車幅方向の寸法に対して幅広となるように、当該ルーフモヒカン部の少なくとも後部から後端部にかけて末広がり形状に形成したものである。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については、図5〜図7で示した実施例2と同様であるから、図8において図5と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図9は自動車のリフトゲート支持構造の実施例4を示す要部斜視図、図10の(a)は図9のD−D線矢視断面図、図10の(b)は図9のE−E線矢視断面図である。
但し、この実施例4では、車体側ヒンジ部41の取付けフランジ41aを含むヒンジ部材40の全体が、ルーフモヒカン部12およびモヒカンモール7の車幅方向の車外側に設けられている。
上述のカバー部材47で、ヒンジ部材40の前側部分を覆うことで、見映えの向上を図ると共に、走行風の流れ込みを抑制し、NVHの低減を図るよう構成したものである。
図11の(a)は自動車のリフトゲート支持構造の実施例5を示す要部斜視図、図11の(b)は図11の(a)のG−G線矢視断面図である。
このように構成しても、その他の点については、図1〜図4で示した実施例1とほぼ同様であるから、図11において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明のヒンジ部材の回動軸は、実施例のヒンジピン33,43に対応し、
以下同様に、
車体側ヒンジ部における車体への取付け部は、取付けフランジ31a、41aに対応し、
リヤピラーから上方に延びるパネルは、パネル部13に対応し、
リヤヘッダから車幅方向外方に延びるパネルは、リヤヘッダレイン16の延設部16aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
また例えば、ルーフモヒカン部は、ヒンジ部材をルーフモヒカン部よりも外側に設ける構成とした場合、所定幅を有する凹溝状でなくともよく、ルーフパネルとルーフサイドレールを車幅方向に突き当てるように接合した継ぎ目状であってもよい。
また、ゲート側ヒンジ部のリフトゲートとの取付方向は、どの方向に向けてもよく、リフトゲート形状又は組付性を考慮して適宜設定することができると共に、取付方法はボルトとナットの締結に限られるものではない。例えばゲート側ヒンジ部をリフトゲートにリベット結合、溶接、接着、埋め込み等により一体化してもよい。
11…ルーフサイドレール
12…ルーフモヒカン部
13…パネル部(パネル)
14…リヤピラー
15…荷室開口(車室開口)
16a…延設部(パネル)
20…リフトゲート
24…リヤスポイラ
30,40…ヒンジ部材
31,41…車体側ヒンジ部
32,42…ゲート側ヒンジ部
33,43…ヒンジピン(回動軸)
31a、41a…取付けフランジ(車体への取付け部)
41b…立壁部
42b…前部
Claims (5)
- 車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、
上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、
上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ、
上記ヒンジ部材の回動軸が上記リフトゲートの上端および上記ルーフモヒカン部の後端よりも車両前方かつ下方に設けられた
自動車のリフトゲート支持構造。 - 車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、
上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、
上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ、
上記ルーフサイドレール後端部の外面に取付けられた車体側ヒンジ部の取付け部から、前上方に当該車体側ヒンジ部が延設され、この延設部位に上記回動軸が設けられた
自動車のリフトゲート支持構造。 - 上記ルーフモヒカン部が所定幅を有する凹溝状に形成され、上記車体側ヒンジ部の取付け部から突設された立壁部および上記ゲート側ヒンジ部の前部が上記ルーフモヒカン部内において車両前方に延設された
請求項2に記載の自動車のリフトゲート支持構造。 - 上記車体側ヒンジ部の取付け部で、上記リヤピラーから上方に延びるパネルと、上記リヤヘッダから車幅方向外方に延びるパネルとが共締め固定された
請求項1に記載の自動車のリフトゲート支持構造。 - 上記ヒンジ部材は上記リフトゲートまたは上記リフトゲートに設けられたリヤスポイラで覆われた
請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車のリフトゲート支持構造。
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