JP6240054B2 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6240054B2
JP6240054B2 JP2014212642A JP2014212642A JP6240054B2 JP 6240054 B2 JP6240054 B2 JP 6240054B2 JP 2014212642 A JP2014212642 A JP 2014212642A JP 2014212642 A JP2014212642 A JP 2014212642A JP 6240054 B2 JP6240054 B2 JP 6240054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
opening
seat
tailgate
vehicle width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014212642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016078671A (ja
Inventor
弘晃 安積
弘晃 安積
貴光 笠井
貴光 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014212642A priority Critical patent/JP6240054B2/ja
Priority to CN201510657336.XA priority patent/CN105523005B/zh
Publication of JP2016078671A publication Critical patent/JP2016078671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6240054B2 publication Critical patent/JP6240054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/24Anchoring devices secured to the side, door, or roof of the vehicle

Description

本発明は、車体後部に乗員が乗降可能な乗降用開口を有する車両に関する。
車体後部に乗員が乗降可能な乗降用開口を有する車両に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特開2014−12445号公報
特許文献1に示されるような、車両には、車体後部に乗降用開口が形成され、この乗降用開口を開閉可能なドアが設けられている。
例えば、前後3列にシートが配置される車両の3列目シートに着座する乗員は、車体後部からの乗降が可能となる。このような車両において、車体後部からの乗降性を高めることができれば、好ましい。
本発明は、車体後部からの乗降性を高めることができる技術の提供を課題とする。
第1の発明によれば、車体の後部に開けられた後部開口と、この後部開口を開閉可能に前記車体に取り付けられたテールゲートと、このテールゲートに開けられ乗員が乗降可能な乗降用開口と、この乗降用開口を開閉するサブドアと、を有する車両において、
前記乗降用開口は、前記テールゲートの車幅方向中央と重なる位置に形成され、
前記乗降用開口の一端は、前記テールゲートの車幅方向中央から車幅方向一端にオフセットされた部位に位置し、
前記乗降用開口の他端は、前記テールゲートの車幅方向中央から車幅方向他端にオフセットされた部位に位置し、
前記乗降用開口の近傍には、前記乗員が着座可能なシートが設けられると共に、このシートに着座する乗員を拘束可能なシートベルト装置が備えられ、
前記シートベルト装置のウェビングベルトは、巻き取られた状態において、前記車体のルーフに設けられたカバー部材に収納され、
前記カバー部材は、前記車体を後方から見た場合に、前記乗降用開口の一端に対して車幅方向一端にオフセットされた部位に位置し
前記ルーフに、前記ウェビングベルトが引き出し可能に巻き取られたリトラクタが設けられるとともに、前記テールゲートに、前記サブドアを支持するドアピラーが設けられ、
前記リトラクタは、前記ドアピラーの前方に取り付けられることを特徴とする車両が提供される。
第2の発明によれば、車体の後部のなかの車幅方向の一部に、乗員が乗降可能な乗降用開口が形成されている車両において、
前記乗降用開口の一端は、車幅方向中央から車幅方向一端にオフセットされた部位に位置し、
前記乗員を拘束可能なウェビングベルトは、巻き取られた状態において、前記車体のルーフに設けられたカバー部材に収納され、
前記カバー部材は、前記車体を後方から見た場合に、前記乗降用開口の一端に対して車幅方向一端にオフセットされた部位に位置していることを特徴とする車両が提供される。
1及び発明では、ルーフに設けられ、ウェビングベルトを収納可能なカバー部材は、車体を後方から見た場合に、乗降用開口の一端に対して車幅方向一端にオフセットされた部位に位置している。乗員が乗降用開口から乗降する際に、ウェビングベルトが乗員に接触することを抑制することができる。これにより、乗員の乗降性を高めることができる。
本発明の実施例による車両の上方からの透視図である。 図1に示された車両の背面図である。 図2に示された車両の分解図である。 図1に示された車両の前後方向に沿った断面図である。 図1に示された車両の車幅方向に沿った断面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図4の8部拡大図である。 図1に示された車両のサブドアを開いた状態の斜視図である。 図9に示されたシートベルト装置の斜視図である。 図10に示されたカバー部材及び内装部材が取り除かれた状態のシートベルト装置の斜視図である。 図2に示された車両のテールゲートを開放した際の作用を説明する図である。 図2に示された車両の乗降用ドアを開放した際の作用を説明する図である。 図1に示された車両の乗降性について説明する図である。
実施例による車両について説明する。
図1には、車両10の一例として、右ハンドルのワゴン車が示されている。車両10は、車室11の前方にエンジンルーム12が形成され、このエンジンルーム12には、走行用動力源としてのエンジン13が搭載されている。車室11内には、乗員が着座するための座席が前後方向に3列に設けられている。
車室11の前部の右側には、運転席15が設けられ、この運転席15の隣に助手席16が設けられている。車幅中心を通り前後方向に延びる中心線C1は、運転席15及び助手席16によって挟まれている。即ち、運転席15は、車幅中心C1に対して右側にオフセットした位置に配置されている。助手席16は、車幅中心C1に対して、左側にオフセットした位置に配置されている。以下、適宜、車両右側を「運転席側」といい、車両左側を「助手席側」という。即ち、本実施例において、運転席側は車両右側ということができ、助手席側は車両左側ということができる。これらの運転席15及び助手席16は、車両10を側方から見た場合に、互いに重なっており、これらを纏めて、適宜、第1列シートという。
運転席15及び助手席16(第1列シート15,16)の後方には、3人が着座可能な第2列シート17が、車幅方向に亘って設けられている。この第2列シート17(中列シート17)の後方には、3人が着座可能な第3列シート18(後列シート18)が、車幅方向に亘って設けられている。
車室11内には、それぞれの座席に着座する乗員に応じて、8つのシートベルト装置が設けられている。第3列シート18左側及び第3列シート18中央に着座する乗員のためのシートベルト装置については、詳細を後述する。
車室11の後端部、即ち、第3列シート18の後部には、荷物を載置可能な荷室11aが形成されている。
第2列シート17は、2つのシートが車幅方向に連続して設けられることにより、1つのベンチ型のシートとされている。第2列シート17は、左側に配置された第2列左側シート17aと、右側に配置された第2列右側シート17bと、からなる。第2列シート17を構成する2つのシート17a,17bは、それぞれ、折りたたみ可能に構成される。
第3列シート18も、2つのシートが車幅方向に連続して設けられることにより、1つのベンチ型のシートとされている。第3列シート18を構成する2つのシートは、それぞれ、折りたたみ可能に構成される。第3列シート18は、左側に配置された第3列左側シート18aと、右側に配置された第3列右側シート18bと、からなる。第3列シート18を構成する2つのシート18a,18bは、それぞれ、折りたたみ可能に構成される。
図2及び図3を参照する。車体25の後端において、車幅方向及び上下方向の全体に亘って略矩形の後部開口30が形成されている。
後部開口30には、開閉可能にテールゲート40が取り付けられている。テールゲート40の一部は、閉じ状態において車両の後面を構成する。
このテールゲート40の車幅方向の一部には、高さ方向の全体に亘って略矩形の乗降用開口50が形成されている。乗降用開口50は、乗員の乗降のために形成されている開口であり、車両10の助手席側の端部から車幅中央(車幅中央において上下に延びる中心線C2参照。)を越える位置まで形成されている。乗降用開口50は、第3列左側シート18a(図1参照)の後方に位置している。
乗降用開口50には、開閉可能にサブドア60が取り付けられている。サブドア60は、テールゲート40及びサブドア60の閉じ状態において、車両10の後面の一部を構成する。
以下、適宜、「車幅中央において上下に延びる中心線C2」を、「車幅中心C2」という。
後部開口30は、上端において車幅方向に亘って延びる上縁部30aと、この上縁部30aの右端から車体の下端まで鉛直方向に延びる右縁部30bと、上縁部30aの左端から車体の下端まで鉛直方向に延びる左縁部30cと、右縁部30bの下端から左縁部30cの下端まで延びる下縁部30dと、からなる。
乗降用開口50は、後部開口30の上縁部30aに沿って車体左端から車幅中央を越えた位置まで延びる乗降用上縁部50aと、この乗降用上縁部50aの右端からテールゲートの下端まで鉛直方向に延びる乗降用右縁部50bと、乗降用上縁部50aの左端からテールゲートの下端まで鉛直方向に延びる乗降用左縁部50cと、乗降用右縁部50bの下端から乗降用左縁部50cの下端まで延びる乗降用下縁部50dと、からなる。乗降用左縁部50cは、車幅方向の端部において上下方向に延びている。
車両10の後面には、排出口26が臨んでいる。排出口26は、エンジン(図1、符号13)において発生した排気ガス(排出物)を車外へ排出する部位であり、排気系部品の先端部分である。排出口26は、車両10を後方から見た状態において、乗降用開口50に重ならないよう、運転席側にオフセットされている。
テールゲート40は、車体25の上部に水平方向に延びる第1開閉軸L1を中心にスイングするよう、車体25の後部に取り付けられている。テールゲート40は、上下方向にスイングする。
テールゲート40の下端には、テールゲート40を係止するための電気解錠式のテールゲート用ラッチ装置41が取り付けられている。テールゲート用ラッチ装置41は、後部開口30の下縁30dの中央に取り付けられるテールゲート用ストライカ31に係止されることによってロックされる(ラッチ状態となる)、周知のラッチ装置である。
テールゲート40には、テールゲートハンドル43が取り付けられている。テールゲート用ラッチ装置41の開放操作は、テールゲートハンドル43を操作することによって行う。
乗降用開口50の幅方向中央において上下に延びる中心線C3は、車両の中央において上下に延びる中心線C2に対して左側にオフセットされている。即ち、乗降用開口50の中心線C3は、車幅中央において上下に延びる中心線C2に対して、助手席側にオフセットされた部位に位置している。
乗降用開口50の右縁部50b(運転席側の側縁部)は、車幅中心C2よりも運転席側に位置している。乗降用開口50の右縁部50bに沿って、サブドア60を支持するドアピラー44が、上下方向に延びる。ドアピラー44は、車両を後方から見た状態において、運転席15(図1参照)に重なる位置において、上下方向に延びる。
ドアピラー44には、サブドア60を水平方向に回転可能に支持する2つのヒンジ45,45が取り付けられている。ドアピラー44が車幅中心C2よりも運転席側に設けられていることにより、ヒンジ45,45は、車幅中心C2よりも運転席側に設けられている。
サブドア60は、2つのヒンジ45,45を介してドアピラー44に支持されており、いわゆる横開きの構成とされている。2つのヒンジ45の中心を通り、鉛直方向に延びている軸を第2開閉軸L2といい、この第2開閉軸L2を中心にサブドア60はスイングする。サブドア60は、車体25の前後方向、且つ、水平方向にスイングする。このとき、サブドア60は、運転席側とは逆側の他端部(乗降用左縁部50c側)から開く。
サブドア60の助手席側の端部には、サブドア60を係止するための、電気解錠式のサブドア用ラッチ装置61が取り付けられている。サブドア用ラッチ装置61は、乗降用開口50の乗降用左縁部50cに取り付けられるサブドア用ストライカ51に係止されることによってロックされる(ラッチ状態となる)、周知のラッチ装置である。
サブドア60には、サブドア用アウタハンドル63(サブドア解錠手段63)が取り付けられている。サブドア用アウタハンドル63を操作することにより、サブドア60の開放操作を行うことができる。
サブドア60の助手席側の端部から車幅中心C2に向かって、ハンドル用ガーニッシュ66が取り付けられている。このハンドル用ガーニッシュ66によって、サブドア用アウタハンドル63が支持されている。
サブドア60の車内側には、サブドア60の開放操作を行うためのサブドア用インナハンドルが、さらに配置されている。即ち、サブドア60には、サブドア用アウタハンドル63及びサブドア用インナハンドルの2つのサブドア用ハンドルが、取り付けられている。
サブドア60のなかの、サブドア用アウタハンドル63とテールゲートハンドル43との間には、テールゲート40のロック操作又はアンロック操作を行うと共に、サブドア60のロック操作又はアンロック操作を行うためのロックスイッチ67が配置されている。ロックスイッチ67は、1つ配置されている。
ここで、ロックスイッチ67を操作することによる、ロック又はアンロックとは、テールゲートハンドル43、サブドア用アウタハンドル63及びサブドア用インナハンドルによる操作の有効・無効を切り替えるものである。即ち、ロックスイッチ67を操作してロック状態とした場合には、テールゲートハンドル43を操作しても、テールゲート用ラッチ装置41が作動しない。また、ロックスイッチ67を操作してアンロック状態とした場合には、テールゲートハンドル43を操作することにより、テールゲート用ラッチ装置41が作動する。サブドア用ラッチ装置についても同様である。
ロックスイッチ67を押すことにより、ロック又はアンロックを切り替える機構については、周知の機構が採用される。
図4及び図5を参照する。図4には、前後方向に亘って断面された状態の車両の左半分が示されている。図5には、前方から後方側を見た状態の車室が示されている。説明の便宜のため、シートは、除かれた状態において示されている。
車室11の後部左端には、後部左シートベルト装置80(シートベルト装置80)が設けられている。後部左シートベルト装置80は、第3列シート18(図1参照)の左側18aに着座する乗員のためのシートベルト装置である。
図5乃至図7を参照する。後部左シートベルト装置80は、左のサイドシル71、この左のサイドシル71の後端から立ち上げられた左のリヤピラー72(ピラー72)、及び、左のリヤピラー72の車室11側を覆う側部内装部材73、を用いて取り付けられている。左のリヤピラー72は、乗降用開口50の乗降用左縁部50c(縁)の近傍において上下に延びている。
後部左シートベルト装置80について、詳細に説明する。左のリヤピラー72に左側部リトラクタ81が固定され、この左側部リトラクタ81によって乗員を拘束可能な左側部ウェビングベルト82が引き出し可能に巻き取られている。左側部ウェビングベルト82は、左側部リトラクタ81から上方に延び、側部内装部材73を通過して車室11に臨む。この車室11に臨む部位には、スルーアンカ83が設けられており、左側部ウェビングベルト82は、スルーアンカ83に形成されたリンク孔を通されている。左側部ウェビングベルト82は、側部内装部材73に沿って、スルーアンカ83から下方に向かって延びる。左側部ウェビングベルト82の下端は、チューブ84に包まれていると共に、左のサイドシル71に固定されたアンカ86に締結されている。
図4に戻る。左側部ウェビングベルト82には、スルーアンカ83とチューブ84との間に左側部タングプレート85が設けられている。左側部タングプレート85は、シート側方に設けられるバックルに連結可能な部材である。
図6を参照する。左側部リトラクタ81には、車両10が衝突荷重を受けた際に、左側部ウェビングベルト82の引き出しを規制することが可能な、周知のリトラクタが採用される。
左側部ウェビングベルト82は、左側部リトラクタ81によって巻き取られた状態を基準として、全ての部位が、乗降用開口50(乗降用左縁部50c)よりも車幅外方に位置している。
図5を併せて参照する。スルーアンカ83は、側部内装部材73よりも車室11側に位置し、左のリヤピラー72によってスイング可能に支持されている。側部内装部材73のなかの、スルーアンカ83が位置する部位は、車外側に膨出した膨出部73aとされている。膨出部73aは、底面が車幅方向及び前後方向の両方に対して斜めに形成されている。
図7及び図8を参照する。チューブ84は、ポリ塩化ビニル製である。このため、チューブ84は、外力を受けた際にフレキシブルに撓む。アンカ86は、左のサイドシル71に固定され、アンカ86と左側部ウェビングベルト82とがチューブ84に包まれている。チューブ84は、左のサイドシル71から、側部内装部材73に形成された孔73bを貫通して、先端が車室11内に臨む。孔73bは、略矩形状に形成されている。アンカとウェビングベルトが繋がっている
図9を参照する。図9には、車両10が左後方から見上げた状態において示されている。
車両10の上部後端には、後上部シートベルト装置90(シートベルト装置90)が設けられている。後上部シートベルト装置90は、第3列シート18(図1参照)の中央席に着座する乗員のためのシートベルト装置である。
図10及び図11を参照する。後上部シートベルト装置90は、リヤルーフレール75によって支持されている。リヤルーフレール75は、左右のリヤピラー72(図6参照)の上端間に掛け渡された、閉断面状の部材である。リヤルーフレール75は、車体25の一部である、ルーフ77を構成している。
リヤルーフレール75には、開口部75aが形成されており、この開口部75aからリヤルーフレール75内に上部リトラクタ91が収納されている。上部リトラクタ91は、開口部75aの左右においてボルト92,92を介して、固定されている。上部リトラクタ91によって、上部ウェビングベルト93が引き出し可能に巻き取られている。上部リトラクタ91は、車幅外方に向けて取り付けられている。
上部ウェビングベルト93には、先端にラッチプレート94が取り付けられていると共に、上部タングプレート95が上部ウェビングベルト93上をスライド可能に設けられている。
上部リトラクタ91、及び、ボルト92,92は、上部内装部材76、及び、カバー部材97によって車内側から覆われている。カバー部材97には、上部ウェビングベルト93の引き出し口97aが形成されている。上部ウェビングベルト93は、引き出し口97aから車内に臨んでいる。
カバー部材97には、ラッチプレート94の先端が係止される係止部97bが形成されている。上部ウェビングベルト93を使用しない場合において、上部ウェビングベルト93を巻き取った上で、ラッチプレート94の先端を係止部97bに係止させる。これにより、上部ウェビングベルト93をカバー部材97(ルーフ77)に収納することができる。
第3列シート18の中央には、左右にバックルが設けられている。後上部シートベルト装置90を装着する場合には、まず、一方のバックルにラッチプレート94を連結させる。その後に、他方のバックルに上部タングプレート95を連結させる。これにより、乗員は、上部ウェビングベルト93によって拘束される。
図1も参照する。上部リトラクタ91は、ドアピラー44の前方において固定されている。即ち、上部リトラクタ91は、車幅方向を基準として、ドアピラー44に重なる位置において、リヤルーフレール75(ルーフ77)に固定されている。
車両10の作用について説明する。
図2を参照する。テールゲート40、又は、サブドア60を開放する際には、まず、ロック装置を解除する。ロック装置の解除は、ロックスイッチ67を押すことにより行うことができる。ロックスイッチ67を押す度に、ロック状態とアンロック状態とが切り替えることができる。ロック状態においては、テールゲートハンドル43、又は、サブドア用アウタハンドル63を操作しても、テールゲート40、又は、サブドア60は、開放されない。
図12を併せて参照する。大きな荷物BCを車両10に搭載する際には、アンロック状態とした上で、テールゲートハンドル43を操作する。テールゲートハンドル43を操作することにより、テールゲート用ラッチ装置41(図3参照)が解除され、テールゲート40を上方にスイングさせることができる。テールゲート40が開放され、大きな荷物BCを車両10に載せ降ろしすることができる。
図2及び図13を参照する。小さな荷物SCを車両に搭載する場合や、乗員が乗降する場合には、アンロック状態とした上で、サブドア用アウタハンドル63を操作する。サブドア用アウタハンドル63を操作することにより、サブドア用ラッチ装置61(図3参照)が解除され、サブドア60を水平方向にスイングさせることができる。車内側からサブドア60を開放する場合には、サブドア用インナハンドル64を操作することにより行う。サブドア60が開放され、小さな荷物SCの載せ降ろしや、乗員が乗降することができる。
図14を参照する。乗員Mnが乗降する際には、乗降用開口50の前方に位置する第3列左側シート18aは、折りたたむことができる。折りたたむことにより、第3列左側シート18aは、車体床部78に収納される。即ち、乗降用開口50の前方に位置する第3列左側シート18aは、車体床部78に収納可能である。車体床部78へ収納するための構成については、周知の構成を適用可能である。
なお、第3列右側シート18bも、車体床部78に収納可能に構成されている。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
図14を参照する。乗降用開口50の近傍に設けられた左のリヤピラー72には、左側部ウェビングベルト82が設けられている。この左側部ウェビングベルト82は、巻き取られた状態を基準として、左側部ウェビングベルト82の全体が、乗降用開口50よりも車幅外方に位置している。即ち、左側部ウェビングベルト82は、乗降用開口50に対してオフセットされた位置に設けられている。乗降用開口50から乗員Mnが乗降する際に、左側部ウェビングベルト82が乗員Mnに接触することを抑制することができる。これにより、乗員Mnの乗降性を高めることができる。
ルーフ77(図3参照)に形成された上部ウェビングベルト93の引き出し口97a(カバー部材97)は、車体25を後方から見た場合に、乗降用開口50に対して車幅方向にオフセットされた部位に形成されている。乗員Mnが乗降用開口50から乗降する際に、上部ウェビングベルト93が乗員に接触することを抑制することができる。これにより、乗員Mnの乗降性を高めることができる。
さらに、上部リトラクタ91は、ドアピラー44の前方に取り付けられる。ドアピラー44が設けられることにより、ドアピラー44近傍の車体25の強度は高められている。このような強度の高い部位に上部リトラクタ91が設けられることにより、上部リトラクタ91の支持剛性を高めることができる。
さらに、乗員Mnの乗降に先立って、乗降用開口50の前方に位置する第3列左側シート18aを車体床部78に収納しておくことで、乗員Mnの乗降性を高めることができる。
このとき、車幅方向に亘って設けられたシート(第3列シート18)は、2つ以上に分割されている(2つのシート18a,18bからなる)ことが望ましい。分割することにより、乗降用開口50へのラップ量が大きいシート(第3列左側シート18a)のみを車体床部78に収納することができる。乗車人数が少ない場合には、乗車後に収納したシート(第3列左側シート18a)を戻す必要がなく、使い勝手性が向上する。
図5及び図6を参照する。左のリヤピラー72は、車室側の面が側部内装部材73によって覆われており、側部内装部材73は、スルーアンカ83が位置する部位において、車外側に膨出している。側部内装部材73によって意匠性を高めることができる。加えて、スルーアンカ83は、通常、スイング可能に設けられているため、この部位において左側部ウェビングベルト82は、車内側に突出しやすい。このような部位を車外側に膨出させることにより、左側部ウェビングベルト82が乗員の乗降性に影響を与えることを抑制することができる。即ち、車室内の意匠性を高めつつ、乗員の乗降性も高めることができる。
図7を参照する。先端を車室内まで延ばしたチューブ84によって、左側部ウェビングベルト82の一端は包まれている。これにより、左側部ウェビングベルト82が側部内装部材73に形成された孔73bに接触することを抑制することができる。
尚、本発明による車両は、テールゲートに乗降用開口が設けられた車両を例に説明したが、車体後部に直接的に乗降用開口が形成される形式のものであっても適用可能であり、これらの形式のものに限られるものではない。即ち、本発明の作用及び効果をそうする限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の車両は、ワゴン車に適用するのに好適である。
10…車両
18…第3列シート(シート)
25…車体
30…後部開口
40…テールゲート
50…乗降用開口
60…サブドア
77…ルーフ
90…後上部シートベルト装置(シートベルト装置)
93…上部ウェビングベルト(ウェビングベルト)
97a…引き出し口
Mn…乗員

Claims (1)

  1. 車体(25)の後部に開けられた後部開口(30)と、この後部開口(30)を開閉可能に前記車体(25)に取り付けられたテールゲート(40)と、このテールゲート(40)に開けられ乗員(Mn)が乗降可能な乗降用開口(50)と、この乗降用開口(50)を開閉するサブドア(60)と、を有する車両(10)において、
    前記乗降用開口(50)は、前記テールゲート(40)の車幅方向中央と重なる位置に形成され、
    前記乗降用開口(50)の一端は、前記テールゲート(40)の車幅方向中央から車幅方向一端にオフセットされた部位に位置し、
    前記乗降用開口(50)の他端は、前記テールゲート(40)の車幅方向中央から車幅方向他端にオフセットされた部位に位置し、
    前記乗降用開口(50)の近傍には、前記乗員(Mn)が着座可能なシート(18)が設けられると共に、このシート(18)に着座する乗員(Mn)を拘束可能なシートベルト装置(90)が備えられ、
    前記シートベルト装置(90)のウェビングベルト(93)は、巻き取られた状態において、前記車体(25)のルーフ(77)に設けられたカバー部材(97)に収納され、
    前記カバー部材(97)は、前記車体(25)を後方から見た場合に、前記乗降用開口(50)の一端に対して車幅方向一端にオフセットされた部位に位置し
    前記ルーフ(77)に、前記ウェビングベルト(93)が引き出し可能に巻き取られたリトラクタ(91)が設けられるとともに、前記テールゲート(40)に、前記サブドア(60)を支持するドアピラー(44)が設けられ、
    前記リトラクタ(91)は、前記ドアピラー(44)の前方に取り付けられることを特徴とする車両。
JP2014212642A 2014-10-17 2014-10-17 車両 Active JP6240054B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014212642A JP6240054B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 車両
CN201510657336.XA CN105523005B (zh) 2014-10-17 2015-10-12 车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014212642A JP6240054B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016078671A JP2016078671A (ja) 2016-05-16
JP6240054B2 true JP6240054B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=55765644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014212642A Active JP6240054B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6240054B2 (ja)
CN (1) CN105523005B (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2514650Y2 (ja) * 1988-04-01 1996-10-23 いすゞ自動車株式会社 後部ドアに副ドアを併設した車両
JP3572875B2 (ja) * 1997-07-02 2004-10-06 三菱自動車エンジニアリング株式会社 車体構造
JP2002331907A (ja) * 2001-05-11 2002-11-19 Mazda Motor Corp 車両のシートベルト構造
JP4048474B2 (ja) * 2002-03-28 2008-02-20 スズキ株式会社 自動車のシートベルトリトラクタの取付構造
JP2003341472A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Suzuki Motor Corp 自動車のシートベルト装置
GB2433476A (en) * 2005-12-22 2007-06-27 Nissan Technical Ct Europ Ltd Roof mounted anchorage for child seat
CN202518216U (zh) * 2011-11-18 2012-11-07 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种汽车安全带的固定装置
JP5639618B2 (ja) * 2012-07-04 2014-12-10 本田技研工業株式会社 テールゲート付き車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016078671A (ja) 2016-05-16
CN105523005B (zh) 2018-04-17
CN105523005A (zh) 2016-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9016759B2 (en) Vehicle including net structure
US9150181B2 (en) Net structure for a vehicle
JP3925008B2 (ja) 自動車のシートベルト装置
JP6348527B2 (ja) 車体後部構造
US10603992B2 (en) Door system for a passenger car having at least two seat rows and method for operating such a door system
JP6215918B2 (ja) 車両
JP6121377B2 (ja) 車両
JP5062886B2 (ja) 車両の車体構造
JP6240054B2 (ja) 車両
US6547300B2 (en) Rear body structure for vehicle
JP6225177B2 (ja) 車両
JP6095772B2 (ja) 車両
JP4887772B2 (ja) 自動車の側部構造
JP2008230288A (ja) 車両の車室内構造
JP4582434B2 (ja) 車両のシートベルト構造
JP6051180B2 (ja) 二重ドア付き車両
JP7167895B2 (ja) 乗合自動車
JP6068413B2 (ja) シート構造
JP6166355B2 (ja) 乗り物
JP4596301B2 (ja) 車両のシートベルト構造
JP4058944B2 (ja) 側部車体構造
JP6104219B2 (ja) 車両
JP4706139B2 (ja) 車両のドア構造
JP6068412B2 (ja) 車両
JP2008230286A (ja) 車両の車室内構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6240054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150