JP6583352B2 - 自動車のリフトゲート支持構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられると共に、ルーフパネルの車幅方向外側方には、ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びる凹溝形状のルーフモヒカン部が設けられた自動車のリフトゲート支持構造に関する。
一般に、車体後部に車室開口が形成された車両においては、該車室開口がリフトゲートで開閉可能に覆われており、上述のリフトゲートは、車体側ヒンジ部と、ゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸(いわゆるヒンジピン)とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられている。
特許文献1には次のような自動車のリフトゲート支持構造が開示されている。
すなわち、車室後部に設けられた荷室の後部荷室開口(いわゆるリフトゲート開口)が形成された車両において、左右一対のルーフサイドレール間におけるルーフパネル後端部を段下げして、ヒンジ部材の取付け座を形成し、ルーフパネルの車幅方向全幅よりも内側の位置における上記取付け座に対して左右一対のヒンジ部材が取付けられたものである。
換言すれば、ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びる凹溝形状のルーフモヒカン部に対して、車幅方向の内側に左右一対のヒンジ部材が設けられたものである。
この場合、上記ヒンジ部材の上部はリフトゲートで当該ヒンジ部材の車両前方まで覆われて見映えが確保されるが、リフトゲート開放時には、当該リフトゲート前端が下方に下がるので、ルーフパネル後端の段下げ部には、車両前方側に窪む凹状の湾曲部が設けられると共に、ルーフパネルには、リフトゲート前端の回動を許容するために、その取付け座とルーフパネル上面との間の上下方向に比較的大きい高さが必要で、ルーフパネル上面の高さ位置を一定に保つ際(車高を一定に保つ際)には、上下方向の高さが高い分、ヒンジ取付け座の位置が低位置となり、荷室開口および後方視界が狭くなる。充分な後方視界を確保するためには、車高が高くなる。このため広い荷室開口を確保するという観点で改善の余地があった。
上記特許文献1の問題点を解決するために、特許文献2に開示された自動車のリフトゲート支持構造が既に発明されている。
この特許文献2に開示されたものは、ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びる凹溝形状のルーフモヒカン部を備え、該ルーフモヒカン部に車体側ヒンジ部のヒンジ基部を取付ける一方、車両前後方向に比較的長いゲート側ヒンジ部を、リフトゲートの前部側面に固定し、上記ヒンジ基部の車幅方向内側の立上り部に、ヒンジピンを介してゲート側ヒンジ部の前端を枢着したものである。
この特許文献2に開示された従来構造においては、ゲート側ヒンジ部が車両前後方向に比較的長いので、リフトゲートの開放に伴ってゲート側ヒンジ部が上方に上がった時、ヒンジ部材を上方から覆っているカバー部材が上方に押し上げられることになる。そこで、カバー部材を可動構造にして、ゲート側ヒンジ部の上動時にカバー部材を従動すべく構成した場合には、ゴミ等の介在その他により可動構造のカバー部材の動きが悪くなる。一方で、カバー部材の後部にゲート側ヒンジ部の上動を許容するスリットを設けた場合には、見映えの観点で好ましくないという問題点があった。
さらに、上記特許文献2に開示されたものでは、ルーフモヒカン部に車体側ヒンジ部のヒンジ基部を取付ける構造であるから、当該ヒンジ基部をボルト、ナットにてルーフモヒカン部に取付けることになり、ボルトの軸部がルーフモヒカン部より下方に突出し、この下方に突出したボルト軸部は車室内からトップシーリングで覆われる。このため、トップシーリングの上下方向の高さ位置が低くなり、改善の余地があった。
一方、特許文献1において、ルーフパネルの段下げ部に形成されたヒンジ取付け座とルーフパネル上面との間の上下方向の高さを確保するために、ヒンジ部材の取付け位置に対応して、ルーフパネルの一部を上方に突出して膨出部(bulge バルジ)を形成することも考えられるが、このように膨出部(いわゆるバルジ)を設ける場合には、車両デザイン上、好ましくないものである。
特開平10−226237号公報 特開2008−155825号公報
そこで、この発明は、車高を高くすることなく、広い車室開口(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができる自動車のリフトゲート支持構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のリフトゲート支持構造は、車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ、上記ヒンジ部材の回動軸が上記リフトゲートの上端および上記ルーフモヒカン部の後端よりも車両前方かつ下方に設けられたものである。
上記構成によれば、車体側ヒンジ部の車体への取付け部を、ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けたので、当該取付け部を車体に取付けるボルト等の取付け部材がリヤピラー閉断面またはリヤヘッダ閉断面内に入り、ルーフパネルの高さに影響が及ばない。この結果、車高を高くすることなく、広い車室開口(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができ、当該車室開口を、その上縁が車幅方向に略直線状またはルーフに平行になるよう延設し、車両背面視で可及的大きい略方形状の開口と成すことも可能となる。
しかも、上記ヒンジ部材の回動軸が上記リフトゲートの上端および上記ルーフモヒカン部の後端よりも車両前方かつ下方に設けられたものであるから、見映えもよく、リフトゲート上端の回動が容易であり、かつ、リヤヘッダを薄くすることも可能となる。
この発明による自動車のリフトゲート支持構造は、また、車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ、上記ルーフサイドレール後端部の外面に取付けられた車体側ヒンジ部の取付け部から、前上方に当該車体側ヒンジ部が延設され、この延設部位に上記回動軸が設けられたものである。
上記構成によれば、車体側ヒンジ部の車体への取付け部を、ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けたので、当該取付け部を車体に取付けるボルト等の取付け部材がリヤピラー閉断面またはリヤヘッダ閉断面内に入り、ルーフパネルの高さに影響が及ばない。この結果、車高を高くすることなく、広い車室開口(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができ、当該車室開口を、その上縁が車幅方向に略直線状またはルーフに平行になるよう延設し、車両背面視で可及的大きい略方形状の開口と成すことも可能となる。
しかも、上記ルーフサイドレール後端部の外面に取付けられた車体側ヒンジ部の取付け部から、前上方に当該車体側ヒンジ部が延設され、この延設部位に上記回動軸が設けられたものである。
このように、ヒンジ取付け部よりも前上方に回動軸(いわゆるヒンジセンタ)を設けたので、車体側ヒンジ部を車体に取付けるための窪み形状の凹部の最小化を図って、車体剛性確保と回動軸配置との両立を図ることができる。
因りに、車両前後方向に延びるルーフサイドレールの閉断面が上記凹部によって狭小化されると剛性上不利となるので、上記構成により当該凹部を可及的小さくするものである。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフモヒカン部が所定幅を有する凹溝状に形成され、上記車体側ヒンジ部の取付け部から突設された立壁部および上記ゲート側ヒンジ部の前部が上記ルーフモヒカン部内において車両前方に延設されたものである。
上記構成によれば、車体側ヒンジ部を車体に取付けるためのルーフサイドレール後面の凹部の大きさやルーフモヒカン部の凹部の深さを、最小化することができる。
この発明の一実施態様においては、上記車体側ヒンジ部の取付け部で、上記リヤピラーから上方に延びるパネルと、上記リヤヘッダから車幅方向外方に延びるパネルとが共締め固定されたものである。
上記構成によれば、車体側ヒンジ部の取付け部で上記両パネルを共締め固定するので、車体側ヒンジ部の車体支持剛性が高まり、かつ、車体側ヒンジ部の取付け部で上記両パネルを共締め固定するので、リヤピラーから上方に延びるパネルと、リヤヘッダから車幅方向外方に延びるパネルとの連結剛性を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ヒンジ部材は上記リフトゲートまたは上記リフトゲートに設けられたリヤスポイラで覆われたものである。
上記構成によれば、ヒンジ部材がリフトゲートまたはリヤスポイラで覆われるので、別体のカバーを設ける場合に比して、継ぎ目の削減による空力抵抗や見映えの向上を図ることができる。
この発明によれば、車高を高くすることなく、広い車室開口(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができる効果がある。
本発明のリフトゲート支持構造を備えた自動車の側面図 ヒンジ部材の取付け構造を示す斜視図 図2の背面図 (a)は車両後部を斜め上方から見た状態で示す要部斜視図、(b)は図4の(a)のA−A線矢視断面図 自動車のリフトゲート支持構造の他の実施例を示す要部斜視図 (a)はヒンジ部材の取付け構造を示す平面図、(b)は図6の(a)のB−B線矢視断面図 (a)はリフトゲートを取外して車体後部を斜め上方から見た状態で示す要部斜視図、(b)は図6の(a)のC−C線矢視断面図 自動車のリフトゲート支持構造のさらに他の実施例を示す要部斜視図 自動車のリフトゲート支持構造のさらに他の実施例を示す要部斜視図 (a)は図9のD−D線矢視断面図、(b)は図9のE−E線矢視断面図 (a)は自動車のリフトゲート支持構造のさらに他の実施例を示す要部斜視図、(b)は図11の(a)のG−G線矢視断面図
車高を高くすることなく、広い車室開口(いわゆるリフトゲート開口)を確保するという目的を、車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ、上記ヒンジ部材の回動軸が上記リフトゲートの上端および上記ルーフモヒカン部の後端よりも車両前方かつ下方に設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のリフトゲート支持構造を示し、図1は当該リフトゲート支持構造を備えた自動車の側面図、図2はヒンジ部材の取付け構造を示す斜視図、図3は図2の背面図、図4の(a)は車両後部を斜め上方から見た状態で示す要部斜視図、(b)は図4の(a)のA−A線矢視断面図である。
図1〜図4において、車室の天井を形成するルーフパネル10の車幅方向左右両側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレール11が設けられ、ルーフサイドレール11とルーフパネル10とを接続して車両前後方向に延びる凹溝形状のルーフモヒカン部12が設けられている。
また、上記左右のルーフサイドレール11後部から下方に夫々リヤピラー14が延設され、上記左右のルーフサイドレール11後部の間に上記ルーフパネル10後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダ1が設けられ、該左右のリヤピラー14と上記ルーフパネル10後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口(荷室開口15参照)を開閉可能に覆うリフトゲート20が設けられている。
すなわち、図3に示すように、ルーフパネル10の車幅方向側部10aから下方に延びる縦壁10bを一体形成し、この縦壁10bの下端から車幅方向外側に延びる外片部10cを一体形成する一方、ルーフサイドレール11側においては、図3、図4に示すように、その後部11aから下方に延びる縦壁11bを一体形成し、この縦壁11bを車両前方に窪む湾曲形状に形成すると共に、縦壁11bの下端から後方かつ下方に延びて、後述するヒンジ部材30における車体側ヒンジ部31の取付け座を兼ねるパネル部13を一体連接している。
このパネル部13は、ルーフサイドレール11にその縦壁11bを介して当該ルーフサイドレール11から後方に延びるパネルと、リヤピラー14から上方に延びるパネルと、が一体化されたものである。
そして、上述のパネル部13の車幅方向内端部13aから上方に延びる縦壁13bを一体形成し、この縦壁13bの上端から車幅方向内側に延びる内片部13cを一体形成し、この内片部13cと上述の外片部10cとをスポット溶接手段等により接合固定して、上述のルーフモヒカン部12(ルーフ接続部)を構成したものである。
図2に示すように、車体後部には、ルーフパネル10後端と、リヤピラー14後端とで囲繞された車室開口としての荷室開口15(いわゆるリフトゲート開口)が形成されており、この車体後部の荷室開口15をリフトゲート20で開閉可能に覆うよう構成している。
上述のリフトゲート20は、図4に示すように、リフトゲートアウタ21とリフトゲートインナ22とリヤウインドガラス23とを有しており、リフトゲートアウタ21とリフトゲートインナ22とはヘミング加工部にて一体化されている。
また、この実施例のリフトゲート20は、図4に示すように、その上端部に、その主要部がルーフパネル10の後端よりも車両後方に位置するようリヤスポイラ24を備えている。リヤスポイラ24はスポイラアウタ25とスポイラインナ26とを有しており、図4に示すように、上述のスポイラアウタ25の車幅方向左右両側部には、車両前方へ突出して、後述するヒンジ部材30をその上方から覆う突出部25aが一体形成されている。
上述のリフトゲート20は次に述べるヒンジ部材30を介して車体に取付けられている。
図2、図3、図4に示すように、上述のヒンジ部材30はパネル部13に取付けられる車体側ヒンジ部31と、リフトゲートインナ22に取付けられるゲート側ヒンジ部32と、これら両ヒンジ部31,32を枢支する回動軸としてのヒンジピン33とを備えている。
図2、図3に示すように、上述のヒンジ部材30の少なくとも車体側ヒンジ部31における車体への取付け部としての取付けフランジ31aが、ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けられている。
この実施例1では、取付けフランジ31aを含むヒンジ部材30の全体が、ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けられている。
図2に示すように、ルーフパネル10の下方部には、ルーフパネル10下面に近接して車幅方向に延びるリヤヘッダレイン16が設けられており、このリヤヘッダレイン16は、同図に示すように、その車幅方向外側部が内片部13cの下側および縦壁13bの車幅方向内側に沿って延びた後に、パネル部13下面に沿う延設部16aを有しており、図4に示すように、車体側ヒンジ部31の取付けフランジ31aで、リヤヘッダレイン16から車幅方向外方に延びるパネルとしての延設部16aと、リヤピラー14から上方に延びるパネル部13とが、前後一対のボルト17、ナット18を用いて、共締め固定されている。
図4の(b)において、1はリヤヘッダ、2はリヤピラーアウタ、3はリヤヘッダ1と延設部16aとの間に形成されたリヤヘッダ閉断面であり、上記三者31a、13、16aを共締め固定するボルト17の軸部はリヤヘッダ閉断面3内に突出されることになる。
一方、ゲート側ヒンジ部32は、その後部に取付けフランジ32aを有しており、図4の(b)に示すように、該取付けフランジ32aは、前後一対のボルト27、ナット28を用いて、リフトゲート20のリフトゲートインナ22に取付けられている。
図2、図4に示すように、上述のヒンジ部材30の回動軸であるヒンジピン33(特に、その軸芯部)は、リフトゲート20の上端およびルーフモヒカン部12の後端よりも車両前方かつ下方に設けられている。
なお、図中、4はリヤクウォータウインド、5はリヤフェンダパネル、6はリヤバンパ、7はルーフモヒカン部12に配設されるモヒカンモール、11cはルーフサイドレール11の車幅方向上部内端(いわゆるルーフサイドレール11の上縁ライン)である。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示す。
このように、図1〜図4で示した実施例1の自動車のリフトゲート支持構造は、車体後部のルーフパネル10の車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレール11が設けられ、上記ルーフサイドレール11とルーフパネル10とを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部12が設けられ、上記左右のルーフサイドレール11後部から下方に夫々リヤピラー14が延設され、上記左右のルーフサイドレール11後部の間に上記ルーフパネル10後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダ1が設けられ、該左右のリヤピラー14と上記ルーフパネル10後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口(荷室開口15参照)を開閉可能に覆うリフトゲート20が設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、上記リフトゲート20は、車体側ヒンジ部31とゲート側ヒンジ部32と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸(ヒンジピン33参照)とから成るヒンジ部材30を介して車体に取付けられており、上記ヒンジ部材30の少なくとも車体側ヒンジ部31における車体への取付け部(取付けフランジ31a)が、上記ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けられたものである(図1〜図3参照)。
この構成によれば、車体側ヒンジ部31の車体への取付け部(取付けフランジ31a)を、ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けたので、当該取付け部(取付けフランジ31a)を車体に取付けるボルト17等の取付け部材がリヤヘッダ閉断面3内に入り、ルーフパネル10の高さに影響が及ばない。この結果、車高を高くすることなく、広い荷室開口15(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができ、当該荷室開口15を車両背面視で可及的大きい方形状の開口と成すことも可能となる。
この発明の一実施形態においては、上記ヒンジ部材30の回動軸(ヒンジピン33)が上記リフトゲート20の上端および上記ルーフモヒカン部12の後端よりも車両前方かつ下方に設けられたものである(図2、図4参照)。
この構成によれば、見映えもよく、リフトゲート20上端の回動が容易であり、かつ、リヤヘッダ1を薄くすることも可能となる。
この発明の一実施形態においては、上記車体側ヒンジ部31の取付け部(取付けフランジ31a)で、上記リヤピラー14から上方に延びるパネル(パネル部13参照)と、上記リヤヘッダ(リヤヘッダレイン16参照)から車幅方向外方に延びるパネル(延設部16a参照)とが共締め固定されたものである(図4参照)。
この構成によれば、車体側ヒンジ部31の取付け部(取付けフランジ31a)で上記両パネル(パネル部13、延設部16a)を共締め固定するので、車体側ヒンジ部31の車体支持剛性が高まり、かつ、車体側ヒンジ部31の取付け部(取付けフランジ31a)で上記両パネルを共締め固定するので、リヤピラー14から上方に延びるパネル(パネル部13)と、リヤヘッダ(リヤヘッダレイン16)から車幅方向外方に延びるパネル(延設部16a)との連結剛性を高めることができる。
この発明の一実施形態においては、上記ヒンジ部材30はリフトゲート20または該リフトゲート20に設けられたリヤスポイラ24(この実施例ではリヤスポイラ24)で覆われたものである(図4参照)。
この構成によれば、ヒンジ部材30がリフトゲート20またはリヤスポイラ24で覆われるので、見映えの向上を図ることができる。
図5、図6、図7はリフトゲート支持構造の他の実施例を示す。
図5は自動車のリフトゲート支持構造の実施例2を示す要部斜視図、図6の(a)はヒンジ部材の取付け構造を示す平面図、図6の(b)は図6の(a)のB−B線矢視断面図、図7の(a)はリフトゲートを取外して車体後部を斜め上方から見た状態で示す要部斜視図、図7の(b)は図6の(a)のC−C線矢視断面図である。
この実施例2においては、図6の(b)に示すように、ルーフサイドレール11の車幅方向上部内端11cから下方に延びる縦壁11dを一体形成し、この縦壁11dの下端から車幅方向内方に延びる内片部11eを一体形成し、この内片部11eとルーフパネル10側の外片部10cとをスポット溶接手段等により接合固定して、ルーフモヒカン部12(ルーフ接続部)を構成している。
また、図7の(a)に示すように、ルーフサイドレール11の後端部の外面には、当該ルーフサイドレール11の後端部から荷室開口15の上側コーナ部にかけて前高後低状に傾斜するヒンジ部材配置用のスラント部34を形成し、このスラント部34の車室側の面にはブラケット35を取付けている。
リフトゲート20(図7の(b)参照)を車体に取付けるためのヒンジ部材40は、図5、図6に示すように、車体側ヒンジ部41とゲート側ヒンジ部42と、これら両ヒンジ部41,42を枢支する回動軸としてのヒンジピン43とを備えている。
車体側ヒンジ部41における車体への取付け部としての取付けフランジ41aは、図6に示すように、当該取付けフランジ41aと上述のブラケット35とでスラント部34を挟持すべく、前後一対のボルト44、ナットを用いて、ルーフサイドレール11の後端部外面のスラント部34に取付けられている。
一方、ゲート側ヒンジ部42の取付けフランジ42aは、ボルト45、ナットを用いてリフトゲート20のリフトゲートインナ22に取付けられている。これにより、リフトゲート20がヒンジ部材40を介して車体に取付けられる。
図6の(a)に示すように、上述のヒンジ部材40の少なくとも車体側ヒンジ部41における車体への取付け部としての取付けフランジ41aが、ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けられている。
また、図5に示すように、ルーフサイドレール11後端部の外面のスラント部34に取付けられた車体側ヒンジ部41の取付けフランジ41aから、当該車体側ヒンジ部41の立壁部41b(いわゆるヒンジアーム部)が前上方に延設されており、この延設端部に回動軸であるヒンジピン43が設けられている。
さらに、図5、図6に示すように、車体側ヒンジ部41の立壁部41bおよび上述のゲート側ヒンジ部42の前部42bがルーフモヒカン部12の内部において車両前方に延設されている。
図6の(a)に示すように、この実施例2ではゲート側ヒンジ部42の前部42bに対して、その取付けフランジ42aが車幅方向外側にオフセットするように構成されている。
ところで、図5に示すように、リヤスポイラ24の車幅方向左右両側部には、車両前方へ突出して、ヒンジ部材40のリヤ側過半部をその上方から覆う突出部24aが一体形成され、該ヒンジ部材40のヒンジピン43配設部としての前端部は、ラバー製のカバー部材46にて図6の(b)、図7の(b)に示すように上方から覆われている。これにより、ヒンジピン43の軸芯であるヒンジセンタを可及的上方に位置させながら、ヒンジ部材40の前端部をカバー部材46で覆って、見映えの向上を図ると共に、走行風の流れ込みを抑制し、NVH(nois、vibration、harshnessの略で、ノイズ、振動、ハーシュネス)の低減を図るよう構成している。
また、図7の(b)に示すように、上述のカバー部材46は、その側面視断面形状が円弧状に形成されており、このカバー部材46の前側円弧部と近接するように前述のモヒカンモール7の後端部後面を当該前側円弧部と対応する円弧状凹部7aに形成し、これによりカバー部材46の前側円弧部が下方に潜り込むスペースを確保しつつ、ヒンジ部材40前端部とモヒカンモール7の後端部後面との間の間隙を可及的小さくするよう構成している。
このように、図5〜図7で示した実施例2の自動車のリフトゲート支持構造は、車体後部のルーフパネル10の車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレール11が設けられ、上記ルーフサイドレール11とルーフパネル10とを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部12が設けられ、上記左右のルーフサイドレール11後部から下方に夫々リヤピラー14が延設され、上記左右のルーフサイドレール11後部の間に上記ルーフパネル10後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラー14と上記ルーフパネル10後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口(荷室開口15参照)を開閉可能に覆うリフトゲート20が設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、上記リフトゲート20は、車体側ヒンジ部41とゲート側ヒンジ部42と、これら両ヒンジ部41,42を枢支する回動軸(ヒンジピン43参照)とから成るヒンジ部材40を介して車体に取付けられており、上記ヒンジ部材40の少なくとも車体側ヒンジ部41における車体への取付け部(取付けフランジ41a参照)が、上記ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けられたものである(図5〜図7参照)。
この構成によれば、車体側ヒンジ部41の車体への取付け部(取付けフランジ41a)を、ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けたので、当該取付け部(取付けフランジ41a)を車体に取付けるボルト44等の取付け部材がリヤピラー閉断面内に入り、ルーフパネル10の高さに影響が及ばない。この結果、車高を高くすることなく、広い荷室開口15(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができ、当該荷室開口15を車両背面視で可及的大きい方形状の開口と成すことも可能となる。
この発明の一実施形態においては、上記ルーフサイドレール11後端部の外面(スラント部34参照)に取付けられた車体側ヒンジ部41の取付け部(取付けフランジ41a)から、前上方に当該車体側ヒンジ部41が延設され、この延設部位に上記回動軸(ヒンジピン43)が設けられたものである(図5、図6参照)。
この構成によれば、ヒンジ取付け部(取付けフランジ41a)よりも前上方に回動軸(ヒンジピン43)を設けたので、車体側ヒンジ部41を車体に取付けるための窪み形状の凹部の最小化を図って、車体剛性確保と回動軸(ヒンジピン43)配置との両立を図ることができる。
因りに、車両前後方向に延びるルーフサイドレール11の閉断面が上記凹部によって狭小化されると剛性上不利となるので、上記構成により当該凹部を可及的小さくするものである。
この発明の一実施形態においては、ルーフモヒカン部12が所定幅を有する凹溝状に形成され、上記車体側ヒンジ部41の取付け部から突設された立壁部41bおよび上記ゲート側ヒンジ部42の前部42bが上記ルーフモヒカン部12内において車両前方に延設されたものである(図5、図6参照)。
この構成によれば、車体側ヒンジ部41を車体に取付けるためのルーフサイドレール11後面の凹部の大きさやルーフモヒカン部12の凹部の深さを、最小化することができる。
なお、図5〜図7で示した実施例2においても、その他の構成、作用、効果については図1〜図4で示した実施例1とほぼ同様であるから、図5〜図7において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図8は自動車のリフトゲート支持構造のさらに他の実施例を示す要部斜視図である。
図8に示すこの実施例3では、ルーフモヒカン部12の後端部の車幅方向の寸法を、それよりも前方の車幅方向の寸法に対して幅広となるように、当該ルーフモヒカン部の少なくとも後部から後端部にかけて末広がり形状に形成したものである。
これにより、ルーフモヒカン部12に対して、シーラ(sealer)吹き付け塗装用のノズル(つまりシーラノズル)スペースを充分に確保すべく構成したものである。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については、図5〜図7で示した実施例2と同様であるから、図8において図5と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図9、図10は自動車のリフトゲート支持構造のさらに他の実施例を示す。
図9は自動車のリフトゲート支持構造の実施例4を示す要部斜視図、図10の(a)は図9のD−D線矢視断面図、図10の(b)は図9のE−E線矢視断面図である。
この実施例4においては実施例2と同様に、リフトゲート20は、車体側ヒンジ部41とゲート側ヒンジ部42と、これら両ヒンジ部41,42を枢支するヒンジピン43とから成るヒンジ部材40を介して車体に取付けられている。
但し、この実施例4では、車体側ヒンジ部41の取付けフランジ41aを含むヒンジ部材40の全体が、ルーフモヒカン部12およびモヒカンモール7の車幅方向の車外側に設けられている。
図9に示すように、上述のモヒカンモール7はヒンジピン43の軸芯であるヒンジセンタよりもさらにリヤ側に延出している。この実施例4では、リヤスポイラ24の突出部24aが車両前方に突出する基端部としての突出基部24bと、車両前後方向の略同一位置までモヒカンモール7をリヤ側に延出している。
また、ヒンジ部の取付け部42aは車幅方向内側に向かうボルト45を介してリフトゲート20に取付けられている。このようにすることで、ヒンジ部材の位置をルーフモヒカン部12よりも車幅方向外側に設けるものでありながら、リフトゲート20のボルト締結部をヒンジ部材の車幅方向内側に設け、リフトゲート20本体の車幅方向の幅拡大を抑えつつ、十分なボルト取付け長を確保して取付剛性を向上することができる。
図10の(a)に示すように、モヒカンモール7の車幅方向の寸法によりシーラ吹き付け用のノズルスペースを確保しつつ、このモヒカンモール7およびルーフモヒカン部12の車幅方向外側にヒンジ部材40を設け、かつ当該ヒンジ部材40をモヒカンモール7、ルーフモヒカン部12に対して可及的近接配置している。
さらに、図10の(b)に示すように、ヒンジピン43の軸芯であるヒンジセンタを、リフトゲート20上端、この実施例ではリヤスポイラ24前端、並びに、ルーフサイドレール11の後端上面と略同一高さ位置に設定して、縦壁11bの車両前方へ窪む湾曲形状をなくしている。
また、図9、図10に示すように、モヒカンモール7の車幅方向外側とリヤスポイラ24の突出部24aにおける車幅方向内側との間において、ヒンジ部材40の前側部分を上方から覆うラバー製のカバー部材47を設けている。
このカバー部材47は、図10の(a)に示すように、ヒンジ部材40の前側部分を上方から覆う上面部47aと、上面部47aの車幅方向内側から下方に延びる車幅方向内面部47bと、上面部47aの車幅方向外側から下方に延びる車幅方向外面部47cと、車幅方向内面部47bの下端から車幅方向内側に延びる内片部47dと、車幅方向外面部47cの下端から車幅方向外側に延びる外片部47eと、を備えている。
上述のカバー部材47で、ヒンジ部材40の前側部分を覆うことで、見映えの向上を図ると共に、走行風の流れ込みを抑制し、NVHの低減を図るよう構成したものである。
このように、図9、図10で示した実施例4の自動車のリフトゲート支持構造は、車体後部のルーフパネル10の車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレール11が設けられ、上記ルーフサイドレール11とルーフパネル10とを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部12が設けられ、上記左右のルーフサイドレール11後部から下方に夫々リヤピラー14が延設され、上記左右のルーフサイドレール11後部の間に上記ルーフパネル10後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラー14と上記ルーフパネル10後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口(荷室開口15参照)を開閉可能に覆うリフトゲート20が設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、上記リフトゲート20は、車体側ヒンジ部41とゲート側ヒンジ部42と、これら両ヒンジ部41,42を枢支する回動軸(ヒンジピン43参照)とから成るヒンジ部材40を介して車体に取付けられており、上記ヒンジ部材40の少なくとも車体側ヒンジ部41における車体への取付け部(取付けフランジ41a)が、上記ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けられたものである(図9、図10参照)。
この構成によれば、車体側ヒンジ部41の車体への取付け部(取付けフランジ41a)を、ルーフモヒカン部12の車幅方向の車外側に設けたので、当該取付け部(取付けフランジ41a)を車体に取付けるボルト44等の取付け部材がリヤピラー閉断面内に入り、ルーフパネル10の高さに影響が及ばない。この結果、車高を高くすることなく、広い荷室開口15(いわゆるリフトゲート開口)を確保することができ、当該荷室開口15を車両背面視で可及的大きい方形状の開口と成すことも可能となる。
なお、図9、図10で示した実施例4においても、その他の構成、作用、効果については、図5〜図7で示した実施例2とほぼ同様であるから、図9、図10において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図11は自動車のリフトゲート支持構造のさらに他の実施例を示す。
図11の(a)は自動車のリフトゲート支持構造の実施例5を示す要部斜視図、図11の(b)は図11の(a)のG−G線矢視断面図である。
図11の(a)に示すように、平面視においてルーフパネル10の後端中央を、後端両サイドと比較して車両後方に突出し、ルーフパネル10の後端部が平面視で後方へ凸状に湾曲する形状に形成されている。
リヤスポイラ24のスポイラアウタ25は、ルーフパネル10の後方凸形状に沿うように形成される一方、ルーフパネル10の後部中央外面にはアンテナ8(ループアンテナ等の小型のアンテナが好ましく、本実施例においては、いわゆるシャークフィンアンテナ)が取付けられている。
図11の構成において、図1〜図4で示した実施例1のリフトゲート支持構造を採用すると、ヒンジ部材30のヒンジピン33がルーフモヒカン部12の車幅方向の外側に位置しているので、ヒンジピン33の軸芯であるヒンジセンタHC(図11の(b)参照)を、ルーフモヒカン部12後端に対して必要量車両前方に設定することができる。
そこで、リフトゲート20の開放時におけるスポイラアウタ25の前端25fの移動軌跡αが上記アンテナ8を回避するように、ヒンジセンタHCと当該前端25fとの間の離間距離を設定し、この離間距離に対応して、ヒンジセンタHCの位置をルーフモヒカン部12後端から必要量車両前方に選定すると、リフトゲート20の開放時において、当該リフトゲート20(詳しくはスポイラアウタ25)とアンテナ8とが干渉することを防止できる。
このように構成しても、その他の点については、図1〜図4で示した実施例1とほぼ同様であるから、図11において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のヒンジ部材の回動軸は、実施例のヒンジピン33,43に対応し、
以下同様に、
車体側ヒンジ部における車体への取付け部は、取付けフランジ31a、41aに対応し、
リヤピラーから上方に延びるパネルは、パネル部13に対応し、
リヤヘッダから車幅方向外方に延びるパネルは、リヤヘッダレイン16の延設部16aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、車室開口は荷室開口15に限られるものではなく、乗員が乗車するスペース後部の開口であってもよい。
また例えば、ルーフモヒカン部は、ヒンジ部材をルーフモヒカン部よりも外側に設ける構成とした場合、所定幅を有する凹溝状でなくともよく、ルーフパネルとルーフサイドレールを車幅方向に突き当てるように接合した継ぎ目状であってもよい。
また、ゲート側ヒンジ部のリフトゲートとの取付方向は、どの方向に向けてもよく、リフトゲート形状又は組付性を考慮して適宜設定することができると共に、取付方法はボルトとナットの締結に限られるものではない。例えばゲート側ヒンジ部をリフトゲートにリベット結合、溶接、接着、埋め込み等により一体化してもよい。
以上説明したように、本発明は、車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造について有用である。
10…ルーフパネル
11…ルーフサイドレール
12…ルーフモヒカン部
13…パネル部(パネル)
14…リヤピラー
15…荷室開口(車室開口)
16a…延設部(パネル)
20…リフトゲート
24…リヤスポイラ
30,40…ヒンジ部材
31,41…車体側ヒンジ部
32,42…ゲート側ヒンジ部
33,43…ヒンジピン(回動軸)
31a、41a…取付けフランジ(車体への取付け部)
41b…立壁部
42b…前部

Claims (5)

  1. 車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、
    上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、
    上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ
    上記ヒンジ部材の回動軸が上記リフトゲートの上端および上記ルーフモヒカン部の後端よりも車両前方かつ下方に設けられた
    自動車のリフトゲート支持構造。
  2. 車体後部のルーフパネルの車幅方向左右外側方には、車両前後方向に延びるルーフサイドレールが設けられ、上記ルーフサイドレールとルーフパネルとを接続して車両前後方向に延びるルーフモヒカン部が設けられ、上記左右のルーフサイドレール後部から下方に夫々リヤピラーが延設され、上記左右のルーフサイドレール後部の間に上記ルーフパネル後部に沿って車幅方向に延びるリヤヘッダが設けられ、該左右のリヤピラーと上記ルーフパネル後部とで左右側縁と上縁が形成された車体後部の車室開口を開閉可能に覆うリフトゲートが設けられた自動車のリフトゲート支持構造であって、
    上記リフトゲートは、車体側ヒンジ部とゲート側ヒンジ部と、これら両ヒンジ部を枢支する回動軸とから成るヒンジ部材を介して車体に取付けられており、
    上記ヒンジ部材の少なくとも車体側ヒンジ部における車体への取付け部が、上記ルーフモヒカン部の車幅方向の車外側に設けられ、
    上記ルーフサイドレール後端部の外面に取付けられた車体側ヒンジ部の取付け部から、前上方に当該車体側ヒンジ部が延設され、この延設部位に上記回動軸が設けられた
    自動車のリフトゲート支持構造。
  3. 上記ルーフモヒカン部が所定幅を有する凹溝状に形成され、上記車体側ヒンジ部の取付け部から突設された立壁部および上記ゲート側ヒンジ部の前部が上記ルーフモヒカン部内において車両前方に延設された
    請求項に記載の自動車のリフトゲート支持構造。
  4. 上記車体側ヒンジ部の取付け部で、上記リヤピラーから上方に延びるパネルと、上記リヤヘッダから車幅方向外方に延びるパネルとが共締め固定された
    請求項1に記載の自動車のリフトゲート支持構造。
  5. 上記ヒンジ部材は上記リフトゲートまたは上記リフトゲートに設けられたリヤスポイラで覆われた
    請求項1〜の何れか一項に記載の自動車のリフトゲート支持構造。
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