JP2018188142A - スロープ装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1に、第1スロープの車両側フロア部材が車室内フロア後端に固定されているヒンジとピン連結されている取付構造を開示する。
この取付構造を図5に示す。
このようにスロープ装置100の基部側のフロア部材101と、車両側の固定部材102とが相互にかみ合うように凹凸形状に切り欠き、ピン部材103を連通させる構造は、連結安定性に優れているものの、部材の加工に工数がかかり、組付け作業も大変であった。
そこで本発明者らは、ピン部材を廃止し、フロア部材と固定部材との左右両側のサイド端部をブラケットにて回動自在に連結することを試みた。
しかし、両側のサイド端部をブラケットに連結するだけではスロープ装置に車椅子や、この車椅子を操作する人の荷重が加わると、ブラケット部の遊びやたわみによりスロープ装置の基部側が下がり、固定部材との間に段差部が発生してしまう問題が発生した。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものである。
スロープ装置には車椅子を車両に乗せる際の荷重が負荷される。
また、車椅子をスロープ装置に沿って降りる際には車椅子を引き下ろす人の荷重がスロープ装置に負荷される。
そこで本発明は、ブラケット及び連結パネルに負荷される荷重を予め想定し、荷重が負荷される前の車両側の取付パネルの上面の高さよりもスロープ装置の基部側の連結パネルの上面の高さの方が高い位置にあるように段差状に設定した。
これによりスロープ装置に車椅子や操作者の自重が負荷されると、上記段差が解消されるように連結パネルが下降あるいはたわみ変位するようにしたものである。
このようにすると、連結パネルのたわみ変位を抑えることができる。
また、連結パネルは荷重が負荷されると、それ以上下方に変位しないように前記取付パネルとの重なり部を有しているようにしてもよい。
このようにすると、連結パネルが下方に変位すると取付パネルの上面に当接し、それ以上、下方に下がるのを防ぐ。
車両のフロア端部からスロープ装置10を、車外、例えば路面に向けて展開した状態を図1に示す。
車両のフロアの図示を省略したが、取付パネル14が締結孔14aを介して、フロア端部にボルト等にて固定してある。
スロープ装置10のベーススロープ11の基部側に設けた連結パネル11dと取付パネル14とが左右のサイド端部にて連結ブラケット15,16にて回動自在に連結されている。
図2に連結ブラケット部分の拡大図を示し、図4に連結ブラケット15の斜視図を示す。
連結ブラケット15,16の固定孔15a,16aをスロープ装置のレールの基部側に固定部材17aにて固定し、他端に設けた軸着孔15b,16bを用いて取付パネルに軸着部材17bで軸着してある。
ベーススロープ11はパネル部材11aの両側にサイドレール11b,11cを有し、このサイドレールに沿って第1スライドスロープ12の第1スライドパネル12aの両側に連結した第1スライドレール12b,12cがスライド伸縮する。
第2スライドスロープ13の第2スライドパネル13aの両側の第2スライドレール13b,13cが第1スライドレール12b,12cに沿ってスライドする。
スロープ装置10を使用しない時には、第2スライドスロープ及び第1スライドスロープをベーススロープ11側に収縮し、起立させて車内に格納する。
スロープ装置10に車椅子等の荷重が負荷されていない状態では、連結パネル11dの上面の高さが固定パネル14の上面よりd1だけ高くなっている。
これに対してスロープ装置に所定の負荷が加わると連結パネル11dが下降するように変位し、高さが同一(d0)になり段差が解消される。
この際にブラケットの取付部の遊びや、荷重によるたわみ変形を考慮し、連結パネル11は、固定パネル側が一般部11eより厚肉部11fになっている。
なお、連絡ブラケット15,16の他端の軸着孔15b,16bを用いて軸着部材17bを介して、取付パネルの軸孔14bと軸着されている。
取付パネル14の連結パネル11d側に、上面から少し低くなるように、段差部14cを形成してある。
一方、連結パネル11d側は、上記取付パネル14に形成した段差部14cの上方に位置するように重なり部11gを形成してある。
連結パネル11dに荷重が負荷されていない状態では図6(a)に示すように、取付パネルの段差部14cの上面と、連結パネルの重なり部11gの下面との間に所定の隙間d2を有するが、連結パネル11dに荷重が負荷されると、連結ブラケット15との間に有する遊びや撓み変形によりこの隙間d2の値が小さくなるが、重なり部11gが連結パネルの段差部14cに当接するので、それ以上下方に変位するのを抑える。
この重なり部の形状や構造に制限はなく、例として実施例3を図7、実施例4を図8に示す。
実施例3は、取付パネル14の連結パネル側に下方に向けて傾斜した斜面部14dを有し、この斜面部14dに重なるように連結パネル11d側に下面が傾斜した重なり部11hを形成した例である。
連結パネル11dに荷重が負荷されていない場合には、隙間d3を有する。
実施例4は、プレート状の重なり部(重なり部材)11iを連結パネル11dの上面に固定した例である。
この場合に、プレート状の重なり部と取付パネルとの間に隙間d3を有するが、荷重が負荷されるとこの隙間d3が無くなるとともに、それ以上の変位はプレート状の重なり部の撓みによって吸収することができる。
11g,11h,11i 重なり部
14 取付パネル
15 連結ブラケット
16 連結ブラケット
Claims (3)
- スロープ装置の車両への取付構造であって、
車両側に固定する取付パネルと、前記スロープ装置の基部側に設けた連結パネルとを、両側のサイド端部にてそれぞれ連結した連結ブラケットを有し、
前記連結ブラケットは前記スロープ装置側の連結パネルに荷重が負荷されていない状態では、前記取付パネルよりも高い位置にある段差状態にあり、前記連結パネルに所定の荷重が負荷されると概ね同じ高さに変位するように設定されていることを特徴とするスロープ装置の取付構造。 - 前記スロープ装置側の連結パネルの断面形状は、前記取付パネル側が厚肉になっていることを特徴とする請求項1記載のスロープ装置の取付構造。
- 前記連結パネルは荷重が負荷されると、それ以上下方に変位しないように前記取付パネルとの重なり部を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のスロープ装置の取付構造。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7493298B2 (ja) | 2020-07-27 | 2024-05-31 | アイシン軽金属株式会社 | スロープ装置のブラケット取付構造 |
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